登録日:2022/09/11 Sun 00:16:00
更新日:2024/06/27 Thu 10:27:11NEW!
所要時間:約 6 分で読めるというお話
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スーパー戦隊シリーズ 暴太郎戦隊ドンブラザーズ 一般人 不審者 コスプレイヤー 大野稔 榊原卓士 ヒトツ鬼 手裏剣鬼 魔法鬼 魔法鬼ング 手裏剣戦隊ニンニンジャー 魔法戦隊マジレンジャー ハゲ 謎の忍者おじさん 怪人 戦隊悪役 復讐 変人 どうしてこうなった ヒゲ 紫おじさん 忍者 魔法使い 井上キャラ ネタキャラ コスプレおじさん ヒトツ鬼ング 変なおじさん イヌのかくらん けっとうマジマジ 一度ならず二度までも まさかの再登場 二度あることは三度ある けっとうソノ2 またお前か 今週の怪人 轟轟戦隊ボウケンジャー 轟轟鬼 まさかの再々登場 謎の魔法使いおじさん 謎の冒険おじさん しつこき冒険者 ヒトツ鬼おじさん 星獣鬼 星獣戦隊ギンガマン 死んだと思ったら生きてた イとニとザとシ コメント欄ログ化項目 ラスボス 王様戦隊キングオージャー さいごのおもいで 王様鬼 謎の王様おじさん 裸の王様 三度あることは四度ある 準レギュラー 冒険 王様 しつこい 哀しき悪役←王様鬼 ある意味邪悪の王 機界戦隊ゼンカイジャー 機界鬼 暴太郎戦隊ドンブラザーズvsゼンカイジャー カシワモチ機界鬼 まるで成長していない… 強敵 全ては桃井タロウのせい 忍者おじさん しぶとい まさかのラスボス 一周回って愛すべきバカ スーパー戦隊ネタキャラリンク 戦隊ラスボス項目 表のラスボス 主人公に勝ったキャラ 戦隊怪人 執念深い 本編最後の戦隊怪人 改心? 王様戦隊キングオージャーvsドンブラザーズ 異世界転生おじさん また俺何かやっちゃいました?
※推奨BGM:「Don't Boo! ドンブラザーズ」
じか~い、次回。
いつもの刑事、アイツは化け物か!?
Let's お手当てロク!ドンブラザーズ!
一体俺に何をした!?それでなんでお前らが集まる!?
やめろ!?お前らの看病なんてロクなことにならんわぁあああっ!!
ドン11話 イヌのかくらん
…と、いうお話……!
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よーし!一緒に忍者道を究めないか!?
大野稔とは、スーパー戦隊シリーズ第46作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の登場人物である。
演:榊原卓士
【概要】
ドン11話に登場した一般人。
見た目は紫色の忍者装束を纏った、自称忍者で頭頂部が禿げた中年男性。修行場所は住宅街の中にある森。
「忍者のコスプレをしたひげ面で中年太りのオッサン」という見るからに不審者な出で立ちだが、忍者としてのプライドは人一倍だったようで、そのプライドがヒトツ鬼に憑りつかれる原因となった模様。
実家は小さな牧場を経営しており、その手伝いで生計を立てていたようだ。
なおこの人物、劇中では初めての複数回ヒトツ鬼に憑依された人間であるのが最大の特徴。
憑依される度に桃井タロウに挑んだ辺り、後述の屈辱と怒りは相当根深かったらしい。
【劇中での活躍】
ドン11話「イヌのかくらん」
通販で注文していた鎖鎌を配達に来たタロウに「忍者道を究めないか」と声掛けしながらいきなり奇襲を仕掛けるも、あっさり破られた挙句「忍者ごっこもいいが、度を超さない方があんたの為だ」と辛辣に返されたことで激怒。
忍者ごっこだと!?俺の忍者道を馬鹿にしやがって!!
許せん!許せん!!許せぇぇぇぇん!!!
