武上純希

ページ名:武上純希

登録日:2014/09/07 Sun 10:02:04
更新日:2023/12/21 Thu 10:51:19NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



タグ一覧
脚本家 アニメ 特撮 武上純希 葦プロダクション カナメプロダクション 東映 小説家 鹿児島県 百獣戦隊ガオレンジャー ステレオタイプ ウルトラマンネオス ウルトラマンr/b ウルトラシリーズ スーパー戦隊シリーズ 炎神戦隊ゴーオンジャー 魔弾戦記リュウケンドー one piece ぴちぴちピッチ 電磁戦隊メガレンジャー 勢い重視 遊戯王 ベテラン ウルトラセブン・evolution




武上純希(たけがみ じゅんき)は日本の脚本家。本名は「山崎昌三」。変名に「谷本敬次」。
主にアニメ・特撮番組の仕事を中心に、一般向けドラマやホラー番組、更に小説など幅広く手掛けている。



【経歴】

1955年2月26日生まれ、鹿児島県出身。
ラ・サール高等学校、日活芸術学院技術科卒業。


当初は葦プロダクションで社員として編集や文芸を担当していたが、1981年に『戦国魔神ゴーショーグン』で脚本家デビュー。
当時は本名や変名の谷本敬次名義で活動していた。


1982年には同じく葦プロの影山楙倫や、いのまたむつみらと共にカナメプロダクションの設立へと参加。
1983年には「武上純希」のペンネームを公式に用いるようになる。この頃に首藤剛志や藤川桂介に師事。(ちなみに、首藤剛志氏は、武上氏のデビュー作「戦国魔神ゴーショーグン」のシリーズ構成だった)
1984年にはカナメプロを退社して、以降フリーランスで活動。



【人物・作風】

前述の通り幅広く活躍しているが、評論家の切通理作に「ミスター子ども番組」と評されているように、
戦隊シリーズ、平成ウルトラシリーズ、ゲゲゲの鬼太郎、アンパンマン、ポケモンシリーズ、トランスフォーマー、ONE PIECE、遊戯王シリーズ、NARUTO等、
知名度の高いアニメ・特撮作品を長年に渡って多数手掛けており、そちら仕事で知られる。



作風は言ってしまえば、ステレオタイプで勢い任せ。


テーマを纏めたりロジカルな理由付けが苦手なようで、
メインライターを務めた作品でも、言いたいことがよくわからなかったり、
キャラの言動とストーリーが噛み合わないちぐはぐな展開になってしまうこともしばしば。
(特にシナリオ上にはあっても尺や現場の都合でカット・変更されがちな実写作品だと殊更に指摘されがちである)


また原作付き作品や途中参加の場合にも、キャラクターやテーマを自分が描きやすいようなニュアンスで纏めてしまい、
原典との乖離を指摘される事も。


その為、この道の大家でこそあるが、シリアスで丁寧な作風を好む者や安易なご都合主義を嫌う者、原作ファンからは煙たがられていることも。


しかしながらそのオーソドックスな王道展開にファンは決して少なくない。
頭身低目な作風が目立つが、不意に毒を含んだ又はショッキングな展開を挟んだり、
古典的ながらSF色の強いエピソードも執筆しており、それらが好きだという人も。



メガレンジャーの最終章ガオレンジャーのメンバー戦死回など、
メインライター・シリーズ構成を務めた作品でも重要回をサブライターに託して自身は全体の構成に徹したり、
原作物であれば改変しなければいけないエピソードアニメオリジナルストーリーの導入を担当することが多い。



メインライターを担当した戦隊シリーズにおいて玩具の販促能力の高さには定評があり、
一部で「玩具を売るなら武上」と言われているとか何とか。


ガオレンジャー』では玩具売上が前作比190%というメガヒットを記録したのに加えて、
明快なストーリーがヒットし視聴率は日曜朝では異例の二桁を記録。
ゴーオンジャー』では1話から変身アイテム、個人武器、合体武器、合体前メカ、合体メカの描写を盛り込んだ。
玩具のセールスは2000年以降の戦隊で最大と言われる。



