登録日:2017/08/28 (月) 02:14:48
更新日:2024/02/09 Fri 10:46:46NEW!
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RA272 ニルヴァーシュとは『エウレカセブンAO』に登場するIFOであり、本作の主役機。
目次
クリックで展開
RA272 ニルヴァーシュ
【機体データ】
所属:無所属→連合軍→日本軍→ゲネラシオン・ブル「チーム・パイドパイパー」
開発:レントン・サーストン
動力機関:サードエンジン
推進機関:リフボード
内蔵バーニア
武装:バルカン×2
ブーメランナイフ×2
プラズマナックルパンチ×2
レーザー砲×2
ライフル×2
ミサイルランチャー×2
クォーツガン
搭乗者(ライダー):フカイ・アオ
エウレカ
【機体解説】
13年前に謎の女性エウレカと共に現れた人型兵器であり、現存する全てのIFOの原型となった世界最初のIFO。
日本軍や米軍からは「MARK1」と呼称されているが、エウレカはこの機体を「ニルヴァーシュ」と呼んでいた。
完全な人型に近いシルエットが特徴。
頭部前面には二つの瞳のような丸いセンサーカメラ、その下の口に相当する位置には二つの排熱口、額に二又に分かれたY字状の角、側面には二本のブレードパーツを持つ。
13年前は白地に赤主体のカラーリングだったが、本編登場時には塗装が剥げてグレーの下地に蛍光グリーンのアクセントが加わったものになっており、更にゲネラシオン・ブル加入後に全体をやや白寄りに、頭部装甲は赤色にとそれぞれ再塗装された。(この状態をゲネラシオン・ブルカラーと表記することもある)
IFOとしては唯一、二本脚による自立歩行が可能であり、人間に近い挙動をとることが出来る。
巨大なリフボードでトラパーに乗って飛行し、高速移動時には腰を前方に出しつつ脚部を後方に伸ばし両腕を左右で折り曲げることで戦闘機のような「高速移動形態」へ変形可能。
待機時には基本的にこの形態をとる。
内蔵武装も豊富で高い攻撃性能備え、更に陸上、空中は勿論、限定的ではあるが水中戦にも対応できるなど、高い汎用性も併せ持つ。
コクピットは胴体部と一体になった頭部後方のバックパックに配置され、内部には全周天モニター、補助として小ウィンドウの立体モニターなどを採用。
操縦席は座席型で、基本的に一人用だが、パイロット以外にも数名が乗り込める程度のゆとりがある。
起動キーはエウレカが所持していたブレスレットだが、起動させるには事前にライダー個人の情報をブレスレットに入力しておく必要がある模様。
機体の大部分は未知の技術で造られ、10年近い実機解析でもその機能の全ては解明されていない。
そのため、サードエンジンや一部武装のエクストラロックなど、機体の重要部分に関しては機能すら不明なものもあり、時には意思を持っているかの如く自律行動することさえある。
一方、駆動系などの構造などは解析は可能だったため手足の破損程度なら新造・修復が可能。
また、他のIFOはこのニルヴァーシュの機構をほぼそのままコピーする形で開発されている(イビチャ曰く「猿真似するしかなかったから」)ため、各パーツは他のIFOと互換性があり、作中でも破損した左腕の代わりにキリエの火砲を接続・使用している。
その正体
乗り手であったエウレカ同様出自は謎に包まれていた本機だが、その実態は一万年後の遥か未来において前作の主人公レントン・サーストンが設計・製作した機体。
かつてエウレカとレントンが駆った愛機ニルヴァーシュ type ZERO spec2をモデルにしており、本来の名は「ニルヴァーシュ ネオ」。
そのためデザインや変形機構など多くの部分にspec2の面影を残している。
一方、LFOの根幹ともいえるアーキタイプは搭載しておらず、言ってしまえばより純粋な機械に近い存在。
