登録日:2014/05/11 (日) 02:19:17
更新日:2023/12/18 Mon 10:40:32NEW!
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装甲悪鬼村正 妖甲秘聞 鋼 外伝 小説 鋼屋ジン 村正vs村正 南北朝 過去 グロ 暗黒大河ドラマ 忍法帖
――いざ、語ろう。
始まるのは、千子右衛門尉村正、妖甲と呼ばれた劔冑の物語。
そして、巡る因果の物語である。
『装甲悪鬼村正 妖甲秘聞 鋼』とは『装甲悪鬼村正-FullMetalDaemon MURAMASA-』の公式外伝小説。
2011年発売。全一巻。
著者は『デモンベイン』や『邪念編』でお馴染み鋼屋ジン。
【概要】
本作はドラマCD版「妖甲秘聞」を基にしたものであり、本編でも僅かに語られた村正一門が”妖甲”と呼ばれるに至った南北朝時代の争乱を描く。
大筋はドラマCD版と共通しているが設定の煮詰まっていなかった部分を再構成しており一部のキャラクターは名前がぼかされているなど細かな変更点が多い。
また本編は勿論他の外伝作品とリンクする部分も登場。
石渡マコトデザインのオリジナル劔冑も多数登場する。
【物語】
南北朝末期。
大和の大地で百年におよぶ終わりの見えない戦乱が、人々を苦しめながら続いていた。
そんな折、両陣営に同じ銘を持つ劔冑が一領ずつ献上される。
その劔冑たち――”村正”は果てしなき戦いを地獄へと変える力を秘めた妖甲であった。
【登場人物】
●メインキャラクター
◆足利某
北朝主将。ドラマCD版における足利持義に相当する。
北朝の頭目だが生来気弱でとても穏やかな人物。相国寺流甲冑礼法を修めるが武者としては凡才。
自身の才の限界を認識しており弟の協力で何とか大将を務められている。
長き戦に終止符を打つべくその恐ろしさを感じつつ村正を纏い、弟の策により村正で人を殺すことなく進んでいくが、ある事件をきっかけに善悪相殺が最悪の形で発動し乱心。その狂乱が大和に地獄を呼ぶ。
[[◇始祖村正>始祖村正]]
独立形態:甲虫
陰義:基礎操作
とある目的から北朝主将に献上された漆黒の劔冑。
善悪相殺の呪いや精神同調等他の劔冑とは一線を画する様々な能力を備える。
◆楠木某
南朝主将。ドラマCD版の楠木正秀に相当する。
南朝軍を率いる楠木家六代目当主。
「悪鬼」「凶相」と評されるような恐ろしい人相の男性。しかし実直、もしくは不器用な性格の持ち主であり強い意思を持って平和を願い戦う武人。
吉野御流堂上礼法の使い手でありかなりの実力者。
初見で二世村正の本質を理解し帯刀の儀を拒否するが足利の凶行を止めるため自ら二世村正を纏う。
[[◇二世村正>銀星号(装甲悪鬼村正)]]
独立形態:女王蟻
陰義:辰気制御
始祖と共に劔冑となり南朝へと献上された白銀の劔冑。母様。
村正の本質を拒んだ楠木と衝突するが後に帯刀の儀を結びその力を存分に振う。
◇小竜景光
独立形態:竜
陰義:推力増強
楠木が以前から使っている劔冑。
陰義により自身も制御仕切れないほどの瞬間的な加速が可能。楠木はこれを使い敵を一気に射止める技「倶利伽羅」を放つ。
●北朝
◆足利某(弟)
北朝副将。北朝主将の弟。
兄に比べると政治の才に優れるが兄を心から慕い彼を支えようとしている。兄弟の信頼は厚く、村正の性質を利用し直接戦闘抜きで敵を無力化する策を実行するが…。
妻帯者でありもうすぐ子が生まれる。
◇骨喰藤四郎
独立形態:蝗
陰義:痛覚反転
