登録日:2023/06/29 Thu 05:00:34
更新日:2024/07/09 Tue 13:52:41NEW!
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朝香果林 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 スクールアイドル ラブライブ! ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3年生 久保田未夢 ポンコツ クール diverdiva 愛すべきバカ 残念な美人 巨乳 安産型 方向音痴 高校生 誕生日に建った項目 苦悩の連続 親友との不和 本当は優しい人
画像出典:ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS,ブシロード/サンライズ/マイネットゲームス, 2019年9月26日配信開始
朝香果林は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に所属するスクールアイドル。
▽クリックすると、目次が見られるわ
プロフィール
CV | 久保田未夢 |
誕生日 | 6/29 |
身長 | 167cm |
3サイズ | B88/W57/H89 |
血液型 | AB型 |
星座 | 蟹座 |
イメージカラー | ロイヤルブルー |
シンボルマーク | ハイヒールと三つ並んだ四芒星 |
肩書き | セクシーお姉さん→セクシー |
所属ユニット | DiverDiva |
人物像
ライフデザイン学科ファッションデザインコース専攻の3年生。
ダークブルーのウルフヘアーが特徴。瞳の色は青。
読者モデルをしており、身長167cmという高校生離れしたスタイルとシリーズ屈指のモデル体型、そして大人っぽい余裕を感じさせるセクシーでクールなお姉さん。
胸元に3つ並んだほくろがチャームポイント。
虹ヶ咲メンバーは制服の着こなしがかなり自由なのも特徴のひとつだが、果林は意外にも着崩したりせずきちんと着ている。夏服では紺のサマーベストを着用。
読モということもあってスタイルやファッションセンスには自信があり、私服も胸元・肩や太腿など大胆に露出させた服をよく着ている。
そのモデルの経験を活かしファッションや身体づくりなどでメンバーに助言したりコーデの意見を求められることも多いほか、モデルとしてのファンも多く活動初期から声を掛けられる場面も見られた。
アニメ版では服飾同好会にもコネクションを持っており衣装面でもサポートしたことも。
またその落ち着いた佇まいは同好会の精神的支柱にもなっており、メンバーの相談にもよく応じている。
一方でからかい好きでもあり、特にそのスタイルもあってのセクシー路線の[[「弄り」……というかセクハラを度々メンバー達に敢行している>東條希]]。
電撃オンライン版四コマでも「保険の授業では教えられないような知識」を教えようとせつ菜をからかっていた。一体ナニを知っているんですかね……?
自慢のモデル体型を維持するため食生活には特に気を遣っており、みんなとの食事の際もヘルシーなメニューが選べる時はなるべくそちらを選んでいる。
ただしいつ何時も身体作りのために我慢しているというわけではなく、「チートデイ」と決めた日は同好会や友達と思いっきり好きなものを食べることもある。「増えた分は普段の練習で燃焼させればいい」と柔軟な考え方を持っているのだ。
また当然ながら「できれば美味しいものが食べられる方がいい」と味へのこだわり自体は人並みに持っているため、「美味しくてヘルシー」を重視していたり、カロリー計算に融通を効かせてくれるお店もよく探しており、そうして見つけたオススメのお店は同好会やモデル仲間にも度々紹介している。
寮住まいということもあってか出身地や幼少期の様子について言及される機会が少なく、出身地は長らく謎だった。
しかしキズナエピソードにて八丈語の使用が発覚。その後離島の出身であることも明かされたことで、明言されてこそいないものの八丈島か、少なくとも伊豆諸島のどこかが出身であることがほぼ確定した。
島で暮らしていた頃は毎日海で遊んだり、島中を駆け回っていたりと「結構やんちゃで活発だった」と『にじよん あにめーしょん』で振り返っている。
しかし当時からファッション雑誌はよく読んでいたようで、モデルや都会のキラキラした世界に憧れていたのだという。
それである時、鏡を見て思ったの……
私もなかなか美しいじゃない!…ってね
\おお〜っ/
……なんかいつの間にか聴衆増えてない?
ミア・ランジュの加入に伴ってニジガクが一気に国際色豊かなグループとなったこともあって、近年では出身地絡みのネタも増えている。
ん〜!うんまきゃ……あ
Ottimo!
yum.
太好吃了!
(……美味しいものを食べた時に
つい地元の言葉が出るのは
世界共通なのかしら…)
「頼れるお姉さん」の裏には
だって……こんな無防備な姿を、みんなに見られるのは……
ちょっと、その、かっこよくないじゃない……
ストイックなまでに己を追求し、その妥協のない姿勢に裏打ちされた自信から常に余裕を崩さない……普段の果林は、そんな印象を抱かせる。
しかし実はそうした「クールなお姉さん」はキャラ作りであり、本質は割と子供っぽい。
そればかりか、以下に挙げるように実は弱点もかなり多く、ラジオドラマのナレーションにすら「エマがいないと何もできない」とすら言われる始末である。
もっともこの手の「キャラを演じている」人物にしてはかなり徹底している方なので、普段はボロを出したりしない。
……が、その分ポンコツぶりが発揮された際には盛大なキャラ崩壊を見せ、取り乱しつつもなんとか誤魔化そうとするか、それが無理なら体面もかなぐり捨てて開き直ることも。
周囲に誰もいない、一緒にいるのが後輩しかおらず頼れないといった状況では孤軍奮闘した結果八方塞がりに陥ってしまうことすらあり、そうなると最早プライドまでも投げ出して半泣きになってしまうことも……。
そんな普段のクールな佇まいからはあまりにかけ離れたポンコツっぷりをたびたび見せており、ついた渾名はポンコツ果林姐さん。
果林のキャラ作りは、特に方向音痴や勉強嫌いといった「苦手なもの」を隠して「周囲が求めるイメージ通りの自分」で居続けるためのもの、という節が強く、そのためSNS等で「日常そのままの自分」を曝け出すことには抵抗があった。
しかし、「あなた」のアドバイスを受けて実行してみた結果フォロワー増加に繋がった際にはその事実を素直に喜んでいる。
こうした点からも「『理想の自分』でいたい」という願望もないわけではないだろうが、それ以上に「格好悪い自分にガッカリされたくない」「『みんなに求められる私』でいたい」という想いの方が強いことがうかがえる。
- 性格
とにかく負けず嫌いが激しい。遊びだろうと何であろうと妥協は一切せず、始めたからには「一番」になりたいと常に本気で挑む。
本気で挑んだ結果の敗北であれば素直に受け止めてゴネたりすることこそないものの、反対に負けを正面から受け止めすぎるきらいも見られる。
この傾向は特にスクスタで顕著に描かれており、絵里にダンスゲーム対決で敗れた際には仲間達が次の勝負へと移動していても一人筐体に残りいつかリベンジすることを誓って特訓していたほか、その後のエピソードでも似たような姿を度々見掛ける。
また普段は冷静で多少の物事には動じないが、一方で案外脆い一面も見られる。
肝心なところで勇気が持てず二の足を踏んでしまったり、強いプレッシャーや大きな失敗の前に折れてしまう場面もしばしばで、果林のエピソードには「一人では越えられないプレッシャーや挫折」がシナリオに深く関わってくることも多い。
- 好きなもの
本当はぬいぐるみや可愛い動物が大好きで、特にパンダには目がない。
しかし、「自分には似合わない」と周囲には隠しており、ファンシーショップを眺めているところをメンバー達に見られたり主にエマなど既にその趣味を知っている人によって暴露されたりすると大いに取り乱す。
果林の趣味がバレかける→苦し紛れの言い訳を試みる果林→突然エマが暴露トークを始める→果林「エ、エマ!?」はもはや様式美。
そんな一方で理解がある人の前でなら隠す必要もない、とばかりに動物園を満喫したり、普段とは打って変わってパンダを激推しする一幕も。
- 弱点
彼女の弱点は大きく分けて3つ。
ズバリ、方向音痴と勉強嫌い、そして生活能力の無さである。
いずれもその弱点を知らない相手には何とか隠そうと立ち回ることが多いが、逆に周りが知っている人だらけで誤魔化しようがない場合は大抵開き直る。
特にシナリオが進むと同好会メンバーにはこれらの弱点がほぼ周知の事実となるため、この辺で弄られることもしばしば。
【方向音痴】
よくあるギャグ描写のように「そうはならんやろ」な迷い方をする…というほどではないがそこそこ酷い。
街中で一人にすると十中八九迷うと言っていいくらいには方向感覚が皆無で、スマホの地図を見ながら歩いていても、目的地が目の前にあるのに気付かない描写から地図が全く読めないことがうかがえる。
スクスタではイベントストーリー『二人の奏でる音』にて同じく方向音痴だった善子と一緒に盛大に迷っていたほか、「にじよん」では学園内のトイレ探しにすら苦労している様子が描かれた。
というか寮から学園への道ですら迷うので、エマに手を繋いで貰って登校している。本当に高校三年生かこの子。
アニメ版では当初下記の勉強嫌い共々強調して描かれることこそなかったものの、
「登場シーンを実際の地理と照らし合わせてよく見ると実は何も無い場所に向かって歩いている*1」
場面があるなど、当初よりポンコツの節はこっそり発揮されていた。
ちなみに、『未来ハーモニー』MV中で「メンバーが続々とレインボーブリッジに向かって集結してゆく中、果林(と彼女が手を引いている彼方)だけは走っている方向が逆」というネタがあり、長らく多くのファンに信じられていた。
実はこのシーンで果林達が走っているアクアシティお台場のデッキ上には下層やお台場海浜公園へと抜ける階段があり、むしろ映像の場所からレインボーブリッジ方面に向かうならごく自然なルート選択だったりする。
つまり一見逆方向だが実はちゃんと目的地に向かえているのだ*2。
「お台場側からレインボーブリッジを目指すなら東に向かうべき所を西へ走っている」という見た目の違和感に、方向音痴で綺麗に説明がついてしまった不運というべきか。
果林さんは夢への道は間違えないのである。いいね?
