登録日:2019/12/30 Mon 18:16:40
更新日:2024/05/16 Thu 10:40:42NEW!
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罠カード 手札から罠だと!? 遊戯王 遊戯王ocg 希少種 インチキ効果もいい加減にしろ! クロウ・ホーガン z-one 財前葵 ボーマン 海晶乙女 無限泡影 幻煌龍 ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン 拮抗勝負
概要
「手札から発動可能な罠カード」とは、遊戯王OCGに存在するカードの分類の1つである。
より正確には「自分自身で手札から発動できるテキストを持つ罠カード」を指す。
遊戯王のアニメを見たことのある人、あるいは遊戯王OCGをプレイしたことのある人なら御存知だろうが、遊戯王において罠カードは1度フィールドにセットしてからでないと発動できず、また罠(+速攻魔法)はセットしたターンには発動できないのが普通である。つまり基本的には、手札に引き入れても発動するまでには最低でも1ターンのタイムラグが発生する。発動に時間がかかるということは相手にそれを除去させるための猶予を与えるということでもある。
昨今の遊戯王ではテンポ・アドバンテージが重要視されているため、このタイムラグは非常に痛い。
ん?「墓地で効果が発動する罠カードもある」って?知らん、そんなカードはこの項目の管轄外だ。
最近の罠カードはこのタイムラグ自体をデメリットとして利用し、類似効果を持つ魔法カードよりも強い効果を持たせ、互換のバランスを形成している。
メタバースがそのいい例だろう。
では(コストや発動条件を無視した場合、)罠カードを手札に引き入れた場合、すぐには使えないのか?
と言われると必ずしもそうではない。次の3つの場合には、基本ルールを無視して手札に加えた罠カードをそのターンに使用できる。
① そのカードが「自身の効果で手札から発動できる罠カード」である。
② そのカードが「自身の効果でセットしたターンに発動できる罠カード」である。
③ 他の罠カードに手札から、もしくはセットしたターンに発動できる条件を付与するカードを使用している。
このうち③については、 処刑人-マキュラや王家の神殿に使い方等の詳細はあるのでここでは説明を省く。
ちなみに手札から罠カードをは使用するカテゴリと聞いて魔弾を思い浮かべた人もいるかもしれないが、魔弾はあくまでモンスター側が罠カードの手札からの発動を可能にさせているので、区分けするなら③にカテゴライズされる。
この項目では①(+②)についてを紹介・解説する。
遊戯王には「特定の条件を満たしていると、手札から発動することができる罠カード」というものが存在している
自身の効果で手札から使える初のカードとなったのは、2008年にアニメ『遊戯王5D's』で初登場、翌年OCG化された《デルタ・クロウ‐アンチ・リバース》。
アニメでクロウが使用した際にセキュリティ隊員が発した「手札から罠だと!?」は当時のデュエリスト達の話題となった。
こういった効果になった背景は恐らくライディングデュエルでは互いの場を支配する「スピード・ワールド」及びスピードカウンターの数によって発動できるかできないかが決まる「Sp(スピードスペル)」以外の魔法は使えないため、罠カードの価値が相対的に大きくなっていたという面があると考えられる。
その後も忘れた頃に時折ちらほらと手札から発動できる罠カードのOCG化が行われるようになった。
とはいえその割合は非常に低く、総数10000種類を超える現在の遊戯王でもこの条件に当てはまるカードはわずか22種類である。
理由は後述するが、「罠カードを手札から発動できる」のはそれだけ大きな利点なのだ。
OCGルールにおける特徴を述べると、「手札から発動できる」というテキストは基本的に効果外テキストとして記される為、手札からの発動を封じるには発動そのものをできなくさせるか、使われる前にハンデス等によって手札から捨てさせなければならない。
また手札から発動できるタイミングは基本的に発動条件を満たしていさえすればいつでもいいので、相手ターンにいきなり手札から発動することもできる。
当然だが罠カードなので通常通りにセットしてから発動することもできる。
カードの主な特徴
汎用性が高い
カウンターすることが前提に作られたものが多い罠カードを手札に加えたターンに使えるのは非常にありがたい。
遊戯王では戦術を考えたりするうえで、「今は温存しておこう」という考えのもとであえてカードを場に伏せなかったりする「保留」も大事な選択肢になる。
が、当然相手がその予測通りに動く保証はない。必要な罠カードがすでに手札にあるのに発動できずにやられ、「前のターンにセットしておけば……。」と後悔した人もいることだろう。逆もまたしかりで、先に伏せて置いた結果除去の対象に選ばれ、破壊されてしまうなどの事態もある。
手札から発動できる罠カードはそのセットする過程が必要なく、相手ターンでも手札から発動できる為小回りが利きやすく、手札に加えたターンを含めて発動タイミングが多くなる。
また「セットして発動することもできる」という点も意外と重要で、手札から発動できる罠をサーチして、相手にその存在を知らせたうえであえてセットして発動することで相手の読みを狂わせるなどの駆け引きの材料にできる。(ただしセットした場合、普通の罠カード同様そのターンは使えない。)
奇襲性が高い
上述した通り、罠カードはフィールドに伏せる必要がある。即ち「発動の予兆」を相手に伝え、除去、効果無効、あるいはサクリファイス・エスケープといった対策のための時間を与えることになる。しかし手札から発動する場合はそういった予兆がない状態から動ける。