ひとり怒り心頭になった矢先にヒトツ鬼が憑依し、タロウに忍者のコスプレをしたまま昼間から襲撃をかますと、手裏剣鬼と化してドンモモタロウと戦った。
曲がりなりにも忍者として修行してきた経験からか、5体に分身した後は割とドンモモタロウを圧倒していたが、流石にドンブラザーズが揃った状況になると形勢が逆転。
キジブラザーが頭に乗せていたタライの塩が分身全員に降りかかった結果塩が目に入ってしまい、その隙にロボタロウへとチェンジしたドンブラザーズに1人1体ずつ倒された。
その後大野は修行場だった森に戻され物語は幕を閉じた……はずだった。
ドン27話「けっとうマジマジ」
何の前触れもなく唐突に再登場。
未だタロウへの復讐心を捨てきれなかったのか、またヒトツ鬼に憑りつかれる羽目になってしまう。
なお今回は割と自覚的だったのか、手裏剣鬼としての記憶や経験もしっかり残っていたらしく、ヒトツ鬼の力を新たな自分の力としてはっきり認識して運用していた。
劇中ではタロウとソノイの決闘場所にいきなり乱入すると、新たな力と称して魔法鬼へと変貌を遂げた。
その際は魔法鬼の力を意識してか、忍者のコスプレの上から黒いマントを羽織って魔女帽子を被っており、不審者度が更に増した。
しかし、話の本筋はタロウvsソノイだった関係から割と扱いは雑。
魔法を駆使して戦いそれなりにドンブラザーズを圧倒するも、獣人の大群まで加わった大乱戦だったこともあり目的のタロウとは勝負できず、「面倒です!」という理由で桃谷ジロウが変身したドントラボルトの雷刃闇駆白虎の前に敗北。
その後しぶとく魔法鬼ングとなって暴れるも、虎龍攻神とドンオニタイジンの連携の前に瞬殺された。
ドン32話「けっとうソノ2」
三度目の登場。そして母親が登場し、牧場を経営している実家に住んでいることが明らかになった。
ちなみに母親だが、よく見るとドン18話ラストでタロウから一本取ったあのおばちゃんであり*1、妙なところでタロウと縁があったことが判明している。
二度の敗北でタロウに対する執着心がすっかり抜けきっており、忍者道から足を洗い、真面目に働こうとしたが、そんなある日ポニー達を見ていると何故か牛の体模様が手裏剣に見えたり、忍者の頭巾を被っているポニーの幻覚が浮かび上がり、轟轟鬼に変貌。
忍者装束の上から黒い革ジャンとテンガロンハットを身につけた不審者にしか見えないシュールな服装となり、ツルハシで岩盤を掘り進みながらタロウvsソノニ&ソノザの戦いの場に乱入。
再びタロウに再戦を挑んだが、その後復活したソノイによって倒され、消去されてしまった。
母ちゃんごめえええぇぇぇぇん!!
ドン37話「イとニとザとシ」
普通に生きてました。
他の脳人に狩られたヒトツ鬼とは異なり消滅を免れたのか、人間界で普通に生活。
忍者道を極めることもタロウにリベンジすることも全く諦めてなかったせいか、普段通り忍者の修行をしていた最中、星獣鬼に取り憑かれる寸前だったところを諸事情でヒトツ鬼を欲したソノザの手によって星獣鬼が回収され、結果として4度目のヒトツ鬼憑依にはならなかった。
公式解説によるとこの複数回憑依された挙句脳人に倒されても消えなかったことは脳人すら想定外の完全にイレギュラーな案件らしく*2、通常はこれまでの犠牲者同様消えてしまう模様。
おまけに公式もかなり投げやりになっており
ですがご安心下さい。
ちゃーんと理由を用意しましたよ。2つほど!
1,「32話のソノイはタロウの力が入った状態だったので、消去が不完全だった」
2,「忍者なので、謎の忍者パワーで生き残った」
さぁ! こちら、どちらかお好きな方をお持ちくださいませ!!
まぁ理屈と膏薬はどこへでも付く、ということで。
大野さんにまた会えた、それだけで嬉しいじゃありませんか……(?)