【勉強嫌い】
テストでいい点数をとるのって、人生で必要なことかしら?
(練習は)確かにきついけど……勉強よりは遥かにマシ!
勉強しないで頭が良くなりたい!
ふう……勉強ってそんなに大切かしら?
人にとって本当に大切なことは、もっと他にあるんじゃない?
……何をかいわんや。
こんな有り様なので実際学力は悲惨で、栞子にはかすみ共々「すべての教科で足りていません」とバッサリ切り捨てられる始末。
……というか、他の同好会メンバーには「見かけによらず実は秀才」「疑惑を挟む余地なく優秀」「苦手科目はあるが、それを補って余りあるほど得意分野が突き抜けている」といったキャラ付けが多い中で、「全般的に苦手」とハッキリ明言されているのは果林とかすみの2名だけという嬉しくない特徴がある……。
おかげでかすみと共に同好会赤点問題の主犯として地獄を見たり、「頼れるお姉さんキャラ」が災いして思わぬ問題に直面することも*3。
勉強に関しては他の弱みと違って「できないものはできないし、やりたくもない」とばかりに最初から開き直ってしまうこともあり、特にギャグ描写では顕著。体裁を保つことすら嫌なのか……。
こちらについてもアニメ版では序盤こそ強調はされなかったが、「応援の『援』が書けずに『応●えん』と平仮名で書き直す」などやっぱり片鱗は当初から見せていた。そして案の定テストの点数はよろしくない模様。
ただし勉強は出来ないのだが頭の回転はむしろ早い部類に入り、実際に彼方に「凄く頭がいいっていうか、鋭いじゃん」と言われたこともある。
果林自身が「勉強が将来何の役に立つのかわからない」からやりたくないと考えてるフシもあり、「本当に必要なら徹底的に努力するが、不要だと思ったら絶対しない」という極端な合理的判断に基づいているものと考えられる。何だかんだ勉強せずともやってこれたのはその持ち前の機転の速さによるものだと考えられる。
【生活能力】
彼女の私生活を見ていてまず気付くのは、片付けの出来なさだろう。
「足の踏み場もない」という程でこそないものの、寮の私室は脱ぎ捨てられたままの衣服(仮にもモデルなのに……)や書類、雑誌などが乱雑に散らかっているのがどの媒体でも概ね共通事項。久保田「部屋きったな!!」
時折エマが他のお世話ついでに掃除してあげているようで、果林は「自分でやる」と言ってはいるものの結局エマに任せきりにしてしまう模様。
本人曰くこの方が過ごしやすいそうなのだが、(描写こそ少ないものの)散らかった山を掻き分けて捜し物をする羽目になることもある様子。片付け出来ない子あるある。
ここまで来るともはや些細な問題だが朝にも弱く、エマが果林の部屋まで彼女を起こしに行く(エマに毎朝起こされる)のは最早2人のモーニングルーティン。
そればかりか着替えすらエマに頼っていることまでボイスドラマで明かされた。
そんな有り様なので、お泊まりなどでエマが寮を空ける時には一人で起きられるか心配されるなど、エマから見た果林は完全に大きな子供扱いである……。
なお、当の果林はエマの前では「大丈夫よ」と答えたが、彼女と入れ替わるようにやって来た愛を見かけるや否ややけに神妙な面持ちでモーニングコールを頼んでいた*4。
活躍
スクスタ
ぬぬっ!? スタイルといえば!
同好会に入れたい子が1人いたのを思い出した!
せつ菜ちゃんを探す前に勧誘しよう!
なんでも……毒藻?らしい
読者モデルのことだね
というわけで、彼方の提案で8人目の部員に迎えるべく一行がスカウトに向かった相手こそ果林その人である。毒藻読モとして学内でも有名な果林。それゆえスカウトそのものには慣れた様子だったのだが、スクールアイドルへのお誘いは初めてとのことでやや戸惑った反応だった。
とはいえ興味がないわけではなかったようで、勧誘自体には拒否感は見せなかった。
でも、私でいいの?私、フリフリの衣装とかは似合わないわよ?
体のラインが出るような衣装とか、露出の高い衣装なら自信あるけどね
そう。例えば……隣の子がチラチラ見ている
胸のほくろが目立つような……ね?
みっ、見てないです!!
かすみさん……自白です……
そうして、果林は勧誘に乗る代わりに、ひとつだけ条件を提示。
それは「私は、私の目指すスクールアイドルになりたい」というもの。グループとして周囲に合わせるのではなく、自己流を極めたいのだ。
その提案を聞いた「あなた」は、それこそが同好会の目指すべき姿であると直感。
「同好会としてはひとつだけど、スクールアイドルとしてはそれぞれが自分の理想を目指す」「それぞれが助け合いながら競い合う」……そんな姿こそが、メンバーそれぞれの個性をフルに発揮できる理想像だと考えたのだ。
改めて「あなた」は、果林ならきっと「今までにない刺激をあげられるスクールアイドル」になれると彼女を誘う。
今までに無い刺激……ふふっ、面白そうね。
そういうことなら入部させてもらおうかしら
私のままで、もっと高く
愛の企画した合同トーナメントライブは、事実上の部と同好会とのガチンコ対決であった。
イベントは大成功を収め、それぞれに勝者と敗者が生まれながらも、参加したメンバー達も各々に達成感や課題を見出し、その結果に満足していた。
……緒戦でかすみに呆気ない程の惨敗を喫してしまった、果林ただ1人を除いては。
同好会のみんなが良く思わないことはわかってた。
だけど自分の武器を磨くため、部に移った
それに迷いがなかったわけじゃない……
でも、どんなことをしても自分を高めたかったのよ
スクールアイドルフェスティバルで見たμ'sやAqoursのステージ……
すごい、楽しい、って気持ちより、
私は悔しかった
私だって、もっともっと上にいきたいと思った
そのためにダンスもパフォーマンスの魅せ方も一から見直して、
練習して、クオリティを上げていったの!
なのに……どうして?
どうして、私は……また負けてしまったの……?
同じく部で活動している愛も、イベントが終わってからの果林の様子に余裕がないことを感じていた。不安に思った愛は、同じ寮生で仲の良いエマに助力を求める。
エマはその場では「……うん、わかった」と了承するが、その背中にはどこか影があった……。
……彼女は、件のイベントから……いや、果林が部へ移籍してから、彼女への対応が冷たくなっていた。
時はイベント開催より少し前に遡る。
エマ、すごく怒っているみたいなの……
怒ってますね。ものすごく
まるで自分を避けているかのように……いや、実際避けているのだろう。
エマと話そうとしてもなかなか機会を作れない、そんな果林の姿を見かねたかすみに問い詰められた果林が打ち明けたところ、やはりかすみもその様子には気付いていた。
エマ先輩、部に行った今の果林先輩には
前みたいな魅力がないっていつも言ってますよ
それはもう、「耳にタコさんができるくらい」にいつも言っているとかすみは語る。
だが、それは技術的な問題ではない。歌もダンスも、間違いなく上達している。「それ以外の何か」が、今の果林からは失われているとエマは感じているのだ。
とにかく、果林先輩はエマ先輩がすごいって
言うようなパフォーマンスをしないとダメなんです!
そしたらエマ先輩も果林先輩が部でやってること、
認めてくれると思いますし!
そんなかすみの助言もあって、今回のステージではなおさら無様な姿を晒すわけにはいかなかった。
……それなのに、この結果。
だが、凹んでばかりではいられない。
せっかく同じ部にランジュという強大なライバルがいるのだ。彼女をもっと研究して、その技術を盗んでやる。
果林ちゃんは、ランジュちゃんみたいになりたいの?
