1998年第58回皐月賞

ページ名:1998年第58回皐月賞

登録日:2019/09/11 (水) 02:09:00
更新日:2024/05/09 Thu 13:42:13NEW!
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スペシャルウィーク セイウンスカイ キングヘイロー レース 中山競馬場 競馬 千葉県 98年クラシック世代 3強 g1 横山典弘 皐月賞




セイウンスカイ、逃げる!

セイウンスカイ、逃げる!!


1998年4月19日に中山競馬場で行われた第58回皐月賞はセイウンスカイが勝ったレースである。


出走馬・鞍上


1 エモシオン 松永幹夫
2 コウエイテンカイチ 熊沢重文
3 セイウンスカイ 横山典弘
4 ディヴァインライト 岡部幸雄
5 ビルドアップリバー 加藤和宏
6 ウィニングラック 田中勝春
7 クリールサイクロン 蛯名正義
8 マイホームタウン 吉田豊
9 シャインポイント 後藤浩輝
10 フジラッキーボーイ 中館英二
11 トウカイパンチ 石橋守
12 キングヘイロー 福永祐一
13 ボールドエンペラー 河内洋
14 タヤスアゲイン 柴田善臣
15 スペーストラベラー 藤原英幸
16 セイクビゼン 江田照男
17 ケイエスグットワン 村本善之
18 スペシャルウィーク 武豊


週末の雨模様からようやく逃れて晴天になったのこの日、しかし前日不良馬場で始まった芝の状態は良馬場に回復したものの荒れた状態が残っていた。。
1番人気は前走の弥生賞勝ちで先週ファレノプシスで桜花賞を勝った武豊騎手騎乗のスペシャルウィーク。
2番人気は前走弥生賞でスペシャルウィークの2着に敗れた横山騎手騎乗のセイウンスカイ。
3番人気は前走弥生賞3着ながら、サンデーサイレンスを産んだヘイローを父に持ち、自身もアメリカでG1を7つも勝ったグッバイヘイローの子という良血馬、そしてデビュー2年目の天才騎手の息子福永祐一騎乗のキングヘイロー。
4番人気はすみれステークスを勝ったエモシオン。
ここまでが単勝10倍を切る支持を集めていた。


弥生賞上位組が人気を集めていたが、その中でもスペシャルウィークが圧倒的な人気になっていた。
それと共に、デビュー2年目の福永祐一騎手が武豊騎手や横山騎手にどこまでくらいつけるかが注目になっていた。


出遅れる馬はなく各馬綺麗にスタートを切った。
まず先頭に立ったのはコウエイテンカイチ。
その後に内からエモシオン、セイウンスカイ、キングヘイローが並んで2番手争い。
人気のスペシャルウィークは一旦最後方に下がった後、後ろから3番手の位置をキープする。


第2コーナーを回って向こう正面、先頭は逃げ宣言をしていたシャドーロールを着けたコウエイテンカイチ。
2番手はセイウンスカイでそのすぐ内にエモシオン。
その1馬身後ろに若き福永騎手のキングヘイローが積極策で付いていく。
スペシャルウィークはじわりじわりと外を通って番手を上げていった。


第3コーナーを回ってセイウンスカイが先頭のコウエイテンカイチの外から並ぶように交わしていく。
その外にキングヘイローも続く。
第4コーナーを回る頃にはスペシャルウィークも5,6番手まで上がってきていた。



スペシャルウィークは大外からやってくる!


4コーナーでは先頭に立っていたセイウンスカイとその外から来たキングヘイローは仮柵を取った比較的状態のいい馬場を通ることになった。
それに対して大外から捲ってきたスペシャルウィークは荒れている外側の馬場を通らざるを得なかった。
直線半ばには3強が抜け出したが、先頭からセイウンスカイ、キングヘイロー、スペシャルウィークといった順番は最後まで変わることはなかった。
キングヘイローがセイウンスカイに半馬身差まで詰め寄った所がゴールだった。
ゴール後、初めてクラシックのタイトルを手にした横山典弘騎手は高々と左手を掲げた。


結果



1着 セイウンスカイ
2着 キングヘイロー
3着 スペシャルウィーク
4着 エモシオン
5着 ディヴァインライト
6着 ボールドエンペラー
7着 クリールサイクロン
8着 タヤスアゲイン
9着 ウィニングラック
10着 セイクビゼン
11着 フジラッキーボーイ
12着 マイホームタウン
13着 ビルドアップリバー
14着 シャインポイント
15着 スペーストラベラー
16着 コウエイテンカイチ
17着 トウカイパンチ
18着 ケイエスグットワン


払い戻し
単勝:3番 540円(2番人気)
複勝:3番 140円(2番人気) 12番 160円(3番人気) 18番 110円(1番人気)
枠連:2-6 1280円(6番人気)  馬連:3-12 1710円(7番人気)


セイウンスカイはレース序盤から積極的に前に行ったため、馬場の良い所を選んで走ることができた。
上がり3Fは36秒7で決して速くはないが、後ろから来たスペシャルウィークは最後まで前を捉える事が出来なかった。
スペシャルウィークは18番枠を引いた時点で負けが決まっていたのかもしれない。
そして、タマモクロスオグリキャップから始まった芦毛の怪物伝説は1994年ビワハヤヒデの引退で終わったかに思えたが、ここに立派な後継馬が誕生したのだった。


2着キングヘイローの福永騎手もまた見事だった。
デビュー2年目ながら人気に応える好騎乗、G1制覇もすぐにやってのけるだろう期待が高まったのだった。
事実、翌年の桜花賞でG1初制覇を達成することになる。


スペシャルウィークも出走馬の中で最速の上がり3F36秒1の脚を見せたが、道中ペースが案外落ち着いてしまったことが差し切れない理由だっただろうか。それでもその実力はきちんと見せた感じであった。


こうして、平成最強ともいわれる98年クラシック世代のクラシックが始まったのであった。
そして、その中心にはスペシャルウィークがいたのである。


前述の通り横山典弘騎手は、これがクラシックタイトル初制覇となった。この年(1998年)に生まれた三男・横山武史騎手もまた2021年の皐月賞に勝利し、初の中央G1タイトルを初クラシックタイトルで飾った。


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  • ウマ娘でも再現されたレース -- 名無しさん (2019-09-11 09:38:06)
  • その後のダービーも是非(ゲス顔) -- 名無しさん (2019-09-11 22:36:12)
  • 師よ、不勉強で申し訳ない。本文中にある3Fとはなんぞや? -- 名無しさん (2021-05-05 07:47:14)
  • 上がり3フレーム、つまり残り600mのタイムのこと。 -- 名無しさん (2021-05-05 08:00:02)

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