登録日:2021/03/17 Wed 21:10:29
更新日:2024/05/27 Mon 09:26:05NEW!
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この傷が痛むたびに 貴様への憎悪を燃やしつのらせて 生きてきたのだ!!
傷(属性)とは、身体に傷を負うことをキャラクターの持ち味として取り扱っていること。
後遺症である傷跡を持つ場合についても、この項目で取り扱う。
概要
人ないし生物は誰しも、切り傷、打撲、火傷などで身体に傷害を負うことがある。
また、それが後遺症となって残ることもある。あるいは、失明、身体の欠損など、修復不可能なほどの跡を負ってしまうということもあり得ないことではない。
創作の中に生きる者達にも同様のことは起こり得て然りなのだが、作品によっては、この傷や傷跡をキャラクターの特徴として取り扱っていることがある。
特徴的な傷
傷とはいずれ治るものであるため、現在進行形の傷がキャラクターの代名詞となっているパターンは常になんらかの理由で負傷をしているものが主。
- バトル漫画やスポ根漫画など、激しい戦いの渦中におり、常に怪我が堪えない。
- ドジっ子が過ぎていつも怪我をしている。(これも己との戦いの渦中にいるといっても過言ではないが)
- 弓道でいう親指の付け根など、特定の怪我を負いやすい環境にいる。
- 代謝でも治らず、治療困難なほどの重傷を抱えている。
などなど。
特徴的な傷跡
故意・偶然問わず、傷跡の状態が特徴的で、それがキャラクターの代名詞となっているパターン。要因が特殊であるケースが多い。
- 傷の男(鋼の錬金術師)・サイクス(キングダムハーツ):X字型の傷
- ハリー・ポッター(ハリー・ポッターシリーズ):額に稲妻型の傷
- ケンシロウ(北斗の拳):北斗七星を模った七つの傷
- 緋村剣心(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-):左頬に十字傷
- バラライカ(BLACK LAGOON):右目の上あたりから頬までの火傷跡、他体に複数の火傷跡
特徴的な傷跡が知れ渡ることで、個人の識別に利用されることもある(特定の形の火傷から賊を見つけ出すといった時代劇の描写もある)。
これを逆手に取り、この特徴的な傷跡を模すことでその者のふりをするといった手に打って出る者もいる。
『北斗の拳』では一度ならずジャギ(北斗の拳)とバット(北斗の拳)が、別々に全く違う目的*1で、己に北斗七星型の傷をつけることによってケンシロウに成りすましている。
(ちなみに項目冒頭のセリフもこのジャギのもの。ただし、このセリフの「傷」とは胸の七星を模したものではなく、頭部を破壊された傷痕である)
ちなみにケンシロウは一度の捕縛で七つの傷を刻まれたが、剣心の十字傷は別々の相手によって違う時期に刻まれたものである。
ここまでは人間の例を挙げてきたが、動物に対しても適用されるケースはある。
- スカーフェイス(ぼのぼの)(漫画の個別項目なし):傷顔という名前だが、傷が多いのは恋人を殺した相手との闘いで付いた腹部。
- ヒグマの大将(ぼのぼの):耳の上部が欠損していたり、顔に傷があったりする。
- スカー(ライオン・キング):左目の上を通る傷がある。ちなみに冒頭の『鋼の錬金術師』の人物は「きずのおとこ」ではなく「スカー」が基本的なルビであり読み方のため、Wikipediaで調べると曖昧さ回避ページを経由することになる。
勲章
日常的に戦闘を行っている世界観に暮らすキャラクターの中には、この傷や傷跡を自らのステータス、あるいは勲章のように扱うなどといった硬派なツワモノもいる。
もちろん、それをキャラ自ら誇ったりする描写がなくとも、「こいつは猛者なんだぞ」という印象を読者に与えるために傷を描写することも。
身体が小奇麗であるよりも、歴戦を思わせる傷跡がそのキャラクターの人柄を語らずして引き立てるのである。
- デューク東郷/ゴルゴ13:Mr.ハードボイルド*2
- 花山薫(バキシリーズ):背中に幾つもの刀傷によってズレが生じた”釣鐘を背負った鬼”の刺青がある。これは逃げ傷ではなく全て単身敵対ヤクザにカチコミを決めてあえて付けたもの。これは刺青の題材が「攻撃されても釣鐘の中にいる先祖を守った侠客」がモチーフのため”攻撃された傷跡のないこの刺青は未完成品”だと考えたから。
逆に、特定の傷があることを己の恥とし、無傷であることを誇る描写もままある。傷とは戦いに身を投じる者達の価値観に直結しているものであると言える。
- ロロノア・ゾロ(ONE PIECE):「背中の傷は…剣士の恥だ!」と、背を向けず、見事己の前面を切り裂かせた
