八仙过海闹罗汉

ページ名:八仙过海闹罗汉

基本情報

翻訳部分は日本語版アプリから引用。

名前 八仙过海闹罗汉 ピンイン

bā xiān guò hǎi nào luó hàn

日本語版

八仙過海鬧羅漢/はっせんかかいとうらかん

凡人名 八仙
菜系

レア度
概要

属鲁菜,以八种珍贵材料,环绕鸡肉制成的罗汉钱而得名。据说孔府寿喜宴的第一道菜,孔府大师兄 对所学知识充满热情的革新派。

山東料理、鶏肉を八種類の珍しい材料で取り囲んで作られた羅漢銭で有名。孔府の宴会で一番目に出される料理だ。孔府の兄貴※1で、知識を学ぶことに夢中な革新派。

※1:原文は「大师兄」とあるので、兄弟子と言ったニュアンス

礼物/贈り物

云子围棋

质如玉,色晶莹,坚而不脆,沉而不滑,深受名士喜爱――“今夫弈之为数,小数也。不专心致志则不得也。”

雲子囲碁

この碁は翡翠のような質感で、潤いのある色だ。固くも脆くもなく、重いが滑らないの特徴が愛され続けてきた。「碁打ちは小技だが、集中しなければ習得はできない」。

絵師

凌猫幸运Z(twitter)

CV

中国語:东皇薄荷

日本語:小西克幸

ボイス

翻訳部分は日本語版アプリから引用。

相逢/出会い

 

吾は八仙過海鬧羅漢(はっせんかかいとうらかん)と申します。ここへ遊学してきました。ご指導、よろしくお願いいたします。

问候/挨拶

 

良い頃合いに来ましたね。碁を用意してあります、対局しませんか?

相伴朝/同伴・朝

 

顔真卿(がんしんけい)※2 曰く──『黒髪(こくはつ)は勤学が早いことを知らず、白首(はくしゅ)は読書が遅いことを後悔する。』

※2 :唐代の政治家、書家。

相伴夕/同伴・夕

 

曾子曰く──『吾、日に三たび吾(わ)が身を省(かえり)みる。人の身に謀(はか)りて忠ならざるか?朋友と交わり、信ならざるか?習わざるを伝えうるか?※3

※3:論語「学而第一」からの引用。「曾子が言った。私は1日に3回我が身を振り返る。1つ目は人のために真剣に物事を考えてあげただろうか?と。2つ目は友人と接するときに誠意を持っていられただろうか?と。そして3つ目はまだ自分がきちんと理解できていないことを、受け売りで人に教えはしなかっただろうか?と。」

投桃/贈答

 

『投桃報季(とうとうほうり)※4』──受けた御恩は必ずお返ししますよ。

※4:仲の良い友人同士で、お互いに物を贈りあうこと。

赠礼/贈答

 

特に今は必要ありませんけど・・・・・・ええ、気持ちが嬉しいです、ありがとうございます。

闲谭一/雑談1

 

『苟(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり※5』──思想も時代と共に進むべきですね。

※5:「四書五経」の「大学」からの出典。「今日の行いは昨日よりも新しくより良くなり、明日の行いは今日よりも新しくより良くなるよう、修養を心掛けねばならない」。殷の湯王はこれを洗面用の器に彫って、自誡の句としたとされる。

闲谭二/雑談2

 

詩杏(しなん)先生の学生になれば、吾たちは同門です。互いに良く学びましょう。

喜恶/好き嫌い

 

宴会にて、笙歌(しょうか)※6が沸き立つのは素晴らしいことです。しかし自省の際は、平穏と冷静さが大切です。

※6:に合わせて歌うこと。ちなみに孔子は音楽を大変愛し、笙や瑟(しつ)と呼ばれる25弦の琴を演奏したと言われる。また、音楽は人間を完成させるものであるとも考えていた。八仙过海闹罗汉はそのことを踏まえて発言していると思われる。

赞扬/賛辞

 

確かに、若から学べることは少なくないようですね。

指尖传情一

指先に込める思い1

 

······気安く触らないでください。

指尖传情二

指先に込める思い2

 

