サンダルフォン(新世紀エヴァンゲリオン)

ページ名:サンダルフォン_新世紀エヴァンゲリオン_

登録日:2021/04/17 Sat 00:20:52
更新日:2024/05/27 Mon 10:40:01NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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エヴァ エヴァンゲリオン マグマダイバー サンダルフォン 使徒 新世紀エヴァンゲリオン アノマロカリス マグマ 極限環境 浅間山 使徒(新世紀エヴァンゲリオン) 捕獲作戦 第八使徒




まずいわね、見失うなんて。



おまけに視界は悪い、やたらと暑い、スーツがべったりしてて気持ち悪い!



もう、サイテーね!



サンダルフォン(SANDALPHON)とは『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する謎の生命体「使徒」の一体。
グラブルのサンダルフォンについてはこちらを参照。
登場したのはTVアニメ版のみで、漫画版・新劇場版には登場しない。


+ 目次-

基礎データ

呼称:第8使徒
天使名:サンダルフォン
全高:不明(幼体時の繭、及び成体共にエヴァより数段大きい)
体重:不明
象徴:胎児
能力:引っ掻き・噛み付き



概要

浅間山にて発見された使徒。
名前の「サンダルフォン」はキリスト教ユダヤ教の伝承にある「胎児の天使」に由来する。
ただし他の使徒同様劇中では天使名で呼ばれることはなく、主に「第8使徒」と呼称される。


劇中では「幼体」と「成体」の2つの姿を披露している。
幼体の方は所謂人間の「胎児」のような姿で、所謂「蛹」の状態で巨大な繭に包まれており、この状態の時には特に何もしてこない。
外見が人間に似ているのは、使徒の遺伝子配列が99.7%まで人間と同一である事、そして人間もまた「第18使徒リリン」である事を考えると自然であると言える。
羽化した後に「成体」となるが、劇中では視界の悪いマグマ内で動き回っていた為に外見がよく分からない状態になっている。
後に公開された姿は、所謂アノマロカリスを元としたと思われる姿で体色はオリーブ色・カーキ色の地味な色合いで、突起として出ている目の他にもパッチリ開いた様な目の様な物が何故か頭部左側に偏った状態で2つある*1。触手の先端は5本指の手になっている。
なぜ人型の幼体から魚類の成体へと変化を遂げるのか……。


能力は噛み付き・引っ掻きというシンプルなものだが、特筆すべき性質として「マグマ内」と言う高温・高圧の極限環境で活発な行動が出来るという点が挙げられる。
過酷な環境を蛹状態で生きてきた結果なのか、その環境に完全に適応しており、「口を開ける」と言う行為を可能としている点は戦闘の様子を見守っていたNERVの面々を驚かせた。



主な能力

自己進化

胎児のような幼体から成長を遂げて異形の成体と化す。
成体後はマグマ内でも泳ぐように活動し、両腕の5本の鋭い爪で引っ掻き・切り裂き攻撃などを行ってくる。


噛み付き

鋭い牙で対象に噛み付く。
口を開ければ高温のマグマが流れ込んでくるが、サンダルフォンは意にも介していない。


A.T.フィールド

使徒の共通能力。


溶岩弾

口から溶岩弾を吐く。
ANIMAでのみ使用。



劇中での活躍

TVアニメ版

第拾話に登場。


浅間山の地震観測所が火山の観測を行っていた時に発見され、NERVが詳細を調べたことで幼体の使徒であると判明。


ミサトゲンドウに対して現資産の凍結を含む使徒の捕獲措置「A-17」発令を要請。
(ゼーレからは反対されるものの)要請は承認され、生け捕りを前提とする使徒の捕獲作戦が開始。


捕獲担当はアスカシンジは火口付近でバックアップ、レイ零号機に極地仕様の規格がない為に本部で待機となった。



ダイビングスーツの様な耐熱・耐圧・耐核防護服。局地戦用のD型装備の弐号機、及び冷却ガスによってパンパンに膨れ上がった耐熱仕様のプラグスーツの余りの不格好さにアスカはゴネ始めるが、紆余曲折を経て結局出撃を承認。



UN空軍の監視*2のもとでクレーンにつるされた弐号機が沈降を始め、作戦が開始。


マグマの対流速度の問題で当初の邂逅地点とされた深度1300に到達してもサンダルフォンとなかなか出会う事が出来ず、限界点をオーバーしても出会えずにいたが、修正後の邂逅地点である深度1780地点にて目標と遭遇。電磁柵キャッチャーで捕獲に成功。



