【RP】Liberator - 01 衝突

ページ名:RPLiberator01

※このロールはダークネス(パークの負の遺産)関連ロールです。苦手な方は通常ロールプレイ一覧までお戻りください。

シリーズ:「Liberator」(一覧次(02))

 

登場人物


 


ジャワトラ「リベレーター」


エイリアン・ビッグ・キャット「ファントム」


狼王 ロボ


CDC保管・管理部 藍沢 優


ライガー


人狼「ルー・ガルー」

 

前書き


実施日時: 2017年10月29日

アニマルガールでありながら要監視団体に手を貸すジャワトラ「リベレーター」関連のシリーズ1話目になります。

彼女の出自などに関しては「登場人物」欄のリンクをご参照ください。

 

本文


 

[キョウシュウエリア 山林 PM9:00]


加藤
みなさん、今回ここに集められたということが何を意味するかはもう、おわかりでしょう。


加藤
此度は我等のLampu beam(光芒)である、リベレーター様より賜った玉の言の葉……即ちは「我等の絆を以って光芒を解放しなさい」それを為しえるが為の聖戦です。


加藤
光芒の意に背くなどあってはならぬこと。家族としては当然のことですが、より一層の気合を入れなさい。……それでは、勇気の霊薬を注射しなさい。計画は既に書類として配布しました

 


リベレーター
...。[じっと何かを考えている]

 


加藤
光芒よ。何を思い悩まれることがあるというのです。彼らを見てください、あの怒声の如し歓声を。全ては、あなた様のためだけに捧げられているのです。ゆえに、我々になしえぬことなどありはしませんよ
[信者たちはみな一様に興奮しきった様子だ]

 


リベレーター
...そうですね、今の我々に、不可能などない。
全ては我らの理想の為に。 始めましょう、聖戦を。

 


加藤
ええ、行きましょう。[信者の内から数人の親衛隊を呼びつけて自身とリベレーターにつけた]


[夜の闇に紛れ、『教団』が動き始めた]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[一方、同じキョウシュウエリアの別の場所]
[二人のアニマルガールが、夜の森を歩いていた]
 


ファントム
......今日も平和ね。 特に何もない。
 


ロボ
…そうか?
忌々しい匂いが溢れて居るが。

 


ファントム
え、そう? 私はネコ科だからにおいはイヌ科ほど敏感じゃないし...
どういうにおい?
 


ロボ
…人臭い。
それも汚れた匂いが、ちょうどフレンズの集まる場所に向かって居る。

 


ファントム
ふーん......
[その時、ファントムの持っている無線機がが鳴った]
おっと、ちょっと失礼。[無線に出る]
 


ロボ
[少しイライラしている様子で待ち]
 


藍沢 優
<<ファントムさん! 今いいですか!?>>
<<例の…えと、リベさんを見つけました!!>>
 

ファントム
<<! どこにいるの?>>


藍沢 優
<<ええと…キョウシュウエリアの山林ですね…>>
<<エリアB5の………………とと、こういっても分からないですよね…>>
 

ファントム
<<ええ、全く...>>


藍沢 優
<<ううん…ジャパリカフェって知ってます?>>
<<ロープウェイとかあるんですけど…>>
 

ファントム
<<一応は。 そこの近くなの?>>


藍沢 優
<<はい! ジャパリカフェの山から、西のほうに5キロくらい行ったところです!>>
 

ファントム
<<リベレーターだけなの? 取り巻きがいるなら教えて>>


ロボ
(なるほど…彼奴が……まだ生きていたか)
 


藍沢 優
<<ええ、かなりいますね…数はちょっと…わからないですけど…>>
<<もしかしたら…100…?>>
 

 

ファントム
<<...多いわね...でも、やるしかないでしょうね>>

 


ロボ
(厄介な有象無象も連れてきてからに…余計なことを)
 


藍沢 優
(あ…よく見たらロボさんもいますね…)
(今のとか…聞かれたのかなぁ…気分悪くしてないといいんですけど…)
 

ファントム
<<OK。最悪観測と妨害できるだけでも私は構わない>>

 


藍沢 優
<<ファントムさん、できればですけど…通信の際は、私の声や名前が漏れないようにしてくださいね。>>
 

ファントム
<<そうね...気をつけるわ>>
それと狼王、あなたはどうするの?
聞いていたんでしょ?
 


ロボ
行く。全て潰す。
最近イライラが収まらなくてな、鬱憤晴らしをしたい所だったんだ。

 


ファントム
そう。 相手が相手だから無理はしないで。
取り巻きはともかく総大将は相当な相手よ。
 


ロボ
分かった。
あのルーキー…リベレーターはおまえに任せよう。

 


ファントム
ええ。 それじゃあ急ぐわよ!
 


ロボ
ああ、さっさと済ませるぞ。


[夜の闇の中、二人のアニマルガールもまた駆けだした]

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[そして奇しくも。その方向へと向かう3つの影もそこにはあった。]
[男達の目はどこか虚ろで、しかし軍隊のような整然とした歩き方をしている]
 


藍沢 優
<<前に3人います! 気を付けて!>>
<<おそらく哨戒の人員です!! さらに奥にもっと控えてますよ!>>
 


ロボ
早速お出ましか。

 


A
光芒だ!!光芒がおられるぞ!!!我等で光芒の解放という栄光を掴もう![功績を焦る男]


B
くぁwせdrftgyふじこlp[霊薬が効きすぎた男]


C
光芒との邂逅で我等の魂に圧倒的感謝😀  😀あとは圧倒的成長だ[意識高い男]
[らが現れた]


ファントム
...あいつら何をしたらあんな風になるのかしら...。
 


ロボ
[思い切りよく男に石を投げつける]

 


B
○!※□◇#△[2番目の男の頭に命中する。流血し始めるが、痛むそぶりは見せない]
 


藍沢 優
(う”)

 


A
なんていうことだ…!光芒が我等に罰を…!!?何がいけなかったというのだ!!!!

 


ファントム
(うっわ...正気じゃないわね!)
[直後に瞬間移動でAに接近し、殴り飛ばす]
 


ロボ
ちっ…こいつら、痛みを感じないのか…!

 


A
光芒よ!なぜ我々に罰を与えるというのですか。[やはり平気な顔して立ち上がる]


C
苦境こそチャンス、神の試練を乗りこえてこその圧倒的成長だ

 


ファントム
とりあえず正気に戻りなさい![さらにAを殴り飛ばし、木に叩きつける]

 


A
何をおっしゃ、う”おん[衝撃で途切れる]るか!我等こそが唯一残された正気!!!世界こそが狂気に包まれているのですよ!!!
 


