登録日:2018/06/29 Fri 05:22:07
更新日:2024/02/26 Mon 13:49:33NEW!
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ちかごろ、このような深い霧の夜になると、きまって船の沈没事故が世界各地でおきている。
そして、事故に遭った船の乗組員達はみんな口を揃えて、その原因が突然あらわれた、ゆうれい船だったと語っている。
ゴックリ!ゴックリコンとボアジューース!
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「どどーど、どどーど」
「赤い嵐がやってくる ドクロ船長がニュッとでる!」
『空飛ぶゆうれい船』は1969年7月20日より東映まんがまつりの一つとして公開された劇場用アニメ作品。
上映時間は60分。
原作は石ノ森(石森)章太郎の『ゆうれい船』だが、アニメは原作のストーリーを踏襲しつつも、更にスケールの大きな娯楽作品へと仕上がっている。
児童向けだけに場面の楽しさ優先で脚本の練り込み不足を指摘する声もあるが、『サイボーグ009』等の石ノ森ヒーローにも通じる、普遍的な“悪”の概念がストーリーに盛り込まれているのは興味深い。
『ゆうれい船』というタイトルながら、実は本格的なSF物だったりするのでも有名。
児童向けアニメながら、飛行機のコックピットから標的を捉えるといった大胆な構図や細やかなアニメーション等、革新的な映像自体の見応えが評価される意欲作で、その職人的な作画は、公開されてから半世紀が過ぎようとしている現代からしても一見の価値はある名作である。
そして、何と言っても世界の恋人ボアジュース
また、本作が当時は観客としてこの映画に触れたであろう、後のクリエイター達に与えた影響も大きく、多くのオマージュもされている(『ふしぎの海のナディア』等が有名か)。
スタッフには当時の東映TVマンガを支えた精鋭が集っている。
また、ビルの倒壊シーンの細かな作画は、アニメーターとして参加していた宮崎駿が手掛けた部分とのこと。
後に宮崎駿は本作によく似たシーンを『さらば愛しきルパン』でも演出している。
【物語】
深い霧の夜に船舶が沈められるという怪事件が頻発していた。
沈められた船の乗組員によると、それは突如として出現するゆうれい船の仕業なのだという。
そんな事件が起きている頃……。
嵐山隼人は両親と共にボートで沖釣りに行っていた帰りに、道路から海沿いの崖に落ちてきた車を発見する。
ボートを岸壁に着け、父親と共に崖を登った隼人は、そこで事故に遭ったのが父親の勤める造船所や大好物のボアジュースを初め、幾つもの企業のトップである黒潮グループ会長夫妻であることを知る。
ボートに残っていた母親に港に戻り助けを求めるように言う一方で、会長夫妻を上の道路まで引き上げた隼人と父親は、取り敢えず近くの幽霊屋敷と呼ぶほかないあばら屋へと避難することにするが、目を覚ました夫人の言った、事故の原因となった犯人は幽霊という言葉を聞いていた隼人は、強がりながらもそこに不気味なものを感じずにはいられなかった。
暗い屋敷の中で灯りを探す途中で、不気味な骸骨の影を見て驚く隼人。
それでも尚、気のせいと思おうとしていた隼人だったが、ようやく目を覚ました黒潮会長も含む一同の前にゆうれい船長が出現。
ゆうれい船長は自らが十年前までこの幽霊屋敷の主であったと語り、妻と子供も船に乗せられて火を点けられて殺され無念から怨霊になったことと、犯人に復讐することを宣言するのであった。
それから数日後、父親と共に帰宅の途についていた隼人だったが、突然の大渋滞に止められ、国防軍の戦車が出動していくのを目撃する。
そして、戦車から放たれた砲弾の爆風の影から、ビルよりも巨大なロボットゴーレムが出現する。
自ら「ゆうれい船の死の使い」を名乗り、国防軍の攻撃を物ともせずに破壊の限りを尽くすゴーレム。
ビルの破片に当たり負傷した父親を抱えて家へと帰り着いた隼人だったが、母親に助けを求めて玄関のドアを開けると中はメチャクチャ。
道路からは綺麗なままに見えた町も既にゴーレムに破壊された後だったのだ。
そして、愛犬ジャックが吠える瓦礫の下に押し潰された母親の姿を見た隼人は何とか助けようとするが……。
