獣型セルリアン
セルリアン管理番号: CEL-1-076/NB
種別名: Nigrum Bestia
世代区分: 第1世代
脅威レベル: 3(通常避難)
駆除状況: 未駆除
通称: スレイヤー
大きさ: 全高2.2m
規定対応手順: CEL-1-076/NBは極めて攻撃性が高い事から発見次第一定以上の戦闘能力を持つセルリアンハンターのアニマルガールを5名編成し、対CEL-1-076/NBに特化した作戦を立案した上で派遣してください。また、来園者などがCEL-1-076/NBを目撃した場合、管理権限3以上のパークガイドを含む現地職員によって、欺瞞情報"凶暴な外来種の獣"を流布します。また、CEL-1-076/NBによって何らかの損害を来園者が負った場合には病院に搬送後に治療を行い、記憶処理薬の投与も行なってください。
説明: CEL-1-076/NB 通称"スレイヤー"はパーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"(以下、単に"女王襲撃事件"と呼称)以降に出現が認められた第1世代型セルリアンとして知られる個体の1つです。
女王襲撃事件中に現れたセルリアンのツノセル、ミミセル、ファングセル、ティルセル、ハンターセルが合体した完全体セルリアンの亜種と考えられて居ます。
スレイヤーの容姿、形状は前述した完全体セルリアンに獣の様な一対二本の趾行性の足が備わった姿です。原種の様な浮遊能力を失った代わりに足による機動力を得ています。また、尻尾の形状が猿の様に細長く先端部分に複数の四角形の物体が突き出る様にして形成されている、原種では様々な色を帯びていた部分が全て灰色になっている等、随所に差異が目立ちます。
注: CDC職員が描いた形状のイメージです。確認された初期に描かれた為、実際の物とは異なります。
スレイヤーは非常に獰猛な性質を有しており、自身の近くに居る存在に対して積極的に攻撃を加えようとする高い攻撃性が特徴です。攻撃を加える対象には際限が無く、その場に居合わせただけの野生動物に対しても問答無用で攻撃を仕掛けた他、それまで相手としていた対象を見失い、次に目についた生物に襲い掛かった例もあります。戦闘能力や、知能も非常に高く駆除の際には危険が伴いますが、後述の性質により駆除が比較的容易です。
その性質上単独で行動し、一定のテリトリーを持ちません。他の種類のセルリアンにも出会えば攻撃を仕掛ける為、共に行動する事例は皆無です。
また特筆すべき特徴として、スレイヤーは捕食行動を行わないことが確認されています。対象を戦闘で追い詰めても捕食することはなく、対象が気絶、または[編集済み]するまで攻撃を止めない程に「戦闘」という行為に固執している傾向があり、対象が弱っているなどしていた場合は対戦相手とは見做さないのか、捕食せずにそのまま放置し去る事が確認されています。食料確保や戦闘で負ったダメージの回復といった自身のケアに関しても不得手であるようです。現在確認されている個体のいずれも戦闘のダメージが蓄積したままの状態が殆どである為、他の高い戦闘能力を持つセルリアンと比較して駆除は容易な部類に入ります。
事案記録CEL-1-076/NB-1 20██/██/██
第1世代型セルリアンの一種、CEL-1-682/PS "セイレーン"と狼王 ロボのアニマルガールが交戦している途中に襲撃したスレイヤーの交戦記録です。CDCの監視カメラを通して撮影、録音されました。
発生場所: [編集済み] 森林地帯
対象1: 狼王 ロボ (以下、ロボと表記) 対象2: CEL-1-682/PS"セイレーン" (以下、セイレーンと表記) 対象3: CEL-1-076/NB"スレイヤー"(以下、スレイヤーと表記) <00:13:23 再生開始>
セイレーン: [歌声の様な咆哮をあげ、ロボに突進]
ロボ: ふん、甘い!
[懐に潜り、セイレーンの下顎を打ち上げる様に一打を叩き込む]
ロボ: 無駄に弾力に優れてからに…だが、それも終わらせてやろう。
[セイレーンが叫び、尾びれを叩きつけたのをロボは回避する]
ロボ: これでも食らっていろ。
[麻痺針を放とうと開かれた口の中に蹴りを一発浴びせ、セイレーンの上半身が反る。連続して悲鳴が漏れる]
ロボ: さあ、これでオチだ!
スレイヤー: [樹上から突如セイレーンを奇襲、爪で目元を攻撃]
セイレーン: [対応が遅れ左目に切り傷を負い、悲鳴をあげて転倒する]
ロボ: ッ![跳びのき、倒れこんできたセイレーンを回避する]
スレイヤー: [8分間に渡り執拗にセイレーンに攻撃を繰り返す]
セイレーン: [暫く攻撃に対し抵抗するも、身体のあちこちに傷が発生]
[尻尾に攻撃が降りかかったタイミングで、逆に尻尾でスレイヤーを弾き飛ばす]
スレイヤー: ─っ! [近くの大木に叩きつけられ、落下する前に木に爪を突き立てて捕まる]
セイレーン: [そのまま川を滑って下るように逃走]
ロボ: …何のつもりだ。
スレイヤー: …[逃げ出すセイレーンからロボへ視線を移す]
ロボ: お前も奴らと同じクチだろう、何故奴を攻撃した。
スレイヤー: [ノイズ]
[咆哮を上げ跳躍、ロボに飛びかかる]
ロボ: !チィっ!