と生き残った理由を視聴者の想像に任せるという斬新なスタイルで無理やり補完している。……それでいいのか。
ドン49話「さいごのおもいで」
3回もヒトツ鬼になり、タロウに倒されて流石に懲りたのか、家業である牧場の手伝いをしていた。
母親と仲良くお茶を飲んでいたのだが、新生ドンブラザーズへの復讐に燃えるソノシ達脳人監視隊が最強のヒトツ鬼を作ろうと、何故か吹き矢なのにチューチュートレインをしながら欲望を増幅させる吹き矢を打ち込みまくったせいで、またもやヒトツ鬼化。
今回はいつもと違って純粋な被害者だったと言えるだろう。その前に自分の意志で変身しすぎではあるが。
「最強の王になる」と宣言し、高い跳躍力で脳人監視隊の前に現れるが、彼らの命令を受け付けずに脳人監視隊を一方的にボコボコにし、退散させた。
その後はおでん屋の屋台で話をしていた脳人監視隊と新生ドンブラザーズの前に忍者装束に王冠と外套、杖を持った不審者スタイル姿で現れ、タロウへ勝負に挑む*3。
なおこの際、宙に放った5個のはんぺんを引き寄せ、化け物のように口を伸ばして全て平らげるという人間離れした技を見せた。ヒトツ鬼化によるものなのか、大野の元々の特技なのか、はたまた忍術を極めた結果なのか定かではない
さあ勝負だ勝負ゥ!まとめてかかってこい!!!
懲りない奴だ…。だが面白い!
そうして王様鬼に変身し、新生ドンブラザーズ+脳人監視隊相手に王族分身の術などを用いて11対5という状況でも優位に立っていたが、ドンモモタロウが見せた新技によって気配を見切られ、そこから仲間を巻き込まないような正確な高速移動と斬撃によって分身ごとまとめて倒された。
その後は牧場に戻り、母親に4度目の念を押されながらも手伝いを再開していた。
なお、被ったままの王冠は投げ捨てられており、ラクダ色のシャツを着ていたが、見ようによっては「裸の王様」に見えなくもない。
今度という今度という今度という今度こそは、改心した……はず。
そしてこれで、1年に渡って4度も宿敵タロウに挑み続けた大野の物語は幕を閉じたのだった。
と思われたが……
Vシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』
実際はこの後もタロウやドンブラザーズへの対抗意識は一切変わっておらず、タロウが記憶を失って脱退した新生ドンブラザーズ相手に何度も王様鬼と化しては挑み、その度に返り討ちに遭ってきた模様。
そんな有様のため、新生ドンブラザーズの面々にもすっかり呆れられており、ほとんど流れ作業のように片づけられてきた。
そんな相変わらずの日常を過ごしてきた彼だが、ある日母親の一子が入院。
稔も見舞いに来てはその回復を祈っていたが、それも虚しく一子は息子に手を握られながら病床でその目を閉じてしまう。
そして、そんな母が最後に遺した「自由に生きてくれ」という言葉を聞いた結果、彼の心に確かな「覚悟」が生まれてしまう。
母ちゃん……俺、夢を叶えるよ……!
母親の死と遺言を受けた稔は、今までとは比べものにならない闘志と欲望をその身に宿すと、機界鬼へ変身。なおドンブラザーズの前に姿を表した際は、白いジャケットと額に歯車を身につけた不審者スタイルで現れた。
ドンモモタロウに5度目の戦いを挑むと、今までのヒトツ鬼態を凌駕する戦闘能力を見せて圧倒した末、なんとドンモモタロウを討ち取ってしまった。
だが、既に肥大化した欲望は目的を達成しても収まらず、そのまま町中で暴走を始めてしまい、食い止めようと現れた新生ドンブラザーズに対しても、タロウの死とジロウへの不満からモチベーション不足とコンビネーションの瓦解も手伝って容易に蹴散らしてしまった。
そのまま止めを刺そうとするも、ソノイの嘔吐によって返されたタロウ汁によって復活したタロウが参戦すると、彼らも再び立ち上がり形勢逆転の兆しが見え始める。
そして、そのまま彼らに逆に圧倒されてしまい、脳人レイヤーを通じていつの間にかゼンカイトピアにまで吹っ飛ばされると、そこで機界戦隊ゼンカイジャーと交戦中だったカシワモチワルドと合流。
出会って早々にお互い危機に陥っているとを悟るや速効で結託し、お互いの腕を交換して自身はカシワモチ機界鬼へパワーアップを果たす。
そうして底上げされた力でもって二大戦隊を迎え撃つが、最後はビクトリースーパーギアでパワーアップしたドンゼンカイモモタロウとゴールドンゼンカイザーの必殺技を喰らって敗北し、元の姿に戻された。
その後、死んだかに思われていた一子は実は眠っていただけだったと判明。
すっかり元気を取り戻した母親の姿に喜ぶと同時に、今度こそ真面目に生きると誓うのだった。
果たしてこれが真意なのか、それともやはりまたどこかでリベンジに走ってしまうのか。全ては神のみぞ知る……
そして……?
