登録日:2014/08/20 (水) 04:28:33
更新日:2023/12/21 Thu 10:34:08NEW!
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とある魔術の禁書目録 とある科学の超電磁砲 才人工房 科学サイド 妹 妹達 ネットワーク 一方通行 上条当麻 クローン ドリー ミサカネットワーク 携帯電話? 総体 2○h
ミサカネットワークとは『とある魔術の禁書目録』及び『とある科学の超電磁砲』に登場する用語。
御坂美琴のクローンである「妹達」間に作られている脳波リンク型ネットワークのこと。
※この項目ではスピンオフなどを含めて細かいネタバレがあるので観覧注意
【概要】
妹達(シスターズ)の電気操作能力「欠陥電気」を利用して作られた脳波リンクで、
常に放出している電波、全個体の脳波が同一であることを利用し、脳波を電気信号として発信することで意識や思考を共有する電磁的情報網。
各ミサカ達はこれによりネットワークにつながっている全員分の意識を共有しており、
テレパシー(言葉だけでなく視聴覚などあらゆる情報)を送ったり、記憶のバックアップをとったりできる。
これにより死後や記憶喪失後であっても記憶を永続させたり、死んだ瞬間やその直後のその個体の気持ちも記憶として保存できる。
他にも10777号のようによからぬ妄想をネットワークに駄々漏れにしたりすることも可能。……どこのネット掲示板だ。
なお妹達は美琴と違い電気視認能力を持たないため、これを応用して脳内電流を読み取ることによる読心はできないと思われる。
そのためか他の個体に見られない自分だけの記憶を持つことも可能であり(本編に出た例ではダイエット法など)、
それぞれのミサカが公開しない情報によって、精神的にも個体差が生まれることになっている。
またミサカネットワークは単なる通信機構と言うわけではなく、巨大な並列コンピュータとして機能しうる。
言い換えればミサカネットワークそれ自体が意志を持って各ミサカ達を操っていると見ることもできる。
ネットワークを構成する妹達の一個体が死ぬことはネットワークにとっては「ダメージ」ではあるものの、
ネットワークを構成する妹達が全滅でもしない限りは、ネットワーク全体が「死ぬ」わけではない。
故に妹達一人一人はミサカネットワークにとってみればそれほど重要な存在ではない。
妹達自身も上条当麻に救われるまでは自身を実験動物と認識し、個体自身の生命に価値を見出していなかった。
絶対能力進化実験が終了した今でもネットワークからの支配自体は続いているが、
ネットワークからしてみると「体が複数あるため、普通の人間ならばできない異なる選択肢を同時にとることができる」ため、
無理に意見・行動を統一する必要がなく、結果的に各個体ごとに異なる行動傾向を持てるようになっている。
冥土返しからはそれが「個性」に成長していくことを願っているらしい。
なお、存命している妹達は全員がこのネットワークに所属しているが、
天井亜雄製の00000号(フルチューニング)だけはなんらかの理由によって現在は接続が寸断されている。
十二巻での打ち止めによれば、ネットワークの性質上、
中心点はどこにもなく、ネットワークの中で特定の個体が『核』として存在する事にはあまり意味がないらしい。
ただし、「ラストオーダー」こと20001号だけは管理のための上位個体となっており、
彼女を介して停止などの命令を送ることができる。本人曰くホストではなくコンソール的役割を持つとの事。
つまり本編で天井亜雄や木原数多が行おうとしたように、
打ち止めさえ手元に収めてしまえば全ミサカ個体を自由に統御できるということでもある。
同時に、言い換えれば打ち止めがファイアーウォールとなっており、打ち止めを介さない命令は受け付けない。
『超電磁砲』にて布束砥信が妹達に対する感情インプットが失敗に終わったのは、これが原因。
ただしネットワークによる全ミサカへの拡散は防がれたものの、入力対象であった19090号自体には問題なく感情データが入力されている。
なお、この打ち止めによるミサカネットワークのファイアーウォール関係で、
本編であった例外は現状は木原幻生の「外装代脳」による心理掌握(メンタルアウト)能力によって打ち込まれた特製ウィルスのみ。