ロボ
ファントム下がれ!その人でなし連中は殴った程度では倒れん!
 


藍沢 優
(正気…正気って何でしょう…)

 


C
光芒の仰るとおりです。我々は圧倒的に成長しました。勇気の霊薬によって、苦痛に悩まされることなどありはしません。

 


ファントム
! 仕方ないわね...[一度離れる]
 


藍沢 優
(私はこの人達を正気とは思ってないですけど…果たして私…私「達」自身も、正気と言えるんでしょうか…)
 


ロボ
倒すなら…折るしかない。

 


B
ポルトマスカリツクリ


A
そうかB……。光芒はやつら卑しき獣に貶められ、辱められた結果狂気に陥ってしまったのだな。やはりキミは聡明な人間だよ


B
ネネーミングクグリ


A
ああ、そうだな。僭越ながら、我等で光芒に霊薬を処方しよう。まずは落ち着かれるべきだろうから
[男達は意を決したようなそぶりを見せる]

 


ファントム
...なんか勝手に決意してるけど...。
 


ロボ
ファントム、確実に折れ。
足が望ましい。


[男達は人間離れした膂力にてファントムに飛び掛る]

 


ファントム
...了解。
[瞬間移動で即座に回避し、まずはAの右足を掴んでへし折った]
 


藍沢 優
(ええ!? なんですかあの動き!?)


[着地失敗したBがてをつき、指がひしゃげる、だが、それでもゆらりと立ち上がる]
[Aは片足でなんとかまだ立ち上がった]
 


ロボ
おっと、させんぞ。[Aのまだ生きている片足をへし折る]

 


C
光芒様、失礼します[それに意識を取られたロボの首筋に注射器を突きたてようとする]
[Aは無力化される。ただ這うだけである]
 


ロボ


 


ファントム
フンッ![Cの首根っこを掴んで引き倒し、両膝の関節を踏み折る]
 


藍沢 優
<<ロボさん!!!>>
 


ロボ
っ…これは相当な骨になるぞ。
[倒れ込んだAの背中を踏みしめる]

 


ファントム
そうね...[Bを見据える]

 


A
何をおおおおおあががががががががが[動かなくなった]


B
……
 


藍沢 優
(だ…大丈夫みたいですね…! カメラ越しだとよく見えなくてハラハラしますよ…)

 


B
家族殺しは光芒と言えど看過できません。
[目に光が灯る。槍を手に取り、構えた]

 


ファントム
...勘違いしてるようだから言っとくけど、私はあんたの言う光芒なんかじゃないわ。
[ゆっくり近づく]

 


B
ええ、それは今となっては関係のないことです。ただ、家族を殺したことだけが私には憎い。憎い[殺気が静かな語りに篭められる]


B
お覚悟を。[踏み込んでロボへと跳躍する]

 


ファントム
(あ、私じゃないのね)
 


ロボ
っ![飛んできたBの真下をスライディングで潜り抜ける]

 


B
やはり!!光芒とも在ればその器量も凄まじきですね、だが!![返すようにその方向へと槍を突き立てんとする]


C
Bが圧倒的成長している・・・![感涙に咽ぶ]
 


ロボ
ちっ![刺突を回避し、槍を掴む]

 


B
槍だけが私の得手ではありません![懐からナイフを取り出し、槍を放棄する]
 


ロボ
そうか…少し付き合ってやろう。[槍を手にけん制する]
[刃物と刃物がぶつかり合う音が森に響く]

 


B
ははは!昂ぶりますねえ!!![幾度なく刃は交えられる、だが、その交わりはほんの10秒ほどで決着する]
 


ロボ
ふんッ![Bの首に槍を突き立てる]

 


B
ぐうっ!?が…[四肢をだらしなくぶらんとする]
 


藍沢 優
<<…っ>>

 


B
すまない…A…家族よ…[Bは事切れた]

 


ファントム
...。
 


ロボ
…これを100人…骨が折れるな。


[そして2人は気づく、既にCの姿がないことを]
 


藍沢 優
(仕方ないことです…からね…)

 


ファントム
殺す必要はない...って、それあなたに言っても無意味か。
...あれ、Cは?


[そして、聖者の行進、その足音が近づくことに]
 


ロボ
…どうやらまた団体で来るようだ。
 


藍沢 優
<<…! すみません! もう本隊が…!>>
<<すぐそこまで…!>>

 


ファントム
100人隊のご到着ね...狼王、本当に任せていいのね?
 


ロボ
ああ、できる限りはやってみよう。
とにかく、とにかく気に食わないからな。
[槍を持ち、目を光らせる]
 


藍沢 優
<<リベレーターさんはあの中の後方にいるようです…!>>

 


ファントム
了解。
...死ぬんじゃないわよ。 [瞬間移動していった]
 


ロボ
…さて、百人組手か…
……………………………
(正直数が多すぎる…最悪、やれるだけやるしかないか)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[歌が聞こえる。参列する、信者達の聖歌だ。]
焼け、焼け。罪には清めの聖火を。獣は腹を割いてそれにくべる他になし。そして食卓に乗せ、我等が臓物、光芒の腹の中で魂は再生する
ゆえに、焼けよ喰らえ。我等が唯一の正気、唯一の人間、唯一の聖者。行進は絶えることなきよう。
[それはまさしく、鳴動する人間山河であった。]
 


ロボ
…良くもまあ、良くやるものだ。
川相手に狼が勝てるとは思えんが…
だが、それでも通すわけにはいかん。

 


加藤
我等の手で、解放の炎を起せ!!![老人の怒声が飛ぶ。山河は、よりたけり狂い、そして赤い花が咲き始めて行く]
 


ロボ
(…痛みのない連中となると…)
[とにかく構える]
 


ライガー
なんですかこれは……。聖火にしては派手すぎますね [ロボの元へとライガーがやって来る]
 


ロボ
…ライガー?何故ここにいる?
[思わずライガーの方を向く]
 


ライガー
誰かさんから招待されたので
理由は知りませんが、この先にはファントムもいるのでしょう?
 