しかし、そんな果林の姿勢に、部屋を訪ねてきたエマは疑問を投げかける。
エマも、果林が部で努力していること、その結果確かに技術面で成長していることは認めている。しかし、それを踏まえてもなお「前の果林ちゃんのパフォーマンスが好き」と断言するのだ。
……完成度の低い私のほうがいいってこと?
そういうことじゃないよ!ただ……
エマがそういうつもりで言ったんじゃなくても、私にはそう聞こえるわ
同好会に残った面々が……その中でも特にエマが、「部」を良く思っていないことは果林も知っている。
しかし、果林の理想を叶えるには部の環境…充実したトレーニング設備にプロの指導、そして何よりランジュという強大なライバルと競える場所こそが必要なものだった。
勝ちたいからだ。
μ'sにもAqoursにも、同好会のライバル達にも、もちろんランジュにも。誰にも負けたくない。
始めたからには1番になる。それこそが、果林の目標なのだ。
……エマは果林の目指すスタンスに共感してはくれなかった。
良い悪いではない。単に、エマは果林のように勝ち負けを強く意識するような性格ではないだけだ。
しかし、これまでずっと傍にいてくれた彼女が、自分の理想を肯定してくれない。その事実は、折れかかっていた果林の心にトドメを刺すには十分だった。
もういい
あなたたちはあなたたちで楽しくやってればいいじゃない。
私は……違うのよ!
……エマを部屋から叩き出してしまってすぐ、エマの指摘が図星であることを果林は悟る。
その自己嫌悪が最後の引き金となって、果林は練習への熱意も学校に向かう気力も失ってしまった。
学校にも来なくなってしまったと聞いた「あなた」が様子を見に来た際には、それまでの間「本当に何もしていなかった」と答える。スクールアイドルとしての練習や研究も、モデルとしての研鑽も、何一つ身が入らなかったのだ。
果林は、「あなた」に自分の今のパフォーマンスについて率直な意見……なぜ仲間達とあそこまでの差が開いてしまったのか、嘘偽りのない所感を求める。
今の果林さんは、かっこよくて圧倒されて本当にすごいと思うんだけど……なんというか……
そういう子なら果林さん以外にもいそうっていうか……
私は、私だけのパフォーマンスになってないってことね……
容赦のない言葉ではあったが、ハッキリ言われたことでかえって胸が軽くなった。
……だが、それだけでは何も解決していない。
課題がわかっただけだ。エマとの仲直りだって、自分から前に進まなければ。
そんな時、彼方から呼び出しが入る。
「大事件」との報せを受けて、大急ぎで集合場所に向かった果林だったが……彼方のいう大事件とは、彼女が溺愛する妹・遥のライブが今日開催される。本当にただそれだけだった。
そんなことで…と思った果林は帰ろうとするが、彼方の押しに折れて仕方なくその「大事件で一大事」とやらを見に行くことに。
果林はそれまで、自分のパフォーマンスを追求することばかりで、「研究のために」他のスクールアイドルを観ることこそあれど「純粋なお客さんとして」ステージを観る機会はほとんどなかったという。
ステージを観ていたのはせいぜい50人程度だったが、それは確かに「大声援」と呼べるほどの盛り上がりだった。
彼方以外のお客さんも、勿論果林も全力の声援を送って、それを受け取った遥たちもよりパフォーマンスに磨きがかかって。
……その光景を見て、果林はあることに気付く。
私、応援してくれる人たちのこと、見えてなかったのかも……
それまでの自分の姿勢を反省した果林は、その場を後にしようとするが……
あのね、落ち込んでるときはひとりになっちゃダメなの。
どんどん深みにはまるだけだよ。
それ全然解決にならないから
そう言って彼方は、「もう少しだけ付き合って」と果林を公園に連れ出す。
これからここで、エマが歌うのだという。
エマがどうして怒っていたのか、その理由に気付いていた果林は尚更彼女に合わせる顔がなかったのだが、今だからこそエマを見てほしいと彼方は言う。
相変わらずエマは子ども達に大人気で、彼女が童謡を歌い出せばたちまち大合唱に。
エマらしいライブね……
これがエマの目指すスクールアイドル……
勝ち負けとかじゃなくて、
聞いている誰かの癒しになれるような存在……
思わず、目元に涙を浮かべる果林。
すると、彼女に気付いたエマが、突然飛び込んできた。
果林ちゃん!
この前はひどいこと言ってごめんね!
責めるようなこと言うなんてダメだった!
私のほうこそ感情的になってごめんなさい。
せっかく来てくれたのに、追い返しちゃって……
私、自分のことばかりで周りがちっとも見えていなかった……
エマにもきつく当たって最低よ……
ううん、そんなことない。
果林ちゃんが負けず嫌いで頑張り屋さんなの、
わたし知ってるもん。
上手くいかなくて焦っちゃったんだよね
でも、焦らなくてもいいんだよ。
立ち止まってもいいし、わたし、弱音もききたいよ。
話してほしいの。
隠しごとはなしにしよう。意見が違ってもいい。喧嘩もしよう。
大丈夫、絶対仲直りするもん!!
エマ……ごめんなさい……私……私……
彼方もごめん、すっごい心配かけちゃったわ……
これで……仲直りだよね?
また、前と同じように仲良しだよね……?
わたしもごめんね。たくさん心配かけちゃった……
わたしたち、もっともっとたくさんのこと
話し合える友達になろうね……!
……落ち着いた後、エマは果林に語る。
果林ちゃんはね、ステージの上からわたしたちに言ってたんだよ。
「私だけを見て、よそ見は許さない」って
エマもまた、自分が今感じている気持ちを歌に込めてステージに立っている。それは、果林も先刻強く感じていた。……そして、きっと自分を打ち負かしたあの日のかすみもそうだったのだろう。
目指す形は違うけど、
それを応援してくれる人に伝えようとしてる。
その思いが歌に乗って伝わるからこそ、みんなも応援してくれる
そしてその声援は、ステージ上で自分の力に変わる……
彼方とエマは、果林が今目指している理想を彼女に尋ねる。
だが……果林はエマのようにスクールアイドルを通して何がしたい、というよりも「始めたからには一番になりたい」という気持ちの方が強いと語る。
だったら、それを歌やパフォーマンスで、
見てくれるお客さんに伝えないとね
うん。わたしのことを見て、わたしのことを一番好きになって、
って真っ直ぐに伝えなくちゃ
「ありのままの自分」を曝け出すことに果林は一瞬躊躇うが、「一番になりたいんだったら、それくらいやらないと」と背中を押す彼方の言葉も受けて、やってみることを決意するのだった。
テレビアニメ
第1期
ここは、本当の弱い私を
抱き締めてくれた大切な場所。
でも、もっと、もっと……!
エマとは虹ヶ咲に転入してきた時からの付き合いで、学園に来たばかりで右も左も分からない彼女を助けていくうちに友達になっていったことが回想から明かされている。
スクールアイドルに憧れ、自分も憧れの存在になりたいという想い一筋で日本までやってきたというエマに「凄いじゃない」と感嘆し、彼女の夢を応援する。
そんな経緯もあって、物語序盤は彼女のために行動する場面が目立った。
同好会が廃部になり落ち込むエマを見かねて独自に行動を開始、せつ菜の正体を突き止め旧メンバーとの話し合いのテーブルに付かせる等侑たちとは異なるアプローチから同好会再建の立役者となった。
その後も同好会の練習に立ち会う姿が見られるも、「賑やかなのは苦手」と語る果林自身は同好会には加入せずあくまでサポートに徹する日々が続いた。
そういえば彼方ちゃん、てっきり果林ちゃんも同好会入ると思ってたよ〜
そんなわけないでしょ。
私はエマが悲しむ顔が見たくなかっただけよ
へぇ〜〜〜?
なっ、何よ…
- #5『今しかできないことを』
この回では、件の『キャラを作っている』所にスポットが当たっている。
ある時から、果林は活動から距離を置くようになってしまう。
その理由がわからず悩みながらも、いつものように果林の部屋を訪ねたエマは、散らかった書類の山からスクールアイドルの雑誌を見つける。
やっぱり果林ちゃんも興味あったんだ、とエマは喜んで同好会に入ろうと一歩詰め寄るが……果林の反応は、冷たいものだった。
頑張ってるエマを応援したいと思っただけよ。
そんなふうに思われるんなら、もうやめておくわ
その雑誌はエマのために買ったものだから、衣装の参考にでも使えばいい。
それだけ伝え、「もう誘わないで」と突き放す。
エマはその態度の変わりように戸惑いを隠せず、次の日は同好会の活動にもいまいち身が入らなかった。
まるで違う人みたい……。
いったい、どっちが本当の……
そんな時、持ってきていた果林の雑誌から、アンケート用紙が落ちる。
そこに書き込まれた内容は、果林が本心ではスクールアイドルをやりたがっていたことが見て取れるものだった。
彼女の本当の想いを知ったエマはいてもたってもいられず、活動を抜けて果林の元へ駆け出すと───
───今日、わたしに付き合って。お願い
そう言って、果林をお台場中連れ回した。
めいっぱい遊んだ果林の見せた笑顔は、久々のものだった。
最後に立ち寄った未来館で、果林が失くしたと思って探していたアンケートを、エマが持っていたことを明かす。───それは彼女が、果林の本音を知っているということ。
どうして言ってくれなかったの?
