クストス（人族）

【クストス（人族）】 

能力値の決定
A:1d+6 B:2d C:1d D:2d E:2d F:2d
※能力値決定のサイコロを振る前に、元となる動物を選び、以下のように能力値を増加します。
犬：筋力+6、生命+6
猫：敏捷+6、知力+6
猿：器用+6、知力+6

生まれ表A
　　　生まれ　/　初期所有技能　/　基礎能力値　/　初期経験点
2~4　 拳闘士　/　グラップラー　/ 技9 体8 心2  /　　2000点
5~6　妖精使い /　　ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾏｰ　 / 技7 体6 心6  /　　2000点
7　　 妖術師　/　 ソーサラー　 / 技7 体5 心7  /　　2000点
8~9　 軽戦士　/ 　フェンサー　 / 技10体7 心2  /　　2500点
10~12  野伏　/　　レンジャー　  / 技8 体8 心3  /　　2500点

生まれ表B
　　　生まれ　/　初期所有技能　/　基礎能力値　/　初期経験点
2~4　  斥候  　/　　スカウト　　/ 技9 体6 心4  /　　2500点
5~6　 呪術師　/　コンジャラー　/ 技7 体6 心6  /　　2000点
7　　  戦士 　/　 ファイター    / 技7 体9 心3  /　　2000点
8~9　 神官　 /　 プリースト　 / 技6 体8 心5 /　　2000点
10~12  狩人　/ 　シューター　 / 技11体4 心4   /　　2500点

生まれ表C
　　　生まれ　/　初期所有技能　/　基礎能力値　/　初期経験点
2~4　  学者 　/　　  セージ  　　/ 技7 体7 心5  /　　2500点
5~6　 練体師　/　エンハンサー　/ 技6 体9 心4  /　　2500点
7　　呪札使い /　アルケミスト　/ 技8 体5 心6 /　　2000点
8~9　　軍師 　/ ウォーリーダー / 技8 体7 心4  /　　2500点
10~12  楽師　 /　 　バード　　 / 技8 体4 心7  /　　2500点

初期習得言語
　「クストス犬語orクストス猫語orクストス猿語」の会話(元となる動物のもの)と、「交易共通語」の会話と読文
選択不可の技能
　なし
"穢れ"
　0点

 

器用度	敏捷度	筋力	生命力	知力	精神力
犬：A- 猫：A- 猿：A+	犬：B 猫：A 猿：B	犬：B  猫：C- 猿：C-	犬：A  猫：B- 猿：B-	犬：C 猫：A- 猿：A-	犬：C 猫：C 猿：C

（全「生まれ」の平均+ダイスの期待値が基準。生まれによって±1ランク程度の誤差が発生）


【種族特徴】
[暗視]
　暗闇でも昼間と同じようにものが見えます。

[獣妖変化]
　主動作で、選択した獣の姿に変化できます。変化すると、大柄なその動物の姿になり、すべ
ての装備品と「部位：耳」「部位：首」以外に装備している装飾品は外れ、 その場に落ちます。
獣の姿では武器、防具と「部位：耳」「部位：首」以外の装飾品は 装備できず、アイテムも使用
できません。手が必要な作業は行えませんが、能力値はそのままで、会話なども変わらず行え
ます。
　獣の姿になるのにも、元の姿に戻るのにも、MP3点を消費します。元の姿に戻るのも主動作
です。それぞれの姿に、時間制限はありません。
　また、獣の姿のときは<格闘>のBランク武器<爪><牙>を得ます。ただし、獣の姿になると
<投げ>は使えなくなります。

[獣妖の加護]
　選択した獣の種類によって、以下の効果を使用できます。
〇犬 ：1日に1回、物理・魔法ダメージを受けてHPが減少した場合、減少した直後に減少した
HPの半分（端数切り上げ）だけHPを回復できます（適用ダメージを決定した後で、この効果
を使用するかどうかを選択できます）。
　ダメージを受けた結果、HPが0以下になる場合でも効果は発揮されますが、この効果で回復
する前に「生死判定」は通常通り行わなければなりません。判定に成功した場合は回復します
が、気絶することに変わりはありません。
　この効果は【マーキナー・シールド】の効果と同時に使用することはできません。
〇猫 ：1日に1回、敏捷度を基準とする行為判定において振られた２ｄの出目を、一度だけ振り
直すことができます。振り直した場合、新たに得た出目に従わなければなりません。
〇猿 ：1日に1回、知力を基準とする行為判定において振られた２ｄの出目を、一度だけ振り直
すことができます。振り直した場合、新たに得た出目に従わなければなりません。

