登録日:2017/01/09 (月) 17:59:46
更新日:2024/02/02 Fri 11:02:11NEW!
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ザンドリアスとは『ウルトラマン80』に初登場したウルトラ怪獣。
肩書というか別名が「だだっ子怪獣」とはいえ『80』『擬人化計画シリーズ』『ジード』とどういうわけか子供にあたる個体がよく登場する。
ここでは親のマザーザンドリアスも解説する。
●目次
■概要
- ザンドリアス
別名:だだっ子怪獣
身長:48m
体重:1万9000t
飛行速度:マッハ8(隕石形態はマッハ20)
出身:宇宙
第4話「大空より愛をこめて」に初登場した怪獣。
厳つい顔に翼竜のような手と翼が一体化した翼をもつ。
口から炎のような強力な破壊光線を吐き、その翼を羽ばたく事で突風を発生させる。
『ウルトラマンジード』に登場した際には、マザーと同じく目から光線を出していた。
『ジード』超全集によれば、口から放つ熱戦はヨルゴビーム、目からの光線はアドレセントビームというらしい。
顔は怖いが心は優しく、向こうから何かをしてこなければ特に何もしない。
マザーザンドリアスの子供で、人間でいう所の中学生に相当する年齢。
体こそ一人前で大人に近づいているが、むしろそれ故にマザーザンドリアスに甘える事が出来なくなっている。ようは反抗期に突入している怪獣。
そのため本編中にマザーと喧嘩して家出、家出先として地球に避難してきた。
ちなみに80先生に本編内で唯一勝利した怪獣である(嘘は言っていない)
着ぐるみがない事もあって他シリーズへの客演は無かったが……。
- マザーザンドリアス
別名:親怪獣
身長:55m
体重:3万t
飛行速度:マッハ10
出身:宇宙
ザンドリアスの母親で、外見上のザンドリアスとの違いはあんまりない。
特殊な音波を発し、ザンドリアスとはこれで会話する。
子供とは違い口からではなく目から破壊光線を出す。
ザンドリアスと同じく心優しい性格だが、自分に危害を加える存在には容赦なく、
出撃したアメリカエリアの地球防衛軍をあっさり全滅させるほどの強さを持つ。
宇宙を旅していたら子供と喧嘩してしまい、家出してしまったザンドリアスを追って地球に来た。
UGMの攻撃からザンドリアスを庇ったり、子供に愛情を注いでいる。
子供を迎えに来ただけなのに防衛隊から襲われたり80に徹底的に攻撃をされたり、不運だった今回の被害者。
子供の責任は親の責任という事だろうか……。
『80』本編
宇宙で母親と仲違いを起こしたザンドリアスは母親の元から離れ、隕石形態となって地球に飛来。
宇宙にいる母親に向けてなのか、音波を出した後土中に潜む。
その後宇宙に連れて帰るため地球にやって来た母親の音波を無視し続けたザンドリアスだったが、
母親がどんどん自分のいる場所に近づいてきたため地上に姿を現した。
地上にある建物や子供を珍しそうに眺めていたザンドリアスだったが、UGMから先制攻撃を受けたため街中で暴れ始めた。
さらにやって来た母親と口論しつつUGMの攻撃を受けていたが、
UGMが音波の解析に成功し、母親が子供を迎えに来ただけで暴れる気がない事を知り、攻撃を中止する。
ミサイルの嵐がやんだ後、ザンドリアスは宇宙に帰ろうと言って来る母親に「嫌だー、帰りたくない!」と言わんばかりに駄々をこねて一向に帰ろうとしない。
これにはマザーザンドリアスも困ってしまう。
そんな時に颯爽と現れたのはウルトラマン80。
80はなんとザンドリアスを軽くあしらった後、マザーザンドリアスだけを徹底的にボコり始めてしまった。
これにはザンドリアスも慌てて母親の手助けに入り、親子で80と戦う。
そして80を倒して宇宙に親子仲良く帰るのだった……。
帰る親子を見送る80、その胸のカラータイマーは青のままだ。
実は80は母親を痛めつける事でそれを助けようとする子供という構図を作り出し、元の仲良し親子に戻させるという作戦だったのだ。
(マザーも途中で80の思惑を理解したのか、光線は一切使用していない)
普段は子供に関わる仕事もしている80らしい鮮やかな解決であった。
■客演
ウルトラマン超闘士激伝
あなた、ズルはいけませんよ…?
