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更新日:2024/05/09 Thu 13:43:57NEW!
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不破諫 仮面ライダーバルカン バルカン 仮面ライダー 令和ライダー 2号ライダー 仮面ライダーゼロワン 隊長 無鉄砲 怪力 憎しみ 脳筋 パンチングコング ゴリラ 復讐鬼 復讐 改造人間 あつまれ どうぶつの森 二人で一人の仮面ライダー 馬鹿力 亡 a.i.m.s. 愛すべきバカ 馬鹿 無職 一匹狼 生死不明 本当は優しい人 もう一人の主人公 残念なイケメン 若者の人間離れ 令和ライダーネタキャラ候補 スピンオフ主役 俺がルールだ! 割と常識人 ヒューマギア絶対許さないマン→zaia絶対許さないマン 或人のギャグが唯一ウケる人 岡田龍太郎 萩原壮志 who are is am デイブレイク フワ諫 ゴリライズ あなたはゴリラですか? 怪物のパワーを持った人間 脳筋バカ 不破さん 283 ゴリラ←狼だ! a.i.m.s.の隊長→飛電製作所用心棒→野生のゴリラ 愛すべきゴリラ
俺がやると言ったらやる!俺がルールだ!
不破 諫とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』の登場人物。
彼が変身する仮面ライダーバルカンについては個別項目を参照。
演:岡田龍太郎、萩原壮志(少年時代)
●目次
概要
ヒューマギアの取り締まりと破壊を目的とした対人工知能特務機関「A.I.M.S.」に所属する仮面ライダーバルカンの変身者で、同部隊の隊長を務める。年齢26歳。
変身せずとも暴走するマギアと生身で戦うなど、戦闘能力に非常に優れており、特に射撃の腕は一級品。
人物
人類の平和を脅かす敵と戦う強い正義感の持ち主なのだが、一応上司であるはずの唯阿の指揮を無視して発砲したり、
エイムズショットライザーを無断で持ち出すなど独断専行が激しい面がある。
後述するが、ヒューマギアに対して並々ならぬ憎しみを抱いており、暴走したマギアのみならず「ヒューマギア自体が人類の敵である」という思想を持ち、
「ヒューマギアは人類の夢」という思想の持ち主である或人とは真逆の信念を持つ。
そのためか、彼とヒューマギアの件を巡って真っ向から対立している。
一方で、或人の寒いギャグが登場人物の中で唯一通じているという、変わった笑いのツボの持ち主でもあり、
傍目には或人のギャグに激怒して震えるほどに怒りを堪えているように見えるが、実際は笑いを吹き出しそうになりながら必死に堪えているだけである。
なお、或人本人ではなくとも同レベルのギャグなら笑うのか、第35話でも亡の「不破の布団がふわっと吹っ飛んだ」のギャグにも吹き出していた他、家族も同レベルのツボの持ち主だった事が後に判明している。
また、唯阿に使用を許可されていないプログライズキーを無理矢理こじ開けて使用可能にするなど、脳筋凄まじい怪力を発揮している。
誰が呼んだか、この行為のファンからの通称は「ゴリライズ」。別にイズがゴリラな訳ではない。
遂には本編で「セキュリティは無理矢理外せばいい」という持論にイズから「あなたはゴリラですか?」と呼ばれる羽目に*1。
なおファンからは早々にゴリラ認定されており、「(サウザーにパンチングコングをジャックされて)不破さんからゴリラを抜いたら何が残るんだ」
「(「ウルフといえば、俺のもんだろ」という意見に)お前はゴリラだろ」などと言われている。
本来繊細な動物であるゴリラへの風評被害に貢献しまくっているキャラクターである。
ちなみにこじ開けられたキーはそれによってロックが壊れてしまったのか、二度目以降は片手でこじ開けて使用している。
過去
本編から12年前、或人と同じくヒューマギアの運用実験都市で起こった爆発事故「デイブレイク」に巻き込まれた過去を持つ。
ヒューマギアに助けられた或人と違い、当時通っていた学校の生徒を含めた大勢の人々が命を落とした中、