強力な効果の手札誘発のモンスターが飛び交う現環境を見ればよく分かるだろうが、手札から発動する効果は妨害しにくく、非公開領域からいきなり効果を使われるので対策がしにくい。
手札誘発モンスターの「手札から発動する」効果あるいは「手札から捨てて発動する」発動コストは基本的にモンスター効果の一部に組み込まれているのだが、手札から発動できる罠カードの場合は効果外テキストの処理であるため、「手札からの発動」という点では更に妨害しにくいという特徴もある。
発動条件が設定されている
当然と言えば当然だがただで手札から発動できるということはなく、手札から発動するためには特定の条件を満たしていることが必要である。
基本的に手札から発動する場合はセットして発動するよりもタイミングが限られたり条件がキツめに設定されることが多く、またセットして発動する際にも条件がある場合、それとさらに重複する形になる為、それらを嫌う場合は普通にセットしてから使うのが無難である。
なお、後述するが現状「レッド・リブート」のみがこの特徴の例外である。
効果にクセがある
ここまで述べた通り、「手札から発動できる」ことそのものが大きなメリットである為、基本的にパワーバランスを保つため類似効果を持つカードと比べて効果が控え目に設定されたり、強い効果だが特定のカテゴリ限定になったりといった汎用性へのデバフがかかっていたりする。
ただしあくまで「類似効果のカードと比べて」の話であって、一般的な目線から見てその強さが弱いという意味ではないので注意。
類似例:セットしたターンに発動できる罠カード
より厳密には「自分自身でセットしたターンに発動できるテキストを持つ罠カード」
手札から発動するわけではないが、こちらも手札に加えたターンに発動することができるという点では同様のメリットを持つ罠カードである。
もちろん他のカードの効果でセットされた場合でも発動条件さえ満たせばそのターン中に発動可能。
カードのセットは優先権を放棄する行為ではなく、「セットしたターンに発動できる」処理も基本的には効果外テキストによるものなので、「手札に加えたターンに使える」という点での性能としては大差ない。
強いて違いをあげるなら、使う場合セットの過程は必ず経るのでブラフなどの駆け引き材料としては使いにくい、「カードをセットできない」などの制約を持つカード(左腕の代償など)との併用が難しいという点くらいである。
こちらの初収録は2012年に出た《ディメンション・スライド》が初。
しかしこの効果を持つ罠カードは手札から発動できる罠カードよりもさらに少なく、現時点ではたった7種類しかない。
一覧
収録順に並べているので、同じカテゴリのカードで同じパックに収録されたものはひとまとめにして記述する。
手札から発動できる罠カード
デルタ・クロウ‐アンチ・リバース
通常罠
自分フィールド上に「BF」と名の付いたモンスターが表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上にセットされた魔法・罠カードを全て破壊する。
また、自分フィールド上に「BF」と名の付いたモンスターが3体存在する場合、このカードは手札から発動する事ができる。
【BF】における手札から発動できる罠カードその1。にして、記念すべき初の「手札から発動できる罠カード」。
条件はBFモンスターが「3体」の場合で、伏せ除去を行える。
詳細は当該項目参照。
タキオン・トランスミグレイション
カウンター罠
自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドに「ギャラクシーアイズ」モンスターが存在する場合、チェーン2以降に発動できる。
このカードの発動時に積まれていたチェーン上の全ての、相手のモンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし、この効果で発動を無効にしたフィールドのモンスター及び魔法・罠カードを全て持ち主のデッキに戻す。
【ギャラクシー】における手札から発動できる罠カードその1。そして初の手札から発動できるカウンター罠カードである。
効果は「ギャラクシーアイズ」モンスターがいる時に同一チェーン上での相手のカードの発動をすべて無効にしてデッキに戻すという非常に強力なもの。
この強力な効果を「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」と名の付くモンスターがいる場合は手札から発動できるという、規格外の性能になっている。
強いて欠点をあげるなら「効果の発動」には対応していない為、すでに発動しているカードの効果の発動には無効もバウンスも利かない点だが、それを差し引いても十分すぎる性能である。
ブラック・ソニック
通常罠
自分フィールドのモンスターが「BF」モンスター3体のみの場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手モンスターが自分フィールドの「BF」モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。
相手フィールドの表側攻撃表示モンスターを全て除外する。
【BF】における手札から発動できる罠カードその2。
手札からの発動条件自体はデルタ・クロウ‐アンチ・リバースと同じだが、フリーチェーンのあちらと違ってこちらは攻撃反応型罠なので、「『BF』モンスターへの攻撃宣言時」という条件も相まって、少々満たしにくい。
その分効果は強力で相手の攻撃表示モンスターを破壊を介さず除外してしまうので、除去の性能としては聖なるバリア −ミラーフォース−を上回っているといえる。