吾が持っている本に興味があるのですか?知識欲があるのは素晴らしいことですね。

指尖传情三

指先に込める思い3

 

『その衣冠を正し、君子となる※7』──肝に銘じておきたいですね。

※7:論語からの出典。「教養ある人はきちんとした服装で、まっすぐに相手を視る。だがその視線に威厳はあっても、野卑な猛々しさはないので、人々は歓迎し、また畏敬の念を持つものだ」と続く。

撒娇/甘え

 

もっと傍に座ったほうがよいでしょうか? 最近学んだことを話し合いたいです。

告白/告白

 

貴方と胸襟を開いて話し合い※8、とても気が合うと感じました。若ともっと早く出会いたかった・・・・・・。

※8:隠し立てなく心のうちを打ち明けること。

结阵/結陣

 

孔子曰く──『三人行なえば、必ず我が師あり※9』。

※9:論語からの引用。「三人で一緒に行動すれば、ほかの二人の中に、必ず自分の参考にできる人がいるものだ」のあとは「よい行動を選んで採り入れ、悪い行動は改める材料にすればいい」と続く。

入阵/入陣

 

孔子曰く──『是(これ)をも忍ぶべく、孰(いず)れをか忍ぶべからん。※10

※10「これを容認してしまえば、どんなことも容認できないことはないだろう。」という意味。さらなる詳細は蛇足へ。

破阵/破陣

 

吾、微力ながら全力を尽くす!

求援/救援要請

 

未(いま)だ生(せい)を知らず、焉(いずく)んぞ死を知らぬ※11······

※11:弟子を亡くした孔子が「まだ生きることについてさえよくわかっていないのに、死についてなどわかるはずもない」と返答したことから。

铩羽/虚弱

 

生死(いきしに)は皆(みな)、運命······縁あれば再び······出会え、るだろ······う······

得胜/勝利

 

『戒驕戒躁(かいきょいかいそう)※12』──平常に努めます。

※12:傲慢にならず、慎んで静かに行動せよという意味。

探索/探索

 

珍しいものでもないかと存じますが、『恭倹惟得(きょうけんこれのり)※13』の心を忘れません。

※13:人にはうやうやしく、自分は慎み深くすること。

劳作/労働

 

不勉強な部分は、勤勉にて補います。

升星/昇格

 

まだ成長の余地がありますね。

突破/突破

 

羽を束ね、鏃(やじり)を練磨せよ。さすれば、矢は更に深く突き入(い)るか?──この言葉に倣い、吾は更なる研鑽を積みたいと思います。

调理/療養

 

『莫春(ぼしゅん)には沂(き)に浴し、ぶうに風(ふう)し、詠(えい)じて帰らん※14』──時間に追われず、のんびりしたいですね。

※14:孔子の弟子である曽皙の言葉。政治に対する抱負を孔子に聞かれ、「春の終わり頃に新しく仕立てた服を着て、友人五六人、少年六、七人と一緒に沂水へ水浴びに出かけて雨乞いの舞台で涼み、歌を歌いながら帰ってまいりたいと思います。」と答えた。

寻踪/探索

 

『朋(ほう)有り遠方より来たりて、亦(ま)た楽しや?※15』──若が来てくださって嬉しいですよ。

※15:遠方から友人が訪ねてくれる、なんと嬉しいことだろう。論語からの引用。

 

伝記

翻訳部分は日本語版アプリから引用。
誤字脱字などもそのまま修正せず掲載しています。

忆往昔

追憶

八仙过海化灵于清朝,是诗礼银杏的学生。他在导师开明的引导与支持下,逐渐明确了内心想进行儒学革新的目标。    
化名为“八仙”的他,接待过许多身份尊贵的宾客。将相王侯,文人骚客,确是“谈笑有鸿儒,往来无白丁”。而他自己也是见识广博之人,对世间之事都有独到的见解。

八仙過海鬧羅漢は清朝時代に化霊し、詩礼銀杏の生徒となった。先生の指導」と支持を得て、徐々に儒学を改革するという目標を抱くようになった。
「八仙」と改名した彼は多数の高貴な来客を接待した。その中で将軍や丞相の他、王族や文人墨客と接する機会が多かったため、まさに「談笑に鴻儒有り、往来に白丁無し※16」である。彼自身も知識が豊富で、世間の出来事に対して独特の見解を持ち合わせている。