- エドワード・ニューゲート(ONE PIECE):末期には心臓の傷と病に苦しめられ、頂上決戦では全身に無数の傷を負う。しかるに、その背中には一切の"逃げ傷"なし
怨嗟、賞賛、復讐などのリアクション要素や過去の因縁などの描写
戦闘や事故などで傷を受けたキャラクターが、その傷跡について蒸し返したりして、傷跡が復讐・己の失態・敵への賞賛の象徴となっていることも。
自らの美顔に絶対の自信がある相手の顔に一生残る傷なんかつけたらもう大変である。
- クロコダイン(ダイの大冒険):負傷し隻眼になった痛みと屈辱で激怒。
- グルベル(カルドセプト (漫画)):自身の美顔に僅かな負傷を受けたことに怒り、自分の屋敷を大破。
- アシュタロス(GS美神 極楽大作戦!!):負傷時に相手を賞賛。
きれいに修復できる傷跡をあえて残すというのも特徴的なキャラ付けと言っていい。
- イザーク・ジュール(機動戦士ガンダムSEED):敗北の屈辱と散った仲間の復讐心を忘れないためにあえて傷を残した(続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では完全に消している)。
- ブラック・ジャック/間黒男(ブラック・ジャック):母の命を奪い自らを苦しめた傷を負わせた事故原因の相手に復讐の念がある。黒のコートが普段着のため目立つのは顔の斜め傷だが、風呂に入っているシーンなどでは全身傷だらけな事が確認できる。
また、顔の肌色が異なっている縫合後については、外国人である恩人から貰った皮膚であるため。こちらも、あえて残している。 - ヒョウ(うしおととら):妻子を食い殺した妖によって顔の右側に三本の直線的な傷を負わされた。登場当初は主人公の相方が傷をつけた妖だと睨んで復讐しようとした。しかし最終的に主人公が相方の手で顔につけられた傷と本数などが違う、といった証拠を告白され過ちだと気づいた。他にも手に細かい傷など全身負傷はあるが、そちらは妖を殺し始めてからの手傷と思われる。
- 赤カブト(銀牙-流れ星 銀-):主人公勢力の人間に右目を撃たれ失ったヒグマとツキノワグマの特徴を併せ持つクマ。右目が撃たれた際に脳損傷を引き起こしたことで冬眠をしなくなり成長も止まらなくなったため、通常のクマより巨大な体格を持つようにもなった。
ハンデ
役者、アイドル、踊り子と言った顔が命とも言える役職で、顔などに傷を追ってしまっているというケースもある。
傷を負ってしまったことにより舞台を降りざるを得なくなったり、人生を奪われたことによる復讐劇が燃え上がるなどという事態に発展することも。
ただし、創作の世界は現実ほどシビアではない場合もあるので、傷顔であってもアイドルや役者業を続けられるというパターンもあったりする。
- エリック(オペラ座の怪人):彼が醜い素顔を隠していることが物語の中核。*3
- オペラ座館殺人事件(金田一少年の事件簿)の登場人物:↑のオマージュ。硫酸で顔を負傷。(誰の事かはネタバレなので伏せる)
- 月影千草(ガラスの仮面):顔面に傷を負い女優生命を断たれ、指導側の道に。普段は伸ばした髪で傷を隠しているあたりは、兵士だったバラライカのような戦闘属性キャラの女性とは違うところか。
- 黒野玄武(アイドルマスターSideM):顔に大きな傷があるが、アイドルとして活動中。こちらは元ヤンの男子で傷を隠していない。
- フランシュシュのメンバー(ゾンビランドサガ):メンバー全員ゾンビィ。ゾンビランドサガの項目一枚目の画像で分かると思うが、肌の色の悪さも問題ながら顔などに大きな傷があるのが彼女たち主人公グループ「フランシュシュ」である。どうやって活動しているかといえば、プロデューサー驚異の技術力で化粧をして生きた人間のように見せかけているのである。このテクのお蔭で半袖シャツに短めのスカートなどという割と肌を晒す格好でもアイドル活動が出来ている。ただし化粧はあくまで表面を覆う技術でしかないため、切断された首や腕などの接続面が激しい動きではずれて慌てて繋ぎ直して誤魔化すという描写もあったりする。
ただし芸能人じゃない一般人でも目立つ箇所の傷はハンデになる。接客業は勿論のこと同僚としか顔を合わせない職種でもおどろおどろしい傷で避けられ、夢を諦めざるを得なかった…という過去回想に用いられたりする。
また目立つ傷は友情、恋愛、結婚など人間関係にも影響する。
傷のせいで相手に心無い対応をされたトラウマや、心無い対応を恐れて相手に積極的になれないなど内向的な性格の原因になることが多い。この場合傷を気にしない相手との出会いでハッピーエンドに繋がることもある。
傷が寿命や健康に影響する、という意味でのハンデを負っているパターンもある。