そのためかトラパーへの干渉能力の面など究極的な性能ではLFOに劣っている。
【装備】
- バルカン
頭部に二門装備。
口径は然程大きくないが速射性が高く、多用される。
- ブーメランナイフ
両前腕部にマウントされているナイフ。稲妻模様のような形が特徴。
格闘用の手持ち武器や投擲武器として使用可能だが、他の武装が充実しているためtype ZEROに比べる使用頻度は低い。
- プラズマナックルパンチ
手首部分のアーマーをスライドさせて拳を覆い目標を殴りつける。
両手打ち可能。
- レーザー砲
大腿部に内蔵されている小口径のレーザー砲。
人型形態では両手が使えない時の緊急迎撃に使われる他、高速移動形態では機首の辺りに配置されている。
- ライフル
左右の脇の下部分にマウントされている実弾ライフル。
一丁でも片手持ちのハンドガン、二丁を連結することで両手持ちのサブマシンガンとしてそれぞれ使用可能。
単射と速射の切り替えが出来、序盤からメインウェポンとして多用された。
- ミサイルランチャー
背部のコクピットブロック左右に内蔵。鏃状の小型ミサイルを連続で発射し目標を破壊する。
本機の固定武装の中でも特に破壊力に優れるが、エクストラロックがかけられており、本編では13話でエウレカがこれを解くまで使用できなかった。
- サードエンジン
本機に搭載されていた動力機関。
原理は不明だがトラパーを用いた発電装置のような物らしい(前作のコンパク・ドライヴに近いもの?)。
IFOの基本装備だが安定稼働しているのはニルヴァーシュの物のみ。そのため他のIFOと比べ機体稼働時間が長い。
操縦席の足下には機関の稼動状態を示す明滅器が設置され、普段は緑色の光を放つ。
- リフボード
専用のリフボード。
トラパーの波に乗ることで空中を自在に飛び回る。IFOはトラパーを用いて飛行するものだが、このサーフィンスタイルの飛行を行うのは二本脚で自立できるニルヴァーシュだけ。
ボードは中央から分割可能で、非使用時には重ねて背面コクピットブロック下部にマウント。
高速飛行形態では機体底部に接続され機首を形成する。
本体同様13年前は白と赤、本編時にはグレーと蛍光グリーンで塗装されている。
第20話でボード自体を喪失してしまうが、以降は日本軍が開発していた新型のボードを使用。
最初の物に比べるとデザインはややシャープになっているが、使い勝手は変わらない。
- クォーツガン
大量のクォーツがアオの思念に呼応して凝縮・再結晶化した銃状の物体。
銃といってもほとんど大砲のようなもので、サイズはニルヴァーシュの全高を上回るほど。
発射されると先端部の巨大な銃口から枝分かれした無数の光柱と魔法陣のような紋様を放ち、その閃光で目標を打ち抜く。
クォーツから生まれたものであるため時空に干渉する性質を持っており、「撃った相手を最初からその場に存在しなかったことにする」という歴史改変を行う機能を持つ、最早武器と呼んでいいのかも判らないとんでもない物。
クォーツガンによる干渉は歴史そのものを変えてしまうため、使用者であるアオだけが改変以前の記憶を保持することが出来る。
ただし、撃たれた相手は改変の前後で違う歴史を歩んだ者として存在していることもあるなど、存在そのものが完全に消え去るとは限らない。
また、改変機能以外にも、近くにあるクォーツを勝手に吸収してエネルギーを補填したり、銃自体が勝手にトラパーに乗って飛行し始めたりと色んな意味で常識外れの代物。
ボードが無い時はこれでトラパーに乗ることも出来る。
【劇中の活躍】
◇本編以前
完成後、アオを妊娠したエウレカが搭乗した状態でレントンに送り出され、西暦1万2021年からスカブの開けた時間移動の道を辿り、本編の13年前に当たる西暦2012年の沖縄へと転移。
その3年後起こったスカブバーストの際エウレカと共に出撃するが、現れたシークレットを抑えることが出来ず、エウレカはクォーツと共に姿を消してしまう。