ちなみに番外個体はネットワークに所属(ほぼハッキング状態だが)しているものの、装置によって打ち止めの命令を無効化できる。
他には電気操作能力を利用したネットワークのため、自身より強い同系統の能力による高出力ジャミングに脆弱性を持っている。
そのため、美琴が22巻でミサイルに対するジャミングを行った際に側にいたミサカ10777号は、ジャミングの影響で一時的にぶっ壊れた。
「ミサ深刻なカミ電波障害サカミのネットワークがサカミサカ断線ミサ緊急カミサ復帰作業をカミサカぶくぶく」
こんな感じ。
他にも地面深くだと使用できないなど、弱点がどこか携帯電話っぽい。
また、ミサカネットワークによってAIM拡散力場全体の指向性を操作することで、虚数学区・五行機関をある程度制御できる。
ミサカネットワークはアレイスターの計画にとって重要らしく、ヒューズ=カザキリ(及びエイワス)の現出のカギとなっている。
またAIM拡散力場となっている学園都市以外の地域にヒューズ=カザキリ(エイワス)が出向く際には、AIM拡散力場を拡大する必要がある。
アレイスターが絶対能力進化実験を利用したのも(この計画は前段階の「量産型能力者計画」の取り潰しから、実験失敗まで全部「プラン」のための偽装)
妹達を全世界へ送り込むことで、世界全土を覆うように虚数学区を発生させるためのアンテナを配置する事だった。
【ミサカネットワーク利用者】
ミサカたちは「クローン体であること」と「学習装置を使い整頓した脳構造」を利用してネットワークを形成しているため、
脳の波長の違う他者が無理にミサカネットワークに「ログイン」しようとすると脳が焼ききられてしまうらしい。
そのためミサカネットワークは本来、妹達のみが使用できるネットワークと言えるが、
例外や抜け道を利用して、このミサカネットワークを利用したものをここに並べる。
・妹達
本来の使用者であり、同時にネットワーク本体に支配される存在。
・一方通行
天井の銃撃で脳に損傷を負ったことで歩行機能や言語機能・演算能力を失うなどの障害が残ったため、
冥土帰しが波長を合わせる装置を開発して、一方通行の演算能力を補助させるのにミサカネットワークを利用した。
ただし、補助自体には成功しているが、一方通行には情報網としてのネットワーク自体を利用することはできない。
なおこれが理由でミサカネットワークにウィルスが入力されたりすると
一方通行はネットワークの補助から外されてしまい「くやしい…! でも…ビクンビクンッ」状態となってしまう。
上記の木原幻生のウィルス入力の際にも描写はないが、彼はビクンビクンッしてたらしい。
・番外個体
一応、妹達の一人ではあるが、第三次製造計画(サードシーズン)の個体であるため半ばハッキング同然で使用。
シートやセレクターなどの装置を体内に取り付けることで、打ち止めの上位命令も受け付けない。
またミサカネットワークから負の感情を拾い上げやすいよう脳を調整されており、初登場時は一方通行にその憎悪を向けた。
負の感情=一方通行への憎悪ではないため、各妹達(打ち止め含む)の妙な悪意も拾い上げ、悪意の守備範囲は無駄に広い。
・(御坂美琴)
利用したというよりはネットワークを利用されたと言ったところ。
木原幻生が外装代脳を利用してミサカネットワークにウイルスを注入し、
ミサカネットワークから生まれた「何か」を美琴に注ぎ込んだ結果、雷神のような姿に変貌する。
本来彼女は心理掌握は効かないが、ネットワークを通して深層心理に干渉された。
なお本編では言及は全くないが、妹達は彼女のクローンであるため
美琴側がミサカネットワークに繋がることもいろいろ微調整すればできるかもしれない。
【ドリー】
ドリーの項目も参照。
「クローン間の情報共有を行うネットワーク構築の実験体」であり、彼女とその妹間でネットワークがつながっており、
ドリーの経験したこと、思ったことなどの記憶と経験の全てを姉妹で共有している。
彼女はミサカネットワーク本体とは接続はされていないが、
本編の描写を見るに強い感情の伝播などはあるのかもしれない。
この項目を追記・修正をしてみてはどうでしょうか、とミサカは感想を提示します。