[ロボとスレイヤーはそのまま転がり込み、カメラ画面外へフェードアウトする]
<00:34:00 再生終了> 補足: 今回現れたスレイヤーの個体は狼王ロボと応援に駆けつけたエイリアン・ビッグ・キャットのアニマルガールによって駆除された事が明らかになっています。
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戦闘、戦闘、また戦闘…どこまでも戦闘に狂って居るとは。 生物としてもセルリアンとしても欠陥品としか言いようがない。 ──██研究員 |
事案記録CEL-1-076/NB-2 20██/██/██
第1世代型セルリアンの一種、CEL-1-818/DP "バタリオン"とティタノボアのアニマルガールが襲撃され、迎撃している途中に乱入したスレイヤーの交戦記録です。CDCの監視カメラを通して撮影、録音されました。
発生場所: [編集済み] 森林地帯
対象1: ティタノボア「レイナ」(以下、レイナと表記) 対象2: CEL-1-818/DP"バタリオン" (以下、バタリオンと表記) 対象3: CEL-1-076/NB"スレイヤー"(以下、スレイヤーと表記)
<00:09:20 再生開始>
レイナ: このっ…潰れなさいってのぉ!! [尾をバタリオンの首にに巻きつけ、締め上げる]
バタリオン: ───…![一瞬えづくような声をあげるもレイナの尾に噛みつき、振り回す]
レイナ: ゔぎゃっ?![噛み付かれ、悲鳴が漏れる]
[持ち上げ、振り回してレイナを何度も地面に叩きつける]
レイナ: あ"ぁ…ッ!
[大きなダメージを負ったレイナの力が抜け、尾がバタリオンから外れる]
レイナ: ぅく…っ…
[距離を取ろうとするも、長大な尻尾を掴まれる]
レイナ: ちょ…イヤっ!離しなさいよ…!!
[引きずり込んでくるバタリオンに対し鞭を打ち付け、脱出を試みる]
バタリオン: ─────!! [ノイズ]
レイナ: っ五月ッ蝿い…ふざけないでよっ、この…!!
スレイヤー: [樹上から飛び降りバタリオンに岩を叩きつける]
バタリオン: [寸前で気づき飛翔を試みるも頭部を殴打される]
レイナ: …え…?
バタリオン: ───!![蹌踉めきながらも飛翔し、逃亡を試みる]
スレイヤー: [高い瞬発力で飛びかかり、バタリオンに組み付く]
[そのままバタリオンに対して攻撃が加えられる]
バタリオン: [暫く攻撃に対し抵抗する]
[頭部に組みついたスレイヤーが、バタリオンの耳元で咆哮をあげる]
バタリオン: [咆哮に怯み、そのままの勢いで墜落]
スレイヤー: [墜落したバタリオンの頭部に爪を突き立て、破壊]
[仕留められたバタリオンはサンドスターの粒子に変化しながら崩壊]
レイナ: …[その様子を呆然と見つめる]
スレイヤー: …[消えゆくバタリオンからからレイナへ視線を移す]
レイナ: …な、何よ、何見てるのよ…!
スレイヤー: …
レイナ: っ…
[24秒間レイナを見つめた後に興味を無くしたのか、そのまま木の上へ飛び去る]
レイナ: …?
[スレイヤーがそのままカメラ画面外へフェードアウトする]
レイナ: …助かった、の…?
[穴を開けられた尻尾を、レイナは摩る]
<00:16:01 再生終了> 補足: この事案後、重度の怪我を負ったティタノボアのアニマルガールは無事に発見され、現在ミチアト古生物研究所にて懸命な治療が行われて居ます。 20██/04/██追記: 当該アニマルガールの治療は完了、現在は復帰しています。
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どうやら戦闘に関してある程度の知識がある様です。 しかし、弱ったアニマルガールに見向きもしないとは…。 ──██研究員 |
この様な攻撃性を持っている理由としては個体数が少ない為に効率良く増殖する為の環境構築、その妨げとなる存在の排除を採択した個体が思考ルーチンを極端に戦闘に特化させた為との仮説が立てられています。その仮説を前提とした意見の中には、他のセルリアンとの合体によるセルリアン同士の相互影響で、スレイヤーが構築した「本能」がより激しくなっている可能性も指摘されています。
この思考ルーチンは、増殖した後続の個体にも受け継がれ、同様の攻撃性を有している様です。
画像提供:来園者のいどらさんより許可を頂いて使用しています。尚当該セルリアンに関する記憶は記憶処理薬にて隠蔽しました。
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