ドリームダイバー(仮)設定集
●夢関連の設定
■悪夢・夢とは。
夢・悪夢は人の想像力が生み出す世界や事象である。
夢界と現界は『境界面』によって隔てられているような状態にあり、夢を見ている者の想像力や認知力により、現実世界に隔てる『境界面』を破り、侵食してくることがある。
侵食してきたものが悪夢であった場合、大量殺人鬼が出てくる、怪獣が街を破壊するなど、現実世界に影響が及ぶ。
その為、悪夢はダイバー達が解決すべき最優先事項である。
■悪夢とは。
悪夢とは、負の精神状態が生み出す世界や事象である。
外的要因など何かがきっかけで、人の精神には負の感情が現れる。
負の感情自体は、時間とともに癒されるため、通常は影響は出ない。
しかし、稀にそういう状態が解消されずにいると、夢の世界に悪夢として現れる。
その悪夢が、見ている者の想像力によって成長すると、現実世界に影響を及ぼすようになるのである。
なお悪夢の段階に入っても、負の感情が消えれば悪夢は解消される。
敵勢力は、負の感情の増幅を人為的に行う。
また、悪夢の原因を直接夢に放つ事で悪夢を発生させる。
どちらにせよ、負の感情の増幅という、時間のかかるプロセスを省くため、悪夢の成長は早い。
逆に純粋に成長した悪夢は成長が遅いのである。
■悪夢の保有者【ホルダー】
夢現災害を引き起こす可能性のある悪夢を見ている者である。
ダイバーたちは、このホルダーから悪夢を取り除くことを任務としている。
■悪夢の治療
基本的には悪夢の根源を倒す。悪夢の要因を取り除く。
そういった処置を行うことによって、悪夢は治療される。
■悪夢の根源
悪夢の原因となっているモノをさす。
ダイバーはこれを打倒、または取り除くことによって、根治を目指す。
その原因はさまざまで、悪夢の空間そのもの、夢の住人、悪夢を見ている本人などがある。
夢の世界だけではなく、現実にその根源があることがあり、その場合はカウンセリングで取り除くことも可能である。
また、根源が一つだけとは限らないため、現実、夢の二つの世界でのアプローチが望ましい。
☆根源の種類
・ネイバー
夢の住人が根源化したもの。
外部に影響を出すが、善意の場合もある。生ける夢がこれに陥ることもある。
・ルーム
悪夢の空間そのもの。
主に外部に夢の根源が居る場合が多い。カウンセリングが一番効果的である。
・モンスター
夢の中で暴れまわる怪物。敵勢力が介入した場合の悪夢はこれが一番多い。
・ホルダー
悪夢を保有している者の総称。自らが悪夢となり、現実世界に影響を与える場合がある。
悪夢と融合、もしくは悪夢に飲まれている状態が多い。基本的には倒すことによって、悪夢をクオリア化して引き剥がすことができる。
■悪夢の顕現
高い想像力で作られた悪夢は、現実世界に侵食し干渉してくることがある。
悪夢が現実世界へ出てくることを『悪夢の顕現』という。
顕現の理由はさまざまである。
・悪夢を見ている者がその悪夢から逃げたいあまり、現界に悪夢を追いやろうとする。
・質の高い想像力により生み出された悪夢が自我を持ち、現実世界出ようとする。
・被害者・敵勢力が自らが悪夢となり、欲求不満を現界にぶつけようとする。
などの理由が挙げられる。
完全に育った悪夢は、現界にとどまる能力を持つ事がある。これらの悪夢は『完全悪夢』と呼ばれる。
その悪夢が大規模な破壊能力を持っている場合『特級夢現災害』が発生するのである。
このタイプの悪夢でも、倒せばクオリアとなって悪夢が消滅するが、高い想像力を持っているため、倒すことは容易ではない。
██島でのパンデミックは完全悪夢が関係して起こった『特級夢現災害』である。
■修正力
現界は『修正力』を有しており、現実世界にない物を夢界へと押し戻す力がある。
弱い悪夢であれば、現界に影響が起きる前に、その事象は夢界へと押し戻される。
しかし、想像力の高い個人。もしくは、集団悪夢でその悪夢の質(力)が高められている場合、修正力が効きにくくなり、結果として現実世界に影響を及ぼすのである。
また、修正力により夢界へと押し戻された悪夢は根治しない限り、また現実世界に影響を及ぼす。
修正力は人の精神や記憶にも影響を及ぼす。
