登録日:2021/10/12 Tue 04:30:26
更新日:2024/06/06 Thu 13:46:04NEW!
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集結せよ 伝説の鬼戦士たち
舞台は戦国時代 鬼戦士たちの闘いの記録が、いま解き明かされる
【概要】
『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』とは、2005年9月3日に上映された『仮面ライダー響鬼』の劇場版作品。
脚本は井上敏樹、監督は坂本太郎、音楽は佐橋俊彦が担当。
本作はTV版の登場人物が登場する現代パートと、戦国時代の鬼たちの話が中心となる過去パートが交差するストーリーとなっている。
また、本作は仮面ライダーシリーズ初の時代劇テイストの作品にもなっている。
同時上映は『魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁』。
公開当時は「伝説の鬼戦士×勇気の魔法戦士」というキャッチコピーがついた。
本編とは設定が異なるパラレルワールドの物語であり、明日夢がヒビキの弟子になっている、装甲響鬼への変身方法などの相違点が見られる。
TV版と異なる、現代・戦国時代のそれぞれのヒビキと明日夢の関係性の違いも、本作の見所の一つとなる。
その他、テレビ本編の前半で見られた筆文字演出はオープニングでのみの使用に留まっている。
講談社から漫画版も発売された。
こちらは現代パートがオミットされた他、過去パートのストーリーは大まかに劇場版をなぞっているが、一部の敵が登場しないため、作中の登場人物の死亡経由が異なる。
主題歌はRin' feat.m.c.A・Tの「Flashback」。m.c.A・Tは後の『仮面ライダーゴースト』のゴーストドライバーのシステム音声を担当した。
【ストーリー】
とある海岸で魔化魍オロチが出現。ヒビキと明日夢が駆けつけるが、ヒビキはオロチに敗れてしまう。
明日夢はヒビキを救う手がかりを探す中、猛士のオロチの古文書を見つける。そこは自分と同じ「明日夢」という名と、鬼たちの物語が載っていた……。
時は戦国時代。明日夢の住む村は魔化魍集団「血狂魔党」に脅され、オロチの生贄として娘を捧げなければならなかった。
ある年、幼馴染の少女ひとみは次の生贄に選ばれると、明日夢は魔化魍退治のため、人々から忌み嫌われる鬼に力を借りることを決意する。
【登場人物】
現代
本作のストーリーは戦国時代がメインであるため、TV本編の登場人物は限られている。
◆ヒビキ(響鬼)
仮面ライダー響鬼に変身し、魔化魍と戦う青年。
冒頭の海辺にかけつけるシーンでは鎧火ではなく、ネイキッドタイプのバイクに乗っている*1。
巨大魔化魍・オロチとの戦いの最中、明日夢を庇ったことで負傷し、入院する事態になる。
◆安達明日夢
本作のもう一人の主人公。今作ではヒビキの弟子として猛士に所属している。
物語序盤、彼が猛士の文献の中から戦国時代、オロチと戦った鬼たちの資料を見つけたことで、もう一つの時代の物語が幕を開ける。
◆立花香須実、立花日菜佳、立花勢地郎
鬼をサポートする「猛士」のメンバー。出番は控えめ。
上述した5人の演者は、戦国時代パートで全員別の役を演じている。
戦国時代
<戦国時代の鬼>
戦国時代に活躍した鬼。『猛士』結成前であるため組織化はされておらず、全国各地に点在している。そのため『鬼』を生業とする現代と異なり、各々何らかの職に就いている。
本作では人間と鬼との溝がテーマの一つとなっており、普通の人間からは魔化魍と同等の存在として忌み嫌われている。
呪術により音叉を変化させた鳴刀・音叉剣や、ディスクアニマルに似た巨大化する自律メカなど、戦国時代独自の能力も見せている。
◆ヒビキ(戦国時代)/仮面ライダー響鬼
明日夢の住む村からそう遠くない山中に住む男性。
