「……それは結局のところ、私は同情に救われたということなのでしょうか」 「私はね、同情と愛はそう変わらないものだと思うよ」 「同情も要するところ、その人を理解しようとし、少しでも幸福であるように手を貸すことだが」 「その行為をどうして愛と呼べないのだろうか」 |
■現実の設定
名前:山外 ほむら(ざんげ ほむら)
年齢:25
身長:171㎝
性別:女性
瞳の色:黒
髪の色:茶髪
所属:実働隊‐奇書院→夢の使者‐セントドリームオーダー
キャラクター設定:「芥と竜の見る夢」事件における数少ない生存者の1人であり、また事実上の犯行メンバー。確保直後は収監の方向で検討されていたが、獄中自殺の予知夢の観測と彼女の人格を加味したプロミスノートの提案で、教会での奉仕刑に転換され所属も転属した。
善良だがとにかく超のつく生真面目で、また人を疑うことを苦手としている。3年前のオビクニ殲滅戦にて多数の死傷者が出て支部の立て直しが必要になった際、真っ先に東京本部から転属願いを出して異動し、福井支部にて従事するようになったが、彼女が腐敗に気付くのは既にその臨界点が超えた後だった。
基本的には思い詰めるタイプの性格をしているのが明らかで、カウンセリングした七海のカルテを元に何等かの作業に従事させ続けるべきだとして前述の処置が下った。気質上相当な努力家でもあり、総務事務に必要な知識や経験を一通り積んでいたことが幸いし、教会ではエドガーとロッカが破れかぶれに付けていた経理を代わり担当するようになった。運営体質改善に貢献し、神父に感謝されるのは閑職中心だった院での事件以前にはない体験で、今が相対的に見て人生で最も幸福である。
蜘蛛の糸に対してのスタンスは消極的に賛成であり、既に阻止できなくなったのであれば、犠牲を役立てまた死者を減らすべきであると番の任命を受け入れた。そうすれば自分の対話如何で平和的に糸への同化を図ることができると考えたためである。罪の自覚はあるが、そこで止まっているというかともすれば逃避しているとも取れ、ミストレインのような内側からのシステムの破壊には考え至らなかった。
蜘蛛の糸~ブロークン・シン事変に掛けてのダイバー体の急激な成長に対して制御する技量が追い付いておらず、常時侵蝕兆候が見られ特に瞳に色濃くそれが発現した。彼女自身はそれをあまり快く思っていないようで、瞼を殆ど閉じることで誰にも見られないようにしている。なお、元から狭い視界で生活する訓練を行っているわけではないので、頻繁に頭をぶつけたり転倒したりを繰り返しており、周囲からはいっそカラーコンタクトにしてみては、と案じられたりする。(なお既に試したが物質性であれば浸食するので意味が無かった)
■夢の姿の設定
名前:アシャ
武器:影
外見:焼け焦げたような修道女
夢の姿の設定:彼女自身の所業から来るイメージの投影として、怪異を思わせる変質が生じている。
マリスや自身から生成される炎を能力の中核とし、その陽に差す影を物質的なイメージとして操作し、あらゆる形状の武器に用いる。イメージと述べたように影とは言うまでもなく非実体であるため、実際には想像力をそのまま振り回し、付近に近づいた対象への反作用によって攻撃している。直感的に伝わりにくいかもしれないが、電磁力に例えると電気が直接物質的にぶつかってるのではなく、静電気でバチってなって弾いてるあの感じ。つまり全部ビーム兵器みたいなものという解釈もできる。
この回りくどい性質はマリスの能力をそのまま貸与されていた任務中に発現したもので、「信仰するものによって在りたい」しかし「武器にすべきは借り物や上位者と信仰を当てにした奇蹟ではなく、自力で作り変えるもの」であるべきという思想に根差す。影が自分に扱うには相応しいという若干の自虐も入っているか。
しかしこれは自分が何を使って戦いたいのかくらいの話であり、別に今まで通りマリスから炎を借りても問題ないわけで、換骨堕胎可能な些末事。
彼女のダイバー体の本質は「例え人生を何度繰り返すのだとしても肯定できる生き方(信念の完徹)を果たしたい」という渇望と「自分の信念を貫き通すには力が必要」という自覚にある。影をコントロールし纏おうと思えば纏えるくらいしか外見に変化はないが、覚醒級の貧弱な身体能力が境界級相応の膂力にまで引き上げられており、素手の殴り合いで十分戦闘を行うことができ、また将来的な発展性もこちらに集中している。
即ち、シンプルに暴力-グリド・フーゴ
シンプルに暴力。-イヴ
ダイバーネームのアシャは「アシャワン」と呼ばれるゾロアスター教の不滅の聖性を司る神格及び、それを敬い善く生きようとする天則としての宗教概念を指し示す。余談だが、彼女の本質としての項で述べた望みの生き方は永劫回帰と超人の史観であり、引用元である『ツァラトゥストラはかく語りき』のツァラトゥストラとはゾロアスターの開祖であるザラスシュトラを指す。
「おうおう、噂は聞いてるぜ。エドガーの野郎にふわっと丸め込まれてたチョロいのがお前の事だなァ?」 「黙れ!!!!!お前に神父の何がわかる!!!!」「うるさ、声でけえっておまえ。会って一か月ないのにその心酔はこえーって」 |
■使い魔の設定
名前:マリス
武器:炎
外見:犬型の炎の集合体
夢の姿の設定:ヨハン・クリストフが過去の討伐において回収した悪夢の一つ。白鍵の魔女が契約者に望まれ、眷属として生み出した何体かの個体が離散し、成長したものでありある意味ではメルトロックの姉妹とも言える。
「敵意」に反応する悪夢であり、メルトロックと怒りがそうであったように、敵意感情を増幅させるほどによりその出力を発揮させ、その青白い炎の量と熱をともに上昇させる。かつては若かりし頃のエドガー神父と契約を結び、その権能をおおいに振るっていたが、彼が落ち着くとともに出力が低下し、彼共々前線を退いていた。
かつては「契約対象の破滅を見ること」を動機にするような狡猾で悪意ある嗜虐趣味だったが、契約対象のエドガーの影響を受け徐々に変質が進行しており、今は口と性格が悪いくらいに収まっている。
マリスに向けての敵意のみならず、彼女の彼女自身に向けての敵意、則ち自罰感情も出力対象になるというバグ技により、本来覚醒級でしかないその貧弱な出力をギリギリ境界級戦闘に耐える程度に引き上げている。
ただマリス本人もエドガーも戦闘力には諦めがついており、彼が付けられた最大の理由としてはストッパーと撤退判断のためである。
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