例えば、怪獣が町を破壊した場合でも、その怪獣の記憶は人の記憶に残らず、街が破壊されたと言う記憶のみが残る。
そして『ガス爆発が起きた』などの現実であり得る記憶に修正される。
映像などの記録も、修正力によって消滅する。
しかし、稀に記憶を残した者が存在し、そういった者が残した記録が都市伝説として残るのである。
悪夢の顕現の記憶が残る者は、ダイバーとしての適性が高い者が多く、各勢力からスカウトされる事もある。
ダイバー達が夢の世界から長時間物を持ち出せなかったり、夢での能力を使えなかったりするのも、この修正力が作用している。
■悪夢の防衛力
悪夢を見ている者は、悪夢の防衛力によりその体を守られている。
物理的な攻撃が効かなくなったり、近づくだけで昏倒してしまうなど。
悪夢の質が高まるにつれて、悪夢を見ている者へと近づけなくなってしまう。
悪夢は夢を見ている者の精神にも悪夢は作用し、悪夢を見ている者を精神的に孤立させ、より悪夢の質を高めるような精神状態へと陥れようとする。
以前、悪夢を見ている者を死亡させた場合、事態を収拾できるのではと非公式の実験が行われた。
実験時、被験者は死に直面した絶望により、瞬時にその悪夢が顕現し、街を消滅させる大惨事を引き起こした。
そのため、この方法は最も推奨されない方法として禁忌となった。
なお、そのような参事にも関わらず、被験者は無傷だったため、そもそも質の高い悪夢を見る者を殺せるのか?という疑問も残った。
■悪夢の種【シード】
悪夢のきっかけを指す。負の感情の増幅などに使われる。
主に呪術、洗脳、薬物など、悪夢の種を作る方法は多岐にわたる。
他にはクオリアを使う方法もあり、敵組織はこの方法を用いる事も多い。
想像力の高い人間ほど、悪夢の種の定着率は高く、悪夢を想像して創造してしまう傾向にある。
敵勢力の所在が掴みにくいため、悪夢の種撒きを防ぐことも不可能に近い。
なおクオリアを利用した悪夢の種は、すでに質が高められた悪夢であるため、負の感情の増幅のプロセスを省いて、夢に影響を及ぼすことも多い。(モンスターが夢にいきなり現れるなど)
さらに質の高いクオリアを生成する方法でも、悪夢の種を植え付ける方法は用いられる。
悪夢は植え付けられた人の想像力を使って成長する。
そしてその成長した悪夢を倒すことによって、さらに質の高いクオリアを生成するのである。
■純粋悪夢
悪夢の種などを使う敵勢力の干渉なしに、質が高まってしまった悪夢である。
主に自己達成ができない人間などが、その欲求不満により起ることが多い。
夢を見ている本人が悪夢の原因になることである。
■夢の本質【クオリア】
撃破された夢は、その外殻を失い核となる本質だけを残し、結晶化する。
大きく二つに分類され、鮮やかな色の結晶『善性クオリア』と、暗い色の結晶『悪性クオリア』に分けられる。
前者は純粋な夢の結晶。後者は悪夢の結晶である。
十分な想像力で、質の高まった悪性クオリアは、敵勢力が悪夢の種として他者に埋め込むこともある。
自我を持った夢、悪夢がクオリア化した場合、その状態でも夢の自我は保持されている。
クオリアはダイバーの手によって、元の状態に復元することも可能である。
なお、クオリアは、それ自体が『ミハイル・ドレアム境界面』を突破できる力があるため、現実に持ち帰ることが可能である。
悪夢を撃破した時、その結晶が善性クオリアに転化した場合、これを無害化処理とみなし、夢の持ち主と意思疎通させる措置もしばしば行われる。
夢の再生を防ぐためには、「止めを刺す」宣言でこれを砕かねばならない。
クオリアは未だ様々な可能性を残しており、これを使い何かしらの事象を発生させようとする敵組織も存在する。
なお敵勢力とは別に、これを蒐集する者も存在する。
☆クオリアの取り扱い
大抵の敵勢力の者は、悪夢を自身の一部として服従させ、力の根源として取り込んでいる。
そのため悪夢そのものの一つであるとも言え、夢で撃破された狂信者などはクオリアを残して肉体を喪失する場合もある。これを管理することで、事実上の捕縛が可能である。
☆クオリアの種類
・悪性クオリア
悪夢そのものの結晶。敵勢力はこれを悪夢の種として利用する。
・善性クオリア
純粋な夢の結晶。鮮やかな色をしている。悪夢が撃破された場合に、これになることもある。
