ツマヌダ格闘街

ページ名:ツマヌダ格闘街

登録日:2011/04/02(土) 05:47:21
更新日:2023/10/20 Fri 12:30:34NEW!
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「ツマヌダ格闘街(ファイトタウン)」は、上山道郎がヤングキングで連載している格闘技漫画である。
単行本は全20巻。


上山道郎が初めて青年誌で描いた作品であり、以前はコロコロコミックなどの少年誌で作品を発表していた。
機獣新世紀ZOIDS」や「鉄鋼闘機ガイラ」といえばわかる人もいることだろう。



  • 世界観について

千葉県習志野市の津田沼をモデルとした妻沼田市(通称ツマヌダ)が舞台である。この街では町おこしの一環としてストリートファイトが行われている。
反則さえ犯さなければ戦い方は自由なので、様々な異種格闘技戦が見られる。
といっても誰彼構わず殴ってよいわけではなく、ファイター同士が試合を承諾した後、街中にいる審査員やスタッフを伴ってルールに従い行うものである。


試合は事前に約束して行うこともあれば、街中で出会った血気盛んなファイター同士がいきなり始めることも。


街の事情を知らない人が後者に出くわすと、



(まずい、ケンカを止めないと…)



警官「こらそこ、何やってる!」



(助かった、警察の人が来てくれた)



警官、審判着に着替えつつ
「無許可で戦ったら駄目だろう!」
スタッフが会場設置



(……は?)



審査員「レディ、ファイト!」



(ポカーン)



となることも。


また選手登録できるのは十八歳以上の男子である。
選手は同じリーグの相手と戦う。リーグは三つにわかれており、それぞれ上からチャンピオンズ・エキスパート・ルーキーと呼ばれる。
上二つはプロでありファイトマネーが発生し、特にチャンピオンズリーグの選手はかなりの収入を得られる(それでも全選手の1%しか存在しない)。
ルーキーはいわゆるアマチュアであり、選手登録した人は例外を除いてここからスタートする。
お金はもらえないが、選手であれば安い家賃でいいマンションや家に住むことができる。
所属するリーグで一定の成績を収めて試験に合格すれば上位のリーグに進めるのである。


世界観というわけではないが本作の特徴として、格闘技や肉体の鍛錬についての詳細かつ実践的な解説がなされていることが挙げられる。



  • 登場人物

◆八重樫ミツル
本作の主人公。
鹿児島からプロのイラストレーターを目指すために上京してきた、18歳の青年。
安い物件に釣られてツマヌダに来たところドラエさんと出会い、いつのまにか選手登録をすることに。
格闘技経験・運動神経ゼロのオタク系だが、人並み外れた観察眼の持ち主。ドラエさんと特訓を重ねるごとに少しずつ強くなっている。
温厚で弱気な性格と一見戦いに不向きだが、義に厚く素直で優しく他人を思いやる心を持つため成長は早い。
基本的に穏やかだが妹や大切な人たちを侮辱されると怒りを見せることも。
極限まで集中力が高まると周囲の動きがスローに感じられる「三昧の境地」に入る。 



◆ドラエ・タチバナ=ドリャーエフ
本作のヒロイン。
詳細は不明だが、20歳くらいのロシア人でGカップの巨乳メイド。
ツマヌダで迷っていたミツルと出会い、ストリートファイトをすることになってしまった彼をサポートし、その後は彼と同棲しながら稽古をつけている。
武術の達人であり、「明道流柔術」をミツルに伝授しようとしている。
女子はストリートファイトできないため実力は未知数だが、その立ち振る舞いや動作から、作中屈指の強者であると見える。
同時にメイドとしても完璧であり、いつもニコニコしていて全くもって隙がない。
ミツルに自身の型や体の動かし方を下着姿で見せるため、ミツルを困惑させるああ羨ましいやつめ。


さてこのドラエさんを見て一騎当千の呂蒙を思い浮かべた人もいるだろうが、
ドラエさんのモデルは猫型ロボットのほうである(偶然なのか一騎当千の著者も、コロコロでゾイドを連載していた経験がある)。
また上山のホームページに掲載されている「魔法学園 アーニャん」にも、ドラエさんの初期案と思われるキャラのメイド(名前も含めてまんまドラエさんだが)が登場している。


