登録日:2021/08/06 (金) 22:37:37
更新日:2024/05/30 Thu 13:59:00NEW!
所要時間:約 13 分で読めます
▽タグ一覧
ういんどみる ういんどみるoasis エロゲー ギャルゲー ゲーム ファンタジー 浮遊大陸 シリアス 魔法 エール 悠久のカンパネラ 世界破滅の危機 アイドル姫 カンパネラシリーズ
悠久のカンパネラ
―la campanella della eterno―
2021年7月30日に発売したういんどみるOasisの18禁エロゲー。
2021年2月26日に始動したカンパネラプロジェクトの一作。
同ブランドの代表作である祝福のカンパネラと
同じ名を冠するカンパネラシリーズの新作として、大々的に発表された。
2019年には同じ代表作であるはぴねす!に連なる新作、
はぴねす! 2 Sakura Celebrationが発売してまだ間もなかったこともあり、
連続しての代表作に関連する新作が発表されたことも衝撃だったとか。
宣伝面で見ても、久方ぶりの発売1週間前のカウントダウン動画や、
ヒロインの1人を演じている声優、歩サラ氏による公式ラジオ配信なども行われており、
双方良い意味でネタに走りまくりでファンからの爆笑を誘った。
同じ代表作関連作のはぴねす!2との最大の違いともいえる部分が、
大枠の世界観自体は、前作の祝福のカンパネラと同一であるということに加え、
祝福のカンパネラのキャラも一部登場しているということであろう。
特に前作キャラ登場については、はぴねす!2では実現されなかったこともあり、
公式サイトやTwitterでの発表当初はこれまた、ファンから歓喜と期待の声尾も大きかった。
…しかし、もう一つの大きな違いとして、初代はぴねす! の空気を色濃く継承しているはぴねす!2と異なり、
祝福のカンパネラの空気とは大きく毛色が異なるういんどみる作品としては異質気味な一作であることだろうか。
(詳しくは後述の余談を参照)
イラストは最早説明不要、Oasisブランドには欠かせないどみる看板絵師のこ~ちゃ。
シナリオは祝福のカンパネラでもお馴染みのサイトウケンジと蜷岸準一。
主題歌は榊原ゆい&櫻川めぐによる「奇跡へのブラーヴィ」
◆あらすじ
とある世界の北方に存在している浮遊大陸アトラスティア。
その浮遊大陸全域に名を轟かす、100年前の大戦の際に活躍した、英雄クラン「オアシス」
100年の眠りから目覚めたクランのサブリーダーであった主人公、チェスター・シルバーは、
アトラスティア大陸の西端に出現した新たな浮遊大陸エピクロス島において、
今、自身が最も推しているアイドル姫、クレリアとの衝撃的な出会いを果たすことになる。
そしてクレリアと、嘗てのクランにおいて共に戦ったアンジェ、ジュリエッタといった
再会した仲間たちも加えやってきたエピクロス島の遺跡の最深部。
そこに封印されていた謎の少女コレットは、チェスターたちの前で目覚めるなり、衝撃の一言を発する。
―――コレットが目覚めると世界が破滅するんだったわ。
再会と新たな出会い、多くの仲間たちと共にチェスターは、
封印された100年の先で、新たな世界の危機に立ち向かっていくことになる。
◆登場人物(ネタバレステルス含む場合あり)
○チェスター・シルバー
CV:なし
身長:180cm
血液型:B
3サイズ:-
クラス:クラフトマン(ソードマン+ブラックスミス)
本作の主人公。100年前の災厄において活躍した英雄クラン「オアシス」のサブリーダー。
100年の眠りから覚めた先の世界では、アイドルの推し活動が趣味となっている。
基本的には真面目且つ冷静な性格の、容姿の整ったイケメンなのだが、エロネタにも寛容で何かと奇行に走ることも多く、
特に第一推しアイドルであるクレリアの前では色々と突拍子もない言動ばかり繰り返している、
良くも悪くもういんどみる作品の中ではかなり個性派な主人公でもある。
嘗ての英雄クランのサブリーダーだったこともあり、その戦闘能力も高水準。
愛用の細工剣を自在に操り、赤い旋風と共にアクロバティックに敵をなぎ倒すその姿から、
紅という二つ名を持つ。
100年前の夢幻の聖鐘との激闘の末に、嘗ての恋人シャルルとの約束を果たすため、
