登録日:2021/10/12 Tue 21:04:11
更新日:2024/06/06 Thu 13:46:39NEW!
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アニメ ルパン三世 part5 18年春アニメ モンキー・パンチ 日本テレビ テレコム・アニメーションフィルム フランス 大河内一楼 総決算 上川隆也 2018年 ルパン三世は永遠に ネット社会 ヒトログ
ル パ ン 三 世 は 永 遠 に
◇概要
ルパン三世のテレビアニメシリーズ第5作目。2018年4月4日から9月19日まで放送された。
シリーズ構成は『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズや『DEVILMAN crybaby』の大河内一楼が担当。
前シリーズ『PART4』の路線を引き継ぎ、ルパン発祥の地であるフランスを舞台にルパン一味が現代のネット社会ならではの敵と戦っていくのがメインテーマ。
今作の最大の特徴として、4つの中編エピソードと7つの単発エピソードで構成されており、中編エピソードはそれひとつで物語として成立しているが、全体を通してのストーリーも進行していく続き物の構成を採用。
ルパンが「ルパン三世」を名乗るに至った経緯やレギュラーキャラとの関係性がクローズアップされており、これらにひとつの決着をつけ、さらには過去シリーズのキャラの再登場など『ルパン三世』という作品の総決算と言える内容となっている。
ルパンのジャケットは引き続き青になっているが、単発エピソードによってはピンク、赤、そして緑と歴代カラーが総登場しており、メインシナリオは「前作と地続き」でありながら他のエピソードは「異なる年代」であることが示唆されている。
本作終了後の2019年4月11日に原作者のモンキー・パンチ氏が永眠されたため、作者存命中に制作された最後のテレビシリーズとなった。
◇あらすじ
EPISODE I
フランスのとあるアパルトマンに身を潜めていたルパンと次元は、闇の通販サイト「マルコポーロ」で使用されるデジタル通貨を狙っていた。
取引データが保管されているオフショア・クラウド・データセンター通称「ツインタワー」へ潜入したルパンは、そこで一人の少女アミと出会う。
彼女こそマルコポーロの決済システムを開発したプログラマーにして天才ハッカーだった。
アミの協力を得てマルコポーロ幹部の保有するデジタル通貨を盗み出したルパンだったが、彼らは報復としてルパンを抹殺するための「ルパン・ゲーム」を開催し、世界中が巻き込まれていく。
果たしてルパンはゲームを止めることが出来るのか!?
EPISODE II
ある日、ルパンは古馴染みの偽造屋ガストンから、とある絵画を盗み出してほしいと依頼を受ける。
あっさり仕事を達成したルパンだったが、盗み出した絵画に違和感を感じ、調査している最中に治安総局の襲撃を受けてしまう。
絵の中には黒い手帳が隠されており、そこにはフランス警察幹部の不祥事の手掛かりが書かれていた。
さらにガストンは一月前に死亡していたことが判明し、偽ガストンから貰った聖書に隠されていた「アルベール」の名を見たルパンは言う。
「俺がこの世で一番会いたくねぇ野郎だよ…」。果たしてアルベールとは何者なのか、その目的とは……。
EPISODE III
全寮制の学校に転入したアミは、とある出来事を経てパダール王国の王女ドルマと友人になる。
ルパンはそのドルマが持つ「血と涙の雫」というペンダントを狙っていたが、一足早くテロリスト達が学園を占拠してしまう。
アミは抜け駆けして学園に潜入していた不二子と共にドルマを助けるべく行動を開始する。
一方、ルパン達も学園へ忍び込み、双方でテロリスト達を制圧していくが、不二子同様に教師に扮していた謎の男がドルマを拉致する。
「ドルマ王女、パダールをお救いください」という男の目的とは……。
EPISODE IV
パダール王国の事件で暗躍していた巨大IT企業「SHAKEHANZ」の創設者でありアミの父親エンゾは、AIを使った画期的なSNS「ヒトログ」を公開する。