わたしには興味のないふりをして。
ずっと、自分の心をしまい込んで……
わたし、もっと果林ちゃんに笑っててほしい!
もっともっと、果林ちゃんのこと知りたい!
エマに想いをぶつけられ、果林も自分の本音を吐露する。
エマのために、同好会を手伝うようになって……
そしたら、楽しかった
でも私は……『朝香果林』はそんなキャラじゃない。
クールでカッコつけて、大人ぶって。それが私なの
なのに今更……
これはエマのせいではなく、自分が変にカッコつけて、その結果エマを傷つけてしまっただけのこと。
だからエマは気負う必要はないと、そう果林は伝えて去ろうとするが、エマに後ろから抱きしめられ──
……いいんだよ、果林ちゃん
どんな果林ちゃんでも、
笑顔でいられれば、それが一番だよ
だから、きっと大丈夫。
もっと果林ちゃんの気持ち、聞かせて!
……スクールアイドル……
できるかしら、私に……
[[やりたいと思ったときから、きっともう始まってるんだと思う!>高海千歌]]
その言葉で、ついに陥落。彼女もスクールアイドルへの一歩を踏み出すのだった。
- #9『仲間でライバル』
同好会に入部してから時間も経ち、果林にはモデルとしてだけではなくスクールアイドルとしてのファンもつくようになっていた。
それは自分だけではないようで、メンバーそれぞれが同好会の人気が着実に増していることを実感していた。
そんな折、東雲から彼方の妹・遥が藤黄学園スクールアイドル部の綾小路姫乃と共に、「次のライブに虹ヶ咲も一緒に参加しないか」というお誘いを虹ヶ咲に持ち掛けてきた。
そのライブ会場は、DIVER FES。毎年お台場で行われている大型フェスだ。
会場の大きさに驚きつつも、これを絶好のチャンスと捉え出場しようと沸き立つ同好会一堂だったが、果林だけは怪訝な表情をしていた。
果たして、果林が懸念した通りだったのか。その誘いには「良くない報せ」もあった。
今回のフェスで歌える枠は3曲分だけ。
当然、うち2曲は東雲と藤黄の枠に割かれるだろう。
その2校はグループゆえ1曲ずつでも問題は無いのだが、ソロ活動の虹ヶ咲は───
…どうやら、同好会は結局話を受けることにしたらしい。
しかし曲の問題は如何ともし難い。なんとかして全員で出られないかと考えを巡らせる一同だったが……
……あれこれ考えるだけ無駄よ。
今回のステージに立てるのは、この中の一人だけ。
誰が出るか決めましょうよ
もう結論は出ているはず、と果林は割り切るよう諭して話を前に進めようとするが……我こそは、と手が挙がることはなかった。
お互いがお互いの顔を見合わせ、立候補しようとする手を挙げきれないでいる。
く…くじ引きとかどうかな?
そ、それがいいかも……!
互いに遠慮しあった結果運頼み。
そんなので良いわけ?
果林は、遥はともかく姫乃が単純な厚意や興味だけで自分達を誘ったわけではないと踏んでいる。
何を思って彼女が虹ヶ咲を選んだのかは判らない。しかしその思惑がなんであれ、今回は同好会が試されるライブになる。そのことは間違いないと確信してもいた。
ゆえに、その試練に立ち向かえるメンバーを、たとえどんな結果になろうと後悔のない人選をして立ち向かうのがベストだと、果林は考えているのだ。
しかし、今の状況に業を煮やした果林は、ここにいても意味がないとその場を後にする。
後日、モデルの撮影を終えた果林は、偶然侑たちと遭遇。方向音痴がバレる一幕もあったりしつつ果林がダンスレッスンに通っていることが判明し、影で努力する姿に尊敬の目線を送る一同。
努力しなきゃ、ライバルに追いつけないからね
……貴女たちのことよ
果林は、やると決めたら手は抜かない主義である。
彼女は先日の発言はやりすぎだったと謝罪するが、彼女が本気だからこその発言だったことはメンバー全員に届いていた。
かくして、フェスに出場すべきメンバーは1人に絞り込まれた。
ソロアイドルで仲間だけど……ライバル。
それが、私達の……!
DIVER FES当日。
そこには、エマが選んだ衣装を着て、ステージに臨む果林の姿があった。
同好会の…学園の看板を背負って立つ身ではあったが、彼女は気負うことなく「やってやる」という意気込みに満ちていた。
そんな彼女に、姫乃がこのステージがスクールアイドルにとってはアウェーな場所であると語る。
それでもスクールアイドルの魅力を知ってもらいたい。そんな想いでステージに立っているという姫乃は、一人でステージに立つ果林を尊敬していると伝え、お互いの健闘を誓って去っていった。
……その言葉を聞いたせいか。
それまで何とも思っていなかったステージを覆う幕が、その向こうから轟く歓声が、とてつもなく高い壁のように見えてしまった。
まるで上からのしかからんと、地鳴りを上げながら首をもたげているかのように。
出番が近づいてきたというのに、果林は一向に姿を現す気配がない。
心配した侑たちが探しに来た時には、果林は人気のないテント群の一角で膝を抱えてしまっていた。
強ばった声で皆の心配に答える果林の声は、徐々に消え入りそうなほどに小さくなっていく。
……ビビってるだけよ。
我ながら、情けないったらないわね……。
こんな土壇場で、プレッシャー感じちゃうなんて……
本当、みっともない……
…果林が本当に一人だったなら、こんな弱音を吐くことすらできずにプレッシャーに押し潰されてしまったかもしれない。
しかし、果林は違った。
これまで、それぞれに壁を乗り越えて成長してきた同好会のメンバー達は、ソロアイドルは真の意味で『独り』ではないことを既に知っていた。
ゆえに、そんな果林にメンバー達が口々にかけた言葉はどれも、とても暖かなものだった。
仲間達に励まされた果林は、深呼吸をして立ち上がる。
その顔には、いつもの余裕が戻っていた。
……うん、大丈夫!
果林せんぱーい!ほら、タッチですよ!
かすみんのエネルギー、分けてあげます!
そのかすみの声を合図に一同は整列すると、果林をハイタッチで送り出す。
ステージは1人でも、そこに込められた想いは1人分じゃない。
仲間達の応援を受けて駆け出してゆくその背中に、もう先ほどまでの弱々しい影はなかった。
仲間だけど、ライバル……
ライバルだけど……仲間!
- #13『みんなの夢を叶える場所』
最終話にて実現したスクールアイドルフェスティバル。
エマのステージを見に来ていた観客達の中に、スクールアイドルをやってみたいと思いつつも「興味はあるけど、私じゃ無理なのかな……」と不安げにしている子を見つけると、
何言ってるの!
やりたいと思った時から、きっともう始まってるのよ
と、かつてエマに背中を押してもらった時のように励ましていた*5。
第2期
気づけば、時が早すぎて切なくなって
何もかもキミとだから、楽しくなる
- #4『アイ Love Triangle』
先日のQU4RTZのライブが成功したことで、同好会ではユニット活動への機運が一気に高まっていた。
件のQU4RTZメンバーでもあるエマからもユニットへの興味を聞かれた果林だったが、元々「自分にグループ活動は合わない」と考えていたためにあまり興味はない様子だった。
そんなある日、ダイバーシティで買い物をしていたところに美里を連れた愛と偶然合流し、2人の誘いで一緒に遊ぶことに。
聞けば今日は美里の退院祝いなのだそうで、愛は美里を気にかけながらもいつも通り楽しそうに一日を満喫していた。
しかし、美里がどこか物憂げな表情をしていることが果林は気がかりだった。
次の日、書店を訪れた果林は、英会話テキストを探していた美里に出会う。
美里の様子はやはりおかしいと感じた果林は「そんなふうに無理して笑う必要、ないんじゃないですか?」と思い切って切り込むが、美里の答えは「やりたいことを見つけて、どんどん前に進んでいる愛ちゃんを心配させたくない」というものだった。
そんな時、やはり同じように彼女の様子に気付いていた愛が相談に来る。
果林も美里が気がかりだったと答えると、愛は止める声も聞かずに美里に直接話を聞こうと飛び出して行ってしまった。
……しかし、上手くはいかなかった。
美里は、スクールアイドルを始めてからどんどん成長していく愛の姿と病院の中で立ち止まったままでいた自分とを比べてしまい、その劣等感に押し潰されてしまっていたのだ。
家族同然の人が困って落ち込んでいるのに何もしてあげられなかった。そのショックに、愛までも打ちのめされてしまう。
そんな様子を見た果林は、あえて「貴女がステージに出ないのなら、私が代わりに出て貴女のファンを丸ごと奪ってあげる。きっと美里も、私の虜になるはず」と彼女を挑発。
すると、その発破で立ち上がった愛から、ユニットを組もうと誘われる。
ただ一緒に歌うだけのユニットではない。
同じステージの上で、同じ曲で「競い合う」、果林とならきっとそんなユニットにできる。
そのアイデアを面白いと捉えた果林は、話に乗ることを決める。
かくして、ここに「お互いに競い高め合う」デュオユニット・DiverDivaが結成された瞬間であった。
…DiverDivaのライブを終えた後、果林はいつかのように書店でテキストを探していた美里を見かける。
しかし、彼女の顔に憂いはもうなかった。
……実はね、今の私の目標は、果林ちゃんなの
果林ちゃんみたいに、愛ちゃんと切磋琢磨できる人になりたいんだ。
…負けないからね!
