京王電鉄 相模原線

ページ名:京王電鉄 相模原線

登録日:2009/10/30(金) 21:57:31
更新日:2023/08/17 Thu 18:24:10NEW!
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京王電鉄相模原線(けいおうでんてつさがみはらせん)は調布駅から多摩センターを経由し、橋本駅と結ぶ京王電鉄の路線である。
京王永山~京王多摩センター間で小田急多摩線と併走し、多摩ニュータウンの通勤輸送を支えている。


使用車両については京王電鉄所有の車両は京王線を、都営地下鉄所有の車両は都営地下鉄新宿線をそれぞれ参照。

★歴史

相模原線の路線自体は1916年、調布から多摩川原(現:京王多摩川)で開業した。
これは多摩川の砂利を運搬する目的で建設されたもので、貨物輸送の他多摩川原近くに開業した遊園地の京王閣への観光輸送も担っていた。


戦後、相模原市が工業地域・新興住宅地として急速な発展を遂げ、同時期には京王電鉄も多摩地域で住宅地開発を進めており、そこから都心への鉄道路線の建設構想が持ち上がった。
1963年に多摩川原から多摩川を鉄橋で渡り、国鉄横浜線橋本駅を経て最終的には津久井湖の南側まで至る路線の免許を申請。
これが後の相模原線となる。1971年に京王多摩川-京王よみうりランドが開業。74年には京王多摩センターまで延伸が行われ、88年に南大沢まで、90年に橋本まで開通した。



★種別

●各停
多摩センターで急行と接続することも。
朝ラッシュが終わる頃は若葉台止まりが多い。接続はとられないので要注意。調布駅で橋本行きの電車を待とう。
平日はラッシュ時、土曜・休日は早朝・深夜のみの運転となっている。


快速
相模原線内では各停に停車。
日中は全て都営新宿線直通(都営線内は各駅に停車)。
調布駅の配線改良工事に伴い同駅での折り返しができなくなったため、快速つつじヶ丘行きが新設された。ただし各駅停車調布行きの設定自体がなくなったわけではない。


区間急行
2013年2月のダイヤ改定で通勤快速に代わって設定された種別で快速同様、相模原線内は各駅に停車。
快速と同じ、日中は全て都営新宿線直通(こちらも都営線内は各駅に停車)。


急行
途中停車駅は京王稲田堤、京王永山、京王多摩センター、南大沢。稲城駅に急行を止めて欲しいと稲城市が要望してるらしい
日中の都営新宿線直通の主力だったが、2013年2月のダイヤ改定で相模原線内の運転はほとんどなくなった。


準特急
2015年9月のダイヤ改正で設定された種別で、停車駅は特急・急行と同じ。速達列車の主力として活躍する。
末期は日中を中心に京王多摩センター~橋本間で各駅停車に種別変更する列車が設定されていた。
2022年3月のダイヤ改正で廃止。


特急
平日夕方ラッシュ時のみ運行。停車駅は急行と同じ。
相模原線の特急は1992年5月のダイヤ改定で設定され、線内途中停車駅は京王多摩センター駅のみであった。
しかし当時の調布駅は相模原線同士の緩急接続ができない、京王線府中方面との平面交差が生じているといった配線上の問題を抱え、また新宿~高尾山口間の主力種別であった急行の後追いになったりとその速達性を活かしきれなかったことから2001年3月のダイヤ改定で線内停車駅を増やした急行と入れ替わる形で廃止された。
その後調布駅の地下化と同時に配線改良工事が完了し、2013年2月のダイヤ改定で特急が復活した。ただし線内停車駅は前述のとおり急行と同じである。
また準特急から継承される形で京王多摩センター~橋本間は種別変更する列車が設定されている。


京王ライナー
2018年2月のダイヤ改定より走ることとなった、京王電鉄初の座席有料指定列車。
京王線新宿発の下り列車は京王八王子行と橋本行、上り列車は京王八王子始発と橋本始発の新宿行が走る。
下り列車は新宿と明大前から乗るときのみ座席指定券410円が必要で、途中駅から乗車する場合は通常の特急と同じように座席指定券なしで乗車可能。
上り列車は全ての駅で乗車時に座席指定券410円が必要で、明大前と新宿以外の駅では降車不可となっている。
特急の停車する笹塚、千歳烏山、調布、京王稲田堤を通過し、相模原線内では京王永山~橋本間の特急停車駅のみ停車する。
設定当初は下り列車のみだったが、2019年2月より上り列車の運行も始まった。