破壊や耐性付与などの対処をされやすい攻撃反応罠も「手札からの発動」である程度対策できるのも嬉しいところ。
ただし上述した通り発動条件を満たしにくいので、手札からの発動を無理に狙わないのも手である。
タイフーン
通常罠
相手フィールドに魔法・罠カードが2枚以上存在し、自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
効果だけを見るとサイクロンの下位互換……というかツイスターの相互互換だが、除去されにくいシチュエーションで打つことができる点や、先攻1ターン目に相手の初動の魔法・罠カードを止めにかかることができる点はこのカード特有の利点である。
特に後者はペンデュラム召喚に対しては、Pスケールのセットで2枚魔法・罠ゾーンに表側表示カードが置かれるので、発動条件が満たされやすく、計算を狂わせにかかることもできる。
ただしその為にはそもそもこのカードが手札にいなければならないが、その為に多く投入すると2枚目以降は高確率でサイクロンの下位互換になってしまう。
手札からの発動条件が相手依存なこともある為、少々安定しない。
ハーピィの羽根吹雪
通常罠
自分フィールドに「ハーピィ」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドに鳥獣族・風属性モンスターが存在する場合に発動できる。
ターン終了時まで、相手が発動したモンスターの効果は無効化される。
(2):魔法&罠ゾーンのこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「ハーピィの羽根帚」1枚を選んで手札に加える。
【ハーピィ】用のカードと思われがちだがあくまで手札から使う場合に必要なだけで、カードの発動自体は鳥獣族・風属性ならば何でもいい。
(1)の手札からの効果無効に関してはエフェクト・ヴェーラーというライバルがいるが、このカードは場の条件を指定する代わりにフリーチェーンで、モンスターすべての効果を無効にできる。
(2)の効果は手札から発動する効果ではないが、現在制限カードである「ハーピィの羽根帚」をサーチあるいはサルベージできるのは有難い。しかし相手依存なので、基本的にはおまけ程度に考えておくのが無難。
幻煌龍の戦渦
通常罠
フィールドに「海」が存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドのモンスターが通常モンスターのみの場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターが装備可能な自分フィールドの全ての「幻煌龍」装備魔法カードをその通常モンスターに装備する。
幻煌龍の浸渦
通常罠
フィールドに「海」が存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドのモンスターが通常モンスターのみの場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000ダウンし、効果が無効化される。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの通常モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・墓地から「幻煌龍」装備魔法カード1枚を選んでその通常モンスターに装備する。
幻煌龍の天渦
通常罠
フィールドに「海」が存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドの「幻煌龍 スパイラル」1体を対象として発動できる。そのモンスターが「幻煌龍」装備魔法カード3種類以上を装備した状態で、戦闘で相手の効果モンスター3体を破壊した時、自分はデュエルに勝利する。
(2):自分フィールドの通常モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
いずれも「海」もしくはその同名カードとして扱う「伝説の都 アトランティス」「忘却の都 レミューリア」「幻煌の都 パシフィス」、またフィールドで「海」として扱う「忘却の海底神殿」のいずれかが存在した場合、手札から使うことができる。
効果を最大限活かしたいならば、「幻煌の都 パシフィス」の発動下での使用が望ましい。
効果の詳細はスパイラルドラゴン参照。
セフィラの星戦
通常罠
「セフィラの星戦」は1ターンに1枚しか発動できない。自分のPゾーンに「セフィラ」カードが2枚存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドの「セフィラ」カード1枚と相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
効果を簡単に説明するならセットの過程が必要になった代わりにフリーチェーンとなったテラナイトセフィラ。
破壊対象も表裏両方選べるという点で優っているが、通常通りのセットからの発動の場合は1ターン遅れてしまう。
Pゾーンがどちらも「セフィラ」であれば手札から使えるのでこの壁を乗り切れるが、「セフィラ」のP効果は基本デメリット効果なので、安易に使うのも得策ではない。
総じて使うまでの過程の関係でテラナイトセフィラ2体と相互互換になっている。
拮抗勝負
通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドのカードの数が自分フィールドのカードより多い場合、自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。
