スタン・マーシュ

ページ名:スタン_マーシュ

登録日:2019/05/29 Wed 20:55:26
更新日:2024/04/05 Fri 13:50:49NEW!
所要時間:約 8 分で読めます



タグ一覧
サウスパーク 主人公 結城比呂 阪口大助 植田有紀 愛すべきバカ



『スタン・マーシュ(Stanley "Stan" Marsh)』は『サウスパーク』の登場人物。
例の四人組の一人で、事実上の主人公である。
クレジットでも一番上に置かれている。


声優は原語版がトレイ・パーカー
日本語吹替は結城比呂(WOWOW)、阪口大助(FOX)、植田有紀(映画版)、金子沙希(Netflix)


人物

『サウスパーク』の中心人物の一人で、他の三人か、若しくは家族と共に騒動の中心になることが多い。
行動が早いのはサウスパーク住人のお家芸とはいえ、スタンはその中でも特に行動力のある一人である。


口癖は「Dude!」*1


赤いボンボンが付いた青い毛糸の帽子と茶色のブルゾン、赤い手袋を着用。
カイルやカートマン同様に基本的に帽子は脱がない。
帽子を脱いだら父親譲りの黒髪の短髪で、瞳の色はアニメ内では他のキャラ同様に黒い点だが、設定では青。
困ったことがあると目頭を押さえる癖がある。


作者のトレイ・パーカー自身をモデルにしており、両親の名前も同じである。
キャラクターのコンセプトは「平均的なアメリカ人の子供」とのことだが、更に「一般人」の他には、ある意味でスタンを象徴する「混乱した子供」なんて説明までされている。


また、平均的な子供とされつつも劇中ではスポーツ万能なことを初めとして、ある意味では主人公らしく高スペックで、
更にはある種のカリスマ性もあってか妙な因縁にも巻き込まれやすい……と、お世辞にも平均的とは言えない特徴を持つ。
スキーに行っただけで地元のジョックに絡まれて青春映画の様な勝負に巻き込まれたり、新興宗教の教祖に奉り挙げられたりした。


頭の回転も早く、成績もそこそこ。
かなりの理論派、皮肉家であり、正義感もそれなりにある。
物事の本質を見極める力があり、インチキ霊能番組の手口をすぐに理解して注意を前提に実践して見せたが周りがアホ過ぎて本物と思われた。
一方、引っ越してきたモルモン教一家とのエピソードでは、理屈が行き過ぎてモルモン教の成り立ちの矛盾を指摘してしまい、
結果的に良くしてくれた一家や転校生と仲良くなる機会を逃してしまう等、寂しいエピソードもある。


しかし、性格は至って小市民的なので、そういう部分では「普通」なのかもしれない。
アメフトではクォーターバック、リトルリーグではマウンドを預かっており、他のスポーツ系のエピソードでも中心になることが多い。
幼児向けの子供ホッケーの監督を任された時もあったが、主に人間関係によるプレッシャーが元で心労で倒れそうになっている。
ヒーローごっこでは普通人がヒーローになってる系と思われる“ツールシェド”に変身。


心労や、マーシュ家の男達に共通する精神的な弱さや依存性については、ある時期からのスタンの問題として表面化してしまっている。
特に祖父(と父親)譲りの依存性体質でカナダ政府主導のT&Pのゲームでは廃課金に勤しみ問題になっていた。
思春期を迎えて世の中の全てが糞に見えるようになった時は結局、現時点では克服出来ずに薬に頼った。


以前は他の三人同様に人を人とも思わないレベルのクソガキで騒動の中心だった。
しかし、エピソードが進んでいく中でカートマンが問題を起こし、その対処にスタンやカイルが動くというパターンの方が多くなった。(その間にケニーが死ぬ)


一方、基本的には良識派であるのだが、
時折は現在でもカイルすらドン引かせる身勝手な行動に出ることがあるので*2、大人しくなっただけで未だにクソガキである。


当然のように無免許なのだが、車やバスの運転が出来、それについて周囲から咎められる様子が無い。
運転技術どころか銃器の扱いに長けている様子まで見られ、順応が早いのだと思われる。
ただし、ボートの運転をした時には二度に渡り大破させている。


