登録日:2015/08/09 Sun 23:11:37
更新日:2024/01/16 Tue 11:10:43NEW!
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gonzo ova 賛否両論 ゲートキーパーズ 大谷育江 野川さくら アニメ 関智一 鈴木真仁 能登麻美子 ゲートキーパーズ21 埴岡由紀子
2000年4月~9月に全24話のテレビアニメとして、WOWOWで放送されたゲートキーパーズの続編。
全6話構成で、本編DVDだけの通常版と外伝ドラマCDも同梱された限定版が2002年4月~2003年1月に発売された。
作品内の時系列は、ゲートキーパーズ(TVA)→ゲートキーパーズ1985 二つの刻の狭間で(小説)→ゲートキーパーズ21(OVA)となっている。
▼副題
▽本編DVD
EPISODE:1 出会
EPISODE:2 疾走
EPISODE:3 晩夏
EPISODE:4 綾音
EPISODE:5 美羽
FINAL EPISODE 羽音
▽外伝CD
地球防衛外伝 EPISODE:0 AYANE
地球防衛外伝 EPISODE:1.5 FRIENDS
地球防衛外伝 EPISODE:0.8 SATOKA
地球防衛外伝 EPISODE:3.5 INTER MISSION
地球防衛外伝 EPISODE:4.5 MEMORIES
地球防衛外伝 EPISODE:6.1 FESTIVAL
▼スタッフ
原作・脚本・監督 | 山口宏 |
アニメーションディレクター | 後藤圭二 |
キャラクターデザイン | |
企画 | 安田猛 井上伸一郎 塚本裕二 島村達夫 |
プロデューサー | 二木大介 渡辺隆 福井政文 村濱章司 |
インベーダーデザイン | 前田真宏 |
メカデザイン | 川原智弘 渭原敏明 |
プロップデザイン | 朝来昭子 |
メインアニメーター | 高品有佳 |
美術監督 | 菊地正典 |
ビジュアルコーディネーター | 村田恵理子 |
撮影監督 | 堀内隆 |
編集 | 重村建吾 |
音楽 | 田中公平 |
音響監督 | 鶴岡陽太 |
制作 | GONZO・ディジメーション |
制作プロデューサー | 石川真一郎 |
文芸 | 橋本太知 |
制作担当 | えがわよしひろ |
▼主題歌・イメージソング
タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 歌 | 挿入・備考 |
---|---|---|---|---|---|
今日、笑顔があれば | 松宮恭子 | 田中公平 | 岩崎文紀 | 野川さくら | EPISODE:4~5(OP) EPISODE:1~3 & FINAL EPISODE(ED) |
羽音 | 松宮恭子 | 田中公平 | 岸村正実 | 渡邉淳子 | EPISODE:1~3(OP) EPISODE:4~5(ED) |
鳥になれるなら・・・ | 天白佳耶 | 田中公平 | 岸村正実 | 五十鈴綾音(大谷育江) | GATE KEEPERS BEST 収録のイメージソング |
がんばりましょお | 葉山みなみ | 多田彰文 | 多田彰文 | 真鶴美羽(埴岡由紀子) | |
笑顔ひとつぶん | 渡辺なつみ | 多田彰文 | 多田彰文 | 太刀川里香(野川さくら) |
▼あらすじ
前作から31年後の西暦2001年。
昭和から平成、20世紀から21世紀へと移り変わったが、インベーダーの魔の手は衰える事が無かった。
むしろ情勢は当時より悪化を見せていた。
平和へ導く筈のゲートキーパーズ隊は既に無く、地球防衛機構イージスも解散させられていたのだ。
更に恐るべきは、本来守るべき対象だった人類そのものがインベーダーへと変貌する事態を招いていたのである。
しかしそんな状況に陥ってもなお、抗う者達は居た。
かつて悪のゲートキーパーとしてインベーダーに与していた影山零士が私財を投じ、地球防衛地下組織イージス・ネットワークを発足。
その組織には、疾風のゲート能力を持つゲートキーパーも参加していた。
