グルンガスト零式

ページ名:グルンガスト零式

登録日:2014/06/26(木) 18:32:17
更新日:2023/12/18 Mon 13:48:43NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



タグ一覧
スーパーロボット大戦 地球連邦軍 グルンガスト テスラ・ライヒ研究所 スーパーロボット 特機 スパロボ 示現流 一刀両断 悪を断つ剣 コワモテ 達人 男の浪漫 零式 グルンガスト零式 リシュウ・トウゴウ ゼンガー・ゾンボルト og 出刃包丁 ワルンガスト




グルンガスト零式は、スーパーロボット大戦OGシリーズに登場するロボット
型式は『ぜろしき』ではなく「れいしき」と読む。


スペック

分類:試作型特機(グルンガストシリーズ)
型式番号:SRG-00
全高:50.3m
重量:380.0t
動力:核融合炉⇒プラズマ・リアクター
装甲材質:VG合金
基本OS:TC-OS
開発元:テスラ・ライヒ研究所
開発者:ジョナサン・カザハラ、ロバート・H・オオミヤ、リシュウ・トウゴウ
所属:地球連邦軍→DC(コロニー統合軍)→テスラ・ライヒ研究所
メカニックデザイン:宮武一貴


概要


地球連邦軍のノーマン・スレイ少将が立ち上げた計画「特機構想」のもとで開発されたグルンガストシリーズのプロトタイプ。
パーソナルトルーパーよりはるかに大きい敵(戦艦とかね)との戦闘を想定して開発された機体であり、
運動性を犠牲にしながらも巨躯ゆえの攻撃力と防御力に優れ、大出力を生かした物理的攻撃を得意としている。
なお、外観のシルエットこそほぼ一緒だが、同シリーズの後継機のような合体・変形機構は有していない。


零式は剣撃戦闘に特化したスーパーロボットで、剣撃のモーションを活かすために装甲にゲッターVG合金を使用しているほか、
パーソナルトルーパーで使用されている基本OS「TC-OS」を採用しており、
刃渡り82mにもわたる超巨大出刃包丁ブロードソード「零式斬艦刀」を装備している。


背部に零式斬艦刀による剣撃を自由自在にこなすための強力なブースターと剣撃用トリムバランサーを装備しており、
これらを用いて単独で大気圏を離脱することも可能。また、本機の核融合炉は宇宙航行艦のサブ・ジェネレーターを転用している。
改修を受けた後は壱式同様にプラズマ・リアクターに動力源を換装、さらなるパワーアップを遂げた。


モーションデータの作成はロマンの追及に定評のあるテスラ・ライヒ研究所の技術顧問リシュウ・トウゴウが行っており、
彼の習得した先祖伝来の剣法・示現流の技が使われている。
元より不調法な得物ゆえ、剣の届く位置まで突っ込んで全力で振り下ろす以外の細かい扱いは無理なのだ。


この結果、示現流の使い手でなければ使いこなせない機体になってしまっており、
示現流の師範であるリシュウとその弟子であるゼンガー・ゾンボルトをおいてパイロットが務まる人間はいない。
ただしブリットテメーはダメだ。


厳めしいデザインは敵もまた知的生命体恐怖を感じる存在であることを見越しての心理的効果を狙っての設計。
これはDCの究極ロボ・[[ヴァルシオン>ヴァルシオン]]にも共通するデザインコンセプトである。
肩の通常のグルンガストは変形後のジェットエンジンが内蔵される部位には大きな衝角のような突起物があるが、
これも心理的な威嚇効果を持たせるためのダミーで、特殊な機能をもたされているわけではない。



劇中での活躍


地球連邦軍ATXチームの隊長であるゼンガーが使用していたが、DC戦争の最中にエルザム・V・ブランシュタインの説得を受けたゼンガーが
あえて敵に廻り、若者たちを鍛えるためのとなるべくコロニー統合軍に寝返ってからはキョウスケ・ナンブ
残されたATXチームの敵として立ちはだかる。


DC戦争が終わってL5戦役に突入してからはハガネとヒリュウ改の部隊の戦力として復帰し、エアロゲイターの脅威に立ち向かっていた。
とにかく味方の陣容がPTやらAMばかりで、壮絶に地味なGBA版OG1では貴重なド直球のスーパーロボットで、
ゼンガーのキャラ立ちも相まって質実剛健ながら華のある抜群の存在感を放つ存在だった。