おびただしい数のヒューマギアが暴走しているのを目の当たりにし、実際暴走したヒューマギアの大群に襲われるという経験をしている。
何とか生き延びた不破だったが、彼はこの事件を「ヒューマギアによる人間の大量殺戮」と考え、
同時に飛電インテリジェンスは「ヒューマギアの暴走」という事実を隠蔽したと見なし、ヒューマギアと飛電インテリジェンスを憎むようになってしまった。
上述の独断専行ぶりもこの事件が原因で、憎むべきヒューマギアを一刻も早く破壊しようとする「私怨」に半ば憑りつかれているような心理状態にある。
しかしこの過剰な敵意はどちらかというと、ヒューマギアへの恐怖とデイブレイクのトラウマに起因する一種の反動形成だった可能性が高い。
滅亡迅雷.netの壊滅後、A.I.M.S.に運び込まれた機能停止状態の滅を見て「俺は今まで何と戦ってたんだ……」と呟いて呆然としており、
それまでにも見せていた「暴走個体への過剰な敵愾心」と「心通じた者への区別なき態度」という矛盾する顔がそれを伺わせる。
滅亡迅雷.net壊滅後(17~27話)
唯阿がZAIAに戻ってからも引き続きA.I.M.S.として活動していたが、
その矢先に「ゼツメライザーを装着していないマギア」が暴れ回るという事件に出くわし、或人と共に収集にあたる。
その後、天津垓との遭遇、レイダーの出現を経て、再起動した滅を尋問したところ「滅亡迅雷の今は亡き同志」の存在と、
プログライズキーで人間を変身させる「レイドライザー」について聞かされ、「亡き同志」はレイダーを追えば必ずその先にいると知らされた。
飛電とのZAIAとのお仕事五番勝負が続く中、レイダーとアークマギアの騒動への対処にも手を取られ、
なかなか核心に迫れない或人に代わって裏方として動いていることが多く、ヒューマギアへの見方についても或人に対し、
「ヒューマギアにも色んな奴がいる。勉強させて利口なヤツにするのが飛電の仕事じゃないのか」という趣旨の発言をしている。
不穏な気配
そんな不破だが、実は彼自身も通常の人間ではないのではないかという疑惑がある。
滅から「亡き同志がお前の背後にいるのかもしれない」「お前がお前の意志で動いているとどうして言い切れる」と問われ、
さらに「亡き同志」らしき影を単独で追った際に視界が揺らいだり謎のノイズが走ったりといった描写や、
反動の強いアサルトウルフをノーリスクで使用するようになったりと、不穏な気配が漂っている*2。
中には「滅亡迅雷の『亡』にあたる人物ではないか」という考察もあり、「滅の初戦闘における『亡き者となれ』という台詞が伏線では?」という声もある。
真実(28・29話)
滅の脱走と、ほのめかされる「亡」が近くにいるかもしれないという示唆。
そんな中、不破は逃走した滅と迅の行方を突き止めるべくZAIAに乗り込み、天津に「お前が滅亡迅雷を匿ってるんじゃないか」と談判する。
ところが天津はそれを一蹴するどころか、「滅が逃げ出せたのは、君が滅亡迅雷.netにハッキングされたからではないか」と言ってのけた。
ヒューマギアでもない自分がハッキングされるわけがあるか、とそれを切って捨てる不破だが、直後にとんでもない事実が明かされる。
それは、不破と唯阿はZAIAの実験体であり、脳内には不破の知らない間にショットライザーを使うための、人工知能搭載型制御チップが移植されているというものだった。
滅亡迅雷が使用することが前提であるアサルトウルフが使えたのもこの影響と思われる。
また、このことからエイムズショットライザーを使う二人は仮面ライダーの元祖たる改造人間であると言える。
動揺する不破はそのままアサルトウルフに変身してサウザーと激突するも、やはりスペック差を覆せず劣勢に追い込まれる。
が、まさにその瞬間、仮面ライダー滅が乱入。ラーニングによるアップデートでサウザーと渡り合い、撤退に追い込んだ滅に、なぜ自分を助けたのかと問う不破だが、滅の答えは「アークの意志だ」と一言。
人類滅亡を目指す通信衛星アークが、なぜ人間である不破を助けさせようとしたのか?