自分フィールドのカードの数と同じになるように、相手は自身のフィールドのカードを選んで裏側表示で除外しなければならない。
相手と自分の場のカードの差分だけ相手の場のカードを裏側除外する。
再利用が非常に難しい裏側除外は非常に強力だが、発動タイミングが自分か相手のバトルフェイズ終了時と限定されている。その構造上先攻1ターン目には使えないのも難点。
また除外するカードは相手が選び、かつ「拮抗勝負」自身が場にある為に必ず1枚は相手の場にカードが残ってしまうため、本当に除去したいカードは残されてしまう危険が高い。
痛手を与えられるのは確かだが、何も考えずに使っても状況を逆転できるとは限らない。
「自分の場にカードがない」という手札から発動するための条件は効果との相性もいいのだが、発動条件の関係上、自分のバトルフェイズの場合は攻撃がしにくく、相手のバトルフェイズには場ががら空きになり総攻撃を受けやすくなる。
その為運用には一工夫必要になる。
無限泡影
通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
恐らく現在の遊戯王プレイヤーの多くが「手札から発動できる罠カード」と聞いて真っ先に思い浮かべるのはこのカードだろう。
個別項目があるので詳細はそちらを参照してほしい。
レッド・リブート
カウンター罠
このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。
(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。
罠カードに対するカウンター用のカード。効果だけならば「無効にした罠カードが場に残り続ける」「罠カードを新たにセットさせてしまう」という処理になるので、「トラップ・スタン」や「ギャクタン」などで十分なのだが、このカードの最大の恐ろしさはライフ半分を払えばいつでも手札から発動できることである。
またセットを不可能にするカードと併用すれば、発動を無効にされた罠カードは墓地へ送られ、デッキから新たな罠カードをセットすることもできなくなる為、一石二鳥。
そのターン中、罠カードの脅威を気にしなくていいのも強みで1ターンキルを狙うときの相手からの妨害対策としては非常に優秀。
そんな為か2020年1月には準制限カード、2021年1月には制限カードに指定された。
ブラック・バード・クローズ
カウンター罠
自分フィールドに「BF」Sモンスターまたは「ブラックフェザー・ドラゴン」が存在する場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドのモンスターが効果を発動した時、
自分フィールドの表側表示の「BF」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、EXデッキから「ブラックフェザー・ドラゴン」1体を特殊召喚できる。
【BF】における手札から発動できる罠カードその3。
まさかの「手札から罠だと!?」のデュエル後のシーンをそのままイラストに用いた1枚。
BFモンスターをコストにフィールドで発動した相手モンスターの効果の発動を無効にして破壊し、その後EXデッキから「ブラックフェザー・ドラゴン」を出せる。
BFシンクロモンスターか「ブラックフェザー・ドラゴン」がいれば手札から出せるが、その場合後半の効果を使うためにはEXモンスターゾーンを空けるか、リンクモンスターでリンク先を確保する必要がある。
更に手札発動のトリガーが「ブラックフェザー・ドラゴン」だった場合は、他のBFモンスターも必要になる。
効果範囲がフィールドのみであることを考えると「神の通告」に見劣りしてしまうが、こちらは手札から使えることや後半の「ブラックフェザー・ドラゴン」呼び出しで区別したい。
N E X T
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分の手札・墓地から「N」モンスター及び「E・HERO ネオス」を任意の数だけ選んで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドに表側表示で存在する限り、
自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
E・HERO ネオスかネオスペーシアンを任意の数だけ手札か墓地から出せる。
効果無効・守備表示・融合モンスター以外を出せないという制約から「出した素材ですぐにコンタクト融合しろ」と言っているようなものである。
もしくは緊急時の壁やリリース素材の確保として使う手もある。
コンバート・コンタクトやネオス・フュージョンであらかじめ墓地に落としておくといざというときに使いやすい。
また自分の場にカードがなければ手札から発動できるというのも、コンバート・コンタクトの発動条件と一部が合っているので相性はいい。
海晶乙女波動
通常罠
自分フィールドにリンク3以上の「マリンセス」モンスターが存在する場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドに「マリンセス」リンクモンスターが存在する場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
自分フィールドにリンク2以上の「マリンセス」モンスターが存在する場合、さらに自分フィールドの全ての表側表示モンスターはターン終了時まで、相手の効果を受けない。
海晶乙女瀑布
通常罠
