ツバサ大僧正

ページ名:ツバサ大僧正

登録日:2020/07/14 Tue 22:55:48
更新日:2024/05/20 Mon 11:19:02NEW!
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キバ男爵と、キバ一族は滅びたそうな……


首領…しかし、このツバサ大僧正は違う……!




ツバサ大僧正は『仮面ライダーV3』に登場する敵キャラクターである。


身長:213㎝
体重:63kg
出身地:ヨーロッパ
演:富士乃幸夫


目次



【概要】

デストロン2代目大幹部キバ男爵に続いて、デストロン日本支部3代目大幹部に就任した「ツバサ一族*1」の族長。
チベット高原に伝わる密教「卍教*2」の開祖。
金色の長髪と長いを蓄え、黒いローブに翼を模した赤い仮面を身に付けた老齢の男で、宗教の司祭か、いかにも教祖的な姿をしている。
好物は人間の生き血で、自力での飛行能力を有するが空飛ぶ棺桶に乗って移動する事もできる。


手には鳥の形の装飾の付いたを持ち、先端はになっていてこれに突かれた人間は白骨化してしまう。
髪と髭は自在に伸ばす事ができ、衣服の房飾りを羽ばたかせて風速60mの風を巻き起こしたり、超音波を発射するほか改造人間をも襲う吸血コウモリを操る。
展開する作戦は遺体をムササビに変える猛毒を撒き散らしたり、人間を縮小して瓶詰めにして保存するなど怪奇色の強いものが多い。


性格は後述の経緯から残虐とされているが、基本的には老齢という事もあって落ち着いており、淡々と作戦を遂行していく。
理知的な印象の姿もあって冷静沈着に見えるが、怪人木霊ムササビの実験を興味深そうに見ていたり、実験が成功した時には「素晴らしい」と言いながら小躍りするなど意外と感情が表にでるタイプの人物である。
また、大声で怒鳴りつけたりする訳ではないが、ミスを犯した者に対しては厳しく叱責したり、自分の知らない所で新たな幹部が到着している事を知った時には狼狽する様子を見せた。


元々は200年前のヨーロッパの生まれで、その残虐な性格から地中海の断崖にある寺院に閉じ込められていた。
しかし、そこで一万匹のコウモリと暮らすうちに様々な超能力を身に付けて脱出し、チベット高原に渡って「卍教」を興すに至った。



【活躍】

第36話でキバ男爵の後任としてデストロン日本支部の大幹部の座につくと、自らの配下である「ツバサ軍団」を日本に呼び寄せる。
怪人火焔コンドルが空中戦に持ち込んでV3を撃退した事で首領から大きな評価を得るが、特訓の末に不利を克服したV3に火焔コンドルは敗北。


その後もムササビ作戦や保存人間計画といった奇怪な作戦を展開。
ツバサ軍団の怪人も得意の空中戦でV3を苦しめるが、次々に失敗を重ねてしまう。
新たな作戦として、新型ビールス「ヒマラヤの悪魔」を蔓延させて人間を奴隷にしようと企むが、すでに首領からは見限られており新たな幹部が到着している事を知って狼狽する。
正体である「死人コウモリ」となって自ら作戦を遂行し、一度はV3を撃退する。
しかし、特訓を重ねたV3に羽根を折られて致命傷を負うとツバサ大僧正の姿に戻り、呼び寄せた棺桶に入ると、


死が来た……


デストロン首領よ、永遠に栄えあれ……!


と言い残して爆発四散した。



【正体】

◆死人コウモリ


この男の血は吸い終わった…!次は貴様だ!



身長:213㎝
体重:63kg
出身地:地中海を見下ろす大寺院
声:辻村真人


ツバサ大僧正の正体である、吸血コウモリの改造人間。
コウモリの改造人間なだけに聴力が優れており、4km先の音を聞き取る事ができる。
暗闇での戦闘が得意だが、反面明るい所での戦いは苦手。
血を好み、人間に噛み付いて血を吸い、長い舌でデストロンが開発した新型ビールス「ヒマラヤの悪魔」を感染させる。
この「ヒマラヤの悪魔」に感染した人間はデストロンの奴隷となり、夜な夜な抜け出してを食べるなど奇怪な行動を取るようになる。
ツバサ大僧正は、奴隷になった人間を大量に利用して暴動を起こそうと企んだ。


戦闘では左手の鉤爪を武器に使う。更に羽根を羽ばたかせる事で風速60mの突風を巻き起こし、体から無数の吸血コウモリを放って攻撃する。
ツバサ一族最強の怪人であり、V3の両足を掴んで飛び上がり、高速回転をして地面に投げ落とす「V3キラー」という必殺技を持つ。


