昔話法廷

ページ名:昔話法廷

登録日:2016/08/09 (火) 05:37:00
更新日:2024/01/25 Thu 14:00:10NEW!
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昔話 教育テレビ シュール シリアスな笑い ツッコミどころ満載 裁判員制度 裁判 昔話法廷 裁判ドラマ



昔話法廷は、2015年から毎年夏休みに教育テレビで放送されているドラマ仕立ての子供向け番組である。



刑事裁判における裁判員制度を題材とした番組で、タイトルの通りに様々な昔話を題材としている。
どの話でも、語り部となるのは裁判員の一人。
「あの有名な昔話の登場人物が起訴された」という設定で、検察側と弁護側が議論を行い有罪・無罪や量刑について争っていく。
元の昔話からはかなりアレンジされている場合も多い。


大きな特徴は「番組内で判決は出ない」ということ。
どの話も語り部である裁判員の「一体どっちなんだ……?」という独白で締めくくられる。
また、裁判の様子以外は一切描写されないため、「視聴者の視点でも検察側・弁護側のどちらが正しいかわからない」というのもポイント。
どんな判決が妥当かは視聴者に委ねられることになる。
(一応、公式HPには「語り手である裁判員の考える判決」が掲載されているが、これが絶対の回答ではない)


これは、そもそもこの番組が「学校で裁判員制度の授業をする時の教材」として作成されているため。
ドラマ自体はあくまで考える材料に過ぎず、このドラマを元に教室で行う議論こそが本番、となっている訳である。
公式HPにも「判決を下すのは、それを教室で観た子どもたち」と書かれている。



そして、絵面がとにかくシュール
初見だと腹筋崩壊もの。
なにしろ着ぐるみを着た俳優が子豚・アリ・亀などを演じており、裁判の流れもあくまで昔話を題材としているため、検察や弁護士の尋問や立証方法もシュールである。


「何のためにこんな大きな鍋を購入したんですか?」
「あなたは逃走中、お殿様やお地蔵さまに変身していましたね?」
「玉手箱の中に入っていた煙の作用について実験を行いました」


こう書くとほとんどギャグであるが、演技や演出面ではコミカルなところは全くなく、あくまで真面目な法廷ドラマとして淡々とシリアスに展開する
法廷ミステリーとしては意外なほど本格的。
番組スタッフも「コメディ調にはならないように気を付けた」とコメントしている。
さらに出演者も実力ある俳優陣や声優陣が揃えられている。


2015年版の放送直後から、そのシュールかつ本格的な内容が話題を呼び、国際的な子供番組の大会である「プリ・ジュネス2016」では子供たちによる投票の結果一位を獲得した。


なおよく誤解されるが、本作はあくまで「昔話を題材にした法廷ドラマ」であり、「本来の昔話に、無理やり現代日本の法律を当てはめるという趣旨の番組」ではない。
後述のように本来の昔話にない設定が加えられていることも少なくないが、「そういう番組」として捉えるべきだろう。


なお、「殺人とか殺人未遂とか言う前にそもそも被害者も被告も人じゃないだろ」というツッコミは禁句である。
まあ知能のある動物にも人権が認められている世界なのだろう。
また、白雪姫裁判や浦島太郎裁判など、他国の司法に介入しているのではないかという気がする回もあるがまあ気にしてはいけない。
ヘンゼルとグレーテル裁判を見ると、少年法も無いようである……


また題材が題材なだけに、揃いも揃って犯行方法が異様に回りくどいのもポイント。
そのため、裁判で争点になる余地が生まれているのであるが。


どの回も、「争点が明らかにされた上で証人2人への質問がなされ、最後に被告への質問が行われる」という流れである。


現在公式サイトで全話配信されているのでこのシュールな裁判を傍聴したいなら公式サイトをアクセス。


2015年版


「三匹の子豚」裁判


  • 被告:トン三郎(子豚の末っ子)
  • 罪状:殺人
  • 争点:正当防衛の成立の可否

オオカミを鍋で煮詰めて殺した子豚の三男の行為について、正当防衛が成立するかどうかが争点。
検察側は「トン三郎がオオカミを誘き出して殺害した」と主張する。


【登場人物】


  • トン三郎(声:下田翔大)

被告。オオカミを殺害した罪で起訴される。
正当防衛を主張するが、検察には直前に大きな鍋を買ったことや鍋の上に石を載せた行為などが疑問視され、計画性を指摘される。


  • 相田智子(演:木南晴夏)

検察官。状況的に考えてトン三郎の犯行は計画的であり、正当防衛は認められないと主張する。


  • 山西ハジメ(演:加藤虎ノ介)

弁護人。「オオカミを誘き出して殺害する」という計画はあまりに無謀で危険であり、そんなことを行うはずはないため
トン三郎は正当防衛で無罪であると主張する。


  • オオカミ

故人。被害者。トン三郎の家の煙突から鍋の中に落ちて死亡する。
カレンダーに「トン三郎の家で豚肉パーティー」などと書いていたことが裁判で争点となる。


  • オオカミの母(声:坂本千夏)

