スニーク/イヴ

ページ名:イブかもしんない

 

 

たちは、あの街のみんな透明人間だったんだ。

もしも僕がダイバー能力に目覚めてなかったら、もしも『塩の柱』が来なかったら。

誰も目に留めやしなかっただろう?

別にそれが酷薄だとは思わないけれど、今更憐れむのはなんというか少し、可笑しくて笑っちゃうよね?

熊さんに不満はあるか、って?まっさかぁ。優しいし、頼りになるし、最高のお医者さんだよ。

……ああでもやっぱ、一つだけあるかも。

オフの日、お出かけするとぜぇったいいつも、親子連れ扱いされるんだよねぇ。

 

 

■現実の設定

名前:無し(戸籍を持たず、本人が名前を憶えていないため)

年齢:17

身長:159cm

性別:女性

瞳の色:青

髪の色:黒みがかった紺(染めた)

所属:夢の使者-リングホルダー

キャラクター設定:スラム街出身の境界級ダイバーであり、彼女を拾ったリングホルダーの手引きによって現在はエドガーに監督を委託され、彼の教会を拠点に活動する。また、後述するが特殊な疾患を抱えるため医療的な支援を定期的に受けている。この担当官はレッドベア

年相応に悪戯や御洒落を好み快活に振舞うが、それ以上に重度の盗癖や厭世的で皮肉家であったりなどのスラム街での経験の名残が色濃く見えるときもある。窃盗がその筆頭であるが、それだけでなく殺人や放火などの非倫理的な行いに罪悪感は伴うものの躊躇することもない。その負の側面が強くにじみ出た悪夢が過去には出現したこともあり、彼女の初任務の討伐対象(ある意味マッチポンプとも言える)にもなったが、これ自体は担当官補レッドベアとの共同で既に鎮圧されクオリアは破砕された。

選べるっていうのはそれだけでとっても幸福なことなんだよ。みんなは気付いてないけどね‐スニーク

彼女はオーストラリア南部採掘地帯近辺の、前述したようなスラム街で貧困層の夫婦の下に生を受け暮らしていたものん、12歳の時点を以て「自立」の名目の下捨てられ17歳で拾われるまでの5年間自給自足を強いられるようになった。彼女の窃盗癖はこの期間に生存戦略として身に着けたものである。

ちなみに窃盗で得た金銭を掠め取ろうとした同郷に抵抗した際に手の平の骨を折られたことがあり、苦痛とその後”仕事”ができず飢え死に仕掛けた経験から男性にはそこそこの苦手意識があったりする。(ナンパされた際に熊山に頼ったことがあるが平静を装っているものの半恐慌の状態にあった)

リングホルダーに拾われた経緯についてだが、まず『塩の柱』と呼ばれる特級悪夢が彼女の街に出現。夢現領域化させ区域内の生物の8割を塩化ナトリウム結晶に変換する夢現災害を起こし、甚大な損害と多数の死者を生んだことが同国のダイバー団体の目を引き、幸運にも変換性質を持つ放射光をわずかにしか浴びなかったために生還した彼女が証言者としてただちに回収された。

この際、救助に当たったダイバーの記憶を保持したことで潜在的ダイバーの可能性が示唆され、一通りの調査とインタビューの行程を終えたのち適性試験を行い、正式に管理下に置かれるようになる。

後に『塩の柱』は放射光そのものを実体とする悪夢であることが判明し、また放射線によって崩壊した原子核が新たな放射線を生み出す放射能になるように自己増殖の傾向がみられるようになったことから、詳細な研究機関を保有しないオーストラリアのリングホルダー団体から十分な施設と資料を保有する奇書院が存在する日本へと移送され、治療方法を模索することになり現在に至る。

お兄さんは「君の3年後の生存を保障できない」って言ってた。だけどね、それでも僕はとてもラッキーだったと思う。

だって今はお腹いっぱいにご飯が食べられて、明日死ぬことを恐れなくともいいんだから。‐スニーク


■夢の姿の設定

名前:スニーク→イブ

武器:鉤縄・ナイフ・クオリアの指輪

外見:お気に入りのジャケットの姿にハーフリングの兎耳

根源:なし。塩の柱の侵蝕の副産物としてダイバー適性を得ている。

夢の姿の設定:重力変化を司る悪夢「科学者の林檎」のクオリアを加工したものをリングホルダーのグリド・フーゴから譲渡されており、ホルダー体を鉤縄として投影することで使用する。

