登録日:2022/08/05 Fri 15:35:00
更新日:2024/06/25 Tue 13:51:00NEW!
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70年代特撮ヒーローNHK NHK教育 TAROMAN カオス 岡本太郎特撮 円谷プロ 芸術
な ん だ こ れ は !
岡本太郎
あーあ。TAROMANの項目建てるのめんどくさいなぁ…
誰か立ててくれたら追記するんだけどなぁ…
ん?なんだ?急に暗く…
そう、アニヲタWiki(仮)も知っている巨人
TAROMANである!!
TAROMAN(タローマン)とは、1970年代に放送された空想特撮番組である。
正式名称は『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』。
概要
近代日本を代表する芸術家岡本太郎監修の下制作された特撮番組。氏の言葉や作品がモチーフとなっている。
ウルトラマンシリーズではないがあの円谷プロも制作に協力している。
また変わったところでは、当時まだ一介の模型店に過ぎなかった海洋堂が資料提供としてクレジットされている。
しかし何より語られるのはその先鋭的な作風。
- 一見すると「なんだこれは!?」としかいいようのない奇獣デザイン
- 岡本太郎の名言を極端に表した作品テーマ
- ヒーローであるはずのTAROMANがおこす奇行の数々
- 伝説の最終回
いわゆる第二次怪獣ブーム(変身ブーム)の只中で発表されたこの作品は、最盛期には週10作ものライバル特撮番組がひしめく中で生き残るためにも強い個性が求められていた。
ウルトラマンのデザインが彫刻家・成田亨により行われ好評を博した例に倣ったのかどうかは定かではないが、
芸術家の強烈な個性を全面に押し出した本作は上記のような斜め上の作風となり、その善悪を超越したアバンギャルドな世界観は、万人受けこそ難しいが刺さる者にはかなり刺さる尖った作品となった。
一方「岡本太郎監修」という前代未聞な挑戦は困難も多く、TAROMAN以前には幾多のパイロット版が作られたが製作者たちの腑に落ちる作品はなかなか生まれなかった。
そしてそんな創造と破壊の末に生まれたのがTAROMANであったが、制作には困難も多かったらしく「岡本氏への期待に応えようと、空回りしていた部分も思い返せば多々あった」「どうやって造形して動かすべきか何度も頭を抱えた」「了承やアドバイスの都合、岡本氏への連絡はしょっちゅうだった」という証言や、「岡本氏の知名度の高さゆえに他の特撮よりも高い数字が求められた」「局上層部やスポンサーからアバンギャルドな作風を守るのは大変だった」という証言が残されている。
結果、作品としてはこれ1作に終わりシリーズ化こそ叶わなかったものの、本放送後も特にローカル枠で度々再放送が行われ、その度に「なんだこれは!?」と心に引っかかるファンを少しずつ獲得していた。
このため現在でもその知名度に反して一部からカルト的な人気を誇っている番組である。
有名人ではあのサカナクションの山口一郎も本番組のファン*1を公言している。氏の本作グッズのコレクションは相当な充実ぶりで、公式のイベントにも貸し出され展示されることがある。
また、現在の特撮業界の第一人者でもある樋口真嗣や田口清隆も本作品の影響を受けたと証言しており、TAROMANを通して得た体験は両者が制作に関わった2022年当時の最新作である「シン・ウルトラマン」「ウルトラマンデッカー」にも生かされているらしい。
さらには海を越えてあのメキシコ映画界の巨匠、サンティアゴ・M・ペレスもまた本作に好意的な反応を寄せている*2。
玩具も特にフィギュアは当時の技術からすれば中々出来がよく、80年代に入っても個人経営の玩具店の棚では割と見かける機会が多かった。
しかしオイルショックで制作会社の経営が徐々にマイナスに飛び込み悪化し、80年代中頃に倒産。
その際の混乱と管理体制のまずさでマスターフィルムと放送用テープが散逸してしまい、再放送が不可能になってしまった*3。
それでも昭和末期までは権利を引き継いだ別会社の主導で各地で細々とヒーローショーが開催されていたのだが、ショー自体はTAROMANの根底にあった「岡本太郎の思想」との乖離が徐々に目立つものとなっていったようだ。
最終的にはバブル崩壊の煽りを受けてそちらの会社も活動を休止し、ヒーローショー事業から撤退。
以降、TAROMANは各人の記憶の中にのみ存在することとなった。
岡本氏も(太陽の塔の件を除けば)自身の作品の保存には関心が薄いため本作についてリアクションを取ることはほぼなく、平成を迎え氏が鬼籍に入る頃には、世間からは忘れられたヒーローと化していた。
正規の視聴手段が失われ長年封印作品のような扱いを受けていた本作だが、放映50周年を迎えようという令和の世になり、突如として新たな動きがあった。
現存するフィルムがかき集められて修復され、2022年7月にNHK教育で10話分が再放送されたのである。ここで初めて本作を知った若い世代の方も多いのではないだろうか。
この再放送時には「TAROMANと私」と題した山口一郎氏への新撮のインタビューパートもあわせて放送され、私物のグッズ紹介を交えながら興奮を隠せない様子で本作や岡本太郎作品を語る彼の様子もSNSで話題となった。
インタビューパートがカットされているものの、公式がYouTubeやニコニコ動画でも公開しているため、見逃した方も是非一度観ていただきたい。
再放送に対する視聴者の反応は概ね困惑好調だったようで、後にTAROMANの歴史を追った『タローマンヒストリア』が制作され、2022年12月にNHK教育で放送された。
タローマンヒストリアでは岡本太郎のファンである井浦新がナレーターを務め、TAROMAN製作のプロデューサー補佐である加古捏三氏をはじめとする関係者、本作ファンへのインタビューのほか
本作のパイロット版や前番組*4の紹介、番組制作中に発掘された『爆発だッ!タローマン』の歌唱映像の公開がなされた。
また番組最後に「タローマン総選挙」の中間発表も行われ、水差し男爵とMr.ノンがそれぞれ1位2位となっていた。昭和視聴世代からすれば納得の順位である。
ただし2022年に再放送されたエピソード内では登場していないキャラクターであったため、令和再放送世代の新規ファン層からは「誰だよ!」の声がネットのあちこちで上がるという珍事も発生した。
なおアバンギャルドな演出の一環として放送予定と実際の放送を入れ替えるという暴挙前衛的な挑戦が行われた結果、初回放送時の話数・順序についての正確な資料が無い為、以降の第○話は上記の再放送のものを指す。
その後2023年小学館入門百科シリーズ「タローマンなんだこれは入門」超復刻版が発行されたことで全30話の放送順が判明した。
あらすじ
1970年代の日本…めまぐるしい経済の成長を遂げていたこの日本を、でたらめでべらぼうなものが襲った。
まるでシュールレアリズムの化身のような怪獣「奇獣」たちである。
「なんだ、これは?」そうつぶやき逃げ惑うしかない街の人々。
地球防衛軍(CBG)も必死で立ち向かうも、奇獣には手も足も出ない。
でたらめなものにはでたらめなもの、べらぼうなものにはべらぼうなものをぶつけるしかない。
そんな中宇宙の彼方から奇獣を倒す一人の巨人が現れた。
そう、芸術の巨人TAROMANである!!