…望むところです!
- #11『過去・未来・イマ』
第2回SIFも大成功に終わり、栞子・ミア・ランジュと立て続けにメンバーが増え賑やかになった同好会は、これからの活動に期待を膨らませていた。
それは果林も同じだったのだが、ふと彼女は視線を遠くに向けていた……。……「定期試験」というワードにも、苦い顔をしながら。
それからも、果林は仲間達の何気ない会話にふと考えさせられることが増えていく。
みんながしている話は、これからのこと、目標のこと、夢のこと。
(……みんな、成長してるのね……)
その姿が、微笑ましくもあると同時に……
(……私も、変わっていく)
海浜公園で海を眺めながら物思いにふけっていると、エマと彼方の呼ぶ声がした。
2人は帰り道に果林の姿を偶然見かけて、その後を追ってきたのだ。……この頃、果林の元気がないことをエマ達は気にしていた。
いつも通りな風を装って会いに来た2人だったが、その様子がぎこちないことはまるで隠せていなかった。果林から何かを聞きたそうにしているのが見え見えだ。
……ふたりとももしかして、私の事心配して来てくれたの?
えっ!?
やっぱり。お節介ねぇ
果林も観念してか、この頃よく考えている事を、同学年である2人に打ち明ける。
……同好会、まだ始めて半年ちょっとだけど……
想像以上に楽しくて、充実した時間だったわ
みんなでたくさんのことを叶えていって、私たちのあり方も、しっかり考えて。
明日へ向かって、確実に進んでいる
これからもいろんなものが変わっていく中で、ちょっと…思っちゃったのよ。
3年生の私たちは、最初にここからいなくなるんだな……って
……さみしくなっちゃったんだね。
昨日までの時間が、楽しすぎたから
この半年あまりという短い間に、同好会は想像もつかないほど大きく成長した。きっと、これからも侑たちは夢をどんどん膨らませて、活動を広げてゆくのだろう。
……しかし、それをずっと傍で見続けることは、残念ながらできない。
彼女たちはスクールアイドル。「学校」が前提にある以上、タイムリミットは残酷なまでに厳しく決められている。今はもう冬、残された時間はあとわずか。
……でもね、果林ちゃん。
昨日や明日のことで悩んでたら、
楽しい『今』が過ぎちゃうよ!
そうだね〜。
毎日『今』を全力で楽しんでいけば、
きっと、さみしいだけじゃない未来が来てくれると思うよ〜
……そうかもね。
私、スクールアイドル同好会が好きよ!
1人で歌うのも、誰かと歌うのも、
みんなで歌うのも、全部好き!
もし次に何かやるなら……
今の私たちを……
……その時、海の向こうでレインボーブリッジに光が灯りはじめた。ライトアップが始まる時間だ。
その橋を照らす、色とりどりの……虹色の光は、まるで。
その光で『何か』を思いついた果林は、メッセージで皆にそのアイデアを伝える。
同好会の、単独ファーストライブ。
ソロもユニットも全員の曲も、『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の全てを詰め込んだステージを創るのだ。
目を開ければ、見えてくる
新しい未来が──
夢を見るたびに、色が増えていく。
広がっていく
人間関係
同学年〜2年生までの相手は呼び捨て、1年生はちゃん付け、年上はさん付けで呼ぶ。
普段のクールで落ち着いた、余裕のある振る舞いも相まって「頼れる先輩」としての印象を周囲に強く抱かせる。
本人も苦手な分野さえ関わらなければおおよそのことはそつなくこなせるうえ、その洞察力で物事の本質を捉える能力にも長けていることから、相談事で頼りにされることも多い。
一方で同じ3年生同士だと「頼る側」になることが多く、特にエマへの依存っぷりは本項目全体でたびたび記している通り。キャラを作っているがゆえの「二面性」は、果林の人間関係を語る上でも欠かせないポイントになっている。
同好会メンバーの中でもドライな見方ができる数少ない人物で、良くも悪くも直感的に行動しがちな仲間たちに「待った」をかけられる貴重な存在である。
必要ならば手厳しい正論をぶつけることにも容赦はないが、そうした言動は仲間達に「本当にすべき事はなにか」をハッキリさせる為に自ら汚れ役を担っている…というケースがほとんど。
実際に、彼女の指摘を受けて考え直すことで「今行動する理由」「今本当に成すべきこと」をしっかりと持つことができた場面は数多い。
ともすると「冷たい」と見られかねない果林の言葉は、彼女なりに仲間達を気遣っているがゆえ。
本人は露悪的に振る舞ってこそいるが、その内には確かな優しさが込められているのだ。
- 「あなた」
……キミ、本当に私のことよく見てくれてるのね?
「頼りになるお姉さん」としての果林だけではない、素の一面をこそ見ていると言うべき相手。
彼女に隠し事は通じないと言って良く、自分のキャライメージを大切にする果林にとってはある意味天敵。
果林が普段見せたがらない姿までよく知っている上にそこにこそ魅力があると捉えている。それゆえに彼女から果林を頼ることはほぼなく、むしろ困った時は抱え込まずに話してほしいと常々語っている、と果林より年下の仲間としてはかなり珍しい存在。一応後輩なんだよなこの主人公。
そんな人柄ゆえに果林も頼りになる存在として認識しており、「……キミのそういうところ、本当に好きよ」と返している。
私がキミにお願いしたいことはひとつだけ。
これからもずーっと、私のことをちゃんと見ていて。約束よ♪
- [[高咲侑>高咲侑]]
わ〜っ!また応援する楽しみが増えちゃう!
上級生ということもあり果林が抱える悩みに直接関わることはなく、また果林も侑と直接触れ合う機会はそれほど多くなかった。
しかし果林が魅せたDIVER FESのステージは侑の新たな「夢」を目覚めさせるきっかけとなっており、ある意味ではせつ菜と並ぶかそれ以上に侑に強い影響を与えた存在といえる。
- [[上原歩夢>上原歩夢]]
ごめんなさいね。とっておきのカワイイ顔を見ちゃって
でも……それはあなたの言葉?
