登録日:2017/06/24 (土) 16:51:42
更新日:2024/02/06 Tue 13:50:58NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
▽タグ一覧
逆転裁判 逆転裁判6 倉院の里 政治家 選挙 お坊ちゃま 帝王学 名は体を表‥‥さない 清木まさはる 駕籠 氏名標 田舎の王子様 二世議員 バカ二世 凝ったブレイクモーション みちびいてみせる。倉院の明日。 \‥‥ヨッ、ヨッ/
やれやれ。オレ様の答弁の出番のようだな。
『逆転裁判6』の登場人物。
倉院の里出身の青年で、現在地方議員に立候補して選挙活動を行っている。
年齢は25歳で誕生日は7月11日。『逆転裁判シリーズ』では珍しく、誕生日まで判明しているキャラである。
大きく結わえられた丁髷が特徴で、着ているスーツのボタンは選挙には付き物の達磨をデザインしたものとなっている。
その風貌と振る舞いは、まさに現代を生きる若様といったところである。
名前を漢字で正確に書くと「清木政治」となるが、現在は選挙活動中のため、下の名は平仮名で表記するようにしている。
専用BGMは「清き一票を!」。ちなみに曲の途中で入ってくる掛け声は、彼の支持者やスタッフの声援である。
清木家は古来より、倉院の里の政(まつりごと)に携わってきた一族で、彼の祖先の中には倉院の里で領主をしていた人物もいたらしい。
清木の祖先が倉院の里の領主だった頃に、祖先は当時はまだマイノリティだった霊媒師達を、その力を狙う者や偏見から守っていたため、今では伝説の人物としてその存在が語り継がれている。
そして彼の祖父・清木徳治郎は、政界に絶大な影響力を持つ有名な国会議員で、彼もまた倉院の里が生み出した偉人のようである。そのため、現在では地元の警察も清木家には逆らえないでいるらしい。
彼自身も、幼少期から“神童”と言われ続けてきたらしく、高校、大学と優秀な成績で卒業している。
また、在学中に古い校風を改革した事で、地元新聞に取り上げられた事もあるという。
以上のような血筋であるため、まだ選挙活動中であるにも関わらず、本人は既に当選した気になっている。巷でも「清木は当選確実」と言われているようである。
祖父が政治家時代に使っていた氏名標を譲り受け、それに自分の名前を貼って大切にしている。ちなみにイタリア製のプラスチックで出来ている。だから何だよ。
自分は“選ばれし人間”だと豪語してやまない自信家。おまけに祖父に甘やかされて育ったため、傲慢な部分もあるという典型的な嫌味なお坊ちゃまキャラ。
地元警察が清木家に手出しが出来ないのをいい事に、倉院の里で公職選挙法を無視した好き放題の選挙活動*1を行っている。要するに「田舎の王子様」である。
また、一族以外の者を「愚民」と称するなど、選挙活動を行っている割には平気な顔で他人を見下す事もある。確か前にもこんな人いたね。
彼の選挙活動で発生する騒音には近隣住民も頭を悩ましており、正直なところ倉院の里では「バカ二世」と厄介者扱いされている。
しかし、「自分の都合のいい事しか聞こえない」耳であるため、住民に「あっちいけ」と言われてもそれを声援と勘違いし笑顔で手を振り返していた。
また、選挙ポスターを住民に剥がされても「きっとオレ様の女性ファンか支持者の仕業だろう」と解釈し、迷惑がられている事にまるで気づいていない。ある意味“幸せな”人である。
自分の言いたい事しか話さないタイプであるので、事件の事を訊かれてもいつの間にか自分語りになっていたりするなんて事はしょっちゅうある。
クリーンな政治家を目指して選挙活動を行っているが、前述の好き放題の選挙活動もさる事ながら、「賄賂を渡すなら菓子の箱に紛れさせればいい」とか「民の意見全てに対応していては政治に破綻をきたす」など、その考えはどう見てもクリーンなイメージとはかけ離れている。
それらの考えは「帝王学*2」として祖父や父親から教わったもののようである。という事は祖父や父親も裏では‥‥