検察側証人。
事件の第一発見者らしいので、多分警察に通報したのはこの人。
息子が鍋の中で死亡した現場を見てしまった不幸な人。
トン三郎の家に「オオカミのただしい殺し方」という本があったのを見たと主張する。


  • トン一郎(声:前田航基)

弁護側証人。
豚の三兄弟の長男。
オオカミの非道っぷりを主張し、弟の行為を正当防衛だと訴える。



  • 広瀬千明(演:小芝風花)

裁判員。語り部。彼女は「トン三郎が狼の性格を突いておびき寄せたのではないか」と推測しており、トン三郎は有罪だと考えている。



「カチカチ山」裁判


  • 被告:うさぎ
  • 罪状:殺人未遂
  • 争点:量刑

おばあさんを殺したタヌキに対して、復讐として背中に火を付けたり泥船に乗せて溺死させたりしようとしたうさぎが起訴される。
うさぎは起訴事実を認めているが、弁護側は動機に酌量の余地があるとして執行猶予を求める。


【登場人物】


  • うさぎ(声:蕨野友也)

被告。母親代わりだったおばあさんを殺したタヌキに対して、えげつない復讐をしたことにより罪に問われる。
「タヌキを殺すことに失敗して、結果的にほっとした」と証言するが、「もしまたタヌキと出会ったらどうするか」という検察側の質問には答えられなかった。


  • 内川花(演:安藤玉恵)

検察官。うさぎの責任は重大であり実刑が相当と主張した上、おじいさんの監督能力にも疑問を投げかける。


  • 宮前卓郎(演:モロ師岡)

弁護人。うさぎの動機はタヌキがおばあさんを殺したことに起因するものであり、かつ十分に反省しているため執行猶予を与えるべきだと主張する。


ベテラン俳優の師岡氏の熱演により、もう完全に二時間ドラマの雰囲気である。


  • タヌキ(声:清水優)

被害者にして検察側の証人。おばあさんを殺した罪で服役中。
もともとおばあさんの家の作物を荒したり金を盗んだりとやりたい放題であり、おばあさんを殺害後も変身能力を駆使して逃走していた。
「おばあさんを殺したのは悪かったけど、あそこまでやらなくていいだろ」と主張する。そりゃ敵討ちが許されるなら裁判もいらないしね。


  • おじいさん(演:高橋元太郎)

弁護側の証人。
うさぎの父親代わりで、おばあさんの夫。
自分が監督人になるのでうさぎを実刑にしないように訴える。
しかし「うさぎが殺意を抱いていることに気付かなかった」「うさぎが逮捕されたと聞いてびっくりした」と証言したことで、
「そんな重要な変化に気がつかなかったのに、監督役なんか務まるのか」と検察に問い詰められる。


妻を殺された上に実子同然のうさぎが逮捕された挙句、裁判で自らの不覚を責められるというかなりかわいそうな人。



  • 高原聡子(演:宮﨑香蓮)

裁判員。語り部。彼女はウサギが深く反省していることを理由に執行猶予が妥当と考えている。



「白雪姫」裁判


  • 被告:王妃
  • 罪状:殺人未遂
  • 争点:有罪か無罪か

白雪姫を毒リンゴで殺害しようとした王妃が起訴されるが、王妃は全面的な無罪を主張。
弁護側は、事件は白雪姫が仕組んだと主張する。


【登場人物】


  • 王妃(演:真行寺君枝)

被告人。王妃だけど司法には逆らえず逮捕・起訴された模様。
毒リンゴを使って白雪姫を殺害しようとしたという起訴事実を全面的に否認。
なお、狩人に対して白雪姫の殺害を命じたことについては反論していない。


  • 霧島翔(演:山本裕典)

検察官。王妃のパソコンの検索履歴などから、王妃が殺害計画を立てて実行したことは明らかで有罪だと主張する。


  • 藤豊彦(演:堀内正美)

弁護人。被害者の白雪姫の証言は信用できないとし、王妃の全面無罪を求める。


  • 白雪姫(演:小林涼子)

被害者にして一人目の検察側の証人。
毒リンゴを食べて意識を失う直前に、王妃の声の高笑いを聞いたと主張する。
弁護側からは「意識が朦朧とした状態で声の主の判別が出来たのか」、さらに「そんなに都合よく初対面の王子が通りかかるか」と、
状況の不自然さを指摘される。


  • 狩人(演:苅谷俊介)

二人目の検察側の証人。
王妃と白雪姫は西洋風の衣装だがこの人だけ和風。
王妃に白雪姫の殺害を依頼されたことを証言する。
一方で、事件前に白雪姫と王子が談笑しているのを目撃したとも主張してる。



  • 大平まみ(演:工藤綾乃)