野戦病院の如き救護センターで母親の遺体に隼人がすがり付いて泣いていると、父親が話しかけてくる。
今際の父親は、隼人が実は自分達の本当の子供ではなく、十年前に板切れに乗って海岸に流れ着いた子供であることを明かし、腕時計に唯一の持ち物だった本当の父母が写っている写真が仕込まれていることを教えて事切れた。
傷心の隼人だったが、ゆうれい船への復讐を誓い黒潮会長の下へ行くと、自分をゆうれい船の退治に加えるようにお願いするのであった。
ゴーレムにより工場地帯が破壊されるニュースとボアジュースのCMの最中、東京湾上にゆうれい船が現れたとの臨時報道がされる。
それを見て、仲間の筈なのに空に飛び上がり猛攻撃をゆうれい船に仕掛けるゴーレムだが、ゆうれい船には見えない壁が張られておりゴーレムのミサイルも通じない。
そして、ゆうれい船も空に浮き上がると船体の各所からミサイルを展開して逆にゴーレムを攻撃。
とどめとばかりに放たれた船首のレーザー光線で左腕をもぎ取られて海に落ちたゴーレムを見て歓声を上げる隼人。
黒潮会長にゴーレムがやられたことの同意を求めるが、会長は先ほど出ていったままだった。
会長が入った部屋に行ってみるが、そこには誰もおらずイスが置いてあるだけ……そして、隼人がイスに座ってみると、突然動き出したイスは屋敷の地下へ。
そこで、隼人が見る驚くべきものとは……。
※以下はネタバレ部分のため折り畳み。
後半の展開。
黒潮会長邸地下の巨大な地下工場では無数の兵器や武器弾薬が作られ、それらは世界中に輸出されていっているようだった。
中でも隼人を驚かせたのが、今しがたTVでやられるのを見たばかりのゴーレムが地下工場へと帰還してきたことで、鎮座するゴーレムの負傷箇所から、隼人は間違いなく目の前のゴーレムが本物であることを確信するのであった。
まだ黒潮会長への疑惑を信じたくないと思っていた隼人だったが、海の底にとどく最深部で会議をしていた黒潮会長達の会話を盗み聞きしてしまい、誰が本当の敵なのかを悟るのだった。
実は、全ては黒潮会長をはじめとする悪辣な企業家や権力者達の自作自演であり、自分達の敵であるゆうれい船の名を騙ってゴーレムに街を破壊させ、自分達の企業に利益が出るように仕向けていたのだ。
更に、黒潮会長達は“ボア”なる存在と協力関係にあり、そもそものゆうれい船の誕生のキッカケも、黒潮が自分の悪事を知られた友人を事故に見せかけて家族共々に殺害しようとしたことが発端だった。
怒りに震える隼人は、鳴り響く警報は自分が潜入したのがバレたためだと思い、地上へ戻って全てを洗いざらいバラしてしまおうとする。
先ずは警察に駆け込んで黒潮邸の捜索を懇願するが、警察ではさっぱりと理由のわからない人間消失事件を不思議がるばかりで隼人の話なんか聞いてもくれない。
続いて隼人は道路に出て道行く人に手当たり次第に声をかけるが、やっぱり相手にされないのであった。
そして、隼人は目撃してしまう。
自分も愛飲しているボアジュースを飲んだ人間が泡になって消えてしまうのを。
ボアジュースも黒潮の会社が輸入している商品であること、何よりもさっき聞いたばかりのボアの名前との関連性に、自分達が欲望のままに飲まされていた正体不明のジュースへの恐怖に戦く隼人に、黒潮会長の使いが現れて何処かへと連れていこうとする。
工場での件がバレていると思っていた隼人は必死の抵抗をするが空しく車に乗せられてしまうが、隼人が連れていかれたのは意外にも黒潮グループ系列のTV局だった。
隼人のゆうれい船への怒りを知っていた黒潮会長は、隼人をゆうれい船打倒に世論を動かす為のプロパガンダに使おうとしたのだった。
しかし、既に真実を知っている隼人は、大勢の観客と全国中継されたカメラの前で黒潮の悪事の全てをバラし、更には“ボア”の名前も衆人環視の中で明かしてしまうのだった。
黒潮は部下に隼人の排除を命じるが、ボアジュースの緊急コマーシャルの流れる裏で、連れ去られようとする隼人の姿に混乱するスタジオと地上を襲撃する巨大な影があった。
それは、TVを通して地上の人間達に名前を知られたことで怒り、協力者であるのに失敗続きの黒潮会長を抹殺に来るとともに地上支配の実力行使に出た、ボアの配下の巨大なカニ型やエビ型のロボット達だった。
スタジオに出現したカニ型ロボットに捕まり、泡でドロドロに溶かされてしまった黒潮会長。
……次のターゲットは隼人だ!