Vシネクスト『王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ』
まさかまさかの7度目の登場。
『ドンゼン』の一件で本人なりに懲りたらしく、既に就職したのかスーツにカバンという整った身なりをしていた。
しかし不運なことに、大型トラックに轢かれて意識不明の重体に陥ってしまう。
さらには「このまま終わりたくない」という無念が欲望に変わり、かつての特命鬼や炎神鬼の如く精神だけが王様鬼と化して本体から分離し、
王様戦隊の世界であるチキューに通じるワープゲートを生み出して、何故か既に単独でチキューにいたタロウを除くドンブラザーズの一行にソノザとソノニを巻き込んで移動してしまう。
結果、面々はチキューの五王国に飛ばされ、その先で出会った王様達と各々ひと悶着を起こして不要な因縁を作る羽目になるという本作の元凶となった。
その本人はイシャバーナに降り立ち、些細なことから対立するはるかとリタ・カニスカ、ソノザとヒメノ・ランの間に乱入すると、経緯は不明ながら彼ら全員をその場で皆殺しにしてしまった。
またオレ何かやっちゃいました〜?
しかもそれでも飽き足らず、今度はまだ完全には死んでいないのにハーカバーカに出現。どうしようもなさ過ぎる事で争い合う二大戦隊の戦いに乱入すると、無念の鬱憤晴らしと言わんばかりに彼らを蹴散らしていくが、それが仇となって二大戦隊に「共通の敵」と認識されて彼らの結束を招いたのみならず、
これまた何故か現れたゼンカイザーブラックによってドンオージャクラウンが2つ出現し、それを使ったドンモモタロウとクワガタオージャーがゴールドンモモタロオージャーとゴールドンクワガタオージャーにパワーアップするといよいよ形勢が逆転し、彼らの必殺技を同時に喰らって敗北。
その衝撃でワープホールが生まれて二大戦隊の面々は現世のチキューに帰還し、大野自身の意識も本体に戻って無事に意識を取り戻した。ちなみにその時はトラックの運転手に人工呼吸を受ける直前だった。
【変身態】
手裏剣鬼
我が宿敵よ!一子相伝、大野流忍術の真髄見せてやろう!!
ハァッ!!
謇玖」丞殴謌ヲ髫
どうした?貴様の力はその程度か…!
身長:188cm
体重:237kg
スキン:忍ばないニンジャ
ベース:ベニツ鬼
ドロップ:ニンニンジャーギア
むかしむかし:稔は忍耐強いメンタリティで修行を続けてきたそうな…。
ドン11話に登場。
忍者道を究めたい男・大野稔の「自分の忍法を見せつける」という欲望から生まれた、手裏剣モデルのヒトツ鬼。
無数の手裏剣の刃を鎧や帷子のように身につけた忍者のスキン「忍ばないニンジャ」を装備。
上半身を覆う刺々しい無数の手裏剣の刃、陣笠のように頭に被った巨大手裏剣が特徴的だが、全体的には紺色の忍び装束に口元を覆う布と割と正統派な忍者のイメージに近いデザイン。人によっては足軽か戦国武将のようにも見える。
眉間に皺を寄せた厳しい顔つきも併せて、派手さとは無縁の古典的な悪役忍者といった風情の風貌をしている。
人を超えたプライドの鬼となり、忍者道を馬鹿にしたタロウを手裏剣で[[いけいけどんどん>アカニンジャー/伊賀崎天晴]]と襲った。
モンスター化すると「分身の術」で5人に増え、頭の「カサニンジャーシュリケン」を変幻自在に投げつける。
そして宿主が忍者として特訓してきた関係から小型の手裏剣をナイフのように装備して武装。
分身の術を駆使して1対5に持ち込み、時には撒菱をばら撒いてドンモモタロウを含めたドンブラザーズを苦戦させるなど、戦闘力は今まで出てきたヒトツ鬼の中では随一。
モチーフは『手裏剣戦隊ニンニンジャー』。
全体的なフォルムはアカニンジャーよりもシュリケンジンやヒトカラゲ寄り。ドンモモタロウを執拗に狙うという点では蛾眉雷蔵のオマージュとも言える。
そしてニンニンジャー達が家族の絆を尊び、先祖が作った忍者の歴史に縛られず、自分の思い描く未来の忍者道をド派手に突き進んでいった忍者なのに対し、
手裏剣鬼の場合旧い忍者のイメージに縛られながら孤独に修行に励む、忍者のコスプレをした自称忍者で推定独身の中年男性といういろんな意味で世知辛い対比となっている。
一応忍者への情熱は本物なので「ドンブラザーズではなくニンニンジャーの世界にいたら幸せになれたかもしれない」という意見も上がった。
魔法鬼
久しぶりだな!我が宿敵よ!!