混乱の最中に迅が現れ、滅が脱走した際の監視カメラの映像を見せる。そこに映っていたのは、フードを目深にかぶった不破自身の姿だった。
今まで不破が「亡」だと思って追っていたのは虚像であり、真相は脳内のチップを迅にハッキングされ、二重人格に近い状態で操られた不破本人だったのである。
さらに第29話で、移植されたチップの一部に亡の人工知能が入っていることが判明。
ZAIAの命令を受けてレイドライザーを流し、自分で変身させたメタルクラスタホッパーに殺されかけるという何とも無様な姿を晒した天津を救い、迅のハッキングを受けて滅を逃がし、と双方の勢力に加担する結果となっていたのはこれが理由。
滅が不破を助けに来たのは亡のAIを持っているためであり、「亡の器として価値がある」とアークの判断を伝えたが、迅は不破を抹殺して亡のチップを取り返そうとしており、結果的に不破の存在を巡って滅亡迅雷.netが内部分裂を起こしている。
亡の人格に身体を乗っ取られ天津の命でイズの破壊に動くも、間一髪で不破が目を覚ましイズをジャッカルレイダーから庇う。
そして天津に投げ渡されていたランペイジガトリングプログライズキーを使用してランペイジバルカンへと変身。
それまで歯が立たなかったサウザーを一蹴、ジャッカルレイダーも一方的に圧倒。そのままランペイジオールブラストで二人まとめて倒す。メタルクラスタに続きまたも自分が作ったものでボコボコにされた天津だった。
飛電製作所編(30~35話)
全ての元凶と発覚したZAIAと戦うためにエイムズショットライザーを持ち出しA.I.M.S.を辞職。
或人が新会社を立ち上げてからしばらくは単独で行動し、散発的にA.I.M.S.と衝突していた。
その後、天津が飛電製作所に目をつけていることを考え、ZAIAと積極的にぶつかると考えた結果、32話で「用心棒」という名目で飛電製作所に就職。
だがその矢先、直前の31話で知らない間に奪取・改造されていたアサルトウルフプログライズキーを唯阿が持って現れる。
A.I.M.S.のバトルレイダーを前に変身しようとした隙を突かれてショットライザーを奪われ、アサルトウルフに強制変身させられた上にZAIAスペックを介して亡の人格を引きずり出されたことで操られてしまった。*3
そのままデルモとイズを破壊すべく攻撃を開始したが、乱入してきた迅によってデイブレイクタウンに連行され、亡と迅が対話している最中に気合で自我を戻して脱走。
その後何とか或人たちと合流しファッションショーの警備にあたるが、直前になってデルモがいなくなったことに加え、何者かが侵入した気配を嗅ぎ取った不破は会場内を捜索。その中で踏み入った部屋の中ではなんと滅と迅が待ち構えていた。
そこで亡のAIを再び表面化され、アサルトウルフの状態で外の戦闘の現場に現れるが、シンギュラリティに達し「ZAIAの道具」であることから脱却した亡に同調する形でランペイジバルカンに変身、そのまま主導権を取り戻してサウザーを一蹴した。
続く第33話でも相変わらず唯阿やA.I.M.S.と衝突していたが、社屋前に現れた天津から衝撃的な真実を聞かされる。
それは、当初の不破の動因であったヒューマギアへの憎しみの根本、すなわち「デイブレイクの際に通っていた中学校を暴走ヒューマギアに襲われた」という記憶が、天津によって書き込まれた偽物のデータだったというものだった。
実験体である不破にヒューマギアへの憎しみを植え付けることで、ZAIAにとって動かしやすい道具として使うための措置だったという。
第8話で滅と戦った際に当時のことを語り怒りをぶつけたところ、滅からは「知るか、お前のことなど」と返されているが、そもそも滅が知るわけがなかったのだ。そんな事実はなかったのだから。
さすがの不破も、根深いトラウマである少年時代の記憶が偽物だと明かされたことで一時愕然となるが、
「よく聞けZAIA!俺は変わった!あの記憶はもうどうでもいい!!」
「俺にはなぁ、憎しみなんてもういらない!今の俺には夢があるからな…… お前が作った“仮面ライダー”という夢が!!」