ロボ
…ああ、リベレーターを倒しに向かった。
 


ライガー
よく分かりませんが、それなら急がねばなりませんね


[100人は5つの束に散開し、そのうちの1つが直進し2人に向かう。他は破壊活動を行うわけで、つまりは]
[迅速に彼らを殲滅する必要があった]
 


ロボ
…奴らは痛みを感じない。やるなら徹底的に行け。
霊薬とやらの入った針にも注意しろ。
数はこちらが圧倒的に不利だ…不意打ちに気を配れ。
 


ライガー
では、真面目に行かないといけませんね。 [上着を羽織り、臨戦態勢へ]
 


ロボ
俺が奴らの気を引きつける…
…お前はその隙を突け。


[彼らが来る。歌は止まぬまま。そして、そのうちの一人が叫んだ]


壱藤
今の光芒は家族殺しの堕神だ!!!我等によって清めを為せ!!!
[誰もが槍を2人に突き刺さんとする。立ち向かう他に、ない]
 


ロボ
[一声遠吠えを上げ、彼らの注目を集める]
 


ライガー
(彼らは本当に人間ですか?新種の動物ではなくて?)
 


ロボ
(そのつもりでかかれ、奴らは生半可な一撃では倒せんぞ)

 


壱藤
往けッ!!!![まず10条の軌跡が、槍が、声に誘われるかのように飛ぶ]
[そしてそれを回避するのを見越して、もう10人が一層に速く突撃をする]
 


ロボ
[じっと後退りをしながら構える]
 


ライガー
お借りしたこれを使わせていただきましょう。
[先陣切って突撃してきた者達へとダーツを投擲する]

 


信者
うっ、ぐあっ、ぐぐっ!?[的確に命中するそれは、3人ほどを射抜き、その毒にて四肢の自由を奪う]


壱藤
怯むな!!!進め!![しかしその彼らの武器を取り、行進は続くのだ]
[槍はロボの少しだけ後部の地面へと刺さる]
 


ロボ
…退避していたら死んでいたな。
なんという連中だ。
 


ライガー
[ロボとライガーがいる場所とは全く別の方向からも複数のダーツが飛んでくる]
鋸草、と言っていましたか…。少しは役に立ってほしいですね
 


ロボ
(まだこちらにも増援が居る、か…)
(まだ希望は見あたるが…)


[聖者の目が爛々と光る。怒りに螺子繰れて、向き直る。]


壱藤
お前達!!俺の指揮に従え!!!聞いてるのか!!!?くそったれが、このジャンキーどもめ!!!
[違う誰かを探さんと、集団の統率が取れなくなる。ばらばらに散開していく]
 


ライガー
今ならある程度は潰せそうですね
まずは数を出来るだけ減らしましょう
 


ロボ
ああ、行くか。


[散り散りになったものを集めるのに奔走する壱藤。まともに向かわせられるのは精々が4,5人という有様であった]
 


ロボ
来るぞ、右は任せる!
[同じく向かって行く]
 


ライガー
ええ、任せてください!
[右へと回り込む]


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[2人が本格的に刃を交え始めるその一方]
 


リベレーター
...!
[リベレーターが感づいた直後、取り巻きのうち数人が後頭部を殴られ脳震盪で気絶する]


ファントム
...久しぶりね、リベレーター。


リベレーター
...やはり、あなたでしたか...。
 


藍沢 優
<<貴方が…リベレーターさん…>>

 


リベレーター
...その無線機、話す相手は人間ですか。


ファントム
ええまぁ、ちょっと知り合いがいてね。


リベレーター
...嘆かわしい事です。 あなたもそうやって人間に加勢するのですか。
同じ肉食動物として、本当に嘆かわしい...。


ファントム
...嘆かわしいのは私よ、あなたは人間の事をまだ半分もわかっていない。
島から追い出す? 理想郷? この島が誰のおかげでここまで保ててると思ってるのよ。


リベレーター
...滅ぼされた種族の思いなど、あなたには理解できないでしょう。
お話は終わりです。 とっとと去りなさい。
[周囲の取り巻きがリベレーターの前に立つ]
 


藍沢 優
(私たちの責任で滅んでしまった種族…私から何かを言うなんて…ゆるされるんでしょうか…)
<<リベレーターさん…なんというか……>>

 


リベレーター
...おや、無線越しに何でしょう?
 


藍沢 優
<<や、やり直す機会を…この場所…パークで…頂けることは…できないのでしょうふかぁ…>>>>
[何か迷うような、震えた声だ]

 


リベレーター
...やり直す、ですか。
ではあなたは、時間旅行ができる超能力者か何かですか?
それとも時間を巻き戻せると?


一度失ったものは戻らないのです。 それくらいわかるでしょう。
 


藍沢 優
<<ひぃぃ…! 過去をどうこうしようという話ではなくて…ですね…!>>

 


リベレーター
では何をどうやり直すのですか?
 


藍沢 優
<<…わ…わかりません…ただ………私は、動物やフレンズの皆さんに、幸せに暮らしてもらえる環境が作れればぁ………と思っている次第でしてぇぇぇ…>>

 


リベレーター
...幸せ? あなた、今幸せと言いましたか?


藍沢 優
<<ええと…まぁ…………………はひぃ…>>[最後に行くほど声が小さくなる]

 


リベレーター
人間の勝手な基準で我々が幸せかどうか判断するのですか?
あなたは何もわかっていない!この世界は人間がいなくとも勝手に回っていくのです!
あなたたちの介入など必要ない、むしろ人間そのものが邪魔な存在です!
 


藍沢 優
<<…………………っ うぅ…!>>

 


リベレーター
...私たち動物は人間に虐げられました。私は滅ぼされた動物たちの代弁者として復讐し、この島を解放する。 やり直すことなど許されるはずがありません。


リベレーター
...これくらいでいいでしょう。

 


加藤
光芒よ。少しだけ、私にも喋らせてもらってもよろしいでしょうか。……親衛隊よ、囲め


加藤
人獣よ。そういった幸せの価値観の押し付けこそが、この世を蔓延る害悪の元凶であるのだ。「地獄の道は善意で舗装されている」ただの同調圧力だ。


加藤
だから人々は嘆き悲しみ、光芒に救いを求めるのだろうよ。……さあ、光芒よ!いかがなさいましょうか!!!

 


リベレーター
...この者たちは大きく道を間違えています。 ですがそれでも、我々は彼女たちの魂を清めなければいけません。
...恐らく困難を極めるでしょう。それでも、やるのです!

 


加藤
無論であります。ああ、美しき言の葉をありがとうございます。
……これでこそ、何でもなし得うるというものです[鉈を取り出す]

 

親衛隊
そのとおりであります、清めを!清めを![ジリジリと囲い込みが始まる]


藍沢 優
<<でも…!それだけじゃぁ…アニマルガールの力だけじゃ…守れないものもあるんですぅ…!>>

 


ファントム
無駄だよ、今のあいつには何を言っても届かないだろうさ。
届けようと思ったら、一発ぶん殴って目を覚まさせるしかない。
その為に、ここに来たんだから...!
 


