登録日:2018/09/05 Wed 22:19:23
更新日:2024/03/22 Fri 12:41:51NEW!
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新世紀エヴァンゲリオン スパロボ エヴァ 電撃ホビーマガジン 公式外伝 天変地異 アポカリプス ループもの 人間原理 インフレ パワーインフレ パラレルワールド スパロボ参戦作 ifストーリー ifルート if展開 if展開の嵐 山下いくと 難文 うまくやりすぎた世界 超科学兵器 良い大人が本気で作った厨二ノート やたら線の多いメカデザ 神話的要素 qとの関連点アリ 最終号機 こんなのエヴァじゃない!(公式) 大人がまとも あまりウジウジしない
投げ出してはダメ、
三年前この世界を決定したのはあなた
概要
『エヴァンゲリオンANIMA』とは、かつて電撃ホビーマガジンで連載されていた、山下いくとによる『新世紀エヴァンゲリオン』の外伝小説である。
2013年4月号に掲載された最終回以降、角川内部の大人の事情により長らく動きが無かったが、2017年11月末、ついに単行本第1巻&第2巻が発売。2019年3月末の第5巻の発売をもって完結した。単行本全5巻。
劇場版『Air/まごころを、君に』の「Air」終盤から分岐した、一種のパラレルストーリーという形式を取っている。
2019年にはソーシャルゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』への参戦(機体のみ参戦)も果たした。
ストーリー
アルミサエル戦で失われた零号機の復元、加持リョウジの生存、リョウジによる人類補完計画のリークとそれを否定したシンジ……
様々な番狂わせの結果、ネルフ本部戦は量産機の全機撃破によりネルフの勝利に終わり、結果として補完計画は阻止される。
それから三年、かつてのネルフは「ネルフJPN」へと再編され、使徒、および輸送中に消失した量産機の復活再出現に備えていた。だが突如として防衛構想の中心、地球を囲む三機の0・0EVAによる探査迎撃システム「全地球規模使徒探査殲滅ネットワーク」を担う四人の綾波レイの一人『No.カトル』が暴走。
それを阻止しようとしたシンジは、初号機もろともガンマ線レーザーで撃ち抜かれて消失する────
登場人物
◯碇シンジ
17歳高校生、加持さんリスペクトな髪型に。まだまだ自己評価が低かったり不安定な面も無きにしもあらずだが、大きく人間的に成長している。
でもガンマ線レーザーで吹き飛んだり心臓盗られたり代替に変なモノを胸に突っ込まれたりと色々酷い目に遭う。が、折れない。
◯惣流・アスカ・ラングレー
肉体面・精神面ともに大きく成長。エヴァの操縦技能もさらに高まっている。膨大な生命情報に呑まれ自我が消失しかけたりマリに食われかけたりと、やっぱり色々酷い目に遭う。
◯綾波レイNo.トロワ
『三人目』。肉体的には大きく成長しているが、精神面にはあまり変化がない。残りの三人の魂無き綾波を制御する役割だったが、
それぞれが自我に目覚め豊かな個性を獲得したことで、無個性な自分、成長するにつれ(外見的に)碇ユイに近づいていく自分のアイデンティティーに悩む。
◯綾波レイNo.カトル
0・0EVAのパイロットの一人、個体識別のために髪は青ではなく銀色に設定されているが、それ以外はトロワと変わらない外見。
もともとは自我を持たなかったが、後述する“黒の巨人”アルマロスの手に落ちたことで目覚める&闇落ち。
彼女の自我覚醒はサンクとシスにも影響を及ぼし、結果的に彼女らも自我に目覚めることとなる。トロワよりもいくらかフランクな口調。
◯綾波レイNo.サンク
トロワ、カトルよりも成熟した外見を持つ0・0EVAのパイロットの一人。自我に目覚めたあとの彼女は綾波とは思えない社交性を獲得した。しかし────
◯綾波レイNo.シス
0・0EVAのパイロットの一人、非常に幼い少女の綾波。通称ロリ波・チビ波。外見相応の子供らしい無邪気な性格を獲得した。
やっぱり綾波っぽくはない。しかし、戦闘能力や状況判断能力は十分。
◯葛城ミサト
ネルフJPN総司令。驚くべきことにちゃんと大人をやっているが、あまりにも敵がトンデモ過ぎるのであまり戦術面では役に立っていない。
◯碇ゲンドウ
補完計画の失敗が確定した際にリリスが発生させた黒い結界「時間停滞スフィア」の内側に飲み込まれ、三年間ずっと生死不明。
◯赤木リツコ
ゲンドウと同じく。
◯冬月コウゾウ