選挙活動に使っているのは、選挙カーではなく特注の選挙駕籠。
これはあぜ道や山道の多い倉院の里に特化した代物で、時速8キロまで出るらしい。
もちろんこれは人力で、常にスタッフのうちの2人が担いでいるのだが、駕籠を担いで里を練り歩くとかなり体力を消耗するので、ちょっと回っただけで汗びっしょりとなる(スタッフが)。
裁判でも自慢の選挙駕籠で証言台まで乗り付けてきたが、流石に裁判長がそれを許すはずもなく、駕籠から降りて証言を行う事となり、法廷での選挙活動も禁止された。
既に政治家を気取っているため、法廷ではまさに国会で答弁するかのように証言を行う。しかし、証言中に堂々と居眠りしたり、痛いところを突っ込まれると「遺憾の意を表明する」「秘書のミス」などと言って誤魔化したりなど、その振る舞いはまるで有能議員というよりダメ議員の見本のようである。
また、自分が段々と不利になってくると、氏名標を持ってスタスタと退場。その度に王泥喜法介に「待った!」と呼び止められる。
たまに「市民に透明性のある行政を」「世界平和の一刻も早い実現を願う」などまともな事も言うが、どう見ても建て前っぽい。
なお、立候補に当たって、倉院の里にコンビニやカラオケを作る事を公約に掲げているが、具体的なマニフェストは特に考えていない。
ちなみに法廷で彼を尋問した王泥喜は、彼の自己中心的な振る舞いが段々と嫌になり、何度か尋問を行ううちに「ちょっと疲れてきたよ。あの人の相手をするの」とうんざりした様子を見せていた。
矛盾などを突っ込まれてダメージを受けた時には、宝物である氏名標を思わず強く握り締める。それで氏名標にヒビが入ると、テープを貼って補強してとりあえず凌いでいる。
また、しどろもどろとなった時にはつい弱気になり、冷や汗をダラダラと流すようになる。
作中での活躍
第5話「逆転の大革命(前半)」に登場。始祖の宝玉を求めて倉院の里まで佐奈樹文明博士を訪ねてやってきた王泥喜達の前に現れる。
彼らから事情を聞くと、博士の持っていた宝玉は「1年前に清木家から盗まれた《供子の水晶球》」だから自分のものであると主張する。
《供子の水晶球》とは、清木家に代々伝わる家宝の1つであり、霊媒師を世間の目から守った御礼として綾里供子が当時の都の職人に作らせ、清木の祖先に渡したものである。
清木はその水晶球を、倉院の里に絶大な影響力を持つ“さるお方”に献上し、その人物の後押しで選挙に勝とうと企んでいた。ぶっちゃけ贈賄である。
最近になって、その水晶球を盗んだ犯人が博士であると突き止めたらしいのだが、博士は王泥喜達が来る前にそれをどこかに隠し、そのすぐ後で自宅で事故死してしまっていたので、その在処は分からなかった。
王泥喜達から、博士が生前「始祖の宝玉を持っている」と言っていたと聞くと、「それは革命派が吹き込んだ嘘だ」と答え、革命派らしき怪しい外国人(ダッツ・ディニゲル)が自宅の犬小屋に隠れていたところを警察に通報したという事も明かした。
彼らと別れた後はミタマ山に向かった王泥喜とドゥルク・サードマディの後をこっそりつけ、洞窟に入っていこうとする彼らの背中を押して奥へと突き落とした(その際に懐中電灯を渡していたのは彼なりの優しさか?)。
その後王泥喜達は、何とか博士の隠していた秘宝を見つけ出して生還するのだが、背中を押した人物が清木だと知ったドゥルクは彼に対し「下衆が‥‥!」とマジギレしていた。
その迫力に怯えながらも秘宝の所有権は自分にあると主張し続け、宝月茜にドゥルクを窃盗罪で逮捕させようとする(結局ドゥルクの逮捕とまではいかなかったが)。
秘宝の事で揉めていると、そこに「それなら裁判で決めればいい」と成歩堂龍一が登場。清木はこうなる事を見越して、成歩堂を顧問弁護士として雇っていたのである。
こうしてシリーズ初となる民事裁判の原告となり、秘宝の所有権を巡って王泥喜達被告側と裁判で争う事となるのだが‥‥?
何?ここから下に、オレ様に関する重要なネタバレがあると?