藍沢 優
<<…っ はい…! 援護します…!>>

 


ファントム
さぁ始めようか...![足元の石を数個拾い、周囲の親衛隊をじっと睨んだ]


[親衛隊の目は何も写していなかった。侮蔑も、怒りも、ただ、光芒さえも]
[多勢に無勢という他なく、無情に束となって襲い掛かる]
 


藍沢 優
<<…左に5m、前に11mの位置、手薄です>>(ぼそっ)
 

ファントム
あら、どうも。
[石を投げつけて数人をダメージで怯ませ、その隙にその位置を突破する]
痛覚は感じない? ならこうするまでよ!
[親衛隊の一人の背後から頭に殴りかかった]
 


加藤
お前らにも霊薬を処方すべきだったな!痛みなんぞで怯みおって!!

 

親衛隊
我等の名を汚すなよ!同士たちよ!![しかし苦痛を感じるぶんいくつか脆弱で、適度処理されていく]
 


ファントム
(あれ、なんかさっきの連中よりはまともね...)
[最初の一人を昏倒させ、その勢いで振り向いた二人目の鳩尾をぶん殴って吹き飛ばし一旦距離をとった]
 


藍沢 優
<<うぅ…行けそうなんですかぁ…!?>>


<<こいつらはね。 問題はリベレーターだけど、その時はその時よ!>>


[そのときであった]
[5つのうち3つの集団で、それぞれに爆破音が響いたのは。]
[そして、「ユダ」が銀貨30枚で家族を売り渡したのは。]
 


加藤
何が起こった!!?[端末を確認する]う、裏切り者だと…?

 


リベレーター
...裏切り? 誰が...
 


藍沢 優
<<…!! いろいろなところで爆発が起こってます…! これは…?>>

 


ファントム
...何だかわからないけどよそ見厳禁よ!
[爆発に驚く親衛隊に襲いかかり、次々と無力化させていく]

 


加藤
光芒よ!うろたえてはなりません!!!
[親衛隊に襲い掛かるファントムに蹴りを入れようとする]

 


ファントム
っと!?
[蹴りを回避し逆に掴んで数メートル投げ飛ばした]


[掴む先に合せてナイフを投擲する]


加藤
光芒よ!まずは距離を取ってください!今の動作であの光芒は動きが一瞬緩慢になる筈です!!

 


ファントム
チッ!


リベレーター
ええ。[距離を取る]


ファントム
...あんた、生身の人間にしてはやるわね。
 


藍沢 優
<<あわわわわわ…>>[おどおどする声が無線から響く]

 


加藤
壱藤は何をやっていたんだ……!!能無しめが[睨む視線の先には]
 


ライガー
……ようやく辿り着けましたね。残党は鋸草さんにでも任せておきましょう。
 


藍沢 優
<<ファントムさん…!>>

 


ファントム
...え、ライガー? どうしてここに?
 


ロボ
俺も居るぞ…
[大分疲れ切っている様子で]
 


ライガー
少々、お誘いがあったので来てみただけです。

 


ファントム
そう...狼王も無事でよかったわ。


リベレーター
...あなた、以前会った時に言いましたよね?
「ファントムを見かけたら始末してほしい」と
[ロボに向かって]
 


ロボ
知らん、勝手に決めるな。
そんな昔の話覚えてないぞ。

 


リベレーター
...。(この老害め)
仕方がありませんね...加藤、ファントムは任せます。

 


加藤
光芒のご随意のままに。劣勢であれども、私は達成してみせましょう。
[自身の首筋に注射を打つ]

 


ファントム
私とやろうっての? 生身の人間でいい度胸ね...って

 


加藤
私には、光芒の加護と……うっおっぐあっ、ごほっ[針の刺された痕が七色に光胎動する]


加藤
今、霊薬だけでなく私には光芒の源さえがある。ゆえに、堕落した光芒には敗れる気など毛頭ないよ
 


ロボ
?!(いかん…!!奴め何を…!)
 


藍沢 優
<<え、え…!? これは…どういうことなんですか…!?>>

 


ファントム
...源...サンドスターをって事ね。
...バカな人間...![瞬間移動で殴りかかる]

 


加藤
……[こめかみに受け、一瞬よろめく]


加藤
これが、光芒の感じる世界か。なるほど、なるほど……素晴らしい、とてもよい気分だ。
[構えを取る]

 


ファントム
...っ!?
[驚き、一旦距離を取る]
 


藍沢 優
(ちょ…こんな人たちがいたなんて…)
(CDCにいても知らなかった…です…)
(パークはいったいどこまで…何を隠しているんですか…!?)

 


加藤
傲慢ではあるが、これならば。光芒の意向に沿えることだろう、なあ![ナイフを携えて、距離を一気に詰めにかかる]

 


ファントム
...そう、その強化が裏目に出ないといいわね!
[ファントムの周囲が揺らぎ、透明化した]


[手持ち武器を鉈に変える]


加藤
どんなまやかしかは知らんがな!少なくともブン回せばどこかには当たろう物よなあ!!?[振り回し始める]

 


ファントム
(こいつ...馬鹿だ)
[自分の前を鉈が通り過ぎた瞬間に殴り飛ばした]


[一瞬目を白くさせるが、すぐに意識を取り戻し、着地する]


加藤
があっ、見えないというのはどうにも不便、だな[缶を一つなげて、火をくべる]

 


ファントム
...?


[ほんの数刻ではあるが、爆炎が起こる]
[そして、それが視界を遮るところを、一閃が通った]

 


ファントム
うわっ!?
[声が響く]

 


加藤
清めを。[渾身の一撃が振り下ろされた。酷く重い、音が地面を打つ]
 


藍沢 優
<<あああああ!!! ファントムさああああん!! ザザッ>>

 


加藤
…終わったか。

 


ファントム
......って思うでしょ?
[背後に瞬間移動したファントムは加藤を連続して殴り、アッパーカットで吹き飛ばした]

 


加藤
ああ…?あ……くそったれがああああああああ
[最後に呪詛を撒き散らしながら、加藤は宙を舞った]
 


藍沢 優
<<ファン…ザザッ よかった…です…ザザザッ>>

 


ファントム
無線機壊れかけてない?[墜落した加藤が動かなくなったのを確認しながら]
 


藍沢 優
<<そう…ザザザこえにくいかと…>>
<<またザ ッ 新しいのをザザッますね!>>

 


リベレーター
...やはり人間の力では、無理でしょうね。
私が直接やらなくては。
[目が輝いた。 その瞬間、視線を合わせていた全てのアニマルガールに強烈な恐怖感が襲いかかる]


ファントム
...ッ!?
 