裁判員。語り部。彼女は前述の狩人の証言から王妃は有罪と考えている。



2016年版


「アリとキリギリス」裁判


  • 被告:アリ
  • 罪状:保護責任者遺棄致死
  • 争点:保護責任者遺棄致死罪の成立の可否

親友だったキリギリスに食料を与えず餓死させたとしてアリが起訴される。
状況的に保護責任者遺棄致死罪が成り立つかどうかが焦点。
絵面がいつも以上にシュール。


【登場人物】


  • アリ(声:松田悟志)

被告。親友であったキリギリスを見捨てたことは後悔しているような素振りを見せるが、食料に余裕が無くて仕方がなかったと主張。
押収された日記にはキリギリスから浴びせられた心無い言葉が記されており、検察からは憾みから故意に食料を与えなかったのではないかと指摘される。


  • 大田満知子(演:ミムラ)

検察官。アリはキリギリスを「助けられなかった」のではなく、故意に「助けなかった」と主張する。


  • 崎島六助(演:嶋田久作)

弁護人。アリの家には食料の余裕は無かった上、冬場の食料を貯蓄していなかったキリギリスにも非があるとして、
保護責任者遺棄致死罪は成立しないと主張する。


  • キリギリス

故人。被害者。
アリとは幼馴染で、川で溺れていたアリを助けたこともあったという。
バイオリンの名人であり、食料のない冬場はコンサートを開いて、謝礼として食物を得て生計を立てていた。
人付き合いが苦手で、非常時はアリ以外に頼る者がいなかったらしい。
アリの証言では、餓死する前日はそこまで危険な状態に見えなかったというが……


弁護人の「今年の冬は深刻な食糧不足で、誰もコンサート代を払う余裕がなかった」という説明がなんかじわじわ来る。


  • キリギリスの母(声:春風ひとみ)

検察側の証人。
アリとキリギリスは親しい友人だったこと、故郷を出たキリギリスにはアリ以外に頼れるものがいなかったことを証言する。


キリギリスはまずこの親に相談するべきだった気もするが、実家に連絡をするだけの余裕も無かったのだろうか。


  • アリの妻(声:吉本菜穂子)

弁護側の証人。乳飲み子を抱えて証言台に立つ。
子供が8人もいるので、夫には食料を分ける余裕は無かったと主張する。
検察側からは、「10人も食べていける食料があったのだから、一人分くらいはひねり出せたのではないか」と指摘される。



  • 宮下七海(演:朝倉あき)

裁判員。語り部。



「舌切り雀」裁判


  • 被告:すずめ
  • 罪状:殺人未遂
  • 争点:有罪か無罪か

すずめがおばあさんに虫入りのつづらを渡して殺害しようとしたとして起訴される。
すずめは「つづらに入れたのは虫などではなく小判だった」と主張し、全面無罪を求める。


【登場人物】


  • すずめ(声:大後寿々花)

被告。つづらを使っておばあさんを殺そうとした行為を全面否認。
検察からは過去におばあさんに舌を切られており、それによって演歌歌手としてデビューする話を白紙にされたため、
それを憾みに思って殺害しようとしたと指摘される。
大好きなおじいさんを巻き込みかねない方法を取ったりはしないと主張。
手にはちゃんと指紋があるらしい。


  • 久米夏(演:国仲涼子)

検察官。すずめにはおばあさんを殺害する動機があり、おじいさんを利用しておばあさんを誘き出して殺そうとしたと主張する。


  • 鈴木哲男(演:小木茂光)

弁護人。強欲で有名なおばあさんの証言は信用できないとし、全面無罪を求める。


「すずめの指紋も残っていました」というシリーズ屈指の迷言を残す。


  • おばあさん(演:根岸季衣)

被害者にして検察側の証人。
傷跡を見せてつづらに入っていた虫に襲われて負傷したと主張するが、弁護人からは「大量の虫に襲われたにしては、一か所しか負傷していないのは不自然」と指摘され、
さらに「つづらに入っていた小判だけでは飽き足らず、慰謝料までせしめようと事件をでっち上げたのではないか」と言われる。
なお、すずめの舌を切った行為(障害罪)で罪に問われたかどうかは不明。


弁護人から「噂にたがわぬ強欲ぶりだ」と言われるほど、この世界では強欲で有名な人物らしい。


  • おじいさん(演:沼田爆)

弁護側の証人。
すずめの家で見た時には、大きなつづらの中には小判が入っていたと主張する。
検察からは「すずめがおばあさんをおびき寄せるために、あなたを利用したのではないか」と問われる。
妻であるおばあさんの擁護は一ミリもしない。お婆さんがスズメに酷いことをして以降、よほど上手くいっていないのだろうか。



  • 川本ルナ(演:蔵下穂波)

