登録日:2014/01/15 Wed 17:01:42
更新日:2023/12/08 Fri 13:52:11NEW!
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遊戯王zexal zexal ディスティニードロー 九十九遊馬 アストラル エリファス 希望皇ホープ シャイニングドロー チート能力 ルールとマナーを守って楽しくデュエルしよう まさかのカード化 弱点は「完璧」過ぎること
最強デュエリストのデュエルはすべて必然!ドローカードさえもデュエリストが創造する!
全ての光よ!力よ!我が右腕に宿り、希望の光を照らせ! シャイニングドロー!!
遊戯王ZEXALにて登場した、数多のカードゲームの常識を覆すであろう所業。
(もっとも、名称が付けられたのがZEXALが最初と言うだけで、初代遊戯王からイカサマレベルのスーパードローは歴代芸として存在していた。)
初登場は「どういう……ことだ……」な第24話。
天城カイトとのデュエル中に遊馬とアストラルがエクシーズ・チェンジを果たし、
ZEXALとなった際に上記の口上と共に初披露。
「ドローカードさえもデュエリストが創造する!」という驚きの口上と共にカードをドローし、その状況を逆転できる可能性を持つカードを引き当てた。
こうしてドローしたカードは戦局を良い方向へ傾けはじめたり、
遊馬たちに勝利をもたらすための一助を果たす場合が多いため、
ZEXAL形態が登場した場合はほぼ必ずこのパフォーマンスが見られる。
要はシリーズ全部でよくやる「ディスティニードロー」や「チートドロー」に加えて未来予知やら仕込みをしていたとしか思えない「ピンポイントすぎるメタ&突破カード」に名前を付けて必殺技にしただけである。
なおカードをドローする行為であるために、基本的にはドローフェイズにコレを繰り出す。
WDC決勝戦以降からはエクシーズ・トレジャー等のドローを行うカードで、複数枚シャイニングドローしている。
続く遊戯王ZEXALⅡでは、ベクターの罠により、心の闇が広がったアストラルと遊馬の二人が変身した姿「ダーク・ゼアル」が登場。
こちらはシャイニングドローでは無く、「ダーク・ドロー」を操り、DZW(ダーク・ゼアル・ウェポン)を生み出した。
そしてその後、ベクターによって引き裂かれてしまった二人の絆は遊馬の奮闘で復活。
二人の希望を信じる心によって、今度は「ZEXALⅡ」へと姿を変える。
重なった熱き思いが世界を希望の未来に再構築する
リ・コントラクト・ユニバース!!
その力は手札のカードを書き換えるという凄まじいチート能力「リ・コントラクト・ユニバース」
曰く、「リミテッド・バリアンズ・フォースの真の姿を呼び覚ました!」との事。
もっともカードの書き換えがなかったとしても、デュエル開始前から発動されていたフィールド魔法以外に影響はなかった為、普通のデュエルであれば結果は変わらなかった。
「(相手のズルがなければ)書き換えなくても勝敗は変わらなかった」辺り、流石にスタッフもカードゲームアニメとしてのラインは弁えていた様である。
というかこの力を使用したデュエルの相手は、自分に有利なカードを相手のデッキに忍ばせたり、フィールド魔法の存在を隠してたり、ひたすら相手を煽ったりする奴であり、ルールもマナーも最悪だったため、意外と同情されてない。ベクターェ…。
アストラル世界の守護者であるエリファスもシャイニングドローを使用できる。
なんと彼曰くドローするカードすべてがシ ャ イ ニ ン グ ド ロ ー。
末恐ろしいことをやってのけたが、デュエル自体は堅実なものであり、
シャイニングドローしてないと仮定すればリアルダメージ受けるだけの割と普通のデュエルだったりする。
ちなみにアストラル世界のデュエルはすべてがシャイニングドローらしく、
シャイニングドローが使えるのは本来アストラル世界の住民だけらしい。
続くMr.ハートランド戦ではZEXALⅢ(仮)が使用。口上が変わっており、
デュエリストはカードを導く!
我が身が放つ一点なる光を目指し、来たれ勝利と希望のカード!
シャイニングドロー!!