100年…正確には約95年の眠りから覚めることになったのだが、
封印中も現実のそれよりは緩慢だったとはいえ、確実に時間は流れており、
実は作中時点では余命僅か1年ちょいという、かなりヘビーな状態にあった。
○クラウディス・デ・アトラスティア(クレリア)
CV:風音
身長:164cm
血液型:O
3サイズ:B88(G)/W57/H88
クラス:プリンセスナイト(ソードマン+ナイト)
浮遊大陸を治めているアトラスティア王国のお姫様。
自国を活気づけるためにアイドル活動なんかも行っており、
国民からの人気も非常に厚い、誰からも好かれている人気者。
本人の性格も明るく前向きで、基本身分問わずに誰とでも親しく接してくれる。
100年前の英雄クラン「オアシス」とそのメンバーに強い憧れを抱いており、
チェスターとその嘗ての仲間たちとの思いもよらない出会いは、
彼女にとっては正に運命的な物……だった筈なのだが、
やたらと自分を崇拝し奇行に走りまくるチェスター含めて濃ゆいメンバーばかりだったため、
必然的に一行のツッコミ役に収まったりも。
プリンセスナイトとして剣を構え戦闘にも参加し、
本編開始当初は流石に英雄クランの面々には実力が劣り、サポートに回ることが多かったが、
作中での冒険と戦いを通して目覚ましい成長を遂げていくことになる。
彼女自身にはこれといった秘密は無い……と、思われたが、
作中に登場する王族の血筋は、古代のアーティファクトを受け入れるための器としての役目もあり、
アトラスティア王国の姫君であった、彼女もまた過酷な運命を背負う身であった。
〇アンジェリーク・ジルベール(アンジェ)
CV:藤咲ウサ
身長:157cm
血液型:AB
3サイズ:B84(D)/W56/H85
クラス:サムライ
100年前に活躍したオアシスのメンバーの一人で双子姉妹の姉。
関西弁交じりの独特の言葉遣いと、常に絶やさない微笑とからかい好きな性格が特徴的。
また、老若男女問わず癒し包み込むほどの非常に大きな包容力も併せ持っており、
その癒し力の高さからママ味英雄なんて称されることも。
一般的な人間を遥かに上回る寿命を持つ古代種族の生き残りで、
チェスターとは異なり妹共々長い年月を過ごしてきていた。
嘗ての英雄クランの一員で、当初から前衛を担当するサムライ。
その神速の抜刀術は正に目にも止まらぬ速さで敵を瞬殺するものであり、
サシでの勝負なら作中世界でも三本の指に入るとされるほど、
その戦闘能力は非常に高い。
100年前の決戦において、致命傷を負っており、
生き永らえるために現在は自身の肉体をオートマタ化している。
しかし、コアとして使用しているアーティファクトの代償として、
怒りや悲しみといった負の感情を欠落してしまっており、
それが表向き、常にニコニコ余裕の笑みを崩さないことに繋がっていた。
〇ジュリエット・ジルベール
CV:歩サラ
身長:156cm
血液型:AB
3サイズ:B86(F)/W56/H87
クラス:ハイ・ウィッチ(マジシャン+ソーサラー)
100年前に活躍したオアシスのメンバーの一人で双子姉妹の妹。
誰に対しても丁寧に優しく、落ち着いた佇まいで接する魔法使い。
多数のマジックアイテムと「全てを知る者」と自称する豊富な知識で、
パーティーを支える参謀役。
…が、肝心な所で説明を省略しまくったり、
隙あらば姉以上にエロネタを会話の中にブッ込んだり等々、
色々良い意味で残念且つポンコツな面が垣間見えたりもする面白女性でもある。
姉と同じ常人より遥かに長寿の古代種族の1人でもあり、
チェスターが100年の眠りにつく手伝いをした人物でもある。
依頼、チェスターの目覚めまで姉と共に長い時間を過ごしてきていた。
オアシスのメンバー内では後方を担当するハイ・ウィッチ。
風属性の魔法を主とし、単純な攻撃から拘束・封印などの搦め手、
味方の能力強化等々、使用できる魔法は多岐に渡る。
肝心な所で説明が及ばないのは、実は過去に彼女が
自分自身で記憶の大部分に封印を施したため。
そして作中世界の危機の元凶とも言える、世界のエールを管理するアーティファクト、
悠久の聖鐘と夢幻の聖鐘を作り出したメンバーの1人でもあった。
〇コレット
CV:北見六花
身長:150cm
血液型:?