アンタは…まさか!また!?
誰……?
貴様を倒すため!また力を手に入れたのだァァッ!!
鬲疲ウ墓姶髫
雷の、エレメントォ―!!
身長:198cm
体重:226kg
スキン:紫の魔法使い
ベース:シソツ鬼
むかしむかし:稔は手裏剣鬼になったことがあるそうな…。
ドン27話に登場。
忍者道を究めていた男・大野稔の「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた、魔法モデルのヒトツ鬼。
紫色の衣装を着た魔法使いのようなスキン「紫の魔法使い」を装備している。
風貌は一見魔女帽子を被りマントを羽織った古典的な魔法使いのようだが、その頭部はよく見ればへし折れて使い物にならなくなった箒と紫色のスライムが混ざり合ったような怪物然としたもの。
悍ましい単眼の相貌も併せて、さながら[[魔法使いの姿を稚拙に擬態した邪悪な魔物>地底冥府インフェルシア]]のようなビジュアルである。
人を超えたリベンジの鬼となり、タロウに勝つために忍者道を超えるマジカル・フォースをどんどんと究めていった。
モンスター化すると「魔神スティック」を片手に不思議な呪文をコールして、あふれる執念をエレメント魔法に変えて攻撃する。
ただし呪文詠唱は原典のそれとは程遠く、「○○のエレメント!」と雑に叫ぶだけで魔法が発動する関係から元ネタへのリスペクトの度合いは前作のボッコワウス以下。
肝心の実力の方は以前の手裏剣鬼の時同様高め。
大乱戦になったドン27話のせいで影が若干薄くなってしまったが、トリッキーな魔法でドンモモタロウを翻弄しキレのある体術も見せるなどヒトツ鬼の中でも戦闘力は優秀な部類に入る。
モチーフは『魔法戦隊マジレンジャー』。
紫色のマントを羽織るなどマジレンジャーと共通な部分こそあるが全体的なビジュアルは冥獣人のそれ。帽子にはインフェルシアのデザインに見受けられた髑髏があしらわれている。
魔法発動時の魔法陣はマジレンジャーが用いていた魔法陣であるなど小ネタも見受けられる。
また原典となるマジレンジャー達が勇気と家族の絆で魔法に目覚めていったのに対し、
魔法鬼の場合個人的な怒り・執念といったネガティブな感情や欲望で魔法を用いて怪物に堕ちるという原典における悪の魔法使い路線を貫いている。
魔法鬼ング
炎のエレメントォー!
身長:52.7m
体重:2160.7t
スキン:魔神の王
ドロップ:マジレンジャーギア
倒された魔法鬼のパワーが脳人レイヤーに積み重なって生まれる、巨大な魔法モデルのヒトツ鬼ング。
マジキングを歪めたようなスキン「魔神の王」を装備。今回は電磁鬼ング以来になるヒトツ鬼と同種の頭部デザインに戻っている。
多彩な魔法が入り乱れる「エレメント祭り」で敵にチェックメイトをかける、強大な「魔法スキル」を得意とする。
ばく進するように繰り出す[[マジ熱いファイヤー>マジレッド/小津魁]]は、あらゆるものを焼き尽くしてしまう。
倒されると「マジレンジャーギア」をドロップする。
元ネタはマジキング。頭の帽子に類似性が見られる。
轟轟鬼
俺は諦めェェん!!今度こそお前を倒す!!
お前は……またか!?
見ろ!俺の新しい力を…!スタート・アップ…ハァ!!
霓溯ス滓姶髫
アタァァァック!!