※16:原文は「谈笑有鸿儒,往来无白丁」。部屋の中で笑い語り合うのは、すぐれた学者ばかりで、やってくる人に無意義な下人(学のない人や学問に興味がない人)はいないということ。劉禹錫「陋室銘(ろうしつのめい)」からの引用。さらなる詳細は蛇足へ。

摹形貌

容姿

八仙过海闹罗汉自化灵时起,便是诗礼银杏的学生。同老师一样,他求知好问,常抱着书简与诗礼探讨问题。而作为书院的大师兄,他衣着端庄肃净,腰封上也是特设的罗汉钱纹饰。
因他与八仙过海的传说之间的不解之缘,化灵后,他的武器化为“暗八仙”

八仙過海鬧羅漢は化霊後、詩礼銀杏の生徒となった。彼は先生同様に知識欲が強いため、質問をする事が多い。いつも書簡を抱えて詩礼と討論をしている。書院の1番上の師兄として、彼は身だしなみに気をつかっており、腰に特別な羅漢銭※17の紋が飾られている。
彼は八仙過海の伝説と縁がある故に、化霊後の武器は「暗八仙※18」となった

※17:実際に中国内で流通していたコインの一種。またコインの端を削って刃の状態にしあげた暗器のことをこう呼ぶことも。
※18:八仙は道教の仙人のなかでも代表的な存在であり、暗八仙はその8人がそれぞれ持っている象徴物。

战四海

技能

因为承载了那美丽的神话传说,八仙过海能从卷轴中召唤出八仙的法宝,并使用它们。
其一,乃吕洞宾的宝剑,镇邪伏魔,使敌方攻击降低;其二,乃蓝采和的花篮,广通神明,可使敌方全体技能冷却增加;其三,铁拐李的葫芦,壶中的液体蕴有毒性,能对敌方造成巨大伤害,但切莫忘记此毒亦可能对自身有害。

美しい神話伝説が描かれているため、八仙過海はその巻物から八仙の法宝を召喚し、更に使うことができる。
其の一は呂洞賓※19の宝剣であり、邪を鎮圧し魔を封印でき、敵の攻撃力を下げる。其の二は藍采和※19の花籠であり、神と意志を交わすことができ、敵のスキルCDを上げる。其の三は鉄拐李※19の葫芦であり、壺の中の液体には毒が含まれ、敵に莫大なダメージを与える。しかし、その毒は自身にも効いてしまう可能性がある。

※19:呂洞賓、藍采和、鉄拐李はいずれも八仙を構成するメンバー。残りの5名は以下の通り。
漢鍾離、韓湘子、何仙姑、張果老、曹国舅

绘佳肴

八仙过海闹罗汉食材丰富,用鸡作为罗汉,以鱼翅,海参,鲍鱼,鱼骨,鱼肚,虾,芦笋,火腿等八种主料为八仙,故名为八仙过海闹罗汉,是孔府喜庆寿宴时的一道名菜。
八仙过海闹罗汉制作工艺十分复杂,成菜时应注意鸡肉与鱼肉制成罗汉钱状的形象是否完整

八仙過海鬧羅漢の食材は豪華で、鶏は羅漢、フカヒレ、ナマコ、アワビ、魚骨、魚腹、海老、アスパラガス、ハムなど八種のメイン食材は八仙と呼ばれており、故に「八仙過海鬧羅漢」という名前になった。孔府※20が宴を開く時の名料理である。
八仙過海鬧羅漢の作り方はかなり複雑で、出来上がりに鶏肉と魚で作った羅漢銭はきれいに整えられているか確認する必要がある。

※20:山東省曲阜市にある。孔子の直系子孫とその家族が住んだ邸宅のこと。詳細は詩礼銀杏の蛇足へ。

解赋性

天性の才

成熟稳重、尊师重道,无论是作为学生还是作为师兄,八仙过海一直给人以温和靠谱的印象。
擅长下棋的八仙常在棋盘上进行自我思考,问道世间。对他而言,棋友并非玩伴,更近乎志同道合之人。棋布错峙之间,便是探讨世间万象、哲理人生之时。