あのウルトラマンせこいざんどりあす
第二回銀河最強武闘会の観客席の最前列にいて、参加者でも救護班でもないのに舞台内にいるGに80とユリアンと一緒に親子でツッコミを入れている。
輪郭しか描かれていないが、「ざんどりあす」という特徴あり過ぎる語尾なので間違いない。
母親は女性らしい優しい目付きになっていたが、息子の方は何故かゆるキャラチックになっていた。
ウルトラ怪獣擬人化計画
なんとマイナーな怪獣でありながらKADOKAWA版の擬人化計画に参加した。通称「だだっ娘」。
元の知名度が皆無のため、発表された当初から常に「誰?」という声が後を絶たない。分かりづらいデザインも理由の一つか。
デザインは紫色の髪の毛をツインテールにし二本の角を生やした女の子。
原典の強面要素は赤目くらいしかないが、アニメでは暴走時の表情で強面を表現している。
特徴的なのはスクール水着のうえにセーラー服を着た、俗にいうセーラースク水を着用している所。
また特徴的な足はニーソとして再現されている。
このデザインのため原典の要素が限りなく薄くなり、元々の知名度と合わさり初見で分かる人はほぼいない。
名前を告げられても分からない人も多い事だろう。
しかし元のザンドリアスをよく見て欲しい。体をじっと見ると水着に見えないだろうか? 股間部分とか……。
そこに中学生相当という設定を合わせれば、セーラースク水になるのはある意味当然ではないだろうか。
デザインを担当されたのはニトロプラス所属の猫缶まっしぐら氏。
氏は他にもガッツ星人・ミズノエノリュウも担当されている。ザンドリアスだけ浮いているのは仕方ない事。
マザーザンドリアスもついに擬人化。まさかのアニメで初お披露目となった。こちらはLINDA氏がデザインを担当された。
LINDA氏は肉感のある絵柄で人妻ものを描くエロ漫画家として活動されている方である。
デザインはエプロンスク水とかではなかったものの、非常にエロくなっている。ザンドリアスというかサキュバス。
ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ
ママったらサンタのコスとかしているのよ! なんなの!? 浮かれすぎて恥ずかしいわ!
KADOKAWA版の漫画にも登場。バキシムと仲が良い模様。
役回りとしては完全に被害者Aという感じで、他の怪獣娘たちが何かしらの騒動を起こすと偶々近くにいたザンドリアスがその被害にあうという展開が多い。
マグマ星人に襲われたりメフィラス星人2代目のマンダリン草で刺されたりと登場するたびに災難に襲われる。
2巻のキャラ紹介で「サンドリアス」と誤植された。
怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~
やめてーししょー。ほんとにやめてぇ~!
CV:湯浅かえで
『ウルトラマン』『ウルトラセブン』出身の擬人化が登場キャラの多くを占めるなか、まさかの抜擢。
GIRLSに所属していない野良の怪獣娘として登場。本名は道理サチコ。
登場は7話と遅く、次の出番は10話なうえ最終回は背景としての出番だった。
母親と喧嘩してプチ家出をしている最中に暴走したらしく、街中で暴れていた。
暴走形態は原典のような怖い顔になり、戦闘力がかなり向上していた。その強さはカプセル怪獣の三人が束になっても勝てないほど。
原典では炎のような光線だったが、この時は炎を口から吐いていた。
レッドキングに暴走を鎮められた後は「ししょー」と呼んでGIRLSの見習いとなる。
ししょーとの特訓の一つとして清水の舞台から飛び降りさせられる事もあった。
これのおかげで空を飛べるようになったが、高所恐怖症になってしまったらしい……。
人気投票はまだ出てきていない時に始まって終わると言う鬼畜仕様だったが、9人中8位と健闘した。
第二期からマザーザンドリアスもザンドリアスの母親役として登場。CV:湯浅かえで
前述の通り初出は本作であり、アニメに登場する事も怪獣娘になることも伏せられていた。
ザンドリアスの事をサチコとは呼ばず「ザンちゃん」と呼び、サチコは嫌がっている。
熟練の怪獣娘らしくシャドウの気配を察知することができ、シャドウ三体を瞬殺するなど実力も高い。
娘のサチコもレッドキングもマザーが怪獣娘とは知らないようで、どうもGIRLSに所属していないようだ。
そうなるとGIRLS支給のソウルライザーなしに変身も変身後の制御も自分でしているということになる。母は強し。
湯浅かえで氏が兼役で演じているが、その際に監督から「高校生男子が喜ぶ感じで」と演技指導された。
「キェェェェェ」という叫び声を披露したが、この際監督から原典のマザーのような叫びを求められたとの事。
白石氏と湯浅氏曰く、「監督のマザーへの熱の入れ方が尋常ではなかった」
■ザンドリアスをもう一度地球へ呼ぼう!