平成ウルトラシリーズには『有言実行三姉妹シュシュトリアン』でウルトラマン共演回を手掛けた際、
同番組のファンで当時営業部長だった円谷一夫と知り合ったことで参加。
小学生当時本放送で見た『ウルトラセブン』には思い入れが強いようで、平成のOVシリーズにメイン参加した他、
セブン・テイストを強く出していいと言われた『ウルトラマンガイア』は気持ち良く仕事が出来たという。
奥さんは理科の教員とのことで量子力学などについてレクチャーを受け、敢えて曲解してストーリーに盛り込んでいる。



遊戯王の原作者高橋和希はアニメシリーズの継続を許可した理由にアニメスタッフと親密だったことを上げており、
武上がシリーズ構成だった『ウルトラマンネオス』をモチーフにしたキャラクターのデザインを提供している。
和希は元々ウルトラマンなどの影響で怪獣デザイナーになりたかったと述べており、特撮好き同士気が合ったのかもしれない。



実はポケモンショックの回の脚本家でもある。
アニポケのシリーズ構成で、武上の師でもある首藤剛志氏によると、武上はこの事について事件からしばらく後にある人から「運が悪かった」と励まされたらしい。
しかし、武上は「励ましにならない」「事件に触れられること自体が苦痛なのか分からないのか」と、普段見せないような険しい表情を見せたとの逸話がある。
今現在はネットなどではネタにもされているポケモンショックだが、予想以上に武上の心には消えない傷を負わせたようだ。
首藤も弟子である武上に配慮してか、自分のコラムでのポケモンショックの話では、普段出していた武上の名前を珍しく伏せてこの逸話について触れている。



駆け出しの頃に東映作品で脚本を担当した際、監督やプロデューサーに鍛えられた経験から、
「東映さんには本当に御恩が有るので、自分が出来る限りのご奉公はしていきたい」と述べている。
また、東映のプロデューサーの日笠淳の作品に参加する事が多い。


