コーネリウス・ファッジ

ページ名:コーネリウス_ファッジ

登録日:2018/04/20 Fri 18:25:53
更新日:2024/02/19 Mon 13:57:05NEW!
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ハリー・ポッターシリーズに登場する魔法使い。


演:ロバート・ハーディ
声:篠原大作


本名は「コーネリウス・オズワルド・ファッジ(Cornelius Oswald Fudge)」。


魔法省のトップである魔法大臣を務める。


外見は、背が低くて恰幅が良く、頭髪はくしゃくしゃで白髪である。


当初から権力に執着し、自身の政治生命を何よりも優先している傾向はあったが、ハリー・ポッターを気にかけて保護する、
ハリーとシリウスの縁を知った上で気遣う(当時シリウスはハリーの両親を裏切ったと認識されていたため)など、善人としての面は見られた。
しかし、ヴォルデモート卿復活を巡ってアルバス・ダンブルドアと訣別した後は、
ヴォルデモートへの恐怖心やダンブルドアへの劣等感などからますます権力に執着するようになり、ハリーとダンブルドアに対してはかなり暴挙に出るようになった。


またダンブルドア曰く、純血を重んじる純血主義者でもあるらしい。
魔法省への多額の献金を行うスポンサー的な存在であるルシウス・マルフォイには頭が上がらない一面も。


魔法省の腐敗や無力さを象徴する人物と言えるかもしれない。


かつては魔法惨事部の次官であり、ヴォルデモートが失踪した翌日のマグル大量虐殺の現場に居合わせたこともある。
1990年にミリセント・バグノールドの後を継いで魔法大臣となった。




各巻での行動


1巻『賢者の石』

ハリーとルビウス・ハグリッドの会話に、名前だけチラッと出てくる。
推されていたダンブルドアが固辞したため魔法大臣に就任。
この時点では就任から間もないのか、ハグリッド曰く「ダンブルドアにしつこくお伺いをたててる」らしい。



2巻『秘密の部屋』

初登場。
ホグワーツの学生らが次々と石化している事件を受けて、魔法省も手を打っているというポーズを見せるため、ホグワーツ魔法魔術学校を訪問。
不利な前科を持つハグリッドをアズカバンに連行することを決定した。
ただこの決定にはファッジも確信が持てていなかったようで「有罪認定したわけではなく、念のためであって、真犯人が分かれば十分な謝罪の上で即刻開放する」と念押ししたりしている。
彼の意志というよりも理事会や保護者などに強い圧力を掛けられた結果らしい。
(三巻の様子を見てもハグリッドは特に彼には遺恨を抱いていない様子である)
さらに突如現れたルシウス・マルフォイ(ホグワーツ理事)によるダンブルドアの停職には反対していたが、相手が正規の手続きを踏んでいたこともあって押し切られる。



3巻『アズカバンの囚人』

シリウス・ブラックの脱獄を受け、とあるトラブルでダーズリー家を飛び出したハリーを保護し、「漏れ鍋」に泊まらせることに決めた。
バックビークの処刑の際にもホグワーツを訪れ、シリウスを捕まえたセブルス・スネイプに対してマーリン勲章勲一等の授与を進言した。
が、ハリーたちによってバックビークとシリウスは逃がされてしまい、あまりの事態に「私は物笑いのタネになる」と自嘲している。
かつてヴォルデモート敗北直後、シリウスがピーター・ペティグリューとマグル数名を爆破した際、シリウス逮捕の現場指揮を執っていたことを明かしている。


実はシリウスがハリーの父ジェームズ・ポッターらの親友で、後見人でもあることを知っており、そんなシリウスがジェームズらを裏切りハリーを孤児にした張本人だと知れば、ハリーはどれほど傷付くだろうかと嘆いている。


この時点で、ファッジはシリウスが無実であり、真の裏切り者が別にいたということには気付いていなかったが、同時期にシリウスの無実を知っていたのは本人と真犯人、そしてダンブルドアのみ。
しかも、そのダンブルドアですらシリウスが犯人でないことは薄々勘づいていただけであり、代わりに誰がハリーの両親を裏切ったのかまではわからなかったため、ファッジにここまでを求めるのは酷だろう。


…と、ここ(3巻)までは、やや優柔不断ながらも人情味のある、そこそこの人物として描かれていた。



4巻『炎のゴブレット』

国際魔法協力部部長バーテミウス・クラウチ・シニアの失踪に伴いホグワーツに来校。その際にはボーバトン魔法アカデミー校長で、半巨人のオリンペ・マクシームに対して疑念を持っていた模様。
三大魔法学校対抗試合の第三の課題の際にも来校したが、ヴォルデモートの復活を見届けたというハリーの言葉は保身や恐怖から彼の復活を認めようとせず、
ハリーの言葉を信じて対策を講じるべきとするダンブルドアと諍いを起こした挙句、最終的にダンブルドアと訣別した。
実のところ魔法省の戦力はすっかり落ちており、ヴォルデモートへの対策も実行するべき戦力がなく、そんな困難な現実に直面するぐらいなら「ヴォルデモート復活などない」と信じたほうが楽だった、というのが本当のところだろう。