カニ型ロボットの攻撃を避けながら、何とか逃げ出した隼人だったが、屋上へと追い詰められ、遂にはビルから落下してしまう。
……しかし、落ちていく隼人とジャックは謎の光線に空中で捕まると、そのままゆうれい船の中に吸い込まれて救出されたのだった。
ゆうれい船の中で、隼人はあのゆうれい船長と面談していた。
ゆうれい船の正体が超科学の粋を凝らしたハイテク戦艦であることを知った隼人は、生きている人間である船長がドクロの仮面なんか被っているのを不思議がるが、かつて負った火傷の傷を隠すために付けていたのが習慣になってしまったと言う。
そして、改めて語られる真の敵……黒潮会長や他の地上の権力者達を操り間接的に海の底から支配を進めようとしていた“ボア”なる存在のこと。
……船長によれば、既にボアの本拠地も把握しているが、強固な防衛体制の為に簡単には近付けず、他にもボアに力を与えて育ててきた者達のことも考えなくてはいけないのだという。
また、確かに船を襲って沈没させていたが、全て黒潮グループの船であり、積み荷として武器や弾薬を世界中にバラ撒くのを誉められたことではないと理解しつつ防いで来たのだという。
隼人の勇気とボアの存在が明るみに出してくれたことに上機嫌の船長は、おかしな発作が出てたのに隼人をメインブリッジに案内するが、そこでも再び発作に襲われた隼人は何かの装置に当たってしまうのだった。
ベッドに寝かされた隼人を診察した医師はボアジュースの禁断症状だと言う。
突然、猛烈に揺れるゆうれい船。
損害報告によると、頼みのレーダー吸収装置が切れてしまい、ボアの軍勢に発見されてしまったのだという。
「とんでもないことをしてくれたな」
しかし、気づいた時には時既に遅し……ボアの軍勢が到着して総攻撃を受けるゆうれい船は、雲海から海へと落下し海底に沈んでいくのだった。
しばらくして隼人が目を覚ました時には状況が一変していた。
何と、ボアの攻撃により酷いダメージを受けたゆうれい船では、隼人を含めてもたった四人が生き残っただけだという。
船長から説明を受けていた通りならばやられる筈が無いと訝しむ隼人に対し、看病していてくれたルリ子は隼人が原因と言おうとするが、床に伏せてしまっていたゆうれい船長が制止する。
そして、隼人はマスクを脱いだ船長の素顔を見て驚愕するのであった。
何と、ゆうれい船長の素顔は隼人が持っていた写真に写っていた本当の父の顔と同じ……すなわち、船長こそが隼人と生き別れになった本当の父親だったのだ。
親子の再会を果たし、父と共に涙した隼人だったが、落ち着いてくると余計にボア中毒だった自分の失敗により父を傷付け、大変な事態を引き起こしてしまったことへの後悔の思いが出てくる。
ボアの本拠地を叩こうと言う妙に好戦的なルリ子に煽られるも、「ボアを育てている者」を残すことが気になりなかなかその気にならなかった隼人だったが、ポケットに手を入れて考え込んでいるうちに、ポケットから大事に溜め込んでいたボアジュースの王冠を見つけ、自分達こそがボアを育てていたという事実に気づいた隼人は、怒りに燃えてルリ子と共にゆうれい船をボアの本拠地である海底都市へと向かわせる。
途中、本拠地の方向からやって来た軍勢とすれ違ったりしつつも、遂に海溝の更に奥深くにある海底都市へと迫るゆうれい船。
海底都市ではボアに装置により操られた大ダコの襲撃を受けるが、隼人のアイディアで装置を狂わせて自滅させる。
そして、最後の障害として防衛システムから放たれる無数の弾幕が既にボロボロになった船を襲うが、壊滅的なダメージを負いながらも突破に成功すると、遂にボアの潜む中心部への入り口に迫るゆうれい船。
最後の抵抗で入り口を閉めようとするボアだが、ゆうれい船の方が早い。
特攻を覚悟していた隼人とルリ子だったが、起きてきた船長に自殺はいかんと止められ、脱出挺の存在を教えられた隼人達は地上へ。
……そして、海の底では入り口が閉まる前にボアに到達したゆうれい船の原子炉が爆発。
声にならない断末魔の悲鳴を上げながら、僅かに真の姿を見せた怪物が本拠地を破壊しながら地の底へと沈んで行く。
地上では、主を失った甲殻類型ロボットの軍団が動きを止めていた。
……人類は勝利したのだ!