裁判員。語り部。



「浦島太郎」裁判


  • 被告:乙姫
  • 罪状:殺人未遂
  • 争点:量刑

浦島太郎を玉手箱で殺害しようとしたとして、乙姫が起訴される。
乙姫は起訴事実を認めるが、弁護側は浦島にも責任があるとして執行猶予を求める。
「殺傷能力の高い煙の詰まった玉手箱」というシュールな単語が法廷を飛び交う。


【登場人物】


  • 乙姫(演:清水くるみ)

被告。竜宮城の姫だが司法には逆らえず逮捕・起訴された模様。
カメが連れてきた浦島と惹かれ合い、幸せな三年間を過ごすも、「子供ができた」と告げたところ「地上に帰る」と言われたため殺害を決意したという。
検察からは「生まれてくる子供のことをなぜ考えなかったのか」と指摘される。


  • 高嶺つかさ(演:奥貫薫)

検察官。周囲を巻き込みかねない方法で浦島に苦痛を与えた乙姫の責任は重大で、生まれてくる子供と引き離して刑務所で反省するべきだと訴える。


  • 辻幸作(演:平田満)

弁護人。乙姫が犯行に至ったのは浦島の不誠実な対応で追い詰められたせいだとし、執行猶予を求める。


  • 浦島太郎(演:横内正)

被害者にして検察側の証人。
乙姫に三百年分の時間が詰まった玉手箱によって殺害されかけるが、吸った煙の量が少なかったため年を取るだけで助かった。
子供ができたとたん、ずっと海底で暮らすことや親になることが怖くなって逃げようとしたというなかなかに卑劣な男。
というかよく子供向け番組に出せたなこのキャラ。
しかし乙姫から「竜宮城での一年は地上での百年」という事実を知らされていなかった事は同情できる上に、
こっそり逃げたわけではなくちゃんと別れを告げてから出て行こうとしたという点ではまだ良心的だったと言えなくもない。


  • カメ(声:前野朋哉)

弁護側の証人。
「自分が玉手箱の中身を知っていればこんなことにならなかった」と後悔している。
浦島を地上に送った時に、乙姫が「その箱は絶対に開けないで」と叫んでいたと証言する(浦島は聞き流していたらしい)が、
検察からはそんなことを言われたら余計に開けたくなるだろうと指摘される。確かに。


服をどうやって着ているのか気になって仕方がない。



  • 滝沢奈緒(演:光宗薫)

裁判員。語り部。
公式サイトにおいて「そもそも浦島は最初から「ずっと一緒にいる」という約束なんかしていない」と指摘しており、乙姫に実刑判決を下すのが妥当と考えている。



2017年版


「ヘンゼルとグレーテル」裁判


  • 被告:ヘンゼルとグレーテル
  • 罪状:強盗殺人
  • 争点:罪状(強盗殺人か窃盗か。要は魔女の殺害が正当防衛か否か。)

お菓子の家の魔女を竈で焼き殺して殺害し、金品を奪ったとしてヘンゼルとグレーテルが起訴される。
検察側は強盗殺人の適用を主張するが、弁護側は「魔女を殺したのは正当防衛であり、二人が犯した罪は単なる窃盗に過ぎない」と主張する。


【登場人物】


  • ヘンゼル(演:二宮慶多)
  • グレーテル(演:新井美羽)

被告。魔女を殺して金貨を奪ったとして起訴される。
魔女は人食いであり、食い殺されそうになったのでやむを得ず殺害し、その後出来心で金貨を持ち帰ってしまったと主張する。



  • 奥町寿々子(演:小西真奈美)

検察官。二人は善意で自分たちを保護していた魔女を金貨目当てに殺害したとして、強盗殺人罪の適用を主張する。



  • 里田良雄(演:志賀廣太郎)

弁護人。魔女を殺したことについては正当防衛だったと主張する。
魔女が人食いである根拠として、「森には人食いの魔女がいる」という噂の存在を挙げる。



  • 魔女

被害者。故人。
検察側は魔女が人食いということがデマである根拠として、魔女が肉アレルギーであることを示す診断書を提出。
しかし弁護側は診断書の日付が二百年前と古すぎ、また医師の署名などもないことから信用できないと主張する。



  • 白い鳥(声:浜野謙太)

検察側の証人。森で迷子になっていたヘンゼルとグレーテルを保護し、魔女の家に案内した。
魔女は人食いなどではなく優しい人だったと証言する。
弁護側からは「魔女の手先となって、生贄の子供を探していたのではないか」と詰め寄られる。
一応ちゃんと原作にもいるキャラ。



  • 瀬戸香織(演:松本穂香)

裁判員。語り部。前述の診断書の不自然さから、ヘンゼルとグレーテルの魔女の殺害は正当防衛と考えている。



「さるかに合戦」裁判


  • 被告:猿
  • 罪状:殺人
  • 争点:量刑

カニの親子三人に柿を投げつけて殺害したサルが起訴される*1
検察は犯行の悪質さから死刑を求刑。死刑相当かどうかが争点になる。
シリーズ中最も重いテーマを扱っているのだが、