実は3巻では「例のあの人が生きていても孤立無援ならそれはそれでいいが、もし忠実な家来が彼の下に戻ったなら……どれほど早く復活することか、考えるだけでもぞっとする」と発言しており、本来は「ヴォルデモートの復活はありうる」と理解はしていた
しかし頭ではわかっていても、いざ直面した際には思ったほど冷静に対処できず、パニックよりも目先の安心を追求してしまったのだろう。
小心者ゆえの精神のコントロールとしては見事だったが、行きつく先は事なかれ主義であった。


なお、終盤にはバーテミウス・クラウチ・ジュニアの身柄確保に学校を訪れるが、死喰い人への怯えからか吸魂鬼を同伴してきた。
その吸魂鬼は前年に続く脱獄で頭にきていたらしく、部屋に入るやいなや「キス」を実行してクラウチJr.を廃人にしてしまった。
……まあクラウチJr.の高すぎるスキルを考えれば、二度とヴォルデモートを補佐できないほど破滅させたのは「痛撃を与えた」といえるかも知れない。



5巻『不死鳥の騎士団』

ハリーの未成年魔法使用に対しての尋問で尋問官となる。
ダンブルドアを出席させたくないからか、直前に使用する法廷を変え、勝手に開始時間を早めるなどかなりの暴挙に出ており、
権力を濫用してでもハリーを退学処分にしたかったようだが、ダンブルドアの弁護もあってかハリーは退学処分を免れることとなった。


それでもあきらめず、ダンブルドアの監視やハリーいじめのためにドローレス・アンブリッジを送り込む、「日刊予言者新聞」を利用して両名を貶めるデマをまき散らすなど暗躍を続行。
ダンブルドア軍団の会合が密告された際もホグワーツに来校し、またしてもハリーを退学処分にしようとしたが、ダンブルドアがダンブルドア軍団の創設者の身代わりをしたおかげでまたしてもハリーは退学処分を免れた。
終盤の魔法省神秘部の戦いでヴォルデモートを目撃し、最終的にファッジもあの人の復活を受け入れざるを得なくなった。



6巻『謎のプリンス』

冒頭で英国のマグルの首相のもとに出現し、ヴォルデモートが復活したことを告げた(以前はシリウスの脱獄時、クィディッチ・ワールドカップでマグルが攻撃された時、アズカバンからの死喰い人の集団脱獄時にマグルの首相の元に出現していたらしい)。
この時点で、彼が2週間にわたる魔法界の要求により、魔法大臣を辞任したことが明かされており、魔法大臣の後任にルーファス・スクリムジョールが着任したことが告げられた。
また、シリウス・ブラックが冤罪であったことなどもこの時点で知るようになっていた。
これ以降はマグルの首相との連絡役になっている。