エウレカの失踪後、残されたニルヴァーシュは連合軍に回収されるが、どうやっても起動させることが出来なかった。
そのため実機での運用はされないまま解体・解析され、IFOの開発に利用される。
解析終了後は連合軍の識別コードも抹消のうえ保管される筈だったが、ナカムラを始めとする日本軍の一部急進派が非合法ルートを使いアメリカやフランスからパーツを買い集め再建造。
そして最後のパーツであるブレスレットを受け取るため再び沖縄へと帰ってきた。
◇本編
磐戸島で発生したスカブバーストとそれに伴うシークレット出現の混乱の中、母の残したブレスレットを着けたアオが搭乗したことで10年ぶりの再起動を果たす。
そのまま島を守るためにシークレットと戦い、チーム・パイドパイパーと共闘しこれを撃破。
そして島を出ることを決めたアオと共にゲネラシオン・ブルへと加入し、これまでは通称扱いだった「ニルヴァーシュ」が正式名称となった。
その後はパイドパイパーの所属機として、世界各地でシークレットと戦うことになる。
しかし修復可能なこともあってか、初戦でいきなり左腕がもげたのを皮切りに、水圧でボディがベコベコになったり、頭と腕を潰されたりと、前作のtype ZEROと比べ機体に損傷を受ける場面が結構多い。
ポラリス作戦中に誕生したクォーツガンを使いシークレットの大群を退けるが、それに伴う歴史改変の影響がアオの精神を追い詰める一因となってしまう。
その後、ゲネラシオン・ブル本社倒壊時再びクォーツガンを入手し、協力関係となったシークレットと共に日本軍に協力し連合軍と争うなどの紆余曲折を経た末、沖縄のコーラルプラントにおいてカノンと融合したトゥルースと交戦。
激しいサーカス戦闘の末にトゥルースに一撃を与えるが、反撃を受けて手足を破壊されクォーツガンを奪われてしまう。
そして自らの存在を消し去ろうとするトゥルースが放ったクォーツガンの閃光に包まれた時、ニルヴァーシュに変化が起こる。
用意はいいか?アオ
反撃するぞ!
ニルヴァーシュ トゥルース
【機体データ】
所属:ゲネラシオン・ブル「チーム・パイドパイパー」
推進機関:リフボード
内蔵バーニア
武装:バルカン×2
ブーメランナイフ×2
プラズマナックルパンチ×2
レーザー砲×2
ビームライフル×2
ミサイルランチャー
クォーツガン
搭乗者(ライダー):フカイ・アオ
【機体解説】
トゥルースが行ったクォーツガンによる二度目の歴史改変の際、その閃光の中でRA272 ニルヴァーシュが変化し誕生した機体。
外観は改変前のニルヴァーシュに準じているが、ミサイルランチャーユニットが大型化するなど全体的にややマッシブなシルエットへと変化。
更に明確な変化点としてコクピットブロック上部にリアウイングが追加されている。
またカラーリングも白とグリーンに加えて赤の比率が大幅に増えており、頭部のフェイス部分も赤色になった。
最大の変化は、歴史改変の結果シークレットからアーキタイプへと存在を変化させたトゥルースをその内部に搭載している点。
つまりニルヴァーシュ自体がIFOからLFOへと変化している*1。
これにより改変前に比べ機体の反応速度や人型・高速移動形態双方の機動性が段違いに向上しており、新たに加わった武装なども合わせ総合性能はニルヴァーシュ spec-V3に匹敵するほど。
また、他のLFOのアーキタイプと違いアーキタイプ・トゥルースは明確な自我を持ち、人語を操りコミュニケーションをとることが出来る。
CVは改変前のトゥルースと同じく井上和彦。
「最初からアーキタイプだった」という改変が為されているため改変以前の記憶は無いが、アーキタイプとして自己の存在を認めている影響か気さくな性格になっており、乗り手であるアオの相棒として機体制御や状況解析など積極的なサポートへ回っている。
ちなみに、会話する際にはアーキタイプをデフォルメしたような姿のトゥルースがコクピットの小ウィンドウに表示される。