後は地上へと戻るだけ。
緊張から解放されるアスカ達だったが、ここで突如としてサンダルフォンが羽化を開始。


キャッチャーを破壊し始めた為、それを放棄。当然捕獲は中止され、使徒殲滅へと舵が切られ、弐号機は地上への帰還を続行しつつ戦闘を開始。
だが、唯一の武装だった戦闘用のプログレッシブ・ナイフは沈降時に限界深度プラス120地点で固定具破損によって火口の底へ落としてしまった為、地上で待機していた初号機のものを使う事に。
だが地下深くまで降りている為に、投げこんだナイフが弐号機のもとに来るまでにはまだ時間がかかる。
その間弐号機は丸腰の状態で冷却ガスのバラスト放出でサンダルフォンの突進から逃げていたが、ついに捕まり、噛み付き攻撃を受けてしまう。


ナイフがようやく到着するも左脚部分に損傷ができ、ナイフの攻撃も効き目がない。
戦局は圧倒的に弐号機側が不利だったが、アスカはここで起死回生の一手を出す。


弐号機の冷却に用いていた冷却液の管の1本を切断。そのままサンダルフォンに押し込み、極端な温度差の熱膨張で表面の皮膚の耐久性をダウンさせることでナイフが刺さる様にして攻撃が可能になった。冷却液の供給を1点に集中させつつ無我夢中でナイフに力をこめるアスカ。



その時、サンダルフォンが弐号機を吊下げていたケーブルを切断
同時に力尽きて熱膨張の影響なのか体を崩壊させながらマグマの海へと消えていった。
使徒には勝利したものの、浮上手段が絶たれたアスカは……。





せっかくやったのに…やだなぁ、ここまでなの?








……!シンジ!?





バカ、無理しちゃって…




ケーブルに捕まる形で初号機に乗ったシンジが沈降していく弐号機の腕をつかみ、サルベージ。*3
窮地をどうにか脱し、作戦を完了したのだった。



他作品への影響

冒頭に記した通り、サンダルフォン自身はアニメ版にしか登場しないが、本作で行われた使徒捕獲作戦及び戦闘の内容は(故意か偶然かはさておき)新劇場版や漫画版でも要素が拾われている。


まず漫画版では「ピンチに陥ったアスカのもとにシンジが駆けつけて彼女の窮地を救う」と言う部分はエヴァシリーズの戦闘にオリジナル要素として用いられている。


次にヱヴァンゲリヲン新劇場版:破冒頭のベタニアベースでの「仮設5号機vs第3の使徒」の戦闘では……。

  • (永久凍土での発見の為、局地の内容こそ正反対だが)局地にて発見された使徒との戦闘。
  • サンダルフォンは(実現こそしなかったが)人間の管理下に置かれかけ、第3の使徒は実際に人間の管理下で調査がされている。
  • 使徒を迎撃するエヴァがどちらも局地仕様。しかも使徒との戦闘での決着時には相打ちに近い形を取る。

と言った共通点が見受けられる。



そしてヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q冒頭のUS作戦では……。

  • アスカの操縦する弐号機(新劇場版:改2号機)が他のエヴァのバックアップのもとで対象物をサルベージする。
  • 対象物のサルベージ後にアスカが敵からの襲撃を受ける。
  • ピンチに陥ったアスカが初号機に救われる。

といった共通となる要素を見ることが出来る。



他作品での活躍

新世紀エヴァンゲリオン2

襲来にフラグこそ必要ではないが事実上のイベントボスとして登場。
チュートリアルも兼ねた『使徒、襲来』では原作通り必ず弐号機で戦う事になるがシナリオと襲来タイミングによっては初号機や零号機、はたまた参号機か四号機で戦闘する事も可能。
最後に救出に現れるエヴァも複数パターン用意されており、それぞれ台詞も用意されている。
戦闘面では自機前面の攻撃範囲に入った時に○ボタンを押して攻撃するという単純なものだが、A.T.が低かったり耐久力が減ると攻撃範囲が極端に狭くなるのでできるだけ速攻を心がけよう。
因みにガギエルも全く同じシステムでの戦闘になるがガギエルは殲滅済みの状態で始まるシナリオが殆どなのでまず戦う事はない。ガギエルが何をした。


