「君がダイバーになった経緯を教えて欲しいな。」 「その日はね、酷い悪夢を見たもんだから、僕はを汗を拭おうとシャワーへと向かったんだ。」 「それで、鏡の中には顔のない怪物が映ってた。」 |
■現実の設定
名前:藍司 優(あいし ゆう)
年齢:36
身長:178㎝
性別:男性
瞳の色:黒
髪の色:茶色みのある黒
所属:夢の使者‐リングホルダー 特心対-奇書院
キャラクター設定:奇書院所属の深層級ダイバーだが、訳あってリングホルダーの所属も持つ。
温厚かつ冗談好きで気さくな人物ではあるが、典型的な学者気質の人物でもあり、自身の知的好奇心に全てが最優先される傾向にある。その中でも特に偏執的なのは「欲望」であり、夢界へアクセスしその利用も可能とする根源たるそれを学術的にこよなく愛する。そのため倫理規範の観念に薄く倫理的に問題のある研究も散見されていたが、ある友人との交友によって更生し今ではかなり鳴りを潜めるようになった。
・夢の形質の人為的誘導
概要:向精神薬を始めとした薬物の投与や筋組織の切除や神経への刺激といった手法で、人為的ストレスや精神状態そのものへの干渉を行い、発現する夢の性質をコントロールしようとしたもの。初期段階では彼自身が被験者だったが、手法の過激化につれて奇書院から制止が掛かり、捕虜ローグダイバーを資源に行われている。
結果:誘導自体には成功したものの、ダイバーとして活用できる生ける夢を作成するには死亡率が高く、非倫理的で捕虜の回収率を鑑みて非現実的だと断念された。
もう少し材料があったら確率上げられるかもしれないけど、それだけ用意するのがもう割に合わないらしくてね。-藍司
・悪夢の根本的完治
概要:████████████により人の██████を抑制、夢界の████████████。報酬系に████████を████
(以降はより具体的な手法に関連するため検閲)
結果:初期試験上では既に成功しており、合意の下であれば発展次第で運用可能の段階にまで踏み込んだものの、「倫理的でなく、安楽死と大差ない」との声明とともに実験そのものを凍結された。
当時は不服だったけど、今では止められててよかったと思ってるよ‐藍司優
・「エゴの外殻」の開発
概要:悪夢のクオリアから不必要な人格構成情報を取り除き、悪夢の種として使用者に接触させることで、深層意識層のリソースを使用可能にする装置の開発。収穫者の融合体や悪夢のホルダー体を参考、というかほぼ模倣している。
結果:連続の長時間使用によっては断片から悪夢の人格が修復されることで、ホルダー体に陥るリスクがあると発見されたものの、長期での断続使用の汚染が許容範囲かつ、ダイバー等級の引き上げを可能にしうるため実用化。余談だが、名目上はこの功績によって深層級へと昇進している。
・生ける夢への疑似人格の挿入
概要:ある生ける夢から人格構成情報を司る部位のみを摘出したクオリアをもう一つのクオリアへ挿入を行う試み。人格クオリアが二つになることの影響の検証を目的として試行された。
結果:人格が統合或いは侵食と形容されるような変化の兆候が見られた。記憶の喪失などの症状から始まり、行動原理が矛盾を来した結果、暴走と自己消滅が危ぶまれたが、辛うじて被験者が克服したことによって免れた。以後実験中止。
怒られるのは僕の仕事だからね、構わないことさ。‐藍司優
・現行人類の潜在的ダイバー適性の証明
概要:ダイバー適性がホモ・サピエンス・サピエンスに備わる身体的機能の一つであるという仮説の研究。ダイバー能力を保有する人類が現行人類と同一であり、将来的な対立を回避するためのアプローチの一つ。
結果:目下検証中。
生きてる間には終わらせたいところだね。尤も、最近は研究員に任せがちなんだけれど。‐藍司優
ただし、同時にその偏執こそがダイバー能力を維持していた彼はほどなくしてそれを喪失し、一時はダイブ不能に至るまで弱体化した。現在ではリングホルダーでの使い魔との契約を通して能力を復旧したものの、境界級相当まで零落している。
また、それなりに嗜虐的。さすがに快楽殺人者の域にまでは到達していないので、対象はその場での処分が指示されているローグダイバーや悪夢などに限られるが、不必要に残酷な手段(頭頂部から脳髄に届くまで溶解液を垂らすなど)を用いることが多々ある。
証拠抹消や報復任務の功績から三等深層級の階級を与えられているものの、彼の認識としては本業は学者であり任務は実地調査を兼任した副業だと考えている。尤も、最近はそちらの方面も管理職としての役割が大きくなりつつあるので研究も大半は後進に委託しているが……。
リングホルダーの所属について:奇書院の前団体の一つであるオルフェ家の保有クオリアを譲り受けて契約を結んでいる。この際、派閥からの提示条件が派閥への所属および任務の参加だったためこれを承諾し、奇書院とリングホルダーで2重の所属を持つようになった。
なお、ここまでしてダイバーに復帰した理由についてだが、誰かに話すときは「趣味(合法殺人)と貢ぐため(シェルに)」と語るが、実際のところはいついかなるときシェルが夢界任務で負傷したとしてもただちに救助へ向かえるようにするため。
・藍司と愉快な仲間たち
名前 | 由来 | 専攻 | 簡易概要 | 能力 |
---|---|---|---|---|
藍司優 ペインラヴァー |
『マゾヒスト』 | 科学全般 |
愉快なリーダー。 まとめる気がないまとめ役。 |