自分フィールドにリンク3以上の「マリンセス」モンスターが存在する場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドの「マリンセス」リンクモンスターを任意の数だけ次の自分スタンバイフェイズまで除外し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、このカードを発動するために除外したリンクモンスターのリンクマーカーの合計×300アップする。
海晶乙女潮流
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドにリンク3以上の「マリンセス」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分の「マリンセス」リンクモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
その自分のモンスターのリンクマーカーの数×400ダメージを相手に与える。
自分フィールドにリンク2以上の「マリンセス」モンスターが存在し、
相手リンクモンスターを破壊した場合には、破壊されたモンスターのリンクマーカーの数×500ダメージをさらに相手に与える。
いずれもマリンセスカテゴリの罠カードで手札からの発動条件は「自分フィールドにリンク3以上の『マリンセス』モンスターが存在する」こと。
現時点で条件に該当するのはマーブルド・ロック(リンク3)とワンダーハート(リンク4)の2体。
効果はそれぞれ…
「波動」 → モンスター効果の無効化+リンク2以上の「マリンセス」がいれば自分の場のモンスターに1ターン限定の耐性付与。
「瀑布」 → 「マリンセス」リンクモンスターを除外してそのマーカーの合計分場のモンスターの打点アップ。
「潮流」 → 「マリンセス」リンクモンスターが戦闘破壊したとき、リンクに応じて相手にバーンダメージの追撃+自分フィールドにリンク2以上の「マリンセス」リンクモンスターがいる状態でリンクモンスターを破壊した場合更なるバーンダメージ。
となっている。
いずれも「マリンセス」リンクモンスターの存在が必要不可欠で、できる限り高リンクのモンスターで構えるのが安定の選択肢になる。
特に「瀑布」「潮流」の2枚はマリンセスの打点の低さをカバーする上でも相性がいいので、入れておくと安定する。
タキオン・ギャラクシースパイラル
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドのドラゴン族の「ギャラクシー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、戦闘では破壊されず、自身以外のカードの効果を受けない。
【ギャラクシー】における「手札から発動できる罠カード」その2。
手札からの発動条件も同じだが、「トランスミグレイション」に比べるとこちらはやや守備的で効果の対象も限定されている。
とはいえ基本的に大型モンスターであるドラゴン族「ギャラクシー」に強固な耐性を付けられるので、勝負を決めに行きたいときには大きな助けになる。
ただし、自分のカード効果も受けなくなる点は要注意。
海晶乙女環流
通常罠
自分フィールドにリンク3以上の「マリンセス」モンスターが存在する場合、
このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分フィールドの水属性リンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のEXデッキに戻し、そのモンスターとはカード名が異なり、
リンクマーカーの数が同じ「マリンセス」リンクモンスター1体をリンク召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できず、戦闘では破壊されない。
【マリンセス】における「手札から発動できる罠カード」その4。
発動条件は他と同じで、自分の場の水属性リンクモンスターを持ち主のエクストラデッキに戻し、同じリンクで同名でない「マリンセス」リンクモンスターをランク召喚扱いで特殊召喚する。
モンスターの入れ替えを行いつつ、リンク召喚成功時の効果を使えるため、非常に強力。
直接攻撃は封じられるが使おうとすればバトルフェイズ中の追撃にも使用できる上に戦闘破壊されない事を利用して擬似的な壁にも使える。
ただこの場合は攻撃表示ゆえに状況次第では戦闘ダメージは受ける点に注意。
BF-ツインシャドウ
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドに「BF」モンスターが2体以上存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「BF」チューナー1体とチューナー以外の「BF」モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻して発動できる。
その2体のレベルの合計と同じレベルを持つ、
「BF」Sモンスターまたは「ブラックフェザー・ドラゴン」1体をS召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
【BF】における手札から発動できる罠カードその4。
地味にこのカードだけカード名に「BF」の名が入っている。
素材2体の縛りはあるが、展開の素材になった墓地・除外ゾーンのモンスターを利用してシンクロ召喚扱いの特殊召喚を行える。
手札からの発動条件は「自分の場にBFモンスターが複数いる事」だが、当カテゴリでこの条件を満たすのはそれほど難しくない。
