名前: 服部 文 (はっとり あや)
性別: 女性
取得管理権限: 2
特定特殊動物権限: 4
所属: CDC 隠蔽・秘匿行使部
所在: CDC セントラル保管・管理本部
人物: 服部 文はCDC隠蔽・秘匿行使部に勤める25歳の女性です。れっきとした日本生まれの日本育ちですが、生まれ育った地域に関しては彼女の口から語られる事がないため、不明確な点が存在します。
主にセルリアンを目撃した来園者やアニマルガールに対する隠蔽を任務としており、命令が下ればその通りに行動する為、その従順さを買われ雇用されました。彼女自身割り切りも良く隠蔽の仕事を行うことに抵抗はないようですが、仕事の時にはどうしても周りの判断を待ってしまう主体性のない性格に悩みを抱えている節が見られます。
彼女の特徴は、どこか忍者に似た様な雰囲気です。通常勤務の際の服装は通常のCDCの制服ですが長めのマフラーを巻いて勤務に当たっています。振る舞いも報告の際に跪く、天井に張り付く、暗がりに紛れて消えるなどといった振る舞いを行う癖もあります。また彼女がカバンとして携行しているものは風呂敷であったりと何処か時代錯誤な部分が見られます。
この事から彼女に対して「忍者」では無いのか?と言った指摘も数回に渡りされて来ましたが、現在に至るまで彼女が明確な返答をした事は無く、忍者に似た行動もただの趣味である様です。現在のところは勤務態度も粗は見られない為、こういった振る舞いに関しては黙認されています。
容姿: 黒いセミロングの髪型で、長い前髪に覆われ赤色の瞳をした右目がやや隠れています。通常のCDC制服に黒いマフラーを纏い、メガネを着用しています。
性格: 性格は真面目で、品行方正な女性ですが主体性が薄く、自身の意見も余り提言した事が無く、典型的なイエスマンに見られがちです。
しかし対人関係や名前などには彼女なりに信念がある様で、彼女がとても信頼をおける相手には「親方様」と呼び慕う様です。彼女はあだ名を付けて呼ばれる事を好まず、そうした名前で呼ばれる度ちゃんと名前で呼ぶ様に訴えています。 彼女に対して「ぶんちゃん」、「ブンブン」、「あやちゃん」等と呼称するのは推奨されません。
また、好きな食べ物は和食系が多い傾向にあります。
風呂敷について: 彼女の風呂敷の中身は定期券、水筒、弁当やスシ、ストラップを付けた携帯電話など一般的な物が大半を占めている為、特に異常な点は見られません。また、書籍も3冊ほど持ち込んでおり、種類が漫画であるか小説であるかは日によって変わるようです。書籍のジャンルも所謂ボーイズラブ等と言った個人的嗜好の範囲に留まる内容である事も確認されています。
"彼女が外部でインタビューを受けた"という想定の元で行われたテスト記録です。
CDCに関する情報などを突然の取材で隠蔽出来るかを確認する為に行われました。
日付: 205█年██月██日 インタビュー対象: 服部 文 (以下"服部"と記述) インタビュアー: ██(個人情報保護の為以下"██"と記述)
<00.00.00 記録開始>
服部: …記録開始。
██: それでは、少しインタビューさせて貰うぜ。
服部: はい、宜しくお願いします。
██: えー、まず天井から降りてくれるか?
服部: [即座に天井から降り、椅子に腰をかける] 申し訳ありません!何時もの癖が…
██: 宜しい、俺は██だ。まずアンタの名前を教えてくれ。
服部: どうも、██さん。服部 文です。 PROTECのしがない職員ですが、日々奮励努力に励んでおります。
██: 服部 文さんと。えー、まず職員って聞いたが、さっきみたいなアレは問題にはならないのか?
服部: 人が廊下通ったりする時にすれ違わなくて済むのでやっていますし、余り非難もありませんね。
服部: ですが、やはり新人の方にはギョッとされる事が大半で。ハイ……
██: [数秒の沈黙] 社内で天井に張り付いたりするのは禁止されていないのか?
服部: 最近は皆さんも慣れてくれたみたいで指摘される事は無くなりましたね。
██: …なんか忍者っぽいな。意識とかしてるのか?
服部: …はい、最近その様な忍者モノにハマっておりまして。忍者…とてもかっこいいですよね。
██: …なるほど…それでだ、PROTECには何か裏の組織があるって聞いたが。
服部: ああ、それは来園者の皆様の間での噂ですので、関係は有りませんよ。
██: 本当か?監視カメラが大量に設置されてるって話だが、それは何故だ?
服部: 犯罪者の監視と野生動物の生息報告の為です。私はそこまでしか知りませぬので。
██: なるほどねえ。アンタでも知らないってんなら他をあたるしかなさそうだな。
服部: 多分、他をあたっても同じ結果になると思いますよ。
██: どうだかな。ぶんちゃんみたいなコスプレ職員がいる時点でたかが知れてそうだが?
服部: 服部 文です。文ですよ?あ・や
██: そりゃ悪かったぶんちゃん。
服部: ちゃんと名前で呼んでください。
██: はいはい。分かってるぜあやちゃん?
