助けてサンタさん

ページ名:助けてサンタさん(クリスマスTale)

 

笹原と荻月のクリスマス

 

笹原「はーい、こっち向いてー、……うん、ありがとう、いい写真が撮れたよ」

 

笹原「こんどは別のアングルでも撮ろうかー」

 

笹原「それにしても、良いよー、そのサンタ服、黄色いロングヘアーによくマッチしてる!」

 

笹原「じゃあ次は振り向きを撮りた……え?急いでる?」

 

笹原「ああ、そりゃ済まなかった!プレゼント配ってる途中だったんだな」

 

笹原「引き止めて悪かったな、それじゃあお二人ともお気をつけて!」

 

笹原「……さて、サンタクロースにも会えたことだし」

 

笹原「次はオキちゃんに会いにい’’」

 

ドンッ

ガシャッ

 

笹原「……ってて、カメラカメラ……」

 

荻月「ふんふふーん……あ、悪い悪い、って笹原」

 

笹原「なんだよ、お前かよ」

 

荻月「そうだよ、俺だよ。お前と違って今まさに輸送員としての仕事をこなしている俺だよ」

 

笹原「俺は写真を撮るのが仕事なんだが?
ったく……そんなでかい荷物持ってんだからよく前見て歩けよー」

 

荻月「俺は後にも目がついているフレンズだ、さっきみたいに後ろ向きのままでも歩ける」

 

笹原「ぶつかってんじゃねーか、

ちゃんと目開けて歩け」

 

荻月「はいはい、わーったよ。というかお前も手伝え。」

 

笹原「え?なんで」

 

荻月「セントラル郊外に立てるクリスマスツリー、
かなりでかいもんでうちらだけじゃマンパワー足りてねぇんだよ」

 

笹原「……よくわからんが、なんでパークの輸送員がそんなことしてるんだ?内部流通部って意外と暇なんだな」

 

荻月「……部長だよ」

 

笹原「ん」

 

荻月「クリパ飲み会とかいうので部長が酔っ払って……
セントラル郊外にでけぇクリスマスツリー作って歌でも歌おうぜ!!!!
……とかなんとか」

 

笹原「……」

 

荻月「部長も、酔いが回ってたとはいえ一度言った手前退けなくなったらしく」

 

笹原「退けないって、皆そんなに乗り気だったのか?」

 

荻月「こんな広大なパークの輸送員だぞ?体力なんて無尽蔵な部下ばっかだ。
普通に皆楽しそうだって乗り気だったよ」

 

笹原「はあ……」

 

荻月「まあ人手が足りてないんだから、

こんな大掛かりなことやるべきじゃなかったな」

 

笹原「そんなもんADL……」

 

荻月「お前今ADLBに手伝ってもらえとか」

 

笹原「言ってない」

 

荻月「そうか」

 

笹原「あいにくこっちはこっちで忙しいんだ、勘弁してくれ…」

 

荻月「ふーん……」

 

……

 

……

 

笹原「……おい」

 

荻月「どうした?手伝う気になったか?」

 

笹原「 レ ン ズ 割 れ て ん じ ゃ ね え か ! ! ! 

 

荻月「お前メガネ掛けてないだろ」

 

笹原「掛けてねぇよ!!!カメラだよ!!!」

 

荻月「カメラだぁ……?……あ、マジだ」

 

笹原「 マ ジ だ じゃないんだよお前……!」

 

荻月「あー……と」

 

笹原「ーーーっ!」

 

荻月「わ、悪かったって、ちゃんと前見てなかった俺が悪かった」

 

笹原「ああ、お前の後頭部には目なんかついてないだろ……」

 

荻月「ついてない、ついてないって」

 

笹原「くそ……」

 

荻月「弁償するって」

 

笹原「当たり前だ」

 

荻月「……」

 

笹原「……」

 

荻月「……」

 

笹原「今日まで傷一つつけずにずっと大切にしてきたんだぞ…」

 

荻月「……」

 

笹原(多分小さい傷はそれなりについてるだろうけど)

 

荻月「……悪かったって」

 

笹原「█████円」

 

荻月「は?」

 

笹原「金で全て解決しようだなんて思っちゃいないが、まずはレンズ代█████円だ」

 

だっ

 

荻月「」

 

笹原「おいお前逃げんな!!!!!

 

がしっ

 

荻月「悪かったって!!」

 

笹原「弁償するってお前から言ったんだろ !」

 

荻月「んな高いなんて聞いてねえよ!」

 

笹原「 知 る か よ ! 弁償は弁償だ!!」

 

荻月「サンタさんに頼め!そんな金俺には払えん!!」

 

笹原「はあぁぁぁ……!!?まだそんなこと言ってんのか……!!?」


 

アホウドリ「あ!盗……撮影さんなの!なにしてるの?」

 

笹原「あ」

 

荻月「あ」

 

……

 

……

 

……

 

アホウドリ「それはだめなの!ちゃんと’’れんず’’直すの!」

 

荻月「だから払えねえって!俺はじゃぱりまん以外に金は」

 

笹原「罪意識の欠けらも無いやつだなこいつ…!」

 

アホウドリ「うみゅみゅ、でも、おぎつきさんのその気持ちもわかるの、じゃぱりまんおいしいから……」

 

笹原「オキちゃん!!!??」

 

荻月「ブッ」

 

アホウドリ「だから、今回だけは私がなんとかしてあげるの!」

 

笹原「ん?」

 

荻月「オキちゃんが?」

 

アホウドリ「そうなの!私がサンタさんになって、撮影さんに"れんず"をプレゼントしてあげるの!」

 

笹原「えっ?ちょっと待って?」

 

荻月「そいつは助かるな!」

 

笹原「おい」

 

アホウドリ「任せてなの!」

 

笹原「……█████円はどうするんだ?オキちゃんにはまず払ってほしくない額なんだが」

 

アホウドリ「それは……な、なんとかするの!大丈夫なの!!」

 

笹原「お前こんな健気なフレンズに█████円も払わせるの?」

 

荻月「んぐっ」

 

笹原「さすがにそれはお前の心抉らないか?」

 

荻月「……俺が弁償するよ」

 

アホウドリ「あれ?そうなの?」

 

笹原「うん、それでいい」

 

アホウドリ「でもでも、お金は大丈夫なの?じゃぱりまんで無くなったって……」

 

荻月「それは……な、なんとかするの!大丈夫…なの……」

 

笹原「……」

 

アホウドリ「そっか……」

 

……

 

……

 

ワタリガラス「まずさ」

 

笹原「あ、レイ」

 

ワタリガラス「せっかくこんな楽しい雰囲気で

クリスマスやってるんだ、

町中で堂々と金の話しないでくれるかな?

 

笹原「あっ……はい、すみません……」

 

荻月「すみません……」

 

……

 

……

 

セントラル郊外の公園には、内部流通部とその他の皆さんのおかげで
大きなクリスマスツリーが立ったみたいです。

 

fin.


登場人物リンク!

筆者: idola
お読みいただきありがとうございます。メリークリスマス!
笹原と荻月が持ちキャラです。


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