OG2ではテスラ・ライヒ研究所で一時分解されて改修を受けているために登場することはなかったが、
OG外伝でリシュウの頼みを聞いたジョナサン・カザハラの手によってOSを書き換えられ、
リシュウの愛機として現役復活。テスラ・ライヒ研究所を襲撃したムラタ・ケンゾウガーリオン・カスタム“無明”と交戦した。OG2.5では燃費が最悪だった(斬艦刀の消費ENが80)が、OG外伝ではそれが半分に。
さらに、OG2.5で登場した際はロボットブロック(機体側への特殊効果無効)とパイロットブロック(パイロット側への特殊効果無効)を同時に持ち、特殊効果が一切通じないという鉄壁ぶりを発揮している(第2次OGでは両方とも削除されフルブロックに統合)。


第2次OGでは中盤から登場し、数百年に渡る因縁を持つトウゴウ家宿命の敵であるバラルを自分の代で討ち滅ぼすことを決意。ガイアセイバーズの本拠地グランド・クリスマスの戦いでは欲望のために剣を振り続けるムラタのガーリオン・カスタム“無明”を一刀両断し、長きに渡る師弟対決に決着をつけた。
ユニットとしてもパイロット・機体ともに古株だがそれを感じさせないほどに強い。タツジン!
性能面では最強武器の消費こそ10増えたものの、弾数制の射撃武器追加、準必殺技が消費20と燃費が大幅に改善されている。
先生の精神コマンドで防御系が「不屈」だけなので無双はしづらい。カウンターもL7と高く先生の技量も高いのだが、あくまで確率なので不安定なのが頭痛の種。ツイン精神の「信念」に「鉄壁」の効果が追加されているのでそっちでフォローを。



武装・必殺技

アーマーブレイカー

敵の装甲に突き刺さり弱体化させる徹甲弾。ステータス異常誘発用の特殊武器。
第2次OGでは取り外されている。


APTGMランチャー

第2次OGで新たに追加されたミサイルランチャー。脚から発射して攻撃する。
射程1~6のALL武器とかゆいところに手の届く良好な武器だが、いかんせんパイロットの射撃が低めなので
ロングレンジからの攻撃に対する反撃にとりあえず使っておく、くらいの使い道が一般的。




ブーストナックル

腕を飛ばして叩きつけるロケットパンチ系の質量攻撃。グルンガストシリーズの基本武装。
ATS(自動追跡装置)を内蔵しており、マニュアルによる誘導操作も可能。
零式は基本、斬艦刀を持つ方の手を撃ち込む。リシュウ先生は「噴射拳」と呼んでいる。



ハイパー・ブラスター

胸から発射する強力なビーム。通常は装甲を展開せずにそのまま発射するが、装甲を展開して収束ビームを発射することも可能。
リシュウ先生いわく「超絶熱線砲」。



零式斬艦刀

グルンガスト零式のシンボルでもある必殺剣。
刃は単分子ブレード、刀身にパーソナルトルーパー用のスラスターと高周波振動機が装備されており、威力の増加と負荷の軽減に役だっている。
威力は絶大だが、切れ味の代わりに斬艦刀の重さと超振動、ブースターの推力を利用して切る仕様であるため、取り回しは非常に悪い。
初登場のGBA版OGでは使用時、ケツから火を噴いて斬艦刀があさっての空から飛んでくる。


こちらゼンガー、零式斬艦刀を射出してくれ!


しかし漫画「Record of ATX」においてゲームでは叩き切るしかないこの取り回しの悪い武器を、ゼンガーはその特性を把握したうえで多彩な運用を見せている。


以下その運用例

  • 斬艦刀は基地から射出することができる→だったらそのまま弾道ミサイル代わりに使ってしまえ。飛ばしきったら一緒に出撃した零式がそのまま回収して一刀両断
  • 推力があるということは空中に浮かせることができる→雲の中に斬艦刀を隠して空中戦で敵戦闘機をそちらへ誘導。零式の大味な攻撃を抜けきって一安心した戦闘機は突如目の前に現れた巨大な障害物に正面衝突

なお、見た目はブースターのくっついた出刃包丁にしか見えず、ファンの間でもネタになっていた。
後にマリオン博士が出刃包丁扱いした事で武士の魂にケチをつけられたリシュウ先生が大激怒しており、劇中でもそのように認知されている模様。