となっている。
創造したカードも「ZW」ではなく「ZS(ゼアル・サーバス)」となっており、
ホープレイサポートカードではなくなっている。(ホープに関連する効果は今のところあるが)
デッキに入れた覚えのないカードが存在しているのはどの作品でもあるし、そもそも初期のゲーム版からしてそういうシステムが実装されていた(付け加えれば、「デッキトップを操作する」という点を見ればタッグフォースのディスティニードローがまさにコレだったりする。カード光るし決め台詞あるし)。
つまるところ、遊戯王ではよくあることだ。
ちなみに「創造」とは言うが、サルガッソでのベクター戦を見る限りではデッキ枚数が変化していないため、ゼロから作っているのではなくデッキにあるカードを一時的に書き換えて使用しているらしい。つまり、リ・コントラクト・ユニバースとは基本的に同じ能力ということになる(ドロー前に書き換えるかドローしてから書き換えるか、というタイミングの違い。無論後者の方が基本的に強い)。
さらに全くの余談だが、このドローをするデュエリストは基本的に跳び上がる。劇中でも描かれているが、ドローの後着地する場面も多い。
弱点
まず暗黙の了解ながら前提として、
その状況でも都合よく条件を満たせる、そもそも条件が事実上存在しないも同然のような特殊勝利カード、
一撃必殺とはいかないまでも一撃必勝になりうる苛烈を越えて疑似的な特殊勝利を可能にしてしまうような封殺カード、
そしてぼくのかんがえたさいきょうのかーどとか、大人の考えたI Winとか、リアリストが使ったアニメ環境では本来なら間違いなくタブー扱いされるファイヤー!!みたいなトンデモパワーカード、
は当然ながら創作不可。できたらつまんないもんね。
それでも一見無敵を誇りそうなシャイニングドローであるが、実は致命的な弱点が存在する。
それは…………
ドローカードがピンポイント効果で無駄カードが一切ないので、予期せぬ事態に一切対処できない
ことである。
これはトロン戦やエリファス戦を見ればよく分かるが、
シャイニングドローによって創造されるカードは基本的にその時の公開情報から作られたピンポイントメタのために
そのメタをすり抜けてくる未公開情報が存在するとどうにもできないのである。
さらにエリファスは上述したとおり、常時シャイニングドローという状態だったわけだが、
そのせいで無駄な=その時には必要でないカードを一切引かなかったために遊馬に止めを刺しきれなかった。
エリファスの場合、一つの戦術を機能させるためにシャイニングドローを使用しているため、それが崩されると切り返せないという弱点を露呈した形である。
つまりは敵の力量が高ければ高いほどシャイニングドローによる逆転には数が必要になる。
No.96戦では4枚同時創造してようやく勝てたわけで、結局のところシャイニングドローだけで対処することは難しいのである。
初使用時のカイト戦でも、予めカイトが伏せていたカードの効果はわからなかったためそのカードの効果によって同時ライフ0の引き分けに持ち込まれており勝ってはいない。
余談になるがシャイニング・ドローでハーフ・アンブレイクやダブル・アップ・チャンスを引いている事もある。
どうやら必要があればデッキ内にあるカードをデッキトップに置く事も出来るという事だろう。
ちなみに歴代キャラと違い、ZEXALのキャラは「引いたカードをちゃんと確認してから」使用している。
(歴代のキャラ達のチートドローは、引いたカードを見ずとも正確にそのカードが何なのかを当てて使用していた)
派手な演出に反して、スタッフは細かい演出まで気を使っている事が伺える。
遊馬はこのドローでゼアル・ウェポンなどを引いた際に「来たぜ!」と喜んでいたり、最後のナッシュ戦ではダブル・アップ・チャンスを引いて当惑していたり、とリアクションが通常のドローの時と変わらない。。
なお本項目はwiki上の標記の状態から「シャイニングドロー」だが、
公式では「シャイニング・ドロー」のほうが正しいらしい。全く統一されてないが。
ちなみにバリアン七皇がナッシュの力で使用する「バリアンズ・カオス・ドロー」も用いる力が違うだけで全く同じ効果。
特徴を整頓すると、
- アストラル世界/バリアン世界に属するデュエリストだけが使用可能
- その時の自分の手札と伏せカード、および公開情報を参照し、「ドローした時点での盤面を突破する」カードを創造する/デッキから持ってくる
- どんなカードになるのかは実際にドローしてからでないとわからない
- 参照するのは「ドローした時点での公開情報」なので、その条件がドロー後に崩れると窮地に陥る
となる。
エリファスについては上述したが、より分かりやすい例として遊馬とナッシュの最終戦がある。