相手ターンにいきなり「BFーフルアーマード・ウィング」を出現させたり、自分の展開のゴリ押しの1手にするなど、多彩な扱いができる。
ロード・オブ・ザ・タキオンギャラクシー
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):自分・相手のバトルフェイズに、自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」XモンスターのX素材を1つ取り除いて発動できる(自分フィールドに「CNo.」モンスターが存在する場合、このカードの発動と効果は無効化されない)。このターンに召喚・特殊召喚された相手フィールドのモンスターを全てデッキに戻す。
【ギャラクシー】における「手札から発動できる罠カード」その3。カード名の由来は同名のパック「LORD OF THE TACHYON GALAXY」と思われる。
手札からの発動条件も同じだが、「CNo.」モンスターが自分フィールドにいる場合、発動と効果を無効化されない強烈なオマケもついてくる。
発動タイミングが限定されているが、状況次第で大量のモンスターを再利用が難しいデッキバウンスで処理できるのは強力。
自分ターンのバトルフェイズでも使えるが、発動ターン中に召喚・特殊召喚されたモンスター」というバウンス対象を考えると、使用タイミングは【ふわんだりぃず】などの相手ターンにも展開ができるデッキと相手した時などに限られるだろう。
聖王の粉砕
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
相手フィールドにカードが存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):デッキからカードを手札に加える効果を含む、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。その効果を無効にする。
自分の墓地に罠カードが存在する場合、さらにその無効にしたカードを破壊する。
このカードを手札から発動した場合、発動後、このデュエル中に自分は闇・水・炎属性モンスターの効果を発動できない。
デッキからカードをサーチする効果を無効にする効果を持つ。
無効化できる範囲で言えば灰流うららの方が広いが、こちらは墓穴の指名者に妨害されない点、墓地に罠カードがあれば無効に加えて破壊ができる点で勝っている。
手札からの発動条件も「相手フィールド上にカードが存在する場合」とかなり緩いが、この方法で発動するとそれ以降、闇・水・炎属性のモンスターの効果を発動できなくなるという厳しいデメリットが存在する。
それ以外の属性のモンスターを主に使用するデッキであれば痛手は抑えられるが、そういうデッキであっても灰流うららなどの汎用手札誘発を使えなくなってしまうのは痛い。
一応2枚目以降は実質デメリットなし、かつ墓地に1枚目の「聖王の粉砕」があることで破壊の追加効果も使えるため、デメリットを「そう言うもの」と割り切って使うのも手である。
セットしたターンに発動できる罠カード
ディメンション・スライド
通常罠
自分フィールド上にモンスターが特殊召喚された時に発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してゲームから除外する。
その特殊召喚がエクシーズ召喚だった場合、このカードはセットしたターンに発動できる。
セットしたターンに発動できる罠カード第1号。
元の発動条件も緩く扱いやすい効果だが、単に除去したいだけなら(バウンスか除外かの違いはあるが)フリーチェーンの「強制脱出装置」がある為、相手ターンの除去では1歩劣る。
こちらはX召喚した場合セットしたターンに使えるのが強み。こちらの条件も満たすのは容易。
ただし相手のモンスターをなるべく除去したいメインフェイズ1にセットをすれば相手に怪しまれる危険もある点にも注意。
幻影騎士団シェード・ブリガンダイン
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分の墓地に罠カードが存在しない場合、
このカードはセットしたターンでも発動できる。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、
モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
効果を簡潔に述べれば特定条件下でセットしたターンに出せる罠モンスター。
基本的に1度使えば2枚目は腐る可能性が高いので、ピン差しにするのが安定した使い方。
ただ幻影騎士団は罠モンスターが多く、墓地の罠カードを除外するカードもあるので噛みあっている。
レベル4を召喚権なしでポンと出せると考えれば性能は良い。
また、デッキ内の罠カードをこのカード1枚だけにすれば、実質ノーコストでセットしたターンに使える。またこのカードは発動後罠カードとして扱わなくなるので、魔法・罠の除去にチェーン発動すれば逃げることも可能。
ミラーフォース・ランチャー
永続罠
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに手札からモンスター1体を捨てて発動できる。
自分のデッキ・墓地から「聖なるバリア -ミラーフォース-」1枚を選んで手札に加える。
(2):セットされたこのカードが相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