悪性クオリアよりも、質の高い想像力が与えられている場合も多い。
これを有る方法を用いて転化させ、悪性クオリアにし、強い悪夢の種を作ることができる。
■ミハイル・ドレアム境界面
ミハイル・ドレアム境界面とは、夢と現実を隔てる壁である。
現実と夢は非常に近い場所に存在していると、心理学者のミハイル・ドレアムは提唱した。
1882年の観測で、世界で初めて『夢現領域』が発生するプロセスが観測された。
空間上に亀裂のようなものが観測され、それから数秒後に現実世界の一部が夢の世界の景色に置換される。
それと同時に悪夢が顕現し、現実世界へ干渉を始める。
一連のプロセスが観測された結果、『夢現領域』への対処が明確に可能になったのである。
こういった研究の貢献から、彼の名前を取り『ミハイル・ドレアム境界面』と呼ばれるようになった。
日本では『夢現境界』や『壁』とも呼ばれる。
■夢現領域
悪夢が現実へと出てくる場合『ミハイル・ドレアム境界面』に穴が開く。
その穴の周辺の空間は、夢と現実が曖昧になり、夢が現実に干渉する危険な状態となる。
夢が『夢現領域』で起こした破壊は、現実に影響を及ぼし、物理的破壊を生じさせる。
ある程度の悪夢であれば、時間経過により修正力で『夢現領域』は消滅するが、質の高い悪夢の場合その時間が延びる。
『夢現領域』が発生した場合には、早急なダイバーの対処が望ましい。
しかし夢の中とは違い、物理的破壊がダイバーに影響する事もあるため、最悪の場合ダイバーの死亡もあり得る。
大規模な『夢現領域』の発生には、熟練したダイバーでの対処が必要になる。
■夢現事象
主に悪夢が現実世界に影響を及ぼすことをこう呼ぶ。
■夢現災害
悪夢が現実世界に実害を及ぼした場合、夢現災害と呼ばれる。
4段階に分けられており、
第四級『中規模の破壊が行われるもの』
第三級『人命に危機が迫る状況』
第二級『1~数十人規模の人命が脅かされるもの』
第一級『100~1000人程度の人命が脅かされるもの』
が設定されている。
過去に日本では一度だけ『特級夢現災害』という事象が発生した。
■██島パンデミック
198█年に、日本の██島で起きた疫病のパンデミックは、『特級夢現災害』に設定されている。
これは島民全員の死亡と、34名の上級ダイバーの死者を被った災害で、広範囲に致死率の高い疫病を媒介する、魔獣型の悪夢によって引き起こされた。
初期はインフルエンザなどの流行だと思われていたため、夢現災害の発見が遅れた事もあり、結果48時間で百人以上の死者を出し、その後も死者が増え続けた。
この悪夢は、ホルダーの夢を離れた完全悪夢で、夢界に戻すことが出来なくなった事も、この夢現災害が大規模になった理由である。
悪夢のホルダーは現在でも詳細不明である。一説には死亡したと言われている。
ダイバーが到着しても、この夢現災害を解決できず、この悪夢の討伐に参加したダイバーは一人を残して全滅した。
病原菌自体も解析不能で、各国研究機関の調査希望もあったが、危険なことから現在でも立ち入りが許されていない。
夢現事象が続いているため、現在でも同地域は立ち入り禁止区画となっている。
陸続きでこの夢現災害が起こった場合、推定死者は1万人を超えると言われており、隔離された島で起きたことは奇跡ともいわれている。
●ダイバーの設定
■潜夢士【ダイバー】
PCや敵勢力にいる『他人の夢に潜航できる存在』である。
その能力はさまざまな理由で授かる。他に必要な資質は想像力の高さである。
ダイバーは、その想像力を使い夢に干渉する。
また想像力を使うことによって、夢を現実に干渉させることもできる。
主に敵勢力のダイバーは『ローグ・ダイバー』と呼ばれる。
■夢への潜航【ダイブ】
ダイバーは他人の夢へと潜航できるが、その方法はさまざまである。
先天的にその能力を有している者。後天的に授かった者。機械的にアプローチする者。呪術的に行う者。
その内容は多岐にわたる。
ダイブの方法は、想像力によって肉体を夢と定義し、壁を突破し夢へと入る。
夢の姿という鎧を身にまとう事によって、自分を夢に近い状態にするのである。