ネルフ情報部により田舎の学舎風洋館に半ば軟禁されていた(もっとも本人は気にせず余生を送っていた)が、ある事件を機にネルフに復帰。
◯伊吹マヤ
オペレーターから技術部に転身、数々のトンデモ新装備を生み出す。本作の解説役も務める。
◯鈴原トウジ
そのコミュ力の高さを生かし、ネルフJPNの副指令に。失われた手足は再生医療での治療が予定されていたが、
「人型」に反応し使徒バルディエル復活の兆候が見られたため、現在は機械義肢を付けている。
◯洞木ヒカリ
EUに旅行中、ロンギヌスの槍から降り注いだ光により姉コダマを失う。
その後なんだかんだでエヴァEUROⅡ・ウルトビーズのパイロットに。
◯加持リョウジ
特に説明もなく生存。補完計画を各所にリークした功績は大きく、陰の立役者と言える。
姿をくらましたゼーレの痕跡を追っていたが……
◯渚カヲル
アニメ版通りネルフ本部戦前にシンジに握り潰されて死んでいる……そのはずなのだが、シンジにたびたび謎めいた思わせぶりかつ意味深な助言をしてくる。
彼曰く、ANIMAは「うまくやりすぎた世界」らしい。
◯碇ユイ
初号機がSエヴァへと進化する際に、全てをシンジに引き渡し初号機のコアから去る。去ったはずなのだが。
◯マリ
新劇場版に登場する真希波・マリ・イラストリアスを幼女化してケモ耳付けたような外観の、USエヴァ/ウルフパックのパイロット。
ケモ耳はファッションではなくガチの生体組織。肉体内に多種の生物情報を埋め込まれたデザイナーベイビーであり、
常に自分の周りに取り込んだ生物の『群れ』がいると主張する。
登場機体
◯エヴァンゲリオン初号機
素の状態の出番はゼロ、「ATフィールド偏向制御運用実験機」、通称「F型装備」の出番が一回あるだけ。
◯スーパーエヴァンゲリオン
正式名称「S2機関対応型初号機」、そのネーミングセンスは作中でもアレな扱い(名付け親はミサト)。通称Sエヴァ。
その最大の特徴は損傷したS2機関が変化して生み出された高次元の窓、高次元宇宙から大量の重力子を取り込み鼓動を響かせる『心臓』。
初号機の中に居たユイは去ったため、完全にシンジと同一の存在となっており、降りている時でもシンジの意思で遠隔操作が可能。
Sエヴァになった当初は意図せず生身とエヴァが連動してしまい、格納庫を破壊してしまった。
アルマロスはSエヴァの「心臓」に強い敵意を抱いており、ゆえにその心音はエンジェルキャリアーを引き寄せる。
◯エヴァンゲリオン零号機F型
アルミサエル戦で大破した初代零号機のコアとセントラルドグマに保存されていた試作パーツ、新型のF型装甲を組み合わせた上で右手右足を切り落とし、
そこに沈下型領界侵攻銃(フィールドシンカー)「天使の背骨」を接続した機体。
長射程かつ高威力の『天使の背骨』と堅牢なF型装甲を兼ね備えたF型零号機は、単機でのヤシマ作戦の再現すら可能とする。
欠点は機動力の低さ。
◯エヴァンゲリオン零号機試製Ⅱ式改・領域制圧機。
量産機の残骸と零号機試作パーツを組み合わせて作られたS2機関搭載型、通称「0・0エヴァ」。三機が建造され、レイカトル、サンク、シスが搭乗。
常に中軌道を巡回、GPSのように三機で地球を囲み、惑星全てをカバーする。装備された超出力のガンマ線レーザー砲は、
軌道上から見渡す限りの地上────はおろか地下500mまでを貫くことが可能である。
◯エヴァンゲリオン弐号機Ⅱ式
三年前の量産型との戦闘で眼が損傷したため四つ目からツインアイ化した他、背にレクテナを背負っている。
このレクテナによりマイクロウェーブによる無線送電が可能となり、アンビリカルケーブルの煩わしさから解放された。
◯無限航続型強行偵察仕様 弐号機Ⅱ式・アレゴリカ
動力源としてN2リアクター、運動手段としてN2揚力場スラスター、低重力の月面での安定性を高めるための二脚を内蔵する『アレゴリカユニット』を腰の後ろに接続した、ケンタウルスのような姿の弐号機。アルマロスの本拠地と見られる月へと飛び立った。
ちなみに視神経の回復により四つ目に戻っている。
◯アスカエヴァ統合体
その名の通り、アスカとエヴァ弐号機が融合した形態。その姿を端的に表すならば、「エヴァのコスプレをした赤い巨女」。
◯エヴァEUROⅡ・ウルトビーズ
弐号機のテストボディに、疑似鼓動で引き寄せたQRシグナムを打ち込むことでEUが建造したエヴァ。
ネルフJPNから漏洩した新技術も多数投入されている。外見は白い弐号機、パイロットはヒカリ。
◯USエヴァビースト/ウルフパック
量産機の屍体をベースに、ウルトビーズと同じ手法でアメリカが建造したエヴァ。