巻末ではダンブルドアの葬儀に出席。
これを最後に彼の出番はなく、最終的な消息は不明。





追記・修正は魔法大臣経験者がお願いします。


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  • 初期はハリーを庇ったりクィディッチワールドカップの開幕宣言したり気弱そうではあっても悪人ではなかったが、どこで間違えてしまったのか…… -- 名無しさん (2018-04-20 19:44:50)
  • クラウチjrに吸魂鬼のキスを執行したのは今思うと正しかったよな。結果論だけど -- 名無しさん (2018-04-20 19:47:21)
  • たぶんファッジが魔法界の魔術師の平均的な魔術師なんだろうな。マグルは嫌いだけどヴォルデモートほど過激なのは反対。ダンブルドアは尊敬してるけど正し過ぎてついていけない。結果的にどっちつかずのコウモリになる -- 名無しさん (2018-04-20 20:41:30)
  • この人が大臣だったのは間違いなくおじぎにとっての幸運 -- 名無しさん (2018-04-20 21:17:30)
  • 良くも悪くも一般人らしい人 -- 名無しさん (2018-04-20 21:39:56)
  • 悪人ではないけど、ヴォルデモートの問題が大きくなった戦犯でもあるし、少なくとも政界引退は確定だろう -- 名無しさん (2018-04-20 22:12:20)
  • 無能っちゃ無能なんだけどおじぎ復活後の魔法省のあれやらこれやらと比較すると「まだ」マシに見える不思議 -- 名無しさん (2018-04-20 22:26:32)
  • 平時においては彼の在り方は正しいくらいよね、致命的にヴォルデモート復活というこの状況に合わなかっただけで -- 名無しさん (2018-04-20 23:11:58)
  • 自分の力量を超えた問題に目を背け耳をふさぐのは割とよくある人間のダメな習性、問題はこの人は偉すぎた -- 名無しさん (2018-04-21 04:15:37)
  • 5巻でハリーに敵対していろいろやっても、6巻で利用して魔法大臣にとどまろうとしていた辺り、やっぱり権力欲は強すぎただろうな -- 名無しさん (2018-04-21 08:37:39)
  • 七巻で自主的にホグワーツで味方になるくらいしたら汚名返上できただろうけど、全く消息不明だしその前に死んでそうで -- 名無しさん (2018-04-21 18:15:04)
  • スクリムジョールは死んじゃったけどファッジは逆に生きてそう。やっちまったこと考えたら人前に出られないだろうが -- 名無しさん (2018-04-22 04:17:42)
  • 護衛が吸魂鬼とか危なく無いんですかね…(小並感) -- 名無しさん (2020-03-13 19:41:03)
  • 出身寮はグリフィンドール。スリザリン出身者とも親しかったという点は美点なのだが、忖度と隠蔽という腐敗っぷりはそれを帳消しにして余りある欠点。 -- 名無しさん (2020-03-28 22:34:12)
  • こいつは5巻ではまるで死喰い人の仲間のような行動ばかりしてたからアズカバン送りにしてほしかったわ。アンブリッジはそうなったしな。 -- 名無しさん (2020-04-29 19:50:57)
  • なんか設定ではスクリムジョールが大臣になった後も代理でマグルとの伝達役とかやってたらしいな -- 名無しさん (2020-07-02 07:31:12)
  • ↑6巻序盤のマグル首相とスクリムジョールの対面で「このファッジなどを連絡役によこします」と言われてた気がする。7巻以降も傀儡大臣シックネスの下で働いたかな? -- 名無しさん (2020-08-13 01:16:35)
  • ↑ シックネスはヴォルデモートの傀儡で、その政権の対マグル連絡役となると閑職中の閑職だろうけど、ヴォルデモート逼塞時代の魔法大臣だったから嫌がらせ兼ねてそのまま据え置かれそうな気もする。 -- 名無しさん (2020-08-22 17:02:42)
  • まるきり悪人では無いけど人の上に立つ器ではない。 -- 名無しさん (2021-02-04 16:18:44)
  • だれが呼んだか名誉死喰い人。逆にマルフォイ家は名誉不死鳥の騎士団員 -- 名無しさん (2021-02-18 16:46:12)
  • 後半、物語に都合よく動かされてた感じ(元のキャラ軽視された感じ)あってちょっとかわいそうではある -- 名無しさん (2021-04-13 06:24:12)
  • でたらめ好きって割と広まっているリータの記事を信じるって時点でなんというかダメダメ感はある。信じなくても結果は変わらなかったかもしれないけど -- 名無しさん (2021-04-13 07:21:33)
  • おそらく何の対策もせずに闇陣営の跋扈を許した無能として魔法史において永年語り継がれると思われる -- 名無しさん (2021-09-26 12:23:21)
  • 3巻の時点でヴォルデモートが復活する事はありうる、みたいな事を言ってたのにどうしてこうなった -- 名無しさん (2021-10-03 22:05:58)
  • 魔法大臣の選出方法が分からないからなんとも言えないけど、平時のトップとしてはまあ民意に適った人物なんじゃないかな -- 名無しさん (2021-10-04 00:23:56)
  • 話の都合で無能にされた感はある -- 名無しさん (2021-10-04 00:29:08)
  • 悲しいぐらい小役人 人間臭いね -- 名無しさん (2021-12-24 23:04:38)
  • 話がすすむごとに評価が低下するとともに、魔法世界の腐敗ぶりを象徴する存在になったよね -- 名無しさん (2021-12-24 23:08:13)
  • ↑4 民意に適った選出で民意(しかも当人曰く、かつてないほど団結して)に適った退陣か・・・ -- 名無しさん (2021-12-25 10:31:49)
  • ↑7 その辺含めてネヴィル・チェンバレンあたりがモデルかもな(平時の良宰相なんだけど戦争前には明らかに向かなかった人)。 -- 名無しさん (2022-01-09 10:30:09)
  • ↑×7大臣としての格好つけだろうなー 本心では思ってなかっただろうな -- 名無しさん (2022-02-26 08:57:24)
  • ↑×10 モリーもリーターの記事信じてハーマイオニーに冷たくなったりしたし他にもハーマイオニーを攻撃する人いたから、普段はゴシップばかりだがたまに隠された真実を書くみたいな評判なのかも ハリーが蛇語を話せること自体は事実なわけだし -- 名無しさん (2022-05-24 12:54:45)
  • 自分の手に余る問題に対して目をつぶってなかったことにするのも問題だけど、間違った対策に固執して暴走するのはもっと迷惑だから難しいよな -- 名無しさん (2023-03-24 18:52:20)
  • 当時15歳の少年を国を挙げてバッシングとか大人のしていいことじゃない -- 名無しさん (2024-01-11 01:55:11)
  • 6巻でついにマグル側の首相にもダメ出しされる体たらく -- 名無しさん (2024-01-28 21:24:57)
  • まぁ普通にクズだよねファッジ。まがいなりにも魔法界のトップだからハリーやダンブルドアにいちゃもんつけていじめるエネルギー使う暇あったら死喰い人の対策でもしろよって話。お辞儀復活を現実逃避するだけならまだしも他に対しても無策かつ無駄なところに力入れるんじゃ無能としか言いようがない。 -- 名無しさん (2024-02-05 00:44:16)

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