深淵を舞う者

ページ名:深淵を舞う者

登録日:2023/07/31 Mon 09:09:09
更新日:2024/07/11 Thu 13:46:44NEW!
所要時間:約 17 分で読めます



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世界樹の迷宮 新・世界樹の迷宮 真朱ノ窟 foe 灰色 猛禽 ジェット機 先制 悪魔 スピードスター 速さが足りない!! シャア・アズナブル 無限湧き 乱入 みんなのトラウマ 六層のやべーやつ ルシファーホーク 3倍速 世界樹スタッフの本気 インチキ追尾 流れ出る自身の血に気付き驚いた広場



樹海の深層部を舞い獲物を求める凶悪な怪鳥。


その姿を見た者は迷わず逃げることが生き延びる手段である。




深淵を舞う者とは、世界樹の迷宮および新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女に登場するモンスターである。
その外見は薄灰色の体色と赤眼を持つタカのような猛禽類。



【世界樹の迷宮】

クリア後に挑める高難易度ダンジョンである第六階層「真朱ノ窟」のB28Fにのみ出現する橙シンボル(中危険度)のFOE
残りの3体はB26Fから継続して出現するため、順番的には本作で最後に出くわすことになるFOEでもある。(B30Fで裏ボスの前座として強制戦闘する三竜クローンを除く)


●B28F及びB27Fについて

B28Fはひとつ上の階であるB27Fと実質的に1セットのような扱いをされているフロアである。
というのも、B27Fのほぼ全域を占める広間には目視できない落とし穴が大量に、それはもう徹底的にびっっしり敷き詰められている。
……というか、最早広大な落とし穴の海の上にほっそいグネグネの道(内ひとつがB29Fに通じる正解ルート)がある、と言った方が正確なレベル壁の代わりに落とし穴が配置されているといってもいい。
だが目視不可といえど流石に完全なノーヒントではなく、B26Fを無数に巡回移動している亀FOE(魔界の武王)及び孔雀FOE(鮮血の担い手)は落とし穴の上を通らない特性があるため、安地の90%以上はこれで調べがつく。
本作では未踏破のマス上のFOEは地図に映らないため、ルートは遠目から目測でマッピングするか、もしくはアルケミストの千里眼の術式で調べるのがセオリー。いずれにしても地道にマッピングしていけば時間はかかるが攻略できる。
踏めるマスは全部踏んでおかないと気持ち悪いって?やめとけその先は地獄だ


それで、この落とし穴に落ちれば当然B28Fへと送られるわけだが、そこにはダメージ床がこれまたびっっしり敷き詰められた大広間が広がっている。この大広間にはダメージ床の他には深淵を舞う者と採集地点、B27Fの序盤に戻る昇り階段しかない。
要するに、ここは落とし穴を踏んでしまった冒険者のための非情なペナルティフロアなのである。


深淵を舞う者はこの大広間の北端の壁沿いに5体出現。プレイヤーと縦軸が合うと距離に関わらず追尾状態になり、徹底的に追いかけてくるが、この性質を知っていれば避けるのは難しくない。


●戦闘データ

HP: 5000 攻: 393 防: 134
SKILL: デビルクライ / 悪魔のクチバシ / ---
ITEM: 奇怪な果実 / --- / 怪鳥の影羽(突属性を含まない攻撃で撃破)
RESIST: △斬壊炎氷雷、全ての状態異常、全ての封じ*1


まず、コイツには普通に接触した場合必ず不意打ちになる(敵に先制を取られる)という特性がある。
この特性は「乱入」の際には発揮されないため、戦う場合は追尾状態にした上でわざと通常エンカウントを発生させて乱入を待つのが基本。


悪魔のクチバシ(単体突属性攻撃)とデビルクライ(自身の物理攻撃力上昇)の2つのスキルを使用する。
デビルクライでただでさえ高い自身の攻撃力を更に上昇させ、威力の高い悪魔のクチバシで1体ずつ仕留めにかかる。
なお、悪魔のクチバシはどういうわけか頭依存ではなく腕依存。単なる設定ミスだったのかリマスター版及び後述のリメイクでは頭依存になっている。