或人やイズ、そして多くのヒューマギア達との交流でスタンスを変え、新たな道を既に見出していた今の不破諫にとって、明かされた事実は結局、そのくらいのものでしかなかった。
ランペイジバルカンに変身して戦闘に割り込み、ついに離反したバルキリーがサウザーを撃破するのを見届けた。
34話、ZAIAから離反した唯阿に「お前の過去を知りたくはないか」と言われるも、「興味ねえな」と一蹴。だがその直後、唯阿に首チョップを喰らって気絶させられ滅亡迅雷のアジトへ強制連行される。唯阿、もとい協力元の滅亡迅雷の目的は滅亡迅雷全員の復活であり、チップに亡のデータが入っている不破は必要不可欠だった。亡のデータが唯阿の手で取り出されようとする中不破は一度目を覚ますが、一瞬でまたも唯阿に首チョップを喰らい気絶する。終盤から35話にかけて亡が復活しZAIAスペックが暴走するも「これがお前の夢なのか!亡!!」と喝を入れ暴走を止める。が、脳チップに手を加えられたダメージか直後気を失い一時入院となる。そこで亡の口から自身の本当の過去を聞くが、聞いていた唯阿をして「普通過ぎてつまらない」とまで言わしめる程だった。不破自身も「安心した、つまらないほど普通で」とのことで問題はないようだが。その時亡には「一つだけ面白い点がある」と言われ、それは案の定笑いのツボ。ここで亡がアルトじゃないとを披露。唯阿は呆れ顔をしていたが、不破はいつも通り爆笑していた。
尚亡のデータが取り出されたことにより、この時点でアサルトウルフへの変身は不可能になったと思われる。
アーク編(36話~)
かくしてひとまずZAIAとの因縁にケリをつけた不破だが、その後調べた結果、デイブレイクで死んだと思われていた家族が健在である事が判明。
そもそもデイブレイクに巻き込まれた事自体が捏造された記憶だったのである意味当然の結果ではあるが、一体どんな顔をして家族に会うべきか、そもそも会っていいのかをらしくもなく悩みに悩むコトに。
結局その後、或人が持ち込んだアイちゃんのアドバイスで家族の様子を見に行く事に決める。
遠くから現状を確認するだけで対面こそしなかったが、家族が無事で過ごしているのを見て吹っ切れたのか、そのまま帰還した。
それからほどなくしてアークの意志が仮面ライダーアークゼロとして降臨。
先に迅と共にアークと交戦、重傷を負って入院していた唯阿から話を聞いて事態を把握した不破は或人と共にデイブレイクタウンに急行するが、アークゼロの前に一蹴されてしまう。
それでも復帰した唯阿と共にアーク対策のため奔走、その中で謝罪行脚に回っていた天津と対話。
記憶改竄など散々利用されてきた事については今更許す気もなかったが、A.I.M.S.の指揮権を唯阿に委ね、ZAIAから独立させる事を条件に共闘を承諾、協力体制の構築に一役買った。
アークゼロは最終的に仮面ライダーゼロツーの起動により滅び去ったが、この一件でアーク=人間の悪意を脅威と見做した滅が本格的に人類滅亡のため行動を開始。
アークマギアを率いて動き出そうとする滅の機先を制するべく、旧滅亡迅雷.netのアジトをA.I.M.S.に相乗りする形で強襲、滅と交戦する。
「人類が悪意を持っていても、もうアークは生まれないと本当に言い切れるのか!?」
「知るか!お前はぶっ潰す!!」
かつて交戦した時とは逆に滅から詰問されるが、聞く耳を持たず一蹴。
そこにどんな事情があるかは関係ない、平和を脅かす脅威であるのならば「仮面ライダーバルカン」としてぶっ潰す。それが彼の「結論」だった。
だがその最中、いち早く戦場に到達していたイズが滅に破壊されてしまい、それが原因で或人が新たなアークと化すという最悪の事態が発生。
他でもない飛電或人その人がアークと化したこの事実は、滅にとっては人類危険論を補強する材料でしかなく、同時にこれは人類とヒューマギアの全面戦争の危機でもあった。
執拗に滅を狙う或人を止めるべく、唯阿、天津と共にアークワンを追撃するが、脳内チップのデータをスパイトネガで消去された事で変身能力を失ってしまう。
それでもこのままにはしておけないと或人を追い続け、人気のなくなった街中で追いつくも変身は不可能。