大人しくて落ち着いており、師を尊重しているため道徳を重視している。生徒としても師兄としても、八仙過海は穏やかであり頼りになる印象が強い。
囲碁が特異な八仙過海は碁盤をよく見て思考しながら世の中の事を問う。彼にとって囲碁の相手とはただの遊び仲間ではなく、同じ志を持つ同士に近い。囲碁での対局中は「森羅万象」人生の哲学を探究する時間でもある。

记今朝

“日前青团、冰糖葫芦等食魂初入学堂,我身为师兄,理应多加关照。今晚我便前去拜访一番,为他们答疑解惑罢。
近日在田间劳作,我发觉自己委实不擅农活,常有错处,似是拖累了整体的进程。听闻小鸡炖蘑菇精于此道,不如明日携礼登门求教,希望他能指点一二。”

「青団子や糖葫芦達が学堂に入る事になった。吾は先輩として面倒を見るのは当然のことだ。今夜、吾は彼らの所に訪ねて悩みや疑問を解いてあげよう。
最近、田畑の仕事をしているが自分は農作業が苦手である事に気がついた。失敗する事が多かったため、全体の進捗を遅らせてしまったらしい。こういった事は小鶏燉蘑茹※21が得意だと聞いたな・・・明日は彼の所へお土産でも持って行き、作業のコツを一つか二つ教えてもらおうか。」

※21:しょーじーもんどーぐー。ひよこで攻撃してくる彼のこと。

 

手紙

翻訳部分は日本語版アプリから引用。

  • 文章の()内に記載されているものは、注意書きが無い限り文章を補うための追記です。
  • 一般的ではない名詞や、意味を調べる必要がありそうな用語については※以下に注釈を入れています。

半面之雅

○○:

士不可以不弘毅,任重而道远。尽管身上背负沉重的过去,也要心胸开阔地放眼漫长的前路。我……并非有意打探你的过去,只是偶然听见,不禁抒发此感。若有冒犯小友隐私,恕有得罪。

名游历四海的求学者

○○:

士は以て弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し※22。重い過去を背負っても、心を開けて未来に目を向けたほうがいい。吾は……若の過去を聞き出すつもりはありません、ただ偶然聞こえてしまって思わず感嘆しました。どうかお許しください。

世界を遊歴する求学者

※22:「論語」からの引用。翻訳は長いため蛇足へ。この手紙では、八仙は空桑で起こった一連の出来事や若様の境遇を知り、目的を達成するには「長い道のりであっても諦めないように」と論語を引用して励ましつつ、知られたくない空桑での出来事を知ってしまったことについて許しを乞うている。

 

○○:

若要拜入诗老师门下,以后你便是我的同门后辈了。有道是,善学者,师逸而功倍,又从而庸之;不善学者,师勤而功半,又从而怨之。能遇到如此德高望重的老师,是你我二人之福分,定要珍惜机缘。……当然,能和你一起挑灯夜读,也是我之荣幸。你的独到见解,总能让诗文变得更加新奇有趣。
<注:下次去民间讲学,我们就趁闲暇时共去探奇,如何?不过,这件事……须得对诗老师保密,方能通行。>

孔府师兄

○○:

詩杏先生に弟子入りすると、若は吾の後輩になりますね。古人日く 『善学者、師逸而功倍、又従而庸之。不善学者、師勤而功半、又従而怨之※23』一才能に溢れていて、人望が厚い先生に出会えたことは、若と吾、ふたりにとって幸いなことです。このご縁を大切にしなければいけません。……もちろん、若と一緒読書ができることはお互いにとって有益なことです。いつも貴方の独創的な見解に刺激されています。本の内容まで新しく見えました。

〈追伸:今度民間で授業をするとき、もし時間があれば、どこかへ冒険しに行きませんか?詩杏先生には内緒で……。〉

孔府の師兄

※23:「礼記」学記篇からの引用。周から漢の時代にかけて儒学者がまとめた「礼」に関する書物を、戴聖が編纂したものとされる。訳文は長いため蛇足へ。八仙は「良い先生に会えたんだから、熱心に勉強すべき」と言いたい模様。