行動速度が非常に高いが、肝心の悪魔のクチバシに速度下降補正がかかるのであまり気にならない。少なくともバードの奇想曲による強化解除は余裕で間に合う。
突以外5属性全てに耐性を持ち、その突属性も弱点ではない。単純なHPは六層FOEでは最小だが、この堅牢な耐性により数値以上の耐久性能を持つ。


通常ドロップ「奇怪な果実」は雑魚敵が落とすものと同じ。徒労感が半端ではない。
条件ドロップ「怪鳥の影羽」は準最強の弓であるザミエルボウの素材だが、どういうわけか作成に10個も必要。
突属性を含まない攻撃でトドメを刺すことが条件だが、確率が低く条件を満たしても中々ドロップしない。その上大量に必要なので、博識複数採用でドロップ率を上げないとかなりキツい。
先述した通りフィールド上には5体しかいないため、この弓を1つ作るだけでも何度か復活周期を待つ必要がある。そしてこの頃にはもっと手軽に手に入る最強の弓アーチドロワーがあるので非常に影が薄い。



【新・世界樹の迷宮】

●原作からの変更点(一部)

初代のリメイクである新・世界樹の迷宮でも深淵を舞う者は引き続き登場。原作からFOEのリストラや降格、異動が多く確認されている本作だが、何気に第六階層のFOE4体は1人たりとも顔ぶれが変わっていない。
本作の深淵を舞う者は生息域が広がり、B28FだけでなくB30Fにも登場するようになった。個体数に関しては後述。
ちなみに他のFOEも生息域が大幅に見直されており、特にとこしえの魔竜はB29Fでようやく初登場するようになった*2。そのため本作の深淵を舞う者は「最後に登場するFOE」ではなくなっている。


本作、第六階層のマップギミックは(これでも)原作と比べて全体的にマイルドになったが、B27Fの構造は特に大きく変更。
落とし穴の総数が大幅に減少した上、点在する燭台に火を点けることで周囲の落とし穴が丸見えになる*3ようになり、ルートの開拓自体はかなり楽になった。
一方B28Fはダメージ床の配置が変わったのとニートと化した氷竜のクローンが居座っているぐらいであまり大きな変更点はない。
……地形そのものには。


●戦闘データ

HP: 14200 攻: 88 防: 55
SKILL: 悪魔のクチバシ / --- / ---
ITEM: 禍鳥の嘴 / --- / 金縛りの禍羽(頭・腕・脚の全部位を封じて撃破)
RESIST: △炎氷雷、◎突*4


まず、接触時に確定で不意打ちされる特性は削除された。
また斬耐性と壊耐性が無くなり、突が弱点に変更。デビルクライも削除された。
……だが、弱体化された部分はそれだけであり、引き換えにとんでもない強化を施されて帰ってきた。
その恐ろしさは本作のみならず、世界樹シリーズでもトップクラスの凶悪さを誇るFOEとして名前が挙がることがあるほどである。


手始めに「悪魔のクチバシ」が大幅に強化され、全体突属性攻撃になった。この悪魔のクチバシ、ちょっと意味が分からないくらい威力が高く、加えて盲目付与の追加効果まである。
対処法としては防御系の強化弱体を重ね……てもほぼ焼け石に水であり、回数制限付きで列への物理攻撃を無効化する「パリング」を複数人に採用して強引に無効化することが大真面目に推奨されている。
なんにせよ、専用の対策が無ければLv99のパーティだろうと一瞬で全員啄まれてhageるだろう。
更には鮮血の担い手が雑魚敵のルーカサイトを2体召喚する流れを汲んだのか知らないが、雑魚敵のレッドコーパスルを2体召喚するように。
レッドコーパスルは即死の追加効果を持つ単体突属性攻撃「赤いプラズマ」を頻繁に使用し、決して馬鹿にならない程度には火力もある。すなわち放置すれば死である。
倒しても1手で即補充されるため、これを迅速に処理できる程度の範囲殲滅力は必須となる。ちなみにこの仲間呼びには依存部位がない。


そして条件ドロップの条件はあろうことか全封じ撃破。クチバシの応酬と決して低くない封じ耐性を潜り抜けて短時間に3箇所を封じる必要があり、解剖用水溶液を使わずに回収できた冒険者は誇って良い。
なお、今回の条件ドロップはダークハンターの専用防具の素材になる。今回は1装備に対し1つで良い。


