登録日:2011/05/20(金) 07:45:21
更新日:2023/08/21 Mon 13:48:18NEW!
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祭り スペイン トマト 世界の奇祭 赤 祭 ブニョール トマティーナ 読むと参加したくなる記事 トマト祭り
トマティーナとはスペインのブニョールと言う町で毎年8月の最終水曜日に行われるお祭り。
別名「トマト祭り」。
「トマト祭り」、「スペイン」と聞いて何となく察しがついた人もいるだろう。
トマティーナはひたすらにトマトをぶつけ合う祭りである。
日本でもテレビで良く取り上げられているので知っている人も多いかも知れない。
世界的に有名なお祭りで、祭り前後には人口約1万人のブニョールに、その人口の3~4倍の人間がトマトをぶつけるために世界中からやってくる。
◆主な段取り
- 前夜祭
街が綺麗なイルミネーションに包まれ、大通りには露天が立ち並びみんな食ったり飲んだりする。
地元の人や他の外国人来訪者とトマティーナ談義に花咲かせるのも良いかも知れない。
「何故トマティーナに参加しようと思ったんですか?」
「こんなクレイジーな祭に参加しない訳がないよ。それに僕はトマトが大好きなんだ。明日は最低でも20個はトマトを平らげるつもりさ」
「乾燥肌が悩みの種なの。トマトを使った素敵なエステがあるって聞いたからここまで来たの」
世界的に見てもこんな珍妙な祭に参加する人はやはりキテレツな人が多い模様。
- お祭り当日
何もいきなりトマトをぶつけ合うわけではない。ちゃんと段取りがある。
まずは「パロ・ハボン」である。
パロ・ハボンとは石鹸棒と言う意味で、その名の通り石鹸を塗りたくった数mの棒を使う。棒の先端にはハムがくっついてる。
合図と共にパロ・ハボンが立てられ、参加者は先端のハムを取るためにパロ・ハボンをよじ登る。
棒は数mあるわ、石鹸が塗りたくってあるわ、地元の人が水を上からかけるわでヌルヌルで中々取れない。
そのためか見事ハムをゲットした人には賞賛の嵐である。
- いよいよトマティーナ!
パロ・ハボンが終わるといよいよトマティーナである。荷台に大量のトマトを乗せたトラックが数台出動。
号砲と共にトラックは街中を走り、荷台に乗った市の職員たち(トマティーナは市が執り行っている)がトマトを街中に大量にばらまく。
それを参加者は誰かれ構わず、ぶつけまくるのだ。
このぶつけあいを大体1時間程やる。
終わった後はみんな何か恍惚感で満たされていて必見。
- 祭りの後
市の職員たちが粛々とお片づけしたり、参加者たちを放水でトマト汚れやヒートアップした心を冷たく洗い流してくれる。
◆参加する際の注意点とルール
- トマトは少し潰してからぶつける
良く熟れていてもトマトである。そのままぶつけたら痛いから柔らかくしてからぶつけよう。
- トマト以外は投げちゃダメ。絶対。
トマトならいざ知らず、ドリアンなんて投げられた日には流血しちゃうかも知れないし臭いもヤバイから投げるのはトマトだけ。
- 汚れたり、破れてもいい服を着て参加
まぁ当然である。余談だがヒートアップして脱ぎ出す女性もたまにいる。
- ゴーグルを装着
これは基本的には自由であるが、「目がゴロゴロするなぁ」と思って瞼をひっくり返したら大量のトマトの種が目の中にあったなんてこともある。
これを守れば基本的にはどんなけぶつけてもOK。
ぶつけられたらぶつけ返せば良いし、腹が減ったらその辺のトマトを食べても良い。
余談だが、祭りで使われるトマトは日本の物とは品種が違うためか、凄く酸っぱい上に何というか濃い。
加熱して食べることを前提にしたトマトなのかも知れない。
このトマティーナ。一般的には収穫祭と言う体を取っているが、地元民もトマティーナをやる理由を知らない人が多い。
「何故トマティーナをやるの?」
「知らない、でも楽しいでしょ?」
「僕はトマトが嫌いだから、復讐のためにやっているんだ」
などなど、トマティーナをやる意義すら人によって様々。
と言うよりそもそもトマティーナはその起源や行う理由は明確にはわかっていない。
ただし、地元民のトマティーナ愛は正に完熟したトマトのように真っ赤に燃え盛っており、
これまで市によって二度禁止されたがいずれも激しい反感を買い、復活デモが敢行され、現在も毎年トマトを投げ合っている。
何がそこまで彼らを駆り立てるのか? トマトへの愛故か……。
まぁ普通に外国人がいっぱい来て店とかいろいろ儲かr(ry
追記・修正はトマトを投げながらお願いします。
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