登録日:2015/12/21 Mon 23:20:19
更新日:2024/01/16 Tue 13:48:48NEW!
所要時間:約 6 分で読めます
▽タグ一覧
nhk テレビ番組 バラエティ番組 旅番組 タモリ 地層 火山 鉄道 石 地形 歴史 文化 nhkの本気 ブラタモリ 紀行 古地図 高低差 暗渠 海食崖 段差ー 案内人殺し 段差 水脈
「タモリさん、今日は早速ですが案内人をお呼びしています」
[[「どーも、よろしくお願いします。ところでお二方、ここがどこだかご存知ですか?」>>Wiki篭り]]
「うーん……この誰得項目から秀逸な項目、サブカルチャーに詳しいことから……
アニヲタWikiか?」
「!?」
すぐ当てる
ブラタモリとはNHK総合テレビで放送されている紀行・バラエティ番組である。
現在第4シリーズが放送中である。
概要
タモリにとっては『ウォッチング』以来およそ20年ぶりとなるNHKの冠番組である。
2008年にある企画内で実験的番組としてパイロット版を放送。
深夜帯にもかかわらず高視聴率を記録したことからその後第1~3シリーズまでおよそ半年ずつ放送された。
しかしながらタモリは当時『森田一義アワー 笑っていいとも!』を担当していたことから、ロケは基本東京都内、遠出出来ても横浜までで、収録・撮影の時間も朝と夜に分割する等限られていた。
クール中にもスケジュール調整のためか、普通に再放送(未放送部分もミックスした「完全版」やスペシャル用に尺を伸ばした「拡大版」)が混ざる事もあった。
ちなみに、この手の企画は同じくタモリが司会を務める『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)でも当番組開始前から不定期に実施していた。
その後、2014年3月に『いいとも』が終了。
視聴者から本番組の復活を望む声が多数届き、2015年4月より第4シリーズが放送されることになった。
第4シリーズからは放送時間をゴールデンに移し、昼までにアルタに帰らなければいけないという制約が無くなったため、日本各地のロケも行うことができるようになった。
ロケも基本2日以上となっている。
第122~123回ではついに日本を飛び越し「ローマ」、126~127では「パリ」、更に194では「南極」、229では「世界の絶景」(グランドキャニオン・ヒマラヤ・アイスランド・セントヘレンズ山)に到達した*1。
シーズン4からは基本再放送を挟まない毎週放送になり、CG班の作画が間に合わないためか過去の風景の再現は減り気味。この関係からか、単発特番やスポーツ中継などを挟み1か月ほど放送休止になることもある。
また、新型コロナウイルスの流行後、地方ロケに行けなくなった場合は過去の放送分を再構成し、スタジオにゲストを招いて新たな解説やまとめを行った回もある。
2016年からは、毎年新春特番として番組のロケ形態が近い『鶴瓶の家族に乾杯』とのコラボ企画を行っている。
もとよりタモリと笑福亭鶴瓶は親交が深いのもあって、その軽快なやりとりが好評を博している。
内容
タモリとNHK女性アナウンサーが独自の視点から地域の文化・歴史などを探るという目的に、各分野の専門家と共に地域を練り歩く。
NHKとしては珍しく台本はあるがタモリには見せず打ち合わせもなし、テーマを当日に伝えるなどぶっつけ本番要素が強い。
CGを使用して過去の風景を再現するなど、知識の無い人にも楽しめるような心づかいが随所にあり番組の評価は高い。
また、風景の中に「タモリを探せ」というネタを仕込んでくるのは相変わらず。
と、ここまでなら普通の旅番組なのだが、タモリのマニアックさが存分に発揮されるのがこの番組の特徴である。
文化・歴史と大雑把に書いたが、目を付けるのは高低差や岩の大きさの変化、道路の交わる角度などかなり特殊な視点を用いる。
もっと見るものあんだろと思われるかもしれないが、この微妙な要素がその土地の重大な秘密に直結していることが多く、番組のコンセプトにうまくマッチしてる。
また、局がNHKであるためコネクション方面にも強く、本来は非公開の国宝や世界遺産を特別に見せてもらえたりすることも多々ある。
案内人とタモリとの掛け合いもこの番組の特徴のひとつである。
専門家がクイズ形式で話題を振ってもものの数秒で答えたり、説明する前にタモリが食いついて逆にリードをとるなどシュールな展開が多い。
とある回では専門家が何年もかかってたどり着いた事実をその場の推測で当て、苦笑いを零す場面も。
ひどいときには番組内で探るその地方の文化の秘密等をオープニングで話し、「それはこの後で」と案内人が苦言を漏らしながらカットされる。これ案内人いらなくね?