F型装備への改装フラグを立てるのに殲滅が必須の使徒なので改装を狙いたい場合はリセットを駆使して早めに襲来させよう。



バトルオーケストラ

ステージギミックとして登場。
本編では終始マグマの中であったため全容が分かりにくかったが、こちらではハッキリと全身を見ることができる。
不定期に左右どちらかの画面端から現れて反対側へ去っていき、通過中に当たるとダメージを受けてしまう。うまく攻撃を当てれば撃退することもできる。
突進の威力や頻度は設定から変更できる。
あるミッションでは大量発生したりする。



エヴァンゲリオンANIMA

エンジェルキャリアーの使徒幼生として登場し、溶岩弾を吐くという新能力を獲得している。
通常、使徒幼生はコアやS2機関を生成出来ないほど未熟な為、キャリアーの外に出ると自壊してしまうがサンダルフォン幼生の場合は周囲の環境が適していればキャリアーの外でも生存が可能である。
作中では地面を溶かす事でジオフロント内部に侵入、迎撃に出たレイ・No.シスの零号機F型装備を苦戦させるが、芦ノ湖の湖底を撃ち抜く事で流れ込んだ大量の湖水による温度差によって撃破された。



余談

マグマの中と言う極限環境で羽化し、すぐさま弐号機に襲いかかったサンダルフォンだが、その戦闘時間はなんと3分弱という、とんでもない短さである。
局地仕様のエヴァ自体が戦闘に向いているとは考えにくい形態の為、長引かせるわけにはいかず、アスカも短期決戦で勝負を決めにかかったものと思われる


また、サンダルフォンはアニメ版におけるアスカが単騎で撃破した初にして唯一の使徒である。ちなみに漫画版と新劇場版でもアスカが単騎撃破した使徒は1体となっている。*5




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  • 使徒の記事がどんどんできてて嬉しい。そのうちアルミサエルの記事も頼む -- 名無しさん (2021-04-17 00:41:19)
  • アダムとの接触が目的にしちゃ蛹になってる期間があったりと妙に悠長だよなぁ 実は成体になった後が危険だったのかもしれないけど -- 名無しさん (2021-04-17 01:16:09)
  • 当時この話のおかげでエヴァ本体に推進システムが無い事に気付いた。 -- 名無しさん (2021-04-17 02:33:22)
  • 確かこの時期は修学旅行でトウジらクラスメイトたちは沖縄に行ってた筈だけど、今思うとセカンドインパクト後も沖縄って残ってたのか… -- 名無しさん (2021-04-17 07:49:11)
  • アニメ版だと新劇も含むようになるからTV版にしたほうがいいんじゃ?他の項目もそうだし -- 名無しさん (2021-04-17 10:17:36)
  • 初号機がマグマに耐えられたのは、アスカを助けるためにATフィールドで頑張ったんじゃね。 -- 名無しさん (2021-04-17 10:24:00)
  • 新劇場版にも出てくれば式波があんなにひねくれることはなかったろうな -- 名無しさん (2021-04-17 17:17:04)
  • 式波がひねくれたのは第9使徒戦でシンジが自分を生かすか殺すか決めなかったことが原因だからなあ。新劇に出ててもそんな変わらなかったと思う -- 名無しさん (2021-04-17 17:50:08)
  • 最初見た時は全体像が見えにくかったから、あとで設定画を見たら全体像が見えた使徒 -- 名無しさん (2021-04-17 18:30:13)
  • 何気に専用BGM持ちの使徒 -- 名無しさん (2021-04-23 14:46:17)

#comment(striction)

*1 ここも眼なのか、芋虫の眼状紋のような擬態なのか、それとも別のものなのかは不明。
*2 作戦失敗時の使徒との接触によるサード・インパクト発生を阻止するためにゲンドウの指示のもとで、N2爆雷の熱処理でその場にいるNERV関係者ごと使徒を殲滅させる為。もっとも使徒(幼体で使えるかは不明だが)・エヴァ共にA.T.フィールドが使える為、そんなものが効くのかは甚だ疑問だが。
*3 装備を見る限り、D型のそれではなさそうだが大丈夫だったのだろうか……?
*4 アニメ版は弐号機にアスカ・シンジの両名が乗っている
*5 漫画版はガギエル*4、新劇場版は第7の使徒

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コメント

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