ザンドリアスが宇宙に帰ってそろそろ40年が経過しようとしている昨今。
擬人化計画で一部の層から熱烈な支持を受けていたザンドリアスちゃん。
「だだっ子怪獣ブーム」が来ている今、ザンドリアスに地球に帰って来て頂き、各種イベントで長期的に活動してもらおうという企画が始まった。
媒体はポニーキャニオンが運営する「P’sFARM」、そこで行われるクラウドファンディングであり目標金額は37万円。
開催期間は2017年1月31日23時59分まで。
支援金額は三択でAコース:3240円、Bコース:10800円、Cコース:108000円。
またBコースはAコースの、CコースはAコースとBコースの内容も込みとなっている。
Cコースは特典として円谷プロの現社長(80当時は撮影スタッフ)の大岡新一氏と会食が出来るぞ!
目標金額が37万と中途半端なのは2017年はウルトラマン80の37周年(&ザンドリアスの登場エピソードの放送から37年)だからという説が有力。
この企画、お金を集めて何をするのかサイトでは明言していないが、
ファンが問い合わせたところ「ウルトラマン80に登場した怪獣のザンドリアスをお披露目する」イベントということなので、
文から察するにザンドリアスの着ぐるみを新造する企画でまず間違いないと思われる。
上手くいけば新作ウルトラマンに登場するかもしれない。
そして17年1月10日、ついに目標金額の37万円に到達した。
このスピードにはさすがの主催者側も驚き、急遽緊急会議が開かれたらしい。
そして1月25日に200%……つまり74万を超えた。
さらに1月31日には280%、100万を超えた。
そしてこれを受けてなんと、怪獣娘のザンドリアスのソフビが発売する事が決定した。そこは怪獣の方じゃないのかい。
ついでにAコースにソフビ先行予約権とオリジナル特典ステッカーまで付いた。
予定日は2017年2月15日23時59分にまで延長する事も決まった。
企画最終日を迎え、集まった金額は143万9640円。
これは目標金額の389%にあたり、企画参加人数は119人となった。
また108000円(税込)のCコースへの参加者も最終的に4人いるほどの盛り上がりを見せた。。
そして2017年3月3日にザンドリアスの新規着ぐるみの完成発表会が行われ、
ゲストとしてウルトラマン80と、『怪獣娘』でザンドリアス役を演じた声優の湯浅かえで氏が招かれた。
新たに製作された着ぐるみは、眼が丸っこくなり、顔も少し大きめと、ややマイルドなデザインになっており、
より子どもっぽく見えるようになったという声もあるが、80のころのイメージも損なっておらず評判は上々。
色も明るめの茶色となっている。
■ウルトラマンジード
そして近年の知名度アップ、そして上記の企画で無事に新規の着ぐるみが完成したことに合わせてか『ジード』10話「ココロヨメマス」で再び地球にやってきた。
今回は伏井出先生が登場も暗躍もしなかったため、正真正銘の「今週のメイン怪獣」である。なお、今回の個体は明確にオスである。
この回はどちらかと言えば愛崎モア(と、ゲストキャラのAIB関係者)がメインだった事、
そして80が対処することになった個体同様子供にあたる怪獣であり、悪意が無かったこと、
さらに全編にわたって山中で過ごしていたことから、あまり破壊活動は行っていない。
ではなんで地球に来たのかと言うと……なんと「失恋したため、いたたまれなくなって逃げてきた」という理由。
これにはジード、ゼロの両ウルトラ戦士も仰天であった*1。
しかも特撮パートのオチを見る限り完全な勘違いであった。
……とにかく、今回久しぶりに地球にやってきたザンドリアス。
前述の事情から穴を掘って隕石形態になって引きこもったり、ジードに土をかけたり追いかけっこしたり足でゲシゲシしてみたりと一方的にじゃれかかったり、
ゼロの介入で2対1になったら滝のように(余談ながら、巨大怪獣なので本当に「滝みたいな涙」である)涙を流して駄々をこねたり……とだだっ子怪獣に恥じぬ活躍をみせた。
ちなみにアクロスマッシャーが明確にダメージを受けたのは今回が初だったりする。
最後はレイトの「うちの子が駄々をこねるのに似ている」という助言*2、
そしてAIBエージェント・ゾベタイ星人ナビア(サトコ)*3の読心(地球基準であれば超能力だが、リトルスターとは関係ない。元々ゾベタイ星人固有の能力であるとのこと)と、