この対戦では、ナッシュの発動した「ドロー・リセット・バトル」で遊馬(ゼアル)はダブル・アップ・チャンス、ナッシュは栄光の七皇(戦闘ダメージ反射、エンド時に相手のライフ変化分を自分のライフに反映)をドローしたのだが、遊馬の方はホープでそのまま攻撃すれば、栄光の七皇の効果で戦闘ダメージを跳ね返されて敗北するところだった。
この時、遊馬は自身の出した答えに従いホープの効果で攻撃を止めており、ナッシュは自ら創造した逆転のカードのデメリットによって敗北することになった。
シャイニングドロー最大の欠点が、そのままデュエルの決着に影響したケースである。
簡潔に説明するとこのドローは、
- 「その時必要なカード」をピンポイントに引き込める
- 「後から必要になるカード」は絶対に引けない
のである。
加えて非公開情報には完全に対応できないため、盤面によっては「最善手を打ったはずがしのがれてしまい、切り返しで負ける」という事態が普通に発生しうる。実際ドン・サウザンド戦では二度も切り返されている。
想定されうる全ての状況をこれのみで突破できるが、想定外の事態には全くの無力。OCG的に言えば、逆転に向いているが制圧には不向きというべきか。
傍から見ている分には単純なチートドローだが、その裏には色々なリスクが隠れている、という実に必殺技らしい能力である。
以下ネタバレ
「遊馬vsエリファス」戦でZEXALにならなくともシャイニングドローを使えるようになった遊馬。
彼は人間であるにもかかわらずアストラル世界の住民にしか使えないシャイニングドローを行った。
それは、遊馬が「古の戦いで別れたもう一人のアストラル」だったからであった。
アストラルの半身であった遊馬も限定的であるがシャイニングドローが使えるというわけである。
完全なる余談
3DS配信ゲームの「最強カードバトル!」では各キャラクターにドロー前の台詞が設定されており、その内「小学生デュエル四天王」の黒田兄妹はディスティニードローじみた台詞を言う。
ヴェルズ使いの兄の方は「ダークネスドロー」なのだが、ワーム使いの妹の方はシャイニングドローの存在ゆえか「ライトニングドロー」になっている。
【類例】
ここでは遊戯王の他シリーズにて行われた同種の行為や現象を紹介する。
これ以外では名もなき竜の初登場の際のデュエルが該当するか。
これらをルール上の行為として行ったのが、Playmakerやリボルバーによる「Storm Access」と言えるだろうか。
遊城十代:異世界編にて、放浪の勇者フリードの精霊が自らの体をカードとし、デッキトップに加わった。
龍亞:アポリア戦にて、竜の痣からライフ・ストリーム・ドラゴンを生み出しエクストラデッキに追加、使用した。
クロウ・ホーガン:ボルガー戦にて、D-ホイールの中に隠してあったブラックフェザー・ドラゴンをエクストラデッキに追加、使用した。
不動遊星・ジャック・アトラス:セイヴァー・スター・ドラゴン、セイヴァー・デモン・ドラゴン使用時は毎回救世竜セイヴァー・ドラゴンがデッキトップに来る演出が入る(普段はデッキに入ってないカードだと作中で確認されている)。
更に、同両名の使うシューティング・スター・ドラゴン、シューティング・クェーサー・ドラゴン、スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンは白紙のカードにその絵柄やテキストが浮かび上がる演出がなされている。
榊遊矢:デッキの大半のカードをペンデュラムモンスターに書き換える(正確には内在するズァークの影響)。
そんなシャイニングドローだが、何と20周年記念ボックスにてまさかのOCG化。
・シャイニング・ドロー
通常魔法
①:自分ドローフェイズに通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1に、自分フィールドの「希望皇ホープ」Xモンスター1体を対象として、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキ・EXデッキからカード名が異なる「ZW」モンスターを任意の数だけ選び、装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
●対象の自分のモンスターとカード名が異なる「希望皇ホープ」Xモンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
七皇の剣やピースの輪によく似た発動条件で、希望皇ホープを強化できる。
セブンスワンと違って、引いたターンのメインフェイズ1中なら任意のタイミングで発動できる。
劇中で遊馬がこの力を使用した際は、ほぼすべての事例でZWかRUM・RDMを創造しており、見事に原作再現を果たしている。