全ての戦いの後、本当の生家であった幽霊屋敷の跡地に海底から生還した隼人達の姿があった。
復讐を遂げてドクロの仮面を脱ぎ捨てることが出来た父親に見送られて、ルリ子(とジャック)と共にヨットで沖に出ていく隼人。
空には、幸福な未来を象徴するかの様に太陽が輝いていた。
【登場人物】
■嵐山隼人
本作の主人公で、ボアジュースが大好きな元気いっぱいの少年。
やや口が悪くナイーブな面もあるが、正義感が強く行動的で強がりな部分も。実際に石ノ森への永井という師弟関係があるからだが、後の永井豪漫画の主人公みたいな顔をしている。
黒潮会長を助けた縁から、謎のゆうれい船の引き起こす騒動に巻き込まれることになる。
嵐山夫妻には精一杯の愛情を受けて育てられたが、実は十年前に海岸に流れ着いたのを拾われた子供であった。
■ジャック
隼人の愛犬(シェパードか?)。
決して頭は悪くない忠犬だが、どことなく抜けてる所があり、隼人や嵐山技師に邪険に扱われてるような所も。
拾い集めたガラクタを袋に詰めて持ち歩いている。
■嵐山夫妻
隼人の育ての父母。
■ゆうれい船長
謎のゆうれい船の船長。
■ルリ子
ゆうれい船で看護婦をしている少女。
■黒潮会長
黒潮コンツェルンのトップ。
■黒潮会長夫人
■埴輪国防長官
国防軍のトップ。
黒潮会長とは懇意の仲の模様。
登場人物の更なる詳細。
■嵐山隼人
本当の名は滝隼人で、幽霊船長こそが本当の父親であった。
■ゆうれい船長
実は、生き別れていた隼人の本当の父親。
黒潮会長とも懇意の仲であったが、黒潮の悪事を暴いたことで始末されかかったらしい。
その後は、自らの持てる技術を集めてゆうれい船を作り上げると、ボアと黒潮と戦っていたらしい。
■黒潮会長
ボアの傀儡としてボアジュースを流通し、世界中に戦争の種となる兵器や武器をバラ撒いて、巨万の富を得ていた。
国防長官の埴輪すら支配しており、埴輪が失敗した時にはあっさりと切り捨てた。
夫人が夫の悪事までを知っていたかどうかは不明。
■ボア
海の底から地上の支配を目論んでいる謎の支配者。
自立型の甲殻類型ロボット等、自動制御された先進的兵器の軍団を持ち、ゴーレムも元々はボアから黒潮達に貸し出されたものだった。
悪を育てる物が、他ならぬ人間の欲望そのものであるというのは、石ノ森ヒーローに共通する裏テーマでもある。
断末魔の際に僅かに見せた姿は巨大な貝の様にも見えたが……。
ケイブンシャの怪獣図鑑では大ハマグリと呼ばれている。
【登場メカニック】
■ゆうれい船
本作の主役メカ。
見た目はボロボロの帆船だが、実は内部は数々の超兵器で武装されている先端科学で作られた万能戦艦である。
空中から海中まで自由自在に活動出来る他、バリアやレーダー吸収装置で防御されているために、ボアの軍勢ですらトラブルが無ければ攻撃出来なかった程の性能を誇る。
物語の終盤には、ボアが地上への総攻撃に出て隙が出来ていたからかも知れないが、レーダー吸収装置のみで本拠地まで辿り着けた程。
主機関は原子炉で、ボアを倒す切り札となった。
■ゴーレム
ゆうれい船の使いを名乗る巨大ロボット。
……実は、黒潮達に操られたボアの放った破壊の使者。自由の女神の王冠のような頭と驚異的な短足が特徴。
高層ビルよりも巨大で、ゆうれい船との戦いでは空に飛び上がりボディからミサイルを連射する等、想像以上の性能を持つがゆうれい船には通じなかった。
スペックは身長60m、体重2万トン。
72年から放映された『マジンガーZ』第68話で、ドクター・ヘルの八つ当たり用機械獣としてゲスト出演している。(だいぶ縮んだが。)尚、埴輪国防長官が用済みと判断されたのはゴーレムの運用に失敗(敗北)したからだが、埴輪とヘルは声優が共に富田耕生なのである意味リベンジである。
■ボアの軍勢
ボアの軍勢。
正体が明かされた後に地上に放たれた甲殻類型ロボットや、レーダー吸収装置が消えたゆうれい船に襲いかかった小型機動兵器。
完全に自立していると思われ、ゆうれい船を沈めた際には沈黙させただけで、止めは刺さずに移動してしまっている。
また、海底都市で襲いかかってきた大ダコの様に使えそうな生物に指令装置を埋め込んでコントロールしたりもしている模様。
ケイブンシャの怪獣図鑑では、それぞれ大ガニ怪獣、大エビ怪獣、大ダコ怪獣と呼称されている。
【ボアジュース】
本編中にCM付きで幾度も流される本作の象徴。
尚、CM曲はフルだと1分半位あるので、流れているのは一部である。
歌っているのは滝口順平と堀絢子で、作詞は辻真先と豪華。
尚、歌のタイトルでは「ボワジュースの歌」となっている。
飲みた……い?