身長:191cm
体重:233kg
スキン:しつこき冒険者
ベース:ベニツ鬼
ドロップ:ボウケンジャーギア
むかしむかし:稔は手裏剣鬼と魔法鬼になったことがあるそうな…。
忍者道と魔法を究めていた男・大野稔の「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた、轟轟モデルのヒトツ鬼。
インディ・ジョーンズを彷彿とさせる古めかしい冒険者風のスキン「しつこき冒険者」を纏っている。
頭部は過去に登場した快盗鬼に、ボディは海賊鬼にそれぞれ似ているが、全体的にレザージャケット風のカラーリングになっているほか側頭部のモノクルが大きなタイヤとコンパスをあしらったようなものに変わっている。
全体的には古典的な冒険家像を踏襲したようなルックスだが、邪悪な笑みを浮かべた顔は流用元もあいまって[[純粋な冒険心や>ゴードム文明(轟轟戦隊ボウケンジャー)]][[探究心など持たない>ジャリュウ一族(轟轟戦隊ボウケンジャー)]][[悪質な盗掘家>ダークシャドウ(轟轟戦隊ボウケンジャー)]][[・略奪者>アシュ/クエスター(轟轟戦隊ボウケンジャー)]]といった印象。
また歯を剥き出しにして笑う口元や襟元から覗く胸板は色合いも相まって白骨死体じみており、道半ばで力尽き朽ち果てた冒険者の亡骸のようにも見える。
総じてわかりやすいリデコながら「冒険家」に対するネガティブなイメージが詰め込まれたビジュアルとなっている。
人を超えた再リベンジの鬼となり、タロウに勝つために忍者道や魔法を超える果てなき冒険スピリッツをどんどんと究めていった。
モンスター化すると頭の「プレシャスコンパス」で標的を探し、スタート・アップしながらアクセル全開でアタックする。
倒されると「ボウケンジャーギア」をドロップする。
モチーフは『轟轟戦隊ボウケンジャー』。
スーツは快盗鬼と海賊鬼のリデコ。
変身時のモーションはボウケンジャーの変身ポーズと同一であり、頭にデカデカとアクセルラーを模したような巨大なタイヤとコンパスが存在、また首の襟には明石暁のジャケットの襟に描かれているのと同じ迷彩柄もデザインされている。
ボウケンジャーの面々が、それぞれが「自分だけの宝」を求めながらも数多の冒険の中で理解し合い絆を深め、大きな試練やトラウマに直面するたびにそれを仲間と共に乗り越えていったのに対し、
轟轟鬼は心配してくれる肉親のために人に理解されない非現実的な夢と子供っぽい復讐心を捨てようとするものの結局うまくいかず、熱い冒険とは程遠い孤独な戦いを懲りもせず繰り返した末リベンジを果たすこともできず消されてしまったという点が、やはり皮肉となっていると言える。まあ結局生きてたんですけどね。
また、探検家のような姿や一種の「普通の人間になりたくない」という欲望は[[人間を捨てたかった彼>創造王リュウオーン]]にも似ている。
王様鬼
か、母ちゃんごめん…今度という今度という今度こそは…俺は最強の王になるぅぅ!!
邇区ァ俶姶髫
うるさい!戦う相手はこの王が決める!
身長:200cm
体重:240kg
スキン:オオノオウカン
ベース:シソツ鬼
ドロップ:キングオージャーギア
むかしむかし:稔は手裏剣鬼と魔法鬼と轟轟鬼になったことがあるそうな…。
忍者道と魔法と冒険を究めていた男・大野稔「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた、王様モデルのヒトツ鬼。
虫が王様の衣装を着飾ったようなスキン「オオノオウカン」を纏っている。
モチーフ戦隊の「昆虫+王様」という要素をしっかり拾ったデザインで、ぱっと見には王冠やマントなど王様の要素が強めだが、よく見るとリアルな昆虫の脚や触角、鞘翅などがあちこちにあしらわれており結構不気味。
全体的には王冠を被った王様の顔にも背中側から見た甲虫にも見えるような騙し絵風の見た目になっており、腹部には髭面の男性の顔がある……と見せかけて、それっぽく見える模様のある甲虫の鞘翅がくっついている。
さながら[[王様に擬態した虫の化け物>ダグデド・ドゥジャルダン]]といった印象。あと鞘翅の模様は大野の顔にも似ているため、サイズの合わない王冠を被った大野の顔にも見える。