墓地のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「聖なるバリア -ミラーフォース-」1枚を選び、そのカードとこのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
このカードは「セットしたターンに発動できる罠カード」には違いないのだが、他のカードと事情が異なり、通常のセットではそのターン中に発動できず、自身の効果でセットしなおされたターンに発動できる。
1つ目の効果については本筋ではないので省略するが、2つ目の効果で自身と聖なるバリア −ミラーフォース−をセットでき、かつ両方ともこのターンに発動できる。
ただしこの効果が使われた時点で場にミラーフォースがセットされており、相手もカードの正体が分かっている以上、積極的には狙ってこない可能性が高いので自身を発動することは基本的にないと考えていい。
どちらかと言えば相手の伏せ除去に対する無駄消費を誘発する為のものと考えるといい。
オルターガイスト・ホーンデッドロック
永続罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
「オルターガイスト」カードの効果によって
セットされているこのカードはセットしたターンでも発動できる。
(1):このカードの発動時の効果処理として、手札から「オルターガイスト」モンスター1体を墓地へ送る。
(2):相手が罠カードを発動した時、手札から「オルターガイスト」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その効果を無効にし破壊する。
オルタ―ガイストにおける永続的な罠メタカード。
このカードも「ミラーフォース・ランチャー」同様、手札からのセットではそのターン中発動できない。
現状セットしたターンに発動できるようにする為にはマリオネッターが必要になる。
1つ目の効果で発動のコストを1枚失ってしまう上にターン1限定だが、罠カードを毎ターン無効にできるのは強い。また上述したマリオネッターは墓地のオルタ―ガイストを蘇生できるので相性がいい。
ただ昨今の遊戯王では罠カードを積極採用しないデッキも珍しくなく、刺さらない相手には全く刺さらないので注意。
太陽神合一
永続罠
このカードの(1)(2)の効果は同一チェーン上では発動できず、
自分フィールドに元々のカード名が「ラーの翼神竜」となるモンスターが存在する場合、
このカードはセットしたターンでも発動できる。
(1):自分・相手のメインフェイズに、100LPになるようにLPを払って発動できる。
自分フィールドの特殊召喚された「ラーの翼神竜」1体を選び、
その攻撃力・守備力を払った数値分アップする。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの「ラーの翼神竜」1体をリリースして発動できる。
その攻撃力分だけ自分のLPを回復する。
ラーの翼神竜の原作におけるライフを払ってステータスに変換する効果と
ステータスを犠牲にする事でライフを回復する効果の2種を再現している。
セットしたターンに発動する条件も、分かりやすく場に「ラーの翼神竜」がいる事。
どちらの効果もロマンある原作再現効果になっているが、(1)の効果は「特殊召喚されたラーの翼神竜」にしか使えない。
しかしラーには「特殊召喚できない」効果がある為、何らかの形でこれを無視して特殊召喚したラーを用意する必要がある。
インフェルニティ・サプレッション
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分の手札が0枚の場合、このカードはセットしたターンでも発動できる。
(1):自分フィールドに「インフェルニティ」モンスターが存在し、
相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。
その効果を無効にする。
その後、そのモンスターのレベル×100ダメージを相手に与える事ができる。
【インフェルニティ】シリーズの罠カードで、セットしたターンに発動する条件はインフェルニティらしく手札が0枚である事。
インフェルニティは効果の関係上手札誘発を積むことが極めて困難なので、即効性のある無効効果は非常に重宝される。
また手札0枚はあくまで「セットしたターンに発動するための条件」に過ぎない為、場に「インフェルニティ」モンスターがいるなら、手札があっても発動できる。
ダメージ効果はどんなに良くても1200ダメージとあまり安定しているとは言えず、レベルを持たないモンスターを使う場合はダメージを与えられないと言う問題もあるが、あって困る効果ではない為おまけ程度に考えるのがいい。
ホールティアの蟲惑魔
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
このカードは手札から通常罠カード1枚を捨て、セットしたターンに発動する事もできる。
(1):このカードは発動後、通常モンスター(植物族・地・星4・攻400/守2400)となり、
モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「蟲惑魔」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
条件付きだがこちらもセットしたターンに発動可能なモンスターで蟲惑魔版シェードブリガンダイン。
下記のアトラや王家の祭壇があればノーコストで発動可能となる。
その効果は発動後通常モンスターになるという普遍的な効果だが、名前に「ホール」「蟲惑魔」が入っているため専用デッキではサーチが容易でリンク素材にも使いやすい。
更に墓地に落ちた際にも蘇生効果が使えるおまけ付き!