- トニー・スターク/アイアンマン(MCU):原作では心臓そのものに異常が起きていたが、マーベル・シネマティック・ユニバース版では「心臓付近に爆弾の破片が刺さり、電磁石で止めていないと死ぬ」という設定になっていた(最終的に『アイアンマン3』終盤で無事除去された)。
- 剣鋭介(くたばれ評論家(エスパー魔美)):作中劇について、アニメ版のみ、銃弾の破片が体に埋まっており、危険な状態と描写があり。*4
変装
上述の通り、顔に大きな傷がある、というのは人物の大きな特徴となる。
これを逆手にとり、あえて自分の顔に大きな傷をつける、または傷痕のメイクを行うことで、人物の印象を変える変装ができる。
特にそれが女性の場合、顔の傷跡をジロジロと見るのはマナー違反であるため人相を覚えられづらく、また傷跡を気にして顔を隠す行為が不自然ではなくなる。
顔が醜くなるレベルで大きな火傷痕等がある場合、他者を不快にさせないよう、仮面やマスクで顔を隠すこともあり、これを利用した人物のすり替わりは推理小説のトリックの基本中の基本である。
- 犬神佐清(犬神家の一族):金田一耕助シリーズの名物キャラ、スケキヨ。顔にひどい怪我を負ったため、マスクで顔を隠している。
- 高遠遙一(金田一少年の事件簿):顔に傷があるからという理由をつけてマスクで顔を隠して登場することが何回かあるのだが……明らかに怪しい
- アイリ(暁の軌跡):若い女性ながら、顔に大きな傷跡のメイクを施した上で潜入任務などを行っていた。その印象が強すぎて後から調査を行っても「顔に大きな傷があった」以外の証言を集められなかった。
無機物の損傷
傷という現象自体は生物には限らない。無機物の負傷もこの属性にあたるだろう。
人間のような流血や皮膚の損傷は起こさない代わりに、欠けたり割れたり壊れたりといった表現がなされる。
ロボットなどでも散見される。錆や傷などで劣化具合を表現したり、激しい負傷で電線が火花を散らしている、修理があっさりできるなどの描写は、生物ではありえないことであるため、その存在を非生物たらしめるのに一役買う。
- クリスタルボーイ(コブラ):流血を起こさず、煌めく破片が散る。
- キラーG(ドラゴンクエストビルダーズ2):古ぼけたキラーマシンで全身ボロボロ。
負傷具合
顔に傷
顔というのはたいていの場合、そのキャラクターの第一印象を現すものである。
そこが傷つくというのは、やはりそれなりには大きな事態、印象的な描写となりうるケースが多い。
- パズー(天空の城ラピュタ):終盤、ムスカに急襲され顔を負傷。
顔に傷跡
傷跡の場合、キャラクターの顔に傷跡がついていれば、そのキャラクターの特徴として非常に分かりやすくなる。
また、否応なく目につくため、そこから傷について話が広がったり、キャラクターのルーツの掘り下げに一役買うこともある。
- ラーテン・クレプスリー(ダレンシャン):頬に大きな傷。作中でもたびたび触れられるが、それがついた理由は……
全然意味もなく、ただ勇ましそうに見えるという意味だけで傷がついているパターンもある。「イカつい顔で傷のある大男がかませ犬だった」というとなんともそれらしくなるものである。
キャラメイクが出来るゲームなどでは、あえて顔に傷跡をつけることができる凝ったものもあるようだ。
目に傷
目に傷を負った場合、かなりの確率で失明する。五感の一つに大ダメージを受けるという描写は読み手としてもショッキングであろう。
目に傷跡
隻眼と呼ばれる属性。詳しくは目/眼(属性)に詳細が記載されているので参照されたし。
傷があり常に片目を閉じている、火傷のため片目が白濁している、呪いか何かで普通じゃない目になっているなど様々。
- ロロノア・ゾロ(ONE PIECE):2年後には片目に傷がつき隻眼に。
- 夏侯惇:流れ矢を受け、左目を失明。演義ではこの際に矢を引き抜いて目玉を喰うという衝撃的な描写がある。
- 大和敢助(名探偵コナン):犯人を追って雪山へ入った時に雪崩に遭い、左目に大きな傷を負い隻眼になる。
傷ついたのが片目だけならまだモノが見えるが、両目が傷つき失明しているキャラクターもいる。
- 魚沼宇水(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-):両目を切り裂かれて失明している。
- 藤虎(ONE PIECE):自ら目を傷つけ失明。
- シュウ(北斗の拳):幼き頃のケンシロウの助命のため、自ら両目を切り裂いた。
- 紫龍(聖闘士星矢):幻覚に惑わされないため、自ら両目を突いた。
四肢の損傷
傷を受けるどころか四肢がまるまる欠損するほどの大ダメージ。
これまで手足がちゃんとあったキャラクターがいきなりそれを失うとなると、物語としても大変な事態である。
強者の戦闘力を誇張するためにこれをやられるモブの場合は、合掌するほかない。
- 赤髪のシャンクス:腕が!!!