3サイズ:B80(C)/W55/H83
クラス:ユナイトガンナー(ガンナー+メカニック)
エピクロス島の遺跡の奥地で封印されていた謎の少女。
純粋な人間ではなく、オートマタと呼ばれる人造少女でもある。
目覚める前の一切の記憶を失っているものの、何故か目覚めた当初から、
チェスターに非常に懐いており、自身をチェスターの嫁と称してグイグイ迫っている。
とはいえ、そこまで独占的というわけでもなく、クレリアはじめとした、
一行の他の女性陣とも良好な関係を築けている不思議ちゃん系。
古代の知識を内包していることから、古代語を操ることもできる……のだが、
実際の所それは古代語という名のただの死語であり、
それもあってか妙におっさん臭い言動を連発することも。
戦闘においては後方砲撃を担当。
自身に装着された機械翼から放たれるエールを収束しての砲撃は非常に強力。
嘗てチェスターたちが戦った夢幻の聖鐘が、いずれ自身が目覚めた時のために、
予め用意していた自身の器とも呼ぶべき存在……だったのだが、
実は100年前の激闘の際にエールと同化して溶け込んだ、後述するシャルルの魂が定着していた。
記憶喪失でありながらチェスターに好意を寄せていたのもこれが理由。
〇クロエ・シュヴァリエ
CV:二ツ森双葉
身長:163cm
血液型:B
3サイズ:B85(D)/W56/H88
クラス:パラディン(ランサー+ナイト)
アトラスティア王国の隣国であるシュヴァリエ王国のお姫様。
同じ立場のクレリアをライバル視しており、自身もまたアイドル活動を行っている。
表向きの口調や立ち振る舞いこそ高飛車で高圧的に見えるものの、
目の前の問題、困っている人間を放っておけず人の頼みを断れない性分でもあり、
高圧的な口調も、王族である自身の家の名に恥じぬようにという思いがあってこそで、
根っこの部分はやはりクレリアと同様にとても心優しい少女であると言える。
彼女もまた英雄クランオアシスとそのメンバーに強い憧れを持っており、
特にチェスターに対してはかなり露骨にわかりやすいリアクションを示す。
が、チェスターにとってはクレリアに次ぐ第二推しのアイドル姫ということもあり、
やはり彼の突拍子もない奇行の数々に戸惑いを見せることもしばしば。
巨大なランスを武器としており、炎のエールを纏っての一閃は非常に強力。
嘗て世界各地を旅し、多くの人々を救ったとされる最強と名高き古代英雄
アストレイリア・シュヴァリエの子孫でもある。
〇カエデ・メープル
CV:御子神猫
身長:170cm
血液型:A
3サイズ:B90(G)/W58/H91
クラス:ニンジャ(シーフ+アサシン)
謎の忍者を自称する、クロエと行動を共にしている従者。
尤も、口元を隠すマフラー以外は下着同然の超扇情的な衣装のみで、
作中ヒロイントップのわがままボディなことも合わせ、非常に目立ちまくっているが。
飄々としたノリの軽い性格で、何かと話をはぐらかし、
エロネタ含めたしょうもない会話で場を盛り上げ搔き乱す、
色々と掴み所のない性格をしているという意味では謎だろうか。
主であるクロエに対しても、チェスターへの恋心を見抜いてる面も含めて、
何かとフランクに接しているが、内に秘めている忠誠心自体は疑いようなく本物である。
情報収集や密偵といった裏方仕事から、正面切っての直接戦闘まで、
幅広い活躍を見せるかなりデキるスーパーな忍者でもある。
作中で不審な動きを見せていたシャルルと繋がっており、
チェスターやクロエの動向に関する情報を横流ししていたのだが、
実際はその繋がりを利用してシャルル側の動きを探る二重スパイであった。
〇シャルロット・ヴィ・アトラスティア(シャルル)
CV:遥そら
身長:164cm
血液型:B
3サイズ:B87(E)/W58/H87
クラス:ジェネラル(ナイト+ロード+ソードマスター)
英雄クランオアシスの嘗てのリーダーにして、チェスターの元恋人。
そして100年前のアトラスティア王家の王女であり、クレリアの先祖にも当たる。
子孫のクレリアと同様に明るく前向き、国民からも慕われていた。
個性派揃いのオアシスのメンバーを纏められるだけのリーダーシップに、
巨大なハルバードを用いたトップクラスの戦闘能力等も持つ、
正に完璧と呼ぶに相応しい、非の打ち所がない女性であった。
唯一と言える難点は壊滅的にギャグが寒いこと。
100年前における戦いで、自らを犠牲にして果てたはずだったのだが、
100年後の世界において、何の前触れもなくチェスター一行の前に姿を現し、
以降、封石モンスターを自らの意思でチェスター一行にけしかけたりなど、
不審な行動が目立つようになっていくが……