サル「人でなしと言われたから殺した」


というパワーワードが気になってしょうがなくなる。



【登場人物】


  • 猿(声:中村倫也)

被告。カニの母親と娘二人を殺害後、八年間逃亡した末に逮捕・起訴された。
何の落ち度もないカニを三人も殺害した凶悪犯であるが、父親に暴力を振るわれるなど生い立ちは不幸であり、
逃亡中に家族を持ったことで人間らしい心を取り戻した模様。
被害者遺族には匿名で毎月5万の仕送りをしていた。
カニの親子を殺した理由は「人でなしと言われたから」*2。いや、実際人じゃないだろ。



  • 岡山都(演:小林聡美)

検察官。猿の責任の重さから、死刑が相当だと主張する。



  • 生駒孝(演:小澤征悦)

弁護人。猿の生い立ちには同情の余地があり、犯行も衝動的で計画性も無いこと、一人の父親として更生していることから死刑は回避すべきと主張する。



  • カニの母
  • 子ガニの妹たち

被害者。故人。
サルに対して「人でなし」という当たり前すぎることを言ったばかりに殺されてしまった。
妹のうち一人は柿が身体を貫通するという悲惨な死に様だった模様。



  • 子ガニ(声:浦上晟周)

検察側の証人。被害者のカニ一家の唯一の生き残り。
母と妹たちを奪ったサルに怒りをぶつける。
着ぐるみの完成度の高さは必見もの。



  • 猿の妻(声:内田慈)

弁護側の証人。猿の逃亡中に知り合って結婚し、子ザルを授かる。
子ザルにとってはサルが良き父親であったことを証言する。
事件のことは何も知らなかったらしく、ある意味この人もかなり悲惨である。



  • 友永啓介(演:須賀健太)

裁判員。語り部。弁護側の供述に一定の理解を示してはいたが、猿を死刑にすべきと考えている。



2018年版


「ブレーメンの音楽隊」裁判


  • 被告:ロバ
  • 罪状:強盗致傷
  • 争点:量刑

仲間のイヌ・ネコ・オンドリをけしかけて強盗団の家に押し入って危害を加え、家を不法に占拠したとしてロバが起訴される。
検察側は実刑を求めるが、弁護側は執行猶予を求める。
当初は正義感からの犯行かと思われていたが、裁判が進むにつれて意外な事実が浮かび上がる。
なお、シリーズ史上初めて「検察官が男性・弁護人が女性」というパターン。



【登場人物】


  • ロバ(声:寺田農)

被告。年老いたロバ。
主人に処分されそうになったので脱走し、同じ境遇のイヌ・ネコ・オンドリを誘ってブレーメンに行き、音楽隊に入ろうと計画。
その途次で強盗団のアジトを見つけ、押し入って危害を加えた挙句家を占拠した事で逮捕・起訴される。
「悪い奴らを懲らしめたかった」「自分たちもまだ役に立つと示したかった」と主張する。



……が、被告人質問において、「実は音楽隊に入るつもりなどなく、ブレーメンで仲間と共に自殺するつもりだった」「家が惜しくなったため、仲間に嘘をついてまで出発を先延ばしにしていた」と自白。
思わぬ本音を聞いた仲間たちはショックに打ちひしがれる。



  • 鎌田寛(演:林遣都)

検察官。ロバの動機は正義感などではなく身勝手で同情の余地はなく、人一人を死なせていることからも実刑が相当と主張。


「一つ分からないことがあるんです。なぜあなたたちは盗賊団をやっつけた後、ブレーメンに行かなかったんですか?」


と、グリム童話界最大級のタブーを口にする。
グリム兄弟に叱られるぞ、お前。



  • 白石樹(演:木村多江)

弁護人。ロバの動機には同情の余地があり、かつ支え合える仲間もいるため執行猶予を求める。
盗賊団の父の死については、「すぐに警察に通報すれば回避できた」として、盗賊団にも落ち度があると指摘する。



  • 盗賊一家の長男(演:山中崇)

検察側の証人。現在は窃盗の罪で服役している。
ロバたちに暴行を受けた挙句家を奪われたことによって、父親が衰弱して死亡したことを涙ながらに語る。
弁護人の言う通り家を奪われた時点で通報していれば助かったかもしれないが、まあこれはこれで悲惨ではある。



  • ネコ(演:松金よね子)

弁護側の証人。ロバの共犯として逮捕され、執行猶予判決を受けている。
ロバは自分たちに生きる希望をくれたと証言し、自分たちが身元引受人になるのでロバに執行猶予を認めるよう求める。
ロバに騙されていたことを知った時はショックを受けていた。



  • イヌ
  • オンドリ

傍聴人。ネコと同じくロバの共犯であり、共に執行猶予判決を受けている。
ロバが嘘をついていると知った時は「ウソだろ!?」「なんで仲間なのに言ってくれなかったんだよ!!」と思わず不規則発言をするほどにショックを受けていた。