- ガッツ(ベルセルク):腕を食いちぎられた。
- コブラ:斧で切断された。
- ナナ(エルフェンリート):達磨。
四肢の欠損跡
なんらかの理由で手足がない状態。
先天性の場合は傷跡とも言い難いが、とにかく手足がないというのは通常のことではなく、無視されることもスルーされることもまずないだろう。
四肢が失われている場合については義手/義足などがそれを引き立てることもあるので、そちらの項目も参考にされたし。
- 藤木源之助(シグルイ):呼び名が「隻腕」。
とにかくたくさんの傷
大量の荒々しい傷は、激しい戦いの描写などを引き立てる。あるいは、そのキャラクターの末期の前座として表現されることも。
とうぜんビジュアル的に凄惨になったりするが、印象深くもなるだろう。
- ナウシカ(風の谷のナウシカ):作中、銃撃や酸の湖などで絶え間なく負傷するが、なおも気丈さを捨てない。
たくさんの傷跡
全身に歴戦の記憶として傷跡が残っているパターン。逆に言えば、それだけの傷を負うほどの経験をしてなお命を落とさず修羅場を切り抜けたということであり、その者が猛者であることを言葉を介さずに語る。
ドジっ子属性でこれだと、ちょっと心配になる。
- 傷ついたイャンガルルガ:生物学的には普通のイャンガルルガと変わりないが、傷を負っているものは歴戦の猛者として特殊個体認定される。
- リンク(ブレスオブザワイルド):ゲーム上では表示されないが、全身の傷跡で自分が100年前に力尽きた近衛騎士だと証明した描写がある。
- バッファローマン(キン肉マン):超人強度強化のためにサタンと契約し多くの超人を葬る中で全身に傷を負った。悪魔超人特有の「悪魔霊術」を使うと出血が止まり全身の傷跡を操りロングホーンを長く強靭なものにすることまで可能。しかし正義超人としての精神や友情パワーを取り戻すと傷口から血が噴き出してしまう。
- 爆竜鬼虎(こちら葛飾区亀有公園前派出所):多くの戦火を潜り抜けた証として、顔や全身のいたるところに傷跡が残っており、本人もどの戦争で負傷したかをしっかりと覚えている。
一か所だけ妻に引っ掻かれているのは内緒 - 不死川実弥(鬼滅の刃):鬼との戦いで沢山ついた傷跡を隠さず、鬼に対する威嚇という意味でも見せびらかすように晒している。なお、胸についた大きな傷は、作者曰く「胸筋を自慢したいから」*5見えているとのこと。
勘違いされた事がある
- ブラック・ジャック:リアクションの項に書いたのは、全身に傷があるが戦傷でも何でもないため。不発弾処理の手抜きによる事故で負った傷のため、銭湯でヤクザなどとカン違いされているシーンがあるが本人は一切望んでもいないし非もない負傷。ちなみに幼少期は歩く事すら苦労したほどで、ハンデの項目にも該当する。繊細な手先を要する天才外科医とまで呼ばれるまでどれほどのリハビリを……。
外見では分からない場合
傷とはなにも見た目で分かるものだけではない。毒や麻痺などで行動不能に陥っていたり、
内臓に負傷を受けており運動能力が著しく落ちるといった描写も存在する。これも種類で言えば傷(属性)の仲間と言える。
- グリーヴァス将軍(STAR WARS):内臓にダメージを受け、常に咳をしている。
まあグリーヴァスの場合は全身傷だらけというか、もう頭部と内臓しか残っていないというか…… - サキ・ヴァシュタール(エリア88):殴打された事により発作的に視力を失うようになり、最終的に完全に失明する。両目が見えなくなるキャラクターだが、発作的・最終的とあるように眼球のほうを破壊した・された藤虎や宇水と違い眼球にパッと見で分かる傷があったり、目を閉じているなどの特徴はない。(目線がズレるのをサングラスで隠してはいる)ちなみに彼もX字型の傷が額にあり、そっちの方が最初からありずっと目立つ。