 

○○:

相比经书古籍,你似乎对民间流传的一些奇闻异事更感兴趣?前段时间,你借给我的画册,讲的故事真是奇异。某位少女,穿越进了一本空白的书里,成为了一个国家的巫女。而随着她与同伴们的旅行,书的内容竟然自己书写了起来;但因命运的捉弄,少女的挚友为了拯救她,也进入了书内,却成了敌对国家的巫女?……卡在这种关键的地方,我昨晚一直都睡不着,心痒着后续啊。假若……我也能得到,这么一本神奇的书,而主角恰好是你的话。我希望,能静心旁观你一生的故事,并为你和同伴们……填上一个最圆满的结局。

八仙师兄

○○:

若は古書より民間の話※24が好きみたいですよね?この前貸していただいたた絵本は実に奇妙です。とある少女が本の世界に入って、国の巫女になりました。少女は仲間たちと冒険すればするほど、本の内容は自由に変化しました。少女の親友も彼女を救うために本の世界に入り、運命に翻弄され、その結果、敵国の基女※25になった……のでしょうか?…肝心な部分がわからず、悔しくて眠れませんでした。

もし吾も……若が主役になっている不思議な本を手に入れたら、貴方の一生を見守り、貴方と他の仲間たちのために……素敵なエンディングを書き足せたらと思います。

八仙師兄※26

※24:原文は「相比经书古籍,你似乎对民间流传的一些奇闻异事更感兴趣」とある。「若様は古典や経典を読むよりも、民間伝承に書かれる奇妙な話の方がお好きなんですね」の意。
※25:原文では「国家的巫女」となっているので、「敵国に与する巫女、或いは魔女となってしまった」の意味。なお「基女」とは中国語で同性愛者の女性を指す。
※26:シーシォンと読む。中国の芸能や武術において使用される拝師(パイシー)と呼ばれる疑似的な親子システムに則った呼び名。今日の武侠小説などでもよくみられ、師兄は日本的に言えば兄弟子のこと。

中国語版と日本語版でかなり内容が違うので、管理人の翻訳版も置いておきます。

 

若は経典や古典的な書物よりも、民間伝承に描かれるような奇妙な出来事に、より興味を持っているんですね。
先日、若が貸してくれた本には、本当に奇妙な物語が描かれていました。ある少女が真っ白な本の中に入り込み、とある国の巫女になるという話です。彼女と仲間たちの冒険の中で、真っ白だったはずの本に中身が書き込まれたせいで、運命が定まっていきます。しかもその運命に巻き込まれ、主人公の親友も本の中に入ってしまい、主人公たちと敵対する国の巫女になってしまうのですね?
...こんな重要なシーンから先が読めず、もやもやして昨夜は眠れませんでした。続きが気になってしまいます。

もしも吾もこのような不思議な本を手に入れ、しかも主人公が若だったとしましょう。吾は若と仲間たちの物語をじっくりと見守りたいですし、若が最も満足のいく結末を迎えるよう、本のページを書き換えるでしょうね。

八仙師兄

金蘭之契

○○:

虽说是,八仙过海,吕洞宾挥剑,何仙姑持莲,韩湘子吹箫……各显神通。只要轻轻施下法术,就能到达理想的彼岸。我却希冀在这漫长的求学之路上,能一直和你慢慢地走下去。就算共同沉浸于书山诗海,也好。你平时总说,我太有书卷气,而不够“接地气”?你若喜欢,我便用世俗化的比喻表达心意吧。就像,做菜时,遇到触感甚得心意的鸡蛋,我也总是迟疑不舍得敲碎。难道,这两种奇异的心情,有些许共通之处……唉,怎么,好像还是说不明白?此门学问,着实难解。

八仙

○○:

「八人の仙人、海を渡るに、各々神通を発揮※27」という伝説があります。そっと法術を使えば、容易に理想の彼方へと辿り着けます。しかし吾は、ただ若と共に知識を求める長い長い道をゆっくりと歩きたい。貴方と一緒ならこの書籍の海に溺れてもいい。