登場人物紹介
- [[TAROMAN>タローマン(登場キャラクター)]]
CV:岡本太郎
シュールレアリズム星というところからやって来たらしい、一目で「なんだこれは!」と驚かれる芸術の巨人。
赤と銀の体色に太陽を模した金色の顔、胸と両掌に書かれた眼をもつ人助けの巨人。
顔の「タローマスク」は日本モンキーパークにある『若い太陽の塔』がモチーフな時を超え愛される巨人。
体の赤もシュワッチの方ではなく『太陽の塔』がモチーフで「タローライン」と呼ばれるあなたが呼べば来る巨人。
手と胸の三つの目「タローアイ」は岡本太郎の絵によく描かれている眼で、ここからも世界が見えるビルの谷間を覗く巨人。
腕のラインは奇獣としても登場している『痛ましき腕』、胸の眼は『宇宙人東京に現る』のパイラ人と思われる無所属の巨人。
体内に生命の樹*5というものがあり、しなやかな動きはこの木によるものだという足の速さが評判の巨人。
このようにタローマンは奇獣達と同じように、むしろモチーフ要素の集合体で岡本太郎芸術のキメラ的な容姿をしている動体視力日本一の巨人である。
顔の周りの角は「タローホーン」といい、折れても生えてくる上に中に太郎汁といううまい汁が入っている若者の心に寄り添う巨人。
必殺技「芸術は爆発だ!」は両掌の眼を自身の目に重ねて構え、広げると同時に謎の宇宙パワーで相手を爆裂させるべらぼうな巨人。正直、モゴモゴしていて何て言ってるのかあまり聞き取れない。
岡本太郎の思想をもってでたらめな行動をするのが特徴。
例を挙げると
- でたらめさを全身で表した謎の動き
- 登場すると頻繁にミキサー車を踏み潰す
- というか建物被害は基本気にしないし、下手すりゃ自分から壊す。\バカヤロー!!/
- 腹を立てればたとえ民間人でも容赦せず洗脳したり制裁する。
など、毎回何がしかのでたらめ極まる行動を繰り返している。
しかし、本人は伊達や酔狂でこんな事をやっているわけではなく、真剣にでたらめな事に取り組んでおり、その為なら手段を選ばない。
自分自身への妥協=ワンパターン化を嫌うため、自分自身を不利な状況に追い込んだり、果てはわざと負けようとすることすらある。
芸術家特有のこだわりが強すぎる上、それを一般人にも強要したがるきらいがあるためぶっちゃけ奇獣よりこいつの方が厄介。
自身の在り方に対してはやたらストイックな一方、悪口を言われれば耳聡く聞きつけて仕返ししたり、腕相撲で負けそうになって必殺技で勝敗をうやむやにしてしまったりと変に大人げない面があるのもまた面倒臭い。
公式サイトでも「正義の味方ではなく」と明言しちゃってるのでまあそういうことなのだろう。
技名以外では基本的に喋ったり掛け声を発することはなく、その心情はパントマイムのような大げさで奇妙な、時に人間臭い体の動きで表現している。
妙に長いナレーションや高津博士の解説によっても補完されるが、本当にそれが合っているのかは誰にもわからない。
明確な変身シーンのようなものはなく、顔らしきものが空から地上に降ってきてビルの谷間に立ち上がるという登場場面がバンクシーンとして使われている。
ただしこのバンクすらなしに何の前触れもなくいつの間にか出現していることも多い。無言でSEなども一切なくヌッと出てくるのでちょっと怖い。
必殺技「芸術は爆発だ!」は宇宙に解き放つパワーであらゆる奇獣を絵の具の塊のようなものに変化させ、一撃で爆散させてしまう凶悪極まりないもの。
我々には理解できないでたらめなタイミングで放つためとっととそれを撃てとよく突っ込まれる。
だがTAROMANがその瞬間瞬間に全存在をかけて命を燃焼させて放つ技のため、実はおいそれとは使えない技らしい。
その他にも手から放たれる鏃型の光線「コントルポアン」や締め付けるようにして相手を拘束するリング状の光線、「明日の神話」「千手」「雷人」等の岡本太郎作品をモチーフとした技など多彩な能力を持つが、いずれも奇獣相手にまともに使われたことはほぼない。
- 隊長
地球防衛軍(CBG)の隊長のしっかり者。
一目でTAROMANが敵ではないと見抜き、以降も協力的。
しかしTAROMANによって宇宙に連れ去られた作家達を見て「いい気味だ」と笑ったり、仕事がなくてボーナスが心配だとボヤく中年隊員に「上にはうまいこと言ってある」と悪い顔で伝えたりと結構ゲスい一面も垣間見せている。
- マミ隊員
女性隊員。よく電話を取っている。
紅一点で主役回もあるので割と目立つ。
名前のモチーフは恐らく岡本太郎の唯一の建築作品である「マミ会館」。
- 中年隊員
本名不明。『タローマンかるた』付録冊子などでも「ちゅうねんたい員」とされている。あるいは「ちゅうねん」という名前の隊員なのかもしれない
よく見ると一人だけ普通の安全ヘルメットを着けている。
地球防衛軍入隊前はサラリーマン(2話で酔っ払って路上ミュージシャンに空き缶を投げつけている)であり、
また入隊後も副業をしている(7話でタロウマンパンの売り子として登場)。
発言が多く、ほとんどがのんきなセリフであり、コメディリリーフ的なポジションであることがうかがえる。
一方で勇ましくビーム銃を構えるスチルも残されており、戦闘にはそれなりの自信があるようだ。
- 新人隊員
若い隊員。
いかにも主人公っぽくOPでにこやかに笑っているが空気。どの防衛組織にも一人くらいはこういうやつがいるもんである。
時折TAROMANが登場する前に意味深に姿をくらますところが描かれていたため「こいつがTAROMANに変身しているのでは」と視聴者から疑われていたが、
最終回では普通にTAROMANと同時に登場しており、特に関係のない別人だったことが判明した。じゃあ結局何だったんだよお前。
なお空気キャラになってしまったのは、中盤以降に登場が予定されていたロボ兵器「パッション・バッファロー」のパイロットという設定だったのが、着ぐるみの盗難により出番が削られてしまったため。
- 少年隊員
デブやや肥満体の少年。
初登場時は地球防衛軍に入りたいと駄々をこねていただけのただの子供だったが、次の話では何故か当然のように防衛軍に加わっていた。
子供特有の元気で正直…言い換えれば生意気な性格。
2022年に再放送された発掘分のエピソードでは語られていないが、実は超能力を持っており、目から眼光を放つ事ができる。
- 風来坊
本名不明。
地球防衛軍に協力するキザな男。
テンガロンハットとカウボーイジャケットを身に着け、戦闘の際には鞭を使用する。
セリフも多く人間パートの主役的ポジション。その割には本名もなぜ地球防衛軍にいるのかも不明である。
やはり2022年再放送分では描写されていないが、実は全身が機械化されたサイボーグにして、地球滅亡を防ぐため未来よりやってきた未来人。
未知の宇宙人に鞭ひとつで立ち向かう描写も、機械化された自身の実力への自負あってのものだろう。
- 無籍奇獣 無籍動物
体長∶35センチ
体重∶25キロ
出身地∶長野県
弱点∶体が硬いので倒れると自力で起き上がりにくい
犬のような声を出す犬っぽいなにか。
風来坊と一緒にいたり屋根の上で鳴いていたりする。
これでも見てるとちょっとかわいく見えてくるのが不思議。
実は小型の友好奇獣の一種であり、「無籍奇獣」の別名を持つ。
また、本編に登場するのは親とはぐれた子供の個体であり、5m超の巨体を持つ親の無籍動物を探している、という設定がある。
モチーフは千曲市白鳥園にある『無籍動物』。
- 高津博士
ニュース番組にコメンテーターとして登場する博士。
中盤以降は地球防衛軍基地にも登場するように。
岡本太郎に詳しく奇獣やTAROMANの奇行について解説を行う。
- 五里博士
CBG開発部所属。2022年再放送分では未登場だったが、2023年に新たに発掘されたエピソードにて登場。
書籍と映像とで顔が全然違う。パネマジってレベルじゃねーぞ!
