CEL-1-039/TV"ガイザートータス"

ページ名:閉ざされし間欠泉の主

セルリアン管理番号: CEL-1-039/TV

種別名: Testudo Venandi

世代区分: 第1世代

脅威レベル: 5(退避警告)

駆除状況: 通常駆除困難

通称: ガイザートータス

大きさ: 推定で全長9m、体重15t(20██年時点)

 

規定対応手順: CEL-1-039/TVの駆除の目処は立っていません。生息地域の危険性と戦闘力の高さから駆除を行う場合のリスクと失敗の可能性が高く、また現時点で生息域から出ていないため、駆除の必要性も低いと判断されているためです。
調査目的以外での接触は絶対に避け、調査の際も十分に注意して行ってください。

説明: CEL-1-039/TV、通称"ガイザートータス"はパーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"(以下、単に"女王襲撃事件"と呼称)以降に出現が認められた第1世代型セルリアンとして知られる個体の1つです。

女王襲撃事件中に現れたセルリアン"ハンターセル"(CEL-1-███/██)の巨大変異種と考えられており、現在封鎖区域「間欠泉」に3個体の存在が確認されています。他の地域においてはこれまで発見された例はありません。
またガイザートータスはこの封鎖区域一帯を住処としており、この地域外へ出た事はありません。

外見はハンターセルをそのまま頭部にしたような巨大なリクガメです。頭部の角のような平たい突起は甲羅の頭部分にぴったりはまり、通常のカメと同じような防御姿勢をとった時の防御力を高めています。この突起は前足・後ろ足にもあり、総じて防御姿勢時には全身が硬い甲羅と突起に覆われるため弱点がほぼ皆無になります。しかしガイザートータスがこの姿勢を取る事は非常に稀です。
また、甲羅の形状もこの突起を巨大化させドーム状にしたような形状をしています。

 

ガイザートータスは普段は温厚な性格で、動きも鈍く、生息域にあるサンドスターを含んだ熱水を噴出する間欠泉から熱水と共にサンドスターを吸収したり、区域内を徘徊したりしています。人間やAGが近づいても頭で軽く小突いたりして追い払う程度で、それ以上の関心は示しません。相手が自身に執拗に接近を繰り返したりする場合は大きな鳴き声で威嚇し追い払いますが、やはりそれ以上の行動は行いません。

 

しかし、一定以上の攻撃を受けるなどして相手を「外敵」と判断した場合、ガイザートータスは急激に興奮し「戦闘状態」へ移行します。

戦闘状態になったガイザートータスは一転して非常に狂暴であり、体内に取り込んだ熱水を急速に循環させることで体温を上昇させ、普段の様子から考えられないほど素早く動き、外敵に巨体を生かしたタックルや足による踏み付け、平たく硬い突起による頭突きなどを行い対象を執拗に攻撃します。推定体重15tによるこれらの攻撃は速度も相まって威力が凄まじく、まともに直撃を受けた場合軍用車両であっても無力化されかねないとされています。

以下はこれまでにCDCによって行われた駆除作戦記録です。

作戦日時 概要・結果
20██/04/02 封鎖区域「間欠泉」調査中の最初の遭遇であり、ガイザートータスが初めて確認された事例。
巨体故にむやみに攻撃する事がはばかられたため調査隊は全長の簡易測定と映像記録を撮り帰還。
20██/05/08 アニマルガール ファントムグリを主軸とした駆除部隊による駆除作戦。しかし有効打を一切与えられず、作戦終盤にスレイヤー(CEL-1-076/NB)の乱入とガイザートータスの戦闘状態への移行に伴い作戦を中止。全員が無事に帰還。
20██/06/07 「パーク内に出没したヒグマの駆除」の名目で許可を取り、狩猟免許を持つ職員3名と前述のアニマルガール2名による猟銃を用いた駆除作戦。しかし銃弾を撃ち込んでも効果が薄く、攻撃により戦闘状態に移行したガイザートータスの攻撃により職員二名が重傷、一名が軽傷。アニマルガール二名の能力によって脱出は成功。

ガイザートータスの戦闘力は非常に高い。非常に耐久力が高く、巨体とそれに似合わない素早さからくる攻撃性も他のセルリアンとは一線を画している。...銃器すら効かないとなるともはや我々はアニマルガールに頼るしかないだろう。それでも不可能ならば、いっそ駆除を諦めて封鎖区域から出さない事に努めるしかない。 ―██████

 

 

 

 

 

【重要】20██/09/15追記情報を開示します

20██/09/15にアニマルガール█名の協力の元に行われた第三次駆除作戦において、ガイザートータスが前例のない形態に移行し攻撃を行いました。これによってアニマルガール二名が負傷(後にアニマルガール████の能力で回復)し、駆除作戦は三度目の失敗となりました。

この結果から脅威レベルは5に上げられました。
現在、新規駆除作戦は未定です。正式な指示なしに絶対に手を出さないでください。


第2戦闘形態詳細:尻尾を地中に突き刺して自身を固定、口から高温の熱水を噴射し攻撃を行いました。
この熱水は粘性が高く、付着した際に除去するのが困難であり、また地面に落ちた熱水が再びガイザートータスの元に戻っていくという異常な様子が見られました。偶然採取に成功した熱水からサンドスターが検出されている事から、ガイザートータスはサンドスターを介して何らかの手段でこの特殊な熱水を限定的ながら操っていると見られています。

 

緊急時対ガイザートータス鎮圧プロトコル"トータスライド"-情報を開示します

現在、ガイザートータスが封鎖区域を離れ、人口密集地へ向かって移動を始めた場合の対策として、アニマルガール「タツ」の野生解放能力を利用した鎮圧プロトコルが立案され、協議が続けられています。

その内容は以下のものです。

  1. 封鎖区域「間欠泉」の監視人員を増強し、ガイザートータスの封鎖区域外への侵出を監視する。
  2. 侵出が確認された場合直ちにCDC本部へ連絡し、CDCは対策部隊"マッドスライド"を編成する。
    同時に欺瞞情報「未確認の新火山火口の発見と噴火警戒」により近隣エリアの来園者・アニマルガール・
    一般職員を避難させる。
  3. ガイザートータスが市街地などへ向けて移動を開始した場合、対策部隊"マッドスライド"は
    ガイザートータスを攻撃し、引きつける。
  4. その間、アニマルガール「タツ」は交戦地点から最も近い山の麓へ移動し、その位置を対策部隊
    "マッドスライド"へ伝える。
  5. 連絡を受けた"マッドスライド"はタツの待機位置へガイザートータスを誘導する。
  6. 待機位置まで誘導後、タツの野生解放能力による土砂崩れを発生させ、ガイザートータスを生き埋めにする。

 

しかしながらこのプロトコルには、

  • ガイザートータスが対策部隊による攻撃で100%引きつけられるのか
  • 土石流によって生き埋めにした場合に本当に長期間無力化できるのか
  • 無力化した後の対策案

などの不明瞭な点も存在し、上記の内容で仮決定こそしているものの確定していません。

 

いずれにせよ、仮に失敗した場合の被害は甚大なものになり、最悪の場合EN-ハザードインシデントへ発展する可能性あります。このため限定的ながら封鎖区域「間欠泉」の監視人員の増強は既に実施されています。

 

 

 

 

 


セルリアン 脅威レベル5 通常駆除困難 第一世代 ハザードインシデント

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