ホラガイ「タツ」

ページ名:トリトンのトランペット

 

動物名:ホラガイ
愛称:タツ
所属:ナカベエリア
管理権限:1


アニマルガール概要

彼女は吸腔目フジツガイ科ホラガイ属"ホラガイ"のアニマルガールです。元々は海辺でアニマルガール化したようですが、パークによって初めて発見された時にはヒガシシラカワ未確認動物館に近い森にいました。

年季の入った口調で話し、所謂ホラ吹きでお調子者な一面があります。
初めて出会ったアニマルガールや人間に対しては、よく大きな嘘を言って混乱させ楽しんでいるようです。


以下は典型的な嘘の一覧です。

内容 備考
ホラガイを吹くと衝撃波をビーム状にして発射できる。 そのような事例は確認されていません。また同様の能力は備えていない事が判明しています。
ホラガイを吹かずに吸うと目の前の物をどんなものでも吸い込んでしまう。なので目の前に立つのは危ない。 こちらも事例・能力共にありません。
住処は二階建ての超巨大ホラガイで、非常時にはロケットのように空を飛ぶ。 そのような建物はパーク内で確認されていません。
姉妹が101人いる。 ホラガイのアニマルガールは現在彼女一人です。
実はアニマルガールに勘違いされている人間である。 彼女の身体から明確にサンドスターの反応が検出されており、アニマルガールであることは明白です。
実はホラガイは世を忍ぶ仮の姿で、正体は█である。 現在までにそのような事例は確認されていません。


誰じゃこんなつまらんリストを作ったのは! ―タツ



時折森の奥から聞こえてくるホラガイの音色は彼女が吹いているもののようで、「貝だった頃を思い出せる」ので時々吹いていると語っています。
現代の人間社会には興味があるようで、偶然手に入れたラジオを住処で聞いているようです。特にパークのニュースをよく聞いているようで、最近はKMNのバラエティ番組も聞いており、「出演者に一度会ってみたい」とも語っています。住処には近づかれたくないらしく場所の特定には至っていませんが、彼女の話によると「山腹にある湧き水のあるほら穴」という情報が最も信憑性が高いようです。

また、釣りをするのも趣味で、アマタツ滝の近くで釣りをしている姿が度々見られています。食料も釣った魚が大半のようです。

 

 

容姿

江戸時代の武士のような和服を着用しており、色は褐色と白が基調です。
髪は黒の長髪で、右側にホラガイを模した髪留めがついています。

通常の貝類のアニマルガールと大きく異なる容姿ですが、これが「ホラガイ」だからなのか、別の理由があるのかは不明です。

 

能力・野生解放

彼女はけものプラズムでできたホラガイを携帯しており、楽器として吹くことも出来ます。このホラガイは通常のホラガイと比べ異常に硬く、ハンマーなどで叩いても傷一つ付きません。彼女は近接戦闘の際にこれを武器にします。

しかしホラガイの硬化は野生解放とは別であると証言しており、また前例がないためこれまでの所野生解放の詳細は不明です。

 

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タツ:なんじゃ、儂に用か?

インタビュアー:ええ、記録を取りたいので幾つかインタビューをしたいのですが...よろしいですか?

タツ:ん、まあいいじゃろう。

 

インタビュアー:ありがとうございます。ええっと...タツさんは普段ここで何を?

タツ:別にのんびりしておるだけじゃよ。今は特にすることもないからの。
   ああ、でも釣りは好きじゃぞ。

 

インタビュアー:釣りですか、私の知り合いもやりますね。あ、以前住処は山腹にある洞穴って言ってましたね。
        そこでは何を?

タツ:寝るかラジオを聞くか、まぁ中でボーっとしておる。
   なんというか、穴みたいなところの中に居るのが落ち着くんじゃ。巻き貝じゃからかのう?

 

インタビュアー:そうかもしれませんね。そういえば、時々そのホラガイを吹いたりもしているようですが。

タツ:ああこれか。これを吹くと儂がまだ貝だった頃を思い出せるのでな。
   初心忘るべからず、というやつじゃ。

 

インタビュアー:なるほど。貝だった頃はやっぱり懐かしいですか?