映像での顔はどう見てもゴリラであり、地球人かどうかは不明。ついでに某宇宙猿人との関係も不明。
- 勝又常吉
「TVTニュース」の司会を務める人物。名前からしてTAROMANの地雷を踏んでいる。
無責任に知ったかぶったようなことばかり言うため、高津博士からよくたしなめられている。
よりにもよって何より「同じことの繰り返し」を嫌うTAROMANに対し
「いつものようにTAROMANがやっつけてくれる」「こういうのは一度ピンチになるのがパターン」
など地雷を踏み抜く発言を連発して戦意を喪失させてしまい、最終的には…
- 女性アナウンサー
奇獣出現のニュースを報じるアナウンサー。
何故か有名作家のスケジュール管理をしているらしきシーンもある。
それだけの人物だが「〜でござあます」という独特の口調が印象的。
- 社長と部下*6
鷲野建設という建設会社の社長と秘書。
会社のビルを建てるも、建てるたびに戦闘でぶっ壊され、「ワシのビルが~」「社長~」と嘆く哀れな二人。
ビルがにょきにょき生えてきた高度経済成長期を象徴するキャラってのは多分考えすぎ。
意外にも主役回がある。
社長を演じたのは本放送時に番組の提供、グッズ展開などを一手に担った総合商社「鷲野グループ」社長、鷲野蛭賀氏ご本人。
氏が岡本太郎の大ファンであった事から鷲野グループの一社提供による放送が実現し、また大企業の社長でありながら若き日は役者志望であったという異色の経歴から本編への出演に至ったという。
- 絵描き
趣味として気軽に絵画を楽しんでいた絵描き。
風景画を描いていたところ、奇獣を追っていたTAROMANに目をつけられてしまう。
趣味の落書きと自嘲した事で、気軽なお遊びを許さない彼に岡本太郎のような「命懸けで遊ぶ」人間になるよう洗脳されてしまった。
幸い(?)芸術家としての才能はあったらしく、後のエピソードでは芸術家をターゲットにする奇獣「傷ましき腕」に身を狙われている。
- 侵略奇獣 河童星人
体長∶1.6メートル
体重∶67キロ
出身地∶河童星
弱点∶物理的攻撃には弱い
黒タイツに大きなサングラスをかけたようなどっちかと言うとゴジラシリーズっぽい宇宙人。
理由は不明だがTAROMANを敵視しているらしく、彼ともども地球を滅ぼすことを企てている。
が、出てきても思わせぶりに「アプストラクシオン・クレアシオン」*7と謎の作戦名を呟いたのみ。
「変な顔だ」とTAROMANにしょうもない悪口を言ったりするだけであり、具体的に何をやっていたのかは一切不明。何もやっていなかった可能性も大いにある。
奇獣の出現に関与していることを匂わせてはいるものの、あくまで匂わせているだけでありはっきり配下として描かれたのは「午後の日」達だけである。
TAROMANの方からは片手間に放った技で撃退されるなど、まともに相手にされていなかった。
一応『タローマンかるた』ではTAROMAN(とガ・ダーン)を磔に追い詰めるシーンが描かれているが、史料の少なさ故にイメージか未発掘話の描写かは不明。
最終的には「午後の日」達に仕事を丸投げして高見の見物を決め込んでいたところ、TAROMANのぶん投げた彼らの円盤と正面衝突してそのまま全滅するという事故同然のあんまりな最期を遂げてしまった。
ちなみに名称は放送中には登場せず、地上波放送の字幕や出演者のツイートで確認できる。
ヘルメットや円盤のモチーフは彫刻『河童像』。
- TAROMAN2号
体長∶51メートル
体重∶51000トン
出身地∶シュールレアリズム星自滅し倒れたTAROMANを救うべく現れた第二の巨人。
TAROMANと同じパワーとスピードを持つ巨人だが、自己模倣を何より嫌うTAROMANにより芸術は爆発だ!されてしまった。*8
ちなみに、TAROMANと異なりナレーションからは「ヒーロー」と明言されており、登場シーンのBGMもやたらとカッコいい。
おかげで「TAROMANはシュールレアリズム星の基準でも変人扱いされているのでは」と思われていたが、上述の「なんだこれは入門」にてシュールレアリズム星ではTAROMAN2号の方が変人であることが明記された。
モチーフは川崎市岡本太郎美術館の入口にある『赤い部屋』に展示されている顔で、元々タローマン用に造形されていた没マスクを流用したとのこと。
- ガ・ダーン
『TAROMAN』の前番組『大権威ガ・ダーン』の主人公。
アンデパンダンなる悪の帝国と戦っていたらしい。
『集まれヒーロー!藤映テレビまんがまつり』で敵役としてTAROMANと共演。(この回のフィルムは未発掘)
その縁か最終話のアイキャッチにTAROMANの後ろに控えている。
その後劇場版『タローマン大統領』にも少しだけ登場。
ガ・ダーンは現状TAROMAN以上に資料の少ない番組であり、「権威によって敵を倒す」というこれまた斬新すぎるコンセプトだったらしく、わずか5話で打ち切りにされている。
そのためか、最終話は洗脳され正気を失ったガ・ダーンが相棒(と思しきキャラ)を刺殺し、日本が滅亡したことがナレーションで語られて終了というとんでもないものとなっている。そしてその後2人で何事もなかったかのようにタローマンの宣伝をし始めた
この超早期打ち切りの為、当時まだパイロット映像しか出来ていなかった『TAROMAN』の本放送昇格が急遽決定。打ち切りの煽りで負債を負う事となった造形会社への配慮として、いくつかの小道具などを本作から流用している。
なお「コンセプトが今作でもデザインを務めた岡本太郎氏の逆鱗に触れたため、制作陣的にも黒歴史にしている」という噂があるが、実際には『ガ・ダーン』と『TAROMAN』は別会社による制作*9であり、岡本氏も携わっていない。
また、デザインはつくば万博にて展示された岡本氏の『未来を視る』によく似ているが、上記の通り氏は携わっていないため、偶然の一致と思われる。
奇獣
日本を襲ったべらぼうででたらめな謎の巨大生命体たち。
所謂宇宙人らしき存在もいたり、特に暴れもしないものもいたり、そもそも地球に来てすらいないものもいたりと定義からして相当「でたらめ」な連中。
モチーフは岡本太郎自身の芸術作品である。劇中でも奇獣と表記されてるのに皆怪獣と呼んでたりする
多くは当時発表済みの作品を元としているが、中には本作オリジナルの奇獣もおり、本作以降に発表された作品のプロトタイプと目されるものも見られる。
岡本太郎のインスピレーションの変遷を知る上でも侮れない資料である。
また本編ではなくパイロット版の登場キャラクターが関連資料で長年「奇獣」と誤って紹介されていた事例があり、
現在も本編の視聴困難につき区別が曖昧であるため、ここではとりあえず令和の再放送版に登場したもののみを掲載する*10。
- 飛行奇獣 森の掟
全長∶35メートル
体重∶500キロ
出身地∶森の中
弱点∶掟の象徴であるため、でたらめに弱い
本放送・令和放送共に第1話に登場。
首だけの竜か獣のような奇獣。背中には大きなチャックがついている。
続く開発で減少した森の怒りを示すかのように森から現れ、街で暴れまわった。
TAROMANとでたらめ対決をするが、唐突に放たれた「芸術は爆発だ!」により爆散した。
モチーフは絵画『森の掟』の中央の怪物。食われているやつもそのまま立体化してる
冒頭で「森の掟」の出現に呼応するかのように割れた埴輪のような土像も同絵画に描かれたものがモチーフである。
- 梵鐘奇獣 歓喜
全長∶40メートル
体重∶20万トン
出身地∶寺
弱点∶普段は無数のツノで身を守っているが、叩かれると弱い
本放送では第4話、令和放送では第2話に登場。
無数の棘を生やした釣鐘のような奇獣。
上部の棘を伸ばし攻撃し、この棘は抜いてもいくらでも生えてくる。
TAROMANをおいつめるも路上ミュージシャンによって励まされたTAROMANにより、原始のリズムで反撃される。
それでもなお棘を伸ばし応戦したが「芸術は爆発だ!」によって倒された。前半の戦いいらなくね?