団地を襲って「ヒマラヤの悪魔」を住人に感染させて回り、新聞配達に来た小川辰夫にも感染させる。
しかし、辰夫の弟の清志がシゲルの友達だった事から少年ライダー隊に計画がばれてしまう。
清志とシゲルを始末しようと襲撃するも、そこに風見志郎が駆け付けてV3と戦闘になるが、必殺の「V3キラー」でV3を退け、一時は自信を喪失させるまでに追い込む。


だが、立花藤兵衛に叱責されて特訓を積んだV3が流した血に誘い出されて再戦となると、高速回転を利用した「V3マッハキック」で羽根を折られて墜落。
地底にV3を落として吸血コウモリに襲わせるが失敗し、地上に逃れるがそこで力尽き、ツバサ大僧正の姿に戻って爆発して果てた。


その後、死人コウモリの姿で再生怪人の1体として最終回に登場したが、再生怪人のお約束には逆らえず、V3のパンチを受けてフェードアウトしてしまった。
ちなみに脚本の段階では再登場が想定されておらず、ワナゲクワガタが再生怪人として登場するはずだったという。



【ツバサ一族】

ツバサ大僧正が率いる怪人軍団。
飛行能力を持つ怪人で構成されており、ツバサ大僧正が「世界に恐れるものの無い最強軍団」と自負する。
配下の戦闘員は長いフリンジのついた黒いローブを着用する者もいる。
当初は空を飛べる事に気付いていないV3*3を圧倒したが、特訓によって空を飛べる事に気付くことなく克服され、互角の戦いとなっていった。
怪人達も「卍教」の信者であり、翼を模したアクセサリーを身に付けている者もいる。



◆火焔コンドル


南アメリカ、インカ帝国の遺跡から空を飛んで日本に来た火焔コンドル!


身長:185㎝
体重:80kg
出身地:南アメリカ・インカ帝国
声:倉口圭三
演:佐藤京一


ツバサ一族第一の刺客で、無数の鳥の群れを引き連れて日本に飛来した。
左手の巨大な爪と鋭いくちばしが武器で、口から「インカの呪われた火」を吐いて攻撃するほか、「V3ホッパー」を狂わせる妨害電波を出す事もできる。
怪しい僧侶に化けて、工場や研究所をデストロンの施設として提供するように脅迫して回る「日本占領作戦」を行う。
一度は空中戦でV3を圧倒して敗退させるが、特訓を積んだV3との再戦では互角の戦いを展開。
激闘の末にハリケーンを使った「ビッグスカイパンチ」と「ビッグスカイキック」を連続で受けて墜落し、爆発した。



◆木霊ムササビ


木を倒され、住みかを奪われたムササビ族の恨みを晴らしてやる!


身長:156㎝
体重:48kg
出身地:東北地方の寒村
声:沢りつお


400年生き残ったムササビが改造された怪人で、森林伐採で住みかを奪われたムササビ族の恨みを晴らそうとしている。
両手から人間を殺した後に遺体をムササビに変える「ムササビ毒」の仕込まれた「毒ミサイル」を発射する。
かつて火山だった大雪山を爆薬で噴火したように見せかけ、街にムササビ毒を撒き散らす「ムササビ作戦」を実行。シゲルの従兄弟であるカヨ子の家の近くにある「ムササビの森」で実験を行っていた。
カヨ子を人質に取って、カヨ子を縛ったロープと爆薬のスイッチレバーを繋いでV3に爆薬を点火させようとするが、見破られて失敗。
最後は「V3トリプルパンチ」を受けて敗れ、白骨化した。



◆殺人ドクガーラ


V3、今度こそ地獄へ行け!


身長:169㎝
体重:66kg
出身地:ビルマのジャングルにある泥沼
声:辻村真人


V3を打倒するためにツバサ大僧正に呼び寄せられ、同時に山北に建設されたアジトの警備を行う。
具体的にこのアジトで何を企んでいたかは不明で、アジトで使用する電気を近くの鉄塔から盗んでいた。
羽根から人間を溶かして白骨化させる毒燐粉を撒き散らす毒蛾を放ち、接近戦では口から槍を生やして攻撃する。
偶然アジトを見つけてしまったトラックドライバーの安藤を拉致し、息子のツヨシと共に安藤を探す風見の前に現れるとツヨシがいるために変身できない風見を痛め付け、空中から谷川に落とすが生死を確認しなかったためにツバサ大僧正から叱責される。
すると、安藤に化けて罠にかけようとするが失敗し、アジトに乗り込まれて安藤と通信を受けてやって来て捕まった純子を救出される。
ツヨシを守りながら戦うV3を苦戦させたが「ハリケーンラストダッシュ」を受けて倒された。



◆バショウガン


来たな、V3!