タツ:当然じゃ。かなり昔の事じゃからな。
   なんせ儂は龍でもあるからのぉ? もう何千年も前の話じゃ。

 

インタビュアー:...それは嘘ですよね。

タツ:んなぁ、つまらんやつめ。なんでそうなるんじゃ!

[インタビュー終了]

 

 

動物情報

動物名: ホラガイ(法螺貝)

学名: Charonia tritonis

分布: 日本、東南アジア、オセアニアの海洋

IUCNによる保全状況:

動物概要: 日本近海に生息する中では最大級の巻き貝です。オニヒトデの天敵と呼ばれる事もありますが、大量発生を抑えられる程の効果はありません。

身を食用できる他、最も一般的なのは「楽器」としての利用です。貝殻の殻頂を4~5センチ削り、口金を石膏で固定して加工したものが吹奏楽器として生息域周辺の国で利用されており、日本では12世紀末には楽器として使われていた事がわかっています。

また、「ほら話」のほらはホラガイが語源であるとされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+管理権限-5のみアクセス可管理権限を確認しました。情報を開示します

 

動物名:出世螺(しゅっせぼら)
所属:ナカベエリア
管理権限:4

 

アニマルガール概要

20██/██/██、ナカベエリア山間部にて大雨によって土砂崩れが発生、職員が現場確認のために向かったところ、大型のセルリアンが土砂の下敷きになっており、野生解放した彼女が立っていました。

  • 音声記録

[記録開始、雨の降る音が続く]

████(職員):これは...!?

 

タツ:む、お主はパークの...。

████:タツさん、大丈夫ですか!? って、その姿は...。

タツ:無事じゃよ。というかこの土砂崩れは儂が起こしたものじゃからな。驚かせてすまぬ。

████:これをですか...?

タツ:この物の怪、放っておけば近くの里が危ないと思うたのでな、本当はこの力、
   封印しておくつもりじゃったが...。 案ずるな、儂はこの力を我欲のためには使わん。

████:あなたは一体...。

タツ:前に言うたじゃろ?儂の正体は龍じゃと。
   あんまり突拍子もないからこれも嘘だと思うておったようじゃが、まぁそういう事じゃ。

[記録終了]

セルリアンは駆除され、再調査の結果、彼女は通常のホラガイではなく、日本各地に伝わる妖怪『出世螺』であると断定されました。

妖怪とは言われるもののその実態は山に住むホラガイが数千年をかけて昇華したであり、後述の能力も関連して準守護けものに分類されています。現在、彼女を主軸にした緊急時の対特定特殊動物プロトコルを検討中です。

 

能力・野生解放

ホラガイとは別の、出世螺としての能力、それは局地的に雨を降らせ、その間だけ土砂崩れを操る事ができるという能力です。
ここでいう「操る」とは、土砂崩れの規模、範囲、流れる方向と距離などを操る事を指し、土砂を重力に逆らって動かすなどといったことは不可能であると本人の口から語られています。また降らせる雨の量もそこまで多いわけではなく、土砂崩れと併発して洪水などが発生する事もありません。雨の方はあくまで土砂崩れを操る前提条件を満たすための最低限のもののようです。
ただしこの条件さえ満たせば、本来土砂崩れの可能性が著しく低い斜面や、のり面であっても土砂崩れを起こせると推測され、土砂崩れの規模によっては非常に広範囲にわたって影響を及ぼせるなど、他のアニマルガールと一線を画す強力なものです。

このため、野生解放レベルでこの力を発揮した場合の影響は予測できず、「山が一つ丸ごと流れるのではないか」とも言われていますが憶測の域を出ません。

また、この能力を行使し雨を降らせている間、腰からは蛇に似た尻尾が、頭からは由来不明の角が一対生え、本人曰くこの間だけ空を飛ぶ事ができるようになると語っています。これはホラガイとしての特徴より出世螺の変化した龍としての特徴が出ていると考えられています。

 

 

 

 


執筆:Type-ZERO

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