寺に住んでいるだけあって、普段は落ち着いたお坊さんのような性格。劇場版「タローマン大統領」でも唯一まともな日本語を話し*11、奇獣島のまとめ役のような存在だった。
モチーフは名古屋市の久國寺にある『梵鐘・歓喜』。
余談だが、岡本太郎自身がこの鐘*12を叩いてみせるCMがある。
- 予知奇獣 未来を見た
全長∶2.3〜53メートル
体重∶64キロ〜3万トン
出身地∶未来星
弱点∶予測のできないでたらめに弱い
本放送では第7話、令和放送では第3話に登場。
人間に近い体型の奇獣…というかどうも宇宙人の類のようだ。
大きさも人間と同等だが巨大化は可能。
画面に未来を映し出す機械を持ち、未来のことを話している人々の前に突然現れ、この先に起きることを全て見せてしまうことで無気力状態に追い込んでいた。
具体的な目的は本編中では不明だったが、『CHRONICLE』で明かされた目的は嫌な未来を見せつけて無気力にすることで喜ぶというかなり質の悪いヤツ。
自分の未来を見ることであらゆる攻撃を予測し回避してしまう強敵……なのだが、いかんせんやることなすことでたらめで意味不明なTAROMANとは相性が悪すぎた。
何度未来を見ても理解不能な彼の行動には混乱させられるばかりで、最終的には何故か機械の方が壊れてしまい、そのままあっけなく「芸術は爆発だ!」を食らって倒された。
真面目に特撮番組っぽいことをしてるため逆に浮いている奇獣。
モチーフは版画『未来を見た』。右上部分を顔に見立てており、首から下は左下部分を人型に落とし込んだオリジナルに近い造形となっている。
また、未来を映す機械のデザインは恐らくウイスキー「ロバートブラウン」のノベルティグッズだった岡本太郎デザインの「顔」グラスが元ネタ。
神出鬼没な振る舞いやポージング、両手の造形、夕焼け空をバックに工場の立ち並ぶ街中で戦う構図など、全体的に最近あまり出番をもらえない宇宙忍者や夕日とちゃぶ台がよく似合う幻覚宇宙人等あっちの巨人のライバル宇宙人達をリスペクトしたような要素が目立つ。
奇抜な体型が多い奇獣の中では数少ない人型のためアトラク用として使いやすく、ヒーローショーでも目にする機会が多かったようである。
- 癇癪奇獣 駄々っ子
本放送では第9話、令和放送では第4話に登場。
子供の駄々に呼応するように現れた奇獣。
「これやだ〜!」と叫び、子供のように駄々をこね、車を放り投げるなどして街中で暴れ回った。
が、「同じことの繰り返し」を嫌い戦闘を放棄して自滅しようとし始めたTAROMANの奇行にはただただ困惑することしかできず、
挙句の果てにTAROMAN2号に向けて放たれた「芸術は爆発だ!」に巻き込まれて倒されてしまった。哀れ。
モチーフは絵画『駄々っ子』の左側のやつ。
操演による撮影と誤解されやすいが人が中に入るタイプで、スーツが展示されたことがある。
- 高速奇獣 疾走する眼
本放送では第12話、令和放送では第5話に登場。
その名の通り、高速で走り回る巨大な一つ目のような奇獣。
TAROMANからも逃げ回り、壮絶な追撃戦を行う。
スピードだけでなく、自分の周囲に電磁バリケード封鎖を展開する防御能力も持つ。
「ミ゛ミ゛ミ゛」というような鳴き声をあげる。ちょっと可愛い。
実は無害な奇獣。TAROMANとは追いかけっこをしていただけ。(ただし、TAROMANは遊びにも真剣なので命がけで)
市民をからかった程度で大きな被害もでておらず無害な奇獣というのはちゃんと伏線が張ってあったりする。
モチーフは絵画『疾走する眼』。
- 小型奇獣 みつめあう愛
本放送では第15話、令和放送では第6話に登場。
惑星ゲルダという星に多数住んでいる奇獣…というか現地の住民。知能も高いようで地球人と同じように街を作って暮らしている。
木の枝のような黒くて細い体にいくつも目玉のついた奇妙な見た目で、彼らの視点だと逆に地球人が奇獣並みの巨体に見えるほど小さな体をしている。
地球人の感覚だとみんな同じ見た目をしているように見えるが、ちゃんと個体差があり顔の美醜の判断も地球人とは別の基準でやっている様子*13。
「きれいになりたい」とボヤいていたマミ隊員はTAROMANの手で彼らの元へと連れていかれ、
ある個体が自分と同じように「あんなツノの角度だったらなぁ」「もう少しゾゲムのメロックが大きかったら」と黄昏ているところを見て、表面的な美しさにとらわれる必要はないのだと気づく。
しかし親近感を覚えた彼女が軽い気持ちでその個体に手を伸ばしたところ、危害を加えようとしたと勘違いされたらしく、怪光線を撃たれて追い払われてしまった。
別に地球を侵略したわけでもなくただ自分達の星で普通に暮らしていたらいきなりよその星から(それも個人的な悩みが原因で)踏み込まれて騒動を起こされたという気の毒な人達。
モチーフは吹田市ダスキン本社ビルにある陶壁画『みつめあう愛』。
- 双腕奇獣 赤い手青い手
本放送では第20話、令和放送では第7話に登場。
鷲野建設の工事現場より出現した2体1組の奇獣。名前の通り顔の描かれた巨大な手のような姿をしている。
TAROMANを掴み取れるほどに巨大で、キャッチボールで遊ぶように街を破壊した。
TAROMANに一度は完勝し、粘土細工のようにもてあそぶも最終的にはTAROMANに吸収されてしまった。
そもそも好感度の上がりすぎたことを嫌ったTAROMANがわざと負けた節があるので…
モチーフは相模原市にあるオブジェ『呼ぶ 赤い手、青い手』*14。
ちなみにこの回の特撮パートはストップモーションで撮影されている。
- 剛腕奇獣 傷ましき腕
本放送では第23話、令和放送では第8話に登場。
赤い大きなリボンをつけた人間の胸部と右腕だけを模したような、奇妙な姿の奇獣。
日本各地の有名な画家や作家をさらい、電磁カプセルに幽閉していた。
その目的について高津博士は「孤独の環境に追いやることで新しい芸術や哲学、思想を生み出させ、そのエネルギーを食らおうとしている」のではないかと推測している。その割には平気で作家たちをぶん投げるが
TAROMANと腕相撲対決をするも負けそうになったTAROMANに雑に爆殺されてしまった。
モチーフは絵画『傷ましき腕』。余談だが、これはパリ時代の作品だがオリジナルは戦火で失われたため現在の物は本人の手で再制作されたものである。
絵画では右腕と胸しかみえない構図なのでこのような造形になったのだろう。
- 知能奇獣 午後の日
本放送では第25話、令和放送では第9話に登場。
地球侵攻を目論み、空飛ぶ円盤に乗ってやってきた奇獣(というか宇宙人)の集団。どうやら河童星人に従っている様子。
高位生命体を自称し自らの手を動かすことをよしとしない…と言えば聞こえはいいが、日和見主義・事なかれ主義を絵に描いたような連中。
どいつもこいつも現状報告とその分析、それに対する同意を話すばかりで責任の発生しそうな発言を一切しない。
円盤内で地球への侵攻計画とTAROMAN対策について延々と議論するも具体的なことは何一つ決められず、目と鼻の先で当のTAROMANがごろ寝している事にすら気付かないという体たらく。
自分から何もしない連中にはTAROMANも業を煮やし、円盤をタンバリン代わりに振り回し最後はぶん投げたのだった。
モチーフは都立多磨霊園にある『午後の日』。岡本太郎一家の墓標にもなっている作品。
- 複顔奇獣 こどもの樹
本放送では第25話、令和放送では第9話に登場(?)。