後の捜査で、同時期に発生した佐奈樹文明事故死事件は殺人事件である事が判明。
その実行犯こそが、今回秘宝の所有権を巡って訴訟を起こした清木だったのである。
博士が持っていた秘宝が《始祖の宝玉》である事は最初から知っていて、さるお方の指示で博士に秘宝とそれにまつわる暗号の研究をさせていた(ちなみに彼が言っていた《供子の水晶球》は、全く違う別のお宝である)。
しかし、博士に「革命派は過激だ」と吹き込んでしまったせいで、それを恐れた博士が秘宝を洞窟へと隠してしまう。
更には、少し前に発生したクライン王国のジーイン寺院殺人事件のニュースで、博士に始祖の宝玉の詳細を知られる事となり、博士は秘宝を元の場所へ返そうと考え譲渡を拒むようになる。
その事でカッとなった清木は、ダッツが博士の家に置き忘れていたトランクケースを凶器に使って博士を殺害。博士の死が事故に見えるように現場に偽装工作を施した後で、匿名で警察に通報した。
翌日には、さるお方と協力してクライン王国にいる綾里真宵を誘拐し、彼女を人質にして成歩堂に自分の弁護を強要する。
そして民事裁判で秘宝の所有権が王泥喜側にある事が立証されそうになると、博士殺害の真犯人としてダッツを告発し、何が何でも秘宝を手に入れようとした。確か前にもこんな人(ry
王泥喜によって秘宝と事件の真実が明らかにされ、殺人事件の犯人として告発されそうになると、「自分が捕まれば人質の命はない」と成歩堂を脅迫。
成歩堂は清木が殺人の真犯人と分かっていながらも、真宵を助けるために苦し紛れの弁護を続けるが、それも限界に近づいてくると、弁護士としてどのような行動を取るべきかが分からず、思わず頭を抱えて絶望する。
しかし、王泥喜の推理によって、宝玉にまつわる暗号を解くためには人質である真宵の協力が不可欠である事が発覚。さるお方にとっても真宵は重要な人物であったため、清木がおいそれと危害を加えるわけにはいかなかった。
その事を審理の終盤でようやく知る事となるも時既に遅し。王泥喜の言葉で自分の過ちに気づいた成歩堂は“真実を曲げる事”より“真実を追求する事”を優先し、清木の弁護を拒否する。
そして王泥喜と成歩堂の活躍によって、博士殺害時に現場にいた博士の子供・サナギ軍曹の車椅子を動かしていた事がばれ、それに清木の指紋が残っていると断言されると、とうとう自分の犯行を認めざるをえなくなってしまった。
あ。あ。
ああああああああ‥‥。
う。う。う。ばば、バカな。
お、オレ様は‥‥
政治家になる男だぞ。
こんなところで‥‥
終わる男じゃないんだ!
違う。違う。
こんなの‥‥現実じゃないッ!
夢だ!夢だ!
こんなの夢に決まってる!
うううううううううう。
そんな時、急に画面が選挙速報の中継に切り替わり、清木の横にあった「当確投票数ゲージ」がどんどん上昇していく。
そしてそのゲージが一定数を超えた事により、清木の当選が確定した。
へ?
え? ‥‥え? ‥‥え?
え!
えええええッ!
うおおおおおおおおッ!
その吉報に思わず涙を流しながら万歳を繰り返す清木。彼に付き従っていたスタッフ達とその喜びを分かち合っていた。
バンザーイ!
バンザーイ!
バンザーイ!
バンザーーーイ!
しかしその直後、その喜びを帳消しにするニュース速報が割り込んでくる。
ニュース速報
清木まさはる氏(25)が殺人容疑で緊急逮捕。
当選取り消し確定。
‥‥は?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥?
その報道を知った清木は思わず唖然とし、今まで彼に従っていたスタッフ達も綺麗に手の平返しをして次々と彼から離れてしまう。
え?
‥‥は?
え? ‥‥え?
えッ!
そして次の瞬間には、自分の真下に突如穴が空き、断末魔を叫びながら奈落の底へと落下していった。
わあああああああああああああ
ああああああああああああああッ!
以上のブレイクモーションは、彼の脳内を映像化したものであり*3、現実に引き戻された後はあまりのショックにその場で失神し、そのまま医務室へと担ぎ込まれた。
こうして彼の政治家になる夢は、ダメージを受けるたびに握ったせいで脆くなっていた氏名標と共に、粉々に砕け散ってしまったのだった。
ちなみに秘宝を持ち出したのは、彼が度々言っていた“さるお方”であり、清木はその人物の指示で動いていた操り人形に過ぎなかった。
そして、真宵誘拐事件の黒幕も、クライン王国にいる“さるお方”であった。
が、エピソードを進めていくと判明する事だが、彼らが誘拐したと思っていた真宵は、ある人物を霊媒した姿でずっと王泥喜達と行動を共にしていた。つまり、暗号の真相が分からなくても清木は真宵に手が出せなかったのである。
余談
公職選挙法第10条において立候補の年齢要件(正確には被選挙権を有する日本国民)は定められているのだが、同条の第3項及び第5項において、
都道府県・市町村の議会の議員はその選挙権を有する者で年齢満二十五年以上の者が被選挙権を有すると定められている。
そのため実は清木は選挙への立候補ができるようになったばかりだったりする。
ただし、同法第11条第2項において禁錮以上の刑に処せられその執行を終わるまでの者は選挙権・被選挙権を有しないと定められているため、
清木は少なくとも向こう数年は再起不能となったわけである。
もっとも、刑務所から出てきたところで殺人の前科持ちが選挙で勝てるか、といえば特大の疑問符をつけざるを得ないが。
漢字表記を見れば分かるように名前の由来は「清き政治」だろうが、殺人や嘘の通報をしていることからその人物像は清き政治とは全く言えない。尤もこのゲームのシリーズの登場人物は「名は体を表す」者が多いが、この清木は名前が表すことと人物像が真逆という珍しい例でもある。
キヨキ「アニヲタwikiの皆さん、こんにちは!