【クストスの種族特徴の強化】
[獣妖変化]が強化されます。
6レベル：[獣妖変化]を使用するとき、獣の姿のほかに、完全に「種族：人間」の姿になることを
選べます。完全な人間の姿は、本来の姿から耳が人間のものになり、尻尾は失われるだけで、そ
の他の部分の容姿や印象は変わりません。MPも消費します。

11レベル：さらに[獣妖変化]を使用して「種族：人間」の姿を選ぶとき、本人が個体を認識して
いる他人(｢種族：人間｣に限る)の姿をとることができるようになります。

 

【クストスのPC】
　犬、猫、猿――この三種の獣の特徴を宿した、人と獣のはざまに生きる
種族です。耳と尾があり、リカントのようにも見えますが、彼らよりも小
柄で身長は人間とそう変わらず、引き締まった身体をもつ者が多いのが特
徴です。髪の色は、犬のクストスは赤みがかった茶や黒、猫のクストスは
黒や灰、虎縞などが多く、猿のクストスには褐色や灰色系の色合いがよく
見られますが、これらはあくまで傾向に過ぎず、多種多様な髪色のクスト
スが存在します。
　彼らの最大の特徴は、自身の特徴となっている獣の姿に変身できる能力
にあります。変身後の見た目は動物そのものとなり、頭部の毛色や模様が
人間形態とそっくりなことや、やや大柄なことを除き、見分けがつきませ
ん。会話は変わらずできますが、その動物の鳴き声と同じような音をもつ
それぞれの｢クストス語｣で仲間と意思疎通が可能です。その特徴を生かし、
ただの犬や猫や猿として自然の中で暮らしたり、ときに人族の家に居つい
て飼われているクストスも少なくありません。
　生まれた時点ではすべて動物の姿であり、3歳から5歳ごろに初めて人の
形を取ることができます。10歳ほどで成人とされますが、幼いころから人
族とともに暮らしている者は、成熟も早いとされています。寿命は60年ほ
どで、です。
　性格傾向は、もととなる獣の性質に大きく影響されます。犬のクストス
は忠実で義理堅く、他者への共感力が高いことで知られます。家族や仲間、
主と認めた相手を守るためなら、命を投げ打つ覚悟を見せることもあるで
しょう。猫のクストスは気まぐれで、計画を立てるのが苦手な反面、直感
的な行動に長けます。悪戯好きで人を驚かせては笑う者もいれば、孤独を
愛する者や、逆に情に厚く人懐こい者もいます。猿のクストスは陽気で感
情表現が豊か、思いついたことを即座に行動に移す行動派です。知的好奇
心が旺盛で、器用さと悪知恵の両方を備え、探検家や職人として頭角を現
すことも少なくありません。
　伝承によれば、クストスの起源は魔法文明時代最初期までさかのぼりま
す。ティダンの落とし子である初代｢天の皇子｣に仕え、その旅路を支えた
三匹の幻獣が、神の加護を受けてヒトの姿を得たのが始まりとされていま
す。それぞれの加護は今も子孫のクストスたちに受け継がれており、犬の
加護は傷ついても立ち上がる強靭な体を、猫の加護は風のような身のこな
しをする技を、猿の加護はひらめきと機転をもたらす心を持っています。
　こうした由来から、アシワラではクストスは古くより守り神として崇め
られ、神社の御使いや貴族の護衛として仕える者もいます。特にアマツで
は、犬のクストスが門の守り手、猫のクストスが文官や占者、猿のクスト
スが学僧や道化として仕える姿が見られるでしょう。
　もっとも、すべてのクストスが人の下に仕えるわけではありません。自
由気ままに旅をする放浪者、山野に暮らす狩人、あるいは人里に紛れて生
活する者もいます。中には変身の力を悪用し、人を騙したり盗みを働いた
りする者もおり、彼らを一概に守り神として崇めることはできない……と
いうのが、アシワラ国民の実感でもあります。
　猫のクストスは、テラスティア大陸やレーゼルドーンに棲むミアキス、
あるいは“龍骸諸島”に伝わる化け猫と非常に似通ています。しかしクスト
スは、手先や足先などは人間に近く、身のこなしがわずかに劣りつつも、
太陽神の加護を帯びている点で異なります。このことから、最初に加護を
受けた猫の幻獣というのは実はミアキス、もしくはその先祖とされる幻獣
アダンダラで、それがいつしかミアキスとは別種に生まれ変わったのだろ
うと推測されていますが、確かな資料はほとんど残っておらず、その真偽は
謎に包まれています。

　

基礎能力値合計：19+6
ダイス合計：10d+6
能力値合計：10d+56→91
固定値割合：61.54%
基礎能力値割合：54.95%

 

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