この鉤縄は自由に数十mまで伸ばせるほかに、絡め取った対象に掛かる重力を1/10~10倍の範囲で操作する法則性を持つ。このため彼女の細い腕でも数百㎏程度までの重量であれば軽々と持ち上げることができ、また先端に適当な石なんかを結んでおけばインパクト時にのみ100㎏を超えるような超質量の鈍器として活用することもできる。この能力を活かして複数人の負傷者をまとめて戦場から隔離できることから、彼女には主に救援任務が割り当てられることが多い。

・戦利品について

「to-live-is-to-eat,living-is-evil」にて、一連の事件の元凶たる羽羽都天霧から強奪した黒曜石の指輪5本の内4本(残り1本はベレトに譲渡)を戦利品として獲得しており、工房による加工などを施した上でそれらと契約している。困難な任務に取り掛かる際の切札として当てこまれているが、戦闘で使えるところまで契約の合意が進んだ指輪はまだ2本しかない。

 

個体名 利用の可否 宿主に求める対価 提供している対価
『科学者の林檎』 なし 先述
『デュラハン』 宿主の塩の柱による病死 護衛
『魔弾の射手』 自身の濫用による宿主の破滅 弾丸能力の貸与
『ジャガーノート』 × 契約非合意のためなし 同上
『失楽園の蛇』 〇? 身体の侵蝕(蛇尾の出現)/不明 緊急回避/提案

 


 

 

■使い魔の設定

名前:インデックス

武器:大剣、タライ、頭部

外見:黒いフルプレート甲冑の首無し騎士

詳細:インデックスはインデックスフィンガー、つまり『人差し指の指輪の悪夢』とかそんなところ。リングホルダーの家系の一つである羽羽都家による便宜上の命名に過ぎず、名無しと言うこともできる。かの家系との総力戦において掠取したものがそのまま戦利品として回収され、イヴの手に渡ってからはその場その場で色んな名前で呼ばれている。(当人的にはしっくりきたもので固定するつもりらしい)

夢の原型となった伝承がデュラハンであることからもわかる通りバンシーに近い存在であり、予知夢として他者の死を感知する性質を持ち、羽羽都はこれを利用してクイックシルバーらが死亡するおおよそのタイミングをはかっていたが、そのへんはイヴに知る由もないので単に護衛として扱われている。また、君付けで呼ばれがちだが兜や甲冑の下は女性体。

理性的で人となりもよく友好的な個体ではあるのだが、人々の死を看取る中で『理想的な死を知り、それによって自らの幕を引きたい』という願望に目覚めその実践として様々な形の死を振りまくというバリッバリの黒曜石ムーブをかまして討伐・クオリアを指輪にされた経緯がある。5本指の使い魔の中で一番最初にイヴと契約を結んだのだが、その動機も興味深い死に方が見られそうだからというもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人物相関

  • 熊山 哲人/レッドベア
    担当官にして最も親交深いダイバー。彼のたまの休日に休暇を合わせてはしょっちゅう出歩くほどの仲で、愛称は熊さん。「僕なら治せる」の大言壮語を信じて彼が治療法に到達するのを待っている。……というよりは、明日まだ生きようとする動機にしている。
  • グリド・フーゴ
    彼女を拾ったリングホルダーの深層級ダイバー。彼も彼女と同じく貧民街出身者であったことから、取り立てることに多少の情があったらしい。自身の保有するクオリアの一つを譲渡してリングホルダーとしての立ち位置を保障することにその一面が見え隠れする。
  • エドガー・クリストフ/ティンダロス/マリス
    フーゴの委託先。ちなみに彼の教会は様々な所属のダイバーが居るが、これは彼の特殊な事情から教会内のみに治外法権が与えられていることに由来する。外圧が掛かりにくい教会に、経歴に瑕疵がある人間を迎えているというわけである。彼女もまた、その例外ではない。

 

 

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