しかし、そこに現れた亡から投げ渡されたジャパニーズウルフゼツメライズキーを用い、バックアップを受ける形でオルトロスバルカンに無理やり変身。
「今のお前を見てると、昔の自分を思い出すよ……!」
ゼロツーに変身した或人を止めようと食い下がるも、ライダーシステム自体の負荷と絶対的な性能差は覆せず、途中でショットライザーが砕け散った事で力尽きてしまう。
「滅をぶっ潰して、その先に何がある……!?その先にあるお前の夢は何だ!?」
(上記の台詞の最後に「或人!!」と叫ぶアドリブを入れたがカットされたことが演者の岡田氏より語られている。)
だが、立ち去ろうとする或人の背にぶつけたその叫びが彼の心を揺るがし、再び己と向かい合う機会を作らせる事になる。
それは最終的に彼の真の力を呼び起こし、悪意のぶつかり合いを終わらせるためのカギとなった。
全てが終わった後は街の用心棒的な立ち位置に収まっているが、事故でフレームがひずんだ車のドアを片手で引っぺがして投げ捨てるという無茶苦茶なパワーを見せていた。
「俺はバルカン。街の平和を守る“仮面ライダー”だ!」
「不破諫」の未来図(ファイナルステージ・劇場版『REAL×TIME』)
ファイナルステージでは天津が或人から借用したゼロツープログライズキーを使用して不破と唯阿の変身能力を復活させようとしていた。
そんな中、アズ/仮面ライダーアークゼロワンを首謀とする暗殺亡雷.netの騒動が起こり天津が襲撃を受けた為作業が中断されてしまうが、決戦までには変身能力が回帰。事態解決に貢献した。戦闘後、変身を可能にしてくれた天津に唯阿と共に礼を言った為、天津には驚かれた。
劇場版では街中でシンクネットの騒動に気付き、アバドン軍団を抑え込む為変身、駆け付けた滅とも共闘する。
今作では久々にパンチングコングも使用しているが、そのせいもあってかこの形態時に吹っ飛ばされた際共闘していた迅に「ゴリラー!!!」と言われる始末。比較的シリアス展開な今作での清涼剤となった。
ランペイジにも変身するが、落ちてきた飛行機(これもシンクネットの機体)の爆発に迅と仲良く巻き込まれ一時フェードアウト。
終盤では少し傷を負いつつも滅、唯阿、天津に迅と2人で合流し5人同時変身。アバドン軍団を全て蹴散らした。
なお、本作ではサラっと未だに無職であることが判明している。生活どうしてんだ。
貫き通した夢の先へ(ゼロワン Others)
通信衛星アークを巡る騒動から、シンクネットの一件を経て1年後、ZAIA本社CEO・リオン=アークランドが来日。
そのリオンが掲げる『ソルドプロジェクト』―――即ちヒューマギアの兵器化プロジェクトに滅亡迅雷.netが反発し、4人が再び世界の敵に逆戻りするという深刻な事態が発生する。
そんな中、単独で現れた滅とこんな問答を交わす。
「……不破諫。俺達が人間に刃を向けたらどうする?」
「あ?」
「飛電或人と同じように、それでも俺達を許すか?」
「それには理由があんだろ?“アークを滅ぼすため”とかよ」
「アークとは関係がない。お前の大切な人間に刃を向けたとしたら……それでも許すか?」
「許すわけねえだろ。そん時は全力でぶっ潰す!」
「……フッ。フフッ、フフフフフフフ……」
「何が可笑しい?馬鹿にしてんのか?」
「……馬鹿なのは俺の方だ。悩む必要などなかった」
滅の意図は掴めなかったが、その様子に何かただならぬものを感じ取った不破は、その後ほどなくして始まった仮面ライダー滅亡迅雷と仮面ライダーザイアの戦いの場に急行。
一切の容赦も呵責もない仮面ライダー滅亡迅雷の猛攻に、リオンを抹殺する意図を読み取り制止を呼びかけるが、滅亡迅雷は意に介さずそのままザイアを撃破し、リオンを殺害。
直後ZAIAジャパンの社屋の破壊に巻き込まれるも生還し、再び動き始めた滅亡迅雷を追う。
駆けつけた唯阿と合流し変身して滅亡迅雷に向かっていくが、まともなダメージを与えることは叶わず直接ショットライザーを攻撃され破壊されてしまい変身不能になってしまう。
それでも滅亡迅雷や打倒A.I.M.Sを掲げたソルド達の追手を撒きつつ、唯阿と話す中でなぜ滅亡迅雷がバルキリーを狙うのか疑問を持つ。