「午後の日」が戦力として保有していたらしい巨大奇獣。実物は出てこないがホログラム映像という形で姿は見せている。
地球侵略用の生物兵器として投入するつもりだったようだが、結局何も行動しないうちに「午後の日」達がTAROMANに全滅させられてしまったため日の目を見ることなく終わった。
その後、劇場版『タローマン大統領』でようやくTAROMANと対決するに至っている。
モチーフは東京・青山通り沿いにあるオブジェ『こどもの樹』。
- べらぼう奇獣 太陽の塔
最終話(本放送第30話)に登場した最強の奇獣。
上部の顔から強力な光線を放ち街を廃墟にした。セットの関係で普通の街も見えるけど
その上再生能力が非常に高く、たとえバラバラに破壊されてもヒトデやプラナリアのように破片の一つ一つから再生して際限なく増殖していくという恐ろしい性質を持つ。
これまでにない強敵に対しTAROMANは最終話にして初披露の必殺技を次々と繰り出して応戦するも、撃破には至らずむしろ大量に増殖され事態を悪化させてしまう。
どうしようもなくなった状況で「お前のせいだ」と市民に罵倒され、地球防衛軍の隊長にも「もう少し考えて攻撃してくれ」と半分くらいは正論な叱責をされたTAROMANは…?
モチーフは言うまでもなく『太陽の塔』。
- ロボット奇獣 重工業
2023年発掘エピソード(本放送第18話)にて登場。
対奇獣技術の研究および開発に励む五里博士の研究所に隕石が落下した。
そう、この奇獣はネギと工場の機械、凶暴性と博士の知性という対極の物体がぶつかり合い超融合を遂げたことによって生まれたのだ。
次々とビルを破壊するが、博士の安全を考慮すると地球防衛軍たちも手を出せないため、風来坊と高津博士が重工業の内部に潜入。
元祖ビルを壊す巨人・タローマンとともにビルを武器とした格闘戦を繰り広げるも、タローマンは途中で飽きてしまう。
必死にタローマンを呼び止めようとする博士。彼は奇獣になっても常識人間を捨てることができなかったのだ。
食い下がりつつもタローマンを誘うも、その態度がタローマンの怒りに触れ爆殺されてしまう。
高津博士「かわいそうな五里博士…」
モチーフは絵画『重工業』。
追記・修正はべらぼうででたらめにお願いします。
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でたらめをやってごらん
登録日:2022/08/05 Fri 15:35:00
更新日:2024/06/25 Tue 13:51:00NEW!
所要時間:約 12 分で読めます
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nhk nhk教育 岡本太郎 ウルトラマン 芸術 円谷プロ 藤井亮 太陽の塔 でたらめ 特撮 ハジケリスト 合法ドラッグ 見る麻薬 爆発オチなんてサイテー! サイケデリック 芸術は爆発だ! 大阪万博 ノスタルジー eテレ 1970年代 存在しない記憶 公式が病気 nhkの本気 nhkの狂気 愛すべきバカ達 敵も味方も変な奴 奇獣 taroman なんだこれは! 70年代特撮ヒーロー←嘘 山口一郎 べらぼう 岡本太郎式特撮活劇 タローマン うまくあるな、きれいであるな、ここちよくあるな 自分の中に毒を持て 自分の運命に楯を突け マイナスに飛び込め そう、岡本太郎も言っていた
本当の概要
『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』とは、1970年代制作・放送という体で2022年に初めて放送された特撮番組である。
一見すると古い昭和の特撮番組のようなつくりだが、平成生まれのスタッフの手で令和に作られた作品である。
なお、監督および構成・脚本は滋賀県の石田三成CMや日本建設工業の「星のタービン」、奇譚クラブの「カプセルトイの歴史」、TVアニメ『別冊オリンピア・キュクロス』などの様々なインパクトの強い作品を手掛けた藤井亮氏。
インタビューパートもいわゆるモキュメンタリーであり、山口一郎が子供のころ見たというのも作り話なのだが、番組上では大まじめにそれっぽくやっているので騙された視聴者もいるかもしれない。
当時販売されたというグッズの捏造や写真加工、当時の少年隊員を名乗る謎の人物の登場などもやっているため何も知らなかったら騙されるのも無理はない。
ただし制作に取材協力で円谷プロが関わっているのは本当。海洋堂が関わっているのも本当。
岡本太郎の作品や名言が由来なのも本当であり、彼の独特ながらも芯のある芸術観が手軽に学べる点では真面目にいい作品。
また、現在では使わないような特撮技術や如何にも70年代特撮っぽいカット割りやセリフ回しを用いて作成されているため*15、その点でも見ごたえがある。
TAROMANの声は当然、生前の岡本氏の録音音声。中の人ことスーツアクターはマイム役者の岡村渉さん。
TAROMANのあのキモい動きはこの人の好演あってこそである。
ちなみに本作の制作は娯楽番組を多く手掛けるNHKエンタープライズ…ではなく、語学番組や料理番組を多く手掛けるNHKエデュケーショナル。
そのためクレジットを見て驚いた視聴者も多かったようだ。
なんでも、元々は岡本太郎の言葉を主役にした5分番組というオーダーから企画がスタートしており、藤井氏が以前からヒーローものをやってみたかったいうことで割とすぐにこの形に決まった模様*16。
映像ソフトは2023年1月27日にBlu-ray並びにDVDが発売予定。後述の「展覧会 岡本太郎」会場では先行販売もされている。
余談
- 本作は大阪、東京、愛知で開催される「展覧会 岡本太郎」のPRという側面もあり、地上波放送ではAパートとBパートの間にCMという体で告知が挟まれていた。
が、開催期間が7.23(なんだ)-10.2(これは)というあまりにも強引な語呂合わせだったため、この告知も嘘だと勘違いした視聴者もいたようだ。
その展覧会場では「タローマン大ずかん」という小冊子が無料で配布されている。大阪府内の小学校でも無償配布されたそうだ。
大阪の展覧会終了後の放送では、CMで告知される開催期間も東京からのものに修正された。が、東京会場は10.18(なんだ)-12.28(これは)、愛知会場1.14(なんだ)-3.14(これは)とまさかのなんだこれはの使い回しという蛮行に及び、辛うじて合っていた語呂は一文字も合わなくなった。なんだこれは。
- その人気に応えてか、それとも当初から予定されていたのか、上述の「展覧会 岡本太郎」大阪会場の大阪中之島美術館にて本作の資料や小道具、「放送当時に発売されていた」という体の
幻覚物品などを展示した小展覧会「タローマンまつり」が3日間開催され、好評を博した。その後「タローマンまつり2号」として再び開催され、こちらにはなんとTAROMANが出演。
会場には大人の岡本太郎ファンや特撮ファンだけでなく子供のTAROMANファンも多数訪れたようで、ステージででたらめなことをやるTAROMANに声援を送ったり、会場で上映されている番組本編に反応したりその不気味な姿に泣き出したりする姿がネット上でも話題になった。
その後、展覧会が東京会場に移行するのに合わせてNHK放送博物館で「展覧会 タローマン」が開催された。残念ながらこちらにはTAROMANは来なかったものの、初出の資料やブラウン管テレビによる本編1話上映、そして何の情報もなく展示された新キャラ「太陽仮面サンタワー」のスーツなど、こちらも話題の種には事欠かなかった。
