動物名:コウモリダコ
愛称:ココ
所属:ツイハマ深海生物研究所
管理権限:1
アニマルガール概要
彼女はコウモリダコ目コウモリダコ科コウモリダコ属"コウモリダコ"のアニマルガールです。ツイハマ深海生物研究所所属の潜水艇による調査中にパーク近海で漂っているのが発見され、そのまま保護され現在は同施設で生活しています。
若干臆病で、一人でいるときはよく周囲をキョロキョロと見回しています。言動には幼さがあり、性格も相まっておとなしい性格です。明るい場所よりは暗い場所にいる方が落ち着くようですが、急に物音がしたりするとそれに驚く様子も見られます。
あまり他人と関わろうとしない傾向にありますが、打ち解けた相手にはべったりとくっ付いて行動する事も多いようです。また、その際感触を確かめるようにぺたぺたと手で触ります。この時に相手の事を再確認しているらしく、感触が違うと判断すると、本当に本人か疑う事もあります。
好物はつみれやエビ団子などで、特に魚肉のつみれが好物なようです。また最近はテレビで料理番組を見たのをきっかけに料理にも興味を持ち、まずはおにぎりの握り方を職員に教わっているようですが、一人で作るとどうしても丸くなってしまうのが悩みのようです。
また、雪や星も好きなようで、星に向かって無意識に手を伸ばしていたり、雪を食べようとすることがあります。本人曰く「おいしそうに見える...」との事で、恐らく元動物の主食であるマリンスノーと似ているためと考えられます。
食事の摂食量自体は普段は少なめですが、野生解放や激しい運動を行った後はお腹がすくらしく、倍近い量を食べる事もあります。
愛称の「ココ」は職員がつけたもので、当初職員同士で他の名前案と揉めていたところに本人が出くわし、偶々聞こえたその名前を気に入り、そのまま愛称となりました。
自室は少し暗めでプールが設置してあり、自室にいるときはその中を漂っている事が多いようです。
また、自室にはコウモリのぬいぐるみが置いてあります。これは職員とパークセントラルに出かけた際に買ってもらったもので、水槽に入らずに寝る時は抱いて寝るほどのお気に入りです。(なお、今あるのは二つ目のぬいぐるみであり、一つ目は防水性がないのを知らずに水槽に入れてしまい、型崩れしてしまいました)
自室の外にいるときは基本的に施設内を散策しています。施設の外に出るときは後述の暗視能力の影響で太陽が非常に眩しく感じてしまうらしく、日傘をさして歩きます。(この日傘は偶然にも、コウモリダコの和名の由来になった「コウモリ傘」です)
外見
頭にコウモリダコの模したと思われる赤い帽子を被っています。また、側頭部のヒレ状の部位は自分の意思で動かせます。
同じく赤が基調のワンピースを着ていて、スカート部分は足と外套膜に似た外見です。
能力・野生解放
泳ぎに関しては外見に反して割合速く泳げます。しかし全速力で泳いでいられる時間は短く、すぐに息切れしてしまうようです。元動物と同じくバランス感覚には優れており、フレンズの身体においては三半規管が強化され、例えば回転椅子でぐるぐる回されても目を回さない程度には優れています。
高い暗視能力があり、僅かな光から暗所の様子を視覚的に捉える事ができます。こちらは後述の発光器と併せる事で、真っ暗闇の中でも十二分に視界を確保できるようです。
しかし、微弱な光すら感じとるこの能力は調整が効かないため、太陽光や明るい照明を眩しく感じてしまうようです。そのため上述した通り外出する際は日傘が必須な他、大きな照明の光源を直視しないようにしているようです。
スカートの先端に8か所、帽子のヒレの上に1対の発光器があり、これを光らせる事ができます。
また、驚いたりして緊張状態で汗をかくと、普通の汗ではなく元動物の「発光液」に類似した液体が出ます。このため周囲から時折「汗が綺麗」と言われますが、運動した際の汗は一般的な物で発光しません。
野生解放は「う"ぁんぱいあ・ふらっしゅ」と呼ばれ、頭部の発光器が一時的に███カンデラもの強烈な光を発します。
まともに直視した場合突発的な目の眩みを起こすほどです。恐怖心がトリガーとなって発動するようなので、過度に驚かさないようにしてください。
また、本人が野生解放を忘れる程に強い恐怖を感じたり、野生解放を行っても恐怖の対象から逃れられないと思った場合、スカート部分が動き出し、上にめくれあがって身体と頭を覆い隠します。これは元動物の「パイナップル姿勢」と呼ばれる姿勢と同一のものであるとされ、この姿勢になると周囲から物音がしなくなるか、職員やアニマルガールからもう大丈夫だと知らされない限り一切動かなくなります。
アニマルガール化後の身体検査を受けた後、施設内を散策中にウロコフネタマガイ「ケリー」と会った際の会話の記録です。
ココ:...? 誰...?