とはいえ単体で強力とは言えず、他の蟲惑魔と組み合わせて初めて真価を発揮すると言えよう。
その無理矢理な名前がたまに話題になるが、元ネタが食虫植物になりきれていない植物「イビセラ・ルテア」かつその異名「ラムズホーン」なのでギリギリセーフである。でもやっぱ無理矢理だよ…。
番外
●処刑人-マキュラ
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200このカードが墓地へ送られたターン、このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
このターンに1度だけ、自分は罠カードを手札から発動できる。
上記でも触れたが、墓地に送るだけで手札から罠カードを発動できるようになるカード。
マキュラ本人は手札から捨てるも良し、シンクロやエクシーズ、リンク素材にするもよしである。
かなりの奇襲性があるものの、こいつ本人をフィールドに出してから墓地に送らなければならないのでタイムラグがある。
一応レベル4の戦士族なので増援でサーチできる他、終末の騎士で墓地に落とすことも可能。
とはいえそこまでやっても結局1枚しか発動できないので、なにかのルートに使うのが得策か。
実はこのカード、1度エラッタされており、もともとは横線で引いた部分の効果である。
要するにターン1制限がなかった。もちろん大暴れしたので禁止カードとなった。なのだが禁止カード時代にタッグフォーススペシャルの双六爺さんが平気で使ってきてエクゾディアを揃えたりしていた。
●王家の神殿
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
(2):自分フィールドの表側表示の「聖獣セルケト」1体とこのカードを墓地へ送って発動できる。
手札・デッキのモンスター1体またはEXデッキの融合モンスター1体を特殊召喚する。
罠戦法を主戦軸とするリシドが使用したカード。
2の効果もセルケトが少し召喚しにくい事以外は強力で原作ではそちらが切り札のように扱われているが、現在のOCGではもっぱら1の効果が多く使われる。
「罠カードは発動が遅い分強力」という傾向があるそれでその弱点であるスピードを飛躍的に高めることができるのだ。
ちなみにこれもエラッタ枠であり、エラッタ前はターン1制限がなかった。
その為すぐに禁止となり、残されたセルケトは出てきてすぐ自壊するだけのカードとして長年ネタにされるのだった。
●アトラの蟲惑魔
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1800/守1000
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードを手札から発動できる。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の通常罠カードの発動及びその発動した効果は無効化されない。
そんなマキュラの調整版みたいなカード。
蟲惑魔の1枚であるがなんと全ての落とし穴、ホール罠カードを手札から発動できるようにする。
つまり彼女が立ってるだけで手札の罠カードが伏せているのと同じ…どころか伏せる必要もないので考えようによっては速攻魔法のように使えるのだ。
更にその発動した罠の効果は無効化されないおまけ付き。
彼女が出てくる時点で手札からの罠がバレバレであり効果無効化の餌食になりやすいが、逆に言うとそういった「囮」にも使えたりする。
こんな超強力な効果を持っているが、蟲惑魔には他に優先したいモンスターが非常に多いのと下級モンスターは仕事をしたらすぐに「セラの蟲惑魔」に変換するのが主流となっている為に悲しいかな採用率は低めだった。
しかしストラクチャーデッキの登場により召喚権に余裕が出来たこともあり採用が増えている。
特に上記のホールティアの蟲惑魔とのコンボはかなり強力である。
アニメにて登場した手札から発動できる罠カード
いずれもZ-ONEが使用した。
クロウに「インチキ効果もいい加減にしろ!」と言われた面々である。
「愚者の裁定」→自分への戦闘ダメージを0にする。
「魔術師の至言」→このターン、フィールドから手札に戻ったカード1枚につき、 300バーン。
「女教皇の錫杖」→モンスターの攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させ、500バーン。
「女帝の冠」→相手フィールド上に存在するシンクロモンスター1体につき2枚ドロー。
追記・修正は手札から罠を使って奇襲し、セキュリティに一泡吹かせながらお願いします。
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- インチキカードも大概にしろ! -- 名無しさん (2019-12-30 18:29:15)
- MTG「そらそうよ」 -- 名無しさん (2019-12-30 19:09:57)
- 環境が高速化し過ぎて「罠カードはセットして1ターン待たなきゃ使えないから(相当強いカードでもない限り)使えない」な風潮に陥った為に産まれてしまったカード達。 実際、バランス調整の為に罠にされてる様なカードも見かけるし… -- 名無しさん (2019-12-30 19:15:34)
- マキュラがいかにヤバいかよくわかった -- 名無しさん (2019-12-30 21:19:58)
- 「自分の場にカードがない時」とかいう露骨な先攻後攻格差対策 -- 名無しさん (2019-12-30 22:43:27)
- ボーマンも色々手札から使ってたような -- 名無しさん (2019-12-31 10:58:33)
- 手札からトラップなんて…すごい! -- 名無しさん (2021-01-11 13:42:42)
- 高速化のせいでもはや魔法罠ゾーンのの存在意義が失くなってきてるじゃねえか -- 名無しさん (2022-02-09 23:46:39)
- あれ…魔弾は? -- 名無しさん (2022-11-09 16:50:56)
- この手の通常罠に関してはラビュリンスというマブダチが…手札消費が激しくなるというリスクがあるが。 -- 名無しさん (2023-01-09 16:21:49)
- ZEXALでは「デッキから罠発動」が登場してたが、流石にOCGだと見ないな…無いよね? -- 名無しさん (2023-02-17 01:38:09)
- ちなみに、現時点で「手札から~」が2種類・「セットしたターンに~」が3種類追加されている -- 名無しさん (2023-02-17 05:03:55)
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