ここは地球最後のフロンティア
序説
皆様はきっと一度は“未知への冒険”にあこがれたのではないかと存じます。冒険物語の原点はThe Chronicles of NarniaであったりAlice's Adventure in the Wonderlandであったりと、我々の知らない異世界は常に驚きと興奮を提供してくれます。しかし嬉しくも悲しいことに、人類は地球という惑星の歴史から見れば驚くべき短期間で発展、繁栄し瞬く間に地球上を牛耳る支配者となってしまいました。今の時代、インターネットを通して大都会の中からでもアマゾンの奥地の情報が手に入ります。異世界のような感動を与えてくれる未知の存在はこの地球上より消え失せたのでしょうか。
いいえ、我々は今、地球上に存在する最後のフロンティアへ挑んでいるのです。
宇宙の探索は古代ギリシャより長らく行われてきましたが、本格的な深海の探索はほんの100年にも満たない短いものです。
光も差し込まぬ、闇が支配する海の深淵。極めて低い水温と尋常ならざる圧力という特異な環境が生み出した奇怪な生物達。一説には、熱水噴出孔のような環境の中に地球上の生命のルーツがあるとも言われています。そこには我々の誰も、この地球上の人類誰もが知らない不思議な生き物が多く生息しているに違いありません。
我々は、そんな地球上の異世界に魅せられたのです。
―所長“小野瀬 恒久”
概要
パーク内研究機関ORME※本部ツイハマ深海生物研究所は深海を地球最後のフロンティアと定め、ジャパリパークの理念の元にそこに暮らす生物から得られる情報によって、古来よりの地球環境の変化や進化論の更なる体系化を目標としています。当研究所では深海の生物を多く飼育しており、中には極めて希少なものも存在します。これらは全5棟分野別の建物内で飼育されています。
- 1番館
事務周りの設備一通りと、比較的飼育が容易な小型深海生物の飼育水槽が存在します。
資料室や研究成果展示室など、比較的対外的な機能を集積した館となっています。
パーク外の学術機関との交流も主にこの館で行われます。
- 2番館
深海探査機・装置の整備・管理施設です。
外部の海洋研究機関の船員や研究者と技術共有を行い、双方の船舶や装置を共用できる組織体系を築いています。
パークと本土間の交通状況から、常にスペアパーツは通常の2倍の量を用意しています。
潜水艇や船舶はパーク関連企業の海運会社が保有しており、当館では主に換装と運用が行われています。
- 3番館
深海の海流がもたらす海洋環境などの地学的スケールでの研究を行う施設です。
組織規模と活動内容・目的の関係上、自力での観測データ収集が困難なため、基本的には他の研究機関の先行研究を掘り下げることが主な研究内容となっており、4番館や5番館の研究のための資料整理的側面が強いのが現状です。。
有名な例では、ダイオウイカが海岸に打ち上げられる、浅瀬に出るといったものの原因が暖流にあることを明らかにし、そこから浮上すると思われる場所をシミュレーションで割り出すといったことが挙げられます。
パーク内ではタズミ海洋動物公園と提携して研究にあたっています。
- 4番館
海底火山周辺の極限状態に生息する生物・バクテリアを対象とした研究を行う施設です。
地下にはスーパーコンピュータ『Sleipnir』を保有しており、臨界点におけるミトコンドリアやアミノ酸の反応をナノ視点で紐解きます。
深海に存在する生体サンプルは当研究所所属のアニマルガールに依頼して採取を行っています。これによりコストや時間を削減できる一方、個人携行可能な装備の技術的限界として、サンドスター影響を防ぎきることができず、確保段階でのアニマルガール化の完全な防止が不可能なのが現状です。
- 5番館
深海生物のアニマルガール研究を行う館です。徹底した倫理保安局の監査の下で実験や測定を行います。
進化の系譜などを調査するため、ミチアト古生物研究所と技術や研究データを共有しつつ深海生物の生態や多様性に理解を深めています。
中には100メートルプールや加圧可能な水槽などが用意されており、浅瀬から深海までの水中環境を再現することができます。
広報活動
一般向け講義
イベント名 | 定員 | ターゲット | 開催場所 | 日程 |
---|---|---|---|---|
ダイオウイカと墨袋~暗闇の煙幕~ | 30 | 小学3年生~ | ナリモン水族館 | 2054/3/15 |
深海の水圧って?温度って? | 40 | 小学5年生~ | タズミ海洋動物公園 | 2054/4/5 |
深海環境の淘汰圧と進化系図 | 15 | 高校1年生~※ | AGプラザ | 2054/4/25 |
※: 生物基礎を履修していることが望ましい。
学術出展
出展先 | 開催場所 | 日程 |
---|---|---|
第7回海洋大循環-地球温暖化相関考察シンポジウム | 国立科学博物館 | 2053/11/3 |
鰻の完全養殖に際する生殖ホルモン生成メカニズム公聴会 | 農林水産省 特別会議室 | 2053/12/11 |
見学
当研究所では夏と冬の年に2回一般公開を行っています。その他、小学校から高校までの団体見学を常に受け付けています。見学を希望される場合は見学予定日の二週間前までにご連絡ください。
費用は人数や見学コースにより要相談となります。
見学受付窓口TELL: 0120-12E-4C3FAX: 0120-12E-4B3MAIL: TiCaoapplication@sandstar.com |
人事情報
職員
- [工事中]
アニマルガール
※: Ogasawara Research of Marine-Earthの略称。
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