実はミツルとは浅からぬ因縁の持ち主。


◆八重樫ラミィ
半年だけ若いミツルの妹(母の再婚相手の連れ子)。
兄が格闘技をしていることを聞きつけ、ツマヌダに押しかけてきた。重度のブラコンである。
元気で強気な性格で、誰とでも簡単に仲良くなる。放送大学で勉強している。
モデルはこっちも多分猫型ロボットだろう。



◆ジロー・王
台湾出身18歳のファイター。
「王英才流太極拳」の使い手。
天才太極拳士であり、ミツルの前に現れその恐ろしいまでの強さを見せつけた。
無口で感情表現に乏しいが、父・王英才から受け継いだ自身の太極拳には熱い思いを秘めており
咎無くして兄弟達から一族を追放された父の汚名を晴らすべく「王英才流太極拳」の強さを示そうとしている。
姉には逆らわず、基本いいなりである。
女性と間違えられるほどの美しい容姿を持ち、(おっかけ対策に)よく女装をさせられるが、初対面の人はまず男だと気づかない。
趣味は読書とプラモ。
窮地に陥った台湾本家の要請を受け台湾に渡り、父への仕打ちを謝罪されたことや伯父の弱り切った姿に本家への遺恨を捨て
形意拳と八卦掌を取り込んだ「王家流太極拳」を会得する(英才は先ず太極拳を極めようとしていたところ一族を追放され形意拳と八卦掌は学んでいなかった)。


◆クインシー・王
ジローの姉で26歳。同じく太極拳の使い手である。
ジローと一緒にツマヌダへやってきて、自身達が使う「王英才流太極拳」の強さを証明しようとする。
ジローのマネージャー的なことをやっているが、性格はわりと大雑把だったりする。強気でズケズケものをいい、ジローを引っ張っている。
ちなみにバストは99cmでドラエさんより大きい。



◆カイン王子
本名:カイン・ブルツ・トゥーラッド
架空の国家「ブルツネシア王国」から留学して来た同国の第3王子。
常に明るく飄々とした雰囲気を見せるが、奥底には熱いハートが秘められている。
「ノブレス・オブリージュ」の精神を体現したフランス人の母親を深く尊敬しており
彼女が興した人材育成・慈善事業を受け継ぐとともに、礼を重んずる日本の「武」の精神を教育に取り入れ更に発展させようと考えている。
軍隊式格闘術・システマ・ボクシング・フェンシングなど様々な武芸に秀でている上に頭脳も明晰であり、戦闘中に対戦相手の技を学習することもできる。



◆鷹羽 和義
伝統派空手「衛府流」の使い手。
天才的な頭脳の持ち主であり、元々は武芸に興味が無かったが
自身の想像を超える衛府流の空手の奥深さに惹かれ入門する。
こんな経歴の持ち主だが本人の性格はというと堅物が一周回って「バカ」の領域に入っており、嫌味の無い真面目で天然な好青年。
カイン王子が主催した「王子杯」決勝にてミツルと死闘を繰り広げた。





ドラエさん「追記・修正は、自分の足の裏をまっすぐ持ち上げるイメージでやってみて下さいね。」


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  • 上山先生、青年誌に移ってたのね -- 名無しさん (2014-04-06 15:22:39)
  • ヒロインが16巻でやっとデレた、遅すぎだろ -- 名無しさん (2014-11-11 19:07:00)
  • 王ってことは王ドラがモデルなのかな -- 名無しさん (2014-12-09 21:03:01)
  • 王姉弟のモデルはO次郎とQ太郎だと思う 見た目の特徴的に -- 名無しさん (2014-12-09 22:01:46)
  • 新連載は剣豪×美少女か -- 名無しさん (2016-09-24 16:22:46)
  • 新連載のオニヒメと怪奇警察サイポリスが同じ世界観 -- 名無しさん (2016-12-24 11:01:00)
  • 基本的に根っからの悪人が少ないので安心して読める漫画。初期は悪人で実は善人でしたがやや唐突感もあるけど -- 名無しさん (2018-09-26 15:34:05)

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