5月の東京、インベーダー・ハンターの一人である五十鈴綾音は、特殊仕様の携帯電話を武器に戦いを繰り広げていた。
そして帰り際、彼女の瞳は月下を跳躍するゲートキーパーの姿を捉える事に成功する。
▼用語集
▽インベーダー
数百年前のマイナスゲートキーパーが産み出した擬似生命体で、破壊と混乱を齎す存在である。
前作で登場したタイプ・フクオカやタイプ・ニシヤの様に、人間社会に紛れ込むか本人にとって代わる者が主体だったが、
1970年代以降に登場した新種のインベーダーは人間の身体を造り替える形で増殖するようになった。
増殖方法にはいくつか種類が有り、因子を伝染させた人間へ寄生して内部から徐々に侵食したり、
触手を体内に侵入させて20秒足らずで犯し尽くしたり、超怪電波などを発して瞬時にインベーダーへ目覚めさせる手段が存在した。
負の感情が増大した人間はインベーダー化する危険性が高く、人類の半数以上が潜在的なインベーダーと見做される有様になっている。
雑兵に当たる黒服や融合能力を持つ赤服、オリジナル・インベーダーの機械将軍や悪魔伯爵が引き続き登場している。
▽ゲートキーパー
異空間から呼び出したエネルギーを利用して、超常的な力を発揮する門の守護者。
ゲートが発現出来た一握りの人間しか扱えず、インベーダーに対する抵抗性も有している。
人によってゲート能力の特性やその強さは異なるが、その使用には代償も伴った。
ある者は内臓と四肢の一部を喰われ、ある者は身体を流れる時間が停まり、ある者は肉体さえも失ってしまっている。
過去のゲートキーパーに不幸な家庭が多いのは、幸福の因子を奪われてしまったせいだと考えられている。
この事実は後に判明したもので、疑似ゲート能力ことイミテーション・ゲートが開発される原因となった。
イミテーション・ゲートが実用化されて以来、本物のゲートキーパーはインベーダーからオリジナル・ゲートキーパーと呼ばれている。
今作では外伝CDを含めると、7名のゲートキーパーが登場する(※元はノーカウント)。
▽イミテーション・ゲート
ゲート能力増幅装置だったゲートエンジンを解析して誕生させた疑似ゲート能力。
本物のゲート能力には遠く及ばないものの、電子機器を媒介にする事で前述の代償を避けられた。
GPSディバイス・超小型ゲートエンジン機能付きのカスタムチップを内蔵した特殊仕様の携帯電話を用いて、
イージス・ネットワークのサーバーにアクセスして各種パラメータをダウンロードするとセット完了、
出力調整や複合ないし連動展開などは本人が操作して作動する事になる。
一度使うと壊れてしまうため、インベーダー・ハンターはいくつもの携帯電話を所持する事になる。
【一覧】
- RED FIRE GATE(赤熱のゲート)
鳳妃玲のゲート能力を再現したイミテーション・ゲート。炎で周囲を焼き払う。
作品中では多用されていて、封印のゲートやHYPERSONICこと音速のゲートとの複合型イミテ-ション・ゲートの展開にも活用された。
美羽の携帯電話は綾音の改造により、これが発動するよう予めカスタマイズされている。
- STEEL WALL GATE(鉄壁のゲート)
鉄恵のゲート能力を再現したイミテーション・ゲート。バリヤーで敵からの攻撃を遮断する。
オリジナル・インベーダーと称される幹部級や融合したインベーダーが相手だと心許ない。
- POWERED GATE(迫撃のゲート)
近衛かおるのゲート能力を再現したイミテーション・ゲート。瞬間的な肉体能力の増強を果たせる。
綾音が開発したばかりの新作で、美羽が唯一使用した疑似ゲート能力である。
- ILLUSION GATE(幻惑のゲート)
朝霧麗子のゲート能力を再現したイミテーション・ゲート。幻覚の発生や記憶の操作などが可能。
本編でも登場したが、隠滅工作担当の忘却部隊が主に用いている。
- EXPLOSION GATE(爆熱のゲート)
フランシーヌ・アリュマージュのゲート能力を再現したイミテーション・ゲート?最強級の攻撃型ゲートで、大爆発を引き起こす。
EPISODE:2では、試作型ゲートエンジンを全力運転にする事で真価を発揮した。