もちろん初めて見たり聞いたりすることも多く、これらの掛け合いも含めて視聴者も楽しめる構成となっている。
一方、アシスタントの女性アナウンサーは番組卒業後、NHKで番組MCを任されることが多い為、本番組への抜擢は「出世コース」とも称されている。
出演者
◇タモリ
私は高低差の無いところに興味はありませんからね
ご存知森田一義。
持ち前の歴史・地理・地質・民俗など各分野の知識からその土地の特徴を推察する。
その他ピンポイントな観点では高低差・暗渠・火山にも着目することが多い。
特に高低差は毎週一言は発せられ、番組のキーワードとなっている。
NHKだからといって遠慮はせず、ボケ殺したりセクハラ発言をしたりとかなり自由にロケを行っている。
◇久保田祐佳
第1~第3シリーズ担当アナ。
新宿の回では「いいとも」放送終了後のスタジオアルタへタモリを出迎えに行き、NHKアナウンサーでは唯一のアルタ入りを果たしている。
◇桑子真帆
ご飯できたかなぁみたいな……そういうわけじゃないか(笑)
第4シリーズ2015年度の担当アナ。
2010年にNHKに入局した新人ながら、度胸があったりお茶目な面があったりと番組の盛り上げ役。
タモリにも物怖じせずに突っ込んでいく姿は周りからも絶賛されている。
ロケ3ヶ条として
高低差を見逃すな
上を向くな、下を向け
スタッフに頼るべからず
という心構えをタモリから伝授される。
分からないことがあればすぐに聞くなど視聴者目線で切り込んでいくため、暴走するタモリや案内人のストッパーにもなっている。
2015年4月からは『ニュース7』のサブキャスターとしても出演しており、卒業後は『ニュースウォッチ9』→『おはよう日本』のキャスターを担当している。
卒業後も何度か登場機会がある。
夫は俳優の小澤征悦氏。
◇近江友里恵
第4シリーズ2016~2017年度の担当アナ。
卒業後は『あさイチ!』のキャスターなどで活躍していたが、2021年3月末でNHKを退社し、某不動産会社に転職。
◇林田理沙
第4シリーズ2018年度以降の担当アナ。リンダちゃん。
なんと東京藝術大学の修了生という異色の経歴のアナウンサー。絶対音感持ち。
そのため音楽系の知識に強く、番組内でピアノ等の演奏を披露したこともある。
卒業後は『首都圏ネットワーク』や『ニュース7』のキャスターなどで活躍しており、『鶴瓶の家族に乾杯』とのコラボ回に登場した事もある。
ブラタモリ第4シリーズを担当した上記のアナウンサー3人は、最後のロケ地が九州だった(桑子アナが熊本、近江アナが宮崎、林田アナが熊本&長崎)。
なお、長崎は林田アナの出身県であり最初の赴任地でもある*2。
◇浅野里香
第4シリーズ2020年度からの担当アナ。
担当した頃は新型コロナウイルスが流行し始めた事もあって、なかなか遠出という機会が少なかった。
ブラタモリの他に『首都圏ネットワーク』のフィールドキャスターも担当している。
卒業後は『ファミリーヒストリー』を担当している。
◇野口葵衣
第4シリーズ2022年度からの担当アナ。
番組史上初となる福岡放送局所属のアナウンサーで*3、ブラタモリと並行して福岡ローカル番組のMCも担当する。
◇草彅剛
いやぁタモさん、ノリノリですね
第4シリーズからのナレーション担当。
真面目に解説するのはもちろん、突っ込み役にもまわっている。
落ち着いた声質と、出演者と一緒に歩いているかのようなセリフ回しは聞いていて心地よい。
なお、草彅および新しい地図の3人では唯一、SMAP時代から続投しているテレビレギュラーでもある*4。
第1~第3シリーズは戸田恵子がナレーションを担当していた。
◇案内人
毛無山から増毛連峰がよく見えるんです
各回のテーマにふさわしいプロを呼んでいる。番組開始時に横から急に現れる案内人と番組途中で露骨に怪しい行動を取って声をかけられる案内人の2タイプがある。
分かりやすく解説しようとするのだが、タモリの察しが良すぎるため、自分は要らないんじゃないかと発言する人も。