  • 田村まどか(演:優希美青)

裁判員。語り部。ロバの行為により死亡者が出たことを理由にロバを刑務所に入れるべきだと考えている。




「赤ずきん」裁判


  • 被告:赤ずきん
  • 罪状:殺人
  • 争点:心神喪失の成立の可否

自分とおばあさんを襲ったオオカミの腹に石を詰めて殺害したとして赤ずきんが起訴される。
赤ずきんは起訴内容を認めるが、弁護側は犯行当時はオオカミに襲われたショックで心神喪失状態にあったため罪には問えないと主張する。
なおオオカミは赤ずきんに殺害される前に猟師によって無力化されていたため、正当防衛が成立する余地はなさそうである。



【登場人物】


  • 赤ずきん(演:佐藤玲)

被告。オオカミの腹に大量の石を詰めて殺害した(こう書くと確かに怖い)として起訴される。
犯行当時のことは何も覚えていないと主張するが、涙ながらにオオカミに襲われた時の状況を語ったかと思えば検察側の質問には憮然とした表情を見せるなど、本心の掴めないキャラとして描かれている。
精神鑑定の結果は「オオカミに丸のみにされて低酸素脳症にあったため、一時的に心神喪失だった」というものだった(鑑定書だけで判決が決まるわけではないことは番組内で説明されている)。
赤ずきんにしては年上すぎる気がするが、流石にこの内容では子役は使えなかったか。



  • 本多美咲(演:吉田羊)

検察官。赤ずきんには犯行当時、責任能力があったと主張する。
犯行の異常性は心神喪失を演じるためであり、犯行前におばあさんを起こしたことがその根拠だとする。
さらにオオカミがおばあさんの家の鍵を持っていたのは、赤ずきんがおばあさんをオオカミに売ったからではないかと主張する。



  • 武智昌平(演:竹中直人)

弁護人。精神鑑定の結果や犯行の異常性などから、赤ずきんは犯行時心神喪失状態だったと主張する。



  • オオカミ

被害者。故人。
おばあさんと赤ずきんを丸のみにするが、狩人に捕らえられて腹を裂かれた挙句、赤ずきんによって殺害される。
腹を裂かれた時点では生きていたらしい。
法廷には彼の腹部に詰められていた石が証拠品として提出されるが、尋常な量ではない。
彼がおばあさんの家の鍵を何故か持っていたことが争点になる。
前述のように検察側は「赤ずきんがおばあさんを売った証拠」とするが、赤ずきんは「鍵はオオカミに盗まれた」と主張する。



  • オオカミの母(声:神野三鈴)

検察側の証人。
おばあさんと赤ずきんを襲った息子が悪いと認めながらも、赤ずきんが無罪になるのは納得いかないと詰め寄る。
なお、検察は彼女に息子の腹に詰められていた石を積み上げて見せるという、何気に鬼畜なことをやっている。



  • おばあさん(声:角替和枝)

弁護側の証人。オオカミに突然襲われて丸のみにされた挙句、助けられたと思ったら目の前で孫が猟奇殺人を犯すのを目撃し、
さらに裁判で検察に「孫はあなたを売り飛ばしたんですよ」と言われるという、なかなかに悲惨な人。



  • 水元佑太(演:泉澤祐希)

裁判員。語り部。赤ずきんの行為に不自然さを感じてはいたものの、心神喪失と診断された事実から赤ずきんは無罪だと考えている。


桃太郎裁判

  • 被告:桃太郎
  • 罪状:強盗殺人
  • 争点:量刑

最終回
鬼を複数人殺害したとして桃太郎が起訴される。
検察は犯行の凶悪さから死刑を求刑。猿蟹合戦裁判と同じく、死刑相当かどうかが争点になる。


【登場人物】


  • 桃太郎 (演:仲野太賀)

被告。鬼30人以上に大怪我を負わせなおかつ財宝を盗んだことにより起訴される。
罪は認めており罰を受けると分かっていたが、おじいさん、おばあさん、村の人たちがおびえているのを見ていられなかった事が犯行の原因となった。

また桃から生まれた自分など気味悪いと思うかもしれないが、おばあさんやおじいさん、村の人は彼を大事に育ててくれた。彼はあくまで「みんなのため」に鬼退治をしていたと言うが、実は鬼による襲撃予告*3をでっち上げていた。その理由は村の人間から笑われていた*4上にいわれのない差別を受けた事。
したがって彼の動機は「差別というものが、いかに根拠がなく愚かなものか世に突き付けてやりたかった」というものである。


  • 桜井真実 (演:天海祐希)

検察官。動機が自分を追いつめた人間をあざ笑ってやりたいと言う身勝手な理由であり、しかも襲撃予告をでっち上げるなど、計画性も明らかである事から死刑を求刑する。


  • 梅原佑 (演:佐藤浩市)