ヒトログの解析により道行く人々全員に正体を知られてしまったルパンは、アジトまでもAI解析で発見されてしまった。
ついには国家ですらヒトログを導入する動きが始まり、追い詰められた不二子がエンゾに捕まってしまう。銭形から情報を得たルパンは不二子救出に向かうが…。
「ルパン、わたしを盗みなさい。ルパン三世最後の獲物には相応しいでしょ?」
時代遅れの大泥棒ルパン三世は時代に屈するのか。
〇登場人物
・[[ルパン三世>ルパン三世(人物)]] CV:栗田貫一
「だからよ次元。終わりが来るその日まで、俺は『ルパン三世』でいたいんだよ」
お馴染み世界を股にかける大怪盗。
今回はネット社会に対応するためモノクル型のウェアラブルデバイスでハッキングを行う。
SNSやAIといった現代社会の発展により徐々に追い詰められていくが……。
第17話ではアルセーヌ・ルパンが名乗った探偵としての偽名から「ジム・バーネット三世」を名乗るといったリスペクトも。
・[[次元大介>次元大介]] CV:小林清志
「お前に引導を渡せるのは俺だけだ。不二子なんかにやれるかよ」
ルパンの古くからの相棒。持ち前の射撃の腕で今回も活躍する。
終盤、エンゾやリンとの問答からルパンに引退を宣告するが……。
・[[石川五ェ門>石川五ェ門(ルパン三世)]] CV:浪川大輔
「迷いの雲を切り裂くのは我が斬鉄剣をおいて他にない」
ルパン達の仲間の剣豪。今回も何だかんだでルパン達と行動を共にしていく。
エンゾに心を揺さぶられ、かつてルパンと戦った頃のことを思い出し……。
・[[峰不二子>峰不二子]] CV:沢城みゆき
「大人にはね、大人だからこそロマンチックが必要なのよ」
ルパンを翻弄する謎多き女。
今作では全編を通して二人の関係性が描かれており、ビターな大人同士の付き合いをする名実ともにメインヒロイン。
アミからはライバル視されると同時にルパンとの関係を問われていき、思うところがあったらしく終盤でルパンにある問いかけをする。
・[[銭形警部>銭形警部(ルパン三世)]] CV:山寺宏一
「今の俺の願いはな…きちんと刑に服して出所したアイツと、キレイな酒を呑むことなんだ…」
ICPO所属のルパン専任捜査官。
今回もルパンを追い続ける一方、アミを危険から遠ざけるために託されたりとルパンからの信頼も窺える。
・八咫烏五郎 CV:島﨑信長
「いいえ、先輩はもっと評価されるべき人です!」
ICPOに所属する若き刑事で、通称「ヤタ」。
銭形を強く尊敬しており、ゆえにルパン専任となって以降止まったままの銭形のキャリアなどを嘆いている。
氏は原作者であるモンキー・パンチが「これからも生き続け、長くルパンたちに関わってくるキャラクターを作りたい」という願いから創作されたテレビシリーズ初の新レギュラーメンバーで、テレビスペシャルの「プリズン・オブ・ザ・パスト」とPART6にも登場している。
・アミ・エナン CV:水瀬いのり
「ありがと、ルパン…」
EPISODE Iのキーキャラクター。今回のゲストヒロイン。
天才的なプログラマーにして「アンダーワールド」と名乗るハッカー。
外科手術で埋め込まれたデバイスと音声命令を使うことで自在にシステムにアクセスする。
ツインタワーの地下施設で暮らしていたが、ルパンとの取引に応じ、行動を共にするようになる。
ネット上での生活しか知らなかったが、ルパンと関わるうちにリアル世界へ歩み出すと同時にルパンに惚れていく。
・未亡人 CV:行成とあ
「二人とも、いつもいっぱい食べてくれて嬉しいわ」
ルパン達が身を潜めていたアパルトマンの大家。
美味いガレットを出すカフェを経営しており、ルパン達も舌鼓を打っていた。
アジトでは変装していたこともあり二人の正体には気付いていない。
・[[アルベール・ダンドレジー>アルベール・ダンドレジー(ルパン三世)]] CV:津田健次郎
「ルパン、俺は盗んだぞ。お前はどうだ…?」
EPISODE IIのキーキャラクター。フランス司法警察中央局局長で階級は警視。
ガストンに変装してルパンに自分の名前が隠された聖書を渡し、黒い手帳が隠された絵画を盗むよう依頼する。
ルパンにも気付かせない変装だけでなくルパンの施した細工、工作すら見破りルパンの上を行く手腕を見せる。その正体は…?
