魔女はささやく

登録日：2013/03/14(日) 23:53:00
更新日：2023/08/17 Thu 22:57:15
所要時間：約 2 分で読めます

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宇宙戦艦ヤマト 宇宙戦艦ヤマト2199 押井守 実相寺昭雄 理不尽 異色回 監督の趣味 2010年宇宙の旅 ミレーネル･リンケ 宇宙戦艦ヤマトエピソード項目 魔女はささやく

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wiki籠りか

ちゃんと項目作ってるか？

一体、お前は何をやっているんだ？

魔女はささやくとは、宇宙戦艦ヤマト2199の14話のエピソードである。
ヤマトらしからぬ異色の回として、ファンの間で話題になった。

【あらすじ】

イスカンダルを目指し、旅をつづけるヤマト。

艦載機でガミラスの次元潜航艇探索の哨戒任務に出る古代進と森雪だったが、突如ヤマトからの通信が途絶えてしまう。
偵察を終え、帰還する二人が見たものは、回転しながら難破するヤマトの姿だった。

無人と化したヤマト。二人はその中で、あるはずのない失われてしまった過去の幻を見る･･･

公衆電話、映画館ホール、古代守、居るはずのない家族達、ユリーシャ･イスカンダル、遊星爆弾、謎の女、不気味な人形。

それらが断片的に表れては消えてゆく夢幻の中で、古代はその世界の違和感に気づく。

一方雪は、船務科の岬を発見。何やら様子のおかしい彼女の話では、ヤマトは現在自動航行モードでワープ準備に入っており、このままではその先に待ち構えるガミラスに拿捕されてしまうという。

実はこの現象はガミラス軍情報相特務官ミレーネル･リンケの超能力による精神攻撃であり、乗組員を幻影で無力化、潜入した自身がヤマトのコントロールを奪い、鹵獲する作戦だったのだ。

それそ知った古代と雪は、精神体として潜入していたミレーネルを波動エンジン内に閉じ込め、内部の強力なプラズマで彼女を消滅させることに成功、ヤマトは辛うじて全滅の危機を脱したのであった。

【登場人物】

• 古代進

ヤマト戦術長。
現在は権限凍結中で暇だったため、偵察任務の運転手として選抜された。
今回の尻要員その一。

• 森雪

ヤマト船務長。
今回の尻要員その二。

• 岬百合亜

ヤマト船務科士官。
普段と何やら様子が違い、自分が岬百合亜だと認識していない。
サーシャをお姉さまと呼ぶ。
今回の尻要員その三。

• ユリーシャ･イスカンダル

色々と謎、雪の記憶の中に現れるが･･･

• ミレーネル･リンケ

ガミラス情報相特務官。ジレル人。
アケーリアスの精神感応者の末裔であり、今回の事件の黒幕。
最期は波動エンジンで焼き殺され死亡した。

本作は宇宙戦艦ヤマトのリメイクであり、概ね旧作通りの展開で支持を集めてきたが、この14話に関してはかなり異色で、監督の趣味と言っていい内容に仕上がっている。
そのため、演出面で監督の嗜好が多分に反映されており、押井守や庵野秀明、更にルーツをたどれば実相寺昭雄やスタンリー･キューブリックなどの影響がかなり強い。

たとえば、冒頭の縦に回転しながら漂流するヤマトは、2010年宇宙の旅のディスカバリー号が元ネタ。
古代達がヤマトの緊急用エアロックから内部に入る際も、2001年宇宙の旅のボーマン船長を意識した演出になっている。（妙にシュコーシュコー言ってたり）
古代が突如現れた公衆電話に出た際のアングルも、実相寺アングルと言われる特有のものである。

しかしこの2199、実は今回以外にもバルタン星人ネタやビューティフルドリーマーネタ、逆シャアネタなど、元々結構パロディは多かったりする。

なお、ストーリー自体の元ネタは、松本零士による初代ヤマトの外伝漫画「永遠のジュラ編」であると思われる。
リンケやジレル人も、他者に幻覚を見せる超能力、滅亡寸前、エルフ耳などといった特徴が永遠のジュラ編に登場するサイレン人と共通している。
永遠のジュラ編は秋田書店から出ている文庫版「宇宙戦艦ヤマト 2」に収録されているので、興味のある方はぜひご一読を。
なお、永遠のジュラ編では、他の乗組員の幻覚はシリアスなのに、佐渡先生の幻覚だけは溜めこんであった酒瓶が室内を飛び回るという物だった。さすがは佐渡先生と言うべきか。

シナリオ的には、古代がガミラスを再び戦う敵として強く認識すること、雪と古代の関係性の発展、雪とユリーシャ、岬百合亜の正体等々、後々に深くかかわるであろう伏線が張られるエピソードとなった。

今回のEDテーマはKOKIAの「記憶の光」
魔女の歌をイメージして、怪し気な雰囲気と宇宙感の盛り込まれた曲になっている。

4月からテレビ放映されているが、TV版EDは大人の事情でヤマトに全く関係ないタイアップ曲なので、気になる人はBD/DVDで観てみよう。

さあ、一緒に帰りましょう

いや、僕は戻らないと

戻る？どこに？

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僕は･･･

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▷ コメント欄

• シュルツのデスラー総統への謁見を取り持った時から予想してはいたが、セレステラ様は重篤なツンデレだった。
  てゆーかイスカンダルだけでなく、アクエリアスの技術や力までガミラス傘下って無理ゲーすぎ -- 松永さん (2013-04-02 00:32:11)
• 永遠のジュラ以外にもいろいろ入ってるとはしらなんだ。これはいいリメイクだった -- 名無しさん (2014-07-01 23:31:47)
• ヤマト2199も続編が出来たら、またこんな話やりそう。スペースオペラとしてのドンパチだけでないハードSFなヤマトも、これからはありだな。 -- 坂本勇人 (2015-12-12 22:25:30)
• バルタンネタだと…？ -- 名無しさん (2017-03-18 21:16:55)
• ↑メルダが初登場した話(10話)で、アナライザーが現れたメルダにガミラス語で話しかけるが、翻訳機起動と共に「そちらの宇宙語はわかりにくい」と言う。バルタン星人がアラシ隊員を乗っ取って、宇宙語で話しかけるイデ隊員に対して言った「君の宇宙語はわかりにくい」が元ネタ -- 名無しさん (2017-03-22 20:17:13)
• スパロボVでも再現されているがすぐに終わってしまうという -- 名無しさん (2017-09-03 18:51:57)
• 懐かしい雰囲気。あとミレーネル可愛い、うん -- 名無しさん (2017-10-19 19:33:08)
• リメイクは原作だけでなくパロ元も汚しまくっているな。 -- 名無しさん (2021-12-14 04:17:29)

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