総じて原作とは比べ物にならないほど強化されており、圧倒的な戦闘能力で多くのプレイヤーたちを絶望させた。
とは言っても、戦闘能力的には同じく超絶強化され馬鹿威力の全体攻撃+テラーの「恐怖の竜牙」で速攻滅ぼしにくるようになったとこしえの魔竜の方が強いという声も多い。


だが新世界樹におけるこのFOEが「最凶」たる由縁は、単純な戦闘能力だけではない。
それは非戦闘時、つまりフィールド上における悪意に満ちた振る舞いが原因である。


●フィールド上の振る舞い

大前提として、原作とはフィールド上の挙動が全くの別物になっている。
本作では、深淵を舞う者はB28F/B30Fの特定の壁から何の前触れもなく現れる。
具体的には、冒険者が特定のエリアに入ると即座に冒険者と同じX座標またはY座標の壁から深淵を舞う者がポップし、逆側の壁を目指して1ターンに3マスという超スピードで直進を開始。そして壁に突き当たると消滅し、次のターンにはまた次の深淵を舞う者が再ポップする。
フィールドから深淵を舞う者が消えた場合も即座に再ポップする。すなわち、このFOEはこれだけ圧倒的な戦闘能力を有しておきながら無限湧きする。


……しかしこれだけならまだ良い。深淵を舞う者はその移動途中で冒険者がX座標±3またはY座標±3の範囲に入るや否や減速してこちらに軸を合わせ、直後に進行方向を90度変えて突っ込んでくる。


……と言われても実際にこのゲームをプレイしたことがない読者には意味が分からないと思うので、参考図をご覧頂こう。


[#1]

 
 
 
 
 
 
 
       

以下、★が冒険者(プレイヤー)、☆が深淵を舞う者、矢印が深淵を舞う者を向いている方向とする。また分かりやすいよう深淵を舞う者の通過した軌跡を着色する。
深淵を舞う者が猛スピードでマップ上部から飛んでくるが、冒険者も色々動いたためこの時点では軸がずれており、衝突は避けられるかに思われる。


これが1ターン後にはこうなる。


[#2]

 
 
 
 
 
 
 
        

ここで上に向かえば深淵を舞う者と順当にすれ違えるかに思われるが、


[#3]

 
 
 
 
 
 
 
        

深淵を舞う者は何故か減速して冒険者と横軸を合わせ、


[#4]

 
 
 
 
 
 
 
        

突如進路を変えて突っ込んでくる。
幸いにも進行方向を変えるのは1回のみで、この後深淵を舞う者は何事もなかったかのように、壁の向こうに退場するまで左へと直進を続ける。
この参考図では冒険者が上に向かったので事無きを得たが、仮に[#3]で冒険者が左か右に歩いていれば衝突していた。


更に危険なのは、この深淵を舞う者が同時に2体までポップするということ。
例えば、


[#5]

 
 
 
 
 
 
 
        

こういった位置関係になればどの方向に逃げても衝突することになり、深淵を舞う者を相手にできないパーティではほぼ「詰み」が確定する。
特に壁際を歩いている際は逃げられる方向が制限される上、すぐそばに深淵を舞う者がポップする可能性も高く、一歩ムーブを間違えれば「詰み」に至る可能性がある。


B28Fは先述した通り大広間であり、壁が遠いため回避にも余裕があることが多く、相対的に危険度は低い。
しかしB30Fは確かに広間ではあるものの幅5マス程度の所謂長い回廊であり、頻繁に一手のミスで「詰み」に繋がる盤面が現れる。


そして、更に牙を剥くのは世界樹シリーズでは恒例となる「乱入」の仕様。
このように四方八方から徹底的にプレイヤーをつけ狙う性質上、深淵を舞う者が出現するエリアでの雑魚戦は実質的に乱入までの時間制限付きで戦うような状態となる。
先述した通り本FOEは3倍速で迫ってくるため、仮に10マスの距離があろうとも4ターン後には乱入される。
特にB30Fでは全自動迎撃蟹型要塞の存在により安易な一網打尽が許されないというのに、そこに強制的にタイムリミットまで付けられるのでたまったものではない。


