平穏世代の韋駄天達

ページ名:平穏世代の韋駄天達

登録日:2021/08/22 Sun 15:29:01
更新日:2024/06/03 Mon 13:43:06NEW!
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天原 クール教信者 ヤングアニマル 漫画 韋駄天 魔族 21年夏アニメ バイオレンス 豪華声優陣 ノイタミナ 白泉社 mappa アニメ フジテレビ エログロ シリアスな笑い 新都社 平穏世代の韋駄天達



色の指定が間違っています。とは、日本の漫画作品である。


概要

元は漫画投稿サイト「新都社」に天原氏が投稿したWEB漫画。
一時期は新都社でも有数の人気を誇る看板作品の一つだったが、同サイトでもよくある更新頻度の低下、つまり休載という名の実質的な連載終了状態になっていた。
しかし突如として原作:天原氏、作画:クール教信者氏による商業連載が発表され、2018年17号よりヤングアニマルにて連載が開始した。
本項では主に後者の商業連載版を基準に記述する。


戦いの神・韋駄天と、世界を蝕もうとする魔族の戦いを描くバトル漫画。
シンプルなキャラクターデザインに反して、流血や部位破壊、欠損は当たり前というかなり暴力描写が強い他、それと同レベルでR18的シーンも大量にある等、あの『異種族レビュアーズ』を生み出した天原氏ならではの際どいシーンも盛りだくさんでお送りする刺激の強い一品。
バトルシーンの描写等はかなり攻めたものになっているが、登場人物たちが基本的に人間の倫理観の外に居たり、そもそも人間とは身体的特徴を完全に異にする者が多い分悲惨さを感じさせないさっぱりとした雰囲気でそれなりに中和されている。


2021年7月よりテレビアニメ版が放送された。制作はMAPPA。
クレジットこそ商業版だが内容は新都社版の方を原作としており、当時の商業版の展開を大きく超過して新都社版の最後までアニメ化している(そのため、幕引きはかなり尻切れトンボなものになっている)。


登場人物

韋駄天

実質的な主人公サイド。
生き物達の思念から生まれる「神」であり、彼らの生存本能や「滅びから逃れようとする意志」に呼応して現世に「発生」する。身体能力がずば抜けて高く、特に速力や走力に優れる。
基本的に数十年から数百年かけて自然発生するのが大半だが、同じ韋駄天が発生地点にある光に手を突っ込み、「引き出す」ことで即座に誕生する。
人間の思念が他の生き物よりもずっと強い為、皆人間の姿と衣服をまとって発生するが、他の生き物の思念も多く含まれていた場合は、その生き物達とコミュニケーションが取れる等の特性が身に着くこともある。
一応人間の味方ではあるが、彼らの倫理や思考までは尊重しておらず、特に人間同士の争いには「人間を救う為に人間を滅ぼす矛盾」を回避するために無干渉を貫くのが一般的。
彼らが動くのは、「種族としての人間が絶滅しそうになった時」のみ。


彼らはあくまでも人間を模した人外である為、人間に様な生体機能は備わっていない。
その為、例え心臓を潰されても死なない上、気温の変化にも左右されない体機能を持ち、部位破壊に遭っても必ず再生してしまう等、ほぼ不死身レベルな上、寿命も数百年単位とかなりの長寿。
特筆すべきはその適応能力であり、長きに渡って特定の環境下に置かれることで自然とその環境に特化した体に変化していき、韋駄天によっては武器などを生成することも可能。


  • ハヤト

CV:朴璐美
本作の主人公。
金の短髪が特徴的な青年の姿をしている。
見た目通りヤンキーのような粗暴な態度で口も悪い。
頭を使うことも苦手な脳筋単細胞で、その単純さをイースリイに呆れられることもしばしば。
発生してから80年間、鬼のようにリンの修行から一切逃げることなく、過酷な鍛錬に打ち込んでいる修行バカであり、いつかは彼女を超えるのが目標。
但し、彼女に対する敬意は皆無で、「ババア」と呼び捨てている。