「ジーっとしててもドーにもならないんだからーっ!!」と叫ぶモアの説得により、ウルトラ戦士ふたりも事情を把握。
最後はゼロビヨンドに文字通り怒られて、「坊や!! 男だろ!? かわいいあの子が待ってるぞ!!」とクアトロスラッガーで生成したメガホン(この時の形態はブーストメガホン)の衝撃波でなかば無理やり衛星軌道上に放り出された。
そしてなぜかホルストのジュピターが流れる中、彼女(もちろんザンドリアス)と再会したザンドリアスは幸せなキスを交わし、二人仲良く帰っていったのだった。
なお、生身パートはもう少しだけ続いた上、かなり重要な展開になっているが。
もちろん今回のカプセルナビでも紹介された。
ちなみにウルトラ戦士は80ではなくエックスを紹介。
ゼロビヨンドの都合だろうが、ひょっとするとこれから新登場するフュージョンライズに80のカプセルを使うのだろうかと予想されていたが、結局使われず終いとなってしまった。
なお、余談だが、親子関係がピックアップされている『ウルトラマンジード』に出演すると判明したことで、
ザンドリアスが選ばれたのはスーツの新造意外にも『80』で親子関係がクローズアップされたからでは?と思っていた視聴者が結構多かったようだが、
上述したようにまさかの「失恋」という親子関係とは全く関係ない事態には驚いた人も多かった様子。
まあ、今回の話のテーマは別方向で家族がクローズアップされているともいえるが。
『ウルトラマン80』OPの歌詞とかけた「誰かを愛すること」をテーマとした話という80オマージュとも取れるかもしれない。
■ウルトラマンタイガ
第1話「バディゴー!」にて登場。
タイガの宇宙では絶滅危惧種とされており、その保護活動に走るリヴァーズ星人の河津がベビーザンドリアスを必死に守っていた。
その一方で若親怪獣であるヤングマザーザンドリアスはヴィラン・ギルドの時空破壊神 ゼガン競売時デモンストレーションの相手として目をつけられている。
構成員のマグマ星人によって赤子が人質にされたことでヤングマザーとゼガンの戦いが始まるが、激化する中で霧崎が最凶獣 ヘルベロスを召還したことで状況が一変。
ゼガンはあっけなく倒され、ベビーを必死に守るヤングマザーだが、絶体絶命の状況で工藤ヒロユキの決意から復活したウルトラマンタイガの参戦でヘルベロスは倒された。
最終的にベビーも守られ、ヤングマザーもまた我が子とともに河津らのはからいで安全な場所へと送られるのだった。
■ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA
ミャ~!そのメダルを寄越せ~!
CV:湯浅かえで
第8話「インター・ユニバース」に登場。
「海賊雛怪獣・ベビーザンドリアス ケダミャー」として、固有名があるだけでなく、別名も変わった特殊な個体である。
そして何よりも、単なる怪獣でありながら日本語を理解し、自身も流暢に話すことができるというかなり高い頭脳を持つ。
バロッサ星人(四代目)の弟分として、常に彼と行動を共にしている他、二代目や三代目と違って日本語を話せない親分の通訳も務める。
親分がゼットとトリガーの二大ウルトラマンに倒されても生き残っており、「おやびんの仇」と言ってイグニスにうんこを落とすと、何処かへと飛び去って行った。
■余談
この親子喧嘩でも街やアメリカの防衛軍には相当の被害が出ているが、
基本的にこの親子は音波で口論しているため、自主的に被害は出していない(羽ばたきでの突風は仕方ない)
ザンドリアス親子が出した被害は人間側が先制攻撃をしたため怒って防衛したのと、80が仲裁するために街中で戦ったためである。
『ジード』の時は都心部に来なかった為「引きこもるために掘った深さ100mの穴」「突風攻撃でAIB公用車1台全損*4」など、被害はかなり抑えられている。
追記・修正は母親と喧嘩してからお願いします。
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*2 本話Aパート、銀河マーケットにてお菓子を買ってもらうためにマユが駄々をこねるシーンが伏線なのだろうか?
*3 サトコは地球人としての名前。曰く地球名を持つのが今の宇宙での流行りらしい。先駆者はやっぱりゼロのお父様なんだろうか
*4 明確に描かれていないが、エージェント2名の飛び方からの推定。ただしラストシーンで車で帰る描写がある
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