人を超えた再々リベンジの鬼となり、タロウに勝つために忍者道や魔法や冒険を超える王者の風格をどんどんと究めていった。
モンスター化すると、「王族分身の術」で五色のキングに分かれて自分を[[守護>シュゴッド(王様戦隊キングオージャー)]]させながら相手に王手をかけていった。
「最強のヒトツ鬼を作る」という目的のためにソノシたち脳人監視隊が欲望を増幅させる吹き矢を何発も撃ち込んだためか、言動はいつものごとく暴走気味、かつ「王」を自称して彼らの命令に逆らうなどいつも以上に傲岸不遜。
しかし「最強のヒトツ鬼」の名は伊達ではなく、ソノシをパンチ一発で吹っ飛ばす、脳人監視隊を1人で一方的にボコボコにしてしまう、タロウを除く新生ドンブラザーズ+脳人監視隊の計11人に5人で挑んで終始優勢に立ち回るなど異常な強さを誇っている。
倒されると「キングオージャーギア」をドロップする。
モチーフは『王様戦隊キングオージャー』。
東映公式サイトではゴレンジャー~キラメイジャーまでの全戦隊モチーフのヒトツ鬼が出揃った時点で「『とっておき』が残っている」と言及されており、
ファンの間では機界鬼か暴太郎鬼かはたまた非公認鬼や仮面鬼かと憶測を呼んでいたが、正解はまさかの次回作モチーフという意表を突くチョイスだった。
分身の術に関しては色合いがきっちりキングオージャーのメンバーに対応したカラーリングとなっており、無駄に芸が細かい。
また、『キングオージャー』第1話が放送されるやいなや、シュゴッダムの王であるラクレス・ハスティーが「民を顧みない暴君」そのものであったために現在では「第1話におけるラクレスを隠喩していたのでは?」と考察もされている。
また、ラクレスとの共通点以外でも家族である子供達や国民を守るために自ら反逆者となる道を選び、様々な昆虫を模した5人の個性的な王や兄、かつては敵対し、最後は和解した王と共に力を合わせ絆を結び、宇宙からの脅威を打倒したギラに対し、
第三者の手によって、家族や民を一切顧みない傲慢な独裁者に無理矢理仕立て上げられ、色は違っても姿は統一された無個性な分身を1人で操る王様鬼という皮肉な対比が見られる。
ドン最終話では処刑人のソノナ・ソノヤとの戦いが描かれたため、TV本編における最後のヒトツ鬼となった。
また今回は更生しようとした矢先、脳人監視隊の介入でヒトツ鬼になったため、完全な被害者である。
機界鬼
最強、最強! 俺こそ、オンリーワァァァン!!!
讖溽阜謌ヲ髫
身長:203cm
体重:244kg
スキン:ギアガトリンガー
ベース:ベニツ鬼
ドロップ:ゼンカイジャーギア
むかしむかし:稔は世界初、手裏剣鬼と魔法鬼と轟轟鬼と王様鬼になったことがある男だったそうな…。
Vシネクスト『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』に登場。
忍者道と魔法と冒険と王道を究めていた男・大野稔の「宿敵の桃井タロウを倒したい」という欲望から生まれた機界モデルのヒトツ鬼。
大小様々な歯車が組み合わさったかのようなメカニカルなスキン「ギアガトリンガー」を纏っているが、よく見るとその歯車はどれも縦向きに並べられて噛み合っておらず、歯車と歯車の間も隙間なく閉じられて顔にも目の代わりとして3つの歯車が組み込まれた結果表情が読めず、残った口は歯を食いしばった骸骨のような様相になっている。
また、右腕はロボットアームのように大きく伸びた「ブッコワスハンド」となり、左腕は5連のガトリングガン「秘密の銃」と一体化しているなど、その姿は[[他人と交わろうとせず、破壊と戦闘のみを実行しようとする兵器>ボッコワウス(機界戦隊ゼンカイジャー)]]のようなものである。
モンスター化すると奇怪かつ頑丈な体で相手の攻撃を全力全開で受け流し、左腕のガトリングでババンババンと掃射して視界に入った周囲一帯の敵を一網打尽にする。
加えてただ豪快に暴れまわるだけではなく、劇中では自身に突っ込んできたオニシスターを押さえつけてガトリングを彼女の体に置き、そのまま後方にいたイヌブラザーたちを狙い撃つ老獪さも見せた。
大野自身、今まで以上にタロウへの挑戦心が膨れ上がっていた事もあって戦闘能力はヒトツ鬼の中でも最強クラスを誇り、一度はドンモモタロウの命を奪い、他界させてしまった。