- 本放送終了の翌日から二夜に亘って一挙再放送が行われたが、この放送の終了と共にEテレでは放送休止に入り君が代が流れるという編成だった。
そのため視聴者の間では君が代=TAROMANのエンディングテーマという認識が生まれていた。
その際に流れる地球の映像は、最終話の内容を踏まえると非常にエモかったと評判。
- 上記の通りTAROMANのデザインの元となったのは『太陽の塔』のプロトタイプとでもいうべき『若い太陽の塔』なのだが、日本モンキーパーク移転時はヒヒの飼育スペースに展示されていた。
突如として現れた謎の巨大物体に興奮したヒヒが、集団で睡眠不足に陥り体調を崩したせいで現在の場所に再移転されたそうな。そう、ヒヒたちの生命の鼓動を活性化させる巨人TAROMANである
雑誌「宇宙船」に掲載された藤井監督のインタビューによると、このエピソードを知って面白いと思ったからTAROMANのモチーフにしたとのこと。
- どっちも初代ウルトラマンオマージュなので当たり前といえば当たり前なのだが、公開時期が近かった『シン・ウルトラマン』とはネタがかぶっているような一面がある。
それどころか真逆を行く展開があるため、アンチシン・ウルトラマンという意見も。*17やっぱり人間のことは好きでもなかったのか、TAROMAN。 - この方面の言説が話題になったからかは定かでないが、どういうわけか『タローマンヒストリア』に樋口監督本人が出演し、『シン・ウルトラマン』のウルトラマンの描写にTAROMANが影響を与えたなどという
意味不明な供述をしてしまった。本編外では仕事を選ばない銀幕の巨人 ウルトラマンである。 - 上記の経緯とは恐らく全く関係ないが、『ウルトラマンデッカー』の番宣ツイートをした田口監督に藤井監督が感想リプを飛ばしたところ、何を思ったか田口監督が「子供の頃レンタルビデオで見たタローマンの影響を受けた」などと
寝言を返してしまったため、めでたくニュージェネもタローマンユニバース入りした。
- ウルトラシリーズのパロディ・オマージュとしての要素が目立つ一方、「アイアンキング」の主人公・静弦太郎っぽい風来坊のキャラ付けや新劇場版の使徒っぽい奇獣撃破時の演出など、ウルトラシリーズ以外の昭和特撮や同じくウルトラシリーズへのオマージュが多いエヴァを意識したと思しき要素もあちこちに盛り込まれていたりする。
- 2023年公開の映画『ゴジラ-1.0』にはタローマンが出てきて全部解決するバージョンがあるとか。
解決…解決ってなんだ……?
そのバージョンの一場面と思しき、戦後日本の銀座に現れたタローマンを驚愕の表情で見つめる浜辺美波女史の画像がX(元Twitter)に上がっている。 - ちなみに藤井監督はタローマンが出ない方のバージョンを鑑賞したとのこと。
- 勿論タローマンバージョンなど無く、ゴジラをタローマンに差し替えたコラ画像に両作品の監督が悪乗りしただけである。
怪獣奇獣は岡本太郎の芸術品がモチーフとなっているが、氏は映画「宇宙人東京に現わる」に登場するパイラ人のデザインを勤めている。
巨大なヒトデの中心に瞳があるという「なんだこれは!」な姿で、地球人の事は醜いと思っているが、その「醜い姿」に変身してまで地球の窮地を救おうとする。
異なる星の住人同士では美醜の感覚が異なるという要素は、惑星ゲルダの原住民『見つめあう愛』とマミ隊員の関係を思い起こさせる、かも?
- 本作の視聴者の中にはメタルギアシリーズで知られる小島秀夫監督もおり、毎晩放送後にはTwitterで感想を述べ、「ありがとう、TAROMAN」とコメントを出している。
また、番組の影響でサカナクションの楽曲にも興味を持ったようだ。
小島監督は海外にも多くのファンを持ち、そちら向けにツイート内容を英訳したものを別アカで投稿しているため、海外でもTAROMANの名が知られている可能性は極めて高い。色々と勘違いした海外ファンが現れないことを祈るばかりである
- 「TAROMAN」第一話が放送された同日には2025年の大阪・関西万博の公式マスコットキャラクターの「ミャクミャク」ことミャクミャク様の愛称が発表されており、新旧の万博キャラクター(TAROMANは厳密には違うが)として両者を絡めたツイートやイラストなどが飛び交うことになった。
その後、10月25日にNHK総合で放送された歌番組「第22回 わが心の大阪メロディー」内にて遂に公式での共演が実現。
山内惠介氏が1970年の万博テーマソング「世界の国からこんにちは」を歌う中でTAROMANがステージ後方から唐突に現れ、なんとミャクミャク様の目を押さえにかかった。
他にも出演していた和田アキ子を困惑させたり、なぜか指揮を取ったり、相変わらずでたらめかつ自由気ままぶりは変わらなかった。
たとえ相手が大物歌手であろうと、国と府が推し進める万博の公式キャラクターであろうとも己の思うがままに動く。それがTAROMANなのだ。
- なお、「TAROMAN」は1972年に放送されたという設定である。もし実際に1972年放送という事であれば、あの特撮界で有名な“タロウ”よりも1年早い事になり、黒鉄の城の巨大ロボットやハワイで人気の人造人間と同級生という事になる。
さらに偶然にも「TAROMAN」の放送が始まった頃には
映画「ミニオンズ フィーバー」が公開されており、「TAROMAN」と同じく1970年代を舞台としており、世間はちょうど昭和レトロブーム。
また本作放送とほぼ同時期に[[同じく「太郎」が付いているトンチキ特撮ヒーロー>暴太郎戦隊ドンブラザーズ]]がニチアサに放送されているが、NHK大阪放送局のTwitterでさりげなくネタにしていた。
時代が彼に合わせたのか、それとも彼がたまたま時代にマッチしたのか、まさに世間の流れ自体も“でたらめ”なモノなのかもしれない。
- 一連のメディア展開を終えた2023年秋、「TAROMAN」が優れた広告作品に贈られる「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS(旧ACC CMフェスティバル)」のグランプリを受賞という吉報が届いた。
広告規制によりサンマを持たされた「ザ・ファブル」、国内で大規模なプロモが行われた「THE FIRST SLAM DUNK」と真正面からぶつかっての受賞である。*18
そう、皆忘れているかもしれないが「岡本太郎展のプロモーションからはじまった巨人、タローマンである(藤井監督 談)」
誰かに項目を立ててもらって何が楽しいのか。
自分のほとばしる情熱を存分に使い、立項してこそWiki篭りといえるのではないか
追記・修正にしても同じである。
立項するだけのエネルギーを追記・修正にもぶつけるべきなのである。
そう岡本太郎も言っていた。嘘です。言ってません。
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▷ コメント欄
- 10作しか見つけられなかった、って話だから作られたのが10作という話はないはずよが -- 名無しさん (2022-08-05 15:58:42)
- 岡本太郎展の10月からの東京会場と来年1月からの愛知会場の開催に合わせて、他のエピソードも発掘・リマスターしてまた放送して欲しい -- 名無しさん (2022-08-05 17:03:17)