  • イースリイ

CV:緒方恵美
ハヤトの親友で、眼鏡をかけた青年型の韋駄天。
ハヤトとは対照的に勉強好きな頭脳派であり、人間やあらゆる生き物の身体構造や技術を研究するのが趣味。
その一方で、正義感や使命感といった物は皆無で、基本的に自分の興味や利害でしか動かない。
嘗てはハヤトと共にリンの元で修行していたが、度を起こして過酷な上に戦う以外に一切の興味がないリンの思考に限界を感じ、彼女の元を一度離れた過去がある。
しかし、ゾブル軍の中にいる魔族たちの活動を知ると、身を守るべく再び彼女の元に帰ってきた。
戦闘力は自他ともに認めるほど低いものの、持ち前の知識や洞察力、ひらめきを駆使した頭脳戦を仕掛ける。
ガチカマ博士を始めとしたホタエナの一部の科学者と繋がっている。


  • ポーラ

CV:堀江由衣
ハヤトたちの親友で、金髪ツインテールの少女型韋駄天。
鳥の思念を多く取り込んでいることから、その言葉が分かる。
直情的なハヤトや腹黒なイースリイに囲まれる苦労人兼常識人。
プロンテアに引き出され、彼から自由な教育をされたことから、戦いに縁遠かった分戦闘能力も低いが、壁を無音で垂直直立しながら壁を移動する等、隠密行動に長ける。


  • リン

CV:岡村明美
ハヤトの師匠である金髪のポニーテールの女性型韋駄天。ハヤトやプロンテアを引き出したのも彼女。
無口無表情だが、その実態は筋金入りの鬼コーチで、普段からハヤトにリンチやタコ殴り同然の修行を付けている。
800年前から生きる韋駄天の古株で、魔族封印の瞬間にも立ち会っている。
魔族との戦いに備えてひたすらに強さと力を求めてきたことから、その戦闘能力は韋駄天最強で、魔族最強格のニッケルすらも圧倒してしまう程。
嘗ては今と正反対の臆病な少女だった。


  • プロンテア

CV:石田彰
長身に銀の長髪が特徴的な男性型韋駄天。ポーラを引き出したのも彼。
リンが唯一一人前と認める彼女の一番弟子で、戦闘能力もリンに次いで高い。
イースリイと懇意にしており、彼の研究を手伝っている他、自身もその研究で生まれた技術を使える。
飄々としていて親しみやすい性格だが、リンを心の底から恐れており、名前を聞いただけでも取り乱してしまう。
普段は世界中を見守る使命をリンに課されている。



魔族

本作の敵勢力。
人間の武器が一切通じない超生命体であり、800年前にその力で現世を荒らしまわって人間を滅亡の危機に陥れたが、当時の韋駄天達によって封印された。
しかし、その生き残りがおり、侵略国家「ゾブル帝国」を隠れ蓑にして再び現世を滅ぼそうと企んでいる。
嘗ては巨大な体と怪力を持つ反面、知能はほぼ皆無という文字通りの「ケダモノ」であったが、魔王によって人間姿とその知能を与えられた。
韋駄天に負けず劣らずの戦闘能力を持つ反面、彼らはあくまでも生物の為、頭部や心臓を攻撃されれば即死する。
一方、生殖によって数を増やすので、増殖能力は韋駄天よりも数段上。


  • オオバミ

CV:チョー
表向きはゾブル軍兵器開発局局長の老人男性だが、その実態は魔族を改造した魔王・オーバーMその人。
純粋な魔族では無いらしいが、文献にも記されていない800年前の魔族と韋駄天の事情を知っている等、常人に成し得ないこと部分もあり、その正体は現状一切不明。
実は普段の姿もロボットであり、真の姿を知る者は現状誰もいない。


