CEL-2-447/LC"パドルスライム"

ページ名:Slimelien

セルリアン管理番号: CEL-2-447/LC

種別名Lutum Conlectus

世代区分: 第2世代

脅威レベル: 3(通常避難)

駆除状況: 未駆除

通称: パドルスライム

大きさ: 個体ごとに異なる(2㎥の体積の個体が記録上最大)

 

規定対応手順: CEL-2-447/LCは基本的に動きませんが、駆除の際は簡易衝撃波装置を差し込んで作動させることで、間接的に石を破壊し駆除してください。器具を用いない生身での駆除は多大な危険を伴うため絶対に行わないでください。
また、アニマルガールなどには欺瞞情報「水たまりに似た深い深い落とし穴」をあらかじめ流布し、被害を未然に防いでください。

説明: CEL-2-447/LC、通称"パドルスライム"は擬態能力をもった第2世代セルリアンです。

地上を移動する際の外見は透明な青色のスライム状の動物であり、目が一つついています。移動速度は遅いものの、外敵が接近したと認識すると目すら透明化して地面に広がり、面積の広い水たまりに擬態する事でやり過ごします。

しかしパドルスライムが移動する事は珍しく、普段は地面に穴を掘ってその中に潜んでいます。
穴は地表で塞がっておらず中が見えていますが、この時体組織の光の屈折率を変化させることで、あたかも普通の水たまりであるかのように擬態しています。
人間やアニマルガールが上を歩こうとすると、ゲル状のパドルスライムを踏み抜いてそのまま体内に落下してしまいます。落下すると即座にパドルスライムはあらかじめ準備していた土を被って完全に地中に姿を消し、落下してきた相手をそのまま取り込んで輝きやサンドスターを吸収します。(なお、調査によれば体内でも呼吸は可能なようです。)

 

第三者が救助を試みた場合、パドルスライムは擬態をやめてその相手を排除しようとします。

基本的には相手を掴んで投げ飛ばしたり、身体の一部を触手状にして振り回すなど、攻撃力は低めです。しかしゲル状の身体は非常に防御力が高く、一般的な攻撃が全くと言っていいほど通用しません。
唯一毒素にだけは弱いようで、打ち込まれると既に取り込んでいる獲物を吐き出して動かなくなります。観測の結果、この時全ての活動を打ち込まれた毒素の分解に集中させている事がわかりましたが、それでも再び動き出すまでに3日を費やしています。

弱点である"石"は透明に擬態した状態で体内に浮かんでいます。このため目視による発見は非常に困難ですが、取り込まれたアニマルガールが偶然触れて発見し、破壊した事で駆除及び救出に成功した例があります。

+事例記録-情報を開示します

[記録開始]
[CDC職員の服部 文氏とアニマルガール「ファントム」、及びパドルスライムに遭遇した狼王 クルトーカルカロクレス・メガロドンが交戦中。クルトーが記録開始の時点でパドルスライムに囚われている]
[なお、この記録は毒に弱い事が判明する以前の記録のため、当該人員は毒を塗った武器は所持していなかった]

 

ファントム:チッ、だめ...やっぱり攻撃が通用しない!

 

メガロ:ふぅっ...せいっ!

 

[メガロが腕に生成した牙で切りつける。しかしパドルスライムは切られても体組織が変形するだけで
 ダメージを受けていない]

 

メガロ:...物理攻撃は一切通用しないようですね...。

 

ファントム:どうするの、このままだとクルトーが危ないわよ!

 

服部:今本部に連絡しています...!

 

[パドルスライムの周囲でオオカミたちが吠えたてているが、パドルスライムは邪魔だと言わんばかりに触手状にした体の一部でオオカミたちを追い払おうとしている]

 

ファントム:こいつは第2世代なんでしょ?石はどこなの!

 

服部:それが...データにないんです!

 

ファントム:未発見って...ああもう!

 

[その時、突然パドルスライムが痙攣するように震えだし、次の瞬間弾け飛びながらサンドスターに還元された]

 

クルトー:ぶはぁっ......!

 

ファントム:えっ...?

 

メガロ:! ...倒した...?

 

服部:た、対象の駆除を確認...! クルトーさん、大丈夫ですか!

 

クルトー:うん...なんとかね......ふぅ...。

 

[クルトーを心配したオオカミたちが駆け寄ってくる]

 

クルトー:...うん、大丈夫だよ。みんなありがとう。

 

ファントム:...まさか、中に石があったの?

 

クルトー:透明だから全然見えなかったけどね...偶然触ったから気付けたんだ。

 

メガロ:中に見えない状態で隠していたのですか...。

 

服部:...駆除はかなり困難な部類ですね、これは...。

 

[記録終了]

 

発生経緯について: 20██年から20██年にかけて、玩具メーカーの██社によって「腐らず劣化もしない新型スライム」が発売されていました。当時ジャパリパーク内でも販売されたり、持ち込まれたことが確認されていて、職員やアニマルガールの間でも人気があったようです。
しかしその後、パドルスライムの出現が確認され、また当該商品にはサンドスター対策がなされていなかった事が判明したため生産・販売の中止が決定し、商品の回収が行われたものの、特にアニマルガールが持ち帰ってしまったものは回収できず、これらがセルリアン化してしまったのがパドルスライムと考えられています。
体積が元の玩具と比べて大幅に増加している理由は不明です。

 

※パーク内の一般的な道具や器具、車両には表向きにはサンドスターによる変質、実質的にはセルリアン化を防ぐためのある種の加工が義務付けられています。


セルリアン 第2世代 脅威レベル3 未駆除

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