世界の破滅の原因たる、夢幻の聖鐘と一体化して自らを封印した筈だったが、
封印直後に自身の肉体を夢幻の聖鐘の意思に操られ、紆余曲折の果て偶発的に
自身の魂は、夢幻の聖鐘が本来の自身の器として用意していたコレットに宿ることになった。
なので、作中で登場するシャルル自体は、飽くまでも夢幻の聖鐘に操られる抜け殻のような存在であった。
自身のルートではチェスターを口車に載せ、邪魔になるコレットを排除した上で、
チェスターと共に世界に破滅をもたらす覇王として君臨するというとんでもない展開に発展していく。
〇アルトワーズ
CV:春山琴巳
身長:150cm
血液型:A
3サイズ:B76(A)/W57/H80
クラス:ドールズ・マスター
冒険の先々でひょこっと姿を現す神出鬼没の行商人。
便利なアイテムや情報を多数提供することで、
チェスター一行の助けになっている。
非常に明るい接客上手な性格で、
本質的にはドールズ・マスターの名称通り、
多数の人形を操っての大道芸を得意としている。
祝福のカンパネラに登場したアニエス・ブーランジュその人。
アルトワーズは本来の彼女の姓に由来する。
〇ミネット
CV:杏子御津
身長:153cm
血液型:?
3サイズ:B77(A)/W55/H80
〇ミリアム
CV:みる
身長:153cm
血液型:?
3サイズ:B78(A)/W54/H81
コンビで行動している達人冒険者。
見た目はとても冒険家業を生業としているとは思えない可憐な少女たちであるものの、
その動きや対応力には歴戦を思わせるものがある。
戦闘においてもミネットは徒手空拳、ミリアムはまるで獣の如しな素早く鋭い動きで活躍する。
かつて世界を救ったあるクランと関わりがあるとの噂。
祝福のカンパネラに登場したミネットとミリアム本人。
今の姿になった経緯は、祝福のカンパネラ Plus Storiesの追加エピソードで語られている。
そして封印解除直後のチェスターにも出会っており、
ミネットは生命力が殆ど残されていなかった彼の延命のために、
自らの大幅な弱体化も躊躇わず、彼に自身コアであるアニマペルラの欠片を託してもいた。
◆余談
真っ先に言えるのはういんどみる作品の中でも非常にシリアス度が高いということだろう。
主人公チェスターや一部ヒロインの抱えている背景事情。
常に凶暴なモンスターの襲撃に怯えることになる作中時点でのアトラスティアの環境、
更には100年前のオアシスの戦いと、それに連なる作中時間軸における世界の危機等々、
普段のういんどみる作品では個別ルート終盤くらいにしか起きないような、
世界破滅の危機が常に付きまとっているような状態だったりする。
故に、作品全体の空気は割かし重め。
どのヒロインのルートでも最終的にはきちんとハッピーエンドを迎えるものの、
そこに至るまでの経緯や各ルート終盤におけるラスボスの行動、チェスターやヒロインたちの結末など、
これらもまた普段のういんどみるからは考えられないレベルで重い話が多いため、
シリーズ前作と言える祝福のカンパネラと同じ緩い空気を想像していたプレイヤーには色々衝撃だったと思われる。
とはいえ、飽くまでもういんどみる作品の中ではシリアスな空気が強めというだけであり、
シリアスな中でも随所で挟まれる、ういんどみるらしいほのぼのとしたやり取りや、
可愛らしいキャラクター達の掛け合い、そしてヒロインとの濃密なイチャラブエロスといった魅力もきちんと押さえており、
シリアス度が高い分、造形に力の入ったモンスターたちとの熱いバトルなども楽しめる。
普段のういんどみる作品とは毛色の違う一作、という部分を予め念頭に置いておけば、
十分に満足させてくれるオススメの一作と言える。
追記・修正お願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 発売一週間とは言えネタバレ過ぎんか? -- 名無しさん (2021-08-06 22:54:46)
- こ〜ちゃさんなの?絵柄結構変わったなあ -- 名無しさん (2021-08-07 17:37:30)
- 塗りがなんかネクストンっぽくなった -- 名無しさん (2021-08-08 00:26:11)
- そもそもどみるにシリアスとか求めてないからなぁ…… -- 名無しさん (2021-08-09 18:19:19)
- ういんどみるにしては、シリアスってレベルだから -- 名無しさん (2021-08-14 00:00:57)
#comment(striction)
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