倒されると「ゼンカイジャーギア」をドロップすると思われるが、既にドンブラザーズが入手済みの為、詳細は不明。
モチーフは『機界戦隊ゼンカイジャー』。
歯車は彼らが使うセンタイギアを意識していると思われる他、その胸には鳥の頭にも見えるレリーフがある。
ゼンカイジャーの面々が各々に苦い過去を抱えながらも、最終的にはそれを乗り越えて自分の楽しみや生き甲斐を見出し、他の世界へと旅立って多くの人々と手を取り縁を結んでいるのに対し、
機界鬼の場合些細なプライドを傷つけられた過去に執着し続け、それ以外の進む道に全く目を向けなくなった上に、自分の欲に溺れて無関係な人々に襲い掛かる点がヒトツ鬼としての皮肉になっていると言える。
ゼン介人との対比は特に強くなっており、両親が行方不明になってもその生存を信じて世界初という夢に挑戦し続け、キカイノイドと共にゼンカイトピア初のスーパー戦隊を結成したゼン介人に対し、
誤解とはいえ大事にしていた母親が危篤になってしまい、またしても同じ夢に固執しては何度目かも分からないヒトツ鬼化を遂げ、二番煎じのキカイノイド怪人と奇妙な縁を結ぶ機界鬼という皮肉が見られる。
また、亡き母親の存在が遠因となって主人公に執着する点に関しては、ゼン介人達と和解する前のステイシーにも共通すると言える。
【余談】
- 公式からの愛称は「謎の忍者おじさん」というあまりにも雑ながらこれ以上ないほど相応しいもの。そしてその後も再登場する度に視聴者から「謎の魔法使いおじさん」「謎の冒険おじさん」「謎の王様おじさん」などと呼ばれることとなる。纏めて「謎の忍者魔法冒険星獣未遂王様機界柏餅おじさん」と呼ばれたりも。
肩書のデラックス盛り。
演じた榊原卓志氏も認知済みだったらしく、プライベートGロッソに出向いた時は自分で名前を設定可能なキーホルダーに「謎の忍者おじさん」と刻印している。それ名前ちゃうし。
- 手裏剣鬼→魔法鬼への変貌は『ニンニンジャー』本編で加藤クラウド八雲の魔法の師匠が小津翼だったことに由来して決められた事がスタッフブログにて語られている。
由来が強引だった事についても認めたが
また、手裏剣鬼→魔法鬼を経て轟轟鬼へ変貌したが、翼は『ボウケンジャー』ではVシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』のドリーム戦隊の一員として登場している。
- 手裏剣鬼のスーツは
宿主の関係上後に魔法鬼に改造された。胴体をよく見ると改造される前の名残が確認できる。
- 4度目の憑依となるはずだった星獣鬼に関しては、大野の実家が牧場だった事と、『星獣戦隊ギンガマン』でヒュウガを演じた小川輝晃氏が別役で『ニンニンジャー』に客演していた事に由来すると思われる。
- 機界鬼のデザインが、身体に対して縦向きになっている歯車なのは、未来鬼と被らない様にしたため(未来鬼の方も壊れて歯車が剥き出しになった時計の様な見た目をしている。)。
- ちなみに劇中でヒトツ鬼になった戦隊には何の因果か、
といったように、忍者の敵が存在するという共通項がある。
- 上記の件を踏まえると、『キングオージャー』にも忍者怪人が登場する可能性が……?と思っていたら、
企画さんがゴネにゴネたおかげで『キングオージャー』の第2部より忍者モチーフの幹部怪人ゴーマ・ローザリアが登場した(なお、クリーチャーデザインの余湖裕輝氏は『ニンジャスレイヤー』の作者でもある)。
我が宿敵よ!一子相伝、大野流追記・修正の真髄見せてやろう!!
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*2 劇中でもソノニに「まさか生きていたとは」と驚かれている。
*3 もはや4度目だからか、記憶力が良いつよしは「あなた、確か…」と一目見るなり呟いていた。ただし、このシーンについてつよし役の鈴木浩文氏は「実際には一度も会った事はない。でも多分ヒトツ鬼界隈の中で『ヒトツ鬼にめっちゃなってる人だ、有名なんだろうな』という理由で芝居した」とシネマトゥデイの座談会企画で語っている。
*4 ハカイザー自身も『忍者キャプター』の火忍キャプター7がモチーフ。
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