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※ここから下には「新約 とある魔術の禁書目録」のネタバレが含まれています※
「ミサカネットワーク、その総体としての『大きな意思』です/return」
「どうもよろしくね☆/return」
総体
ミサカネットワークの総体としての大きな意識。
前述したネットワーク本体さんと考えて基本的に問題ない。
一人称は「私」で口調はオリジナルである御坂美琴に近いが、どこか達観しているような面も。
語尾に「/return」「/escape」「/backspace」と付けるのが特徴。
初登場は一応新約6巻だが下記の通りなため、事実上の初登場は新約9巻。
上位個体である「打ち止め」、生き残った一万弱の妹達の悪意の集合体「番外個体」を越える
すでに死亡した10031体の記憶も蓄えられた20001体で一つのシステム。……全てのミサカの統合体としての意思である。
以下、彼女に出会った一方通行と上条当麻で分けて解説する。
・一方通行
新約6巻の終盤で、打ち止めの肉体を借りて“メール”という形で登場。
自身の思惑と違う方向へと突っ走っていきそうな一方通行に「あがけ」と忠告して釘を刺した。
新約10巻ではデンマークミサカの体を借りて彼の前に登場。
上条当麻の行動と少し成長した一方通行がうれしかったのかテンション高い笑顔。
そんな彼女に対して「次はいつ会える?」などアプローチを行う一通さんかわいい。
・上条当麻
新約9巻でオティヌスが作り上げた『幸せな世界』(Version_Omega.)で上条さんと初接触。
上条の事を「アンタ」「上条ちゃん」と呼ぶ。
実現される前ならまだしも実際に「幸せな世界」を作られ、それを見せられた結果心が折れてしまい
オティヌスの言う通り「自殺」を決意し、ビルの屋上から飛び降りようとした上条さんに対して
「うらーっ!!/return さっきから黙って見てりゃあテメェいい加減にしろよこの野郎ーっ!!!!!!/return」
と言いながらバックドロップを決めて上条さんの飛び降り自殺の背中を押し……もとい止めるために登場。
この世界では彼女は10031号の体を借りている…というか10031号を物理的末端として使用している。
ちなみにこの10031号は上条が初めて出会った妹達であり、
唯一上条当麻が、がんばれば救える可能性があったがタッチの差で救えなかったミサカである。
わざわざ彼女を借りたのは総体が意図して選んだためと思われる。(上述の通り総体自身にすでに死亡済みの妹達の記憶は存在する)
上条を自殺から(一応)助けた後、彼の学生寮の部屋(厳密にはこの世界は上条当麻がいないので空き部屋)に案内する。
そこで彼女はオティヌスが「生者」と「死者」を明確に分けて完成させた「死者の軍勢」の対象から抜け落ちており、
オティヌスと上条以外で唯一元の世界の記憶を保持していたことを話す。
その後彼女はこの幸せな世界の矛盾などを彼に聞いて、上条に喝を入れようとするが、
それでも彼はこの幸せな世界を否定できなかった。
そして…そんな彼に彼女は実にシンプルな問いを彼に投げかけた。
「アンタ、オティヌスとかいうポッと出の黒幕にこれまで築いてきた全てを奪われて、本当に悔しくないの?/escape」
と……
それを聞いた上条さんが4ページフルに使って本音の泣き言を言う。
そしてその頭を撫でて、「安心した」と言った後、彼に「上条自身の願いのために戦う」ように焚きつけた。
彼女に焚きつけられた上条はオティヌスとの決着をつけるために部屋を出ていき、彼女はその背中を見送った。
「まったく、世話のかかる……/return」
上条を見送った後、部屋に残った総体……その体から見えない何かがバラバラと分解されていっていた。
実は彼女はオティヌスの魔術の影響を受けていなかったのではなく、受けるのが遅れていただけだった。
この総体は、半分以上殺害された妹達の死という結果さえも「学習の一環」としてきたことで存在している思考生命体であり、
「幸せな世界」では2万人全ての妹達が救われているため、『総体』自体が『元』の世界とは大きく異なって歪んでしまうのだ。
総体自体が消えるわけではないが、まず間違いなくまるで情報を上書きされたような『別の何か』に変わってしまう。
そう……実は彼女にはわざわざ上条当麻自身に選択させなくても、彼に手っ取り早く発破をかける方法があったのだ。