外的物体が身体に刺さっている
傷を与えることになった物体がそのまま除去されていないパターンで、キャラクターとしての外見的特徴になりやすい。除去できない・しない理由とセットで扱われることが多い。
- 金獅子のシキ(ONE PIECE):頭に舵輪が刺さっている。下手に引き抜くと命に関わるので放置している。本人は「よくあること」として気にしていない。ちなみに両足も脱獄の為切断。
- ヴェノム・スネーク(MGS):至近距離で爆発を受けた際に多数の破片が身体に突き刺さった。特に頭部の「角」の様になっている破片は大脳皮質まで達しており、無理に抜くと死に至りかねないためそのままにしている。
- ディスヌフ(トップをねらえ2!):脳幹を掠めるように頭部を巨大な角状の物体が貫いている。ロボットではあるが下手に抜くと人工頭脳が傷つき戦闘経験値まで喪失する可能性があるため刺さったままにしている。これ以外にも全身に多数の傷跡がある。
- ゴグマジオス(モンスターハンター):過去のドンドルマ襲撃時に背中に刺さった初代撃龍槍がそのままになっており、別名の「巨戟龍」もここから取られている。
その他
創作の世界に想定の枠など存在しないため、パターン分けするのが不可能なほど奇妙怪奇な負傷を負っている場合もある。
現実にあり得る怪我を負うだけにとどまらず、現実世界に存在しない魔法や呪いや良く分からない異次元的な力などが原因だとすれば、跡の残り方など法則性すらあり得るはずもない。
- 異世界もの作品等
- 医療知識が地球より低いなどの理由で骨折時に骨の接ぎ方が悪く、曲がったまま接続され障害を負う事になるモブの描写がたまにあったりする。冒険者もので冒険者を引退したキャラが出てくる理由になったりもする。
- VRもの作品:頸椎の損傷などで脚部や四肢が麻痺したキャラクターが出てくる作品が一定数ある。この場合大きな外傷が残っているなどの描写は特にないし重要視される要素ではなく、四肢が麻痺した人物が健在な脳からの信号を読み取らせてVR空間で五体満足に活躍する、ということを描写の主眼としている。
- サイレンススズカ、トウカイテイオー(ウマ娘 プリティーダービー):史実を反映して”骨折”している。
ギャグ的描写
流血や暴力を避けるギャグ漫画のような軽いテイストの作品であっても、たんこぶが出来ていたり絆創膏が貼ってあったりといった傷の属性のつけかたが存在する。
鼻のてっぺんに絆創膏といったキャラクター付は昭和ではヤンチャの代名詞だったりもした。
中には「常に女房に虐められているせいで怪我だらけ」というなんとも不名誉極まる夫属性をつけられている作品もあったりするが……
なお、どんな傷でも1コマ後には綺麗に治るようなギャグマンガでも、キャラ付けのために傷跡があるという不思議な現象が発生していることもある。
中でも不良要素が強いキャラクターまたは漫画の場合、自分でずっこけて負ったというような、喧嘩で強敵と戦ったなど関係ない理由で大きな傷跡があり、それで相手がビビるというギャグをやったりも。
日常系において
日常系では外傷を負っているというパターンはかなり珍しい部類に入ると思われる。
傷跡の場合は、暗い過去についての掘り下げのきっかけとなったり、この傷が原因で性格が暗くなった、などのキャラクター付けの一部となることがある。
たまに、ドジっ子が常時怪我をしているというパターンもあるが、傷跡が残るほどというケースはなかなか滅多にない。
傷ともいえる病気で伏せっていたり線が細いというキャラクターは割と見かけるが、傷属性というよりは病弱属性といったほうが適切かもしれない。
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