A.I.M.Sと別れると生身のまま他のソルドとは別行動を取るソルド9と衝突。自分の正義が何なのかを問われると、正義という言葉が気に入らないと一蹴した上でこう言い放つ。
「俺のルールだ。正義でも善意でもない。ただ、俺が守りたいものは守る。俺が気に入らないものはぶっ潰す」
この言葉はソルド9に大きな影響を与えることになる。
A.I.M.S本部に滅亡迅雷が襲撃し、応戦し負傷した唯阿を病院に送り届けた。そこで不破は滅亡迅雷の真意に気付く。
滅亡迅雷が執拗にバルキリーを追っている理由が、不破を煽り立てて引っ張り出し、「人類の敵」である自分達を滅ぼさせることにあると
背後にどんな事情があろうが、滅亡迅雷.netが「アークのテロリスト」だった事実は変わらず、そしてZAIAとの敵対を宣言したあの時、彼らは名実共に「人類の敵」に戻ってしまった。
最早彼らの存在は次なる世代のヒューマギアに対する「悪しき前例」であり、リオンのような存在にとっての「悪意の言い訳」に過ぎない。
ならば、ヒューマギアの夢と自由を守る「仮面ライダー」として彼らに出来る事は、「行き過ぎた正義の末路」として滅ぼされるしかない。
それを成し遂げる「正義の味方」を、彼らは不破諫に託したのだと。
全てを理解した不破は飛電インテリジェンスに赴き、修理不可能なショットライザーの代わりに或人が置いて行った飛電ゼロワンドライバーを借用。
機能のプロテクトは或人の手回しによる「飛電の子会社である『有限会社 仮面ライダーバルカン』という企業」の取締役になる事でクリアし、
唯阿を通じて亡から齎された人間用のアサルトグリップ、意見の齟齬からリンチに遭い、機能停止したソルド9からダイアウルフゼツメライズキーを託されると、残るソルド達に自身の戦いと滅亡迅雷の覚悟を見届けるよう言い渡し、滅亡迅雷が待つ旧アジト付近の森に出向き彼らと対峙。
そしてバルカン ローンウルフに変身し、滅亡迅雷との決戦に臨む。
「“正義”で世の中良くしようなんて……ただの詭弁だ!」
「下らねぇジョークで腹の底から笑って生きてりゃ、それで良かったんだよ!!」
「心の使い方、間違えやがって……!」
かつて滅にぶつけたように、脅威であるならば容赦なく「ぶっ潰す」。それが不破の結論。
どんな事情があろうと、滅亡迅雷の行いは間違っている。正義の反対は別の正義。誰かの正義は誰かの悪。だから、個人の正義で世界は変えられない。
自らの正義を「振りかざし」、未来への脅威と化した滅亡迅雷は滅びるべき存在。それこそが「結論」だった。
その覚悟を受けとめるかのように、ザイアスラッシュライザーを手にした滅亡迅雷の攻撃を敢えて受け続ける。
「お前らの覚悟は俺が受け止めてやるよ……。だから、全力でぶつかって来い!」
「こっちも全力で応えてやる。それが…俺のルールだ……!」
そして、満身創痍の状態で放った「ローンウルフインパクト」と「滅亡迅雷インパクト」のぶつかり合いを制し、遂に滅亡迅雷の破壊に成功。
「夢を貫くのも……骨が折れるな……」
しかし、ゼツメライズキーによる変身の負荷やライダー変身状態の人間を難なく葬り去れる滅亡迅雷の攻撃による不破のダメージも最早限界であり、変身解除と同時に両目から血を流して倒れ伏してしまう。
「不破……!!不破、しっかりしろ!不破!」
「……ッ?刃か?」
「ああ…」
「悪ぃ、よく見えねえんだ……」
「どうしてこんな無茶を…?自分だけ突っ走って……!!勝手な奴だ……」
「……命捨てようなんて、大それたコト考えてたワケじゃねぇ……」
「ただよ……覚悟決めてるヤツら相手にするなら、こっちも覚悟決めねぇとな……」
「それが、“仮面ライダー”だろ……?」
駆け付けた唯阿にそう呟くと、そのまま意識を失い昏倒し、そのまま終ぞ目を開くことはなかった。
その後彼がどうなったのかは描かれていないが、エンディングの場面では画面手前から歩いてきた後、光に包まれ消えるという演出(確実に破壊された滅亡迅雷4人はそのままフェードアウトして消える演出)があった事から公式では生死不明となっている*4。
徹頭徹尾「俺のルール」のもとに戦い続けた一匹狼の歩みは、本当にここで終わってしまったのだろうか……?