ロボ
うぉ…相変わらず気迫は充分だな…

 


リベレーター
[そばに生えていた大木を一撃でへし折り、ファントムたちに蹴りつけた]


ファントム
ッ![飛び上がって回避する]
 


ロボ
ちっ![飛びのいて回避する]
 


ライガー
この程度……ッ![瞳が輝き、繰り出した拳で大木を砕く]


[砕かれた大木の奥から、薙刀を構えたリベレーターが突っ込んできた]


リベレーター
私が一番理解できないのは、そっちにお前がいることだッ!
[そのまま斬りかかる]
 


ライガー
ッ![上体を反らして薙刀を回避し、リベレーターに掴みかかる]
初対面でこれはとんだご挨拶ですね?
質問の意図をはかりかねますが……?


[掴んだ手を掴み返しギリギリと握りしめる]


リベレーター
お前は人間に意味もなく生み出されたことを悩んでいたと聞いた...。
ならば、ただの興味で自分を生み出した人間を何故恨まない!?
[そのまま空いた手で薙刀を振り上げる]
 


ライガー
恨みですか……。多少ならあります。私の悩みは、全ては彼らが原因ですのでね!
[蹴り飛ばして距離を取る]
 


藍沢 優
<<うぐ…>>

 


リベレーター
ぐっ...だったら何故!?


ライガー
言っておきますが、私は人間に加担してここに居るわけではないのですよ
ただの利害の一致というやつです
[割れた大木を投げつける]


リベレーター

[薙刀で大木を弾き飛ばし、再び斬りかかる]
それでも加担していることに変わりはない!
私のような行動を起こそうと、何故思わない!


ライガー

何故、そんなことをする必要があるのですか?
私には理解できませんが。
[薙刀の一撃を、柄を掴んで受け止める]

 


リベレーター
人間どものせいで罪のない動物たちが滅び、お前のような意味のない命が生み出される!
この凶行を止めようとは思わないのか!
 


ライガー
無理やりに止めることなどできません。
そうすればするだけ、更に悲劇は繰り返されることでしょう
それと、他人に意味のない命と言われるのは少々……いえ、かなり腹立たしいのですが!
[尻尾でリベレーターの鼻面に一撃を浴びせる]

 


リベレーター
ぶぐっ...![一歩下がる]
ふふ...知っているぞ、お前が自分で「I just disappear」と書いたのを...!
あの頃のお前はどこに行った!?
 


ライガー
そうです。私は消えるだけなのだと絶望していました。
ですが、それは違うのだと私に教えてくれた者が、私に光をくれた者がいるのです。
私は生きて、自分に意味を見いだすと決めたのです!

 


リベレーター
その結果がこれか...全く、お前には失望したライガー!
人に作られ、結果的に人に加担する飼いならされた獣め!
 


ライガー
私は私の意思で戦う!守りたいものを守り、狩りたいものを狩る!
人間を憎むあまり、人間以下に成り下がった貴女とは違うのです!

 


リベレーター
な…人間以下…!?
ふざけるなぁッ!!![激昂して斬りかかる]
 


ロボ
[突然リベレーターの頭上から紫とオレンジ色の甘いしゅわしゅわした液体がかけられる]

 


リベレーター
っ!?[足を止めてかけた犯人を見やる]
 


ロボ
[振り向いた顔を思い切りぶん殴る]

 


リベレーター
!? [ぶっ飛ばされ受け身をとる]
…横槍とはなんのつもりだ狼王。[苛立った低めの声で]
 


ロボ
正直お前が何しようと俺はどうでもいいのだ。リベレーターよ。
[すたすたと近づいて]

 


リベレーター
ならば何故邪魔をする…![立ち上がり]
 


ロボ
理由は三つある。[指を動かし]
一つは、獣の癖に人を淘汰するのを人に頼る根性が気にくわない。
二つは、出る杭は打たれるべきという事。
三つは….
単純にお前の様な反応の良い若者を弄るのが非常に楽しいんだ。これが。
[にたにたと目尻をあげる]

 


リベレーター
ッ…!
[怒りで燃える眼を向ける]
狼王…いや老害…年寄りは引っ込んでいろッ!
[薙刀を拾い斬りつける]
 


ロボ
おお!怖い怖い![薙刀を持つ手を掴む]
俺にそんな態度が取れるのに何故たった一人で人を掃滅する気概を見せない?
そこが理解出来ん。そんな奴が指導者を名乗ろうとはまだ20年早いのだ!
[手を殴りつけて距離を取る]

 


リベレーター
ぐッ...!


ファントム
悪いけどリベレーター、私からアドバイスするなら私に勝てても狼王には勝てないかもしれないわよ?私も悔しいけど
それに狼王やライガーの言う通りよ。滅ぼされたから滅ぼし返す?それじゃああなたは人間と同じよ。

おまけにたかが私たちに阻止される程度、確かに人間以下ね。[軽く笑う]


リベレーター
ファントム...貴様......ッ!
 


ロボ
正直まだ実力が伴っていない。人なんぞに頼るからそうなるんだ。
強くなりたければシートン動物記を手に入れ、俺の生涯を最期の時まで見るんだな。

 


ファントム
何さらっとダイレクトマーケティングしてるのよ。
 


ライガー
薄々は勘づいていましたが、自慢したいだけですよね?
 


ロボ
当然だろう。
リベレーター。お前にも自慢できる様な人生はあるか?

 


リベレーター
何...?
自慢できるようなものなどあるものか、これから作ろうという時に滅ぼされたんだ!
メキシコオオカミも現存種...やはり滅びた者にしか、この気持ちは伝わらないというのか...!
 


ロボ
黙れ小僧。
今のその身体はなんだ。只の暴力装置か?
俺たちと同じ身体で生まれ変わったのなら、その身体を持って新しく人生を作ればいいのだ。

 


リベレーター
...こんな、人の姿を得た身体で作った人生など反吐が出る。
毒を以て毒を制す、この身体は復讐のために生まれたものだ、お前達とは違う!
 


ロボ
そうか、ガキめ。
 


ライガー
動物は憎しみで命を喰らうことなどしません。
貴女は……貴女の一番嫌いな種類の人間と同じになっている。
目を覚ましてください
 


ロボ
…まあ人生は長い、精々死なない様にすれば分かるさ。

 


ファントム
どちらにせよもう二、三発殴らないと目を覚ますのは無理そうね。
覚悟しなさい。
[ファントムがゆっくり近づきだした、その時だった]
 


ルー・ガルー
[3人の背中に強く殴られたような衝撃が走る]

 


ファントム
ぐぅっ!?
 