  • ピサラ

CV:瀬戸麻沙美
表向きはゾブル軍の女軍人の魔族で、階級は大将。
魔族らしく好戦的で残虐ながらも、冷静な判断能力と高い統率能力の持ち主。
武器は戦車を片手で持ち上げるほどの怪力と触手のように操る髪。
商業都市・ホタエナにて、イースリイと対戦し、確実に仕留めるべく頭脳戦を仕掛けたものの、相手が一枚上だったことから敗北。
その後、イースリイによって脳みそを弄られて強制的に韋駄天サイドに寝返らされた。
アニメ版のEDでは、普段の様子からは考えられない乙女チックな生活を見られるなど、魔族側の主人公のような扱いをされている。


  • ニッケル

CV:上坂すみれ
ゾブル軍人の魔族。
一人称は「僕」だが、容姿と言動共に中性的で性別不明(イースリイに「彼の死体は研究させてもらいましたよ」と言及されるシーンはある)。
常にヘラヘラと笑っており、誰に対してもウザがらみを忘れないマイペースな人物だが、実力は魔族の中でも最強クラスで、自身も相手をいたぶることを好む戦闘狂。
武器は両腕を変形させて出す複数の触手で、形を自由に変えることができる。
韋駄天への最初の刺客として送り込まれ、ハヤトを圧倒して戦闘不能にするが、リンに敗れる。


  • ミク

CV:伊瀬茉莉也
ゾブル軍の魔族で、女調教師。
ボンテージ衣装を身に纏い、職業に違わぬサディストだが、少なからずマゾヒストの気もある模様。
戦闘能力はピサラ曰くポーラにすら負ける程低いらしいが、その代償として観察力や機転といった頭脳面が他の魔族よりも数段発達している。


  • ネプト

CV:天田益男
ゾブル軍人の魔族で、屈強な男性の姿をしている。
猪突猛進で武骨だが、魔族の中では常識人。
物言いは粗暴だが、ニッケルには頭が上がらない。
ピサラやコリーと共にホタエナにて韋駄天を襲撃。
プロンテアと戦うも終始劣勢で、敗北後イースリイの手術で洗脳され、韋駄天側に付いた。


  • コリー

CV:石上静香
ゾブル軍の少年兵魔族。
あまり頭が良くないことを省けば、ネプトと同じ常識人枠。
顔を食虫植物のように変えて戦うが、その間顔は巨大化した口に覆われて前が見えなくなる。
ピサラやネプトと共に韋駄天の刺客として送り込まれ、ハヤトとポーラのコンビと対戦。
未熟な二人相手だけあって互角に立ち回るが、プロンテアの教えを活かしたハヤトの攻撃に耐えられなくなり、敗北。
そしてイースリイの手術で洗脳された。


  • タケシタ

CV:宮本充
ゾブル軍皇帝の魔族。
大層な肩書の割に威厳の無い気だるげな顔つきをしている。
他の魔族に比べると幾分穏健であり、捕らえた人間もできる限り傷つけようとはしない。
他の魔族のような特殊な攻撃方法こそないものの、代わりに高い格闘能力を誇る。


  • ブランディ

CV:本名陽子
ゾブル帝国王妃の魔族で、タケシタの妻。
佇まいは優雅だが、実力はニッケル以上。
但し、本人は余り戦いたがらない。


人間

  • ギル

CV:伊藤静
ゾブル軍の襲撃に遭った国のシスター。本名はギルティーナ。
シスターとしての自覚は非常に強く、常に神を信じ、祈りを捧げている。
しかし、その思い虚しくゾブル兵に輪姦された挙句、捕虜として連行され、ミクの調教を受けている。



追記・修正は、人間が滅びないよう魔族を封印してからお願いします。


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  • 原作未完結じゃなかったっけ?と思ったけどワンパンマンとかも大概だった -- 名無しさん (2021-08-22 15:36:34)
  • ゆとり世代だったはずが… -- 名無しさん (2021-08-22 16:41:44)
  • 改めて見ると本当にスゴい声優陣。特にハヤトなんて完全に豆粒ドチビの兄貴だし。 -- 名無しさん (2021-08-22 19:39:53)
  • いつの間にかアニメ化してたんか…次は33歳独身(ryかな -- 名無しさん (2021-08-22 20:24:46)

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