アルティメット・ファクター(ライトノベル)

ページ名:アルティメット_ファクター_ライトノベル_

登録日:2012/01/21(土) 23:15:54
更新日:2023/12/08 Fri 12:57:26NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



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ライトノベル 山本ヤマト 軍事 アルティメット・ファクター 椎葉周




とかく揉めごと多いこの惑星
トラブルあるとこ迅速参上
“ウィッシング・ウェル”!


やっかいごとなら、おれたちに任せな!

Leave every trouble to us!



作者:椎葉周
絵師:山本ヤマト
レーベル:角川スニーカー文庫
第一巻発行日:平成16年4月1日



【概要】
遥か空の彼方、未開の惑星“テラ・インコグニダ”を舞台に繰り広げられるスタイリッシュ・ヘヴィアクション。


本編六巻。

  • 軌道上のキリングゾーン
  • 決別のフォトンクロス
  • 不屈のカウンタースナイパー
  • 鋼刃のジャスティス
  • 成層圏のパペットショー
  • 最果てのイモータル

外伝

  • EARLY TIMES:赤道直下のソニックウェーブ

電子書籍限定のエピソード

  • 境界線のファミリービジネス

発売当時のライトノベルでは珍しい軍事物であり、とにかく弾薬使用量が多く戦闘シーンは大概鉛弾が飛び交う。
また銃撃戦だけではなく潜入工作や斥候の様子、狙撃兵の恐ろしさや大口径砲による支援攻撃の強力さなどが描写され、軍事小説の入門用として取っ付きやすい作品。





【登場人物】
リボー・ブレンディッド
本作主人公。
遺伝子操作によって生み出された超人類『U.L.T.M.A.T.E.』の中でも、特に兵士として秀でた者たちが揃う特殊部隊“鉛の亡霊(レッド・ファントム)”の元隊員。
現在は民間総合軍事企業“ウィッシング・ウェル”のトップエージェント。


赤錆色のツンツン頭に褐色肌の男。基本的に陽気で呑気なうえに反抗的な面があり、政府のお偉方相手でも平気でタメ口。子供相手でも喧嘩し出すほど落ち着きのない男だが、元軍人としての性からこと“戦争”に置いては基礎に忠実。
元々歩兵畑の人間であるため部隊指揮官としての能力にも秀で、前線指揮を任されることもある。
軍人時代からクレイモアなどを用いた待ち伏せ攻撃を好んで使う。
主な使用武器は鉛の亡霊時代からの相方のカローンP21(フルオートで連射出来る9o拳銃)を二丁とフォトン・ウィーバー



〈特殊能力(タレント)〉は肉体のリミッターを外し、U.L.T.M.A.T.E.の身体能力を極限まで解放する〈超瞬力(エクセラレーター)〉と、視覚に迫る精度を持つ聴覚〈音響視覚(フォニック・アイ)〉



◆ゴスペル・フォルトナー
“ウィッシング・ウェル”社長を勤める18才の美少女。特別な力は何もなく、この手の荒事に従事するものが度々行っているサイボーグ化もしていない、正真正銘ただの“人間”。
精神的にもまだまだ大人になりきれておらず、悪意をぶつけられては酷く落ち込んだり塞ぎ込んだりするものの、根は真っ直ぐで優しい子。


軍事企業最大手“エグゼクティブ・ディビジョン”の責任者リチャード・フォルトナーの一人娘で、その優しさ故に徹底したリアリストである父親に反発。
争いの真っ只中にある世界で、一人でも多くの人を救おうと“ウィッシング・ウェル”を興した。



◆クラウディア・ヴィダーツ
ウィッシング・ウェル”経理担当。
白いスーツの似合う短髪の女性。
ややお堅い性格で融通の利かないところもあるが、如何なる時も冷静沈着な態度を崩さない鋼の女。
ただし怒らせると非常に怖く、深い憤りを完璧な笑顔で隠した姿は“微笑み鉄仮面”と畏怖されている。
なお、決算期には彼女の半径数mは立ち入り禁止区域となる。