父親譲りと思われる音楽の才能もあるが、本物のギターよりも『ギターヒーロー』というゲームの方がイケてると思っており、
カイルとコンビを組んでいたのに自分だけスカウトを受けてしまい、悩みながらも親友を裏切る決断をした。
スタンに限ったパターンではないが、こうしたイキりの末に失敗することも多く、いじめ撲滅をテーマにPVを作ったり、
iPod nano目当てに親友達をクソ退屈なレジャーに誘った際には、最終的にサンディエゴで全裸ダンスを踊って全世界に公開される羽目となった。*3


引っ越したカイルを戻す為にハイブリッド車を推奨する歌を作った時は大ヒットしたものの、それが元で住民の自意識が肥大した責任を問われる等、
本人に悪意があった訳でもないのにシナリオの都合からか、スタン一人に責任が押し付けられることも多々ある。
…最たるものは、森のクリスマス!


以前は過敏性の嘔吐癖があり、ガールフレンドのウェンディにも強く出られずに頭が上がらない等、数々の問題を抱えていた。
嘔吐については事ある毎に吐き、初期にはスタンのネタとして定着していた。*4
しかし、エピソードが進み様々な問題に直面し、ウェンディに一度、一方的にフラれてしまい、
落ち込んでから復活する等の経験を積む中で克服し、殆どゲロも吐かなくなった。


…だからといって、前述の様に騒動の火種になることがなくなった訳ではないのだが。


これも初期のネタだが『スタートレック』の台詞を聖書の言葉と嘯いて引用する持ちネタがあった。
また、カイルと分担して騒動を纏める役目を担っていたが、後にはシナリオに余韻を残して終わるパターンが多くなった為にか、特に感想を述べることもなくなっている。


クラス内でイケメンを決める投票があった時は16人中、3位に選ばれている。*5
しかし、その回で割を食う役回りとなり最下位にされてしまったカイルを励まし、
更には投票のカラクリに気づく等、浮わつくことなくカイルの為に真相究明に動いていた。
また、この回をきっかけにウェンディに見直されることになり、以前とは違うバランスで再び恋人関係となる。
しかし、今回はスタンの側からベタ惚れしている訳でもなければウェンディも現実的な性格となり、
以前の様に恋に恋していた様な状態ではないために、倦怠期を迎えたカップルの様に付かず離れずなのが反対に関係を長くしているのに繋がっていた模様。
しかし、このことでリアルなウェンディからの嫉妬や、双方にとっての問題、ダメ出しを受けることになった。
ウェンディがカートマンと決闘する流れとなった時も敢えて距離を置き、ウェンディもスタンを頼らなかったために静観を貫いていたが、
ウェンディが勝利した時には優しい笑顔を見せている。まあこの事件は百中百カートマンが悪く、だれ一人彼を擁護していなかったので当然の帰結である
現在は再び距離を置いているが、以前の様に嘆く描写もなくウェンディも新しい彼氏を作っていない。


子供以上に問題を起こしまくるサウスパークの親達には以前から呆れていたが、
特に野球回以降は父のランディが非常に迷惑な大人と化して騒動を起こしまくるようになったので、それについてリアルな意味で深く悩んでいる様子が見られる。
しかし、上記の様にスタンはランディ譲りの才能も問題も確かに引き継いでおり、自覚はないようだが、
それに気づいてしまったら、それはそれで悩みそうな話である。
現在はランディに対してかなりドライに接している。



【主な人物関係】


家族


  • ランディ・マーシュ

父親。
上記の様に現在はかなりドライに接しており、ランディが一々と騒動を大きくしては、自分に批判や対処が回ってくるのにうんざりしている。
現在のサウスパークではカートマンと並ぶ事件の中心で困った大人である。