詳細は個別記事参照。
・ドルマ CV:佐倉綾音
「私の幸せを決めるのは私自身だ。人からどう思われようと、私が私に納得しておればそれでよい」
EPISODE IIIのキーキャラクター。元々古来からの伝統文化を重んじて近年まで機械製品や近代技術を拒んできたパダール王国の王女。
伝統文化を愛する伝統派寄りの嗜好でありながら、国の行く末を案じて近代化を進めるべく「SHAKEHANZ」社との提携を進める改革派の国王の方針に対しても国の為にはやむを得ないと理解を示し、自身の本音を押し殺して改革派を自称している。
その人徳から国民に愛される彼女は、その立ち振る舞い一つで両派閥に対する国民の支持を左右しかねないため、非常に危うい立場に立たされていた。
どんな場所でも自分を貫く芯の強さを持つが、学園内では変わり者と見做されている。アミとは妙に馬があったらしく、彼女の初めての友人となる。
パダール国を実質的な支配下に置きたいCIAが主導するクーデターに巻き込まれていくが……。
・エンゾ・ブロン CV:上川隆也
「そうか、ルパン! それがお前の…!」
EPISODE IVのキーキャラクター。巨大IT企業「SHAKEHANZ」の創設者にしてアミの父親。
会社よりも夢を追う理想家で、政府からの介入など物ともしない狂人的な信念の持ち主。
ネットに蓄積された膨大なデータからAIが投稿の信頼性を評価する革命的SNS「ヒトログ」を作り上げ、世界を混乱させていく。
・リン・ボー CV:谷昌樹
「なぁ、次元大介。相棒ってのは不思議だよな…」
エンゾの相棒で「SHAKEHANZ」の共同経営者。
見た目は普通のサラリーマンのようだが、拳法を使いこなす意外な一面を持つ。
過去シリーズからのゲスト
・Mr.ゴールド CV:石住昭彦
『1stシリーズ』の第8話「全員集合トランプ作戦」に登場したマフィアのドン。
オリジナルキャストは島宇志夫。
・ソクラテス・ネクサス CV:町田正則
『2ndシリーズ』の第11話「モナコGPに賭けろ」に登場したモナコ暗黒街のボス。
オリジナルキャストは雨森雅司。
・ガニマール・メロン CV:松浦裕美子
『2ndシリーズ』の第28話「女刑事メロン」に登場した女刑事でルパン一世のライバルだったガニマール警部の孫娘。
オリジナルキャストは平井道子。
・レベッカ・ロッセリーニ CV:藤井ゆきよ
『PART4』のゲストヒロイン。序盤でルパンの関係者一覧に顔が出ていたが、終盤ルパンを支援するため再登場する。
・ブリジット CV:くまいもとこ
『PART4』のサブレギュラーだったニクスの娘の一人。
・ダイアナ CV:岡本麻弥
『ハリマオの財宝を追え!!』のゲストヒロイン。同作に登場した黄金の潜水艦でルパンを支援した。
・カリオストロ公国
『カリオストロの城』の舞台。
クラリスは登場しないが、ルパンがヒトログから身を隠すのに協力していたと思われる。
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- 今の現代の泥棒としてのルパンやルパン一家の在り方に一つの答えを描いたのはよくやったと思うわ。最終回のラストが清々しすぎる -- 名無しさん (2021-10-12 21:12:31)
- 年台があっちこっちいってるから微妙だったな。5で統一した方がバランスよかった。 -- 名無しさん (2021-10-12 21:38:37)
- Part5のルパンってやたら重症を負ってたのが印象に残った。こんなにボロボロになりやすい人だったかな? -- 名無しさん (2021-10-12 21:47:26)
- EPISODE I、殺し屋オールスターズが過去作の殺し屋いろいろ出てきて豪華 そして広報担当アミちゃんがルパンに●●●を要求するおませさん -- 名無しさん (2021-10-12 22:32:39)
- ヤタくんずっと黒幕だと思っててごめんね -- 名無しさん (2021-10-12 22:49:42)
- ↑今までの銭形の部下って、裏があるか敵のパターンが多かったからなあ・・・・・・ -- 名無しさん (2021-10-12 23:18:04)
- ↑2アニメ初登場の原作の殺し屋もいて、まさに豪華メンバーだった -- 名無しさん (2021-10-12 23:19:48)
- ルパン三世としての最終回に相応しいシリーズだった Part6はこれを超えられるかな -- 名無しさん (2021-10-13 00:07:56)
- アミは6にも出て欲しいな -- 名無しさん (2021-10-13 00:39:50)
- アミのイントネーションの違和感がラストで払拭されるのが良い -- 名無しさん (2021-10-13 07:02:06)
- 不二子がルパンと一緒に暮らしてた時の話が印象的だった。全てが完璧だったけど退屈だったから辞めたって……良すぎか -- 名無しさん (2021-10-13 15:22:43)
- 第1話にシトロエンに乗ったクラリスっぽい女の子がでていて、この時点でPART5が他とは大きく違うシリーズになるってワクワクしたなぁ。PART6はこれを越えてくれるだろうか……。 -- 名無しさん (2021-10-14 03:44:17)
- もうこれが正式な最終作で良いよって位オチが秀逸だった。Part6はどうなるやら -- 名無しさん (2021-10-14 19:35:01)
- 次元「不二子に顔見せに行くんだろ?」→で、不二子とのあのシーンに繋がるのはホント秀逸 -- 名無しさん (2021-10-17 16:55:42)
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