もっと伝える相手のことを意識した方がいいわよ
彼女の持つ努力家としての一面とひたむきさは高く評価しているようで、彼女が一人で立つステージに「もしものことがあったら代役のチャンスはあるかもしれないが、歩夢ならちゃんとやり抜いてくれるはず。だからその『チャンス』は来ないだろう(要約)」と彼女を強く信頼する場面がある事からもうかがえる。
一方で「あまり自己主張をしない子」という認識を持っていたようで、部活動説明会にあたって彼女が珍しく強気な立候補をした時には驚いていた。
アニメ版では「あゆぴょん」の練習をしていた所に偶然通りかかり目撃してしまう……というハプニングがきっかけの初対面だった。
しかし、決して笑う事はせずに彼女のアピールが「歩夢の言葉」になっていないことを見抜いて冒頭のアドバイスを送っており、それが「歩夢は何を目指したいのか」を彼女が見出すきっかけとなっている。
それはそれとして、歩夢も「けっこうなもの」を持っているがために度々からかい相手にして遊んでもいる。
もちろん、反応がウブで面白いからでもある。
- [[中須かすみ>中須かすみ]]
……時々考えるだけです。神様って不公平だな、とか
後述のせつ菜共々、展開最初期の電撃オンライン版四コマで共演して以来の長い付き合いでもあり、3人纏めて「電撃組」としての括りでの活動・活躍も小ネタレベルではあるが続いている。
一見容姿も性格もスクールアイドルとしての方向性すらもまるで異なる二人。
しかし目指す理想こそ違えど「スクールアイドルとしてのトップを誰より強く目指し努力する」という一点にかけては同じであり、当人達もお互いを認め高め合う良きライバルである。
ゆえに果林も、「かすみちゃんを甘く見ていたことなど1度だってない」と語っている。
……とはいえ、やはりと言うべきかその優れたプロポーションを羨ましく思うところもある様子で、上記セリフを筆頭に気にしている様子がたびたびうかがえる。
スクスタにてエマを怒らせてしまい途方に暮れていた果林を見かねて「果林先輩ヘタレですね、情けないです!」と言いながらも自ら話を聞こうと詰め寄ったことも。……それは、かすみもまた一時期しずくとすれ違いを起こしてしまっていた経験もあってのものでもある。
弄られキャラとしてすっかり定着しているかすみであるが、まあやっぱりというか果林も弄る側の筆頭メンバー。件の四コマからなので筋金入りである。
逆にかすみからのイタズラを貰うことも度々あるが……基本的に大体の仕掛けはお見通しで、薄々気付いた上であえて乗っておき、期を見て逆襲に転じるなんてことも。やはり果林さん、一枚上手である。
- [[桜坂しずく>桜坂しずく]]
しずくは演劇、果林はモデルと、スクールアイドル以外に力を入れている事柄がある者同士。
また同学年の中でも落ち着いた性格でまとめ役をよく担う人物でもあり、かすみの扱いが手馴れているという点でもこの2人には意外なほどに共通点が多い。
しずくは1年生の中ではスタイルがいい方であるためか果林の趣味全開の衣装を着せられる羽目に何度か遭わされており、他とはまた違った形のセクハラ被害者でもある……ただししずく本人も結構乗り気だったりも。
……というか同好会メンバーの中でも「そういう系」には耐性がある方らしく、基本的に果林のセクハラにはほとんど動じない。やはり未来の大女優は格が違った。
そして一方的に振り回されてばかりでもなく、しずくも果林には演劇に活かせるポテンシャルがあると踏んでたまにチョイ役などで舞台に出してもいる様子。
- [[宮下愛>宮下愛]]
太陽みたいにみんなを照らせる笑顔が、貴女にはあるでしょ?
デュオユニットの相方。
楽曲中でも「太陽と月」にたとえられるほどに対照的な二人ではあるが、「普段はクールで大人びた振る舞いをするが、その内面は案外子供っぽい」果林と「いかにもギャルな見た目で遊んでいそうだが、実は文武両道で天才肌」な愛。お互い外見や普段の様子からは意外な一面を裏に持っているという点では共通点もあるといえ、お互いに二面性を持つ者同士が見せる「競い合う」かのようなパフォーマンスこそが、DiverDivaの魅力を形作っていると言えよう。
……とはいえ、やはりそのダジャレのセンスには……うん。
今日はありがとね 付き合ってくれて
……
どーしたカリン
テンション低いぞー
もっとワクワクせい!
愛が元気過ぎるのよ…
だってまだまだネタいっぱいあるんだもん!
プラネタリウムだからね!
…もう
帰りたいよう…
- [[近江彼方>近江彼方]]
果林ちゃんてさ、凄く頭がいいっていうか、
鋭いじゃん……勉強は別として
後述のエマほどではないが、彼女も同じ3年生として気兼ねなく話せる間柄。
エマを通してか彼方もまた果林の秘密をある程度知っているようで、果林が一人で街中を歩いているのを見て放っておけなくなる場面も。
エマと三人で過ごすことも多く、アニメ2期11話を筆頭に年長組として後輩たちを見守ったり先々のことを考える場面も見られ、彼女ら「3年生トリオ」は他にはない空気感を持っている。
普段はエマと果林との様子を一歩後ろから見守っている節もあり、二人の仲がギクシャクし始めてしまった時には自ら仲裁に乗り出したことも。
やはり二人のことは同好会の中でも同級生の仲間として特に大切に思っていることがうかがえ、スクスタでの一件は彼方も内心かなり気を揉んでいた様子。
- [[優木せつ菜>優木せつ菜]]
あのね、私ってもともと負けず嫌いなほうだけど、
それが加速しているのはせつ菜のせいでもあるんだからね?
ええ!?私のせいですか!?
歌やダンスはもちろん、観客を煽るMCやステージ演出の上手さ……「スクールアイドルとしての全て」において、飛び抜けた実力を放つ存在。
その点では後述のランジュとも似ており、実際果林はこの2人を最大の目標にして「いつか超えるべき壁」と見ている。
一方でランジュも確かに凄いのだが彼女の強みである「圧倒的な技術」は彼女以上の猛特訓を積めば(言うほど簡単なことではないが)手が届きそうなのに対し、せつ菜に関しては全く底が知れないと、「似て非なる存在」として2人を捉えている。
彼女が真に凄いのは、技術だけではない。言葉では表現しようのない……会場を「せつ菜にしか作れない世界」にしてしまうところにある、と。
果林は彼女ほどのカリスマは持てないことを悟っており、しかしだからこそ挑みたい、とせつ菜を「目標」ではなく「理想」として、彼女とは違うやり方で超えたいと思っているのだ。
……まあそれはそれとして、日常でのせつ菜の姿はライバルの前に仲間で、からかい甲斐のある面白い相手でもある。
かなりピュアなところもあるせつ菜に果林のセクハラは効果てきめんで、果林にとって「からかってウブな反応を見せる相手といえば」な相手の模様。
かすみ共々展開上では長い付き合いでもあるため、彼女に行ったセクハラの回数は数知れず。
……もっとも、近年はギャグ展開でも若干抑え気味になっている&弄れる対象が増えたこともあって、それほど頻繁には仕掛けていないが。
一方でせつ菜のアニメ趣味にはいまいちついていけない節があり、彼女の「熱量」には若干引き気味な反応になることも。
- エマ・ヴェルデ
そういう果林ちゃんのわがままなところがキュンとくるの。
わたしがついてなきゃダメなんだな、って……
そ、そんな風に見えてたの……?
同学年で寮生同士ということもあって、スクールアイドル活動は勿論プライベートでも特に仲のいいメンバー。
スクスタでは入部以降に知り合った形だが、アニメ版では転入してきたばかりで困っていたエマに手を差し伸べる形での出会いだったことが明かされている。
寮の決まりを教えてくれたり、
寮や学校のいろいろな場所に案内してくれたり……
おお〜
……でも、目指したところに
正確にたどり着けたことはなかったかな……
お、おお……
エマも転入してからの生活にはやはり不安もあったのだが、そんな果林との日々を送るなかで自分のことよりも果林のことの方が心配になりいつの間にかそれまで抱いていた不安は無くなっていたという。イイハナシカナー?
そんな経緯もあってか、同好会メンバーの中でも特に果林を重点的にお世話しており「ちょっと甘やかしすぎじゃない〜?」と彼方に言われてしまうことも。
寮という環境ゆえか、はたまたお世話好きなエマの性格ゆえか。
日常生活でもよく一緒にいるようで、そのため果林の「弱点」もエマには筒抜けでよくお世話してもらっている。
……というよりも、上述の通りエマがいないと私生活すらままならないレベルで依存しているとすら言っていい。
果林も最早もう隠すものが何もないからかエマにだけは「ありのままの姿」をさらけ出しており、100%の本心を打ち明けられる数少ない相手。
が、流石の果林もエマにひたすら甘やかされる毎日に「これはいけない」と思ってはいるようで、自立しようともしたのだが、逆にエマが果林を放してくれないのであった……。
にじよんあにめーしょん2第5話ではモデルの仕事で多忙を極めていたからかエマの膝の上で寝ていたのだがエマと侑の目の前で寝ぼけた状態*6で「エママ~」とうっかり口走ってしまった*7。侑と視聴者曰く「かわいかった」のだが本人的にはかなりの黒歴史であるらしく早く忘れてほしいらしい。
エマはおおらかすぎて細かいことを気にしないのか、果林が自身の弱みを隠したがっていることにはあまり気にしていない様子で、自覚あってかは不明ながら暴露癖で果林を焦らせることもしばしば。
何かと弱点の多い果林だが、ある意味では彼女こそが最大の弱点なのかもしれない……。
活躍欄の通りスクスタでは掲げる理想のすれ違いから大きく衝突してしまった2人。
元々エマは部には否定的な立場ではあったが、彼女が果林に抱いた「怒り」はそれが原因ではなかった。
エマは、同好会にいた頃の果林が放っていた魅力を忘れてしまった事にこそ怒っていたのだ。
それは彼女が、心から果林を応援し見守っているからこそ。たとえ道を違えたとしても、その道の先で果林が輝けるならばエマはその姿を肯定していたであろうことが、このエピソードからうかがえる。
- [[天王寺璃奈>天王寺璃奈]]
大人っぽくて、セクシーで、
余裕があって、お姉さんって感じ
「同好会の中でも一番小柄な璃奈・一番スタイルの良い果林」「内気でインドア派の璃奈・島育ちでアクティブなところもある果林」と、外見・内面ともに対照性が際立つコンビ。何気に身長差が歴代最大になる組み合わせという偶然も。
とにかく「違い」が際立つ2人ゆえ、特に璃奈は果林のそのスタイルや大人っぽさといった魅力に憧れている。
一方の果林も素直な璃奈にはシンプルに庇護欲をそそられるのか、かすみとはまた違い純粋に可愛がっている。
実はこの2人には「『本人は』身の回りのことがあまり得意ではない」という共通点があるのだが、「発明」という武器を持つ璃奈はテクノロジーを駆使してできないことをカバーするという違いもあり、ドラマCDでは果林のためにお掃除ロボット「シオリ号」を作ってあげたことも。
- [[三船栞子>三船栞子]]
都会で暮らすカッコいいお姉さん……
では、その夢はきちんと叶えたんですね!