【装備】
- バルカン
改変前同様頭部に内蔵。
- ブーメランナイフ
改変前と同じく前腕部に装備。
やや大型化している他、高速移動形態時にはスタビラザーとして左右に展開されるようになっている。
- プラズマナックルパンチ
改変前と同じ。
- レーザー砲
改変前と同じ。
- ビームライフル
実弾ライフルに代わって脇の下にマウントされている二丁のビームライフル。
銃身が伸縮しマウント時にはコンパクトになる。
威力も高く、以前のライフルの代わるメインウェポンとして使用される。
- ミサイルランチャー
改変前と同じくコクピットブロックの左右に搭載されている。
しかし発射口が複数になり、搭載しているミサイルも大小5種類へと増加するなどパワーアップしている。
- リフボード
改変前に日本軍から支給された二枚目のリフボードとほぼ同型。
カラーリングが白と赤に変化している。
- クォーツガン
改変前と同じく装備可能。
【劇中の活躍】
◇本編
第23話においてトゥルースが起こした二度目の改変の結果、登場。
最初はアオもニルヴァーシュの変化を理解しきれておらず、改変直後にはよく分からないままナルの乗るspec2を撃墜してしまっている。
その後、遂にアオに前に現れたレントンがクォーツガンを勝手に持ち出した際、アオと共にこれを追撃。
圧倒的な強さを誇るレントンのspec-V3に苦戦するが、トゥルースのサポートを受けることで互角の勝負に持ち込み、激しい空中親子喧嘩の末クォーツガンを奪還。
そのままポールライトを通り10年前、クォーツと共に消えようとするエウレカの下へと赴き、両親を故郷に帰すことを決意したアオと共にフルチャージのクォーツガンを発射する。
結果、時空の壁を破壊し二人を元の世界へ帰すことには成功するものの、解放されたエネルギーに耐えきれずクォーツガン諸共ニルヴァーシュのボディは自壊。
同時にクォーツガンが取り込んでいたクォーツと同化してしまい、アオとニルヴァーシュは時間の中を彷徨う存在と化してしまう。
そしてアオと共に様々な時間を放浪した末、西暦2027年へと帰還。
再び世界に戻ることを選択したアオに対し、トゥルースはまだ世界を見続けることを望み、ニルヴァーシュはアオに別れ告げ再び時間の狭間へと旅立っていった。
◇ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン
アオと共に時間の中を彷徨った間の、アオと二人?で言い合いをしたり、行き着いた時間の先々の人々を救ったりする様子が描かれている。
最終話ではゲネラシオン・ブルの作戦「アストラル・オーシャン」により、同化していたクォーツを除去されると同時に、破損していたボディが再構成された(ただし形状は二度目の改変を行う前のもので、色に至ってはイエローカラーへと変貌を遂げている)。
そしてTV版同様、クォーツが無くなったことで時間の放浪を終えたアオを「(改変された)この世界はアオのいない世界だ」と忠告したうえで送り出したニルヴァーシュは、アオによって救われた人々が住まう世界を後にし、再び時間の旅に出た。
私は勘違いしていたのかもしれない…
ここは「アオのいない世界」ではなく
「すべてがアオの世界」なのだとしたら……
立体化
◇ROBOT魂
参考出展でRA272の初登場カラーとゲネラシオン・ブルカラーの二種類が紹介されているが、正式な商品化は為されていない。
追記修正は時間の中を彷徨いながらお願いします。
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*1 なお、クォーツガンの改変は撃った時点から過去へと作用するものであるため、未来でレントンが開発したニルヴァーシュ ネオは変わらずIFOである
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