学者気質で親しみにくいとよく言われておりましたが、今回は敢えて俗っぽい言葉で気持ちを伝えましょう。

料理をするとき、たまに手触りが良い卵を発見することがあります。その卵を割るかどうか、迷ってしまいますね。もしかすると、その気持ちに似ているかもしれません……ふう、なんだか余計に複雑になってしまいましたか?気持ちを伝えるって、本当に難しいですよね。

八仙

※27:「八仙过海, 各显神通」という故事成語がある。翻訳の通り、8人の仙人が海を渡る際に難儀し、皆それぞれが神通力を使って乗り切った。このことから本領を発揮するという意味。

八仙は自分の実力がすでに法術を使い理想の地に到達できる=それなりに卓越したものとなっているが、それでも若様と共にゆっくり理想の地を目指す方が良い=一人で理想を目指すより、一緒にいたいと思っている。

注釈まとめ

  • ※1:原文は「大师兄」とあるので、兄弟子と言ったニュアンス。
  • ※2 :唐代の政治家、書家。
  • ※3:論語「学而第一」からの引用。「曾子が言った。私は1日に3回我が身を振り返る。1つ目は人のために真剣に物事を考えてあげただろうか?と。2つ目は友人と接するときに誠意を持っていられただろうか?と。そして3つ目はまだ自分がきちんと理解できていないことを、受け売りで人に教えはしなかっただろうか?と。」
  • ※4:仲の良い友人同士で、お互いに物を贈りあうこと。
  • ※5:「四書五経」の「大学」からの出典。「今日の行いは昨日よりも新しくより良くなり、明日の行いは今日よりも新しくより良くなるよう、修養を心掛けねばならない」。殷の湯王はこれを洗面用の器に彫って、自誡の句としたとされる。
  • ※6:笙に合わせて歌うこと。ちなみに孔子は音楽を大変愛し、笙や瑟(しつ)と呼ばれる25弦の琴を演奏したと言われる。また、音楽は人間を完成させるものであるとも考えていた。八仙过海闹罗汉はそのことを踏まえて発言していると思われる。
  • ※7:論語からの出典。「教養ある人はきちんとした服装で、まっすぐに相手を視る。だがその視線に威厳はあっても、野卑な猛々しさはないので、人々は歓迎し、また畏敬の念を持つものだ」と続く。
  • ※8:隠し立てなく心のうちを打ち明けること。
  • ※9:論語からの引用。「三人で一緒に行動すれば、ほかの二人の中に、必ず自分の参考にできる人がいるものだ」のあとは「よい行動を選んで採り入れ、悪い行動は改める材料にすればいい」と続く。
  • ※10「これを容認してしまえば、どんなことも容認できないことはないだろう。」という意味。さらなる詳細は蛇足へ。
  • ※11:弟子を亡くした孔子が「まだ生きることについてさえよくわかっていないのに、死についてなどわかるはずもない」と返答したことから。
  • ※12:傲慢にならず、慎んで静かに行動せよという意味。
  • ※13:人にはうやうやしく、自分は慎み深くすること。
  • ※14:孔子の弟子である曽皙の言葉。政治に対する抱負を孔子に聞かれ、「春の終わり頃に新しく仕立てた服を着て、友人五六人、少年六、七人と一緒に沂水へ水浴びに出かけて雨乞いの舞台で涼み、歌を歌いながら帰ってまいりたいと思います。」と答えた。
  • ※15:遠方から友人が訪ねてくれる、なんと嬉しいことだろう。論語からの引用。
  • ※16:原文は「谈笑有鸿儒,往来无白丁」。部屋の中で笑い語り合うのは、すぐれた学者ばかりで、やってくる人に無意義な下人(学のない人や学問に興味がない人)はいないということ。劉禹錫「陋室銘(ろうしつのめい)」からの引用。さらなる詳細は蛇足へ。
  • ※17:実際に中国内で流通していたコインの一種。またコインの端を削って刃の状態にしあげた暗器のことをこう呼ぶこともある。
  • ※18:八仙は道教の仙人のなかでも代表的な存在であり、暗八仙はその8人がそれぞれ持っている象徴物。
  • ※19:呂洞賓、藍采和、鉄拐李はいずれも八仙を構成するメンバー。残りの5名は以下の通り。
  • 漢鍾離、韓湘子、何仙姑、張果老、曹国舅。
  • ※20:山東省曲阜市にある。孔子の直系子孫とその家族が住んだ邸宅のこと。詳細は詩礼銀杏の蛇足へ。
  • ※21:しょーじーもんどーぐー。ひよこで攻撃してくる彼のこと。
  • ※22:「論語」からの引用。翻訳は長いため蛇足へ。この手紙では、八仙は空桑で起こった一連の出来事や若様の境遇を知り、目的を達成するには「長い道のりであっても諦めないように」と論語を引用して励ましつつ、知られたくない空桑での出来事を知ってしまったことについて許しを乞うている。
  • ※23:「礼記」学記篇からの引用。周から漢の時代にかけて儒学者がまとめた「礼」に関する書物を、戴聖が編纂したものとされる。訳文は長いため蛇足へ。八仙は「良い先生に会えたんだから、熱心に勉強すべき」と言いたい模様。
  • ※24:原文は「相比经书古籍,你似乎对民间流传的一些奇闻异事更感兴趣」とある。「若様は古典や経典を読むよりも、民間伝承の奇妙な話の方がお好きなんですね」の意。
  • ※25:原文では「国家的巫女」となっているので、敵国に与する巫女、或いは魔女。なお「基女」とは中国語で同性愛者の女性を指す。
  • ※26:シーシォンと読む。中国の芸能や武術において使用される拝師(パイシー)と呼ばれる疑似的な親子システムに則った呼び名。今日の武侠小説などでもよくみられ、師兄は日本語的に言えば兄弟子のこと。
  • ※27:「八仙过海, 各显神通」という故事成語がある。翻訳の通り、8人の仙人が海を渡る際に難儀し、皆それぞれが神通力を使って乗り切った。このことから本領を発揮するという意味。八仙は自分の実力がすでに法術を使い理想の地に到達できる=それなりに卓越したものとなっているが、それでも若様と共にゆっくり理想の地を目指す方が良い=一人で理想を目指すより、一緒にいたいと思っている。