同好会に加入するまでは務めて真面目に生きてきた「箱入り娘」ゆえ、趣味などは周囲のメンバーから教わることも多い彼女。果林にはやはりファッション方面の相談によく乗って貰っている模様。
そんな一方で勉強嫌いを筆頭にやや不真面目なきらいのある果林とメンバー一真面目な栞子という組み合わせでもあるため、勉強方面では全く頭が上がらないなんて事も。後述の件も合わせ果林の天敵の一人でもある。
また、意外にもお硬く育ちすぎて弄りが全く通じないというしずくとはまた違った路線での「果林耐性」持ちでもある。
……というより、彼女の周りにはランジュや薫子を筆頭になぜか破天荒な人ばかり集まるので、彼女達に揉まれ続けた結果ちょっとやそっとのことでは動じなくなっているのだろう…。
うーん…
せつ菜みたいな
ウブな反応が欲しいんだけれど
なかなか手強いわね
!?>
それ以前に、栞子は「セクシー…とは何ですか?」とその概念自体にいまいちピンときていなかった様子で、逆に果林を質問攻めにしてたじろがせるのだった。これが「まっすぐ系スクールアイドル」…!
…や…やっぱり
栞子ちゃんにはまだ早いわ!
そのうちわかるようになるから
……ねっ
? そうですか…?
果林ちゃん…逃げたな
- [[ミア・テイラー>ミア・テイラー]]
……勉強、教えてあげようか?果林
……ふふっ。ありがとう、ミア。なんだか無性にやる気が出てきたわ
アニメでは基本的に加入後に3年生組として絡むことが多く、加入して早々に果林の方向音痴や勉強嫌いといった「意外な弱点」も知ることに。
ミアもミアで大の野球好きで好きなものに関してはかなりアツくなるという意外な一面を持っているため、そういった側面を目にして驚くことも。
海外勢のなかでもとりわけ強く「祖国」を推してくる人物でもあるため、お国柄ネタも時折交わされる。
でもまぁ この4人は
みんな異国の地で大変だよね
いや私は日本なんだけど
ミアは大学生まで飛び級するほどの「神童」ゆえ、果林は勉強が苦手と知るや挑発するように冒頭のセリフを発言。そういう言葉には「燃える」性格ゆえ彼女のやる気を焚き付けることには成功したが……それはさておきミアの助力には素直に甘える果林さんなのであった。
- 鐘嵐珠
彼女が自ら設立したスクールアイドル部の勧誘を受けた当初は、特に彼女の同好会への評価は「『あなた』のことをわかってない」とその態度に思うところもあった。
しかし彼女が目指す方針は「ライバルとしてお互いを磨きあい、高めあう」姿勢を理想としていた果林とは重なる部分もあり、何よりあらゆる物事に本気で挑み、それゆえに高い実力を備えるランジュの姿に強い刺激を受けたことで部への移籍を決めるのだった。
彼女の持つ実力や絶えることのない向上心はもちろん非常に高く評価しているが、同時にステージ上のパフォーマンスからは想像できないほど純粋な姿も魅力だと感じており、確かに彼女はライバルで目標の1人だが、それと同じくらい「対等な仲間」としても見ていた。
それゆえに、帰国騒動に際して自分達「部」のメンバーには何も言わず一方的に学園を去ろうとしたことには怒りを見せている。
ミア共々寮生仲間でもあり、2人が同好会に来たことでニジガク寮は一気に国際色豊かなメンツに。
寮生中一番の先輩でもある果林は、寮内の親睦を深めようと行きつけの島寿司をメンバー達に奢るが……
一番高いものをあるだけお願い
じゃ ボクもそれで
あなた達は少し
遠慮というものを知った方がいいわね
……そういえばこの2人、揃いも揃ってお金持ちだった。これだから(ry
- 綾小路姫乃
見られて良かったわね、果林さんのステージ
モデルデビューした時から大ファンって言ってたものね!
もう!美咲さんからかわないでください!
元々はスクフェス出身の「モブライブ」勢だったが、アニメでのゲスト出演をきっかけに果林と縁ができた。
1期の果林回にてシナリオの核となるイベント「DIVER FES」への虹ヶ咲の参加を呼び掛けたのが彼女であり、果林はその勧誘に裏があると見込みながらも参加を決めたのだが……
……実は思わせぶりな動向の裏にあったのはただの隠れ果林ファンの姿で、虹ヶ咲を誘ったのも純粋に虹ヶ咲を…特に果林のステージを見てみたい、ただそれだけだったというまさかのオチ。
果林も後にそれを知ることになり、その際には「お得意の」ファンサービスで堕としてみせている。
姫乃は2期にも登場しており、4話のDiverDivaのライブを観に来ていたほか、第2回SIFでも果林と同じステージに登壇。
お揃いの『VIVID WORLD』衣装を着てパフォーマンスする様子が一瞬だけではあるが描かれた。
余談だが彼女はモブライブ組の中でも人気の高いキャラクターの一人で、転入生総選挙で1位を獲った実績もある。虹ヶ咲への移籍メンバーを決める戦いでもあった第3回総選挙での順位はなんと4位。
虹ヶ咲に参加できるのは3位までだったため本当にあと一歩のところでレギュラー昇格は叶わなかった形であり、あと一つピースが違っていれば彼女が虹ヶ咲のスクールアイドルとして活躍する未来もあったのかもしれない。
ソロ楽曲
全体の傾向
虹ヶ咲のスクールアイドルはソロ主体という方針もあって各々がハッキリした個性を打ち出しており、それぞれの持ち曲にもその個性からある程度共通した特徴が現れる。
が、果林に関しては「大人っぽいセクシーさ」という表現の方向性こそ共通しているものの、逆に言えばそれ以外の共通点がほとんど見られないという珍しい傾向を持つ。
その分、楽曲ごとに毎回異なる側面をみることができるということでもあり、バリバリのEDMから静かに本音を打ち明けるバラードに情熱的なフラメンコ、青春あふれる応援歌まで、多種多様なジャンルを歌いこなす。
様々な側面が複雑に重なって成り立つ果林の個性が、一つの方向性にとらわれない楽曲群をもって表現されているのだ。
そして、果林の楽曲といえば衣装。
本人の意向も強く反映させたソロ楽曲用衣装の数々は、胸元や脚を大胆に露出した派手なものが中心となっている。
……しかし、リアルライブではへそ出しNGが不文律となっているのがこのシリーズ。
当然そんな衣装がそのままで出せる筈もなく、リアル用衣装ではそのほとんどが「健全な」方向に修正される憂き目に遭ってしまうのだった。
ソロ楽曲一覧
▶Starlight
作詞・作曲:BEATNINE
1stアルバム『TOKIMEKI Runners』収録。
果林最大のウリである「セクシーさ」を前面に押し出し、「私こそがNo.1」と高らかに謳い上げる強気な歌詞と煽情的なダンスが光るハードEDM。
それまでのシリーズでも「セクシーさ」「大人っぽさ」を意識した曲こそないわけではなかったが、ボンテージを思わせる露出の高い衣装に腰や胸、おみ足といった女性らしいラインをこれでもかと強調するダンスと過去作ではまずありえなかったレベルで過激なパフォーマンスが際立つ、シリーズ中でも1stアルバム中でも異質さの際立つ楽曲である。
これもある意味「ソロだからこそできる曲」と言えよう。
その特徴的な振り付けから、スクスタで花丸やルビィといった幼い印象の強いキャラに踊らせると凄まじいギャップが発生する一曲でもあった。
▶Wish
作詞:BEATNINE
作曲:Carlos K.
2ndアルバム『Love U my Friends』収録。
次の新曲も、『Starlight』に続きクールでダンサブルな方向で行こうと考えイメージを練っていた果林。
しかし、それとは別に「あなた」が果林向けにデモを作っていたことを知った果林はそちらを聴いてみることに。
その曲は、それまでの果林のイメージとは全く異なる一曲だった。
その意外性に俄然興味が湧いた果林は、自分で用意していた音源ではなくそちらを新曲に採用することを決める。
「意外性」がテーマとなっている通り、ド派手な前曲とは180°方向転換したバラード曲。
いつも大人っぽく振舞って、「みんなに求められるもの」に応えることを優先している果林。
しかし、そればかりでは疲れてしまうのでは?