  • シャロン・マーシュ

母親。
ランディに比べるとまともだが、時々はおかしい母親に悩んでいる。
かなりの美人であるらしく、上級生におっぱいの写真を撮ってくるように頼まれたこともあった。


  • シェリー・マーシュ

姉。
非常に狂暴で、一方的に暴力を受けている関係。
しかし、話が通じない訳ではく思春期らしい悩みをかかえる乙女。


  • マーヴィン・マーシュ

祖父
100歳越えで、電動車椅子に乗っているが自動車の運転をしており、スタンをビリーと間違えてる以外はボケの兆候もないお爺ちゃん。
スタンは何だかんだで優しく接している。
現在は老人ホームに入っている模様。


  • スパーキー

愛犬
声がジョージ・クルーニー
ゲイでクライドの愛犬を犯した。


  • ジンボ・カーン

おじさん(ランディの異父兄)
相方のネッドと共に番組も持ってた、ベトナム帰りのハンティング狂。
初期シリーズではサウスパークでも一番の迷惑な大人であってスタンからも懐かれていた。
尚、ランディの父親違いの兄であって、やや事情のある親戚関係である。



主な交遊関係


  • カイル・ブロフロフスキー

親友兼相方
理屈家で頭の回転が早く良識的等、スタンとは基本的に同じスタンスを取るが、エピソードによってはカイルがスタンの諌め役に回る。


  • エリック・カートマン

悪友
カイルやケニー同様にカートマンを嫌い、バカにしているが一緒につるんでおり、何だかんだでカートマンの悪戯や悪巧みに乗ることもある。
いつからかカートマンの行動に対して邪魔したり止めるのがスタンの役目になっていった。


親友
基本的には仲が良いが、カイル同様にケニーの死に対して無関心過ぎてキレられたり、ケニーを金で釣って色々な物を食わせるのを止めずに加担したりすることもある。
ケニーが死んだときの何てこった、ケニーが殺されちゃった!Oh my God! They killed Kenny!この人でなし!You bastard!のカイルとのやり取りは以前の『サウスパーク』のお約束であった。


友人
ケニーが初めて長く死んだときに代理1号として入れて以来、以前よりも親しい仲となったが、カイル達と同様に敢えて冷遇することもある。


  • クレイグ・タッカー

クラスメート
仲が良いというよりはライバル的な関係と思われ、クライド、トークン、ジミーあたりと組んだ時には四人組と対立したりしている。


  • ウェンディ・テスタバーガー

ガールフレンド
モデルはトレイ・パーカーの元妻で日系人。
物語開始当初からの好き同士であるが、当初はスタンが振り回される形でウェンディも現実的な性格ではなかった。
本編ではスタンより先にカートマンとキスを経験する等*6、スタンを振り回した末に一方的に別れを告げ、しかもトークンと付き合い始めたがすぐに別れている。
その後、再び付き合うようになったが、二人とも精神的な年齢が上がっていた為か以前の様なベタベタした関係とはならなかった。






追記修正は父親の暴走を止めてからお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)

[#include(name=テンプレ3)]


  • テレビショッピング回の電話ですっげぇ笑った -- 名無しさん (2019-05-31 03:27:23)

#comment

*1 ただし、スタンに限らず多くの登場人物が使う。まあ、スタンの番組は連発したりするが。
*2 ただし、カイルもスタンより確率は低いが未だに問題を起こす。
*3 シーズン16第5話 「butterballs」、シーズン16第6話「I should have never gone ziplining」。ちなみにこれの元ネタはPV「KONY2012」とその作者ジェイソン・ラッセルという人で、彼は前述のPVを作ったのだがそれが賛否両論で精神を病んでしまい、サンディエゴで錯乱状態で全裸ダンスをして警察に逮捕されたという事件。一時期ネットニュースなどで話題にもなった。
*4 ウェンディに吐く。ウェンディと手を繋いで周囲に吐き散らかす。病院でグロ場面を見て吐く。手術中に施術中の人の体内に吐く。…etc.
*5 後に女子達がクライドを1位にする為に票を弄っていたことが明らかになるが、スタンは変動に関係なく3位か、繰り上げって2位だと思われる
*6 劇場版ではちゃんとスタンとキスを交わしているがどっちが先かは不明。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