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キャラクター
- "銃刃の使い手"ユーヤ・フォン・クロイ(人間/男/28歳)
「生きて帰って来い。生きてさえいれば、またチャンスはあるんだから」
「蛮族との共存……確かに、きれいごとなのかもしれない。それでも、実現できれば素敵だと思わないか?」
「いや、だからって借金しまくろうとか思うなよ?な?」
冒険者の店《名もなき勇者亭》の主人です。
身長は173cm、ややつんつんした黒髪をしています。主に黒い服やコートを羽織り、腰にはガンに刃をくっつけたような、変わった形の武器を2振り差しています。これは、エルディンクのマギテック協会の試作品です。
交易都市エルディンクの創始者、リュディガー・フォン・クロイの息子であり、三兄弟のうちの次男坊にあたります。クロイ家は冒険者から成りあがったミラボアの貴族で、三男はいまだ現役の冒険者です。
冒険者の店のマスターとしては若く、依頼の交渉のためミラボアやデュボールへ自ら足を運んだり、有事の際は率先して前線に赴くといいます。冒険者稼業は引退していますが実力は衰えておらず、特にガンとソードを組み合わせた流派<マルガ・ハーリ天地銃剣術>を使った多人数戦闘に長けています。
変わった名前としても有名ですが、これは母親の出身地の文化が関係しており、はるか北方のレーゼルドーン大陸、その一部で使われている名だといいます。
面倒見のよい性格で、基本的には真面目ですが、時に軽い冗談やノリの良さも見せる青年です。苦労人のようで、押しに弱いところもままあり、強く交渉すれば折れることも多いようです。ただし譲歩できるラインは確固としており、無茶な要求は即座に跳ね除けられます。
『蛮族と人族の共存』という理想を掲げる者のひとりで、《名もなき勇者亭》にも蛮族の冒険者を多く所属させている関係上、ノゥブル家とは少なからず交流がある人物です。その理想が険しい道のりであることも自覚しており、本当に必要とあれば蛮族や敵対する人族を斬ることもためらいません。しかし、仲間になりたいという蛮族には可能な限り便宜を図ってくれるでしょう。
あまり話題には出されませんが、既婚者であり、その相手が蛮族であるという噂があります。(実際には明らかに接する態度が違う子がいてわかりやすいと言われています)
ミラボアのタビット自治区には時折顔を出しており、"魔神狂"トラト・パンパーニ(タビット/男/24歳)(旧Ⅲ、p195)には魔神の研究で世話になっているといいます。
- ソフィーア・ホルム(ルーンフォーク/女/15歳)
「ようこそ、《名もなき勇者亭》へ。ご用件をお伺いします」
「記入漏れがあります、マスター。もう一度ご確認を」
「ルールを守れないお客様は、床に這いつくばっていただきます。お覚悟を」
冒険者の店《名もなき勇者亭》で受付を担当しているルーンフォークです。
155cmほどの身長でおかっぱの青髪、首元と耳は人間との区別のため魔動機械となっています。ソフィ、と呼ばれることが多いようです。
非情に淡々とした口調で話す、良くも悪くも生粋のルーンフォークです。主人には忠実であり、書類の最終チェックや、押しに弱いユーヤのサポートをしています。また、ユーヤが不在の場合は代理マスターとしても働いています。
グラップラー技能とマギテック技能を持ち、相手を投げ飛ばすことを得意としています。冒険者時代、ユーヤとはパーティを組んでいたらしく、彼の過去についても何か知っているようです。
表情に乏しく思われがちですが、予想外のことが起こったり、人目のつかない場所では相好を崩したり、涙を浮かべたりすることもあるといいます。
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レオノア・イステル(コボルド/女/8歳)
「料理と家事と、槍の扱いに関してはお任せください!」
「おいらコボルドなんで、難しいことはわからないです」
「あ、また増えるんですか。コボルド……」
冒険者の店《名もなき勇者亭》でコックをしているコボルドの1人です。
身長は頭までで120cmほど、耳を入れると130cm強で、いつも革製の首輪をつけています。店のマスターであるユーヤのことを「ご主人さま」と呼んでおり、深い信頼関係があるといわれています。
《名もなき勇者亭》の冒険者に保護されたコボルドの教育係ともなっており、ブリーダーの資格も持っています。コボルドが一人前になれば他の料理店などへ回されますが、いなくなるのと同じくらいのペースで連れてこられるため、店の厨房や裏にはいつも10匹以上のコボルドがいるといいます。