以前は腕の立つ鬼だったが、弟子で明日夢の兄である猛士を不慮の事故で亡くしてしまい、明日夢に責められたことと、弟子を亡くした自責の念により鬼を引退しており、刀鍛冶として働いていた。
◆イブキ/仮面ライダー威吹鬼
威吹鬼に変身する青年。
鬼の中でも出世頭であり、戦で手柄をあげて大名にまで登りあがった。しかし本人はそんな生活に飽き飽きしており、オロチ討伐のメンバーに加わる。
テレビ版と異なり、性格は軽い。『仮面ライダーディケイド』の『響鬼の世界』に登場したイブキはこちらに近い性格をしている。
◆トドロキ/仮面ライダー轟鬼
轟鬼に変身する男。普段は大工を生業にしている。
ヒビキに頼まれて、オロチ討伐チームに合流する。
上記の3人はTV版の鬼たちと同じ容貌をしている。
◆[[カブキ/仮面ライダー歌舞鬼>カブキ/仮面ライダー歌舞鬼]]
演:松尾敏伸
江戸出身の鬼。
魔化魍から人々を守る用心棒。大人からは差別の目を向けられるが、人のために戦い、子どもを愛する好青年。
ゲスト主役的ポジションであり、他の鬼と力を合わせることを提案して全国各地の鬼を集める。
変身後の姿は、仮面ライダーシリーズの中でも珍しいアシンメトリーなデザインとなっている。
なお、戦国時代の江戸は徳川家康が赴任して来るまでは辺境に近いド田舎で歌舞伎などの華やかな文化が花開いたのは江戸時代に入ってからであるが、その辺りに関しては特に気にしてはいけない。
「独りじゃ無理だな。だが仲間を集めれば何とかなる」
◆[[トウキ/仮面ライダー凍鬼>トウキ/仮面ライダー凍鬼]]
演:松田賢二
蝦夷出身の鬼。容貌はなぜかザンキさんと一緒。
僧侶を生業としており、生身の状態でも念動力を扱う。
北海道出身の鬼だが、初登場時にいたお寺は京都の神光院。
普段は温厚な性格だが、自分勝手な村人には怒りを見せることも。
「仏の顔も三度まで!!」
◆[[キラメキ/仮面ライダー煌鬼>キラメキ/仮面ライダー煌鬼]]
演:山中聡
名古屋出身の鬼。
普段は土産売りを生業とする、明るい性格のお調子者。
一度オロチに敗れたカブキらの前に現れ、もっと仲間を集めたリベンジを提案する。
演じた山中聡氏は、後に『ディケイド』で芦河ショウイチ、『特命戦隊ゴーバスターズ』で桜田ヒロムの父親・桜田ヨウスケ役で出演している。
「待たせたなぁみんな! さぁ行こか、魔化魍を倒しによぉ!」
◆[[ニシキ/仮面ライダー西鬼>ニシキ/仮面ライダー西鬼]]
演:北原雅樹
大阪出身の鬼。
鬼の力で盗みを働く大泥棒であり、イブキは彼を仲間にすることに対して少し躊躇していた。
守銭奴であり、明日夢の村に財宝があるというカブキのウソに乗せられ、オロチ討伐に参加する。
「どーでもええけど、ホンマに埋蔵金あるんやろな?」
◆ハバタキ/仮面ライダー羽撃鬼
演:湯江健幸(現・湯江タケユキ)
福岡出身の鬼。
結婚を機に鬼を引退、百姓として働いていた。オロチ討伐の誘いを一度は断るが、妻の後押しで再び鬼として戦う。
「オレも戦う。女房に合わす顔がないからな」
戦国時代の人々
◆明日夢(戦国時代)
戦国時代の明日夢と同じ風貌の少年。
唯一の肉親の猛士を亡くし、きょうだい同然に育ったひとえが生贄に選ばれた状況のせいで、現代の明日夢と比べると荒れた発言が目立ち、人当たりも強い。
しかし本来は心優しい少年であり、ひとえの悲痛な願いを聞き、鬼の力を借りることを決意する。
◆ひとえ
明日夢と幼馴染の少女。風貌は持田ひとみと同じ。和服がかわいい。
村のために自分の命を投げ出そうとするが、本心では死ぬのが怖く、明日夢に「自分が死ぬところを見ないでほしい」と頼み込む。
◆立花藤兵衛
勢地郎と同じ容貌の男性。村の代表的存在であり、血狂魔党に対抗するため鬼に力を借りることを決意する。
鬼に際する偏見や差別の感情は持っていないが、同様に人間と鬼には埋まらない溝があると考えている。
◆かずえ、ひなこ