ロボ
ぐおっ!?
 


ライガー
っ!
 


ルー・ガルー
…おいおい…なんて様してんだよ…リベ。
[リベレーターの隣に首に紐を括り付けた少女が呆れた様子で現れる]

 


リベレーター
っ、ルーですか...今まで何をしていたのですか
 


ルー・ガルー
いやいや…ちょっと野暮用でね。
まぁこうして助けに来たんだから許してくれよ。
 


藍沢 優
<<…っ(…人狼さん!)>>
 


ロボ
(だ、誰だ…血生臭いが…)

 


ファントム
...誰?
 


ライガー
……新手ですか
 


ルー・ガルー
…それはそうと…リベ。
連れてきた仲間たちは皆全滅、おまけにお前は既に手負いの状態だ。
…どうする?このまま戦うか?

 


リベレーター
...さすがにこれ以上は厳しいですね。
このフレンズ共を全員踏みにじりたい気持ちもあるのですが、今回ばかりは無理がありそうです。
[ファントムたちを睨みながら]
 


ルー・ガルー
まぁだろうな…
 


ロボ
おー…怖いな…選民思想がひどいな…人と関わるから…
[リベに聞こえる様に態とらしく呟いて]

 


リベレーター
......[無言で魔眼で睨む]
 


ロボ
おお….いじめられた…告発してやる…
 


藍沢 優
(せめてフレンズ同士はもっと仲良くなってほしいんですけど…)
(凄く険悪ですね…どうすればいいんでしょう…)
 


ルー・ガルー
…へぇ…こいつらがリベを苦戦させてた奴らか…
[3人を興味深そうに見る]
 


ライガー
(私は話をしてただけな気もしますが……)
 


藍沢 優
(この人の正体…教えるべきなんでしょうか…)
(…私がいることは、言っておいたほうが…卑怯ではないですね…)
 


ルー・ガルー
あの様子だとどうやら勧誘には失敗したようだなぁ。
[リベに言う]

 


リベレーター
ええ...ライガーは有力候補でしたが、すでに飼いならされた後でした。
首輪付きに用はありません。
 


ルー・ガルー
…そうか。なら仕方ねぇな。
まぁそういう輩はいずれ後悔するさ。
[あっけらかんと言う]
 


藍沢 優
<<えと…ザザッ あなたもザッリベさんの味方なのですか?>>
 


ルー・ガルー
ん?お前…じゃねぇな…それからか。
[ファントムを一瞬見たあと、無線機を見る]
 


藍沢 優
<<はい… ザザザえと…はじめ…まして>>

 


ファントム
ええ、無線機越しよ。
[無線機を前に突き出す]
 


藍沢 優
<<貴方も…私たちのことが……嫌ぃ…なのですか?>>
 


ルー・ガルー
私たちというと人間のことか?
…なら答えはイエス。大っ嫌いだ。
[キッパリと言い切る]
 


藍沢 優
<<…っ …うぅ………ぅぅぅぅぅ……………ぅ…>>
 


ルー・ガルー
だからこそこいつ…リベに協力してんだよ。
 


藍沢 優
[少し鼻をすする音が、無線機から漏れる]
 


ライガー
視野が狭くて柔軟な思考のできないトップでも従う方がいたのですね……
 


ロボ
驚きでとらばさみに掛かってしまいそうだ。

 


リベレーター
...長話は無用です。
私はそろそろ戻らなければ...ですが、このまま帰れるとも思えません。
...足止めを任せます。
 


ルー・ガルー
ああ、了解だ。

 


ファントム
あ、逃げるっていうの!?


リベレーター
当然です、負けるとわかっている戦いに挑むほど私も馬鹿ではありませんので。
それでは。
[森の中へ消えていった]
 


ロボ
そういう所だけ賢しいな….
 


ルー・ガルー
…さて。
[3人に向き直る]
 


藍沢 優
<<…大丈夫です。ザザすぐ見つかります…>>
<<パーク内にザいる限りザザザザザッ……わたしがきっと…>>

 


ファントム
...ええ、また頼むわ。
それで、私たちを足止めしようっての?
 


ルー・ガルー
……ふっ…
[薄ら笑う]


[加藤の体が痙攣する]

 


ファントム
...ん?

 


加藤
が…ぐ…光芒は……刹那はどこに……
[足を引きずりながら、ゆっくりと立ち上がっていく]
 


ロボ
…まだ生きてるのか…
 


ルー・ガルー
…なんだ…まだ生きてたのか。
[加藤の方を見る]

 


C
ほんとだねえ、まだ生きてるんだ。人間離れしてるなあ
[加藤の傍らにCが現れる]


C
あ、今回は完全に僕らの負けだね。兵力の出し惜しみもあるけど、リベちゃんも武力だけじゃあ無理無理って気づいてくれるといいんだけど。
 


藍沢 優
<<そんな…! また動くなんて…!>>

 


加藤
……そこにいたか、さっさと逃げろ

 

C
加藤くんは戦利品に置いて行くから、そんじゃあね[加藤にもう一度鉈を握らせると、すぐにまたどこへなりと逃亡していった]
 


ルー・ガルー
…はぁ…刹那の奴…本当に神出鬼没だな…
…まぁいい。
…それで…加藤だったか。
[加藤の前に立つ]
…邪魔だ。
[加藤の腹に拳を畳み込む]

 


加藤
光芒、あなたまで…ぐっ[もう一度崩れ去った]

 


ファントム
...え?
 


ロボ
…ほう
[目を丸くして]
 


ライガー
…………。
 


ルー・ガルー
…見苦しいところを見せてすまないな。
[3人に向き直る]

 


ファントム
...あなた、戦う気ない? ひょっとして
 


ルー・ガルー
…ああ、俺はお前らと戦う気はねぇよ。
 


ロボ
…そうか…
[安堵の息を吐いて]
 


ライガー
そういうことですか……。
 


ルー・ガルー
それと…さっきの無線の奴。

 


ファントム
呼ばれてるわよ[無線機を突き出す]
 


藍沢 優
<<ザザザッは…はひぃ…!!!>>
 


ルー・ガルー
…あれは嘘だ。安心しろ。
 


藍沢 優
<<……!>>
<<あ…>>
<<はい…! えと…………ザザッ……………ザザッ…はいぃ!!!>>
 


ルー・ガルー
…いい返事だ。

 


ファントム
すんごく慌ててるわね[軽く笑う]
 


ロボ
…相変わらずうるさい小娘だ。
 


藍沢 優
<<えっ…いや…! これはですね…!!ザザザッザザザッザザザッザサ>>
 


ライガー
私も(拳で)説得する相手が減って良かったですよ。
 


ロボ
ところで…お前は狼か?[ガルーに向けて]
 


ルー・ガルー
…ああ、そうさ。
俺はルー・ガルー…人狼だ。

 


ファントム
人狼って...あの人狼?
 