仮面ライダーバルカン
「ヒューマギアは残らずぶっ潰す!」
スーツアクター:浅井宏輔、岡田龍太郎(初登場回のみ)
不破が変身する仮面ライダーで、『ゼロワン』の2号ライダーに当たる。本編において初めて「仮面ライダー」と呼称されている。
詳細は個別項目を参照。
余談
- 名前の由来はそれぞれ、苗字は「who are」、名前は「is am」からきているとされる。苗字に関しては、同僚である唯阿を「you」として組み合わせれば「Who are you?」となる。
- 「人の話をあまり聞かずに行動する2号ライダー」という要素から、『仮面ライダーキバ』の名護啓介、『仮面ライダーゴースト』の深海マコトを思い出した視聴者が多かった模様。前者は怪人を残らず潰すという信念が共通*5し、後者はバルカン同様に「青」をメインカラーとしたライダーである。
- 他にも「警察組織や特殊機関の開発した対怪人用パワードスーツ」「敵怪人に対し異様なほどの敵意を抱く」「変身ツールが銃で、発砲して変身」「主人公に対して敵対的で、初期は殺しにかかっている」「割と何でも力づく」など、歴代の平成2号ライダーのような特徴も多い。
- また、公式から「彼の変身動作はとある平成ライダーのオマージュ」と発表されており、番組サイドから明確に話が出たのは銃弾を殴り砕いた腕を起点に変身する所からクウガとされている*6。
ファンからは変身時のプログライズキーの構えからガタック、変身時に目の下に回路図のような線が出現することからWもしくはジョーカーではないかとの考察もされた。
- 彼の初変身した第2話が放送された9月8日における『スター☆トゥインクルプリキュア』では、話の〆に妖精キャラであるフワの姿が変わるという妙なシンクロを起こしており、名前繋がりで「フワ諫」なるネタが生まれ、TwitterやPixivなどのSNSにおいてネタ絵も投稿されるようになった。
そして『侍戦隊シンケンジャー』の腑破十臓と合わせてニチアサ3作品に「フワ」がそろってしまった。
- Twitterでは変身時のプラグライズキーのこじ開けをコラージュし、「ポテチこじ開け→バーン!のコラ画像」が出回り大人気となっている。
第4話放送後は、今度はかっぱえびせんの袋を縦に開けるも、結局ぶちまけるオチのコラ画像まで作成されている。 - 第6話放送後、「或人、イズ、唯阿がイベントに呼ばれたのに自分だけ呼ばれなかった」という腹いせに演者の岡田氏がコラ画像再現の動画をYouTubeの自身のチャンネルにアップするという行為に出ている。
- 上記のネタの他にも岡田氏は自身のチャンネルにて……
- 放送回を振り返って撮影時のネタ話をする。一部では「第二のウラ仮面ライダー」と呼ぶ人も……
- Twitter等でネタにされるフワやゴリラのフィギュアを壁に置いてギターを弾きながら歌を歌う。
- Twitterにあがったコラ画像を「不破コラ警察」として巡視。動画にて紹介し、逆にネタにし返す。
- 自身のサイン入りのフワのストラップのプレゼント企画を行う。*7
- ハロウィンにゴリラの仮装をしながら仮面ライダーバルカンの変身ポーズ講座動画を出す*8。
- 第8話放送後に放送回で殺し合いをした滅役の砂川脩弥氏と「ペヤング 激辛やきそばEND」の早食い対決をする。
- 他にも時たまゼロワンからのゲストとのコラボをするが、何故か敵側のキャラとのコラボが大半である。
- 『スター☆トゥインクルプリキュア』第47話において蛇使い座との戦いでフワが消滅してしまったため、同日に放送された『ゼロワン』第18話放送後にフワの黙祷をする。
- 第21話でイズに「あなたはゴリラですか?」と言われ、第21話放送後のTwitterでイズ役の鶴嶋乃愛氏に「ゴリラですか?」とツイートされ、挙句視聴者にもゴリラ呼ばわりされた結果、怒りとポテチでゴリゴリ ゴリラへと変身
解除を遂げる。 - チャンネル名が『りゅうちゅーぶ』なのだが、神木隆之介氏のオフィシャルYouTubeチャンネルと名前が被り、チャンネル名をどうするかで葛藤(最終的にはそのままにした)。