- LIGHTNING GATE(電光のゲート)
ジュン・サンダースのゲート能力を再現したイミテーション・ゲート。最強級の攻撃型ゲートで、雷撃や電気信号の無効化が出来る。
EPISODE:4~5のOPで綾音が披露しているが、実際に使用したのは外伝のEPISODE:1.5で、本編では里香が用いた。
- RECOVERY GATE(生命のゲート)
生沢ルリ子のゲート能力を再現したイミテーション・ゲート。浄化や治癒の効果がある。
EPISODE:4で悪魔伯爵の樹液に晒された里香や狙撃されて心臓を撃ち貫かれた綾音の命を救った。
▽地球防衛機構イージス
インベーダーへ対抗すべく1945年に創設され、1970年に事実上壊滅した国連直属の国際機関。
崩壊までの詳細な経緯は、2003年刊行の ゲートキーパーズ1985 二つの刻の狭間で で明かされている。
前作で活躍したゲートキーパーズ隊が拠点にしていた極東支部の地下施設は永久封鎖され、事情を知る者以外には忘れ去られつつあった。
影山が結成したイージス・ネットワークはゲートエンジンの技術を承継しているが、
あくまでも非合法な個人運営で、活動範囲も日本国内に留まっている。
▽地球防衛地下組織イージス・ネットワーク
日本国内で出現するインベーダーを秘密裏に対処する私的機関。
IPW(前作の怪電波と同じ)の発生源であるインベーダーを掃討して核となる結晶体を回収するインベーダー・ハンターと、
戦闘で破壊された施設の原状復帰やインベーダーの痕跡の消去及び目撃者の記憶消去を行う忘却部隊を擁する。
上記が運用する装備器材やイミテーション・ゲート関連の技術開発、海外の反インベーダー活動家との情報交換なども行っている。
インベーダーを人間に戻す研究も着手しているが、現状では手掛かりですら見つかっていない。
▽盾神高校
1967年に建立された私立高等学校(※前作では1965年設立で、超一流高で名を馳せていたという設定だった)。
イージス極東支部の一部だったが、現在は正義と愛の足長おじさん民間人によって運営されている。
前作より敷地面積が狭く周囲には建物が増えていて、制服も1988年のモデルチェンジでセーラーからブレザーに変わっている。
綾音や美羽とその友人、そしてEPISODE:4以降は里香が通学している。今作では、雪乃が初登場する場所でもある。
▼主要登場人物
▽五十鈴綾音(CAST:大谷育江)
前作の主人公である浮矢瞬の娘で、小学生の頃までは浮矢姓を名乗っていた。
ゲート能力は父親と同じ疾風のゲートで、ゲート技も真空ミサイルとウルトラ旋風斬りが使える。
母親の死後に実家を売却に出しており、数年前からワンルームマンションで暮らしている。
外見は叔母である朗美の幼い頃に似ており、伊達眼鏡を掛けている。
人付き合いを好まず、クラス内では色々と噂されていて余りよく思われていない。
身長は150cmにも届かず低いが、異性から身体を狙われる位には肉付きが良い。
▽真鶴美羽(CAST:埴岡由紀子)
跳躍のゲートキーパーで、半ば強引にイージス・ネットワークへ所属させられている。
同じクラスの渡辺ちなみ(ちなみん)と伊藤なお子(なおちゃん)と親しく、放課後や休日によく一緒になっている。
妹の遊花に呼び出されて、同人活動の手伝いをさせられている事も。怒りを露に出来ない性格をしている。
インベーダーが人間の変貌した姿である事を伝えられると、その事実に耐えられず戦闘を避けるようになる。
しかし綾音が凶弾に倒れたり、親友に起きた悲劇を目の当たりするなど、着実に追い詰められていく。
ちなみにEPISODE:1の発売後、意味深な遣り取りや綾音の指摘のせいで視聴者から非処女疑惑が囁かれてた事がある。
▽太刀川里香(CAST:野川さくら)
EPISODE:3で登場した寸断のゲートキーパーで、影山が増援として呼び出したインベーダー・ハンター。
ゲートセイバーというゲートから召喚した武器による近接戦闘が得意で、イミテーション・ゲートには滅多に頼らない。