ケリー: ひゃ ...わ、私...?
ココ:うん...すごい服だなーって...
ケリー: えと...ウロコフネタマガイ、のケリー…です...。
ココ:ケリーちゃん...うん、覚えた。
ケリー:ん...よ、よろしく...
[手を伸ばす動作をした時、ケリーの鎧がガシャっと大きく音を立てる]
ココ:ぴっ...!?
ケリー:あ... こ、こわくない、よ…?
ココ:で、でも今...ガシャって...
ケリー:こ、こういうもの...なの......ほんとはもっと、ぴかぴかだけど...
ココ:? ぴかぴか...光るの...?
ケリー:う、うん...今は、錆びちゃってる...けど...
ココ:...光るの、見たい。
ケリー:そう...? えっと、磨けば、少しは、綺麗になる...かな...。
ココ:何か必要なら、手伝う。
ケリー: うん…ありがとう...。 |
交友関係
インタビュー記録の通り、アニマルガール化後に最初に出会ったアニマルガールです。
現在は互いに仲が良く、彼女の鎧の錆び取りを手伝ったり、温泉へも一緒に行ったりするようです。
こちらもアニマルガール化してから日が浅い頃に出会ったようです。
脅かされまくったため野生解放までしてしまったようですが、その後和解したようです。
「怖かったけど優しい、でもちょっと怖いフレンズ」というのはココ本人の談です。
以下は20██/02/03の節分行事の際の記録です。
[記録開始] [職員Aの携帯ビデオカメラで撮影。職員████(以下、A)と██(以下、B)は共に鬼に仮装して脅かす役をしており、施設のアニマルガールや子供の来園者と追いかけあったり、豆を投げられたりして楽しんでいる]
A:...あれ?そういえばココちゃんいませんね?
B:ん...そういえばそうだな。どこに行ったんだ?
[途中で出会ったアニマルガールに豆を投げられながらコウモリダコを探すが、見つからない]
B:いないな...。
A:...いや、手掛かりありましたよ。
B:お?
[床に点々とキラキラした滴が足跡のように続いている]
A:これ、怖がってますよね。
B:しかし年中行事だ、ある程度は慣れてもらわないと困る...。
[そのままキラキラした滴を辿っていく。 [職員Bがロッカーを開ける]
ココ:......ぴゃっ!? な、なんで!? なんでわかったの!?
B:床に跡が残ってたから。ほら怖くないよ...。
ココ:嫌!来ないでぇっ!!
A:!? うわっ―
[ココが野生解放、強烈な光で画面が見えなくなる] [雑音]
B:め、目がぁぁっ!?
[ビデオカメラが床に転がり、ロッカーの中でパイナップル姿勢になっているココが映る]
A:ご、ごめん、悪かったよココ...!
[記録終了] |
この後、AとBはしばらくココに怯えられてましたね。鬼役としての脅かし方に気合が入りすぎてたのもありますが、仮面被っただけなら相手が誰なのかはわかるみたいです。 ―飼育員███
今思えばなんで仮面付けたままロッカー開けちゃったかなぁ...。 ―職員████
せつぶんなんて嫌い......。 ―ココ
動物情報
動物名: コウモリダコ(Vampire Squid)
学名: Vampyroteuthis infernalis
分布: 熱帯・温帯の海(水深約600から900m)
IUCNによる保全状況: ―
動物概要
深海棲の頭足類の動物です。八腕形上目(タコの仲間)と十腕形上目(イカの仲間)、そして独立のコウモリダコ上目のどれに分類されるか定まっていませんが、イカとタコの共通の祖先の形質を継承している現生の動物と考えられています。ジュラ紀の地層から近縁種の化石が多く見つかっています。
学名の「地獄の吸血イカ」や英名、硬そうに見える触毛が棘のように生えた足の外套膜の内側の様子などから、獰猛な肉食動物と思われる事もありますが、実際は酸素の少ない海域に適した不活発な動物で、触手が変化した2本の長い触糸で周囲のマリンスノーを集めて食べています。
頭部に一対、足の先端に計八つの発光器を持ち、さらに発光液を吐き出す事ができます。これらは全て外敵から逃げる際に活用し、それでも逃げられない場合は、傘のように広げた脚と外套膜を裏返し身体を覆い隠す「パイナップル姿勢」を取って動かなくなります。
※イラスト: 無明さん
執筆:Type-ZERO
アニマルガール カントー 軟体動物 海棲 ツイハマ深海生物研究所
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