- やって -- 名無しさん (2022-08-05 17:21:50)
- 途中投稿すみません やってることはアレなのに異様に清々しいラスト -- 名無しさん (2022-08-05 17:23:02)
- 『おなじことをくりかえすくらいならしんでしまえ』これ、多くの特撮にとって逃れられないジレンマだよな -- 名無しさん (2022-08-05 17:35:35)
- シリーズ化とか続編制作を間違いなく許さないであろう巨人、タローマン -- 名無しさん (2022-08-05 17:55:51)
- 1970年代に制作された番組なのに奇獣のモチーフに思いっきり90年代のがあるのは内緒だ -- 名無しさん (2022-08-05 18:03:21)
- 展覧会のPRで制作されたんだけど、 -- 名無しさん (2022-08-05 18:08:07)
- ↑ 再来月末からの東京での展覧会行きたいなあと思ってるんで、目論見は成功してるのかな -- 名無しさん (2022-08-05 18:08:57)
- 岡本太郎展の告知も70年代風だったせいで、「本当に番組があったわけではない」と知った母ちゃんは「岡本太郎展もウソ」だと思い込んでしまったw -- 名無しさん (2022-08-05 19:20:57)
- タローマンのモチーフは「若い太陽の塔」だよ -- 名無しさん (2022-08-05 19:24:07)
- わーおもしろーい のこりの29わはどんなおはなしなんだろー -- 名無しさん (2022-08-05 20:58:24)
- ↑サンイツカイヲミタイカ? -- 名無しさん (2022-08-05 22:04:49)
- 岡本太郎をよく知らなくても楽しめるというのがいいね。OPが妙に不安定さあるのに印象に残る -- 名無しさん (2022-08-05 22:21:54)
- めっちゃ目の肥えた令和の特撮ファンの心をあっという間にわしづかみにして絶賛されてるんだから大したもんだよ。後始末とはえらい違い -- 名無しさん (2022-08-05 22:30:40)
- しかし今年はドンブラといいチェンソーマンといい胡乱なヒーローが目立つなあ… -- 名無しさん (2022-08-05 22:41:31)
- 要は「いい大人達が本気こいてやったヌンチャック」みたいなものなんだけど、岡本太郎イズムの追求という点で一貫してるので作品としては普通に面白いという -- 名無しさん (2022-08-06 00:42:12)
- この記事見るまで"ウルトラマンをパロディして岡本太郎が作ったシュールギャグ番組である"と思っていた・・・・ そもそも今年生まれの存在だったのかタローマン。 -- 名無しさん (2022-08-06 00:46:38)
- 若い太陽の塔を見たヒヒ達「なんだこれは」 -- 名無しさん (2022-08-06 13:24:26)
- ヒーローなどという安易な決めつけをタローマンは嫌うのだ -- 名無しさん (2022-08-06 14:05:52)
- 型に嵌ることを徹底的に嫌うでたらめな巨人TAROMAN でも一部では「どこまでやっても『岡本太郎』という枠組みから1ミリも外れられない哀れな道化」と解釈する向きもあるとかなんとか -- 名無しさん (2022-08-06 17:49:27)
- ↑そういうこと言うとまーた爆発させられるぞ…… -- 名無しさん (2022-08-06 17:59:23)
- シン・ウルトラファイトに至っては地球爆発オチまで被ったからね -- 名無しさん (2022-08-06 19:15:49)
- さしてそんな気もないのに勝手にヒーロー扱いされた挙句罵倒なんかされたら「バクァッツァ!」したくなるというのもわからなくはない なんにせよ地球人目線だと迷惑の一言だけど… -- 名無しさん (2022-08-06 19:38:09)
- ↑4 道化とまでは言わないが、なんていうか、「型破りであるという型にはまりすぎている」という感はある。真面目に不真面目ならぬ、不真面目に真面目。 -- 名無しさん (2022-08-06 23:04:18)
- あらゆる束縛を嫌うタローマンを語る行為は常にタローマンに爆殺される危険性を孕むのではなかろうか、とかなんとか考えてしまった -- 名無しさん (2022-08-07 21:24:50)
- 岡本太郎イズムとはまた別にただ普通に性格が悪いシーン好き -- 名無しさん (2022-08-07 21:30:56)
- うまくあるな きれいであるな ここちよくあるな -- 名無し (2022-08-08 01:35:08)
- 芸術何て殆ど理解できなかった子供時代に誰もが抱いた「これ(作品)化け物みたい」を本当に実践するのはあまりにも突飛すぎる -- 名無しさん (2022-08-08 12:01:35)
- ニュース番組の司会の勝又は、てっきり「軽口を叩いてる所をタローマンに見つかってこっぴどく懲らしめられた」位で済んだものと思っていたが、そうか、あの回以来一度も登場してないことを考えると、ガチで怒りを買って“消された”可能性も十分にあるわけか…。 -- 名無しさん (2022-08-10 21:13:49)
- 市民に非難されたり罵倒されるヒーローは数いれど、ガチで市民にお礼参りするのはタローマンくらい -- 名無しさん (2022-08-10 21:52:46)
- 結局正義のヒーローなのではなくて、個人的芸術感情でデタラメやっててそのついでに人類に危害加える奇獣を倒してるだけのやべーやつなんだよな。ぶっちゃけVSシリーズのゴジラとかと同類の怪獣と見た方がしっくりきそう -- 名無しさん (2022-08-10 21:58:21)
- 10作しか現存していない設定というのがNHKらしいというか。行方不明の放送を探すプロジェクトを長年やっていた訳だし..。 -- 名無しさん (2022-08-12 22:13:54)
- 最終話のアイキャッチに書かれた謎の巨人にも元ネタあったのか・・・。 -- 名無しさん (2022-08-13 00:45:42)
- 「ワシのビルが~」はペンギンズの「俺の車がー!」と、TAROMAN構文は遺留捜査の「……って誰かが言ってました」と同じ匂いがする -- 名無しさん (2022-08-28 13:10:18)
- ウルトラシリーズではないのをいいことにウルトラシリーズでは出来ない蛮行を繰り広げ結果として、ウルトラシリーズに対する見方を深めるのに役に立つのが笑えてしまう -- 名無しさん (2022-08-29 17:17:55)
- 深夜で一挙放送やってたけど、なんだか都市伝説によくある「不気味な深夜番組」を観てる気分だった。それほどまでに奇っ怪な番組だった。 -- 名無しさん (2022-09-20 18:15:06)
- 謎のヒーローの正体はタローマンの前番組「大権威ガ・ダーン」らしい -- 名無しさん (2022-09-23 18:19:30)
- 五話打切り番組と設定することで、製作陣は開き直ってTAROMANを作ったことが想像できるの草 -- 名無しさん (2022-09-24 08:54:08)
- 特オタと岡本太郎ファンくらいしか話題にしてないかと思ったら一般層、特に子供からはかなり人気みたいで結構驚いてる -- 名無しさん (2022-10-20 15:32:56)