さらにはブラタモリが案内人殺しとしての評判が広まり、警戒する人も現れはじめた。
真空管アンプやアンテナなど番組とは関係ないところでタモリと意気投合し、脱線することも多い。
【主題歌】
◇OP
- 第1~3シリーズ
「BLA BLA CHACHACHA」
作詞・作曲 コモエスタ八重樫と彼のTPオーケストラ
「KICK UP」
作詞・作曲 エリック宮城
- 第4シリーズ
「女神」
作詞・作曲 井上陽水
◇ED
- 第1~3シリーズ
「MAP」
作詞・作曲 井上陽水
- 第4シリーズ
「瞬き」
作詞・作曲 井上陽水
「さて項目も終わりになりますが実は重要な仕事が残っています」
「え?もう紹介するものは無いですよね?」
「まぁ良項目にするには追記・修正が必要ですよねぇ」
「……何でわかるんですか(笑)」
「タモさん、さすがですね。というわけで追記・修正お願いします」
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 80年代のウォッチングはタモリの冠番組じゃなかったの? -- 名無しさん (2015-12-21 23:28:15)
- 草「なぎ」の漢字が違うんだけど。まあ、変換できない機種もあるから仕方ないか。 -- 正しくは「弓前」&前の下に力 (2015-12-21 23:34:07)
- タモリが楽しそうにやってていいわ。長いこと縛られてたから羽伸ばしてほしい -- 名無しさん (2015-12-22 00:00:56)
- 当日までテーマを見せないって即興芸が持ち味であるタモリの良さを生かしていいな -- 名無しさん (2015-12-22 08:38:29)
- シーズン3までの追記が欲しいな -- 名無しさん (2015-12-22 14:04:48)
- 小樽の回は笑ったwタモリの発言が切っ掛けで観光都市になったのかw -- 名無しさん (2015-12-22 14:27:03)
- あんま面白くなかった -- 名無しさん (2015-12-22 22:00:26)
- タモリの事を「さん」づけで呼びたくなる番組 -- 名無しさん (2015-12-25 00:48:41)
- しかし熊本地震の直前の回が熊本城回→熊本市回だったのは誰も悪くないのに間の悪さが… -- 名無しさん (2016-04-23 22:14:30)
- 遂に熊本城回を再放送するのか… -- 名無しさん (2016-07-18 15:41:32)
- Eテレではやらない地理の番組という位置付けなんだろうか…。 -- 名無しさん (2017-02-10 23:27:03)
- 番組内でマンガチックに昔の風景や当時の暮らしぶりが描かれる鬨に -- 名無しさん (2017-09-23 13:36:57)
- 描かれる時に草彅剛ふうな人物がまぎれているのを、見つけるのが楽しい -- 名無しさん (2017-09-23 13:40:03)
- その他のキーワード、断層・へり。曲がった道は暗渠と思えとかブラタモリで知ったわ -- 名無しさん (2020-06-16 08:16:20)
- 番組冒頭の、名前スーパーが出てくるときの効果音がバーチャロンで、ついつい反応しちゃうんだよなぁw -- 名無しさん (2020-06-16 08:55:21)
#comment
*2 近江アナと林田アナはブラタモリを担当する前は福岡放送局におり、桑子アナがブラタモリを担当していた時期に近江アナが福岡放送局、林田アナが長崎放送局におり、近江アナがブラタモリ担当後に林田アナは福岡放送局に異動している。
*3 これまでのアナウンサーはいずれも東京放送局時代に番組を担当。
*4 稲垣は『ほんとうにあった怖い話』、香取は『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』を担当しているが、これらはいずれも単発特番である。
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