その事を発表したツイートでは「闇の力vs不破さんか」と一部で盛り上がったとか何とか。神木氏が演じたのはほんの一時期だった事は内緒で - 『ヒーリングっど・プリキュア』に登場する花寺のどかの口癖「ふわぁ~!」や沢泉ちゆと不破の笑いのツボのズレの共通性に言及する(ちなみにこの時平光ひなたのことを主人公と間違えている)。
- 第31話放送後に投稿した『あつまれ どうぶつの森』の釣り対決動画でイズ役の鶴嶋乃愛氏とコラボするものの鶴嶋氏がシーラカンスを1匹・デメニギスを3匹釣り上げた事でボロ負け(50匹釣って合計売値が岡田氏36080ベル・鶴嶋氏76360ベル)した挙句、ゲーム内で鶴嶋氏に釣ってる横で煽られさらに「ふわごりらこわいふわ」と言われる。
- 第37話で仮面ライダーアークゼロとの戦闘シーンの撮影中にエイムズショットライザーを橋の下で流れる川に落としてしまい、撮影スタッフが回収する事態になった。
…といった感じで、まさにやりたい放題である。
- 次回作『仮面ライダーセイバー』に登場する新堂倫太郎が「無理だ!普通のホモ・サピエンスには聖剣は抜けない!」という台詞を発したが、
「前作の2号ライダーだったらいつも通り力尽くで聖剣引っこ抜いたり、ワンダーライドブックをこじ開けたりしてそう」という声もあった。 - ……と思いきや、岡田氏もその事について認知していたらしく、映画『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』劇場パンフレット掲載のインタビューにて「普通のホモ・サピエンスには抜けない聖剣も、きっと不破諫なら抜けますし(笑)」と回答している。
- YouTube活動をしている俳優でライダー出身の人物は殆どが要潤氏(氷川誠役)や椿隆之氏(剣崎一真役)、水嶋ヒロ氏(天道総司役)など、既に作品は放送終了済みだが、放送当時に現在進行形でYouTuberとライダーを兼任していたのは現状彼のみ(勘違いされがちだが、井上正大氏(門矢士役)出演の「銀岩塩チャンネル(現・GGE CHANNEL)」は個人チャンネルではない)。
- また、宇宙野郎雷電役の山口大地氏も雷として復活後かつ放送再開後初のエピソードの放送後からYouTubeチャンネルで振り返り動画を上げている。
- 基本的に公式サイトから見れるキャストブログでは、殆どの人物が「○○役の××です」と自己紹介する中、彼と天津役の桜木氏のみ役にのめり込んで役名で自己紹介してしまっている。
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*2 前作『ジオウ』のゲイツリバイブと同じように慣れたのでは、という見方もあるが、ゲイツリバイブには強大な負荷を前提としてそれを軽減・緩和するためのシステムが存在しているが、アサルトウルフはそういった機能は皆無である。そのため、比較した場合アサルトウルフを対策なしかつノーリスクで使えるのはどう考えても不自然。
*3 ランペイジガトリングプログライズキーは力ずくでこじ開けることで認証するが、その分他の変身と比べて時間がかかる。
*4 初期脚本ではエンディング後に或人とイズ、唯阿、天津の4人で不破の墓参りに訪れる場面が用意されていたが、このシーンは最終的に削られている。
*5 どちらも序盤〜中盤にかけてその信念を基に行動して、中盤以降は態度が軟化している点も共通する
*6 ランペイジバルカンは変身シークエンスが「肩に腕に弾丸が当たり腕だけが変わる→次々と当たり変わっていく→最後は頭部が代わりライダモデルのレリーフが装着される」とクウガのシークエンスに近づいたともいえる。これについては「かつてはヒューマギアをぶっ潰すという考えがあったから弾丸=ヒューマギアを拳で砕いていたが、ランペイジはヒューマギアを全て受け入れるという考えに変わったから拳で砕かずにいる」という考察もある。
*7 なおフワのイントネーションは「フ↑ワ↓」なのだが、動画内では自身の役名と同じ「フ↓ワ↑」と言われていた。
*8 一応本来の趣旨は「DXエイムズショットライザー」の商品紹介。
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