現代の香須実、日菜佳と同じ容貌の姉妹で、藤兵衛の実の娘にあたる。
劇中ではカブキ、明日夢とともにイブキ、トウキへの協力申し出に同行した。
◆猛士
演:小泉孝太郎
明日夢の兄で、ヒビキに弟子入りしていた青年。修業中の不慮の事故で命を落としてしまい、
ヒビキ、明日夢の心に影を落とすことになる。
終盤、ひとえの夢に現れて、何かを伝えるようなそぶりを見せる…
この他、芸人のドランクドラゴン・塚地武雅がゲスト出演している。
【血狂魔党】
戦国時代の魔化魍が徒党を組んだ一大勢力。
オロチ、姫と童子、戦闘員の魔化魍忍群により構成される。
劇中では明日夢の住む村から無差別に生贄を要求し、オロチに餌として与えていた。中盤、鬼が徒党を組んだことを知ると魔化魍・ヒトツミ(演:安倍麻美 / 怪人態CV:神奈延年)に協力を申し入れている。
名前の元ネタはおそらく『変身忍者嵐』の敵組織「血車党」か。
【余談】
本作のロケ地の多くは軽井沢、京都にて撮影されている。
HERO SAGA『MASKED RIDER HIBIKI EDITION -SEVEN OGRES-』では、今作の後日談が描かれている。
2006年に劇場公開版 / ディレクターズカット版のDVDが発売*2、 2019年には両方を収録したコンプリートBlu-rayが発売された。
特にディレクターズカット版では井上脚本らしく、とある人物の最期が描かれており、興味のある方はこちらも要チェック。
どんな記事でも追記・修正するのが、俺たち鬼の役目だろうが?
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▷ コメント欄
- 限定版発売中止のCMがなんか恐くてわりとマジでトラウマ状態 -- 名無しさん (2021-10-12 06:23:32)
- これで全ての平成夏映画の記事がアニヲタwikiに作られたという。 -- 名無しさん (2021-10-12 07:43:50)
- 井上大先生が絶対にカットするなと釘を刺していた重要シーン。なお上映後 -- 名無しさん (2021-10-12 08:44:54)
- 当時、見て7人もいらなかったよなとかなんで過去の決着を見せてくれないんだとか不満たらたらだったな。漫画版は割とそこら辺の不満が解消されていたと思う、確か。 -- 名無しさん (2021-10-12 10:24:38)
- 歌舞鬼の人が後にやらかすんだっけ -- 名無しさん (2021-10-12 12:35:44)
- ↑4 まだ戦隊の夏映画が残ってる。(ハリケン、アバレン、ボウケン、ゴーオン、シンケン) -- 名無しさん (2021-10-12 16:50:58)
- 響鬼の項目は結構少ないからな…是非歌舞鬼も立ててほしい -- 名無しさん (2021-10-12 20:07:24)
- ディレクターズカットを観ないとカブキの「その後」がわからないままというね。そこが一番重要なのになんで省いたんだよ!さらに言うと後の超電王・エピソードイエローでカブキが出てきた法則に気がつかないおまけ付き。 -- 名無しさん (2021-10-12 23:19:43)
- 現代においても、各地方の猛士の支部にはこの映画の鬼の名前と姿を受け継いだ者がいるのかな -- 名無しさん (2022-07-27 14:05:00)
- ドランクドラゴン塚地、m.c.A・T、神奈延年というカオスなゲスト陣 -- 名無しさん (2022-08-18 11:16:14)
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*2 劇場公開版は当初初回生産限定版も発売予定であったが、諸事情で発売中止となり、特典はディレクターズカット版の方に回される形となった。
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