その他の蛇足情報

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料理について

  • 詩礼銀杏と同じく、孔府で食べられる料理の一つ。孔府菜とも呼ばれ、2015年には世界無形文化遺産への申請も行われている。
  • 名前につけられている八仙とは、道教の仙人のなかでも代表的な存在。日本における七福神のようなもので、8人いる仙人なので八仙。
  • 羅漢は仏教用語であり、サンスクリット語「アラカン」からきている。ブッダの弟子のこと。
  • 提供された場は儒教の教育の場、ネーミングは道教と仏教のごちゃまぜ料理だが、料理そのものの見た目はきれいに整い、具材ごとに整理されている。

食魂について、名前などいろいろ

  • 彼の武器とされる「暗八仙」は、道教の仙人の中でも代表的な8人それぞれの象徴物を指している。具体的には瓢箪、芭蕉扇、剣 、花かご、笛、蓮の花、魚鼓(楽器の一種/リンクは佐渡市有形文化財の解説)、玉板(美しい石で作った板)。
  • 手紙1に登場する「談笑に鴻儒有り、往来に白丁無し」は、劉禹錫「陋室銘」からの引用。儒学者であり詩人でもあった。また白居易との親交もあった。なお引用部分の原文は以下の通り。
    曾子曰、士不可以不弘毅。任重而道遠。
    仁以為己任。不亦重乎。死而後已。不亦遠乎
    「仁道の実現を一生の任務とする「士」、つまり道に志し、学問・修養につとめる人は、心が広く、意志が強固でなければならない。なぜならその任務は重責で、しかも長い道のりだからである。」という意味。
  • 手紙2に登場する「善学者、師逸而功倍、又従而庸之。不善学者、師勤而功半、又従而怨之」は「礼記」学記篇からの引用。「よく勉強する人は、たとえ先生が教えることをさぼっても、教えの倍以上の結果を出し、しかも先生に感謝するものである。しかし勉強しない者は先生が一生懸命教えても、その半分も結果を出せない上、先生を恨むものだ」ということ。教育は生徒のやる気がすべてという身もふたもない話。

食魂について

 

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