人型ではなく四足獣、そのために武装を『持つ』ことは不可能となっており、米軍の火力支援前提の機体。
後にラミエル幼生を捕食し、荷電粒子砲を獲得する。
◯四式統合機兵・あかしま
ネルフJPNの技術供与を受け、戦略自衛隊が開発・製造・運用する、ジェットアローンの発展形。
ぶっちゃけジェットアローンとは似ても似つかない、正統派にカッコいいロボである。変形も出来る。しかし出番はあまりない。
◯エヴァンゲリオン最終号機
Sエヴァの進化(?)形態、サードインパクトのピークパワーを秘める機体。
「これ以上、エヴァを必要としない世界になるように」という祈りを込めて、ミサトが命名した。
黒の巨人アルマロスとその眷属
◯アルマロス
通常のエヴァより二回りほど大きな体躯と、翼のような二枚のプレートを持つ黒いエヴァ、のような正体不明の巨人。その頭部は初号機に酷似している。
突如として月、オリジナルロンギヌスが突き刺さった危難の海に出現、「補完計画を失敗した者達の、舞台よりの退場」の要求と
「世界のリセット」を宣言し、ロンギヌスの槍を地球に向け投擲。
投げられたロンギヌスは「伸びながら」地球軌道を周回し始め、強大な力場で地球を締め上げ圧縮する。
本作のラスボス(?)に相当する存在。
全身に存在する「赤い光のラインが入った黒いウロコ」、QRシグナムは他のQRシグナムに距離を無視してエネルギーや情報を転送可能であり、
またQRシグナムを持つ者は「大転送路」を介した空間跳躍を行うことが可能。
◯ヴィクター/トーヴァート
アルマロスが従える二体の黒いエヴァ、のような正体不明の巨人。アルマロスよりは小さく、その大きさはエヴァとほぼ同じ。
それぞれ左右に一枚ずつの翼のようなプレートを持ち、これを二体が接続してから引き離すことで、プレート間に異空間への“扉”が発生。
“扉”からは『甘い香りの風』が吹き、直接“扉”を視認した・甘い風に触れた生物を塩、NaClの柱に変えてしまう。
◯0・0エヴァ変異体
重大な損傷と汚染を受けたカトルの0・0エヴァが変貌した姿。胸にはQRシグナムが打ち込まれ、外付け式だったS2機関を取り込む、
右腕はガンマ線レーザーと一体化、中盤でエンジェルキャリアーの翼を吸収するなど、かなり異形化している。
◯エンジェルキャリヤー
腹に繭を抱えた量産機のゾンビ。繭の中には使徒の幼生が格納されており、(搭載した使徒名)キャリヤーと呼称されることも。
サキエルのパイル、ラミエルのビーム&ドリル、レリエルの虚数空間、アラエルの精神攻撃など使徒としての能力を行使することも可能。
あくまでエネルギー源はQRシグナムであるために、繭の中の使徒が破壊されても量産機部分は戦闘を続行可能。裏を返せばQRシグナムが弱点と言える。
いわゆる再生怪人だが、全機標準で攻撃も防御も可能なエネルギーシールド(notATフィールド)を持つなどやたら強かったりする。
追記・修正は、人類補完計画を阻止してからお願いします。
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- おお、記事立て乙。個人的には作者の他に誤字脱字チェック担当とTV版との齟齬チェック担当がほしい作品だわ。内容は悪いとまでは言わないけど読みにくいし作者の考えた超すごい2次創作って印象。あくまで個人的には。 -- 名無しさん (2018-09-06 09:19:24)
- 庵野エヴァとは違うけど超展開はいつものエヴァだしと納得できるけどトウジが副指令とか無理やり感あるキャラ配置とお前そんなキャラだっけ? ってキャラ描写の違和感・描写不足が二次創作っぽさを助長してるんだよなぁ -- 名無しさん (2018-09-06 18:13:06)
- 挿絵と模型も小説にまとめて欲しい -- 名無しさん (2018-09-07 08:38:02)
- 3巻発売から半年以上、次巻の音沙汰が無いけど、頓挫しちゃったのかとちょっと心配してる -- 名無しさん (2018-09-07 08:41:42)
- 山下いくと氏のTwitterが「@エヴァンゲリオンANIMA第4巻作業中」だから大丈夫じゃないかな -- 名無しさん (2018-09-07 14:39:56)
- まさか機体のみとはいえ、スパロボX-Ωに参戦するとは -- 名無しさん (2019-02-20 18:44:25)
- 2019/3/30第4巻第5巻同時刊行 -- 名無しさん (2019-02-21 10:44:26)
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