斬艦刀・大車輪

零式斬艦刀を投げて敵を切り刻む技。ダイゼンガーで使用された技と同じであり、漫画「Record of ATX」で使用された。
参式斬艦刀とは違い曲刀状に変形はできないので、刀身のスラスターも使って飛ばしている。



零式斬艦刀・疾風迅雷

第2次OGで追加された必殺技。最大戦速で突撃して一文字斬りをお見舞いする。
ド迫力の咆哮カットインはスレードゲルミルの逆輸入。



零式斬艦刀・疾風怒濤

グルンガスト零式最大の奥義。GBA版OG1では敵を斬り上げるだけだったが、
OGsでは敵に向かって加速し、一気に振り下ろして敵を斬り付け、さらにブースターを吹かして地形ごと無理矢理叩き潰す。
第2次OGではモーションがさらに一新されており、高く跳び上がった後に斬艦刀を構え、すさまじい速さで急降下して一気に振り下ろし、
叩き斬った後にすかさず斬艦刀を横にして敵を切り捨てている。


なお、GBA版OG1からOG外伝までは「斬艦刀・疾風怒濤」という名前だった。この時点で斬艦刀は零式のみなので冠は必要ないが。



☆余談


◎最古のグルンガスト、というふれこみだが、当然ながら実際は壱式こと初代『超闘士グルンガスト』を逆算する形で
デザインされている。途中敵に廻るという都合から、コンセプトは『悪のグルンガスト』で、
『黄色と黒の警戒色のカラーリングに鬼神を思わせる厳めしい面構えはまさにそれ。
ただ、操縦するゼンガーの二つ名が『悪を断つ剣』なのは皮肉っぽくもある。
……これに限らずロボットアニメでわざわざ『零』(00)と銘打たれた機体は後付設定で用意されたものが非常に多い。



◎寺田Pはグルンガストの中でも本機が一番のお気に入りらしい。零式斬艦刀も一目見てイメージ通りと絶賛だった模様。






追記・修正をお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,1)

[#include(name=テンプレ3)]


  • いつ見てもカッコいい -- 名無しさん (2014-06-27 13:16:10)
  • 斬艦刀と共に加速するという発想に脱帽。示現流マジパネェ。 -- 名無しさん (2014-06-27 14:57:36)
  • 抜かずに済めば無事太平、とおっしゃるが零式斬艦刀って鞘がないんだよね・・・ -- 名無しさん (2014-06-27 17:36:14)
  • ↑ス…スラスターの噴出口の蓋の事やし… -- 名無しさん (2014-06-27 20:14:30)
  • ブーストナックルとハイパーブラスター使用時に斬艦刀を放り投げるけど、武士の魂とは何なのかと疑問に思うわ。 -- 名無しさん (2014-06-28 01:19:50)
  • リシュウ先生の和訳講座は零式の項目だけで良いよね。全部を網羅する必要ない気がして。 -- 名無しさん (2014-06-30 15:13:32)
  • ↑乗り換えたらほかのグルンでも言うの?ここだけでいいと思うが。 -- 名無しさん (2014-06-30 16:59:11)
  • グランワームソードみたいに斬艦刀を召喚できれば便利なのに -- 名無しさん (2014-06-30 18:15:38)
  • ↑第4次だと計都羅睺剣は召喚タイプの必殺剣だったんだよなwでもそういう不思議系を廃した武骨さがグルンガストの魅力というのも一面の真理。 -- 名無しさん (2014-06-30 18:26:35)
  • ↑2GBA版のOG1ではグレートブースターのごとく飛んできてて正にとっておきの必殺剣だったなぁ -- 名無しさん (2014-07-17 02:20:52)
  • 抜かずに済めば無事太平=戦わずに済むならそれでよし的な意味だろう。抜いたからには己の心情と信念の為にぶった斬るってことじゃないか? -- 名無しさん (2014-07-17 02:57:58)
  • 地獄公務員も似たようなこと言ってたぜ、おれはくわしいんだ -- 名無しさん (2016-03-16 18:53:38)
  • グルンガスト系の中では一番好き -- 名無しさん (2018-06-17 17:32:18)
  • 82mって斬艦刀案外小さくないか?と思ってしまうのは150mのポン刀振り回すモビルスーツを見たせいか -- 名無しさん (2018-06-17 22:06:35)

#comment

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