弁護人。桃太郎は、その生まれからいわれなき差別を受け、誹謗中傷の的になってきた。だからといって、それが罪を犯していい理由にはならないが、桃太郎は一生かけて罪を償うべきである。
また、そもそも桃太郎を死刑にしても根本的な解決にはならないと主張する。なぜなら今回の事件の本当の原因は、差別を許すこの社会、私たち一人一人の心にはびこる悪意であり、今後このような犯罪を生み出さない、差別のない社会を構築するためにも桃太郎は死刑にしてはいけないと主張。


  • 殺された鬼ノ助の妻(演:仲里依紗)

証人。実は鬼ヶ島は、作物がほとんど育たない島で、夫の研究の末に鬼ヶ島でも大量栽培できる「鬼芋」を開発。やっと安心して暮らせると思いきや、桃太郎に殺された。それは差別による結果であった。
一方弁護人は、鬼が生きるために仕方なく悪事を起こすのはわかる。しかし、想像したことがあるのか、お前たちが仕方ないというその悪事のせいで、親を奪われてしまう子どもたちがいることを。生活を壊されてしまう人間たちがいるということを、だから、桃太郎は立ち上がった。と反論した。


  • 犬 (演:大倉孝二)

証人。他のお供の猿・雉とともに、不起訴。
桃太郎と犬猿雉、わずか4人で、大勢の鬼たちを退治することができたのは何故か? それは鬼たちが優しいから。また殺された鬼ノ助は仲間達に武器も捨てさせた。桃太郎は、そこを狙って襲いかかった。と証言する。
しかし弁護人は、差別されて恨みを抱く鬼が、突然現れた人間に親切にするのか、桃太郎だけでなく、犬猿雉も、鬼たちに噛みついたりひっかいたり、目玉をくちばしでつっついたりして、ひどい暴行を加えていた。また、島から戻った時に、奪った財産の一部を分け前としてもらっていた。と反論する。


  • 間杏子 (演:恒松祐里)

裁判員。語り部。最初こそ死刑にしようと思ったが、もしも桃太郎が死刑になったら、何年後かに人間はこの事件を忘れてしまう。それは本当に鬼ノ助の望むことではない。なので死刑にする必要はないと考える。


【その他の登場人物】


  • 立松仁(演:平川和宏)