★駅一覧

●調布
京王線乗り換え。
相模原線の起点駅だが、ほとんどの列車が新宿方面へ直通する。
かつては上り同時入線や調布サイドターンが見れたが、調布駅地下化によりなくなった。
調布どまりの電車はつつじヶ丘まで回送→折り返し→調布まで回送する。


●京王多摩川
京王閣競輪と日活撮影所が近くにある。1916年~1971年までは終着駅だった(理由は後述)。
ちなみに東急には「多摩川駅」、小田急には「和泉多摩川駅」がある。
競輪開催日、調布市花火大会開催日には特急・準特急・急行が臨時停車する。


●京王稲田堤
JR南武線と乗り換えできるが、南武線の稲田堤駅との距離は結構離れている。
神奈川県最北端の駅。


●京王よみうりランド
日本で唯一、駅名が漢字、ひらがな、カタカナでできている。
名前の通りよみうりランドの最寄り駅であり、ロープウェイ乗り場がすぐ近くにある。


●稲城
JR南武線稲城長沼駅より後に出来た。稲城市の代表駅ポジション。
橋本寄りに武蔵野南線の高架橋を見ることが出来る。


●若葉台
駅舎が都県境になっている変わった駅(駅自体は川崎市麻生区に属する)。
若葉台検車区・工場があり、当駅始発の電車も設定されている。
関東の駅百選に選定。


●京王永山
小田急多摩線乗り換え。


●京王多摩センター
小田急多摩線、多摩都市モノレール乗り換え。
某動画では「多摩戦隊」と呼ばれることがある。
橋本寄りに留置線があり、当駅止まりの列車の折り返しに使用される。
サンリオピューロランドの最寄り駅であり、2015年からサンリオキャラのデザインが盛り込まれたことで
かなり駅構内が賑やかになっている。


●京王堀之内
周辺は八王子市の新興住宅地である。


●南大沢
駅すぐのフレンテ南大沢には東京ミートレアという肉のフードテーマパークがあり、肉に関する知識を得ることができる。行って損はない。
シネコンも大きめのものが入っている。
他、東京都立大学南大沢キャンパスや三井アウトレットパーク多摩南大沢が駅近くにあるため、利用者は同じ八王子市内の京王八王子駅よりも多くなっている。
八王子駅行のバスが昼間でも1時間に4本程度運行されている。


●多摩境
京王の駅では唯一、町田市にある駅で相模原線開通後に追加で開業した新駅。
工学系のイベントの出場校として有名なサレジオ工業高等専門学校やコストコホールセール多摩境倉庫店の最寄り駅。


相模原線は建設に際して公費から補助を受けている。
その補助金はニュータウンとして認可された範囲外の1つ目の駅までの建設費の一部を補助するというルールがあり、相模原線建設中は多摩境駅周辺がニュータウンとして認可されていない地域となっていた。そのため、多摩境駅を先に開業させると補助が降りるのが多摩境までになり、橋本までの建設費の補助が得られなくなる。それを避けるために先に南大沢-橋本を途中駅なしで開通させ、多摩境は地元からの請願駅という形で開業させた。


●橋本
相模原市緑区にあるターミナル。JR横浜線相模線は乗り換え。
周辺は相模原市有数の商業地区であり、現在発展中。
将来的にはリニア中央新幹線の停車駅になる予定。



★駅一覧

●…停車
┃…通過
↓…下り列車のみ通過(上り列車の設定なし)
▼…臨時停車


駅番号駅名














KO18調布
KO35京王多摩川※
KO36京王稲田堤
KO37京王よみうりランド※
KO38稲城
KO39若葉台
KO40京王永山
KO41京王多摩センター
KO42京王堀之内
KO43南大沢
KO44多摩境
KO45橋本

京王多摩川は競輪開催日と調布市花火大会開催日に臨時停車。
京王よみうりランドは特殊なイベント時に臨時停車。



★延伸計画

相模湖へ延伸する計画があったが、現在は橋本駅の線路のすぐ先にマンションが建っており(京王が用地を売却)、事実上の廃止となっている。


これは計画立案当時は、相模湖及び津久井湖近辺が観光地としてそれなりの需要が見込めていたものの、
橋本まで路線延長が終わった頃には、相模湖近辺に観光客が殆ど訪れなくなっていた為。





追記・修正宜しくお願いします。


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