ダイバーが夢の中でダメージを受けすぎると、夢の姿という名の鎧が破壊され、自らを夢と定義できなくなり、現実世界へとダイブアウトしてしまう。
夢へ潜航するためには、その対象を一度でも視認しなくてはいけない。それは、対象の夢の世界を認識するためである。
夢は修正力により、基本的には夢界に押しとどめられている。
しかし想像力の高い者の夢は、瞬間的にではあるが現界へと漏れ出してきている。ダイバーたちは対象を視認することによって、その『瞬間の夢』を認識することができる。
その『瞬間の夢』から、対象の夢の世界を想像し、認識することによって、初めてアクセスが可能になる。
また、ダイバーの能力によって、対象までの『潜航可能距離』が変わってくる。
初級なら対象との接触。中級なら半径10~20m。上級なら半径50mを超える。これは、対象の夢の世界の入り口を認識できる距離である。
この距離は、よく電波強度のような物と例えられている。
一見すると、離れた位置からのダイブが有利に見えるが、そう言うわけではない。離れた位置からのダイブでも、ダイブアウト時に『ダイバーログ』というものが残るため、ある程度の位置情報を知られる危険がある。
この『潜航可能距離』の問題があるため、捕縛された上級の『ローグ・ダイバー』は、絶海の孤島にある収容島に隔離される。この島の位置は公開されていない。
■予知夢
現実に夢が侵食するのと同じように、しばしば夢へと現実が流入することがある。
このとき、夢は現実ほど時間流が絶対的ではないために、近未来の現実が曖昧な夢として反映されることがある。これを広く予知夢と呼称する。
大抵の場合、非常に不鮮明であることから、その内容を理解することは難しい。
しかし他ダイバーが接触したときに、感応現象が発生しその内容が鮮明になることがある。
このような現象は悪夢が現実に流入した際の逆流現象であることが多いため、その悪夢が現実にもたらす未来の映像であることが大半を占めている。
そのため、宝くじの当選番号とかそういうのを見れることはそうそうない。
■ダイバーの感応現象
二人以上のダイバーが接触した場合、奇跡のような現象が起こる場合がある。
その現象は理論的に説明できない場合が多く、さらに様々なパターンがある。
・不鮮明な予知夢を鮮明にする。
・瞬間的に様々な力が上がる。
などが上げられる。
このような現象は、強い想いやキズナが引き起こしているのではないかと考えられている。
現象ごとに『キズナブースト』や『イマジンコネクト』など呼ばれている。
■ダイブアウト
夢から現実世界に戻ることを言う。
離脱するときには『ダイバーログ』が残ってしまうため、注意が必要である。
■ダイバーログ
ダイブアウト時に残る、ダイバーの情報である。
ダイバーの感応現象のように、原理自体は不明だが、相手の位置情報を知ることができる。
これは座標の数字であったり、映像であったりと様々な場合が存在する。
ダイブアウトした後に、その場所に光の粒子状の物が残り、それに触れることによって情報が取得できる。
■ダイバーが夢で敗北した場合
基本的に夢で致命的なダメージを受けると、夢の姿という鎧を保持できなくなり、現実世界へとダイブアウトしてしまう。
想像力を使い切っている状態なので、昏倒してしまう場合があるが時間経過で回復する。
また、夢の姿を纏う事ができなくなり、夢への潜航が一定時間できなくなる。
さらに、ダイブアウト時にはダイバーログが残るため、現実で人命が脅かされる危険がある。
夢で敗北しそうになった時は、逃走するのも一つの手である。
●生ける夢関連
■生ける夢の顕現
生ける夢は、宿主の想像力を使うことによって、現界へと顕現することができる。
これは、ごく小規模な夢現領域を作り、夢を顕現させる方法である。
『ごく小規模な夢現領域』でなければいけない理由は、大規模な夢現領域の場合、修正力の影響を大きく受けやすく、持続時間が短くなってしまう。
人間サイズが顕現可能な夢領域間の場合、通常なら一分もしないうちに消滅してしまう。
ネズミほどのサイズであれば、宿主の想像力にもよるが、概ね6時間程度の持続した顕現が可能である。
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