ロボ
それってぶっちゃけ今の俺たち狼のフレンズと変わらないな…
 


ルー・ガルー
(…そうだとよかったんだがな…)
[少し苦い顔をする]
…まぁそうだな。
 


藍沢 優
(あ…)[その表情に気が付く]
 


ライガー
……?


藍沢 優
(きっと…あの事を気にしてるんですかね…)
 


ルー・ガルー
…俺はあの集団に訳あって潜り込んでいる。
だが、お前らに手を掛けるつもりはないしする気もない。
 


ロボ
…そうか。ならばいいのだが。
(少し血生臭いくらいなんてことは無いな)
 


藍沢 優
<<ルーさん…ザザザッ>>

 


ファントム
なるほどね。
 


藍沢 優
<<何かあったら……………ザザザザザッ…しますね…>>
 


ルー・ガルー
…?すまない聞こえなかった。もう一度言ってくれねぇか?
 


藍沢 優
<<え!? あ…いえ…! ザザザッんでもないです…! あ…あはザッはは>>

 


ファントム
調子悪いわねこの無線機...。
 


ロボ
…ルー・ガルーよ…[ガルーに近寄る]
 


ルー・ガルー
…どうした?
 


ロボ
理由は聞かないが、今は同じ狼として歓迎しよう。
…つまらぬ物だが、挨拶のしるしだ。受け取れ…
[ふぁんたを一本手渡しする]
 


ルー・ガルー
…これは?
[ふぁんたを受け取る]
 


ロボ
美味いぞ。ヒトはクソだが作るものは眼を見張るものがある。

 


ファントム
(またそうやってふぁんた好きを増やそうと...)
 


ロボ
飲んだらやめられないし、止まらないぞ。
 


藍沢 優
(クソ…)[グサッ]
 


ルー・ガルー
…そうか。ありがたくいただくとするよ。
 


ロボ
ふふふ…狼はすべからくこれを飲むべきだ。ククク…
 


ライガー
貴女はそれをいつも持ち歩いているのですか……
 


ファントム
いつもね。警備中でも振り返ったら飲んでるし。
 


ロボ
さっきリベレーターにかけたのもこれだぞ。[中身が空のふぁんたを見せる]
 


ルー・ガルー
…通りでリベから嗅ぎ慣れない匂いがしたわけだ…
 


ライガー
後でベタベタになりますよ。可哀想に……
 


ルー・ガルー
…ふむ…
[ふぁんたをじろじろと見たあと、おもむろにふたを開ける]
 


藍沢 優
(あ…いっぱい動いた後だから…!)
 


ロボ
…あ"
 


藍沢 優
<<ルーさん!!! ザザザザザをどこかに!!!>>
 


ファントム
あっ
 


ルー・ガルー
ぬおっ!?
[顔面にふぁんたが吹きかかる]
 


ロボ

…正直悪かった。
 


ファントム
......[笑うのを堪えている]
 


ルー・ガルー
……
[顔からポタポタとふぁんたが零れ落ちていく]
 


ロボ
また後で新しいのを奢る…許してくれ…
[申し訳なさそうに]
 


ルー・ガルー
…ああ…そうしてくれるとありがたい。
[袖で顔を拭く]
 


藍沢 優
<<すみません…ザザッ気が付くのが遅くて…>>
 


ルー・ガルー
…いや、大丈夫だ。それに…まだ残っているようだからな…んっ。
[噴出さず残ったふぁんたを飲む]
 


ロボ
お…
[少し期待する]

 


ファントム
(めんとす...w)
...ん?
 


ルー・ガルー
…っ!…ふぅ…
[一瞬毛が逆立つも飲み込む]
…刺激的な味だな。
 


ロボ
だろう?
 


ルー・ガルー
…気に入った。ありがとな。
[ロボにニヤリと笑う]

 


ファントム
ああ、また一人ふぁんたに魅入られたのね...。
 


ロボ
ふふふ…
正直霊薬とやらよりずっと健康に良く、きもちいいからな。
[親指を立てて自慢する]
 


ライガー
いや、中毒になるほどではないと思うのですが

 


ファントム
私もそう思うわ...
 


藍沢 優
(…この前一緒に木陰で飲んだ、炭酸の切れたふぁんたは…美味しかったですね…
また一緒に飲む機会は………ないんでしょうけど…)

 


ロボ
ククク…さて…
[ファントムに向き直り]
…さっきから誰が喋っている?

 


ファントム
え?
ああ、この無線機?
 


ロボ
ああ。
 


藍沢 優
<<……ギク>>

 


ファントム
藍沢って人よ、この間会った。
 


藍沢 優
<<ああああザザザッああああああああああああああザッああああああああああ!!!!!!!>>(
 


ライガー
うるさいですね!
 


ロボ
うるさい!
 


藍沢 優
<<違います!!!!!えとーーーザザザッえーーっと!!!!山田ですザザザッ!>>
<<はぐう…!>>

 


ファントム
...何をそんな叫んで隠すのよ?
 


ロボ
その声はどう聞いても…全く…
 


藍沢 優
<<いや…だってですね…ザザッ>>
<<その…ザザッ>>
 


ロボ
[ファントムの持つ無線機に近寄る]
 


藍沢 優
<<と…とにかく…や…やまだ…でひゅぅ…>>[声が小さくなっていく]
<<山田 晶子ですううううザザザううううう!>>

 


ファントム
ぶっ...[思わず吹き出しそうになる]
 


ルー・ガルー
…はぁ…藍沢だな。覚えたぞ。
[呆れながら]
 


ロボ
…藍沢。
 


藍沢 優
<<うぎゃん!>>
<<ザザザザッ  ザザザッ ッザ>>
<<バタバタ   ガチャン>
 


ロボ
[トントンと無線機を叩いて]
 


藍沢 優
<<…………留守です>>
<<おかけにザザザ電話番号は現在使わザザおりません>>
 


ライガー
(生声で言ってます……)
 


ロボ
藍沢。
 


藍沢 優
<<う…うぅ……し…知ってますから! 嘘つきが嫌いだって…!>>
<<…だから……………>>
<<ザザザザんです…>>
 


ロボ
…藍沢。
聞きたいことが山ほど出来た。
時間がある時に会えないか?