また、本作にはフィールド上のFOEを足止めする消耗品「明滅弾」がある。
第一階層ボスのスノードリフトを始め、FOEによる乱入を防止したい局面でたびたび輝くアイテムだが、この深淵を舞う者に関してはこれが全く役に立たない。
先述した通り、明らかにこちらの存在を認識し、その上で衝突を図っているようにしか見えない動きをする深淵を舞う者だが、アイコンが一切赤くならないようにゲーム上は追尾状態として扱われない。
そして明滅弾は「追尾状態のFOEを足止めする」効果でしかないため、そもそも追尾状態にならないこの鳥には明滅弾も全く意味を為さないのである。



【猛禽 in 世界樹の迷宮】

ここでは深淵を舞う者の同族として、世界樹の迷宮に登場する猛禽類型のモンスターを数体ピックアップして紹介する。


●ルシファーホーク

【登場作品】初代


深淵を舞う者と同じく、初代・第六階層のB28F以降に登場する雑魚モンスター。見た目は深淵を舞う者と全く同じの使い回し。というか、多分正確には深淵を舞う者がコイツの使い回し。
弱点の突以外5属性全てに耐性を持ち、デビルクライで自身の攻撃を上げてから殴ってくるという深淵を舞う者を簡略化したような敵。というか、多分正確には深淵を舞う者がコイツの正統強化版。
攻撃力自体は高いものの1ターン目に必ずデビルクライを使うという形で隙を晒すため、速攻で倒せるならそれほど脅威にはなりにくい。


リメイクである新1では外見同一モンスターの統合に伴いリストラされたため、現状本編世界樹では初代にしか登場しない珍しいモンスターとなっている。
同様の理由でリストラを受けたモンスターに1層のフィンドホーン(FOE狂える角鹿と同じ見た目)やFOE怒れる野牛(雑魚の暴れ野牛と同じ見た目)がいる。
……その割には2層のサソリ2種や3層のカニ2種はそのままにされているが。


なお、「本編世界樹では」とわざわざ書き添えたのは、外伝作品である「世界樹と不思議のダンジョン」にて登場しているため。実に8年ぶりの出演である。
あの外伝で初めて3D化されたモンスターはこいつくらいと思われる。まあ言うまでもなく深淵を舞う者と全く同じ見た目だが。というかぶっちゃけると深淵を舞う者の名義を変えただけである。


●シャインバード/破滅を呼ぶ光鳥

【登場作品】初代,新1,新2


深淵を舞う者の同系統で、黄色い体色を持つ猛禽類。
初代では第二階層「原始ノ大密林」に登場。スキルとして単体の防御力を低下させる「コロシッブアイ」を持っているが、使用率は低く効果も微妙。


新でもほぼ同じ場所に出現するが、力溜めから殴るスタイルに変更。普通に速攻で倒すことも可能だが、構えを解除する消耗品「轟音弾」を使うことで力溜めを解除できることに気付いていれば脅威度はかなり落ちる。


新2では「破滅を呼ぶ光鳥」名義になり第四階層「桜ノ立橋」のFOEに昇格。エリアに配置された鳥の巣の周囲を3倍速で巡回しており、視界に入ると追尾してくる。
力溜めから放つ全体無属性攻撃の「ブルータルレイ」はアホみたいに威力が高く、到達時点ではまともに受ければ壊滅必至だが、やはり轟音弾で容易に嵌められてしまう。


Xでは新2の縁で第六迷宮「桜ノ立橋」代表として選抜されたが、雑魚敵に戻った。
戦法は相変わらずで、力溜めから全体突属性攻撃+スタンの「タロンザッパー」を放つが、本作には轟音弾がないため速攻で倒すか無力化しなければならず、かなり危険な相手になった。


●カーマインビーク/美しく紅き風

【登場作品】初代,新1,X


深淵を舞う者の同系統で、赤い体色を持つ猛禽類。
初代では第四階層「枯レ森」B19Fに出現。耐久は低いが行動速度がかなり高く、先手で一撃貰うことが多い。この時期の敵では珍しく、スキルが一切ない。


新1ではストーリー限定ダンジョンA1(本迷宮B6F相当)に転属され、FOEに昇格。ただしこの時点では「カーマインビーク」名義のまま。
同エリアでは電源を操作することで照明をON/OFFするギミックがあり、この鳥は暗所では眠るためそれを活かして接触を回避できる。
戦闘では単体突属性攻撃+盲目付加のインザダークを使用。ボス部屋にもいるがそこまで強くなく、乱入を避けるために手っ取り早く狩られる。