脚本家では、神戸一彦、猪爪慎一、高橋ナツコ、吉田伸らと一緒の仕事が多い。



―[主な参加作品]―

◆実写作品


◆アニメ作品



「俺はwiki籠りだ!追記・修正するべき記事を放っておくことなんかできない!」


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,5)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 仮面ライダーを書いていないのが意外。 -- 名無しさん (2014-09-07 11:08:54)
  • また特撮の脚本担当して欲しい -- 名無しさん (2014-09-07 11:57:25)
  • 当たり外れが激しい印象のある人。サイバーコップはかなり面白かった。逆にウルトラセブンEVOLUTIONは最悪だった -- 名無しさん (2014-09-08 21:38:50)
  • メガレンジャーはメインなのに最終回を書いてないっていう…。別に珍しくないのかな? -- 名無しさん (2014-09-09 11:41:56)
  • 典型的な「サブで回すと良いけどメインを張る実力はない」っていう作家。 -- 名無しさん (2014-09-13 16:21:32)
  • ストーリーが荒いという印象。ガオレンジャーの人というイメージだったが今はあのユベルを生んだ人というイメージ。 -- 名無しさん (2014-10-07 13:36:22)
  • ネオスなんか観てると、じっくり観たらなんかちぐはぐな印象あるけどその場でワクワクさせてくれる勢いは十二分に備えてるって印象。 -- 名無しさん (2014-10-07 16:17:18)
  • 2001年はワンピースと遊戯王DMのシリーズ構成やりながらガオレンジャーでメイン、ポケモン、コスモス、犬夜叉でサブとか単純に仕事量が凄い -- 名無しさん (2014-10-20 23:42:27)
  • カーロボットは頭を抱える話が多かったが、最終回のギガトロンの主張は考えさせられるものがあった。「我々は永遠を与えられた代わりに過去も未来も奪われたのだ!!」 -- 名無しさん (2014-10-20 23:56:56)
  • こういうのを書きたいんだ!っていうのはビシビシ伝わってくるんだけど、そのためにキャラの言動がおかしくなったり不自然な展開を押し通しちゃうことが多い印象。 -- 名無しさん (2014-10-26 00:37:34)
  • ↑7、その割には特撮で実績残してるけどな -- 名無しさん (2014-10-26 00:39:04)
  • リュウケンドーとか名作だったと思う -- 名無しさん (2014-12-22 10:53:32)
  • 脚本家としてより、小説家としてこの人を知った俺みたいなのはあまりいないだろうな。幼媛は名作だと思う -- 名無しさん (2014-12-23 17:03:55)
  • 古くから子供向け番組を中心にやってきたからかなぁ この手の経歴の脚本家って70~80年代のノリのまま整合性とか投げ捨てる作風だからか、(作品のカラーにもよるけど)時代遅れ感が拭えない時があるんだよね -- 名無しさん (2015-01-25 10:28:32)
  • 遊戯王や戦隊の販促が上手いと言われているが、メガレンジャーだけは売上壊滅的だったよね -- 名無しさん (2015-01-27 17:05:27)
  • メガレン後半のドロドロっぷりは後にUROBUCHIに通ずるものがある -- 名無しさん (2015-02-04 16:53:09)
  • 振れ幅が激しい感じなんだよなあ…良い回はめっちゃいいのに微妙な時はとことん微妙っていう -- 名無しさん (2015-02-21 09:39:51)
  • 気持ち良くやれたというだけあって「ガイア」の担当回はハードSFしててどれも面白い。何気に最終章以外でガイアとアグルのタッグバトルがあるのはこの人の回だけ -- 名無しさん (2015-02-26 18:43:43)
  • この人が担当したガイアの44話はネット上でもよく批判されてる。貴重なガイアとアグルの共闘回なのに敵が根源的破滅招来体によって無理やり地球に送り込まれた怪獣という設定だったせいでもやもやする戦いになってしまったと。せっかくの共闘なんだから敵は普通に悪い怪獣で良かったのに…。そしてこの44話の一番の問題は実はコッヴもパズズも被害者だったという蛇足設定が加わってしまった点。同じくこの人が担当したティガの23話も展開が唐突すぎてあまり面白くないしこの人ウルトラマンには向いてなかったかもな。 -- 名無しさん (2015-12-15 08:01:02)
  • リュウケンドーや戦隊シリーズはどれも良いのに・・・ 特撮とは相性良いのかな -- 名無しさん (2016-01-29 05:18:21)
  • ↑2 ティガでも11話や15話、ダイナ19話、28話、ガイア32話とかはよくできた話だし、向いてないなんてことは決してない。ガイア44話は寧ろそういうことを書かなきゃいけない話だったはず。特技班との連携のまずさを脚本家のせいにしちゃいかん。 -- 名無しさん (2016-03-26 11:34:36)
  • 逆にメガレンジャーの時はロボに思い入れのない話が多かったような…その反動でゴーゴーファイブ・ガオレンジャー・ゴーオンジャーなんだろうな。プロデュースが日笠淳だったのもあって、バランス自体は良かった。 -- 名無しさん (2016-06-19 16:07:35)
  • マイナーだけどガリバーボーイが酷かった印象がある…後半の月光の扱いとか -- 名無しさん (2016-08-31 03:23:17)
  • 特撮でいい仕事してるイメージ あと人情やギャグっぽい話とか -- 名無しさん (2016-09-12 20:20:50)
  • 「ハヤテのごとく!」第1期アニメの無茶苦茶さ加減(いい意味で)は大体この人のせい -- 名無しさん (2016-12-24 11:50:35)
  • 『ビーストウォーズⅡ』の時も「何だあの体たらくは!」という苦情の声が氏に殺到したらしい。『ポケモン』といい、脚本家ってきついな。 -- 名無しさん (2016-12-24 22:36:25)
  • 上にもあるけどガイアの44話って昭和シリーズみたいないきなり「一発で惑星破壊可能なミサイル」が登場してて……個人的にではあるが少し不自然な気はした。あと、時たまネタにされる反物質化光線が出る回ももしかしてと思ったらこの人の回だった。「いつか見た未来」は大好き -- 名無しさん (2017-06-12 10:14:51)
  • クール系のキャラクターに「俺は一匹狼だ」とか自分から言わせちゃうヤツ。センスがすごい昭和感ある -- 名無しさん (2019-01-16 13:16:47)
  • ガイアについては作品全体でそういう設定なんであって別にこの人が設定考えたわけじゃないと思うんだが -- 名無しさん (2019-01-17 20:35:45)
  • 得意分野とは正反対のガンスリ1期は普通に評価高いのよね -- 名無しさん (2022-04-05 20:18:15)
  • ゴーオンジャーのイエローの姉のエピソードはアニポケでよく批判される武上の悪い癖が出た回だった -- 名無しさん (2023-10-30 03:48:09)

#comment

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