服部: ちゃんは要りません!「あや」だけで結構です!!
[テスト中止を知らせるブザーが鳴らされる]
██: …あ
服部: …はあ……記録終了します。
<00.08.51 記録終了>
事後報告: テスト中に彼女の名前で遊ばないでください。
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交友関係の特筆事項
藍沢優とは担当している部署が異なるものの、一緒に食事を取りに行ったり自身の部屋に招待して女子会を開くなど、関係性は非常に良好であるようです。205█年度のお年玉に自身の読んでいる漫画「ネルト烈風伝」をプレゼントした事もある為、ある種の「親友」として安定した交流を続けています。
彼女とはいつの間にか知り合いの関係となったらしく、ファントムがCDCに入ってからは服部 文の良きバディとして活躍しています。休憩中に出会う事があれば寿司を振舞う姿も見られ、藍沢優と同じく好意的な感情を持っているようです。因みに、ファントムの持つ固有の能力に関しては親近感を覚えている旨の返答が返ってきました。
私は思うのです、命、物に寿命があるように、場所にも寿命があるのだと。
その寿命を先延ばしにするのが、今の私が仰せつかった役目なのです。
それにしても普通の日本は、面白い忍者モノや尊い小説があって…素敵だと思います。
今の世を、この島を、頭領様が見たらどう思うのでしょう。
通称:牡丹(ぼたん) わたしには名前が二つありますが、どれで呼ばれようと、わたしは"わたし"なのです。 ですが、呼ぶならちゃんと名前の通りにお呼びください。
元所属:わたしの生きた闇は伊賀にあります。 名も、場所も、痕跡も、一ツたりとも残ってはいません。
平たく言うならば、わたしは一人の"忍者"でした。 恐らくはあの一族で、最後に生まれたものだったのでは無いでしょうか。
役目は様々です。諜報、暗殺、口封じ、…一般に思いつくものを思い浮かべて頂いて構いません。
わたしはその中で最初期に諜報や偵察を任され、修行と年を重ねる毎に仕事の全てを仰せつかる程まで腕を上げたのです。
しかし、忍者として生きる若い世代は…わたしが一人前になる頃には数えるほどしか居なくなっていました。
元より里はかなり小さく。わたしが何も知らぬ童である間にも、先代の者たちは、影に消えたきり戻って来なかった。
わたしに全てを叩き込んでくださった師も、同じです。
やがて、頭領様はこう述べました。
"今や、我らの、忍の役目は終わった。とうの昔に"
"最早我らが、影から国を支える必要がなくなったのだ"
"これからは、自由に生きろ"と。
その時の里はもう、わたしと、頭領様だけとなっていた。
…時はもう2050年代。忍者の最盛期と比べたら何百年も隔たりがある。里が小さくなってしまうのは、もはや避けられぬ事だったのでしょう。
恐らくは、我が里と刃を交えたという里も。
その翌日に里も頭領様も消え、残った忍者は私ひとりだけとなりました。
私だけは、最後まで"忍者"であろうと、あてもなく外の世界を流浪していたところで、ジャパリパークという存在を見つけた。
調べていれば、その島の中には、我らと同じようなやり方をしている"組織"があった。
わたしの私の居場所としては、申し分ない物でした。
確かに、私は忍者ではあります。ですがここにいる目的はパークへの諜報などでは無いのです。居場所を探して、この島に、このCDCに流れ着いただけに過ぎないのです。
私自身は、この島が大好きです。
自然と人が調和した、この島が。
だから、だから。どうか私めを、牡丹を…いえ、服部 文を、この島に置かせてください。
わたしが積み上げた、忍者としての力はきっとお役に立てる事でしょう。
その全てを、例え死体すらも、使い潰して頂いて構いません。
不肖服部、パークを延命させる為ならば如何なる手段をも使う覚悟です。
どうか、宜しくお願い致します。
20██年██月██日に服部 文との連絡が付かなくなった事案において、人事部が彼女の自室を確認した結果、家具はそのままにボーイズラブ系の書籍含む彼女の私物などが全て持ち出された状態で放棄されていました。部屋からは自殺を仄めかすような痕跡などは確認されず、何らかの目的があって行方をくらましたと推測されていますが、今のところ明確な証拠も見つかっていない状況です。
関係者各位は彼女を発見次第拘束してください。彼女もまた、パークの裏切り者である可能性があります。その可能性は現在否定されました。捜索は依然として続けられる方針です。
補遺1: 20██/██/██ 三重県伊賀市の山中にて服部 文の物と思われる筆跡が刻まれた紙が発見されました。記述されている内容から、服部 文が残した何らかの日記であるとされています。
内容は以下の通りです。
ああ どうしてあの時、藍沢殿を止められなかったのか。 信頼など、情けなど、全部ほっぽりだして手にかけていれば。
[判読不能]様、わたしはどうすれば。 |
画像提供: 線画は来園者のはながきさん、色ぬりはCDC職員のふすつさんより提供してくださいました。
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