アンダーカバーと呼ばれる特殊な防弾スーツにより、U.L.T.M.A.T.E.に対抗出来るだけの戦闘力を発揮する。



◆ハーン
“ウィッシング・ウェル”のエージェント。
ダボダボの服とブカブカの帽子を被った陽気な姿は一見すると普通の少年であるが、その正体はテラ・インコグニダに元来から居た種族“ワイヲリカ”であり、ワイヲリカ独特の“術”と呼ばれる体術を用いた白兵戦を得意とする。
その矮躯から放たれる抜刀術はリボーをして『一度も刀身を見たことがない』と言わしめるほどの冴えを誇る。


性格はまんま見た目通りの子供であり、放っておくと好奇心の赴くままに勝手にあっちへフラフラこっちへフラフラと徘徊するためクラウディアの頭痛の種になっている。



◆マルコ・マックィーン
U.L.T.M.A.T.E.によるテロ組織『エクスカリバー』の一員。
命令無視・独断専行は当たり前の愚連隊『マルコ隊』の指揮官であるが、見た目は線の細い美少年。
しかしながらその内面は苛烈で、悪意を持った挑発や行動に対して強烈な皮肉と情け容赦ない暴力で応える。上官相手にすら牙を剥くことを躊躇わない気性のおかげで一度は危うく銃殺刑になりかけた。
だが無駄に上官ぶらず、同じ“歩兵”として前線に立つ姿は部下の共感を呼び、その強さと相まって多大な信頼を寄せられている。
類い希なるフォトン・ウィーバー(ライトセーバーのような光剣)の達人で、その余りの強さから“ベビーフェイス・デビル”とあだ名されていた。
〈特殊能力〉は微弱な生体電流を体感察知し、瞬時に対象の動きを把握する〈第六感(シックス・センス)〉




【用語集】

  • 〈U.L.T.M.A.T.E.〉

“テラ・インコグニダ”において、最初期の開拓段階で障害となる原生種(トライブス)や過酷な環境下でも戦えるように遺伝子操作を施され生まれた超人類。弾丸を見切って回避する程度は余裕でこなす馬鹿げた動体視力と反射、身体能力、果ては〈特殊能力(タレント)〉を持つ者までいる。


試験管から生まれるため、彼らは上官の名字をもらい部隊で一つの家族を結成する。
その絆は恐ろしく強く、同じ部隊員の死体回収のため“だけ”に死地に戻り、そのまま戦死することも珍しくないほど。



  • “大戦”

惑星開拓のために使い捨てにされたことや、その生い立ちから迫害を受けた〈U.L.T.M.A.T.E.〉が人類相手に引き起こした戦争。
あまりに凄惨を極めた戦い故、歴史家たちも華やかな名称をつけるのをためらい“大戦”という簡素な名をつけられた。
結果的に物量で勝る人類が勝利するも、この時“穏健派”として人類側に立ち戦った〈U.L.T.M.A.T.E.〉に対してまたしても使い捨てるような扱いをしたため、後に“エクスカリバー”と呼ばれるテロ組織が生まれてしまう。



  • 民間総合軍事企業(ミリタリーサービス)

要するにPMC。西部開拓時代のようなテラ・インコグニダにおいてはメジャーな職業であり、なんらかのトラブルに対応する時に自由に雇える“軍事力”。


ミリオン・マーケッターズ社、エグゼクティブ・ディビジョン社、ワイアット社の三社が現在の最大手企業。


  • 惑星横断鉄道

人類の生存圏たる駅領を繋ぐ全長数千メートルの巨大な水素機関車両(ハイドロ・ロコモーティブ)。
小さな町が車両の形になったような馬鹿でかさのため、1〜2日運行予定がズレるのは当たり前。車両内で“行方不明者”が出ることもザラにある。


第一巻の主戦場。



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  • 被ってるぞ。アルティメット・ファクター(ライトノベル) -- 名無しさん (2013-12-19 19:59:14)
  • いろいろと軍事知識に誤りがみられるところがあったけど、テンポが良くてサクサク読めて好きだった。最近のラノベと比べても男女比のバランスが良いので女の多さに胸やけせずに読めるところも嬉しい。 -- 名無しさん (2014-06-18 17:37:51)

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