この事実……つまり「世界に押しつぶされそうになっている私を助けてほしい」と一言いうだけで彼は立ち上がれた。
他にも彼女にはミサカネットワークに残された死んでいったミサカ達の気持ち、
ネットワークに残っている『元の世界の人たちの声』など彼を動かすだけなら何個か手があった。
だが彼女はあえて「上条当麻を、自分の力で立ち上がらせる」ためにこれらのことを黙っていた。
結果的に役目を終えた後時間的な限界が来たのか、彼女の存在は別の何かに塗りつぶされた。
一万を超える死を経験した彼女だったが、単純に死ぬよりも恐ろしいと感じたようだ。
その後、上条当麻が何億ものの時を経てオティヌスの攻略に成功したため、元の世界で再びその存在を復帰した。
【概要】
心が折れた上条当麻に、作中で初めて上条を「上条自身の願いのために戦う」ように焚きつけ、
初めて"自分自身"の為だけに拳を握らせ、再起させた存在。
上述のように幸せな世界を否定させるだけなら他の手段がいくらでもある中、
あえて自分自身を一番に優先するように焚き付けた。……ヒロインというよりオカンかもしれない。
一部では「魔術サイドのヒロインはオティヌスで、科学サイドのヒロインは総体ちゃんでいいんじゃね?」とか言われたり、
初登場ながらヒロインとしてなかなかのインパクトを与えている。
ちなみに人前に顕現するには何かを消費しなければならない(本人曰くは貴重な『チケット』)ようで、
人前に現れる回数はある程度決まっている模様(ただし補充は利くらしい)。
一方通行に「あんたごときに上条ちゃんのために取ってある貴重な『チケット』を使わせんな」などと申しているため、
すでに上条さんにデレている可能性はあるが……現在は一通さんが攻略しようとしているようにも見える。
なお、彼女がもう片方の選択肢をとれなかったため、どうしても最後まで上条さんに残っていた
「幸せな世界」への未練は、かつてそんな世界の自分を否定した彼女たちのオリジナルの御坂美琴が消滅させている。
総体ちゃんのオカン力はオリジナル譲りかッ!?
「じゃあ決まりだ/return 完成して調子に乗ってる項目とやらを追記・修正しましょう/return」
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▷ コメント欄
- なんだか「フランケン・ふらん」のゴキブリの話を彷彿とするな -- 名無しさん (2014-08-20 08:01:26)
- 幻生のはウィルスというより「総体」に対する洗脳らしい -- 名無しさん (2014-08-20 10:23:45)
- 優しいけど甘くはないスパルタ -- 名無しさん (2014-08-20 10:40:31)
- 最終手段としての死んだミサカ達の声を聞かせるという行為が、上条と一方通行で完全に別のスタンスという -- 名無しさん (2014-08-20 12:26:32)
- 新訳5巻で、打ち止めがオンラインRPGの「壮大な一人プレイ」をしてたけど、あれもミサカネットワークで連絡取り合いながらプレイしてたのかな -- 名無しさん (2014-08-22 12:35:54)
- ミカサ・ネットワークと間違えた某ヒロインファンの自分って一体・・・・。(;;) -- 名無しさん (2014-09-04 11:35:01)
- 新約9巻の活躍とミサカ達の記憶、上条の事を知る元の世界の者たちの記録など明らかに☆が用意したオティヌスへの対抗手段、上条を動かすための存在としか思えない。最終的に自分のために戦い、世界を戻したが。 -- 名無しさん (2014-11-23 18:41:45)
- やっぱりいっぱいいた方が性能が上がるのかな -- 名無しさん (2014-11-23 18:48:49)
- 魔神の力の影響が遅れた事からその領域に到っていない模様。これが上里の『捕食対象』から外れる理由になるのかそれともならないのかは不明。彼女もまた☆のプランの一つならそれをぶち壊しかねない上里の獲物になる可能性は大。 -- 名無しさん (2015-07-28 14:07:48)
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