自身も冒険者として働いていた過去があり、コボルドでありながら名実ともに6レベル以上の力があると言われています。魔剣かマジックアイテムの加護による効果だといいますが、現在は戦いに出ることも少なく、その力を見られるのは非常に稀です。
フェンサー、フェアリーテイマーの技能を持ち、たまに妖精の力を借りて料理をしているところも見受けられます。
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"開拓の第一人者"ミディア・ケアリー(エルフ/女/169歳)
「効率よく、手際よく、しかし自然への感謝を忘れずに……作物を、街を、育ててゆきましょう」
「こんな身体でも、できることはたくさんあるのです」
「あら……あなたは。ようこそ、アステリア神殿へ」
黄緑がかった髪をしたエルフです。視力矯正用の眼鏡をかけており、妖精神アステリアの信者です。
180cm代後半の高身長ですが、肌は青白く、生まれつき病弱で、とても痩せています。高いレベルのアルケミスト、セージ技能を持ちますが、体力的な理由から外に出ることすらほとんどなく、エルディンク北部ブロックの外部にある邸宅の中で農業や工業、地質学等などの勉学に励んでいます。蛮族に対しても寛容で、《名もなき勇者亭》にはよく依頼を出しているといいます。
外部との連絡が必要なときには、ほとんどの場合、執事や兵士が情報を伝達しに回ります。ですが1週間に1回だけは、祈祷のため、護衛を引き連れてアステリア神殿を訪れます。
一般人は顔を見る機会こそほとんどないものの、農地開拓や整備の実績についてはエルディンク内で知れ渡っています。物腰の柔らかい性格であることも広まっており、ほんの一部ですが、熱狂的なファンもいるといいます。
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フランツ・バウマン(人間/男/57歳)
「俺はフランツ。このリーゼン地方で交易商をしている…つっても、見てわかる通り、規模は小さいがな」
「今日はいい剣と美味い酒が入ってんだ。どうだい?」
「……死んだらなんにもならねえ。命あっての物種なんだぜ」
表情豊かで活発な、リーゼン地方の交易商人です。
身長は166cmと平均よりやや小さめで、代わりに横幅がやや大きい印象を受けます。髪はくすんだ金色で、顎から鼻の下にかけてヒゲが生えており、肌はこげ茶色に日焼けしています。
とても話好きで、大げさな身ぶり手ぶりをしながら会話するのが癖になっているようです。
取り扱う品物は日用品から薬草類、武器や防具までさまざまですが、あまり価格の高いものは仕入れられないようです。酒好きらしく、よく乗り合い馬車の中でワインを飲んでいる様子が目撃されています。
蛮族に対しては比較的寛容なようですが、それでも一定の嫌悪感はあるようです。過去に誰か大事な人を亡くした経験があるようですが、辛い記憶のためか、なかなか話そうとはしません。
『リーゼン地方商業組合』の昔からの組合員であり、わりと色々なところに顔が利くようです。有事の際は特派員として各所に派遣されるようで、依頼書を冒険者の店に持ってくることもあるといいます。
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セルティ・イング(人間/女/24歳)
「このガーウィを改造すれば、きっと街の役に立つはずです!」
「魔動機械というのはつまり、ロストテクノロジー……いわばロマンのカタマリですからね!」
「いやぁ、あはは……まさか誘拐されるなんて思ってもみませんでした」
元デュボール王国所属、現エルディンク所属の魔動機師です。
身長は160cmほどで、頭には父のものであるというパワーナイトゴーグルを着けています。
若いながら腕は良く、主にガーウィのような大型の魔動機械や、銃関連の修復や改良を専門としています。
近年のデュボール王国ではマギテック協会よりも、竜騎士に直接的なかかわりのある魔術師ギルドやライダーギルドへの支援を優先させるようになってきたため、魔動機研究の盛んなエルディンクへの移住を決めていました。
魔動機械のこととなるとテンションが高くなりがちですが、基本的には大人しく、常識人でもあります。ですがそれゆえに、エルディンクが蛮族居住を容認している事について、思うところがあるようです。
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シロス・アイルーロス(ミアキス/男/15歳→16歳)
「ヒマなので、お手伝いに来ました!」
「時と場合と気まぐれで、5種類くらいのうちから職業が選ばれますにゃ」
「ところでボク、情報屋もやってますので、人探しとかならご相談に乗りますにゃよ?」
交易都市エルディンクに住む、白髪のミアキスです。
身長は150cm弱と小さく、リボンのついた服や衣装を好みます。