実は、ボアの地上支配の為の道具であり、飲むと中毒になるので飲まない方がいい。
……限界を越えると泡になって溶けてしまうし。
この、ボア中毒の状態は劇中ではボアに力を与えてしまう行為とされているが、ボアを金銭等の比喩的な意味で肥え太らせてるということなのか、本当に溶けた人間の養分や魂みたいなものを吸収されてしまっているのか、或いはその両方なのか……は、よく解っていない。
尚、CMは二人のガンマンがカウンターのボアジュースを順番に飲んでいき、最後の一本を巡って撃ち合いになって相討ちになった二人が昇天しながら、今度は仲良く乾杯するというアニメーションだが、ボアジュースが地上人類抹殺の為の戦略兵器であることを考えるとなかなかにブラックである。
また、ビンの王冠(フタ)を千枚集めると海底旅行にご招待……というのが宣伝文句だが、ボアの正体を知ると此方も意味深である。
【声の出演】
- 嵐山隼人 - 野沢雅子
- 黒潮会長 - 田中明夫
- 嵐山技師(隼人の育ての父) - 名古屋章
- ゆうれい船長(隼人の実の父) - 納谷悟郎
- ルリ子 - 岡田由紀子
- 埴輪国防長官 - 富田耕生
- 黒潮会長夫人 - 里見京子
- 石原良
- 野田圭一
- 増岡弘
- 永井一郎
- 北川国彦
- 大竹宏
- 田の中勇
【主題歌・挿入歌】
- オープニング 「空飛ぶゆうれい船」(作曲:小野崎孝輔、歌:スタジオ女声コーラス)
- エンディング 「隼人のテーマ」(作詞:辻真先、作曲:小野崎孝輔、歌:泉谷広、ハニー・ナイツ)
- 挿入歌 「ボワジュースのうた」(作詞:辻真先、作曲:小野崎孝輔、歌:滝口順平、堀絢子)
追記・修正はボアジュース片手にゴックリ!ゴックリコンとしてからお願い致します。
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▷ コメント欄
- クライマックスまで誰もボアとボアジュースに気づかないのには流石に突っ込まざるを得ないw -- 名無しさん (2018-06-29 06:48:01)
- 断片的に覚えてるだけだったけど、こんな内容だったのか。 -- 名無しさん (2018-06-29 10:16:02)
- HERO SAGAのアクマイザー3編はこれが元ネタだったのか。 -- 名無しさん (2018-06-29 14:30:14)
- ゴーカイジャーの夏映画と関係あるかと思ったけどそうでもない? -- 名無しさん (2018-06-30 14:16:30)
- ↑名前の元ネタではあると思う。 -- 名無しさん (2018-07-01 09:03:50)
- ↑.1~2 野球仮面・・・。 -- 名無しさん (2018-07-01 09:13:20)
- 味方にしようとすると洒落にならない被害を自軍にもたらす隼人の死神っぷりと、人畜無害そうな顔で「体当たりするの」「核爆発を起こすのよ」「理屈ばかり言って。意気地が無いのね」等々言うゲッターチーム並に狂犬なルリ子が草。作画は言うまでもないが野沢雅子氏の、母を失い慟哭する隼人の演技とかも凄い。 -- 名無しさん (2018-07-02 15:17:27)
- ゴーストタウンになった街を乗員が溶けてしまった無人の戦車が走っていくのはトラウマ -- 名無しさん (2018-07-09 10:27:57)
- 大ダコ怪獣との戦いのときにしれっと放送禁止用語が混ざるな。そこのとこも時代を感じる -- 名無しさん (2018-07-26 23:46:05)
- 中盤まで明らかに無駄な描写で尺をとられて幽霊船の活躍が少なめになってるのが残念 -- 名無しさん (2019-02-27 20:31:36)
- 原作漫画は光文社文庫の『「少年」傑作選・鉄人28号』に一話分だけ収録されたのを読んだのみで全体は知らないのだが、主人公に協力する科学者が壊れたコンピューターの一部に真空管をはめこむとなぜか復旧してしまう。この当時の真空管って魔法のアイテムみたいな扱いを受けていたのね。 -- 名無しさん (2021-02-27 19:45:48)
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