Xでは第五迷宮「真南の霊堂」のFOEとなり、FOEネームとして「美しく紅き風」を貰った。
本作では一定のルートを低壁を無視して巡回するだけで、近付いても追尾されない。
代表技「紅の眼光」はパーティ全体の最大HPを半減させるというかなりえげつない効果を持っているが、問題は攻撃手段が貧弱な通常攻撃とHP減少で解禁される貫通攻撃しかないことで、明らかに決定力が不足している。
あまつさえプリンス/プリンセスがいればHP増加効果の覇気の号令で相殺でき、更にHP低下の味方がいない状況では必ず紅の眼光を使うため、先読みで覇気の号令をかけておくとしばらく睨み付けるだけの赤い鳥になってしまう。
即死消化液や超威力多段攻撃で個性と脅威度が大爆発している同エリアのFOE2体と比べてあまりにも平凡……いやもうぶっちゃけるが弱く、「美しく紅き風(笑)」とか呼ばれるX屈指のネタFOEになってしまった。


なお、第五迷宮B5Fには迷宮ボスが道中で一方的に攻撃してくるギミックがあるが、ボスの攻撃範囲と紅き風の巡回ルートは一部被っており、上手く調整するとボスの一撃で跡形もなく消し飛ばされる紅き風を見ることが出来る。他の2体は行動範囲上こうはならない。
また、図鑑説明によると「自分より速く動くものを認めない」的なことが書かれているが、こいつは普通に等速移動する一方で一つ先の第六迷宮には常に3倍速で移動する鳥FOEが登場する。なんというか井の中の蛙感が半端ではない。


●イワオロペネレプ

【登場作品】初代,IV,新,新2,X


アイヌ語で「岩を破る者」を意味する金色の巨鳥。通称イワオ(巌)。でかいシャインバード
初代では第四階層「枯レ森」の階層ボス、亜人モリビト達の守護鳥として立ちはだかる。
高威力多段突属性攻撃のフェザースピアー、全体雷属性攻撃+麻痺付与のサンダーウイングに加えて石化や混乱などのバッドステータスを駆使し、中盤から終盤にかけての大きな壁となる。
更には周囲を固めるモリビトFOEを全滅させなければ撃破しても即座に復活するという当時の攻略サイトにもバグ扱いされた「仕様」が存在し、勝利の余韻に浸るプレイヤーを絶望させた。
見逃されがちだが「モリビトの精鋭と守護鳥を倒せば勝ちだ」という説明があり、恐らくモリビト達の信仰力があれば何度でも喚び出せる存在なのだろう。まあ当のイワオさんは乱入時にその信者達を容赦なく蹴散らすのだが……
それに気づいた一部のボウケンシャーはこの仕様を逆手に取って乱獲しレベリングに勤しんだりする。


IVではクリア後のクエストボスとして登場。本作では魔剣に封じられた神鳥のような扱い。解禁時期が時期だけに三竜に次ぐほどの実力を得ている。
新技「ソニックブーム」はお披露目として1ターン目に使った際はカス威力だが、「音速の翼」で行動速度を上げた状態だと段違いに威力が上がる。


新1では概ね初代と同じだが、こちらは逆にイワオを倒した時点でクリアとなる一方でイワオに発見されると倒したF.O.Eが復活するという仕様になっている。上手く誘ってF.O.Eに乱入されない位置で戦おう。
ストーリーモード限定で解禁される最高額の探索準備「カンナシノッチャ」は戦闘中にイワオロペネレプを呼び出すものになっている。
また、低確率で特殊なグリモアを生成できる七王の1体となっており、獲得スキルは使用ターンに味方全体を先制行動させる「黄金鳥の翼」。七王グリモアの中でも特に強力な効果を持ち、入手できればかなり役に立つ。


新2では有料DLCクエスト「箱に封ぜしは全ての贈り物」にて、全7体のボス連戦の5番手として登場。
「推奨レベル99」が示す通り、このDLCそのものが歴戦冒険者への挑戦状のような扱いであり、紛れもなく歴代最強のイワオ。
内容としては新1とほぼ同じだが、元々が付加攻撃盛り盛りの強敵な上に圧倒的なステの暴力により屈指の鬼畜ボスとなっている。本クエスト最強はコイツかアルルーナのどちらかという声が多い。