 


ファントム
(...へぇ?)
 


藍沢 優
<<……………ザザザ……>>
 


ロボ
藍沢?


藍沢 優
<<………………ザザザい……………ザザ………………>>
 


ロボ
[耳を澄ませる]
 


ルー・ガルー
(…い?)

 


ファントム
(い...?)
 


藍沢 優
<<ザザ………………はぃ…………ザザザザザザ……>>
 


藍沢 優
<<…………………はひ……>>
 


ロボ
[頷いて、無線機から離れる]
 


藍沢 優
<<また…ザザ同じ時間に……!>>
<<…………………ザザザザ…>>
 


ロボ
…ああ。
すまないな、ファントム。急に近づいたりなどして。

 


ファントム
いいわよ。いつもみたいに弄られるよりは何倍もマシだから。
 


ロボ
そうか。
 


ライガー
まったくですね
 


ルー・ガルー
(…弄られてるのか)
 


ロボ
…さて、俺はそろそろ帰る。
君たちも帰るんだ。
 


ルー・ガルー
ああ、俺もそろそろリベ達と合流せねばならない。
…一応言っておくが、俺のことは他言無用で頼む。…特にリベにはな。

 


ファントム
そうね、帰らないと。
他言はしないわよ、あんまりする理由ないから
 


ロボ
わかっている。ライガーとファントムが夫婦であると言うよりシャレにならんから言わないでおく。
 


ライガー
狼王……?(にっこり)

 


ファントム
...いい加減殴るわよ?
 


ルー・ガルー
…それはそれで気にはなるが…まぁいい。
…ありがとな。助かる。
 


ロボ
…さて!ジャパリカフェにでも寄るとするか。
じゃあな。
[そそくさと闇に消える]
 


ルー・ガルー
ああ…じゃあな。
[リベが去っていった方向へ消えていく]
 


ライガー
私もどこか寝泊まりできる場所を探しに行きますか。
後の処理はきっと鋸草さんが何とかしますし……。

 


ファントム
...それ、誰なの?
 


ライガー
ADLBでしたっけ?
それの警備員だとか

 


ファントム
ふーん...(今度聞いてみようかしら)
 


藍沢 優
<<…………鋸草さん…ですか…>>

 


ファントム
あら、知ってる人なの?
 


藍沢 優
<<え、いえ、全然です!>>
<<ただお礼をしたほうがいいかなと…ザザザ思いまして…>>
 


藍沢 優
<<良ければ名前を伏せて、私からもお礼をしていただければ…>>
 


ライガー
まあ、多少は役に立ってくれましたから。私も会えば礼くらいはしておきましょう
それでは、また。
[身を翻して去っていく]

 


ファントム
またね。
 


藍沢 優
[ライガーを見送ってその影が消えた、しばしの沈黙ののち、無線が音を上げた]
<<…………ファントムさん…ザザザ 今日は…ありがとうございました…>>

 


ファントム
礼を言うのは私の方よ。 おかげでリベレーターにも会えたし蠍座の会の行動も阻止できたし。
あなたなしじゃまず無理だったわ。
 


藍沢 優
<<そんな…! これくらいは当然のことですから…!>>
<<わたし…もっともっと、アニマルガールのためになるように頑張りたいです…>>
<<ロボさんとも、…できればリベレーターさんとも仲良くできるような…>>
<<今回のおかげで……もしかしたら………ロボさんとは次のお話で仲良くできるかもしれません…えへへ…>>

 


ファントム
...そうね。
なんだかんだ、お互いにいいことあったわね、今回。
 


藍沢 優
<<これからも……、何かあったら私に言ってください!>>
<<ふふ…っ! そういえば、この前話した小学生のときパークでフレンズと遊んだって話は本当なんですよ?>>
<<その時遊んだ素敵なパークを……わたしは…憧れているんです>>
<<だから…>>
<<ファントムさんのことを手伝って、そこに渦巻く陰謀も! ぜーんぶやっつけちゃいましょう!>>

 


ファントム
......ええ、もちろん。
...そうね、じゃあ私から一つ教えてあげる。
なんで私がリベレーターに向かっていくか。
 


藍沢 優
<<…?>>

 


ファントム
半分は善意、要は『目を覚まさせたい』から。
でももう半分はね...怖いからよ。
 


藍沢 優
<<こわい…ですか…>>
<<少し、らしくないですね>>

 


ファントム
...藍沢さん、UMAって、何?
 


藍沢 優
<<え? えーと…ううん…………月並みな答えですけど…未確認存在…ですかね…>>

 


ファントム
そう。 人間が「それっぽいものを」目撃して、「いるかもしれない」っていう存在。
...じゃあ、それを見たり、見つけようとする人間がいなくなったら?
 


藍沢 優
<<………………………なるほどです…>>

 


ファントム
あの様子じゃ可能性は低いけど、万が一って事がある。
だから...私はやらないといけない。
 


藍沢 優
<<……でも、きっと大丈夫ですよ>>
<<フレンズって、体のつくりは「人」と同じらしいです。………だから>>
<<私たち「人間」がいなくても、………大丈夫です!>>
<<だから、…思いつめないでくださいね?>>

 


ファントム
[若干驚いた表情をする]
...ふふ、ありがとう。 あなたは本当に優しいのね。
 


藍沢 優
<<…いえ…わたしはただ………………ザザザザですから!>>

 


ファントム
ふふふっ[思わず笑う]


[こうして、いつもより長い夜を過ごした者たちは帰路についた]
[ファントムは藍沢と絆を深め、また藍沢は狼王とやり直す機会を得た]


[一方リベレーターは、ファントム以外のアニマルガールが一堂に会した上に裏切り者まで現れるとは予測できず、多くの信者を失った]
[しかしそんな事はどうでもよかった。 今の彼女はファントムやロボ、ライガーに対する憤りでいっぱいだった]


リベレーター
(...やはり、早々に排除しておくべきでした。 孤立しているところを狙って、確実に...)


[多くの敵をつくりながらも、彼女は自分の道を進んでいく。 その先にあるものがなんなのか、それは誰にも分らない]
[『解放』されるのは、一体何なのだろうか]

 

-To be continued…?-

 

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キャスト


ファントム / リベレーター:Type-ZERO

加藤、他「蠍座の会」信者:hag fish

藍沢 優:Fu_sutu

ルー・ガルー:DerMaltu

狼王ロボ:sakamata

ライガー:Hanagaki

編集・校正:Nordic

 

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