自分が倒したインベーダーの結晶体を見て報奨金の勘定をしたりと、金銭欲が強い。そのせいで敵の罠に嵌った事もあった。
負けず嫌いで好戦的だが、これは外伝のEPISODE:0.8で描写された自身の過去が影響している。
出番はやや遅かったが、本編の各EPISODEでは見所がちゃんと用意されており、扱いは決して悪くはない。
企画段階では、美羽のボーイフレンドかつ悪のゲートキーパーで、味方では無く敵だったという。
▽影山零士(CAST:関智一)
イージス・ネットワークの最高責任者。株取引と土地売買で手にした莫大な資産を活動資金に充てている。
本名は光岡有士。前作では主人公のライバルとして立ちはだかった敵で、漆黒のゲートを操るマイナスゲートキーパーだった。
今作では極めて珍しいデュアルゲートキーパーで、当初有していたプラスゲートである眼光のゲートも開けるようになっていて、
その時点で確定した未来を読むだけではなく強制的に呼び寄せる事も可能という強大なゲート能力に成長していた。
もっともそのお陰で肉体がより蝕まれて先の永くない容態を呈しており、激痛へ襲われるたびに薬を口にして無理矢理抑えている。
瞬の死後まだ幼かった綾音を陰で支えており、彼女が高校生になった今でも昔と変わらずに気に掛けている。
原作者の思い入れ深いキャタクターで、今作でも登場する事になった経緯があるという。
▽北条雪乃(CAST:鈴木真仁)
800年以上前に誕生した少女で、11歳の頃から見た目は変わっていない。
ヒサメと名付けたオコジョを連れており、ここ30年余は盾神高校に居ついていた。
本作で現存している最古のゲートキーパーで、氷雪のゲートが限界近くまで膨れ上がってより強大化した氷結のゲートを持つ。
彼女もゲートに蝕まれた身で、あと数回の使用で幽霊少女と同様の状態に陥ると見られている。
前作と同様に無口で、有名な短歌で自らの心情を示すところは変わっていない。
今作では美羽と親交を結び、EPISODE:5以降は彼女から受け取ったセーラー服を身に着けている。
幽霊少女からちょっかいを出されても相手にしなかったが、FINAL EPISODEでは自らの死を覚悟して対峙した。
▽幽霊少女(CAST:能登麻美子)
オリジナル・インベーダーとして認知され、S-07Pのコードナンバーが与えられている。
実際には消失のゲートキーパーで、以前の影山と同様にインベーダー側に身を置いていた人間だった。
消失のゲートは空間を削り取るプラスゲートで、お台場の周辺一帯を一瞬で廃墟にして見せた。
イージス・ネットワークが保有していたインベーダーの結晶体を奪い、機械将軍と悪魔伯爵の結晶体も投じて漆黒の巨人を召喚したが、
執着していた綾音に振られた事で全てを擲ちマイナスゲートである再生のゲートを発現、最期の力でフルオープンして消滅した。
かと思われたが、外伝のEPISODE:6.1でちゃっかりと登場している。浮矢瞬とともに。
追記・修正は未来へのゲートを開けるか人の皮を脱ぎ捨ててからお願いします。
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- 単体では悪くないのよね ただあの戦いの報酬がコレっていうのが・・・・ -- 名無しさん (2015-08-09 23:31:43)
- 確かこの後シリーズ全体の大団円な完結編が作られる予定だったがポシャったって聞いたけど・・・。 -- 名無しさん (2015-08-10 00:38:35)
- うい -- 名無しさん (2015-08-10 03:05:18)
- 平成末期の今が舞台だったらもっと暗くて酷い内容になっているのかな。 -- 名無しさん (2017-06-02 08:45:43)
- 三部作目やらないかなぁ 現代社会の影で戦う異能力者と異形ってコンセプトは王道だし それにしてもオリジナルを生み出した能力者って何者だろ 雪乃や幽霊少女みたいな状態で生きてる気がするんだけど -- 名無しさん (2017-06-02 11:05:07)
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