- 更に展覧会タローマンで「太陽仮面サンタワー(1970)」を確認。何で毎回この手の展覧会で知らない存在が出てくるんだよ!? -- 名無しさん (2022-11-02 16:52:04)
- 「タローマンヒストリア」なる番組をするそうです。コイツら頭がお詳しいぜ! -- 名無しさん (2022-11-14 19:12:51)
- タローマンヒストリア、岡本太郎作品の話と太陽の塔に成田亨が関わってた以外歴史の捏造しかしてなかった -- 名無しさん (2022-12-03 18:42:53)
- 本当に樋口真嗣を呼ぶ奴があるかw -- 名無しさん (2022-12-03 18:45:25)
- なぜ自分からシンウルトラマンと繋がりを持とうとするのか -- 名無しさん (2022-12-03 23:47:50)
- やっぱあいつ見るとアイアンキング思い出すよな -- 名無しさん (2022-12-04 01:57:48)
- タローマンヒストリアの内容を反映させる場合結構大規模な追記修正が発生しそうだなぁ…… -- 名無しさん (2022-12-07 17:28:44)
- ウルトラマンデッカーの田口監督が「デッカーはタローマンの影響を受けた」とツイで発言してたな…。↑あとタローマンかるたについても。 -- 名無しさん (2022-12-08 00:29:14)
- 藤井監督ご本人のツイートによるとどうもウルトラマンゼアスの監督の弟子らしい。本当にウルトラマンとそう遠くない立ち位置の人だったのか… -- 名無しさん (2022-12-15 18:33:22)
- 嘘を嘘と見抜け、その嘘に自ら嘘を重ねることができる人でないとタローマンを楽しむことは難しい。そう、岡本太郎も言っていた。 -- 名無しさん (2022-12-20 03:58:37)
- 3、40年経って、今現在ネットにある情報が閲覧できなくなったり真偽を確かめるのが難しくなったら冗談抜きで「昭和もしくは令和の深夜に放送されたとされる正体不明の特撮番組」みたいな感じで都市伝説化してるんじゃないかな…? -- 名無しさん (2023-04-07 00:19:32)
- ↑「何で2つの説が約50年もズレてんだよ…?どう考えてもオカシイだろ……?」とかツッコまれる様が目に浮かぶぜ…… -- 名無しさん (2023-04-07 01:50:13)
- ま さ か の 続 編 帰ってくれよ♪帰ってくれよ♪タロォ~マ~ン♪って替え歌ができそう -- 名無しさん (2023-06-22 20:58:55)
- ウルトラマンブレーザーが釣りをしたのもタローマンリスペクトらしいね(洗脳された顔) -- 名無しさん (2023-07-18 12:50:37)
- 元ネタの状況が浸透して、ウルトラマンのビル倒壊の合いの手に「バカヤロー」が使いにくくなった代わりに、この作品の「ワシノビルガー」「シャチョー」が台頭してきた -- 名無しさん (2023-07-20 11:10:23)
- 去年:樋口が存在しない回でっち上げてるwww→今日:マジだった事にしやがった… -- 名無しさん (2023-08-05 23:42:52)
- ↑一応ストーリーライン自体はタローマンクロニクルにもあった。まぁ映像化するとは思わなかったけど… -- 名無しさん (2023-08-06 02:05:11)
- 今までタローマンを肯定してきた山口さんがタイトルコールという形で最後に否定するの有終の美をかざったなぁ -- 名無しさん (2023-08-06 03:51:39)
- 「おい!アンギラス」ってタローマンのパロディだったんだ… -- 名無しさん (2023-08-06 13:45:27)
- twitterとかで「べらぼう」という言葉をちょくちょく使ってくれるので困る。首が伸びるあいつを思い出して、脳内で合体事故が起きそう。 -- 名無しさん (2023-08-16 18:43:42)
- 新しく発見された新作の「タローマン大統領」に出てくるキメの粗い単語が昭和特撮っぽくてすき(世界艦隊とか奇獣殺害ミサイルとか) -- 名無しさん (2023-08-17 11:24:51)
- 急募:タローマンじゃんけんで勝つ方法 -- 名無しさん (2023-08-17 19:03:42)
- なんでか知らんけど妙にブレーザーとの親和性がある巨人、タローマンである -- 名無しさん (2023-08-20 21:39:18)
- ちょっと余談が長過ぎるから、いくつかは別の見出し作って移したほうがいいんじゃない?「その後の展開」とか「反響」とか -- 名無しさん (2023-11-08 19:10:59)
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*2 ちなみにペレス氏は『明日の神話』を制作中の岡本太郎をメキシコで見たことがあるとのこと
*3 レンタルビデオ黎明期の80年代にソフト化されていたという証言もあるが、正規品かどうかも含めて資料がなく詳細は不明。流通規模はあまり大きくはなかったと思われる。
*4 『大権威 ガ・ダーン』視聴率の低調が続き、短期で打ち切られた
*5 元ネタは『太陽の塔』の内部に存在するオブジェ。奇獣「太陽の塔」も内部にこれを持つことが切断された際に見える。
*6 部下には劇中で呼称が無く、TAROMAN CHRONICLEで明記された
*7 元ネタは岡本太郎が一時参加していたパリの芸術家集団
*8 自己模倣とは過去の自分のやり方を真似ること。要は焼き直しをすることであり、そりゃ芸術家は嫌いそうである。
*9 ただし上記のように造形の発注元は共通していた。
*10 例えば本放送第2話登場とされる「にらめっこ」という奇獣がいるが、これは次回予告の映像のみで登場話の映像が未発見のため掲載を見送っている。また、2023年に地上波で再放送された劇場版「タローマン大統領」にも「あしあと」や「リボンの子」などの奇獣が登場しているが、本編での活躍は無いに等しいため彼らも掲載を見送っている。
*11 他の奇獣たちは画面に表示される吹き出しで会話していた。後述の「未来を見た」も発音は「ミライヲミタイカ?」のみであった。
*12 正確にはデザインや音響の検討用に制作されたミニチュアモデル。
*13 人間同士だと個人の見分けがつくが、他の動物の個体差は見分けづらいのと同じような理屈であると思われる
*14 ただし「TAROMANと私」での紹介では、川崎市岡本太郎美術館収蔵の同型のオブジェ『手-赤』『手-青』とされている。
*15 流石に一部の音声や合成に70年代のフィルム撮影では有り得ない表現がある、というマニアからの指摘もあるが、その辺はあくまで「70年代風」ということで大目に見るべきだろう
*16 他にはファミリードラマや、岡本太郎の言葉を使ったミュージックビデオなどの候補があったとのこと
*17 意識したのではなく、制作時期を考えると偶然と考えるのが妥当。監督は「シン・ウルトラマン」見て頭抱えたらしいし。
*18 審査委員長は受賞理由として、「効率や最適の時代に、『でたらめをやってごらん』精神によってここまでの展開を見せられるんだという希望を感じさせてくれました」とコメントを出している。
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