裁判長。全てのエピソードに登場。
開廷時に検察・弁護人双方の言い分を主張させたり、異議に対して判断したりと、あくまでシリアスに裁判を進める。




追記・修正は昔話の裁判の裁判員に選ばれてからお願いします。


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  • 中の人にドライブのハート様とか龍騎のレンとかいるやん…w -- 名無しさん (2016-08-09 07:26:50)
  • すっごく見たいw -- 名無しさん (2016-08-09 14:19:33)
  • ↑今なら公式サイトで全話が配信されてる -- 名無しさん (2016-08-09 15:35:18)
  • 「殺傷能力の高い玉手箱」という言葉をさらりと出せるような言語能力がほしい -- 名無しさん (2016-08-09 17:09:13)
  • クッソワロタ 見てくるわ -- 名無しさん (2016-08-09 17:32:09)
  • たまにこういうの教えてくれるんだよなここ -- 名無しさん (2016-08-09 18:03:27)
  • 桃太郎が鬼から奪い返した宝物の所有権が誰にあるのかとか争ってほしいな、今だと元の持ち主に返してるみたいだけど -- 名無しさん (2016-08-10 12:54:46)
  • いつかギャルゲー法廷ってやってほしいよね。ADの貴明なんかレイプだし、某誠は言わずもがな -- 名無しさん (2016-08-10 13:18:58)
  • ↑それはNHKがやるジャンルじゃないと思う。 -- 名無しさん (2016-08-10 13:58:39)
  • 逆転裁判の人たちにやらせてみたい -- 名無しさん (2016-08-10 18:28:02)
  • ↑2 いや、CCさくらをアニメ化してくれたNHKならきっと!……やっぱり無理かなぁ; -- 名無しさん (2016-08-10 18:29:14)
  • 草生える みて見たけどシュールすぎるけどシリアスというわけわからんとこ -- 名無しさん (2016-08-10 18:55:57)
  • ↑2もしやるならば、広く深い知識、多角的かつ広い視点etc.と制作陣に要求されるものは多いでしょうね。『小学校の学級裁判(要は最初から結果が見え透いている、一方的かつ無責任な吊るし上げ。ヒロイン側の問題点や都合の悪い点は当然一切取り上げない)』で終わる可能性が高いですから。もっとも、視聴者が見たくてたまらないのは、その『小学校の学級裁判』なのかも知れませんが…そうでない事を切に祈ります。 -- 名無しさん (2016-08-10 23:28:32)
  • 地味に特撮関係者が多いw -- 名無しさん (2016-08-10 23:56:12)
  • 女って怖いね…… -- 名無しさん (2016-08-11 02:16:14)
  • ↑9 それは全然趣旨が違うでしょ……空想法律読本とかの管轄。「法学や判例では答えを出せない、意見対立が起こりうる裁判」じゃなきゃ意味が無い。 -- 名無しさん (2016-08-11 05:51:05)
  • あれ?そういえばそもそも、カチカチ山でかたき討ちしたのってうさぎだっけ……? 子供のころに知ったぐらいだったから忘れてたや(汗 -- 名無しさん (2016-08-11 07:37:32)
  • ↑2 まさにその中のジャミラ放水殺人事件が好きだったから、楽しんだなあ。 「まさか、水をかけて死ぬとは思わなかったのです!」 -- 名無しさん (2016-08-11 16:00:27)
  • 逆転裁判とコラボしたらどうなるだろうか -- 名無しさん (2016-08-13 23:33:41)
  • ↑「一見シュールだけど審理自体はシリアス」という内容が受けてる番組なので、もともとかなりコメディ調な逆裁とだと違和感が減って魅力がなくなりそう -- 名無しさん (2016-08-19 16:35:51)
  • カチカチ山はちゃんと婆さん死ぬ設定なのか。今じゃ不殺の改変もされてるから下手したら裁判自体に納得できない子も出てくるよな。 -- 名無しさん (2016-12-10 14:27:26)
  • 有罪は有罪でも執行猶予とかもあるしな -- 名無しさん (2017-03-29 17:42:28)
  • ↑9 実際、この裁判にも「小学校の学級裁判」は -- 名無しさん (2018-09-28 07:27:19)
  • ↑ (続き)「小学校の学級裁判」に当たりそうなのはある。 三匹の子豚は狼が「家を破壊してまで乗り込んでくる殺豚鬼」である事実が語られない、お婆さんが死んで心身共にショック状態のお爺さんを心無い言葉で問い詰める等どこか弱者に対しては妙に手厳しい面が見える。 -- 名無しさん (2018-09-28 07:32:11)
  • ↑視聴者は基本的に弱者サイドに肩入れするだろうから、あえて厳しめにしてるんじゃないかな -- 名無しさん (2018-09-28 10:53:28)
  • 原作にないアレンジをするのはやめてほしいな。論点がブレる。 -- 名無しさん (2018-09-28 11:31:42)
  • 同じ形で「妖怪法廷」とかもやって欲しいね -- 名無しさん (2020-06-10 22:28:47)
  • 例外もあるけど全体的に検事クズすぎない? -- 名無しさん (2020-09-10 20:03:26)
  • 日本神話でやったらどうなるんだろ?イザナギ・イザナミとか。 -- 名無しさん (2020-09-10 20:15:32)
  • 白雪姫裁判の「王妃のパソコン履歴」でクソワロタ 魔法の鏡はアレクサかなにか? -- 名無しさん (2020-09-14 10:50:57)
  • 似た題材の文庫本のアラジンのシュールさがすごかった。自分は欠片も悪くないという確信がないとできない表情だった。 -- 名無しさん (2021-01-15 08:41:29)
  • 着ぐるみのできの良さが本当に秀逸。一番好きなのはかちかち山のうさぎ、次はこれには載ってないけど桃太郎の犬 -- 名無しさん (2021-08-04 19:48:51)
  • 桃太郎回の項目日本語おかしくない? -- 名無しさん (2022-01-12 11:29:40)
  • 正月に見る機会があったのだが…原作にない要素をぶち込んで話を変に盛った挙句、その盛り方がどれもこれも話の本筋とは関係ない泣き落としに持っていくような内容ばかりで気持ち悪いと思った。 -- 名無しさん (2022-01-12 23:55:55)
  • 「桃太郎」は原作の「殺鬼強盗事件」のままで争える筈なのに、なんで差別云々とか入れて争点の軸をブレさせたんだろう? -- 名無しさん (2022-01-13 02:01:03)
  • なんでだろうねー被差別なんたらとか人権893とか介入するわけないもんねー -- 名無しさん (2023-03-14 20:29:51)
  • 裁判内容もツッコミどころ満載でシリアスな空気が逆に外れてたと思ってみなかったな、この番組 -- 名無しさん (2023-06-19 15:08:46)

#comment

*1 余談だが芥川龍之介の猿蟹合戦でも裁判が行われており、こちらでは蟹が猿殺害の被告として扱われ「握り飯と柿の種の取引は書類上のやり取りをしていないから契約は無効であり猿は契約違反にはならない」として「蟹が刺客を雇って一方的に罪の無い猿を殺した」として蟹が死刑に、臼と蜂と栗は無期懲役刑にされている。
*2 この言葉は彼のトラウマスイッチであり、実際のドラマ内での描かれ方はかなりシリアス
*3 追われた土地を取り戻すため、人間に無差別攻撃を加えるというもの
*4 「桃から生まれたため人間ではないのでは」と誹謗中傷をSNSに書き込まれた

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