北朝副将の劔冑。笠で隠れた頭部の半分が髑髏状になっている不気味な外見。
陰義で敵に与えた痛みを快感に変える少々悪趣味な攻撃を行う。
◆佐々木某
北朝の武者。
◇道誉一文字
独立形態:象
陰義:軟体化
佐々木の劔冑。
●南朝
◆狭霧
楠木十三騎の一人。
美しい女性ながら自ら劔冑を駆る武者。
楠木に惹かれており彼の苦悩を感じながら共に戦場に立つ。
挿絵がとっても色っぽい。
◇郷則重
独立形態:馬
陰義:生太刀
狭霧の劔冑。本来は新田に家に伝わるもの。
仕手の熱量を少しずつ太刀に蓄積し他の武者にそれを分け与える陰義を持つ。
◆篝
楠木十三騎の一人。
作中では常に一人称・三人称ともに「篝」とのみ呼ばれるため性別は不明(一応イラストは女性的だが、男の娘な可能性もある)。
小柄で童顔だが武者としては天才的な技量の持ち主。吉野御流の使い手。
非常にさっぱりとした性格の持ち主だが技の名前を間違えたりする少し抜けた部分もある。
楠木を愛している。
……姓は「皆斗」。
◇篝の劔冑
独立形態:兎
陰義:‐
篝が纏う劔冑。
業物だが名甲の域ではなく陰義も持たない。だが篝とは優れた心甲一致を果たしており、他の名甲にも引けを取らない強さを見せる。
後ろから見ると合当理がウサギの顔になっているファンシーなデザイン。
元々篝と同じ家の出。人間だったころは二世村正の夫と親交があったらしい。
……本編で「兜割」に使われている死劔冑の兜はコイツのもの。
◆傑堂
楠木十三騎の一人。
僧衣を着た老人。とある企てを行うが結果として大和に地獄を呼ぶことになってしまう。
……楠木の父。
◆上嶋某
楠木十三騎の一人。
忍であり目を離せばどんな風貌だったか忘れられてしまう異常なほど印象に残らず気配も無い男。台詞がひらがな表記。
……傑堂に従い足利を狙うが狂った足利に解体、活造りされたうえに卵を植え付けられ複製体となる。
◇乱破道宗
独立形態:御器噛
陰義:信号欺瞞
上嶋の劔冑。苦無や隠遁の陰義など忍らしい能力を持つ。
独立形態は巨大な油虫…そうです[[馬鹿でかいゴキ>黒いアイツ]]です。
◆高嶺
上嶋の下にいるくノ一。
かつては北朝主将の側室であり互いに愛し合う仲だった。しかし一族が南朝に通じていたため追放され現在は南朝に仕えている。
上嶋曰く忍としての筋はいいらしい。
◆新田某
楠木十三騎の一人。
◇海竜王
独立形態:海馬
陰義:金城鉄壁
新田の劔冑。陰義の金城鉄壁は敵の様々な攻撃から味方を守る守護の能力。
◆阿蘇某
楠木十三騎の一人。
◇蛍丸国後
独立形態:蛍
陰義:腐蝕
阿蘇の劔冑。自騎から無数の淡い光を放ちそれに触れた甲鉄を瞬時に錆びつかせ朽ちさせる”劔冑殺し”の陰義を持つ。
◆菊池某
楠木十三騎の一人。
◇千本槍
独立形態:剣虎
陰義:超振動
菊池の劔冑。陰義により武器の攻撃能力を大幅に増強出来る。
◆飽間
かつて南朝から北朝に寝返り、再び南朝へと寝返った武将。
村正一族とは劔冑となる以前から親交があり始祖とは因縁浅からぬ間柄。
詳細は不明だが弓を持つ劔冑を使う。
●その他
◆浦夢
本名ニコラフラメル。故人。
西方から来た賢者。始祖村正に様々な知識と”神の血肉”を授けた。
[[◆三世村正>村正(装甲悪鬼村正)]]
村正一門の生き残りである蝦夷の女性。終盤に少し登場する。
これは英雄の物語ではない。
デウス・エクス・マキナはあらわれない。
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