ちなみに劇中複数回使った話があるためか、七皇の剣と違いデュエル中の回数制限はない。
逆に単体で機能しない点は七皇の剣より使い辛い。
引いたメインフェイズに希望皇ホープを用意できないと全く意味がないのと、RUMではないため効果や初手のドロー事故が起きると利用手段に乏しい。
また、勘違いしやすいが、このカードで装備した場合はZWの攻撃力アップ効果は受けられない。
というのも、ZWの攻撃力アップ効果は自身を装備させる効果に付随しているため。
いわばサクリファイスの効果のように装備カードでないカードを装備している扱いであり、攻撃力アップを有効にするにはシャイニング・ドロー側に記載が必要なのだ。
とはいっても最初からホープ特化構築が前提のカードなので、自前で高攻撃力を出せるライトニングやホープダブル等で補えるだろう。
一方で装備効果に付随していないので、一部の「ホープレイ専用」「CNo.39専用」のZWを全ての「希望皇ホープ」が装備出来たり、後半部分の装備モンスターに対して発揮する効果は有効。
一度に複数のZWを装備出来る点を利用して雷神猛虎剣+風神雲龍剣で強固な耐性付与したり、
ヴィクトリーに不死鳥弩弓+阿修羅副腕で戦闘破壊時に1000バーンの全体攻撃を付与したりと言った浪漫コンボも可能。
もう一つのエクシーズチェンジ効果は、No.39 希望皇ホープ・ダブルでほぼ同様のことができる。
発動条件も踏まえると、この効果をメインに使うにはリターンが薄いか。
ダブル・アップ・チャンス(遊戯王OCG)やゼアルウェポンがデッキに残ってない状況や、直接攻撃したいケースではこちらを優先する理由になる。
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▷ コメント欄
- 反対意見が出なかったのでコメント欄をリセットしました。 -- 名無しさん (2017-12-22 17:27:52)
- 欲しいカードは引ける。勝てるカードは引けない。かっこいいその場凌ぎと言えるかもしれない -- 名無しさん (2018-06-19 08:40:12)
- 究極のピンポイントメタしか作れないという弱点はあれど何度もやれば勝てる可能性が上がるというのは強いですね 初期ZWがホープレイにしか対応してないのもその場の状況で考えてる感あって好き -- 名無しさん (2018-08-24 23:54:06)
- >ボルガー戦にて、D-ホイールの中に隠してあったブラックフェザー・ドラゴンをエクストラデッキに追加、使用した。 オカルト一切関係ないただのキースと同様のイカサマじゃねーか…w -- 名無しさん (2018-10-08 01:04:57)
- タッグフォースのデスティニードローも時々機能不全に陥る場面があるからなんとなく似てるような気がしなくもない -- 名無しさん (2018-10-08 01:31:50)
- アニメ的にやらないだろうが、後攻で手札抹殺→エクゾパーツコンプ位は出来るよな -- 名無しさん (2018-10-08 01:44:13)
- カード化してしまったか -- 名無しさん (2018-12-14 00:38:52)
- まさかのカード化に驚き。原作再現をしつつ発動条件と見返りに見合った良いカードだ -- 名無しさん (2018-12-14 02:31:10)
- 「無駄なものを切り捨てその場の最善手のみ展開できる」というのはデメリットも含めてなんとなくアストラル界の技術らしさを感じる -- 名無しさん (2019-01-30 11:51:24)
- ARC-VではLDSのエクシーズ召喚コースの特殊カード変質理論はこれかまたはリコントラクトユニバースが元ネタ後はVRAINSのED2に「Shining Draw」と描かれていたりする -- 名無しさん (2020-02-24 02:24:53)
- 札幌にはリアルディスティニードローした人がいた。喰らったから間違えようがない。 -- 名無しさん (2020-05-29 09:13:15)
- SEVENSにおいてまさかのシャイニングドロー完全否定… -- 名無しさん (2020-08-22 19:16:51)
- まぁSEVENSは明るい雰囲気に騙されがちだけどデュエル関係は全てゴーハが徹底的に管理してる童美野町も真っ青なディストピアだからね… -- 名無しさん (2020-08-22 19:25:27)
- まあそれまでのディスクが認識してるからOK!がガバガバすぎたのは事実だしね -- 名無しさん (2022-07-27 16:48:04)
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