主にサカロス神官、あるいは踊り子として働いていますが、時と場合によっては探し屋や情報屋、あるいは醸造家としての仕事も行っています。ですが、いつ、どのタイミングで気分が変わるかはわかりません。
多くのものごとに手を出してはいるものの、やるとなれば全力を出し、だいたいは一流と言って差し支えない働きをしています。
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ブレット・エンフィールド(人間/男/21歳)
「やあ、僕が技術主任のブレットだ。と言っても、形だけの肩書きだけどね」
「例えばこれ、新型の大型ガン……バズーカ!重くて僕には持てないけど、リルドラケンの筋力なら持てるだろうし、固定物に対しての破壊力が抜群でね!対蛮族なんかには命中に難があるけれど、それを克服すれば破壊力の面から言うと既存のBランクで定義されるガンとは比べ物にならない破壊力を持つんだ!すごいだろ!!」
エルディンク南部のマギテック協会・武器防具開発部門で働いている男性です。
身長は170cmに若干届かないといったところで、ほぼ人間男性の平均ですが、やや童顔であり15,6歳ほどに見間違えられることもあるようです。本人もそれを気にしているのか、目元をごまかすためにシャープな形の眼鏡を選んでかけているようです。あまり目立たない地味な色が好きなようで、暗い茶髪も相まって、会った人からの印象は薄いといいます。
真面目な性格で、事務や書類仕事などもてきぱきとこなします。役職は技術主任となっており、これはエルディンク建国以前から働いていたため、街から与えられた形だけのものだと言います。ですが若いながらその技術力はかなりのものです。
ただし本質はひとつを極めるタイプの人間で、自分が興味を持ったものに関して話し出すととたんにテンションが上がってしまうようです。主に魔動機文明時代の武器や防具を研究し、現代の技術で改良したり、新しいものを作り上げることに熱中しているようです。
2年ほど前に同じ職場で働くリーという女性と結婚しており、彼女に強く惚れこんでいます。彼女の持つ技術力にほれ込んだ、と言っていますが、仕事外でも一緒にいるときは満更でもなさそうだということです。
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リー・エンフィールド(人間/女/25歳)
「私ですか?ただの、しがない魔動機師ですよ。あまりおだてないでほしいわ」
「何事も、楽しんでかかるのが長続きの秘訣ですよ。今のこの状況にもね」
マギテック協会・武器防具開発部門で働いている女性で、ブレット・エンフィールドの妻です。
身長はブレットよりも若干高く、173cmほどで、人間の女性にしては長身です。顔立ちもや声も中性的であり、たまに男性に間違えられるといいます。釣り気味な目のせいか、笑った顔が狐に似ているともいわれるようです。
魔動機術の技量は、他の国と比べて精鋭ぞろいのエルディンクの協会でも、誰もが認めるほどの天才的な腕を持ちます。時折オーバーテクノロジーに近い技術を用いての復元や改良を行いますが、本人は「ただの発想の転換、既存の技術の応用ですよ」と言い、そこまで誇るようなものではないといいます。何らかの方法で魔動機文明時代の技術をそのまま手に入れた人物だという噂もありますが、信憑性は薄く、またリー自身は否定も肯定もせず、その噂を楽しんでいるようです。
エルディンクに来る前はミラボア王国にいたようですが、それ以前の経歴は語ろうとはしません。ブレットのことをからかったり、謎かけのような会話を楽しんだりと、わりと楽天的な性格のようです。蛮族やナイトメアに対してはこの街で生きていくための助言をするなど、なにか特別視しているような節があります。 - ウィルティ・ノゥブル(リルドラケン/女/44歳)
ノゥブル家の二女であり、冒険者家系のノゥブルの中でも天才と称される有名冒険者です。
その名前はリーゼン地方だけではなく北方のザルツや西方のユーレリアにも届くほどであり、実力は小神に迫る程と言われています。とはいえ、あれもこれもと様々な技能の習得に力を入れており、ひとつを極めるまでまだまだ時間がかかりそうです。
明るい性格で周囲を振り回すタイプで、困っている人は見捨てておけない性格のようです。いたるところへ出張しては、事件を解決がてら色々な部分を引っかきまわして帰ってきます。
グラップラーとしての戦いがメインですが、マギテックやフェアリーテイマー、スカウト、セージなど多数の技能を持っており、オールマイティな冒険者といえるでしょう。
- "銃刃の使い手"ユーヤ・フォン・クロイ(人間/男/28歳)
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