あの清木まさはるでございます。
わたくし、清木まさはるは、
アニヲタwikiに項目を作ります。
わたくし、清木まさはるは、
アニヲタwikiの項目を追記・修正します。
わたくし、清木まさはるは、
希望にあふれるアニヲタwikiを作ります。」
アニヲタ「またあのバカ二世が来たぞ。
うるせえなあ。しっし!」
キヨキ「wiki篭りさん、ありがとうございます。
手を振ってのご声援、ありがとう!」
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\清き一票を!/
#vote3(time=600,13)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- こいつのダメージ&ブレイクモーション面白すぎる -- 名無しさん (2017-06-24 17:51:12)
- 声が付くとしたらCV:神谷浩史だな。fateの慎二に似ているから間違いない -- 名無しさん (2017-06-24 19:45:56)
- 氏名標を持ってスタスタと退場→オドロキ「待った!」の流れは草 -- 名無しさん (2017-06-24 22:03:59)
- ダンガンロンパのおしおき感のあるブレイク -- 名無しさん (2017-06-24 22:31:17)
- ネタキャラっぽく書かれてるけど軍曹から父親を奪ったコイツは好きになれない。 -- 名無しさん (2017-06-24 23:11:07)
- ↑よく似ているモロヘイヤ並の屑だからね。コイツ -- 名無しさん (2017-06-24 23:30:43)
- 小物すぎて殺人できるか?と違う意味で疑ってた -- 名無しさん (2017-06-24 23:56:36)
- 「2」の犯人の要素を全て備えたようなキャラ。自己中で他人を見下す→1話、倉院の里で事件を起こす→2話、物を落下させて相手を殺害→3話、人質をとってナルホドを脅迫→4話 -- 名無しさん (2017-06-25 08:13:19)
- ↑4でも博士は博士で、盗掘の常習犯だったし完全なシロじゃないんだよな・・・ -- 名無しさん (2017-06-25 08:29:41)
- ↑ -- 名無しさん (2017-06-25 18:34:23)
- ↑6だからこそ軍曹が勇気を出して証言台に立ってまさはるにとってトドメと言える証言をしたのはスカッとしたな。 -- 名無しさん (2017-06-25 18:35:55)
- 清木が逮捕された事で、恐らく清木家は没落する事となるだろうな。あと、清木に従ってたスタッフもある種被害者だと思う(特に駕籠を担いでた人)。 -- 名無しさん (2017-07-01 14:20:56)
- ニコ動では某号泣議員にそっくりだと言われまくってたな。 -- 名無しさん (2017-07-30 02:12:53)
- 選挙カー見るたびにこいつの事を思い出す -- 名無しさん (2017-10-13 10:49:37)
- 小物でド屑だけどいいキャラすぎて何か嫌いになれないw -- 名無しさん (2018-01-28 13:15:50)
- ナルホド君の無茶苦茶すぎるハッタリは必見 しかも休廷後真顔でもう一度言うのでさらに草生える -- 名無しさん (2018-04-24 18:49:10)
- 愛すべき小物www -- 名無しさん (2019-11-23 22:03:13)
- ある意味彼も、2や3で描かれた倉院の里の闇や問題点の象徴の一つだったのだろうか? -- 名無しさん (2020-05-30 21:29:08)
- サナギ軍曹「父上を殺した、祖父のスネカジリのブタめ!」 -- 名無しさん (2020-06-12 16:08:25)
- ウソップ「政治家・・・否、小物の王様キヨキング」 -- 名無しさん (2020-06-17 16:13:51)
- どうしようもないクズなんだけど、いくら追い詰められていたとはいえ、こんな小物を絵に書いたようなヤツに人を殺せるだけの度胸があったことが納得いかない部分もある -- 名無しさん (2020-11-08 10:01:15)
- 見た目は地味だけど中身が濃いのが初期の逆裁キャラっぽい -- 名無しさん (2023-06-19 21:01:43)
- 面白いことに号泣議員が辞職したのも7月11日だ -- 名無しさん (2023-06-26 17:16:02)
- シリーズ後期だとここまでガバガバな証言をする人は珍しいから尋問してて楽しかったな。 -- 名無しさん (2023-07-11 12:32:15)
#comment
*2 跡継ぎに行われる特別教育の事で、明確な定義のある学問ではない。
*3 公式ビジュアルブックより。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