地味に作品によって表記揺れがあり、一部作品では「イワロペネレプ」名義。


●怒れる猛禽

【登場作品】IV,新2,X


IVで大地MAPの高空を飛び回っている大鷲のFOE。
全体斬属性攻撃+盲目の暴風の翼、高威力単体斬攻撃の引きちぎる大爪と依存部位の異なるツーウェポンを持つ正統派の難敵。


その後、新2にてシャインバード共々第四階層「桜ノ立橋」の鳥FOE枠に抜擢。
そしてお祭り作品であるXにも桜ノ立橋代表として登場した。いずれも内容はIVと大きくは変わらない。


下位種にFOE「圧倒する巨翼」、上位種にFOE「古空の支配者」がおり、現状怒れる猛禽とは異なり出番には恵まれないもののいずれも負けず劣らずのインパクトを残す難敵である。フレースヴェルクも別の意味で妙なインパクトを残している


●フレースヴェルク

【登場作品】IV


先述した怒れる猛禽の色違いであるクエストボス。
ゲーム終盤、大地にある意味ありげな4つの紋様をなんやかんやしてようやく出現する、北欧神話の大鷲の名を冠する番人。元ネタ的には本作の裏ボスのモチーフと思しき存在と対を為す存在である。


……と、肩書だけを見るとどう考えても強そうな敵だが、その肩書とあまりにも釣り合わない微妙にもほどがある実力からすぐさまネタキャラ扱いが定着した。通称「かのものさん」。
特に火力がインフレしまくるインペリアル解禁後のボスにもかかわらずHPが妙に少なく、恐らく普通に戦っていれば一瞬でゲージが赤くなる。
おまけに撃破後はエリアを切り替えるだけで復活する上に条件ドロップは単なる低確率ドロップであり、乱獲される有様。
ヨエーナ鳥といい、世界樹に出てくる神話由来の鳥はどうしてこう……


●コウテイハヤブサ

【登場作品】V,X


Vの第六階層「赤方偏移ノ回廊」、その表層であるB26F以降に登場するアルカディアの猛禽枠。
「穿通する嘴」は威力の高い貫通突属性攻撃。行動速度に高い補正がかかる上にどういう原理なのか遠隔射程であり、前衛はともかく防御力が低いルナリアなどは一撃で御陀仏になりかねない。更に2ターン目以降は「躱避の闇翼」で全体の回避率を上げることがある。
耐久は低いため、速度を上げるなり先制技を使うなりして確実に仕留められるようにしたい。


Xでもクリア後迷宮である第十四迷宮の表層に登場するが、貫通攻撃の威力が下がった上に躱避の闇翼も使わなくなり弱体化。
これでも本迷宮の中では珍しい癒し枠であり、こいつに苦戦するようでは先が思いやられる。


ただ、どちらも後半から出現するミラーアイアイと組むことでその発動速度の速さがそのまま脅威になるためタッグを組まれたら心してかかろう。



追記・修正は樹海の猛禽に全身を啄まれながらお願いします。


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  • 初めて三倍速に追われた時は「ヒギギィィィ!!」と頭かきむしることもあったけど、6層をさ迷ううちに軽くヒョイ避けできるようになるから慣れは恐ろしい。 -- 名無しさん (2023-07-31 10:12:25)
  • 30階はホーミング避け魔竜ステップにキレた末の結論が乱入前に魔竜を殴り倒せだったわ -- 名無しさん (2023-07-31 11:33:50)
  • 盲目で回避率を0にして赤いプラズマを直撃させる戦法のつもりだと思われる。大半の冒険者はそのコンボに気づくことは無いだろうが -- 名無しさん (2023-07-31 16:35:40)
  • ↑死ぬときは大抵赤いプラズマ飛んでくる前に死ぬからなぁ -- 名無しさん (2023-08-01 22:36:09)

#comment(striction)

*1 状態異常/封じ耐性はリマスター版から。
*2 原作ではクリア後に入場可能な第三階層の隠しエリアにも出現していたが、これも新では別のFOEに置き換えられた
*3 というか、点けていなくてもよく見れば識別できる
*4 状態異常/封じ耐性は不明。

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