身長:169㎝
体重:59kg
出身地:ボルネオ
声:山下啓介


ツバサ一族最後の怪人で、軍団唯一の植物怪人。ツバサ大僧正からは「植物人間」と呼ばれていた。
あまり言葉は話さず、不気味な笑い声をあげている。
一応、腕には翼のような巨大な葉があるが、飛行能力があるのかは不明*4
体から蔦を伸ばして相手を絞めつけ、溶解液で攻撃する。
サマーランドの熱帯植物園に食肉植物のカエンバショウに化けて潜み、人間を拉致して改造人間用の素体として保存する「保存人間計画」を実行する。
弟の修一と一緒に植物園に来ていた山田正子を拉致し、目撃していた修一が偶然居合わせた純子達に保護されたから話を聞いて調査に来た風見に戦闘員を差し向けるが、戦闘員No.3が捕まったために始末に向かう。
No.3の始末には成功するが、V3にアジトに乗り込まれて捕まえていた人達を救出されると戦闘に突入。「V3スカイキック」を受けて白煙を噴き出しながら息絶えた。



【他媒体での登場】

松本めぐむ(現:尾瀬あきら)による漫画版『仮面ライダーV3』では連載第6話に登場。
小学校の教室に無数の鳥を放って子供たちを襲い、駆け付けたV3と激突。ツバサ大僧正の姿でも髪の毛を伸ばしてV3を拘束する戦法を見せた。
空中戦にもつれ込んだ際に死人コウモリの正体を現し、V3に深手を負わせて窮地に陥れるも、V3が召喚したハリケーンのスペクトルライトによって視力を奪われ、ハリケーンカッターによって身体を切り裂かれて最期を迎えた。


漫画『仮面ライダーSPIRITS』では、ドクトルG率いる本隊や他の結託部族と共に四国を占領しており、徳島県を支配している。
かつてのV3と同じように仮面ライダーZXを空中戦で散々にいたぶり敗北させたが、ZXが特訓で編み出した「ZX穿孔キック」で怪人達は一網打尽にされ、ツバサ大僧正も高知県での決戦で他の幹部とまとめて倒された。



【その他】

ツバサ大僧正役の富士乃幸夫氏は、大野剣友会の一員で、前作『仮面ライダー』から戦闘員など様々な役で出演している。


第39話は『仮面ライダー』の第4話、第40話は第31話のリメイクとなっている。
バショウガンが植物怪人なのはそのため。


第40話で山田修一役で出演しているのは、後に『仮面ライダーアマゾン』で岡村まさひこ役を演じる松田洋治氏。






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  • 体重軽すぎない? -- 名無しさん (2020-07-14 23:08:07)
  • なんで棺用意してるの・・・ -- 名無しさん (2020-07-14 23:10:38)
  • 後に死人コウモリとバショウガンは、キバ一族の鬼火セイウチと供に、V3との最終決戦で展開する「とある作戦」の要員としての再生怪人軍団として再登場...死人コウモリ...幹部怪人なのに....。 -- 名無しさん (2020-07-15 00:49:59)
  • 一見武闘派ではなさそうでいて実は四大幹部で一番強い サイタンク、原始タイガーと並んでデストロンの3強だと思う -- 名無しさん (2020-07-15 05:22:55)
  • 本人も部下も一度はV3を追い込んでる隠れた強豪 -- 名無しさん (2020-07-15 05:28:30)
  • 演じた人、生没年不詳になってるんだよね… -- 名無しさん (2020-07-15 18:07:19)
  • 細かい話だけど、冒頭のセリフは『そうだ』じゃなくて『そうな』だと思うよ。『敗れたそうだ』だと相手に教え聞かせてるみたいになるが、話してる相手は首領なので当然知ってる。『敗れたそうな』だったら『敗れたんですってね、聞いてますよ』的なニュアンスになるからこっちの方が正しいかと -- 名無しさん (2020-07-16 01:08:32)

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*1 「ツバサ軍団」とも呼ばれる。
*2 平仮名で「まんじ教」とも。
*3 設定上V3には滑空飛行能力がある。
*4 漫画『仮面ライダーSPIRITS』では飛行している。

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