……果林さんも、たまには誰かに甘えてもいいんだよ、もう少し素直になってもいいんだよ。
そんな「あなた」が普段の果林に対し抱いていた気持ちをカタチにした、曲を通して果林に送るメッセージである。
椅子に腰掛ける果林が静かに語る赤裸々な本音、というギャップには、朝香果林という存在が凝縮されている。
他のメンバーに漏れず、本楽曲もテレビアニメ2期最終話のライブダイジェストにて披露。
やはりと言うべきか衣装も『Starlight』のものを着用している。
▶Fire Bird
作詞:BEATNINE
作曲:Carlos K.
3rdアルバム『Just Believe!!!』収録。
果林はある日、ファン達がファンクラブ設立に期待していることを「あなた」を通して知る。しかし、果林はファンクラブには「苦手意識」があるという。
曰く、かつてモデル活動のファンクラブ企画で「熱くなりすぎた」ゆえに、他のモデル達と息が合わず失敗してしまったという。
……しかし、それはあくまで過去の話。今の、「みんなが本気」の同好会なら、果林の全力を存分に発揮できるはず。
そう考えた「あなた」は、「全力には全力で応えるから、一緒に上を目指そうよ!」と熱く果林を焚き付ける。
朝香果林というスクールアイドルの内で確かに燃えている「本気の熱さ」を解き放つような、情熱的かつ扇情的なフラメンコ調の一曲。
キズナエピソード中でも「難易度が高い」と「あなた」が語る通り、歌唱難易度・振り付け共に3rdアルバム収録曲中でも指折りである。
衣装は炎と薔薇のイメージを意匠に織り込んだ、「情熱」の言葉がピッタリ似合う真っ赤なドレス。
イメージカラーである青を基調とした衣装の多い果林としては珍しいチョイスではあるが、この楽曲を彩るうえでこれ以上に似合う色はないだろう。
その曲名は「火の鳥」、すなわち不死鳥をイメージしたものか。
封印していた情熱に今再び火を点けて解き放つ、そんな楽曲の誕生経緯にふさわしいネーミングである。
……なのだが、一部で焼鳥の通称で呼ばれることも。色々台無しだよ!
▶Turn it Up!
作詞:Akira Sunset
作曲:Akira Sunset・遠藤ナオキ
4thアルバム『L!L!L!(Love the Life we Live)』収録。
校内フィルムフェスティバルに向け作品を制作している各部活動のPRをお手伝いしているスクールアイドル同好会。果林の担当は、ズバリ映画研究部。
ずっと普通の高校生活を過ごしてきた仲良し5人組。
そんな彼女達も3年生になり、最後に何か一生に残る思い出を作りたいと一念発起してバンド活動に挑む───そんな、青春感あふれるバンドものである。
そんな物語のテーマには果林にも重なるものがあることや、物語だけでなく制作を務める映画研究部のメンバー達にも物語と同じ「アツさ」を感じた果林は、作品に強く思い入れを抱いていた。
しかし、「青春」というテーマにはこれまで触れてこなかった果林は、「あなた」にテーマソングについて相談を持ち掛ける。
その中で、映画の登場人物の1人がゼロからサックスに挑戦している姿に感化された果林は、彼女の気持ちに近付こうと自分もこっそりサックスの練習を初めていたことが「あなた」には最初からバレていた。
そこで、映画のテーマソングには果林の吹くサックスの音を取り入れてみることになり……
女の子は様々な側面を持っているのだからこそ、食わず嫌いせずにどちらも見て、両方を愛して欲しい。
そんなメッセージを、レコードのA面とB面に準えて歌い上げるフレッシュさ溢れる一曲。
キズナエピソード中でも語られた通り、アルトサックスを中核とした応援歌を思わせる仕上がりになっており、作品テーマを反映させバンドサウンドも多く取り入れられている。
「応援歌風の青春ソング」というオーダーもあってこれまでの果林の曲にはなかった程に真っ直ぐな歌詞も魅力のひとつで、レコードに関する用語も多く用いられている。
▶VIVID WORLD
作詞:Ayaka Miyake
作曲:Luis Ogata
テレビアニメ1期挿入歌シングル第3弾『Butterfly / Solitude Rain / VIVID WORLD』収録。
第9話『仲間でライバル』挿入歌。
メンバー9人が1話1人ずつスポットライトを当てられてきた「お当番回」のトリを飾る一曲。
同好会として初めて招かれた大型フェスでメンバーを代表して立つという背景も踏まえてか、「朝香果林の曲」としてはもちろん「虹ヶ咲全員を表現する曲」としての側面も持ち合わせており、歌詞・演出で両側面が表現されているこの時点までの集大成というべき一曲である。
ジャンルは1stソロ以来のEDM。
ただし重低音を多用しアングラ感のある『Starlight』とは異なり、シンセサウンドを主体とした煌びやかな仕上がりになっている。
ステージ演出も「派手」という点こそ同じだが、やはり『Starlight』が全体的に照明を落としたところにレーザーやストロボを用いて「セクシーさ」を表現していたのとは対照的に、星降る夜空を思わせる光やバブルの演出といった「きらめき」「華やかさ」を重視したもの。
ちなみに、MV中でも印象的な蛍光灯を使ったイメージ演出は、久保田も参加しているi☆Risの楽曲『ブライトファンタジー』MVのオマージュでもある。
……それから、そこ。「キミとだったら迷子だって悪くはないね」ってとこで笑わない。
余談
- スクスタプレイアブルキャラ中で最も高身長のメンバー。虹ヶ咲内ではもちろん、歴代のメインキャラクター中でも1位である。
- この記録は『スーパースター!!』の企画が始動して以降も長らく破られることはなかったが、虹ヶ咲の活動開始からおよそ5年半後、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブから夕霧綴理が登場したことで歴代1位の座は彼女に明け渡した。
- なお、「モブライブ」勢まで含めると果林より高身長のスクールアイドルは他に2人いる。
- 声を務める久保田未夢は『プリパラ』など多数の代表作で知られる声優ユニット・i☆Risのメンバーとしても著名で、彼女を通して『虹ヶ咲』に触れた、というファンも多い。
あら、見てるだけでいいの?
……そんな顔しなくても大丈夫よ。手取り足取り教えてあ・げ・る…♪
なにって、もちろん……追記・修正、よ♡
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- 誕生日に項目が立つとは縁起がいい -- 名無しさん (2023-06-29 14:10:33)
- ケツデカ先輩!エロホクロ先輩! -- 名無しさん (2023-06-29 20:59:41)
- カリンさん公私共に一番の親友のエマさんとユニット組むと思ってたからアニメ観てて愛さんと組んでビックリしたな。 -- 名無しさん (2023-06-29 21:18:11)
- 体型作りのため普段はカロリーを徹底的に管理した味気ない食事作る“自覚のあるメシマズ”という珍しい属性持ちでもある -- 名無しさん (2023-06-30 23:14:09)
- 麗しい容姿と抜群のプロポーションに加えて完璧キャラじゃなくほんの小さな弱み(朝起きるのが苦手、料理下手)を持つのが果林さんの魅力! -- 名無しさん (2023-09-17 20:26:11)
- アニメでこの人はエマさんとユニット組むと思ってたので愛さんと組んでビックリした。 -- 名無しさん (2024-06-01 21:04:42)
- モデルできるくらいに容姿が整ってるのに自分のことなかなか美しいと思ったってかなり控え目な評価にビックリ。 -- 名無しさん (2024-06-04 19:06:48)
#comment(striction)
*2 そもそも彼方も一緒なので、道を間違えていたら指摘していると思われる。
*3 『毎日劇場』2020/4/9公開分『頼りになるお姉さん……?』。凛のファッションを見てくれたお礼ついでに「赤点回避のために家庭教師してほしい」と頼まれ、大慌てで「いますぐアキバに来て!!」と彼方にヘルプのメールを送っている
*4 その後果林のスマホに移ったチャット画面には愛からのコールに対し「眠い」「あと5分」と最早テンプレな返信がなされていたことも付け加えておく
*5 ちなみに、この時声をかけられたモブは2期第1話にもこっそり登場している。ヒントはランジュの初登場シーン。よく探してみよう。
*6 髪がぼさぼさ、オノマトペとして「ぼ~」といった文字が流れているが~の線が歪にくねりながら画面端まで伸びている
*7 ちなみにエママネタはこれが初ではなく漫画版にじよん83話ではエマ自ら「エママだよー」と名乗っている他108話で愛としずくが発言している
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