毒・酸生成
|
開弔綴 ナート |
『医学的な縫合』 | 法医学・解剖学 |
真面目で勤勉だが死体愛好家。 人と会話の仕方を忘れる。 |
4本腕・感覚鋭敏化 |
芥子雫 テトラカイン |
局部麻酔の一種 | 麻酔・薬学 |
一番の常識人だが元麻薬中毒者。 特総医から左遷。 |
麻酔シリンジ使い |
工藤蒔菜 ニューロサーキット |
『神経回路』 | ロボット工学 |
改造大好き機械マニア。 勝手に機能乗せまくるタイプ。 |
パワードスーツ |
イオン-F-メンデル ボマー |
『爆弾魔』 | 化学・熱力学 |
物腰柔らかな爆破オチ愛好家。 科学教育系youtuber。 |
物質(火薬)生成 |
六分儀奈々子 パラフォーミング |
『地球外生態系化』 | 医学・生物学 |
倫理観ムエルテ |
ランダム眷属生成 |
■夢の姿の設定
名前:ペインラヴァー
武器:毒の吐息と血
外見:顔に口しかない悪魔
夢の姿の設定:複数種の腐食毒と弾力性の黒い皮膚を備えた夢の姿を取る。
彼の肉体に骨や内臓は存在せず、溶解液とそれを包む皮膚のみで構成されており、いわば物騒な人型水風船と言ったところ。通常の人型ダイバー体では不可能なまでの可動域を持つが、配管などの狭所を通過しようとする場合極限まで内容物である溶解液を抜く必要がある。また、皮膚だけという構造上切断されることが多々あるが、痛覚をはじめとした触覚は表皮にのみ分布しているため、軽いリストカット程度の痛みしか感じず、再縫合も容易。このため彼は手っ取り早く中身の溶解液を噴射したり、挑発を目的として自傷行為を行うことがある。ただし、流石に焼却されると復活できないし、体積が少ないため雷撃・火炎能力者にはかなり弱い。
毒は自身の規定した通りに生み出すことができるが、生成物の性質は後から変えることができず、かなり厳密に定義しなければ具象化できないため、汎用的な4種類の毒を規定し主に使用している。また、そのほかに毒の共通項として彼自身の皮膚は溶かさない・無毒化までは性質を失わない・溶かした後は黒い溶液になるという性質がある。
小回りが利き、物証を残さないなど何かと便利だが、なにぶんそれにリソースを割り振っているぶん戦闘力は高い方ではない。また、力を込めても弾性によって中々エネルギーが伝わらないので肉弾戦は苦手。
刃物の併用での白兵戦に持ち込むか、毒を用いてのそもそも近寄らせない立ち回りを重視している。
形態 | 溶かす対象 | 無毒化速度 | 用途 |
無色の呼気 | 有機物 |
10分 |
対人:呼吸機能阻害による無力化 |
血液 | 有機物 | 24時間 | 対人:多人数の同時殺傷 |
唾液 | 無機物 | 3時間 |
障害物の突破 |
黒い粘液 | 対象問わず | 10秒 | 防護・対悪夢交戦 |
『その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない』 進化は発展や進歩ではなく、単なる淘汰と多様性の消費に過ぎない。 |
■夢の姿の設定
名前:リュボーヴィ
武器:両掌の鉱石
外見:右目が抉れた蠅頭で白衣を纏った老人
夢の姿の設定:リングホルダーから提供を受けたクオリアとの契約で獲得したもう一つの夢の姿(或いは悪夢の汚染を受け入れたホルダー体とも)
掌に埋め込まれた鉱石から熱と放射線を放つのを唯一の攻撃手段とする。これに被曝した生ける夢はクオリアの情報が書き換わったり欠落するという干渉を受ける。ある程度以上の深度の契約を結んでいる個体は、宿主からのバックアップにより即座に復元が行われるため殆ど影響を受けないが、渡りなどのケースにはそれがなくそのまま形質の変化が発現する。即ち生ける夢の突然変異である。なお炎系能力者や光力能力者と比較すると出力に著しく劣り、単純な殺傷力としては無いに等しい。
ちなみに変異した半分くらいは自壊して消滅するよ-藍司優
その姿で絶対にこっちに来ないで下さい。-ロッカ・ミミクリー
ブレスレットになっているクオリア自身にまだ生きている人格が残留しており、『ペインラヴァ―の姿を取り戻す』旨で契約しているため、双方が合意した場合を除いてはこの姿になることはない。極めて醜悪かつ危険で藍司が使用を躊躇すること、また悪夢そのものがかなり気まぐれであるため、特心対の観測範囲でこれが行使されたのは2例のみ。
人物相関
- ゾーヤ・ヴィネディクトフ/シェル
最愛なる僕の想い人。自分の振る舞いをものともせず着いてきて、恐怖を取り払ってくれた掛け替えのない人物。
もしも、他人の為に命を使うことがあるとすればそれは唯一一人、彼女だけである。
だいちゅき。 - カナデ・アリヨ/ボンボン!
任務の過程で彼女と親交のある人物を殺害した。若干の人の心を得た後の時系列の出来事なので、あのときの彼女の怒りと叫びは本人的にはそこそこ心に引っ掛かっている。いっそ、復讐しにきてくれたらいいのだが。 - 小野河奈々子/スイーパー
ダイバーとしての彼女の師。強い渇望を持てないために、一定した夢の姿を持てず、それでいて境界級の位階にまで到達した彼女は自身の関心を強く引いている。そのため、使い潰されないようにコネでゼロメアに就職先を斡旋したりした……のだが、それは建前に過ぎず、本心として彼女に死んで欲しくなかったことにはまだ気づいていない。
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